カップサイズ測り方 S・M・L表記|アンダーで選ぶかトップで選ぶか

**ノンワイヤーやカップ付きインナーのS・M・L表記で迷ったら、先にトップとアンダーの差を出してください。**差が12.5cm以下ならアンダーの数字で表を引き、17.5cm以上ならトップの数字で表を引きます。15cm前後の人だけ、両方の列を見比べます。
アルファベットのカップ表記は、帯の長さをアンダーで決めてから、差でカップの深さを足す仕組みです。ところがS・M・L表記は、帯とカップを1つの記号にまとめています。そのぶん、差の小さい人と大きい人で「どちらの数字が記号を決めているか」が入れ替わります。ワイヤー入りと同じ順番でアンダーから引くと、差の大きい人は胸が収まらない記号を選びがちです。
この記事は、測る場所そのものではなく、測った2つの数字のどちらを表に当てるかを分けます。帯が上がって困っている人と、胸の上や脇がはみ出して困っている人では、同じ数字でも選ぶ記号が変わります。測り方の基本はブラジャーのサイズの測り方にまとめてあるので、ここでは測ったあとの読み方から書きます。
結論:差で、先に当てる列を決める
表を開く前に、トップからアンダーを引いた差を1つだけ出してください。その差で、表のどちらの列から見るかが決まります。
| トップとアンダーの差 | 先に当てる列 | よく起きる外れ方 |
|---|---|---|
| 12.5cm以下 | アンダー | 大きい記号を選んで帯が上がる |
| 15cm前後 | 両方 | 2列で記号が割れる |
| 17.5cm以上 | トップ | 小さい記号を選んで胸がはみ出す |
差が小さい人は、胸の厚みより帯の長さのほうが記号を左右します。差が大きい人は逆で、胸の量を収めるには、帯を少し長めに取ってでもトップに合わせる必要が出ます。
S・M・L表記が、アルファベット表記と違うところ
アルファベット表記は、アンダーの数字とカップの段の2つを組み合わせます。アンダー70でC、アンダー75でCのように、帯とカップを別々に動かせます。差が2.5cm変わるとカップが1段動く、という刻み方です。
S・M・L表記には、この2つを別々に動かす余地がありません。1つの記号が「このくらいのアンダー」と「このくらいのトップ」の組を受け持っています。表の上では帯の幅とトップの幅が並んで書かれていますが、両方の列で同じ記号に入る人は、実はそれほど多くありません。
ノンワイヤーやカップ付きインナーは、伸びる生地で幅を受け止める作りです。だから多少の誤差は吸収してくれます。ただ、伸びて受け止めるのは「帯が長すぎる」か「カップが浅すぎる」のどちらか片方までです。両方が起きると、帯は上がり、胸がはみ出します。
測る前にそろえる3つ
測る場所は、ワイヤー入りのときと同じ2か所です。そろえるのは条件のほうです。
- いま持っているブラのうち、いちばん楽なものを着けて測る。何も着けないと、トップが下がって差が小さく出ます
- 立って、腕を下ろし、息を吐ききったところでアンダーを測る。吸ったまま測ると1〜2cm長く出ます
- メジャーは床と平行に。鏡に背中を映して、後ろで下がっていないかを見る
秋冬は、厚手の部屋着を脱いでから測ってください。薄いTシャツ1枚の上からでも、トップは0.5〜1cm大きく出ます。
差が12.5cm以下の人:アンダーの列で引く
差が12.5cm以下は、アルファベット表記でいうとBまでの人です。この人は、胸の量よりも帯の長さのほうが合う合わないを決めます。
アンダーの数字で表を引き、出た記号をまず候補にします。トップの列で1つ上の記号が出ても、上げないでください。上げると帯が長くなり、腕を上げたときに背中から前へずり上がります。カップの中に隙間ができるのも、この組み合わせのときです。
この人の失敗は「胸が小さいから、カップの浅いものなら何でも合う」と考えることです。浅いカップでも、帯が長ければ浮きます。気をつけるのは帯のほうです。
秋冬にタートルネックや薄手のニットを着る人は、カップの上端に隙間がないかを試着で見てください。隙間があると、ニットの上から胸の上にくぼみの線が出ます。
差が17.5cm以上の人:トップの列で引く
差が17.5cm以上は、アルファベット表記でいうとD以上、とくにE以上の人です。この人はトップの数字で表を引き、出た記号を候補にします。
アンダーの列で引くと、1つ小さい記号が出ることが多いはずです。そちらを選ぶと、帯はぴったりでも胸の量が収まらず、カップの上や脇からはみ出します。伸びる生地が胸に押されて平たくなり、胸の位置が下がって見えることもあります。
トップの列で選んだ記号は、帯が少しゆるく感じるかもしれません。帯の後ろにホックや調整がある型なら、いちばん内側で留めてください。調整のない型なら、帯の幅が太いものを選ぶと、ゆるさの分だけ上がりにくくなります。
差が大きい人がニットを着たとき、胸の脇に段ができるのは、たいていカップが浅すぎるときです。段が出たら、記号を1つ上げる合図と考えてください。困りごとから測り直す場所を選ぶ方法はバストサイズの測り方にまとめています。

差が15cm前後の人:2列が割れたら
差が15cm前後、アルファベット表記でいうとCからDの人は、2つの列で記号が割れやすいところにいます。アンダーの列でM、トップの列でLのような出方です。
割れたときは、いま着ているブラで困っていることを1つだけ選んでください。
| いま困っていること | 寄せる列 | 理由 |
|---|---|---|
| 背中の帯が上がる | アンダー | 帯の長さが合っていない |
| 胸の上や脇がはみ出す | トップ | カップの深さが足りない |
| 肩ひもが落ちる | アンダー | 帯が長くて土台が動いている |
| 胸の下に食い込む | トップ | 胸の量に押されて帯が上がる |
困っていることが何もないなら、着る服で決めます。体に沿う薄手のニットを着る日が多いならトップの列で大きいほう、前開きのシャツや厚手のセーターが多いならアンダーの列で小さいほうから試してください。
どちらとも取れるとき①:帯も上がるし、胸もはみ出す
いちばん迷うのがこの組み合わせです。帯が上がるならアンダーに寄せたい、はみ出すならトップに寄せたい。両方が同時に起きているときは、たいていアンダーの測り方がずれています。
息を吸ったまま測っていないか、メジャーが背中で下がっていないかを確かめて、測り直してください。測り直してアンダーが1cm以上短く出たら、その数字で表を引き直します。それでも割れるなら、トップの列で記号を選び、帯の幅が太い型か、調整のある型に替えます。帯の長さは調整でつめられますが、カップの深さは足せないからです。
どちらとも取れるとき②:左右でトップが違う
左右の胸の大きさが違う人は、トップを測るときにメジャーが斜めになりやすく、差が小さく出ます。鏡で見て、大きいほうの胸の一番高い位置を通るように合わせてください。
記号は大きいほうの胸に合わせます。小さいほうに隙間ができる場合は、取り外しできるパッドの入った型を選んで、小さい側だけパッドを残します。小さいほうに合わせると、大きいほうがはみ出し、左右の差がかえって目立ちます。
どちらとも取れるとき③:朝と夜で数字が変わる
むくみやすい人や、生理の前後で胸が張る人は、測る時間で1〜2cm変わります。S・M・L表記は1つの記号が受け持つ幅が広いので、2cmの差で記号が変わることがあります。
迷ったら、1日のうちで長く着けている時間帯に合わせてください。日中に外で過ごすなら午後、家で過ごす時間が長いなら夕方です。張りやすい時期だけ別の記号を1枚持っておく、という分け方もあります。
どちらとも取れるとき④:カップ付きインナーで胸の位置が合わない
カップ付きインナーは、カップが本体の布に縫い付けられているので、カップの高さを自分で動かせません。記号は合っているのに、カップの下の縁が胸の下より上にある、あるいは下にずれていると感じることがあります。
カップの下の縁が胸の下から1cm以上上にあるなら、着丈が短すぎるか、記号が小さすぎます。上の表でアンダーに寄せて選んだ人は、トップの列で1つ上の記号を試してください。逆に、カップが胸の下へずれて上側に隙間ができるなら、肩ひもを短くできる型に替えるか、トップの列で選んだ記号を1つ下げます。
身長が高い人や、胸の位置が低めの人は、同じ記号でもカップが上へずれやすくなります。この場合は記号で直すより、肩ひもの長さを調整できる型か、カップを取り外して別のパッドを入れられる型のほうが早く合います。冬に重ねる長袖のカップ付きインナーは、袖に引っぱられてカップが上へずれやすいので、試着で腕を前へ伸ばして確かめてください。
ワイヤー入りのサイズから直す
すでにワイヤー入りのサイズが分かっている人は、そこから直せます。アンダーの数字と、カップの段を分けて見てください。
- カップがC以下:アンダーの数字で表を引く
- カップがD:アンダーとトップの両方で引き、割れたら上の表で決める
- カップがE以上:アンダーにカップの差を足してトップを出し、その数字で表を引く
ワイヤー入りとノンワイヤーの支え方の違いはノンワイヤーとワイヤー入りの違いに、カップ付きインナーとの違いはカップ付きインナーとブラジャーの違いに書いています。
ただし、ワイヤー入りのサイズを最後に測ってから半年以上たっているなら、直すより測り直したほうが早く合います。
試着で確かめる3つの動き
記号を決めたら、試着室で3つだけ動いてください。数字は合っていても、動いたときに外れが出ます。
- 両腕を頭の上まで上げる。帯が前で1cm以上上がったら、記号が大きすぎます
- 前かがみになって、靴ひもを結ぶ姿勢をとる。カップの上から胸がこぼれたら、記号が小さすぎます
- 腕を前で組んで、肩をすくめる。脇の生地に段ができたら、カップが浅すぎます

秋冬の服で、合っていない記号が出る場所
秋冬は、薄手のニット、タートルネック、体に沿うインナーを重ねる季節です。夏の薄いブラウスでは見えなかった外れが、生地の上に出ます。
| 出る場所 | 何が起きているか | 直す方向 |
|---|---|---|
| 胸の上のくぼみ | カップに隙間がある | 記号を下げる |
| 脇の段 | カップが浅い | 記号を上げる |
| 背中の横線 | 帯がきつい | 記号を上げるか帯の太い型へ |
| 胸の下の盛り上がり | 帯が上がっている | 記号を下げる |
ニットを着て横から鏡で見たとき、胸の下がまっすぐ落ちていれば合っています。
冬に替える前に、測り直す目安
寒くなると、締め付けの少ないノンワイヤーやカップ付きインナーに替える人が増えます。替える前に、次のどれかに当てはまるなら測り直してください。
- 前に測ってから半年以上たっている
- 体重が2〜3kg以上動いた
- ワイヤー入りの帯が上がるようになった
- 出産や授乳の前後である
自分で測るのが不安なら、売り場で測ってもらう手もあります。ブラジャーをお店で測るべき人に、自分で測るのと売り場で測るのとの分け方を書いています。

まとめ:差で列を決め、困りごとで割れ目を決める
S・M・L表記で迷ったら、トップとアンダーの差を出して、先に当てる列を決めてください。差が12.5cm以下ならアンダー、17.5cm以上ならトップ、15cm前後なら両方です。2列が割れたら、帯が上がるか胸がはみ出すか、いま困っているほうに寄せます。最後に試着で腕を上げ、かがみ、腕を組んで、外れが出ないかを確かめてください。
よくある問い
- Q. S・M・L表記の下着は、アルファベットのカップ表記と同じ測り方でいいですか
- 測る場所は同じで、アンダーとトップの2か所です。違うのは、表に当てる数字の順番です。アルファベット表記はアンダーで帯を決めてから差でカップを決めますが、S・M・L表記は1つの記号に帯とカップの両方を押し込んでいます。トップとアンダーの差が小さい人はアンダーの列、差が大きい人はトップの列から先に見ると外れにくくなります。
- Q. 表のアンダーの列ではM、トップの列ではLと出ました
- 差が大きい人ほどこう割れます。いま困っているのが胸の上や脇のはみ出しならLに、背中の帯が上がるならMに寄せてください。どちらも気にならないなら、ニットを着る日が多い季節は胸の形が出にくいほうとしてLを先に試すと、失敗が少なくなります。
- Q. ワイヤー入りのサイズは分かっています。そこからS・M・Lに直せますか
- おおよそは直せますが、同じアンダーでもカップが2つ違えば記号が1つずれることがあります。手持ちのアルファベット表記からアンダーの数字とカップの段数を出し、段数がC以下ならアンダーの列、E以上ならトップの列で表を引いてください。Dは両方を見て、割れたら試着で決めます。
- Q. 冬だけカップ付きインナーに替えたいのですが、測り直すべきですか
- 前に測ってから半年以上たっている、体重が2〜3kg以上動いた、ワイヤー入りの帯が上がるようになった、のどれかに当てはまれば測り直してください。カップ付きインナーは帯が細いぶん、合っていないときの上がり方が大きく出ます。
— メグラシ編集部





