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ブラジャーが合わない|浮く・落ちる・上がるは紐とホックと着け方で直す

メグラシ編集部//読了 13分
白い布の上に置いたベージュの下着の、三段のホックと肩紐の調節金具、その横で丸まる布のメジャー

**ブラジャーを着けて鏡の前に立ち、両腕をまっすぐ上に上げてみてください。**帯がずり上がる、カップが浮く、肩紐が肩から外れる。どこが動いたかで、合わない原因がほぼ分かります。

ブラジャーが合わないと感じると、サイズが違うのだと考えがちです。けれど実際には、着け方・肩紐の長さ・ホックの段の3つを直すだけで収まることが少なくありません。サイズを替えるのは、この3つを直しても残る症状が出たときです。

先にサイズを替えてしまうと、着け方や調節の癖はそのまま新しい1枚に持ち込まれます。その結果、新しいサイズでも同じ症状が出て、合うサイズがいつまでも見つからないという行き違いが起きます。直す順番は、着け方、ホックの段、肩紐、そしてサイズです。

測り方はバストの測り方をひとりでと胸のサイズとカップの測り方に分けてあります。この記事は、着けたあとに合わないと感じたときの話です。

結論|症状ごとに、まず直すことが違う

症状まず直すことそれでも残るなら
カップの上の縁が浮く前かがみで脇から寄せて入れ直すカップが大きいか、深さが合わない
カップの上の縁に段ができる入れ直して、縁の位置を整えるカップが小さい
肩紐が落ちる肩紐を指1本の長さに合わせる帯がゆるいか、紐の付け根が合わない
肩紐が食い込む帯の段を内側にして、紐の負担を減らす帯がゆるすぎる
背中の帯が上がるホックを内側の段に替える帯が伸びたか、アンダーが大きい
ワイヤーが脇に当たる着け方でワイヤーの位置を合わせるワイヤーの幅かカップのサイズ
中心が肌から浮く前かがみで入れ直すカップが小さいか、形が合わない

左の列から試して、右の列に進むのは最後です。着け方と調節で直るものを先に外しておくと、売り場でサイズを相談するときも、伝えることがはっきりします。

両腕を上げて、どこが動くかを見る

合わない原因を分けるには、動いたときにどこがずれるかを見るのがいちばん早い方法です。

  1. いつもどおりにブラジャーを着ける
  2. 鏡の前で、まっすぐ立つ
  3. 両腕をまっすぐ上に上げて、3秒止める
  4. 腕を下ろして、上がったり外れたりした場所を確かめる
腕を上げたときに起きたこと原因として多いもの
帯が背中の上へずり上がる帯がゆるい
カップの下に隙間ができる帯がゆるい、またはアンダーが大きい
カップが上へずれる帯がゆるい
肩紐が肩の外へ外れる肩紐が長い、または付け根の位置が外寄り
何も動かない帯と肩紐は合っている。残る悩みはカップの形

**腕を上げて帯が動くなら、ほかのどの症状よりも先に帯を直します。**帯はブラジャー全体の土台なので、ここがずれていると、カップも肩紐も正しい位置に落ち着きません。

腕を上げる確かめ方は、試着室でもそのまま使えます。売り場で試着するときも、まっすぐ立って鏡を見るだけでなく、両腕を上げて3秒止め、前かがみにもなってみてください。立っているときだけ合う1枚は、一日を過ごすうちにずれてきます。

着け方|前かがみで、脇から寄せて入れる

合わない悩みのかなりの部分は、着け方で変わります。次の手順で一度着け直してみてください。

順番することねらい
1肩紐に腕を通し、前かがみになる胸がカップの底まで入りやすくなる
2前かがみのまま、カップを下から手で支えるカップの底を正しい位置に合わせる
3前かがみのまま、背中のホックを留めるカップの位置が保たれたまま帯が決まる
4体を起こし、片手を反対側の脇から入れる脇の側に残った部分をカップに収める
5脇から中心に向かって寄せるように入れるカップの中で位置が整う
6反対側も同じように入れる左右をそろえる
7肩紐の長さを調節する最後に紐で位置を整える

立ったままホックを留めてからカップを合わせると、カップの底まで入りきらないことがあります。前かがみでカップを支えたまま留めるだけで、カップの上の縁が浮かなくなることも多くあります。

ホックを前で留めてから後ろへ回す着け方は、帯がねじれたり伸びたりしやすいので、できれば後ろで留める手順に慣れておくと長持ちします。

後ろで留めるのが難しい場合は、前で留めてから回してもかまいません。そのときは、回したあとにもう一度前かがみになり、カップを下から支えて脇から入れ直してください。回す間にずれたカップの位置が、それで元に戻ります。

合っているかを確かめる5か所

着け直したら、次の5か所を見てください。5か所ともそろっていれば、今のブラジャーは合っています。

見る場所合っているとき合っていないとき
背中の帯床と水平。前の中心と同じ高さ背中側が上がっている
前の中心肌にぴったり付いている肌から浮いている
カップの上の縁段も隙間もなく、肌につながっている段ができるか、指が入るほど浮く
肩紐指1本が入り、肩から外れない指が入らない、または外れる
ワイヤーの端脇の中心あたりで止まっている脇の前か、脇の下に食い込む

背中の帯は、横向きで鏡に映して見ると分かりやすくなります。前の中心より後ろが上がっていれば、帯がゆるいサインです。

5か所のうち、1か所だけ合わないなら、その場所の直し方だけを試してください。2か所以上合わないときは、帯から先に直します。帯が合うと、ほかの場所の症状が一緒に消えることがよくあります。

背中の帯が上がるとき|ホックの段を替える

帯は、ブラジャーの支えの大部分を受け持っています。帯がゆるいと、肩紐に重さがかかり、前が下がって後ろが上がります。

ホックには段があり、外側から内側へ行くほど帯が締まります。

帯の状態ホックの段理由
買ったばかりいちばん外側帯は使うほど伸びるので、締める余裕を残しておく
しばらく使って、帯が上がり始めた1つ内側伸びた分を締めて取り戻す
いちばん内側でも上がる替えどき帯が伸び切っている
いちばん外側でもきついアンダーが小さいひとつ大きいアンダーを試す

**新しいブラジャーを内側の段で留めていると、帯が伸びたときに締める余地がなくなります。**最初はいちばん外側で留め、帯の伸びに合わせて内側へ移っていくのが基本です。段の数は3段のものが多いので、外側から内側へ移るまでの間が、1枚のブラジャーを使える期間の目安にもなります。

帯が上がるのを、肩紐を短くして止めようとする人もいますが、これは逆効果です。肩紐で持ち上げると、帯はさらに上がり、肩紐が肩に食い込みます。帯の悩みは、帯の側で直してください。

段を1つ変えたら、もう一度両腕を上げて帯が動かないかを確かめます。帯が動かなくなった段が、いまの帯の状態に合った段です。段を変えるたびに確かめると、どの段が今の自分に合っているかがはっきりします。

肩紐は、指1本の長さに合わせる

肩紐の長さは、帯が合ってから最後に合わせます。

  1. 帯が床と水平になっているのを確かめる
  2. 肩紐と肩の間に、人差し指を1本入れてみる
  3. 指が入らないなら長くする。指が2本入るなら短くする
  4. 両腕を上げて、肩紐が肩から外れないかを見る
肩紐の状態起きること直し方
指が入らない肩に跡が残る。カップが上へ引っ張られる長くする
指が1本入るちょうどいいそのまま
指が2本入る腕を動かすと落ちる短くする
左右で長さが違う片方だけ落ちる、または食い込む左右それぞれで指1本に合わせる

左右で長さが違ってもかまいません。左右で体の形が少し違うのはよくあることなので、それぞれの肩で指1本に合わせるのが正解です。

肩紐の調節金具は、肩の上に来ない位置に

肩紐の長さを変える金具の位置も、合い方に関わります。金具が肩のいちばん上に来ていると、服の上から小さな出っ張りとして見えたり、鞄のひもが当たって気になったりします。

金具の位置起きること変え方
肩のいちばん上服の上から出っ張りが見える。鞄が当たる前か後ろに寄せる
前の鎖骨の下あたり襟ぐりの広い服で見えることがある後ろ側に寄せられる形なら後ろへ
背中の肩甲骨のあたり見えにくく、当たりも少ないこのままでよい
左右で位置が違う長さが左右で違うそれぞれで指1本に合わせたうえで、見える側だけ気にする

金具は、長さを合わせた結果として決まる位置なので、金具の位置のために長さを変えるのは本末転倒です。長さを指1本に合わせて、そのうえで金具が肩の上に来てしまう形なら、次に選ぶときに後ろ側で調節する形を選ぶと覚えておいてください。今の1枚は、襟ぐりの詰まった服の日に回すと金具が目立ちません。

肩紐が落ちるとき

長さを合わせても肩紐が落ちるときは、帯と、紐の付け根の位置を見ます。

落ち方原因として多いもの変えること
腕を上げると落ちる肩紐が長い指1本の長さまで短くする
長さを合わせてもすぐ落ちる帯がゆるく、背中側が上がっているホックの段を内側にする
片方だけ落ちるその側の紐が長い落ちる側だけ短くする
紐が肩の外側を通る紐の付け根が外寄りに付いている付け根が中心寄りの形を選ぶ
鞄を掛けると落ちる鞄のひもが紐を外へ押す鞄を反対の肩に掛ける

肩紐が肩の外側を通るものは、どれだけ短くしても落ちやすくなります。背中側で紐の付け根が中心に寄っている形や、後ろで紐を交差させられる形を選ぶと、紐が肩の内側を通るので落ちにくくなります。

肩紐が食い込むとき

肩紐が肩に食い込んで跡が残るときは、紐が重さを受けすぎています。紐を長くするだけでは、今度はカップが下がります。

食い込みの多くは、帯がゆるく、支えが肩紐に回っていることが原因です。**まずホックを内側の段に替えて、帯が床と水平になるかを見てください。**帯が支えを受け持つようになれば、紐の負担が減り、食い込みも軽くなります。肩に跡が残るかどうかは、外したあとに肩を見れば分かります。帯を直した翌日に跡が薄くなっていれば、原因は帯だったと考えてよいでしょう。

帯を直しても食い込む場合は、紐の幅が細すぎることがあります。幅の広い紐のほうが、同じ重さでも肩への当たりが分散されます。肩紐の幅は、調節できない部分なので、次に選ぶときの目安として覚えておいてください。

カップが浮くとき

カップの浮き方は、浮いている場所で原因が分かれます。

浮いている場所原因として多いもの直し方
上の縁だけカップの底まで入っていない前かがみで入れ直す
上の縁から全体にカップが大きいカップを1つ下げる
脇の側だけカップの形が浅く、横に広い脇側が深い形を選ぶ
中心の側だけカップの形が合わない中心が高めの形を選ぶ
下の側だけ帯がゆるく、カップが上へずれているホックの段を内側にする

入れ直しても上の縁に指が入るほど浮くなら、カップが大きいと考えます。わずかな浮きで、指が入らない程度なら、服の上からは見えないことがほとんどです。気になるときは、薄手の無地のトップスを上に着て、横から鏡に映してみてください。服の上に線や段が出ていなければ、そのままで構いません。薄手のニットを着る日だけ気になるなら、縁の薄いカップを選ぶ手もあります。ニットに響く線の見分け方はブラジャーの選び方|秋冬の薄手ニットに響く線にまとめてあります。

前の中心が肌から浮くとき

左右のカップをつなぐ前の中心の部分は、合っていれば肌にぴったり付いています。ここが肌から浮いているときは、カップの中に胸が収まりきっていないか、中心の高さが体に合っていないかのどちらかです。

浮き方原因として多いもの直し方
中心全体が浮くカップが小さい入れ直しても浮くなら、カップを1つ上げる
中心の上のほうだけ浮く中心の高さが高すぎる中心が低めの形を選ぶ
前かがみのときだけ浮く帯がゆるいホックの段を内側にする
片側に寄って浮く左右の入れ方が偏っている左右をそろえて入れ直す

**中心の浮きは、服の上からはほとんど見えません。**ただ、中心が浮いていると、ワイヤーの位置も一緒にずれて、脇に当たる原因になります。脇の当たりと中心の浮きが同時に起きているなら、カップのサイズを先に疑ってください。

カップの上の縁に段ができるとき

カップの上の縁で、肌との間に段ができるときは、カップが小さい可能性があります。ただ、その前に着け方を確かめてください。

脇から寄せ入れずに着けると、カップの中の位置が偏り、片側だけ縁に段ができることがあります。入れ直して段が消えるなら、着け方の問題です。左右どちらか片側だけに段が出るときは、ほとんどがこの入れ方の偏りです。

入れ直しても段が残るなら、カップを1つ上げてみてください。段は服の上からも線として見えやすいので、薄手のトップスを着る季節には特に気になります。カップを上げると、帯の段や肩紐の長さの合い方も少し変わります。新しいカップで着けたら、もう一度、腕を上げる確かめ方と5か所の確かめ方をやり直してください。

ワイヤーが脇に当たるとき

ワイヤーの端が脇に当たって気になるときは、ワイヤーの位置とカップのサイズを見ます。

当たり方原因として多いもの直し方
脇の下に食い込むカップが小さいカップを1つ上げる
脇の前に当たるワイヤーの幅が狭いワイヤーの幅が広い形を選ぶ
動くと当たる帯がゆるく、全体がずれているホックの段を内側にする
片側だけ当たる着けたときの位置が偏っている前かがみで入れ直す

ワイヤーの端は、脇の中心あたりで止まるのが合っている位置です。鏡の前で腕を少し横に開くと、ワイヤーの端がどこで止まっているかが見えます。端が脇の前寄りにあるなら幅が狭く、後ろ寄りに食い込んでいるならカップが小さいと考えます。着け直しても当たりが続くときは、無理に着け続けず、ワイヤーのない形も含めて見直してください。ワイヤーのあるなしで支え方がどう変わるかはノンワイヤーとワイヤー入りの違いで扱っています。

朝は合うのに、夕方にずれる

朝に着けたときは合っていたのに、夕方になると帯が上がったり、肩紐が落ちたりすることがあります。

これは、帯が一日のうちに少しずつ伸びるためです。体を動かすたびに帯に力がかかり、夕方には朝より少しゆるくなります。朝の時点で、腕を上げても帯が動かないことを確かめておくと、夕方のずれが小さくなります。

帯がまだ新しいのに夕方にずれるなら、朝の時点でホックの段を1つ内側にしてみてください。夕方だけのずれが何日も続くなら、帯の伸びが早いブラジャーかもしれません。同じ1枚を毎日着けるより、2〜3枚を交互に使うほうが、帯が休む時間ができて長持ちします。

交互に使う2〜3枚は、同じサイズでそろえておくと、どの日も同じ段と同じ紐の長さで着けられます。朝の支度で迷う時間が減り、調節し忘れも起きにくくなります。形の違うものを混ぜる場合は、それぞれの1枚ごとに、合う段と紐の長さを覚えておいてください。

秋冬に「合わない」と感じる日が増える理由

同じブラジャーでも、秋冬になると合わないと感じる日が増えることがあります。服の厚みと重ね方が変わるからです。

秋冬の服起きること見直すこと
薄手のニットカップの縁や帯の線が響く縁の薄いカップや、段の少ない帯を選ぶ
タートルネック胸元が詰まり、肩紐の位置が気になる肩紐の金具を後ろ側へ寄せる
厚手の重ね着服の重みで肩紐が外へ押される肩紐を指1本の長さに合わせ直す
肩の張ったコートコートの肩が肩紐を押し下げる帯を締めて、紐の負担を減らす
大きめの鞄を肩に掛ける鞄のひもで肩紐が外れる鞄を掛ける肩を替える

夏のあいだ合っていたブラジャーが、ニットを着た日に急に気になるのは、ブラジャーが変わったのではなく、上に着る服が線を拾うようになったからです。服の線の出方については、下着の位置で、服の上の線は何本変わるかでも扱っています。

ワイヤーのない形やカップ付きインナーでも、見方は同じ

ワイヤーのないブラジャーや、カップ付きのキャミソールでも、合う・合わないの見方は変わりません。

見る場所ワイヤーのない形での見方
帯(下の縁)腕を上げても上がらないか
カップの上の縁浮きや段がないか
肩紐指1本の長さか。調節できない形は、落ちないかだけ見る
胸の下の縁肌から離れていないか
全体前かがみになったとき、カップが下へずれないか

ワイヤーのない形は、ワイヤーのある形より帯と肩紐で支える割合が大きくなります。帯の上がりに気づいたら、ワイヤーのある形より早めに替えどきだと考えてください。ワイヤーのない形は締めつけが少ないぶん、帯が伸びても気づきにくいので、季節の変わり目に一度、腕を上げる確かめ方をしておくと安心です。カップ付きインナーとの違いはカップ付きインナーとブラジャーの違いにまとめてあります。

洗い方で、合い方が変わる

合っていたブラジャーが、いつの間にか合わなくなる原因の1つが洗い方です。

洗い方起きること変えるやり方
ネットに入れずに洗濯機ワイヤーが曲がる、カップが折れる専用のネットに1枚ずつ入れる
ホックを留めずに洗うホックが他の生地に引っかかり、帯が伸びるホックを留めてから洗う
乾燥機にかける帯のゴムが弱くなる乾燥機を使わない
カップを折って干すカップの形がくずれるカップの形を整えて、帯の中心で吊るす

ホックを留めてから洗うだけでも、帯の伸びがかなり抑えられます。形を保つ洗い方はブラジャーの洗い方で詳しく扱っています。

測り直すのは、どんなときか

着け方と調節を直しても合わない症状が残るとき、次に考えるのが測り直しです。前に測ってから時間が経っているなら、数字が変わっていることもあります。

こんなとき測り直す理由
前に測ってから1年以上経った数字が変わっていることがある
同じ表記の新しい1枚が合わない数字か、形のどちらかがずれている
帯の段がいちばん外側でもきついアンダーの数字が変わっている
カップの縁の段が、どの1枚にも出るカップの数字が変わっている

測り直すのは、着け方と調節を済ませてからにしてください。その順番なら、測った数字と、着けたときの合い方を素直に比べられます。ひとりで測る手順はバストの測り方をひとりでで、メジャーがない日の方法まで紹介しています。

買い替えの目安

着け方も調節も合っているのに、合わない症状が出てきたら、ブラジャーそのものが傷んでいることがあります。

見るところ替えどきのサイン
背中の帯いちばん内側の段で留めても、腕を上げると上がる
肩紐いちばん短くしても、指が2本入る
カップ形が折れたり、へこんだりして、戻らない
ワイヤー端が布から出てきている、または曲がっている
ホック留めてもすぐ外れる

帯のいちばん内側でも上がるのが、いちばん分かりやすい替えどきのサインです。帯が支えられなくなると、どんなに着け方を直しても、他の症状が次々に出てきます。買い替えるときは、今の1枚で合っていた点と合わなかった点を先に書き出してください。合っていた点を残し、合わなかった点だけを変えた1枚を探すと、選び直しの失敗が減ります。

どちらとも取れるとき①|サイズの境目にいる

測ったサイズが、ちょうど2つの表記の境目にいることがあります。どちらを選ぶかで迷ったら、帯とカップを分けて考えます。

迷っていること選び方
アンダーを上げるか下げるか腕を上げて帯が動かないほうを選ぶ
アンダーを1つ下げたカップを1つ上げる。カップの容量が同じになる
アンダーを1つ上げたカップを1つ下げる
カップをどちらにするか前かがみで入れ直して、上の縁に段も浮きも出ないほうを選ぶ

アンダーを1つ下げたらカップを1つ上げる、という替え方は、覚えておくと売り場で役に立ちます。表記上のカップの文字が変わっても、カップの中の容量は近いままです。帯を締めたいけれどカップは今のままでいい、というときに使えます。

どちらとも取れるとき②|左右で合い方が違う

片方のカップは合っているのに、もう片方が浮く、または段ができることがあります。肩紐の長さが左右で違うことに気づくのも、たいていこのときです。左右で体の形が少し違うのはよくあることで、珍しいことではありません。

このときは、**合っていないほうに合わせるのではなく、段ができるほう(大きく感じるほう)に合わせてカップを選びます。**浮くほうは、肩紐をその側だけ少し短くすると、カップが肌に寄って浮きが小さくなります。取り外せるパッドが入っている形なら、浮く側にだけパッドを入れる方法もあります。左右差があることで、どちらのカップにも合わないと感じて選び直しを繰り返している人は、この決め方に切り替えるだけで迷いが減ります。

どちらとも取れるとき③|測った数字は合っているのに合わない

売り場で測ってもらって、その表記のブラジャーを選んでも合わないことがあります。数字は合っていても、カップの形が合っていない状態です。

同じ表記でも、カップの深さ、ワイヤーの幅、中心の高さは作りによって違います。数字より先に、この記事の5か所のうち、どこが合わないかを言葉にしてください。「脇の側が浮く」「中心が肌から離れる」と伝えられれば、売り場の人も形の合うものを探しやすくなります。

形の違いは、表記やパッケージからは読み取りにくいものです。合うものが見つかったら、そのブラジャーの形の特徴、たとえば「脇側が深い」「中心が低め」「紐の付け根が中心寄り」といった点を書き留めておくと、次に選ぶときの手がかりになります。

売り場で伝えること

ブラジャーを買い替えるときや、測ってもらうときに、次のことを伝えると話が早く進みます。

伝えること例
今のサイズの表記今はこの表記を着けている
合わない場所腕を上げると帯が上がる、脇の側が浮く
いつ合わなくなるか朝は合うが、夕方に肩紐が落ちる
着る服秋冬は薄手のニットが多い
苦手な感覚ワイヤーの当たりが気になる

合わない場所と、いつ合わなくなるかの2つを伝えるだけで、候補はかなり絞られます。言葉にしにくいときは、この記事の5か所の表を見せながら、どの行が当てはまるかを指さすだけでも伝わります。売り場で測ってもらうときの流れはバストサイズ測定を売り場で受ける日にまとめてあります。

よくある行き違い

よくある思い込み実際
合わないのはサイズが違うから着け方と肩紐とホックで直ることが多い
帯が上がるなら肩紐を短くする帯がゆるいサイン。ホックの段を内側にする
新しいブラジャーはいちばん内側の段で留める最初はいちばん外側。伸びたら内側へ
肩紐はきついほど支えになる支えの大部分は帯。紐がきついと食い込む
測った数字が合えば、どれも合う形は作りによって違う
左右で合い方が違うのはおかしいよくあること。それぞれで調節する

手持ちのブラジャーで確かめる順番

手順すること
1いつもどおりに着けて、両腕を上げて動く場所を見る
2前かがみで脇から寄せ入れる着け方で、着け直す
3ホックの段を確かめ、帯が床と水平になる段で留める
4肩紐を左右それぞれ、指1本の長さに合わせる
55か所を鏡で確かめる
6それでも残る症状を書き出す
7残った症状を持って、サイズや形を見直す

まとめ

  • 両腕を上げて、帯・カップ・肩紐のどれが動くかで原因を分ける
  • 前かがみでカップを支えてホックを留め、脇から寄せ入れる
  • 背中の帯は床と水平。上がるならホックを内側の段にする
  • 肩紐は指1本の長さ。帯の悩みを紐で直さない
  • ホックは新しいうちはいちばん外側、伸びたら内側へ
  • 着け方と調節で残った症状だけを、サイズや形の見直しに回す

明日の朝は、前かがみになってカップを支えてから着けてみてください。それだけで、カップの上の縁の浮きがすっと消えることがあります。

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よくある問い

Q. ブラジャーのカップが浮くのは、サイズが大きいからですか
大きいこともありますが、先に着け方を確かめてください。立ったままホックを留めて、そのままカップを合わせると、胸がカップの底まで入らず、上の縁が浮くことがあります。前かがみになってカップを下から支え、脇の側から中心へ寄せるように入れ直すと、浮きが消えることが多くあります。それでも縁と肌の間に指が入るほど浮くなら、カップのサイズか形を見直します。
Q. 肩紐がすぐに落ちてきます
肩紐の長さが足りていないか、背中の帯がゆるくて上がっているか、肩紐の付け根の位置が体に合っていないかのどれかです。まず肩紐に指1本が入る長さに合わせ、次に背中の帯が床と水平になっているかを見てください。帯が上がっているなら、ホックを内側の段に替えます。それでも落ちるなら、肩紐が背中の中心寄りに付いている形や、後ろで交差させられる形を選ぶと落ちにくくなります。
Q. 背中の帯が上に上がってしまいます
帯がゆるいサインです。帯はブラジャーを支える土台で、ゆるいと肩紐に重みがかかり、前が下がって後ろが上がります。ホックを内側の段に替えて、帯が床と水平になるかを確かめてください。いちばん内側の段でも上がるなら、帯が伸びているか、アンダーのサイズが合っていません。肩紐を短くして持ち上げても、帯が上がるのは止まりません。
Q. サイズを測り直したのに、合わない感じがします
同じサイズの表記でも、カップの深さや形、ワイヤーの幅は作りによって違います。測った数字が合っていても、形が合わないと浮いたり当たったりします。どこが合わないかを、この記事の5か所で確かめてから、売り場で「どこが、どう合わないか」を伝えてください。数字だけより、合う形を探す近道になります。アンダーを1つ下げたらカップを1つ上げる、という替え方も覚えておくと役に立ちます。

— メグラシ編集部

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自分を知る

ノンワイヤーとワイヤー入りの違いは、支えが線か面か|1日の過ごし方から選び分ける

同じ表記を買っても、着けたあとの感じが違う。理由は構造にあります。ワイヤー入りは下側の1本の線で支え、ノンワイヤーは布の面と脇の高さで支えます。支える場所が違うので、同じ表記でも合う日と合わない日が分かれます。線と面のどちらが向くかは、その日に座っている時間・歩く距離・上に着るものの厚みの3つで決まります。構造の違い、表記の読み替え方、着けたあとに確かめる4か所、上に着る服に段が出るときの切り分け、洗い方と買い替えの目安まで、手順として並べました。

メグラシ編集部/読了 9分

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