80デニールタイツの替えどき|去年の1足を膝・毛玉・ゆるみで見る

**引き出しから、去年履いていた80デニールのタイツを1足出してください。**そして、いちばん明るい窓辺まで持っていってください。
部屋の中では真っ黒に見えていたタイツも、窓からの光の下で見ると、膝のあたりだけが少し灰色がかっていたり、内ももに細かい毛玉が並んでいたりします。ウエストのゴムを軽く引くと、なかなか元の幅に戻らないこともあります。
80デニールのタイツは、透けるか透けないかの境目にある厚さです。新しいうちは脚がしっかり黒く見えますが、履いて洗ってをくり返すうちに、伸ばされる場所から少しずつ薄くなり、肌の色が透けてきます。傷みが出るのは、膝・内もも・ウエストの3か所です。
この記事では、去年の1足を、膝の白み・毛玉・ゆるみの3つで確かめて、今年も外に履く1足と、家で履く1足と、手放す1足に分ける方法を書きます。80デニールそのものが、どんな光でどう透けるかを知りたい方は60デニール・80デニールタイツ|透けるか透けないかは、光の入り方で決まるを、黒の80をどんな色の服に合わせるかは80デニールタイツ黒の合わせ方を参考にしてください。
結論|3か所のうち2か所が引っかかったら、外に履く1足から外す
去年の80デニールのタイツを今年も外に履くかどうかは、次の3か所で決めます。
| 見る場所 | 確かめ方 | 引っかかる目安 |
|---|---|---|
| 膝の白み | 手を入れて広げ、同じ1足の足首と並べる | 膝の方が明らかに灰色がかって見える |
| 毛玉 | 内もも・すね・かかとを指でなでる | すねか膝に、指で触ってわかる毛玉がある |
| ウエストのゆるみ | 指2本で引いて離し、戻るまでの秒数を数える | 2秒以上かかる |
**3つのうち2つ以上に当てはまったら、外に履く1足からは外してください。**1つだけなら、その傷みが目立たない服の日を選んで、今年も外に履けます。3つともなければ、新しい1足と同じように使ってかまいません。
外した1足は、すぐに処分する必要はありません。家で過ごす日や、パンツの下に履いてまったく見えない日には、まだ十分に役に立ちます。手放すのは、家用としても使いにくくなったとき、つまり伝線が出たときと、ウエストがずり下がって一日もたなくなったときです。
この3か所は、どれも人に見えやすい場所と、履き心地に直接かかわる場所です。つま先やかかとの傷みは、靴を脱ぐ場面がなければ人には見えず、伝線の前ぶれとして別に扱います。
去年の1足を出したら、履く前に明るい窓辺で見る
3か所を確かめる前に、見る場所を決めておきます。
**部屋の照明の下ではなく、昼間の窓辺で見てください。**黒いタイツの傷みは、暗い場所や黄色っぽい照明の下では、ほとんどわかりません。白っぽく透けているかどうかも、毛玉があるかどうかも、自然の光が横から当たったときにいちばんよく見えます。
窓に向かって立ち、タイツを片手で持って、光が横から当たるようにかざしてください。正面から光を当てると、全体が均一に明るく見えて、場所ごとの違いがわかりにくくなります。横から光が入ると、薄くなった場所は光を通して明るく、毛玉は影になって粒として浮かび上がります。
夕方や夜しか時間がない場合は、白い光の照明の下で、手元に明かりを近づけて見てください。黄色っぽい明かりしかない場合は、スマートフォンのライトを横から当てるだけでも、毛玉の影は見えるようになります。
もう1つ用意してほしいのが、比べる相手です。同じ80デニールの新しい1足があれば、それと比べるのがいちばんわかりやすくなります。新しい1足がない場合は、次の章で書くように、同じ1足の足首の部分を比べる相手にします。
確かめるのは、洗ってよく乾かした状態のタイツにしてください。履いたあとそのまましまっていた1足は、膝の形が残ったまま伸びていて、実際より白く見えることがあります。去年の最後に洗わずにしまっていた場合は、一度洗って乾かしてから見てください。
膝の白み|手を入れて広げ、同じ1足の足首と並べる
去年の80デニールでいちばん目立ちやすいのが、膝の白みです。膝は、座ったり歩いたりするたびに大きく曲がって、生地がいちばん強く伸ばされる場所です。伸ばされることをくり返すうちに、編み目が広がったまま戻りにくくなり、そこから肌の色が透けて、黒が灰色がかって見えるようになります。
確かめ方は、タイツの膝の部分に片手を入れて、指を開いて広げることです。履いたときに膝が当たるあたり、ふくらはぎの太い部分から少し上がったところに、手のひらが来るようにします。手を入れずに平らに置いたまま見ると、編み目が閉じた状態なので、白みはわかりません。履いたときと同じように広げた状態で見ることが大事です。
広げたら、**同じ1足の足首の部分にも、もう片方の手を入れて同じように広げてください。**足首は、履いているあいだもほとんど伸ばされない場所です。そのため、足首の部分の色は、その1足が新しかったころの色に近いままになっています。膝と足首を並べて、窓の光にかざして比べます。
膝の方が明らかに灰色がかって見える、あるいは膝の方が手のひらの肌の色がはっきり透けて見えるなら、膝に白みが出ています。並べてみて違いがよくわからない、あるいは少し違うけれど言われなければ気づかない程度なら、白みはまだ出ていないと考えてください。
この比べ方のよいところは、新しい1足がなくても確かめられることと、同じ糸・同じ色の生地どうしで比べられることです。違う1足と比べると、もともとの色の違いなのか、傷みなのかがわかりにくくなります。
黒以外の色の80デニール、たとえばグレーやネイビー、ブラウンの1足も、同じ確かめ方で見られます。ただし、色が明るいほど、白みは見えにくくなります。グレーの1足では、膝の白みが「少し明るいグレー」に見えるだけなので、黒と同じ基準で見ると見落とします。色のある1足は、膝と足首を並べたときに、少しでも色が浅く見えたら白みが出ていると考えてください。ネイビーやブラウンは、白みが出ると色みが抜けて、灰色に近づいて見えます。色の名前が言いにくくなるほど抜けていたら、黒の白みと同じ扱いにします。
左右の脚で、白みの出方が違うこともよくあります。座ったときに脚を組む癖があったり、片方の膝をつく動作が多かったりすると、片方だけ白くなります。左右を別々に確かめて、白い方の結果で判断してください。
毛玉|内もも・すね・かかとを、指でなでて数える
毛玉は、生地どうし、あるいは生地と服や靴がこすれる場所にできます。80デニールのタイツで毛玉ができやすいのは、歩くたびに左右がこすれる内もも、スカートの裏地やパンツの内側が当たるすね、靴の中でこすれるかかとの3か所です。
確かめ方は、目で見るよりも、指でなでる方が確実です。タイツを裏返さずにそのまま手を入れて広げ、もう片方の手の指の腹で、表面を軽くなでてください。毛玉があると、なめらかな生地の中に、小さな粒がざらっと当たります。
見る場所は3か所ですが、扱いはそれぞれ違います。すねと膝の毛玉は、人から見える場所なので、指で触ってわかる粒があれば、それだけで1つ引っかかったと数えてください。内ももの毛玉は、スカートの丈が短い日や、脚を組んで座る日でなければ、ほとんど人に見えません。かかとの毛玉は、靴を脱ぐ場面がなければ見えません。
内ももとかかとの毛玉は、数が多くても、それだけでは引っかかったと数えなくてかまいません。ただし、内ももに毛玉がびっしりと並んで、生地の表面がざらついて見えるほどなら、その部分の生地はかなり薄くなっています。窓の光にかざして、内ももの部分だけ肌が透けて見えるなら、膝の白みと同じように扱ってください。
毛玉は、取ればなくなりますが、取ったぶんだけ生地は薄くなります。とくにすねや膝の毛玉を取ると、その場所だけ白みが出ることがあります。毛玉を取って外に履く1足に戻すかどうかは、取ったあとにもう一度、膝の白みと同じ確かめ方で比べてから決めてください。
ウエストのゆるみ|指2本で引いて、戻るまでの秒数を数える
3か所目は、ウエストのゴムです。見た目にはわかりにくいのですが、一日の履き心地をいちばん大きく左右するのがここです。
ゴムがゆるんだタイツは、朝に履いたときはふつうでも、歩いたり座ったりするうちに少しずつずり下がり、昼過ぎには股のあたりがたるんできます。たるんだ生地は、歩くたびに内ももでこすれて、毛玉の原因にもなります。
確かめ方は、ウエストのゴムの部分に、両手の人差し指と中指を入れて、左右にゆっくり引くことです。引く幅は、自分のウエストの幅より少し広いくらいにとどめてください。思いきり引くと、ゆるんでいないゴムでも戻りが遅くなります。引いたら指を抜いて、ゴムが元の幅に戻るまでの秒数を数えます。
すぐにぱちんと戻るなら、問題ありません。1秒ほどかけてじわっと戻るなら、まだ十分に使えます。2秒以上かかる、あるいは元の幅まで戻りきらないなら、ゴムがゆるんでいます。
ゴムの戻りは、前と後ろで違うこともあります。後ろの方が先にゆるむことが多いので、前だけでなく後ろ側も同じように確かめてください。
秒数で迷ったときは、実際に履いて確かめます。履いたら、椅子から立ったり座ったりを10回くり返し、そのあとで股のあたりに指を入れて、たるみがあるかどうかを見てください。履いた直後と比べて、股の位置が指1本分以上下がっていたら、一日のうちにはもっと下がります。10回の立ち座りは、通勤と午前中の仕事でくり返す動きにおおよそ近い回数です。
ウエストのゆるみは、膝の白みや毛玉と違って、外から見えることはほとんどありません。そのため、ゆるみだけが引っかかっている1足は、外に履いても見た目の問題は起きません。困るのは、一日のうちに何度もずり上げる手間と、たるんだ生地がこすれて傷みが早く進むことです。
足首のしわと、つま先・かかとの薄さも見ておく
3か所のほかに、見ておくと判断の助けになる場所が2つあります。
1つは、足首のしわです。新しいタイツは、履いたときに足首にぴったり沿いますが、去年の1足は、足首に横じわがいくつも寄ることがあります。履いて椅子に座り、足首を前から見て、**横じわが3本以上寄るなら、足首の部分が伸びています。**足首のしわは、ショートブーツや丈の短いパンツの日には目立ちますが、長めのブーツの日には隠れます。
もう1つは、つま先とかかとの薄さです。つま先とかかとは、靴の中でこすれて、いちばん先に生地が薄くなる場所です。手を入れて光にかざし、つま先やかかとだけ明らかに肌が透けて見えるなら、そこから伝線が始まる前ぶれです。
この2つは、3か所の判断に加えるのではなく、外に履く日を選ぶための材料として使ってください。足首にしわが寄る1足は、長めのブーツの日に回す。つま先やかかとが薄い1足は、靴を脱ぐ予定のない日に回す。そうすると、まだ使える1足を、使える日に振り分けられます。
つま先やかかとがすでに伝線している場合は、外に履く1足からも、家用の1足からも外してください。伝線は、履いているあいだに上へ上へと広がっていきます。
2足以上あるときは、同じ80どうしで順位をつける
去年の80デニールが2足以上ある場合は、1足ずつ判断するより、並べて順位をつける方が早く決まります。
まず、全部の1足を窓辺に持っていき、膝の部分に手を入れて広げ、横一列に並べてかざしてください。1足ずつ足首と比べるより、何足も並べた方が、どれがいちばん白いかがはっきりわかります。いちばん黒く見える1足から順に、端から並べ直します。
次に、毛玉を指でなでて、すねと膝の前側に粒がある1足に印をつけます。最後に、ウエストのゴムを1足ずつ引いて、戻るまでの秒数をそれぞれ数え、2秒以上かかった1足にも印をつけます。
並べた順番と印の数を見れば、外用・家用の線をどこで引くかが自然に決まります。いちばん黒い側から、印が1つ以下の1足が外用、印が2つ以上の1足が家用です。
並べてみると、同じ時期に買ったはずの1足どうしでも、傷み方がまったく違うことに気づくはずです。よく履いていた1足ほど早く傷んでいます。外用に残した1足の中でも、傷みの少ない方を、人に会う日や膝の出る服の日に回し、傷みのある方を、移動の多い日やパンツの日に回すと、手持ちを長く使えます。
並べたあとで、どの1足がどれだったかがわからなくならないように、外用と家用をそれぞれ別にたたみ、家用の方は、たたんだ上にゴムの部分が見えるように置いておくと、取り出すときに見分けやすくなります。
確かめるのは、最初に80を履く日の前の週末
3か所を確かめる時期も決めておくと、出先で気づくことがなくなります。
いちばんよいのは、その季節に初めて80デニールを履く日の、前の週末です。朝の気温が下がって、薄手のストッキングでは寒く感じる日が続き始めたら、80の出番が近づいています。その直前の週末に、手持ちの80を全部出して並べてください。
出番が来てから確かめようとすると、朝の忙しい時間に、暗い部屋の照明の下で見ることになります。そうすると、膝の白みも毛玉も見落として、出先の明るい場所で初めて気づくことになりがちです。
週末に確かめておけば、外用が足りないとわかったときに、出番が来る前に新しい1足を足せます。新しい1足は、届いてから一度洗っておくと、最初に履いたときの硬さがやわらぎます。
シーズンの途中でも、月に一度くらい、明るい窓辺で外用の1足を見直してください。履くたびに少しずつ傷みは進むので、シーズンの初めに外用だった1足が、途中で家用の側に移ることもあります。とくに、膝の白みは毎日見ていると気づきにくいので、外用に残していない新しい1足か、同じ1足の足首と並べて比べ直すと確かです。
3つの結果で、外用・家用・手放す1足に分ける
膝の白み・毛玉・ウエストのゆるみの3つを確かめたら、手持ちのタイツを3つに分けます。
外用は、3つのうち引っかかったのが0か1の1足です。0なら新しい1足と同じように、どの服の日にも履けます。1つだけ引っかかった1足は、その傷みが目立たない日を選んで履きます。膝の白みなら膝の隠れる丈の日、すねの毛玉なら長めのパンツの日、ゆるみなら長く歩かない日です。
家用は、3つのうち2つ以上が引っかかった1足です。家で過ごす日、パンツの下に履いてまったく見えない日、寝るときの冷え対策など、人に見られない場面で使います。家用に回した1足は、外に履く1足と同じ引き出しに入れないでください。朝の急いでいるときに、つい手に取ってしまいます。
家用の1足は、外に履く1足より早く傷んでもかまわない1足です。そう考えると、家で履くときに気をつかう必要がなくなります。床に座ってストレッチをする日、膝をついて掃除をする日、寒い夜にパジャマの下に重ねる日など、外用の1足では気になる使い方を、家用の1足に引き受けてもらってください。そうすると、外用の1足の膝や内ももが傷む回数が減り、外用のまま使える期間が延びます。
手放すのは、伝線が出た1足と、ウエストがずり下がって家でも一日もたない1足です。家用に回したあとも、伝線が出るまでは使い続けてかまいません。
分けたあとで、外用が何足残ったかを数えてください。80デニールを履く日が週に何日あるかと比べて、外用が1週間に履く日数より少なければ、新しい1足を足す時期です。外用だけで1週間を回せるなら、今年は買い足さなくても足ります。
どちらとも取れるとき①|膝だけ白いが、ほかは問題ない
膝の白みははっきり出ているけれど、毛玉もゆるみもない、という1足です。3つのうち1つだけなので外用に残せますが、膝の白みは、3つの中でもっとも人の目につきやすい傷みです。
この1足をどう扱うかは、膝が隠れる服をどれだけ持っているかで決めてください。膝下の丈のスカートや、ワイドパンツ、長めのブーツをよく履くなら、膝の白みはほとんど見えません。外用に残して、その服の日に回します。
反対に、膝上の丈のスカートや、膝が見える丈のワンピースをよく着るなら、この1足は出番が少なくなります。その場合は、家用に回してもかまいません。
迷うのは、膝下の丈のスカートでも、座ったときに膝が出る場合です。電車や会議で座っている時間が長い日は、膝が人の目の高さに近くなります。座ったときにスカートの裾がどこまで上がるかを、鏡の前で一度確かめてください。座って膝のお皿が半分以上出るなら、その丈の日には膝の白い1足は避けます。
膝の白みは、黒が灰色に見えるだけでなく、脚の形を強く見せる効果もあります。膝のお皿の位置だけが明るく浮かぶと、膝の形がくっきり出ます。気にならない人もいますが、気になる場合は、膝が隠れる日だけに使う、と決めてしまうのがいちばん簡単です。
どちらとも取れるとき②|毛玉は多いが、黒く見える
内ももやすねに毛玉がたくさんあるけれど、窓辺で見ても膝に白みは出ていない、という1足です。
毛玉が多いのに白みが出ていないのは、生地にまだ厚みが残っているからです。この場合は、**毛玉の場所で判断を分けてください。**内ももとかかとだけなら、外用のままでかまいません。すねや膝の前側にまとまってあるなら、1つ引っかかったと数えます。
すねの毛玉を取って外用に残したい場合は、取る前に、毛玉の下の生地が薄くなっていないかを確かめてください。毛玉の上から手を入れて広げ、光にかざして、毛玉のある場所だけ肌が透けているなら、取るとそこが白く見えるようになります。透けていなければ、取っても見た目は大きく変わりません。
毛玉を取るときは、生地を引っぱらず、手を入れて内側から支えた状態で、表面の毛玉だけを少しずつ取ってください。引っぱりながら取ると、編み目が広がって、そこだけ白くなります。
毛玉が多い1足は、こすれやすい服と合わせていた可能性があります。裏地のない厚手のスカートや、内側が起毛したパンツは、タイツの表面をこすって毛玉を増やします。去年よく合わせていた服を思い出して、今年は同じ組み合わせを減らすと、新しい1足も長持ちします。
どちらとも取れるとき③|ウエストだけゆるい
膝にも毛玉にも問題がないのに、ウエストのゴムだけが2秒以上かけて戻る、という1足です。
見た目には問題がないので、外用に残せます。困るのは、一日のうちにずり下がることです。この1足を外に履く日は、**ずり下がりを押さえる手を1つ足してください。**ウエストの上から、薄手の腹巻きやインナーのボトムを重ねると、ゴムの代わりに押さえてくれます。スカートやパンツのウエストの位置を、タイツのゴムより少し上にするだけでも、ずり下がりは減ります。
長く歩く日や、何度も座ったり立ったりする日は避けてください。歩く距離が長いほど、ずり下がりは早く進みます。デスクワーク中心の日や、移動が少ない日に回します。
ウエストのゆるみは、3つの中でもっとも戻りにくい傷みです。膝の白みや毛玉は、見た目の問題なので服で隠せますが、ゴムのゆるみは隠しようがありません。押さえる手を足しても一日もたなくなったら、家用に回してください。
家用に回したあとも、寝るときに冷え対策として履く場合は、ゆるいゴムの方がかえって楽に感じることがあります。外に履けなくなった1足が、家ではちょうどいい1足になる、と考えておくと、手放す判断が遅くても困りません。
新しい1足を足すときは、同じ80を選ぶか
外用が足りないとわかって新しい1足を足すとき、もう一度80デニールを選ぶかどうかも考えておきます。
去年の1足を確かめた結果は、自分の履き方でどこが先に傷むかを教えてくれます。膝の白みが先に出たなら、座ったり膝を曲げたりする時間が長い履き方です。この場合は、同じ80でも、膝の部分の編みがしっかりしたものを選ぶか、少し厚い110デニールに1段上げると、白みが出るまでの時間が延びます。
毛玉が先に出たなら、こすれる履き方です。80のままで、表面がなめらかに仕上げられたものを選ぶか、合わせる服の裏地を見直してください。デニールを上げても、こすれる場所が同じなら毛玉はできます。
ウエストのゆるみが先に出たなら、ウエストのゴムの幅が広いものを選ぶと、ゆるみにくくなります。
80と110のどちらにするかは、寒さと見た目の両方で決めます。110の方が暖かく、膝の白みも出にくい一方で、脚の黒さが強くなり、服によっては重く見えます。110の見え方については110デニールタイツを参考にしてください。真冬にさらに厚さが欲しい場合は、1200デニールタイツのような裏起毛の1足を別に持っておくと、80の出番を秋と冬の立ち上がりに集中させられます。
次のシーズンまで持たせる、履き方と洗い方
今年外用に残した1足と、新しく足した1足を、次のシーズンまで持たせるための習慣も書いておきます。
**履くときは、つま先までたぐり寄せてから、少しずつ上に上げてください。**片脚ずつ、生地を手の中でたぐって、つま先を合わせてから、足首、ふくらはぎ、膝、ももと、順に上げていきます。一度に引き上げると、膝やももの生地が強く伸ばされて、そこから白みが出始めます。
爪や指輪が生地に当たらないようにすることも大事です。履く前に指輪を外し、爪の先が引っかからないよう、指の腹で生地をつかむようにしてください。
洗うときは、洗濯ネットに入れて、ほかの衣類と分けてください。ファスナーやボタンのある服と一緒に洗うと、生地が引っかかって伝線や毛玉の原因になります。手洗いか、洗濯機のやさしいコースを使い、脱水は短めにします。
干すときは、つま先側を上にして、ウエストを下にして吊るすか、平らに干してください。ウエストを洗濯ばさみで挟んで吊るすと、水を含んだ生地の重みでウエストのゴムが伸びます。乾燥機は、ゴムの戻りを早く弱めるので使わないでください。
シーズンの終わりには、洗ってよく乾かしてから、たたんでしまってください。来年取り出したときに、もう一度この記事の3か所を確かめれば、その1足をどう使うかがすぐに決まります。
外用の1足を、場面ごとに割り振る
外用に残した1足が何足かあるときは、傷みの少ない順に、場面へ割り振っておくと朝に迷いません。
いちばん傷みの少ない1足は、人に会う日と、膝の出る丈のスカートの日に回します。明るい部屋で長く座る会議や、靴を脱いで上がる場所に行く日も、この1足にしてください。白みも毛玉も見えにくい1足なら、どの角度から見られても気になりません。
1つだけ引っかかった1足は、その傷みが隠れる場面に回します。膝に白みがあるなら、膝下の丈のスカートや長めのブーツの日。すねに毛玉があるなら、ワイドパンツの下に履く日。ウエストがゆるいなら、移動が少なく座っている時間の長い日です。
こうして割り振っておくと、傷みの少ない1足ばかりを毎日履いて、その1足だけが早く傷む、ということも防げます。外用の1足を順番に回せば、どれか1足だけが先に家用へ移ることが少なくなり、シーズンの終わりまで外用の数がそろいます。
割り振りは、引き出しの中の並べ方で決めてしまうのがいちばん簡単です。手前に傷みの少ない1足、奥に1つ引っかかった1足を置き、奥の1足には、どの場面向けかを小さな紙に書いて添えておいてください。
まとめ
去年の80デニールタイツは、明るい窓辺で、膝の白み・毛玉・ウエストのゆるみの3か所を確かめます。
膝の白みは、手を入れて広げ、同じ1足の足首と並べて比べます。毛玉は、内もも・すね・かかとを指でなでて、すねや膝の前側にあるかを見ます。ゆるみは、ウエストのゴムを指2本で引いて離し、2秒以上かかるかを数えます。
3つのうち2つ以上に当てはまったら、外に履く1足からは外して家用に回し、伝線が出たら手放します。1つだけなら、その傷みが目立たない服の日を選んで、今年も外に履けます。外用が1週間に履く日数より少なければ、新しい1足を足す時期です。
関連記事
よくある問い
- Q. 80デニールのタイツは、何シーズンくらい履けますか
- 履く回数と洗い方で大きく変わるので、シーズンの数では決められません。目安にしてほしいのは、膝の白み・毛玉・ウエストのゆるみの3か所です。3つとも問題がなければ去年の1足も外に履けますし、2つ以上に当てはまれば、たとえ1シーズンしか履いていなくても、外に履く1足からは外してください。
- Q. 膝だけが白っぽくなっていますが、ほかは問題ありません。まだ履けますか
- 膝が隠れる丈のスカートやパンツの日なら、そのまま履けます。膝が出る丈の日や、座って膝が見える場面が多い日は避けてください。白みが気になるかどうかは、同じ1足の足首の部分に手を入れて広げ、膝と並べて比べると判断しやすくなります。
- Q. 毛玉がたくさんついていますが、取れば履けますか
- 毛玉の場所によります。内ももやかかとなど、人から見えにくい場所の毛玉なら、取らずにそのまま履いてもかまいません。すねやひざなど前から見える場所に毛玉がまとまって出ている場合は、取ると生地が薄くなって白みが出ることがあるので、外に履く1足からは外して、家用に回してください。
- Q. ウエストがゆるくなったタイツは、どうすればいいですか
- ゴムを指2本で引いて離し、元の幅に戻るまでに何秒かかるかを数えてください。すぐに戻るなら問題ありません。2秒以上かかるなら、一日のうちに少しずつずり下がり、股のあたりがたるんできます。家で過ごす日の1足に回すか、ウエストの上から腹巻きやインナーで押さえて履く日を決めてください。
— メグラシ編集部





