ブラの正しいサイズ|今の表記からアンダーとカップのどちらを動かすか

**今つけているブラを、鏡の前で横から見てください。**背中のベルトは、前の中心と同じ高さで水平に回っていますか。それとも、肩甲骨のほうへ斜めに上がっていますか。
あなたの正しいサイズは、いま着けている1枚の表記から、アンダーかカップのどちらか1つを動かした先にあります。背中が上がっているならアンダーを1つ下げてカップを1つ上げる。カップの上辺が浮いているならカップだけを1つ下げる。上辺に段ができているならカップだけを1つ上げる。ほとんどの人は、このどれか1つで合います。
測り方そのものはブラのサイズの測り方に、紐やホックや着け方で直せる範囲はブラジャーが合わないときの直し方にまとめています。この記事は、その先の話です。測った表記を着けてみて、それでも何かがずれているとき、次にどの表記を手に取ればいいのかを決めます。
結論:動かすのは一度に1つ。背中ならアンダー、上辺ならカップ
ブラの表記は、アンダーの数字とカップの記号の組み合わせです。動かせる方向は、アンダーを上げ下げするか、カップを上げ下げするかの2方向しかありません。だから迷ったときは、どちらを動かすかを先に決め、もう片方は触らない。これだけで試着の回数がはっきり減ります。
| 今つけている1枚で起きていること | 動かすもの | 次に試す表記の例(今がC75なら) |
|---|---|---|
| 背中のベルトが前より高く上がる | アンダーを1つ下げ、カップを1つ上げる | D70 |
| 背中のベルトが食い込み、外すと跡が赤く残る | アンダーを1つ上げ、カップを1つ下げる | B80 |
| カップの上辺が浮き、指が入る | カップだけ1つ下げる | B75 |
| カップの上辺に段ができ、服の上から線が見える | カップだけ1つ上げる | D75 |
表の右の列は、あくまで次に試す1枚の例です。ここで大事なのは、一度に動かすのは1つだけという点です。アンダーもカップも同時に別の方向へ動かすと、どちらが効いたのか分からなくなり、試着がいつまでも終わりません。
もう1つ、背中とカップの両方がずれているときは、先に背中を直します。ベルトの高さが変わると、カップの位置も一緒に動くからです。背中が水平になってからカップを見ると、浮きや段が消えていることもよくあります。
先に確かめる|その1枚は、一番外側のホックで留めているか
表記を動かす前に、今の1枚が本来の状態で着けられているかを確かめてください。確かめるのは3つです。
1つめはホックの位置です。新しいブラは一番外側のホックで留めるのが基本です。ベルトは着けているうちに少しずつ伸びるので、伸びたら内側のホックへ移せるように、最初は外側を使う作りになっています。新しいのに内側で留めているなら、その時点でアンダーが1つ大きい可能性があります。
2つめは、そのブラが何回洗われたかです。ベルトのゴムは、洗濯と着用を重ねるほど戻りにくくなります。長く使った1枚で背中が上がっていても、表記が間違っているとは限りません。同じ表記の新しい1枚を試着して、背中が水平になるなら原因は伸びで、表記はそのままで構いません。
3つめは着け方です。前かがみになってカップに胸を収め、脇や背中のほうから胸を寄せてからホックを確かめる。この一手間を省くと、合っている表記でもカップの上辺が浮いたり、ワイヤーの端が胸に乗ったりします。着け方を整えたあとに残ったずれだけが、表記を動かす理由になります。
この3つを確かめないまま表記を動かすと、合っていたはずの表記から遠ざかってしまいます。急がず、まずは今の1枚をきちんと着けた状態にしてから鏡を見てください。
表記の読み方|アンダーは5cm刻み、カップは2.5cm刻み
動かす前に、表記の数字と記号がそれぞれ何を表しているかを押さえておきます。
アンダーの数字は、胸のふくらみのすぐ下を一周した長さです。表記は5cm刻みで、たとえば70と書いてあれば、おおむね67.5cmから72.5cmまでの人に向けた作りです。アンダーを1つ動かすというのは、ベルトの長さを5cmぶん変えることになります。
カップの記号は、胸の一番高いところを一周した長さ(トップ)と、アンダーとの差で決まります。差が10cm前後ならA、12.5cm前後ならB、15cm前後ならC、というように、2.5cmごとに1つずつ記号が進みます。カップを1つ動かすというのは、入れ物の深さを2.5cmぶん変えることです。
ここで覚えておきたいのは、カップの記号はアンダーとセットでしか意味を持たないということです。同じCでも、アンダー65のCとアンダー80のCでは、入れ物の大きさがまったく違います。アンダーが大きくなるほど、同じ記号でもカップは大きくなります。
もう1つ知っておきたいのは、メジャーで測った数字と、着けて合う表記が一致しないことは珍しくない、ということです。測るときは、立った姿勢で、息を軽く吐いた状態の一瞬を切り取ります。けれど着けている間の体は、座る、腕を上げる、前かがみになると、そのたびに胸の位置もアンダーの長さもわずかに変わります。さらに、同じ表記でも、ワイヤーの幅やカップの深さ、ベルトの伸びやすさは作りによって違います。測った数字は出発点で、最後に決めるのは着けたときの背中とカップの見え方です。測った表記が合わなかったからといって、測り方が間違っていたと考える必要はありません。
この仕組みがあるので、アンダーだけを1つ下げると、カップの入れ物も一回り小さくなります。ベルトを締めたいだけなのに、胸が入りきらなくなる。これが、アンダーを下げるときにカップを1つ上げる理由です。次の見出しから、症状ごとにどちらを動かすかを見ていきます。
背中のベルトが上がる|前の中心より指2本ぶん高ければアンダーを下げる
ブラの支えは、肩紐ではなく背中のベルトが受け持っています。ベルトが水平に体に沿っていると、胸の重さは胴まわり全体で支えられます。ベルトが背中で上がっていると、支えが肩紐に移り、前のカップが下がりやすくなります。
確かめ方は、合わせ鏡か、スマートフォンで背中を写すのが簡単です。前の中心、つまり左右のカップの間の一番下の位置と、背中のホックの位置を比べます。背中が前より指2本ぶん以上高いなら、ベルトが大きすぎます。指1本ぶん程度なら、着け方や肩紐の長さで直せる範囲です。
もう1つの確かめ方は、両腕をまっすぐ上に伸ばすことです。腕を上げたときにベルトが一緒に上へずれ、腕を下ろしても元の位置に戻らないなら、ベルトが体を押さえきれていません。
この場合はアンダーを1つ下げ、同時にカップを1つ上げます。C75を着けているならD70です。ベルトが5cm短くなるので背中は締まり、カップの記号が1つ進むので胸を包む量はおおむね保たれます。
ここで気をつけたいのは、アンダーを下げたあとの着け心地です。きつく感じても、一番外側のホックで呼吸が苦しくなく、ベルトの下に指が1本すっと入るなら、それは支えが戻ったきつさです。指が入らないほど締まるなら、アンダーは元のままにして、別の原因を探してください。
背中が食い込む|跡が外してしばらく残るならアンダーを上げる
逆に、ベルトがきつすぎる場合もあります。外したあとに背中や脇の下に赤い跡が残り、しばらく消えない。ベルトの上下に肉が乗って、薄いニットの上から段が見える。座っているとホックのあたりが当たって気になる。こうした状態が続くなら、アンダーが1つ小さい可能性があります。
境目は、一番内側のホック、つまりベルトが一番ゆるくなる位置で留めても、ベルトの下に指が入らないかどうかです。内側で留めても指が入らないなら、アンダーを1つ上げてカップを1つ下げます。C75ならB80です。カップを下げるのは、アンダーが大きくなると同じ記号のカップも大きくなるからで、胸を包む量を保つためです。
ただし、新しいブラは最初は少しきつく感じるものです。着けてすぐの数分で判断せず、試着室なら腕を回したり前かがみになったりして、動いたときにも同じきつさが続くかを見てください。動くたびにホックのあたりが背中に当たるようなら、アンダーを上げる側に寄せます。
跡が残るかどうかは、肌の質や着けている時間でも変わります。1日中着けたあとの跡だけで決めず、試着の段階での指1本の余裕を基準にしたほうが、表記の判断はぶれにくくなります。
カップの上辺が浮く|指が第1関節まで入るならカップを下げる
カップの上辺、つまり胸の上のふちが肌から離れて浮いている状態です。上から覗くとすき間が見える、薄いニットを着ると胸の上に空洞ができてカップの形が浮き出る、といった形で気づきます。
確かめ方は、まっすぐ立ってカップの上辺に人差し指を入れてみることです。指先が第1関節まで入るなら、カップが1つ大きいと考えてください。指先がわずかに入る程度なら、肩紐を少し短くするか、前かがみで胸を収め直すことで消えることがあります。
この場合は、アンダーはそのままでカップだけを1つ下げます。C75ならB75です。アンダーを触らないのは、背中の支えに問題がないなら、そこを動かす理由がないからです。
ここで1つ迷いやすいのが、カップの下半分はぴったりなのに、上辺だけが浮くケースです。この場合はカップの大きさではなく、カップの形が胸の形と合っていない可能性があります。胸の上のほうにふくらみが少ない人は、カップの上辺が高く深い作りだと、どの記号でも上が余ります。そういうときは、記号を下げる前に、カップの上辺が浅くななめに切れている形、いわゆる胸の上側を広く開けた作りを試してください。同じ記号でも浮きが消えることがあります。
カップから胸があふれる|上辺に段ができるならカップを上げる
カップの上辺が胸に食い込み、ふちの上に段ができている状態です。Tシャツや薄いニットの上から、胸の上に横線が入って見えることで気づく人が多いはずです。脇のほうに胸がはみ出し、ワイヤーの端が胸の上に乗っていることもあります。
確かめ方は、Tシャツを1枚上から着て、横から鏡を見ることです。胸の上に段の線が服の上から見えるなら、カップが1つ小さいと考えます。服を着ると消える程度のわずかな段なら、そのままでも構いません。
この場合はアンダーはそのままで、カップだけを1つ上げます。C75ならD75です。
ここでも迷いやすいケースがあります。前かがみになって胸を収め直すと段が消えるのに、しばらく動いていると段が戻ってくる。この場合は、カップの大きさよりも、ベルトが上がって胸が下からカップの外へ押し出されていることがあります。まず背中のベルトの高さを確かめてください。ベルトが上がっていたら、カップを上げるのではなく、前の見出しのとおりアンダーを下げてカップを上げる側を先に試します。
ワイヤーの端が胸に乗る|脇の端の位置で見分ける
ワイヤー入りのブラでは、ワイヤーの端がどこに当たっているかも大事な手がかりになります。
腕を下ろしてまっすぐ立ち、脇の下のワイヤーの端を指でたどってください。ワイヤーの端は、胸のふくらみが終わる位置の外側、脇に近い平らなところに当たっているのが本来の位置です。端が胸のふくらみの上に乗っていて、押すと胸の組織に当たる感覚があるなら、カップの幅が足りていません。
**ワイヤーの端がふくらみの上に乗っているなら、カップを1つ上げます。**カップの記号が進むと、ワイヤーの幅も一緒に広がる作りがほとんどだからです。
反対に、ワイヤーの端が脇の下の奥まで食い込み、腕を下ろすと当たって痛いなら、カップの幅が広すぎるか、ワイヤーの高さが体に合っていません。この場合はカップを1つ下げてみて、それでも当たるなら、脇側のワイヤーが低めに作られた形を探します。
ワイヤーの端の位置は、カップの上辺の浮きや段よりも、服の上から見えにくい場所です。そのぶん見落とされやすいので、試着のときは鏡の前で必ず一度、指でたどって確かめてください。
前の中心が浮く|胸の間のワイヤーが肌から離れる
左右のカップの間、前の中心の部分が胸の間で肌に触れていない状態です。横から見ると、前の中心が体から浮いて、小さなすき間ができています。
前の中心は、本来は胸の間の骨のあたりに軽く触れているのが目安です。ここが浮くのは、多くの場合カップが小さく、胸がカップの中に収まりきらずに前の中心を押し出しているからです。この場合はカップを1つ上げると、前の中心が肌に戻ることがよくあります。
ただし、前の中心が浮く理由はカップの大きさだけではありません。胸の間が広く離れている人は、前の中心の幅が狭い作りだと、どの記号でも浮きます。逆に胸の間が狭い人は、前の中心が高く作られた形だと、間に当たって浮いてしまいます。
カップを1つ上げても前の中心が浮いたままなら、記号ではなく形の問題です。前の中心が低く、幅のある作りを試してください。カップの記号をさらに上げていくと、今度は上辺が浮く側に行き過ぎてしまうので、2つ以上は上げないことをすすめます。
肩紐の跡は表記ではなく、ベルトが支えていない合図
肩に紐の跡が赤く残る、肩紐がずり落ちる、肩がこるように感じる。こうした肩まわりの悩みは、肩紐そのものを替えたくなりますが、多くは背中のベルトの問題が肩に出ているだけです。
ベルトが背中で上がっていると、胸の重さを支える役目が肩紐に移ります。肩紐をきつく締めるほど、背中のベルトはさらに引き上げられ、肩への負担が増えていきます。だから肩紐の跡が気になるときは、肩紐を短くするのではなく、まず背中のベルトが水平かどうかを見てください。
背中が上がっていたら、アンダーを1つ下げてカップを1つ上げる側を試します。ベルトが支えを取り戻すと、肩紐はそれほど締めなくてもカップの位置が保てるようになります。
肩紐の長さの目安も、ベルトが落ち着いてから決めます。背中が水平になった状態で、肩紐の下に指が1本すっと入り、腕を前後に振っても紐が肩から動かないくらいがちょうどいい長さです。指が入らないほど締めているなら、まだベルトが支えきれていないか、肩紐で胸を持ち上げようとしているかのどちらかです。肩紐で持ち上げた胸の位置は、動くたびに下がってきます。胸の位置はカップとベルトで決め、肩紐はその位置を保つだけ、と考えておくと、肩の跡は残りにくくなります。
一方、背中が水平なのに肩紐がずり落ちるなら、表記ではなく肩紐の付け位置の問題です。肩紐が肩の外側に付いている作りだと、なで肩の人はずり落ちやすくなります。肩紐が中心寄りに付いた形か、背中で紐が交差する作りに替えると落ち着きます。肩紐の調整そのものについては、ブラジャーが合わないときの直し方に詳しく書いています。
隣の表記の読み替え|アンダーを下げたらカップを上げる
ここまでで何度か出てきた「アンダーを1つ下げてカップを1つ上げる」という動かし方は、売り場では姉妹サイズと呼ばれることもあります。容量がおおむね近い表記どうしを、ななめにつないだものです。
| 今の表記 | アンダーを1つ下げた隣 | アンダーを1つ上げた隣 |
|---|---|---|
| B70 | C65 | A75 |
| C70 | D65 | B75 |
| C75 | D70 | B80 |
| D75 | E70 | C80 |
| E70 | F65 | D75 |
この表の使い方は、背中のベルトが合わないときに、カップの容量を保ったまま背中だけを動かすためです。カップの見え方に問題がないなら、ななめに動いた隣を試してください。
ただし、容量が近いといっても、まったく同じではありません。アンダーが小さくなると、ワイヤーの幅は少し狭くなり、カップは少し深くなる作りが多いからです。D70はC75より、脇に向かって胸を寄せる力が少し強く、幅は少し狭く感じます。胸の幅が広い人がアンダーを下げた隣に移ると、今度はワイヤーの端が胸に乗ることがあります。ななめに動いたあとは、必ずワイヤーの端の位置を確かめ直してください。
どちらとも取れるとき①|背中は上がるのに、カップはちょうどいい
いちばん迷うのが、このケースです。背中のベルトは前より高く上がっているのに、カップの上辺は浮きも段もなく、ちょうどよく見える。アンダーを下げたいけれど、カップを上げると今度は浮きそうで怖い、という状態です。
この場合は、アンダーを1つ下げてカップを1つ上げた隣を、まず試着してください。容量はおおむね保たれるので、カップは今と同じくらいに見えるはずです。背中が水平になり、カップの見え方が今と変わらないなら、その隣があなたの表記です。
それでもカップが浮くように感じるなら、次の2つのどちらかを考えます。1つは、背中が上がっていたことで、実はカップの中で胸が下に落ちていて、今のちょうどよさは見かけだったという場合です。ベルトが水平になると胸が持ち上がり、上辺の位置が変わるので、数分着けて動いてから見直してください。見直しても浮きが残るなら、もう1つの場合、つまりアンダーを下げた側の作りがあなたの胸の形と合っていない場合です。
後者なら、アンダーは下げたまま、カップは今と同じ記号にします。C75からならC70です。背中の支えを優先し、カップのわずかな窮屈さは許容する。経験上、背中を合わせたほうが1日の着け心地は安定します。カップの段が服の上から見えるほどでなければ、この選び方で構いません。
どちらとも取れるとき②|上辺は浮くのに、ワイヤーの端は胸に乗る
カップの上辺は浮いていてカップを下げたいのに、脇のワイヤーの端は胸のふくらみに乗っていてカップを上げたい。矛盾した2つの合図が同時に出ているケースです。
これは表記の大きさではなく、胸の形とカップの形がずれているときに起きます。胸の下のほうと横に幅があり、上のほうのふくらみが少ない形の人に多く見られます。カップの記号を上げれば脇は収まりますが、上辺の浮きはさらに大きくなる。下げれば上辺は収まりますが、脇はさらにはみ出す。記号だけでは解けません。
この場合は、優先順位をワイヤーの端に置きます。ワイヤーが胸に乗っている状態は、着けている間ずっと当たり続けるので、着け心地への影響が大きいからです。カップを1つ上げて脇を収め、上辺の浮きは形で解決します。
形で解決するというのは、カップの上辺が浅く横長に作られたもの、あるいは上辺がレースなどの伸びる素材で作られていて胸に沿うものを選ぶということです。同じ記号でも、上辺が浅い作りなら浮きは目立たなくなります。上辺の浮きが残っても、肩紐をわずかに短くして上辺を胸に寄せると、服の上からはほとんど見えなくなります。
どちらとも取れるとき③|左右で症状が違う
片方のカップは上辺が浮き、もう片方はちょうどいいか、少し段ができる。左右の胸の大きさに差がある人は、珍しくありません。
この場合は、**大きい側に合わせて表記を選びます。**小さい側に合わせると、大きい側の上辺に段ができ、服の上からも線が見えやすくなるからです。大きい側でちょうどよく合う表記を決めてから、小さい側の浮きを埋めます。
埋め方は2つあります。1つは、小さい側の肩紐をわずかに短くして、カップを胸に引き寄せる方法です。左右の肩紐の長さが違っても、外から見て分かることはほとんどありません。もう1つは、取り外しのできるパッドが入る作りを選び、小さい側にだけパッドを入れる方法です。どちらも左右の差が1カップ以内なら十分に効きます。
左右の差が大きく、1カップを超えるように感じる場合でも、考え方は同じで、大きい側に合わせます。そのうえで小さい側のパッドを厚めのものにするか、伸びのある素材のカップを選んで、小さい側の浮きが目立たないようにします。左右の差の測り方は、左右で大きさが違う人の測り方で詳しく扱っています。
どちらとも取れるとき④|朝は合うのに、夕方になるとずれる
朝に着けたときは背中もカップもちょうどいいのに、夕方になると背中が上がっている、カップが浮いている、あるいはベルトが食い込んでいる。時間によって合い方が変わるケースです。
夕方に背中が上がってくるなら、ベルトの伸びか、アンダーが1つ大きいかのどちらかです。朝の段階では体温でゴムが落ち着かず、締まって感じることがあります。1日着けて体温でゴムがなじむと、ベルトは少しゆるみます。朝にちょうどいいなら、夕方には少し大きく感じるのが普通の流れです。夕方に背中が指2本ぶん以上上がるなら、アンダーを1つ下げる側を試してください。
反対に、夕方にベルトが食い込む、カップの上辺に段ができる場合は、座っている時間が長い日にお腹まわりの位置が変わり、ベルトがその上に乗ることで起きることがあります。この場合は表記を動かすより、ベルトの幅が広く、ホックが3段以上ある作りを選ぶと、座ったときの食い込みが分散されます。
どちらのケースでも、1日のうちで一番長い時間の状態に合わせてください。家で過ごす日と外で過ごす日で着けるブラを分けている人は、それぞれの過ごし方で一番長い姿勢のときに確かめると、表記の判断がぶれにくくなります。
試着室で確かめる順番|3つの動きで決める
最後に、売り場の試着室で表記を決めるときの順番をまとめます。上から順に確かめてください。
まず、一番外側のホックで留め、前かがみになって胸をカップに収めます。脇や背中の肉をカップのほうへ寄せてから、まっすぐ立ちます。ここで鏡に背中を映し、前の中心と背中のホックの高さを比べます。背中が指2本ぶん以上高ければ、ここで表記を替えます。カップを見るのはそのあとです。
次に、両腕をまっすぐ上に伸ばして、ゆっくり下ろします。ベルトがずり上がったまま戻らないなら、アンダーが大きい合図です。カップの下辺が胸の下から浮いて、胸がこぼれそうになるなら、カップが小さいかアンダーが大きいかのどちらかです。背中を先に見て、背中が問題なければカップを上げます。
最後に、持ってきた薄手のTシャツか、試着室で借りられる薄い羽織りを上から着て、横から鏡を見ます。胸の上に段が見えるか、上辺の浮きが服の上に形として出ていないかを確かめます。下着だけのときに気にならなかったずれが、服を着ると目立つことはよくあります。
この3つの動きで、背中・カップの上辺・ワイヤーの端の3か所がすべて落ち着いたら、その表記があなたの正しいサイズです。どこか1か所がずれていたら、その場所に対応する方向へ、1つだけ動かした表記を持ってきてもらってください。
試着室に入る前に、手に取る枚数も決めておくと迷いが減ります。基本は3枚です。今つけている表記と同じもの、背中が上がる人ならアンダーを1つ下げてカップを1つ上げた隣、上辺が浮く人ならカップだけを1つ下げたもの。今の表記を含めておくのは、売り場の作りで今の表記がどう見えるかを比べる基準になるからです。3枚を順に着けて、背中・上辺・脇の3か所がいちばん落ち着いた1枚を選びます。
3枚とも合わなかったときは、さらに隣へ動かす前に、カップの形を変えてください。記号を2つ以上動かすと、別の場所がずれ始めることが多いからです。上辺が浅いもの、前の中心が低いもの、脇のワイヤーが低めのものと、形を1つずつ替えながら、同じ表記で比べていきます。表記を動かすのは2つまで、そこから先は形で合わせる。この順番を決めておくと、試着室で迷い続けることはなくなります。
表記がない下着を選ぶときの読み替え
最後に、ワイヤーのないブラや、カップ付きのインナー、ゆったりしたノンワイヤーの下着のように、アンダーとカップの記号ではなくS・M・Lで表記されているものの選び方にも触れておきます。
S・M・Lの表記では、アンダーとカップの組み合わせを1つの文字にまとめているので、動かせる方向が1つしかありません。背中が上がるなら1つ小さく、食い込むなら1つ大きく。カップ部分が浮く、あふれるという悩みは、S・M・Lの中では解けないことが多いので、上辺が伸びる素材のもの、カップが取り外せて差し替えられるものを選ぶと調整しやすくなります。
この記事で見てきた背中・上辺・脇の3か所の確かめ方は、表記の形式が違っても使えます。とくに背中のベルトの高さは、どんな下着でも支えの中心です。S・M・Lの表記で迷ったら、まず背中を見てください。ワイヤーの有無で何が変わるかはノンワイヤーとワイヤー入りの違いに、カップ付きインナーとの使い分けはカップ付きインナーとブラジャーの違いにまとめています。
合わないブラを我慢して着け続けるより、表記を1つ動かして試すほうが、ずっと早く答えにたどり着けます。次に売り場へ行くときは、今つけている1枚の表記と、背中・上辺・脇のどこがずれていたかをメモして持っていってください。それだけで、手に取るべき1枚がはっきりします。
よくある問い
- Q. 測ったサイズと、合うと感じるサイズが違います。どちらが正しいのですか
- 着けて確かめたほうを優先してください。メジャーで出るのは出発点で、同じ数字でもワイヤーの幅やカップの深さで合い方が変わります。測った表記を一度着けて、背中・カップの上辺・ワイヤーの端の3か所を見て、ずれている側を1つ動かす。この順なら、測った数字を無駄にせずに着け心地の側へ寄せられます。
- Q. アンダーを1つ下げたら、カップも上げないといけないのはなぜですか
- カップの記号は、トップとアンダーの差で決まっているからです。アンダーの表記だけを下げると、ベルトは締まりますが、カップの入れ物も一回り小さくなります。容量を保ったままベルトだけ締めたいときは、アンダーを1つ下げてカップを1つ上げる。これで胸を包む量はおおむね変わらず、背中の支えだけが強くなります。
- Q. 一番外側のホックで留めているのに、まだ背中が上がります
- その場合は、ベルトがすでに伸びているか、アンダーの表記が1つ大きいかのどちらかです。同じ表記の新しい1枚を試着して、外側のホックで背中が水平になるなら伸びが原因なので、買い替えで済みます。新しい1枚でも上がるなら、アンダーを1つ下げてカップを1つ上げた表記を試してください。
- Q. 左右で胸の大きさが違うとき、どちらに合わせればいいですか
- 大きい側に合わせて表記を選び、小さい側のすき間は肩紐の長さか、取り外しのできるパッドで埋めます。小さい側に合わせると、大きい側の上辺に段ができて、服の上からも線が見えやすくなります。
- Q. ノンワイヤーやカップ付きの下着でも、同じ考え方で選べますか
- 背中のベルトの見方はそのまま使えます。カップの上辺の浮きと段も同じように見られます。ただしワイヤーの端の位置で判断する部分は使えないので、代わりに腕を上げたときに下辺がずり上がるかどうかで確かめてください。
— メグラシ編集部





