ブラのサイズの測り方|差が2.5cm動くごとに、カップの表記が1つ動く

ブラのサイズは、2か所を測って引き算するだけで表記が出ます。測る場所も、引き算も、1回で終わります。
迷いが出るのはたいてい、測る場所ではなくメジャーの当て方のほうです。当て方が変わると数字が2〜3cm動き、表記が1つ動きます。だからこの記事は、当て方の条件から順に置きます。
測るのは2か所、出すのは1つの差
先に全体を書きます。
- アンダーバスト|胸のふくらみが終わって、胴に戻ったところを一周した長さ
- トップバスト|ふくらみのいちばん高いところを通して一周した長さ
この2つを測って、トップからアンダーを引きます。 出た差がカップの表記を決め、アンダーの実測が数字の部分を決めます。
表記が「80B」なら、80がアンダー側、Bが差側です。別々のところから来た2つの値が並んでいるだけで、掛け合わせた結果ではありません。
用意するもの
必要なのは3つです。
- 布のメジャー1本。金属の巻尺は体に沿わないので使えません
- 鏡。目盛りを読むときに姿勢を崩さないために要ります
- いま持っている1枚、または薄い布1枚
3つ目には条件があります。厚みのあるものの上から測ると、その厚みぶんが全部トップバストに乗ります。 表記が1つから2つ動く量です。
測るときの状態は、次のどちらかにそろえてください。
- 直接測る
- 薄い布1枚の上から測る
どちらでも構いませんが、2か所とも同じ条件にします。アンダーは直接、トップは上から、という混ぜ方をすると差だけがずれます。
測る①|アンダーバスト
胸のふくらみをたどって下へ進むと、ふくらみが終わって胴の面に戻る位置があります。そこを一周します。
- 背中側は、前と同じ高さに回す。 背中が下がると数字が大きく出ます
- メジャーは床と水平。鏡で、前と後ろの高さがそろっているかを見ます
- 引く強さは、メジャーと肌のあいだに指が入らないところまで
息は、ふつうに吸ってふつうに吐き、止めた瞬間に読みます。吸ったまま読むと2〜3cm大きく出ます。
⚠️ 目盛りを読むときにうつむかないでください。首を前に倒すと背中が丸まり、背中側のメジャーが1cmほど下がります。鏡か手鏡を使って、顔を正面に保ったまま読みます。
測る②|トップバスト
同じメジャーで、今度はふくらみのいちばん高いところを通します。
- 背中側は、アンダーのときと同じ高さに回す
- 引かない。 メジャーを置いて、たわまずに一周している状態で止めます
- 腕は下ろしたまま。 上げると背中側の長さが変わります
ここだけ引く強さが違います。アンダーは胴のまわりの長さを測っていますが、トップは通った道のりの長さを測っているからです。引くと道のりが短くなります。
前から見て、メジャーが水平に見えるかも確認してください。前だけ下がっている場合、差が実際より小さく出ます。
引き算する
トップからアンダーを引きます。
トップバスト − アンダーバスト = 差(cm)
この1つの数字が、カップの表記を決めます。アンダーの数字は、差の計算には入りません。
差は2.5cmごとに区切られていて、1区間動くと表記が1つ動きます。区切りが2.5cmということは、測り方の誤差が1.3cmを超えると表記が変わりうるということでもあります。当て方の条件をそろえる理由がここにあります。
早見表|差とカップの表記
出した差を、この表に当てるだけです。
| 差の中心値 | 差の範囲 | カップの表記 |
|---|---|---|
| 5.0cm | 3.8〜6.2cm | AA |
| 7.5cm | 6.3〜8.7cm | A |
| 10.0cm | 8.8〜11.2cm | B |
| 12.5cm | 11.3〜13.7cm | C |
| 15.0cm | 13.8〜16.2cm | D |
| 17.5cm | 16.3〜18.7cm | E |
| 20.0cm | 18.8〜21.2cm | F |
| 22.5cm | 21.3〜23.7cm | G |
| 25.0cm | 23.8〜26.2cm | H |
中心値の列は、その表記がどの差を基準に作られているかを示しています。範囲の列は、中心値から前後1.25cmずつ取った幅です。
表の外に出た場合、つまり差が3.8cmを下回るか26.2cmを超えた場合は、この対応表の外側になります。取り扱いのある表記は売り場によって幅があるので、実測の2つの数字を持っていって、そのまま伝えるのが早い方法です。
アンダーの数字は5cm刻みのどこに入るか
表記のうち数字の側は、アンダーの実測を5cm刻みに丸めたものです。
| アンダーの実測 | 表記の数字 |
|---|---|
| 62.5〜67.4cm | 65 |
| 67.5〜72.4cm | 70 |
| 72.5〜77.4cm | 75 |
| 77.5〜82.4cm | 80 |
| 82.5〜87.4cm | 85 |
| 87.5〜92.4cm | 90 |
刻みが5cmなので、実測が2.5cm動くと数字が1つ動きます。 アンダーのほうがカップより誤差に鈍いということです。
実測が刻みの境目、たとえば72.4cmと72.5cmのあいだに来た場合は、両方の数字を候補として残してください。 2つの数字で同じ差を持つ組み合わせは、カップの表記が変わります。次の節で扱います。
「80B」をどう読むか
「80B」は、次のように読みます。
- 80|アンダーの実測を5cm刻みに丸めた数字
- B|トップとアンダーの差が8.8〜11.2cmの区間にあること
売り場によっては「B80」の順で並んでいることもありますが、指しているものは同じです。数字が2桁でアルファベットが1文字、という並びを見つけたら、数字がアンダー側だと考えて構いません。
⚠️ アルファベットは、差の区間の名前です。アンダーの数字が違えば、同じアルファベットでも実際の寸法は変わります。 70Bと85Bは、差が同じ区間に入っているというだけで、カップの実寸は別物です。アルファベットだけを比べる意味はありません。
測るたびに数字が動くとき
1〜2cm動くのは普通のことです。動かすものは主に3つあります。
- 時間帯|起きた直後と夜では、アンダーが1cm前後動きます
- 姿勢|背中を丸めるとアンダーが小さく、反らすと大きく出ます
- 測る条件|直接か布の上からかで、トップが1〜2cm動きます
対処は1つです。条件をそろえて、2日測る。 近いほうの2つを採ります。3回測って真ん中の値を採る方法でも同じ結果になります。
⚠️ 動くこと自体を問題として扱わないでください。この2つの数字は、日によって幅を持つ種類の値です。 幅があるものを1点に固定しようとすると、かえって測り直しが増えます。
前かがみで測る方法を足すかどうか
上体を前に倒して、床と平行になる姿勢でトップバストを測る方法があります。売り場でこの姿勢を案内されることもあります。
この方法は、まっすぐ立って測ったときより差が大きく出ます。 布が前に落ちるぶん、通る道のりが長くなるためです。
どちらが正しい、という話ではありません。2つは別々の数字で、目的が違います。
- まっすぐ立って測った差|表の区間に当てるための値。この記事の主軸
- 前かがみで測った差|まっすぐ立って測った値と比べるための、もう1つの材料
2つを測って差が3cm以上開いた場合は、表記が2つにまたがる可能性があると考えて、両方を候補に残してください。開きが1cm以内なら、まっすぐ立って測った値だけで進めて構いません。
⚠️ 2つの数字を足したり、平均を取ったりはしないでください。平均には対応する表記がありません。
どちらとも取れるとき
判定が割れる形は3つあります。
① 差が区間の境目に乗った
たとえば差が11.2cmと11.3cmのあいだ。この場合は、両方の表記を候補として残します。 表の線は2.5cmごとに引かれた線で、体のほうに線があるわけではありません。
② アンダーの実測が刻みの境目に乗った
たとえば72.4cm。65側と70側の両方が候補になります。ここで効く関係が1つあります。アンダーの数字を1つ大きくすると、同じ実測でも差の区間は1つ小さい側に見積もることになります。 表記でいえば、数字を上げてアルファベットを1つ下げた組み合わせが、同じ体に対して成立します。
| 実測の例 | 組み合わせの候補 |
|---|---|
| アンダー72cm・差10cm | 70B、または 75A |
| アンダー77cm・差13cm | 75C、または 80B |
| アンダー82cm・差15cm | 80D、または 85C |
③ 2日測った値が2cm以上開いた
条件がそろっていない可能性が高い形です。時間帯・姿勢・測る条件の3つのうち、どれが違ったかを先に確かめてください。 そろえて測り直すと、開きは1cm前後まで縮みます。
3つとも、決め方は同じです。候補を1つに絞らずに、複数のまま持っておく。 採寸は候補を絞る工程であって、答えを1つに決める工程ではありません。
同じ表記でも、着けた感じが違う理由
表記が持っている情報は2つだけです。アンダーの数字と、差の区間。 それ以外は入っていません。
入っていないものを並べると、次のようになります。
- カップの深さ|同じ区間でも、深さの取り方には幅があります
- 上辺の開き方|まっすぐか、弧を描くか
- ワイヤーの弧の大きさ|同じ表記でも、弧の幅は作りによって変わります
- 脇の高さ|脇にあたる部分が高い型と低い型があります
- 背中の帯の幅|幅が広いほど、同じアンダーでも当たり方が変わります
だから、採寸で出た表記は候補であって、決定ではありません。 同じ表記の中でも、着けた状態は幅を持ちます。
着けた状態で確かめる4か所
候補が出たら、着けた状態で見ます。見るのは4か所です。
① アンダーが床と平行に回っているか
鏡を横から見て、前と後ろの高さがそろっているかを確認します。後ろが上がっていたら、アンダーの数字を1つ下げた候補か、ストラップを長くする側を試します。
② ストラップに指が1本入るか
肩の上で、ストラップと肩のあいだに指が1本入る状態が目安です。入らないなら短く、2本入るなら長い。長さの金具で調整できる範囲かどうかを見ます。
③ カップの上辺に段差が出ていないか
上辺の線をなぞって、布が浮いている場所と沈んでいる場所がないかを見ます。浮いていればカップが余っていて、沈んでいれば足りていないという読み方になります。
④ 脇の布が浮いていないか
腕を下ろした状態で、脇にあたる部分が体から離れていないかを見ます。ここは表記ではなく型の問題なので、同じ表記の別の型に替えると解決することが多い場所です。
4か所のうち、①と③が通っていれば表記は合っています。 ②は金具で直せます。④は型を替える判断になります。
測り直す間隔の目安
決まった周期はありません。測り直す合図のほうで覚えてください。
- 着けたときにアンダーが後ろだけ上がるようになった
- 金具をいちばん内側に留めても、アンダーが回るようになった
- カップの上辺の段差が、前より目につくようになった
このどれかが出たら測り直す、という運用で足ります。合図が出ないなら、半年から1年に1回を目安にしておけば十分です。
⚠️ 帯の伸縮が弱くなった1枚は、測り直しても表記は変わりません。替えどきの合図と、寸法が変わった合図は別物です。 見分け方は、帯を左右に引いて離したときの戻りの速さで、1秒で戻れば力が残っています。手入れの側の話はブラジャーの洗い方に分けてあります。
この記事で扱っていないこと
範囲を書いておきます。
- 体の話|この記事は測る手順と表記への変換だけを扱います
- 上に着る服の寸法|服のゆとり量から選ぶ話はタイトな服とはに分けてあります
- 表記の国ごとの違い|売り場によって刻みの取り方が変わる場合があります。実測の2つの数字を持っていれば、どの刻みにも当てられます
実測の2つの数字さえ手元にあれば、表記が変わっても読み替えられます。 だから覚えるのは表記ではなく、アンダーとトップの2つの数字のほうです。
まとめ
- 測るのは2か所。 ふくらみの下を一周したアンダーと、いちばん高いところを一周したトップ
- 引き算は1回。 トップからアンダーを引いた差が、カップの表記を決める
- 差は2.5cmごとに区切られている。 1区間動くと表記が1つ動く
- アンダーの実測は5cm刻みに丸める。 62.5〜67.4cmなら65、67.5〜72.4cmなら70
- アンダーは指が入らないところまで引く。トップは引かずに置く
- 息はふつうに吐いて止めた瞬間。うつむかずに、鏡で目盛りを読む
- 1〜2cm動くのは普通。条件をそろえて2日測り、近いほうを採る
- 境目に乗ったら、候補を1つに絞らない
表記は候補で、最後は着けた状態の4か所で決まります。アンダーが床と平行に回っていて、カップの上辺に段差が出ていない。 この2つが通っていれば、採寸の側はもう済んでいます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. メジャーは体にどれくらいの強さで当てますか
- アンダーバストは、メジャーと肌のあいだに指が入らない程度まで引いて止めます。強く引いて数字を小さくすると、そこから出した表記は実際より小さい側に寄ります。トップバストは逆で、引かずに置くだけです。メジャーがふくらみの上に乗って、たわまずに一周している状態が正しい当て方になります。2か所で強さが違うのは、アンダーが胴のまわりを測っているのに対し、トップは通ったところの長さを測っているためです。
- Q. 息は吸って測りますか、吐いて測りますか
- 吐いた直後の、力を抜いた状態で読みます。吸ったまま測るとアンダーが2〜3cm大きく出て、吐ききって胴を締めると逆に小さく出ます。やり方としては、ふつうに息を吸って、ふつうに吐いて、止めた瞬間の数字を読む。この1回で足ります。読むときにうつむくと胸が前に動くので、顔は正面のまま、鏡か手鏡でメジャーの目盛りを見てください。
- Q. 測るたびに数字が変わります。どれを採ればいいですか
- 1〜2cm動くのは普通です。時間帯・姿勢・体調で動きます。2日にわけて測って、近いほうの2つを採ってください。3回測って真ん中の値を採る方法も同じ結果になります。測る条件はそろえます。同じ時間帯、同じ姿勢、薄い布1枚の上か、直接かのどちらかに統一する。条件がそろっていれば、動く幅は1cm前後まで小さくなります。
- Q. 差が表の境目にちょうど乗ったときはどうしますか
- 境目は2.5cmごとに引かれた線で、体のほうに線があるわけではありません。乗ったときは、両方の表記を実際に着けて確かめる対象として扱ってください。判断材料は2つあります。1つは、アンダーを1つ大きい数字にすると、同じ差でもカップの表記は1つ小さい側へ動くこと。もう1つは、着けたときに前後のアンダーが床と平行に回っているかどうか。表の上の答えは1つですが、合う組み合わせは複数あることのほうが多いです。
- Q. 同じ80Bなのに、着けた感じが違うのはなぜですか
- 表記が同じでも、カップの型と縁の作りが違うためです。表記はアンダーの数字と差の2つしか持っていません。カップの深さ、上辺の開き方、ワイヤーの弧の大きさ、脇の高さは表記に入っていないので、同じ80Bでも形は幅を持ちます。だから採寸は候補を絞るための工程で、最後は着けた状態で決めます。確かめるのは、アンダーが床と平行か、ストラップに指が1本入るか、カップの上辺に段差が出ていないか、脇の布が浮いていないかの4か所です。
— メグラシ編集部





