キャミソールの選び方|秋冬のニットの下は脇の深さと裾の長さで決まる

**キャミソールを選ぶ前に、いちばんよく着るニットを1枚、手元に出してください。**秋冬のキャミソールは、そのニットに合わせて決まります。
夏のキャミソールは一枚で着る服なので、形や色で選びます。秋冬は違います。ニットの下に着て、表からは見えないことが前提です。見えない一枚だからこそ、上に重ねるものとの寸法が合っていないと、脇からのぞいたり、腕を上げたときに背中が出たりします。
この記事では、上に重ねるニットと並べて3か所を測り、はみ出しと透けとずり上がりを一度に防ぐ選び方をまとめます。カップ付きかどうかの違いはカップ付きインナーとブラジャーの違いに分けてあります。
結論|ニットと並べて、脇・裾・肩ひもの3か所を見る
| 見るところ | 合っている状態 | 合っていないと起きること |
|---|---|---|
| 脇の深さ | ニットの袖ぐりの底より上にある | 腕を動かすと脇からのぞく |
| 裾の長さ | 腰骨より5cmほど下まである | 腕を上げると背中が出る |
| 肩ひもの位置 | ニットの襟ぐりの内側に収まる | 襟ぐりの端からひもが見える |
⭐ **3か所とも合えば、そのニットの下では見えなくなります。**1か所でも外れたら、別のキャミソールにするか、ニットの側を替えます。
測り方|ニットの上にキャミソールを重ねて置く
鏡の前で着てみる前に、平らな場所で確かめられます。
- ニットを平らに置き、前身頃を上にします
- その上に、キャミソールを肩の位置をそろえて重ねます
- 脇、裾、肩ひもの3か所で、キャミソールがニットの内側に収まっているかを見ます
キャミソールの布が、ニットの袖ぐりや襟ぐりの線より外にはみ出していたら、着たときにその場所から見えます。平らに置いて外に出ていないものは、着てもほとんど見えません。
⚠️ ニットは着ると横に伸びて、置いたときより袖ぐりが下がります。平らに置いてぎりぎり収まっている程度なら、着たときにのぞくことがあります。1cmほど余裕があるものを選んでください。
脇の深さ|ニットの袖ぐりより上に置く
秋冬のニットは、夏物よりも袖ぐりが深く作られていることが多くなります。肩の縫い目が腕のほうへ落ちた形や、袖と身頃が続いた形は、特に深くなります。
キャミソールの脇が深く開いていると、腕を前に出したときや、つり革につかまったときに、ニットの袖ぐりの隙間からキャミソールの端がのぞきます。**キャミソールの脇の上端が、ニットの袖ぐりのいちばん低いところより上にあること。**これが1つめの条件です。
袖ぐりの深いニットを多く持っているなら、脇が高めに作られたキャミソールや、袖のついたインナーのほうが合います。
裾の長さ|腰骨より5cm下まで
秋冬のニットは、裾をボトムスに入れずに出して着ることが多くなります。そのとき、キャミソールの裾が短いと、腕を上げた拍子にニットと一緒に上がり、背中や腰が出ます。
基準は、腰骨より5cmほど下まで届く長さです。立った姿で腰骨の出っぱりに指を当て、そこから5cm下にキャミソールの裾が来るかを見てください。
ニットの裾をボトムスに入れて着る日は、キャミソールも一緒に入れます。このとき、裾がボトムスの中に10cm以上入る長さがあると、座ったり立ったりしても出てきません。
肩ひもの位置|襟ぐりの内側に収める
秋冬のニットの襟ぐりは、首に沿う丸首から、横に広く開いた形まであります。
- 首に沿う丸首・タートル:肩ひもの位置はほとんど気にしなくてよい
- 深く開いたV字:キャミソールの前の開きが、V字の底より深いかを見る
- 横に広く開いた形:肩ひもが、襟ぐりの端より内側にあるかを見る
横に広く開いたニットの日は、肩ひもが肩の外寄りについているキャミソールだと、襟ぐりの端からひもが見えます。肩ひもが首寄りについているものか、ひもの幅が細いものを選んでください。骨格ごとの肩ひもの幅の考え方は骨格ストレートのキャミソールにもまとめています。
素材で選ぶ|ニットの上を滑るか
秋冬のキャミソールは、上に重ねるニットとの相性で素材を選びます。
| 素材 | 向くニット | 気をつけるところ |
|---|---|---|
| 綿の編み地 | 綿や化繊の薄手ニット | 表面が引っかかり、ニットと一緒に上がりやすい |
| なめらかな化繊 | ウールの厚手ニット | ニットが上を滑るので、ずり上がりにくい |
| ウールを混ぜた編み地 | 目の粗いニット | 暖かいが、洗い方の手間が増える |
ずり上がりが気になるなら、表面がなめらかな素材を選んでください。ニットの内側がキャミソールの上を滑るので、腕を上げてもキャミソールが引っぱられません。
ウールのニットが肌に当たってちくちくする場合も、間にキャミソールを1枚はさむと、肌に触れる面が変わります。このときは、キャミソールの上端がニットの襟ぐりより高い位置まで届いているかを見てください。
色で選ぶ|白いニットの下は、白ではなくベージュ
白やアイボリーのニットの下に白いキャミソールを着ると、かえって形が浮いて見えます。白いキャミソールは肌より明るく、ニットの編み目の隙間から、キャミソールのある場所とない場所の境目がはっきり出るからです。
淡い色のニットの下は、肌の色に近いベージュを選んでください。肌と同じ明るさに溶けて、境目が消えます。
自分の肌に近いかどうかは、手首の内側にキャミソールを当てて確かめます。境目が見分けにくいものが合っています。透けの仕組みそのものは白Tシャツの透け対策に詳しく書きました。白いニットの編み目と透け方の関係は白セーターコーデを見てください。
濃い色のニットの下は、色をあまり気にしなくて構いません。ただ、脇や裾からのぞいたときのために、ニットと近い濃さのものを選んでおくと、見えても目立ちません。
キャミソールから半袖・長袖へ|切り替える時期
秋が深まると、キャミソールでは腕が冷えるようになります。切り替える時期は、暦より、ニットを着たときの腕の感じで決めてください。
| ニットを着て10分歩いたとき | 下に着るもの |
|---|---|
| 腕が冷えない | キャミソール |
| ひじから下がひんやりする | 半袖のインナー |
| 二の腕まで冷える | 長袖のインナー |
長袖のインナーにするときは、袖丈をニットの袖より2〜3cm短くしてください。長いと、手首のところでニットの袖口からのぞきます。冬のインナーを重ねる考え方は冬・発熱インナー活用にもあります。
どちらとも取れるとき①|ニットの形がばらばら
手持ちのニットが、丸首も、V字も、横に広い形もあるという人は多いはずです。1枚のキャミソールですべてに合わせようとすると、どれにも少しずつ合わなくなります。
この場合は、いちばん条件の厳しいニットに合わせて1枚、残りに合わせてもう1枚、と2種類持つのが早く済みます。条件が厳しいのは、たいてい横に広く開いた形か、袖ぐりの深い形です。そのニットの下で見えないキャミソールなら、丸首のニットの下でもまず見えません。
どちらとも取れるとき②|室内と屋外を何度も行き来する
暖房の効いた室内と、冷えた屋外を何度も行き来する日は、下を長袖にすると、室内で暑くなりすぎます。
この日は、下はキャミソールのままにして、ニットの上に羽織りを1枚足すほうが調整しやすくなります。脱ぎ着するのは上の一枚にしておけば、下の一枚は一日中そのままで過ごせます。
朝の気温が低く、昼に上がる日も同じです。家を出る時間の気温に下を合わせると、昼の室内で汗をかきます。下は昼の室内に、上は朝の屋外に合わせると、脱ぐのは羽織り1枚で済みます。汗をかいたあとに冷えると感じる日は、キャミソールを汗を吸いやすい綿の編み地にしておくと、肌の上に汗が残りにくくなります。ただ綿は乾くのに時間がかかるので、汗をかいた日は帰ってからすぐ洗って干してください。
どちらとも取れるとき③|カップ付きにするか
カップ付きのキャミソールにすると、下に着る枚数が1枚減ります。ただ、カップのある分だけ胸まわりの布が厚くなり、薄手のニットの下では、その縁の線が表に出ることがあります。
上に重ねるニットが厚手なら、カップ付きでも縁の線は出ません。薄手や目の詰まった細い編みのニットの日は、カップのないキャミソールと、別の下着に分けるほうが線が出にくくなります。どちらを選ぶかの詳しい分かれ目は、カップ付きインナーとブラジャーの違いを見てください。
サイズの選び方|身幅より、着丈を先に見る
キャミソールのサイズは、S・M・Lのような身頃の寸法で出ていることがほとんどです。いつもの服と同じ表記を選べば、身幅はおおむね合います。
秋冬に先に見てほしいのは、身幅より着丈です。同じ表記でも、夏向けのものは短め、秋冬向けのものは長めに作られていることがあります。売り場やサイズ表で、肩ひもの付け根から裾までの長さを確かめてください。
自分に要る着丈は、家で測れます。肩の上、首の付け根と肩先のまんなかにメジャーを当て、そこから腰骨より5cm下までを縦に測ります。この数字より短いものは、ニットの下でずり上がりやすくなります。
身幅が余る場合は、ニットの下でしわが寄り、薄手のニットの表に段が出ることがあります。身幅を取るか着丈を取るかで迷ったら、着丈を優先して、身幅はひとつ小さい表記を試してください。
洗ったあとの戻り方|肩ひもと裾を見る
キャミソールは肌に直接触れるので、洗う回数が多くなります。何度か洗ううちに、形が変わってくる場所が2つあります。
1つは肩ひもです。洗うたびに少しずつ伸びて、着たときに前の開きが下がります。V字のニットの下で見えるようになったら、ひもの長さを調整できるものは一段短くし、調整できないものは入れ替えどきです。
もう1つは裾です。裾が波打ったり、丸まったりすると、ニットの下で段になって表に響きます。干すときは、裾を下にしてまっすぐ吊るすと、丸まりが戻りやすくなります。裾の丸まりが乾いても戻らなくなったものは、ニットの下ではなく、部屋で過ごす日のほうへ回してください。
引き出しに入れる枚数
秋冬のキャミソールは、ニットの数ではなく、ニットを着る日数で枚数を決めます。
週に4日ニットを着るなら、キャミソールは4枚あれば、洗う日と乾かす日を回せます。形の違うニットに合わせて2種類持つなら、2枚ずつです。
衣替えのときに、夏に一枚で着ていたキャミソールと、秋冬にニットの下に着るキャミソールを、引き出しの中で分けておいてください。夏のものは脇が深く、肩ひもが外寄りのことが多く、秋冬のニットの下には合わないことがあります。衣替えの順番は秋の衣替えの順番にまとめています。
まとめ
秋冬のキャミソールは、上に重ねるニットと並べて選びます。
- 脇は、ニットの袖ぐりの底より上
- 裾は、腰骨より5cm下まで
- 肩ひもは、ニットの襟ぐりの内側
- 淡い色のニットの下は、肌に近いベージュ
- ずり上がるなら、表面がなめらかな素材
いちばんよく着るニットを1枚出して、手持ちのキャミソールと重ねて置いてみてください。はみ出している1枚が見つかれば、それが買い足す理由になります。
関連記事
よくある問い
- Q. ニットの下に着るキャミソールは、どう選べばいいですか
- 手持ちのニットと並べて3か所を見てください。1つめは脇の深さで、キャミソールの脇の上端が、ニットの袖ぐりのいちばん低いところより上にあること。2つめは裾の長さで、腰骨より5cmほど下まであると、腕を上げても背中が出ません。3つめは肩ひもの位置で、ニットの襟ぐりの内側に収まっていること。この3つがそろえば、ニットの形を問わず下から見えなくなります。
- Q. 白いニットの下には、白いキャミソールを着ればいいですか
- 白より、肌の色に近いベージュのほうが目立ちません。白いキャミソールは、白いニットの下で肌との境目をはっきり作るので、編み目の隙間から形が浮いて見えます。ベージュなら肌と同じ明るさに溶けて、境目が消えます。自分の肌に近いかどうかは、手首の内側にキャミソールを当てて、境目が見分けにくいものを選んでください。
- Q. キャミソールから長袖のインナーに替えるのはいつですか
- 暦より、上に着るニットの袖の中で腕が冷えるかどうかで決めてください。ニットを着て屋外を10分歩いたときに、ひじから下がひんやりするなら、半袖か長袖に替える時期です。室内と屋外を何度も行き来する日は、脱ぎ着しやすいよう、キャミソールのまま上に羽織りを1枚足すほうが調整しやすくなります。
- Q. キャミソールがニットの中でずり上がってしまいます
- 裾の長さが足りないか、素材どうしが引っかかっているかのどちらかです。まず裾が腰骨より5cm下まであるかを確かめてください。長さが足りていてもずり上がるなら、ニットの内側とキャミソールの表面の組み合わせが原因です。表面がなめらかな素材のキャミソールにすると、ニットが上を滑るので、動いても一緒に上がってきません。
— メグラシ編集部





