30デニールストッキングは仕事で通るか|膝に肌の色が残るかで決まる

**いま手元にある30デニールを履いて、椅子に座ってみてください。**膝を曲げたとき、膝頭に肌の色がうっすら残っていれば、その1枚は周りから「ストッキング」として見られます。膝まで同じ色の面になっていれば、「薄いタイツ」として見られます。
30デニールは、ストッキングの売り場にもタイツの売り場にも並ぶ、ちょうど境目の数字です。**数字だけでは、どちらに見えるかが決まりません。**職場の決まりに「ストッキング」と書いてある人が、秋に迷うのはここです。
20〜50の薄い帯の全体の並びは25デニール・40デニール・50デニールタイツの違いに、黒の濃さの見分け方は黒ストッキングのデニールと黒タイツの濃さにあります。この記事は、30の1枚をどちらとして履くかの話です。
結論|膝を曲げて、膝頭に肌の色が見えればストッキング
見るのは膝頭だけです。
| 膝を曲げたときの膝頭 | 読まれ方 | 向く場面 |
|---|---|---|
| 肌の色がはっきり見える | ストッキング | 決まりのある職場、式、弔事 |
| 肌の色がうっすら残る | ストッキング寄り | ほとんどの職場 |
| 同じ色の面に見える | 薄いタイツ | 決まりの無い職場、休日 |
**膝頭を見るのは、脚の中でいちばん生地が伸びる場所だからです。**立っているときは、30はどれも似たように見えます。座って膝を曲げると、生地が引っぱられて編み目が開き、その1枚が本来どこまで透けるかが出てきます。
30秒の確かめ方|座って、1m離れて見る
- 靴を履いて、ふだん座る椅子に腰かける
- 膝を90度に曲げ、足の裏を床につける
- スマートフォンを1m離れた場所に置き、正面から膝を撮る
- 写真で、膝頭と、すねの真ん中の色を比べる
膝頭がすねより明るく、肌の色に寄っていれば、ストッキングとして見られます。**自分の目で見下ろすと、距離が近すぎて編み目まで見えてしまいます。**周りの人が見る距離は1mから2mなので、写真で確かめるほうが実際に近くなります。
30が境目になる理由|伸びた場所だけ目が開く
デニールは糸の太さの単位で、数字が上がるほど糸が太くなり、肌が見えにくくなります。20までは、伸ばしていない場所でも肌が見えます。40を超えると、伸ばした場所でもほとんど肌が見えません。
30は、伸ばしていない場所では肌が隠れ、伸ばした場所では肌が見える数字です。だから立っているときと座っているときで、読まれ方が入れ替わります。数字の全体の目安はタイツのデニール数の目安を見てください。
ベージュの30|多くの場合ストッキングに見える
ベージュ系の30は、生地の色そのものが肌に近いので、膝頭が明るくなっても、すねとの差があまり目立ちません。全体として肌の色の面に見えるので、ほとんどの場合、ストッキングとして読まれます。
気をつけるのは色の明るさです。自分の肌より明るすぎるベージュは、脚が白い面に見え、厚みが強調されます。自分の肌より少しだけ暗い色を選ぶと、30でも薄く見えます。色の選び方はストッキングの色の選び方で、肌の明るさの測り方から扱っています。
黒の30|1枚ごとに分かれる
黒は、同じ30でも1枚ごとの差が大きい色です。黒は光を吸うので、編み目が少しでも詰まっていると、膝頭まで黒い面に見えます。
**黒の30を仕事で履くなら、必ず座って確かめてから決めてください。**膝頭に肌の色が残る1枚は「黒いストッキング」、残らない1枚は「薄い黒タイツ」です。同じ引き出しに両方が混ざっていることもよくあります。袋を捨てる前に、どちらの1枚だったかを袋に書いておくと、朝に迷いません。
光沢と、つま先の作り
膝頭のほかに、読まれ方を左右する場所が2つあります。
**光沢。**表面にうっすら光沢があると、光が当たった場所が明るくなり、肌が透けているように見えます。光沢のないマットな30は、同じ数字でもタイツ側に寄ります。
**つま先の補強。**つま先に色の濃い補強があり、それが足の甲の途中まで伸びていると、パンプスを履いたときに甲の上に濃い線が出ます。これはタイツの特徴として読まれやすい場所です。補強が短いか、つま先まで同じ色で編まれているものは、ストッキング側に寄ります。パンプスの甲の開きと足元の関係はパンプスに靴下を合わせるにも書いています。
10月から、30が引き受ける役目
9月までは20前後で過ごしていた人も、10月に入ると朝の冷えが気になり始めます。30は、ストッキングの決まりを守ったまま、いちばん暖かくできる数字です。
ただし、30で足りるのは屋外にいる時間が短い日です。駅から職場まで長く歩く日、外回りのある日は、30の下に見えない場所で1枚足してください。靴の中に隠れる短い靴下や、膝下だけの薄い重ねなら、見た目は30のままです。20を内側に入れる重ね方は20デニールのストッキングを秋冬に履き分けるに詳しくあります。
朝の外が冷えて、30に何か足さないと過ごせない日が続くようになったら、タイツに移る時期です。いつから替えるかの目安はタイツはいつから履く?を見てください。
式や弔事の日の30
式典や、秋の七五三のお参りのような改まった場では、ベージュの30なら多くの場で通ります。参道を歩く日の足元は七五三の母親の服装は足元から決めるにまとめています。
弔事では、肌の色がうっすら透ける薄手の黒が求められることが多く、30はその上限に近い数字です。座って膝頭に肌の色が見える1枚なら、弔事の場でも浮きにくくなります。黒い面になる1枚は、家や地域の考え方によってはタイツに見られることがあるので、20前後の薄い黒を1足用意しておくと安心です。通夜の日の準備は通夜の喪服の段取りにあります。
どちらとも取れるとき①|膝頭に「少しだけ」見える
写真で見ると、膝頭がほんの少し明るい程度。ストッキングともタイツとも言える状態です。
この場合は、**光沢で決めてください。**光沢があればストッキング側、マットならタイツ側です。職場の決まりがストッキングなら、光沢のある1枚を選ぶと、少しだけの透けでも周りからは肌が見えているように映ります。
どちらとも取れるとき②|決まりに数字が書いていない
職場の決まりが「ストッキング着用」とだけ書かれていて、数字の指定がない。多くの職場で、ここは数字ではなく見た目で判断されています。
いちばん確実なのは、同じ決まりのもとで働いている人の足元を1週間見ることです。光沢があるか、膝で肌の色が見えるか。多くの人に共通している側に合わせれば、30でも40でも問題になりにくくなります。
どちらとも取れるとき③|20では寒く、40では厚く見える
20では朝が寒いけれど、40にすると急に脚が重く見える。この間で迷う時期は、10月の前半にいちばん多くなります。
この場合は30で決めて、寒さは見えない場所で足すほうを選んでください。数字を上げると脚全体の見え方が変わりますが、靴の中や膝下の内側で足した分は、周りからは見えません。脚の見え方を変えずに、朝の冷えだけを埋められます。
履くうちに、読まれ方は変わる
30の1枚は、新品のときと、何度か洗ったあとで、読まれ方が変わります。
洗うたびに糸の表面が少しずつ細くなり、とくに膝とかかと、ふくらはぎのいちばん太いところで、目が開きやすくなります。新品のときにタイツ側だった黒の30が、何度か洗ううちにストッキング側に寄ってくることがあります。反対に、ストッキング側だった1枚は、膝の透けが増えて、改まった場では薄すぎると感じることもあります。
月に一度、引き出しの30をまとめて座って撮り直すと、どの1枚がいまどちら側かを把握しておけます。伝線しやすい場所と履き方はタイツが伝線するかは、履くときに指が触れた場所で決まるにあります。
2足だけ持つなら
30を仕事で使う人が、秋に2足だけそろえるなら、次の組み合わせが回しやすくなります。
- ベージュ系の30を1足。肌より少し暗い色で、光沢のあるもの
- 黒の30を1足。座ったときに膝頭に肌の色が残るもの
ベージュは職場の決まりに合わせる日、黒は暗い色の服の日と、弔事に急に出る日の予備です。黒の30を選ぶときに膝頭の透けを確かめておくと、1足で仕事と弔事の両方に回せます。タイツ側の黒の30は、決まりの無い日と休日に回してください。
買うときに、袋の裏で見るところ
売り場で30を選ぶときは、次の3つを見てください。
- 名前が「ストッキング」か「タイツ」か。同じ30でも、ストッキングの名前のもののほうが目が細かく、透け感が残りやすい
- 光沢の有無。「光沢」「ツヤ」などの表示があればストッキング側
- つま先の作り。「つま先スルー」「つま先補強なし」などの表示があれば、パンプスの甲に線が出にくい
迷ったら、名前が「ストッキング」の30を選ぶと、座ったときに膝頭に肌の色が残りやすくなります。サイズの選び方はタイツ・ストッキングのサイズの選び方にあります。サイズが小さいと膝で生地が余計に伸び、同じ30でも透け方が変わります。
まとめ
- 30は、ストッキングにもタイツにも見える境目の数字
- 椅子に座って膝を曲げ、1m離れて膝頭を見る。肌の色が残ればストッキング
- ベージュの30は多くの場合ストッキング、黒の30は1枚ごとに確かめる
- 光沢があり、つま先の補強が短いものほどストッキング側
- 10月の寒さは、数字を上げずに見えない場所で足す
引き出しの30を全部出して、1枚ずつ座って写真を撮ってみてください。ストッキング側の1枚と、タイツ側の1枚が分かれたら、職場の日と休日の日で履き分けるだけで、朝の迷いがなくなります。
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よくある問い
- Q. 30デニールはストッキングですか、タイツですか
- どちらの名前でも売られている境目の数字です。見た目で分けるなら、椅子に座って膝を曲げたとき、膝頭に肌の色が見えるかどうかで判断してください。膝頭で肌の色が見えれば、周りからはストッキングとして読まれます。膝まで同じ色の面に見えるなら、薄いタイツとして読まれます。同じ30でも、編み方と色でどちらにもなります。
- Q. 職場でストッキング着用と決まっていますが、30デニールで大丈夫ですか
- ベージュ系の30なら、多くの場合ストッキングとして通ります。黒の30は1枚ごとに見え方が違うので、座って膝を曲げ、1m離れて膝頭を見てください。肌の色が見えればストッキングとして読まれやすく、黒い面になっていれば薄いタイツに見えます。決まりの趣旨がはっきりしないときは、職場で同じ決まりのもとで働いている人の足元を見て、光沢と透け方を合わせるのが確実です。
- Q. 10月に30デニールだと寒くないですか
- 屋外にいる時間が短い通勤なら、10月の間は30で過ごせる日が多くあります。寒い日は、靴の中に隠れる短い靴下を重ねる、ひざ掛けを使うなど、見えない場所で足すと、足元の見え方を変えずに済みます。朝の外が冷えて、30では足りないと感じる日が続くようになったら、40から60のタイツに移る時期です。そのとき職場の決まりがストッキングなら、濃いベージュの40を試してください。
- Q. 30デニールの黒は、お葬式に履いていけますか
- 弔事では、肌の色がうっすら透ける薄手の黒が求められることが多く、30はその上限に近い数字です。座って膝を曲げたときに肌の色が見える1枚なら、弔事の場でも浮きにくくなります。黒い面になってしまう1枚は、地域や家の考え方によってはタイツに見られることがあります。迷うときは20前後の薄い黒を用意しておくと安心です。
— メグラシ編集部





