ブラジャーのカップの測り方|立つ・かがむで数字がずれたら

立って測った数字と、前にかがんで測った数字のずれが1.5cm未満なら、立った数字でカップを決めてください。 2.5cm以上ずれたら、数字から出る隣り合う2つのカップを、両方試着して決めます。1.5cmから2.5cmの間に入った人は、この記事の後半にある「3か所の見方」で決めます。
ブラジャーのカップは、トップバストとアンダーバストの差で決まります。差が10cm前後でA、そこから2.5cm増えるごとにB、C、Dと1つずつ上がっていきます。数字の決まりはこれだけなのに、自分で測ると答えが一つに定まらないのは、トップの数字が姿勢で変わるからです。胸はやわらかいので、立っているときは脇や下へ少し流れていて、前にかがむと前へ集まります。ずれは1〜3cm出ることが珍しくありません。3cmずれると、カップの表の上では1つ以上動きます。
この記事は、測るときの手順を短く確かめたあと、2つの数字がずれたときにどちらを採るかを中心に書いています。測る日や着ている服の選び方は、秋冬の買い替え前の測り方にまとめてあります。
ブラジャーのカップは、2つの数字の差で決まる
カップの大きさは、胸そのものの大きさではありません。トップとアンダーの差です。たとえばトップ85cm・アンダー70cmなら差は15cmでC、トップ85cm・アンダー75cmなら差は10cmでAになります。トップが同じでも、アンダーが違えばカップは2つ変わります。
差とカップの対応は、おおよそ次のとおりです。
| トップとアンダーの差 | カップ |
|---|---|
| 約10cm | A |
| 約12.5cm | B |
| 約15cm | C |
| 約17.5cm | D |
| 約20cm | E |
| 約22.5cm | F |
表の数字はそれぞれのカップの真ん中の値で、前後1.25cmずつが同じカップの範囲です。差が13.5cmならB、14cmならBとCの境目付近、14.5cmならCに入ります。境目の上下1cmにいる人は、数字だけでは決まらない側にいると思ってください。
アンダーはカップと別に、5cm刻みで分かれています。65、70、75、80のように並び、測った数字にいちばん近いものを選びます。アンダーは姿勢でほとんど変わらないので、迷うのはたいていトップのほうです。
測る場所は2か所、測る姿勢はトップだけ2回
測る順番は、アンダーを先にします。
アンダーは、胸のふくらみのすぐ下、肋骨のいちばん細いところを水平に一周させて測ります。息を吐ききった状態で、メジャーが肌に沿って、指1本ぶん入る程度の張り方にします。強く締めると小さく出て、あとでアンダーがきつくなります。
トップは、胸のいちばん高いところを通して水平に一周させます。ここを2回測ります。
1回目は、まっすぐ立って腕を下ろした状態です。鏡に横を向けて、背中側のメジャーが下がっていないかを見てください。背中側が下がると、前が持ち上がって数字が小さく出ます。
2回目は、腰から上を前に45度ほど倒した状態です。手は膝か机に軽く置きます。胸が下に向かって集まった状態で、いちばん高いところを通して一周させます。このときも背中側を水平に保つのがむずかしいので、可能なら誰かに背中側を持ってもらうか、メジャーの端を背中で一度止めてから前に回します。
2回とも、測った数字はその場で書き留めます。記憶で比べると、たいてい差が小さく思い出されます。
なぜ前にかがむと数字が大きくなるのか
立っているとき、胸の外側の一部は脇のほうへ、下側の一部は下へ流れています。メジャーは水平に一周するので、脇や下に流れた分は数字に入りません。前にかがむと、その分が前へ集まってきて、メジャーの輪の中に入ります。だから、かがんだほうが大きく出ます。
ずれの大きさは人によって違います。胸がやわらかい人、脇に流れやすい人、胸の位置が少し低めの人は、ずれが大きく出やすい傾向があります。反対に、胸の張りが強い人や、胸が高い位置にある人は、ほとんどずれません。どちらがいいということではありません。ずれの大きさは、ブラジャーがどれだけ胸を「集めて」収める必要があるかを表していると考えてください。
ブラジャーは、着けるときに脇や下の分をカップの中へ寄せて収めます。つまり、着けたあとのカップの中身は、かがんだ数字に近くなります。ずれが大きいのに立った数字だけで選ぶと、寄せた分が入りきらず、カップの上辺や脇に段ができます。
ずれが1.5cm未満なら、立った数字で選ぶ
ずれが1.5cm未満なら、2つの数字はカップの表の上でほとんど同じ場所にいます。立った数字で選んでください。
1.5cm未満のずれは、測るたびのぶれとあまり変わりません。同じ姿勢で2回測っても、メジャーの張り方や息の吸い方で0.5〜1cmは動きます。その範囲のずれを理由にカップを上げると、カップの上辺が浮いて、薄手の服の上から段が見えることがあります。
立った数字で選んだあと、着けてみてカップの上辺が胸に食い込んでいなければ、それで合っています。食い込むときは、測ったときのメジャーの張りが強かったか、背中側が下がっていたかのどちらかが多いので、もう一度だけ測り直してください。
ずれが2.5cm以上なら、隣り合う2つを試す
2.5cmは、カップがちょうど1つ動く幅です。ずれが2.5cm以上あるということは、立った数字とかがんだ数字が、カップの表で別の場所にいるということです。
このときは、両方の数字から出る2つのカップを、同じアンダーでそろえて試着します。たとえば立った数字で差が13cm、かがんだ数字で差が16cmなら、BとCを両方持って試着室に入ります。
ずれが大きいときに、立った数字だけで選ぶのはおすすめしません。胸を寄せて収める分が入りきらないからです。かといって、かがんだ数字だけで選ぶと、カップの上辺に隙間ができることがあります。かがんだ姿勢では胸がもっとも集まっていますが、ブラジャーがそこまで寄せきるとは限らないからです。2つを試して、着けたときに実際どちらの量になっているかを、体のほうに確かめてもらうのが確実です。
ずれが3.5cm以上ある人は、カップの深さがあるもの、脇の布が高めにあるものを候補に入れてください。脇に流れる分を、布で前へ戻してくれる形です。脇の布の高さと着痩せの関係は、ブラジャーで着痩せは起きるかで詳しく書いています。
1.5〜2.5cmの間に入ったら、着けて3か所で決める
いちばん迷うのが、ずれが1.5cmから2.5cmの間に入った人です。カップの表の上では、隣のカップに届くかどうかの際にいます。数字ではもう決まりません。
このときは、立った数字のカップを基準に、1つ上のカップも試着します。そして、着けた状態で次の3か所を見ます。
1つ目は、カップの上辺です。胸とカップの上の縁の間に、指が入る隙間があればカップが大きい、縁が胸に食い込んで段になっていればカップが小さい。縁が胸に沿って平らに収まっているのが合っている状態です。
2つ目は、脇のワイヤーの端です。ワイヤーのないものなら、カップの脇側の縫い目です。この端が、胸のふくらみの外側の付け根に乗っているかを見ます。端が胸の上に乗っていれば小さく、付け根より背中側に回っていれば大きい。
3つ目は、前中心です。左右のカップをつなぐ真ん中の布が、肌にぴったり付いているかを見ます。浮いているなら、カップが小さくて胸に押し出されている状態です。
3か所のうち2か所以上が合っているほうを選んでください。
3か所が割れたときは、上辺を優先する
2つ試して、どちらも3か所のうち合うのが1か所ずつ、ということもあります。たとえば小さいほうは上辺が食い込むけれど前中心は付いている、大きいほうは上辺に隙間があるけれど脇の端は合っている、という割れ方です。
このときは、上辺を優先します。上辺は、服の上から見えるかどうかに直結するからです。脇の端と前中心のずれは、多くの場合着けている本人の着け心地にとどまりますが、上辺の段や浮きは、薄手のニットやブラウスの上にそのまま出ます。
上辺の食い込みがあるなら1つ大きいほう、上辺の隙間があるなら1つ小さいほうへ。どちらも上辺が微妙なときは、着ける前に胸を脇からカップへ寄せ直してから、もう一度見てください。寄せ直す前と後で上辺の様子が変わるなら、大きいほうが合っています。寄せた分の行き場が必要だということだからです。
左右で大きさが違うときの測り方
ほとんどの人は、左右の胸の大きさが少し違います。左右差が気になるときは、トップを半分ずつ測ります。
メジャーを背中から回して、胸の真ん中、みぞおちの真上で一度押さえます。そこから右のいちばん高いところを通って背中の真ん中まで、左も同じように測ります。半分ずつの数字が出るので、差を見ます。
半分ずつの差が1cm以内なら、ほとんどの人にある範囲です。気にせず、全周の数字で選んでください。1cmを超えるときは、大きいほうに合わせて選びます。
大きいほうに合わせると、小さい側に隙間ができます。そのときは、取り外しできるパッドを小さい側だけ足すか、小さい側の肩紐を半目盛りだけ短くします。肩紐を短くすると、カップが少し持ち上がって、上辺の隙間が狭まります。どちらもやりすぎると左右の高さが合わなくなるので、鏡の正面に立って、前中心がまっすぐ縦に通っているかを最後に見てください。
境目ちょうどに入ったときの決め方
ずれの大きさとは別に、測った差がカップの境目ちょうどに入ることもあります。差が14cmなら、BとCのちょうど間です。
この場合も、数字では決めません。隣り合う2つを試着して、先ほどの3か所を見ます。ただ、境目の人には一つ、考える材料が増えます。これから着る服です。
厚手のニットやスウェットを着る季節は、少しくらい上辺に隙間があっても外から見えません。むしろ、上辺が食い込んで段になると、編み目の上にうっすら線が出ます。だから、厚手の服の季節は大きいほうに寄せておくのが無難です。
反対に、薄手のブラウスやリブのカットソーを着る季節は、上辺の隙間がそのまま服の浮きになって見えます。こちらは小さいほうに寄せます。リブニットの季節に何を着けるかは、ニットの下に着けるブラジャーの選び方にまとめています。
境目の人が2枚持てるなら、季節で使い分けるのがいちばん楽です。1枚だけなら、1年でいちばん長く着る服の厚さに合わせてください。
アンダーが2つの間に入ったときの組み替え
アンダーが2つのサイズの真ん中に入ることもあります。たとえば72.5cmなら、70と75のちょうど間です。
アンダーは、小さいほうから試すのが基本です。ホックはたいてい3段ついていて、いちばん外側のホックで留めたときに、背中の帯と肌の間に指が1本入るなら合っています。着けているうちに帯は少しずつ伸びるので、最初は外側で留めておき、伸びたら内側へ移していきます。
小さいほうが苦しいときは、大きいほうのアンダーに移ります。このとき、カップを1つ下げてください。アンダーを1つ上げてカップを1つ下げると、カップの中の容量はほとんど変わりません。C70とB75がだいたい同じ量を収める、という関係です。
売り場で試着するなら、この組み合わせも最初から持っていくと往復が減ります。トップの迷いでカップを2つ、アンダーの迷いで組み替えを1つ。多くても3枚あれば、ほとんどの場合は決まります。
ワイヤーなし・カップ付きインナーは測った数字をどう使うか
ワイヤーのないブラジャーや、カップの付いたインナーは、S・M・Lのような大きさで売られていることが多く、カップの数字が書かれていないこともあります。
その場合でも、測った2つの数字は使えます。サイズ表に「トップ」「アンダー」の欄があれば、アンダーが入る範囲を先に見て、次にトップがその範囲に入っているかを確かめます。ここで使うトップは、ずれが1.5cm未満なら立った数字、それ以上ならかがんだ数字です。ワイヤーのないものは胸を寄せる力が弱いので、寄せる前提の数字よりも、かがんで集まった状態の数字のほうが、着けたときの量に近くなります。
アンダーとトップでサイズが割れたときは、アンダーを優先します。アンダーが大きいと、帯が上へずり上がって、カップが胸の下にずれるからです。カップ付きインナーとブラジャーの違いは、カップ付きインナーとブラジャーの違いで書いています。
カップ付きのブラトップや、運動用のものを選ぶ場合
カップ付きのブラトップは、帯の部分が胴まわり全体を覆うので、アンダーの数字がいっそう効きます。胸の下の帯が細いブラジャーよりも、ずり上がりが起きやすいからです。アンダーが2つのサイズの間に入る人は、小さいほうを選んで、着けたあとに帯が胸の下で水平に止まっているかを見てください。帯が背中側で上がっているなら、アンダーが大きすぎます。
運動のときに着けるものは、揺れを抑えることが先に来るので、ずれが大きい人ほどかがんだ数字に寄せて選びます。立った数字で選ぶと、動いたときに胸がカップの外へ逃げやすくなります。運動の強さで支え方を変える考え方は、スポーツブラの選び方にまとめています。
どちらの場合も、最後に見るのは着けたときの3か所です。カップの上辺が平らに収まっているか、脇の端が胸の外側の付け根に乗っているか、前の真ん中が浮いていないか。数字で候補を絞り、着けて決めるという順番は、ワイヤーのあるものと変わりません。
試着室で、数字を伝えるときの言い方
売り場で測ってもらうこともできますが、自分で測った2つの数字を持っていくと、話が早く進みます。
伝えるのは、アンダーの数字、立って測ったトップ、かがんで測ったトップの3つです。「立って85、かがんで87.5でした」と言えば、相手はずれが2.5cmだと分かり、隣り合う2つを出してくれます。ずれを伝えずに1つの数字だけ伝えると、そのカップ1枚だけで試着が終わることがあります。
左右差があるなら、それも伝えてください。「右が少し大きいです」で十分です。大きい側に合わせて選んでもらい、小さい側の調整の仕方も一緒に聞けます。
試着室では、ホックを留めたあと、前かがみになって脇から胸をカップに寄せてから体を起こします。この寄せ方をしないまま3か所を見ると、カップが大きく見えてしまいます。
通販で買うときに、2つの数字をどう使うか
通販では試着ができないので、数字の読み方がそのまま結果に出ます。サイズ表にトップとアンダーの欄があれば、アンダーの範囲を先に見て、次にトップの範囲を見ます。
ずれが1.5cm未満の人は、立った数字で1枚選べば足ります。ずれが2.5cm以上の人は、隣り合う2つのカップを両方買って、届いてから3か所を見て片方を返す、という使い方ができるかを先に確かめてください。返品の条件が合わないときは、伸びる素材のカップを選ぶと、隣のカップとの間をある程度吸収してくれます。
商品の説明に「脇高」「深め」「浅め」のようなカップの形が書かれていたら、それも読んでおきます。ずれが大きい人は脇高や深めのもの、着けると上辺に隙間が出やすい人は浅めのものが、数字の外側で合わせやすくなります。
家族に手伝ってもらうときの頼み方
自分で背中側を水平に保つのがむずかしいときは、家族に手伝ってもらうと数字が安定します。頼むときは、メジャーの位置だけを見てもらうのがいちばん楽です。
「背中側が下がっていないかだけ見て」と伝えて、前は自分で押さえます。かがんだ姿勢のときは、背中側を肩甲骨の下の端の高さで持っていてもらいます。数字を読むのも書き留めるのも自分でやると、頼まれた側も気をつかわずに済みます。
秋冬に着け替えるときは、測り直さなくていい場合がある
厚手の服の季節に入るとき、毎回測り直す必要はありません。前に測ったときから、着けているブラジャーの上辺・脇の端・前中心の3か所に変化がなければ、同じ数字で大丈夫です。
測り直したほうがいいのは、次のどれかに当てはまるときです。上辺に新しく段や隙間が出てきた。帯がいちばん内側のホックでもゆるい。肩紐を調整しても、肩から落ちる。この3つは、数字が動いたか、ブラジャーのほうが伸びたかのどちらかです。測り直して数字が変わっていなければ、ブラジャーの買い替え時です。
いま着けているサイズの表記から、アンダーとカップのどちらを動かすかの考え方は、ブラの正しいサイズに書いています。数字は合っているのに着け心地が悪いときの直し方は、ブラが合わないときの直し方が参考になります。
数字がぶれる原因は、測り方の側にもある
2回測って数字がずれたとき、そのずれが体の側から出たものか、測り方の側から出たものかを分けておくと、判断を間違えにくくなります。測り方の側のぶれは、同じ姿勢で測り直せば消えます。体の側のずれは、何度測っても同じように出ます。
メジャーの張り方
いちばん多いのが、メジャーの張り方の違いです。立って測るときは軽く当てるだけなのに、かがんで測るときは胸が下に向かう分、メジャーを引っ張り気味にしてしまうことがあります。引っ張ると数字は小さく出るので、本当はずれが大きいのに、小さく記録されます。反対に、かがんだ姿勢でメジャーがたるむと、大きく出ます。
張り方をそろえるには、メジャーを一周させたあと、重なった目盛りのところを指でつまむのではなく、軽く添えるだけにします。肌に跡が残らない程度の張り方が目安です。
背中側の高さ
次に多いのが、背中側のメジャーの高さです。トップは胸のいちばん高いところを水平に通すのが決まりですが、自分で測ると背中側が下がりがちです。背中側が下がると、前が上へ引っ張られて胸の高いところから外れ、数字が小さく出ます。
かがんだ姿勢では背中が丸くなるので、背中側がどこを通っているか、さらに分かりにくくなります。鏡に背中を向けて、首だけ振り返って確かめるか、メジャーを肩甲骨の下の端に一度当ててから前へ回すと、高さがそろいやすくなります。
息の吸い方
アンダーほどではありませんが、トップも息の吸い方で0.5cmほど動きます。吸った状態と吐いた状態で測ると、それだけで数字が変わります。トップもアンダーも、息を吐ききったところで測ると決めておくと、比べやすくなります。
同じ姿勢で3回測る
測り方のぶれかどうかを確かめるには、同じ姿勢で3回測るのがいちばん確実です。立った姿勢で3回、かがんだ姿勢で3回。それぞれの3回の数字が1cm以内に収まっていれば、測り方のぶれは小さく、2つの姿勢のずれは体の側から出ています。3回の数字が1cm以上ばらついたら、その姿勢での測り方を見直してから、もう一度ずれを比べてください。
よくあるずれ方を、例で読む
ここまでの判断を、よくある数字の組み合わせに当てはめてみます。自分の数字に近いものを探して、読み方の手がかりにしてください。
立って84、かがんで85、アンダー70の場合
立った差は14cm、かがんだ差は15cmで、ずれは1cmです。1.5cm未満なので、立った数字で選びます。差14cmはBとCの境目付近にいますが、かがんだ数字も15cmでCの真ん中に近いので、まずC70を試します。上辺が浮くようならB70に下げます。ずれが小さい人は、境目の迷いのほうが大きいことが多く、その場合は季節の服の厚さで寄せてください。
立って83、かがんで86、アンダー70の場合
立った差は13cmでB、かがんだ差は16cmでC寄りです。ずれは3cmあるので、隣り合う2つのカップ、B70とC70を両方試着します。このくらいずれる人は、胸が脇へ流れやすい傾向があるので、脇の布が高めのものを候補に入れると、着けたあとの上辺が平らに収まりやすくなります。試着では、寄せたあとに3か所を見て、上辺が平らに収まるほうを選んでください。
立って86、かがんで88、アンダー72の場合
ずれは2cmで、1.5cmから2.5cmの間に入ります。アンダーは70と75のちょうど間です。まずアンダーを70に決めて、外側のホックで指1本入るかを確かめます。そのうえで立った差16cmからC70、1つ上のD70を試します。アンダー70が苦しければ75に上げて、カップは1つ下げたB75とC75を試します。迷う要素が2つ重なっている人は、試着の枚数が3〜4枚になりますが、そのぶん一度で決まります。
左右の半分ずつで1.5cm違う場合
全周の数字とは別に、半分ずつ測って右が43cm、左が41.5cmだったとします。差は1.5cmで、1cmを超えています。全周の数字から出たカップを、大きい右側に合わせて選びます。試着では右側の上辺が平らに収まっているかを先に見て、左側に隙間が出たら、パッドを左だけ足すか、左の肩紐を半目盛り短くします。最後に鏡の正面に立って、前中心がまっすぐ縦に通っていれば、それで合っています。
いま着けているサイズと、測った数字が2つ以上離れた場合
いま着けているのがB75で、測り直したらアンダー70、立った差15cm、かがんだ差17cmだったとします。測った数字からはC70かD70が出てきて、いまのサイズからはアンダーが1つ、カップが1つから2つ動くことになります。
数字が大きく動いたときは、いきなり測った数字のサイズ1枚に飛ばずに、間を埋めるサイズも試着してください。アンダーを1つ下げてカップを1つ上げたC70は、いまのB75とカップの容量がほぼ同じです。まずC70を着けて、帯の締まり具合だけが変わった状態を確かめます。そのうえでD70を着けて、上辺が平らに収まるほうを選びます。容量が同じものから順に試すと、何が合っていなかったのかが一つずつ分かります。長く同じサイズを着けていた人ほど、帯がゆるい状態に慣れているので、最初は締まって感じます。ホックを外側にして、1日着けて苦しくなければ、そのサイズで合っています。
かがむとずれるのに、着けると上辺に隙間が出る場合
ずれが3cmあったので大きいほうのカップを選んだのに、着けてみると上辺に隙間ができる、ということもあります。これは、胸がカップの下のほうに多く集まる形の人によく起きます。カップの容量は足りているけれど、上のほうが余っている状態です。
この場合は、カップを小さくするより、カップの形を替えるほうが合います。上辺がまっすぐ横に切れている浅めのカップや、上辺に伸びる素材が使われているものは、上の余りが出にくくなります。数字で決めたカップの大きさはそのままに、形だけを替えて試着してみてください。
測るたびにずれの大きさが変わる場合
同じ人でも、日によってずれの大きさが変わることがあります。ある日は1cm、別の日は2.5cm、というように。体の調子でやわらかさや張りが変わるためで、珍しいことではありません。
この場合は、いちばん長く続く状態に合わせます。1か月のうち、ずれが小さい日のほうが多いなら、立った数字で選んだものを普段用に。ずれが大きい日が数日だけあるなら、その日用に1つ大きいカップか、伸びる素材のノンワイヤーを1枚持っておくと、毎日の着け心地がそろいます。何度か測った数字を手帳に並べておくと、自分のずれの幅が見えてきて、次に買うときの迷いが減ります。
測った数字の読み方を、もう一度短く
最後に、判断の順番だけを並べておきます。
まず、アンダーを測ります。次に、トップを立って1回、前にかがんで1回測ります。2つのトップの差を見ます。
差が1.5cm未満なら、立った数字でカップを1つ決めます。
差が2.5cm以上なら、両方の数字から出る2つのカップを試着します。
差が1.5cmから2.5cmの間なら、立った数字のカップと、その1つ上を試着して、上辺・脇の端・前中心の3か所で決めます。割れたら上辺を優先します。
境目ちょうどに入ったら、これから着る服の厚さで寄せます。厚手の季節は大きいほう、薄手の季節は小さいほう。
左右差が1cmを超えたら、大きいほうに合わせて、小さい側を調整します。
測った数字は、日付と一緒に書き残しておきます。立った数字、かがんだ数字、アンダー、左右の半分ずつ。次に買い替えるとき、前の数字と並べて見れば、どこが動いたのかがすぐに分かります。
この順番で読めば、2回測って数字が割れても、そこで止まらずに次の一歩が出せます。数字はあくまで試着する候補を絞るためのもので、最後に決めるのは、着けたときの3か所です。
よくある問い
- Q. 前かがみで測ると数字が大きくなります。どちらが正しいのですか
- どちらも正しい数字です。立った姿勢では胸の一部が脇や下に流れていて、メジャーが拾いきれていないことがあります。前にかがむと、その分が前に集まるので、トップが大きく出ます。ブラジャーはカップの中に胸を集めて収めるものなので、かがんだ数字のほうが、着けたときの中身の量に近いと考えてください。ただし、ずれが1.5cm未満なら、カップの表の上では同じか、隣との境目付近に収まります。その場合は立った数字で選んで困ることはほとんどありません。ずれが2.5cm以上あるときに、立った数字だけで選ぶとカップが小さく、上辺に段ができやすくなります。
- Q. 左右で大きさが違います。どちらに合わせればいいですか
- 大きいほうに合わせます。小さいほうに合わせると、大きい側のカップの上辺や脇から胸がはみ出して、外から見える段になります。大きいほうに合わせて小さい側に隙間ができるときは、カップの中のパッドを片側だけ足すか、肩紐を小さい側だけ半目盛り短くして持ち上げます。左右の差は、メジャーを胸の真ん中で一度止めて、右半分と左半分を別々に測ると分かります。半分ずつの差が1cm以内なら、ほとんどの人にある範囲なので、気にせず全周の数字で選んで大丈夫です。
- Q. 測った数字がカップの境目ちょうどでした
- 境目の上下1cm以内に入ったときは、数字だけでは決まりません。隣り合う2つのカップを、同じアンダーで両方試着してください。比べるのは、カップの上辺が浮くか食い込むか、脇のワイヤーの端が胸の外側の付け根に乗っているか、前中心の布が肌に付いているかの3か所です。3か所のうち2か所が合っているほうを選びます。どちらも2か所ずつ合うときは、これから着る服で分けます。厚手のニットの季節なら上辺が平らに収まる大きいほう、薄手のブラウスの季節なら浮きの出にくい小さいほうが向きます。
- Q. アンダーが2つのサイズの間に入りました
- アンダーは、きつめを選んでホックの位置で調整するのが基本です。測った数字が2つのサイズの真ん中なら、小さいほうのアンダーで一番外側のホックを使ってみて、指が1本入る程度なら合っています。苦しいときは大きいほうのアンダーに移りますが、そのときはカップを一つ下げるのが目安です。アンダーを一つ上げてカップを一つ下げると、カップの容量はほぼ同じになるからです。売り場では、この組み合わせを両方持って試着室に入ると、往復が減ります。
— メグラシ編集部





