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80デニールタイツがずり落ちる|股の位置と膝のたるみで直す

メグラシ編集部//読了 17分
駅の階段を下りる女性の、膝丈の茶色のウールスカートと黒い厚手のタイツ、黒いショートブーツ、前を開けたキャメルのコート

**80デニールのタイツをはいたら、まず股の縫い目に指を当ててみてください。**脚の付け根から指2本以上下にあるなら、ずり落ちの原因はサイズではなく、はき方です。

80デニールのタイツは、秋から冬の立ち上がりにいちばん出番の多い厚さです。脚が透けにくく、黒なら黒らしく、茶やグレーなら色がはっきり出ます。そのぶん、薄いストッキングより生地の伸びが少なく、はき方やサイズの小さなずれが、そのままずり落ちや膝のたるみになって出てきます。

「朝は大丈夫だったのに、昼過ぎには股が下がっている」「膝だけたるんで、そこだけ白っぽく見える」。こうした悩みは、サイズを替えても直らないことがよくあります。原因が、サイズではない場所にあるからです。

この記事では、ずり落ちと膝のたるみを3つの原因に分け、自分で確かめられる位置から、どこを直せばいいかを決めます。80デニールの透け方や、ほかの厚さとの違いは60デニール・80デニールタイツの透け方を、色の合わせ方は80デニールタイツ黒の合わせ方を合わせて見てください。

結論|股の位置、かかとの位置、ウエストの重なりの3つ

先に答えを置きます。80デニールタイツのずり落ちと膝のたるみは、次の3つのどれかで起きています。

  • 股の位置:はいた直後に、股の縫い目が脚の付け根から指2本以上下にある → はき方を変える
  • かかとの位置:かかとの色の濃い部分が、自分のかかとより上か下にずれている → 膝がたるむ。かかとから合わせ直す
  • ウエストの重なり:タイツのウエストと、ボトムスのウエストが同じ高さにある → 歩くたびに押し下げられる。高さをずらす

3つとも合っているのにずり落ちる場合に、はじめてサイズを見直します。順番を逆にして、先にサイズを替えると、はき方のずれが残ったままなので、新しいサイズでもまたずり落ちます。

先に見る2か所|はいた直後の股とかかと

ずり落ちの原因を見分けるのに、いちばん大事なのは、はいた直後の状態です。時間がたってからでは、どこがずれたのかがわからなくなります。

タイツをはき終えたら、立ったまま次の2か所を確かめてください。

股の位置は、股の縫い目(脚の間に来る、縫い目が交わるところ)に指を当てて、脚の付け根からどのくらい離れているかを見ます。ぴったり付いているか、指1本以内のすき間なら合っています。指2本以上離れているなら、生地が脚のどこかに余って、股まで上がりきっていません。

かかとの位置は、タイツのかかとの部分(色が少し濃くなっていたり、編み方が変わっていたりする部分)が、自分のかかとの丸みにぴったり乗っているかを見ます。かかとの部分が足首のほうに上がっていたり、足の裏のほうに下がっていたりしたら、ずれています。

この2か所が合っていれば、はき方はできています。どちらかがずれていたら、まずはき方から直します。

確かめるのは、靴をはく前と、はいたあとの2回

股とかかとは、タイツをはき終えたときに一度確かめ、靴をはいて立ち上がったときにもう一度確かめます。1回目で合っていても、靴をはくためにしゃがんだり、かかとを靴に押し込んだりする動きで、かかとの位置がずれることがよくあるからです。

2回目は、玄関で靴をはいたあと、鏡の前で横を向いて見るだけで十分です。膝の後ろに横じわが寄っていないか、足首に生地がたまっていないか。この2つが見えなければ、かかとはずれていません。しわやたまりが見えたら、靴を脱がずに、足首から上へ生地を送り直してください。

出かける前のこの2回を習慣にすると、昼過ぎのずり落ちの多くは、出かける前に止められます。ずり落ちてから直すより、ずっと手間が少なくて済みます。

鏡がないときの確かめ方

出先で鏡がないときは、手で確かめます。股の位置は、スカートやパンツの上から脚の付け根を軽く押さえて、生地がたるんでいないかを指で感じます。たるみが指に触れるなら、股が下がり始めています。

かかとの位置は、靴の中で足の指を動かしてみて、つま先に生地が突っぱる感じがあるかを見ます。つま先が突っぱるなら、かかとの部分が足の裏側に下がって、つま先の生地が足りなくなっています。化粧室で靴を脱ぎ、かかとを合わせ直してください。

ずり落ちる原因を3つに分ける

一日のうちにどこがずれてくるかで、原因を見分けられます。

ずれてくる場所いちばん多い原因先に直すところ
股が下がる脚に生地が余ったまま腰まで上げているはき方(つま先からたぐる)
腰が落ちるボトムスのウエストと重なって押し下げられるタイツのウエストの高さ
膝がたるむかかとがずれて、ふくらはぎから膝に生地が余るかかとの合わせ方

股が下がるのと、腰が落ちるのは、似ているようで原因が違います。股が下がるのは、脚のほうに生地が残っていて、上へ引き上げきれていない状態です。腰が落ちるのは、腰のゴムが上から押されて、ゆっくり下にずれていく状態です。どちらが起きているかは、昼過ぎに鏡の前で、股の縫い目とウエストのゴムのどちらが先に下がっているかを見るとわかります。

はき方|つま先からたぐって、股まで上げきる

80デニールのタイツは、生地に厚みがあるぶん、一気に引き上げると、脚のどこかに生地が残ります。残った生地は、歩くうちに下へ集まり、股を引き下げます。

はき方は、次の順番です。

  1. 片脚ずつ、タイツを足首のところまでたぐり寄せて、輪の状態にする
  2. つま先を入れて、かかとの部分を自分のかかとにぴったり合わせる
  3. 足首から膝まで、少しずつ生地を上げる。ねじれがないかを、後ろの縫い目で確かめる
  4. 膝から太ももの付け根まで、同じように少しずつ上げる
  5. 両脚とも太ももまで上げてから、腰の部分を持って、股の縫い目が脚の付け根に付くまで引き上げる
  6. 最後に、太ももから足首まで、手のひらで下から上へなでて、余った生地を上へ送る

いちばん大事なのは、5番の前に、両脚とも太ももの付け根まで上げきっておくことです。片脚だけ上げてから腰まで引き上げると、もう片脚の生地が足りなくなり、左右で股の高さがずれます。

6番の「下から上へなでる」は、忘れられがちですが、80デニールでは効きます。足首やふくらはぎに残っていた少しの余りを上へ送るだけで、股の位置が指1本ぶん上がることがあります。

爪とかかとの乾燥に気をつける

たぐるときに指先の爪が当たると、80デニールでも伝線することがあります。たぐるときは、指の腹で生地を持ち、爪は立てないでください。秋冬はかかとが乾燥してかたくなりやすく、かたいかかとに生地が引っかかると、かかとの位置がずれる原因になります。はく前に、かかとが引っかからないかを手で触って確かめておくと安心です。

股が下がる|サイズより先に、生地の余りを疑う

はき方を変えても、まだ股が下がる場合は、生地の余りがどこに残っているかを探します。

鏡の前で横を向いて、膝の後ろと足首を見てください。膝の後ろに横じわが何本も入っている、足首にしわが寄って重なっている。このどちらかがあれば、そこに生地が余っています。余った分を上へ送れば、股は上がります。

余りがどこにもないのに股が下がる場合は、タイツの丈が足りていない可能性があります。丈が足りないと、股を上げようとしても、脚の長さに生地が取られて、腰まで届きません。この場合は、サイズを1つ上げるか、同じサイズで丈が長めに作られたものを選びます。

股の位置が上がりすぎるとき

反対に、股の縫い目が脚の付け根に強く食い込んで、上がりすぎていると感じる場合もあります。これは、丈に対して身長が低く、生地が股のあたりで余って上へ集まっているときに起きます。腰のゴムを、おへそより下の位置まで少し下げてはくと、食い込みがやわらぎます。それでもきつい場合は、ヒップの数字に余裕があるかを見て、サイズを1つ下げることを考えてください。

腰が落ちる|タイツのウエストを、ボトムスとずらす

股はちゃんと上がっているのに、昼過ぎにはウエストのゴムが腰骨のあたりまで落ちてくる。この場合は、ボトムスのウエストとの重なりを見直します。

タイツのウエストと、スカートやパンツのウエストが同じ高さにあると、ボトムスのウエストが歩くたび、座るたびにタイツのゴムを上から押します。少しずつ押されて、ゴムが下へずれていきます。

直し方は、高さを2cm以上ずらすことです。

  • ボトムスのウエストが高い位置にある日(ハイウエストのスカートやパンツ):タイツのウエストを、ボトムスのウエストより2cm以上上まで引き上げる。おへその上に来るくらいが目安
  • ボトムスのウエストが低い位置にある日(腰ではくパンツ):タイツのウエストは、そのまま高い位置に置く。ボトムスのウエストより上にあれば押されない

どちらの場合も、タイツのウエストが、ボトムスのウエストより上にあることが大事です。下にあると、ボトムスのウエストがタイツの上を通って、押し下げる力がそのままかかります。

ベルトをする日

ボトムスにベルトを通す日は、ベルトがウエストをさらに締めるので、タイツのゴムが上から押される力が強くなります。ベルトの位置とタイツのウエストが重なっていると、座ったり立ったりするたびに、ベルトの下でタイツのゴムが巻き込まれて、少しずつ下へずれていきます。

ベルトをする日は、タイツのウエストをベルトより確実に上に置いてください。ベルトの上端から2cm以上上にタイツのゴムが来ていれば、ベルトに押されることはほとんどありません。ベルトを腰の低い位置に巻く日は、タイツを高めにはくだけで、自然に重ならなくなります。

腰まわりに肌着を重ねる日

寒い日に、腰まわりを温める肌着や、おなかを覆う下着を重ねる人もいます。こうした1枚を、タイツの上に重ねるか、下に重ねるかで、ずり落ちやすさが変わります。

タイツの上に重ねると、肌着がタイツのウエストを上から押さえるので、ゴムが下へずれにくくなります。タイツの下に重ねると、タイツのゴムが肌着の上ですべって、かえって落ちやすくなります。腰まわりに1枚足すなら、タイツをはいてから、その上に重ねる順番にしてください。

ゴムが太い・細いで選ぶ

タイツのウエストのゴムは、太いものと細いものがあります。ボトムスのウエストと重なりやすい人は、ゴムが太く平らなものを選ぶと、押されても形が崩れにくく、落ちにくくなります。細いゴムは、ボトムスのウエストに押されると巻き込まれやすく、そのまま下へずれていきます。

膝がたるむ・白っぽく見える|かかとから合わせ直す

膝だけがたるんで、そこだけ白っぽく見えるのは、80デニールでよく起きる悩みです。立っているときは気にならなくても、座ったときや階段を上がるときに、膝の上で生地が伸びて、編み目が開いて肌の色が透けて見えます。

膝のたるみの原因は、多くの場合、かかとの位置のずれです。かかとの部分が足首側に上がっていると、足首から膝までの生地が足りなくなり、膝で引っぱられて白っぽくなります。逆に、かかとの部分が足の裏側に下がっていると、ふくらはぎから膝の間に生地が余って、たるみになります。

かかとの位置は、はいた直後に一度合わせても、靴をはくときにずれることがあります。靴をはいたあと、立ち上がる前に、もう一度かかとの位置を確かめてください。ショートブーツやローファーのように、かかとを包む靴は、はくときにかかとの生地を引っぱりやすいので、とくにずれやすいです。

膝の白っぽさが消えないとき

かかとを合わせても、座ったときの膝の白っぽさが消えない場合は、膝の曲げ伸ばしで生地が伸びきっていることがあります。何度もはいたタイツは、膝のところだけ編み目が広がって戻らなくなります。新しいタイツと並べて、膝の部分を光にかざしてみてください。明らかに透け方が違うなら、そのタイツは膝だけ伸びきっています。

膝の白っぽさを目立たなくしたい日は、膝が隠れる丈のスカートや、膝より下まであるブーツを合わせる方法もあります。膝丈のスカートで座ると、膝の上で生地が引っぱられて白っぽさが出やすいので、座る時間が長い日は、膝下丈のスカートか、パンツに替えるほうが安心です。

足首にしわが寄る|余った生地はかかとの上で止まっている

足首にしわが寄って重なって見えるのは、生地が足首で余って、上へ上がりきっていない状態です。80デニールは厚みがあるので、しわが寄ると、黒なら黒の濃淡がはっきり出て、そこだけ色が違って見えます。

直し方は、はき方の6番、太ももから足首まで下から上へなでる動作です。足首のしわは、かかとの上で生地が止まっていることが多いので、かかとのすぐ上をつまんで、ふくらはぎのほうへ送るように上げてください。

足首のしわが毎回寄る場合は、丈が長すぎる可能性があります。身長がサイズ表の下のほうにいるなら、1つ下のサイズにすると、足首の余りが減ります。ただし、サイズを下げると股が上がりきらなくなることもあるので、股の位置とあわせて確かめてください。

どちらとも取れるとき|サイズ表の境目にいる

80デニールのタイツのサイズ表は、身長とヒップの2つの数で枠が分かれていることが多いです。どちらか一方だけが枠の境目にかかっていると、どちらのサイズにするか迷います。

身長が境目のときは、大きいほうを選んでください。80デニールは伸びが少ないので、丈が足りないとずり落ちやすくなります。大きいほうで足首にしわが寄るなら、はき方で上へ送れば吸収できます。丈が足りないのは、はき方では補えません。

ヒップだけが境目のときは、身長に合わせたサイズのままにします。ヒップの数字が枠を少し超えていても、80デニールは横方向にはある程度伸びるので、はき方を整えれば収まることが多いです。ただし、はいた直後に腰のゴムがヒップの一番出ているところで止まって、それ以上上がらない場合は、大きいほうに替えてください。

両方とも境目のときは、大きいほうを選びます。小さいほうは、丈とヒップの両方で足りなくなるので、ずり落ちと腰の食い込みが同時に起きやすくなります。

サイズの細かい読み方は、薄いストッキングの場合を25デニールストッキングのサイズ|境目で迷ったらヒップと股下で選ぶにまとめています。80デニールは伸びが少ないぶん、丈の側を重く見る、という違いがあります。

どちらとも取れるとき|朝は合うのに、夕方にずり落ちる

はいた直後は股もかかとも合っているのに、夕方になるとずり落ちてくる。この場合は、一日の動きのなかで、どこでずれているかを探します。

座っている時間が長い日は、座ったときに股の生地が前へ引っぱられ、立ち上がったときに戻りきらずに下がります。立ち上がるたびに、ウエストを両手で持って、軽く引き上げる癖をつけると、夕方まで股の位置が保てます。

歩く時間が長い日は、脚の動きで生地が少しずつ下へ集まります。昼に一度、化粧室で足首から上へ生地を送り直すと、夕方のずり落ちがかなり減ります。

暖房の効いた部屋と外を行き来する日は、脚がむくみやすく、夕方には朝より脚が太くなることがあります。脚が太くなると、生地が横に引っぱられて、そのぶん縦が足りなくなり、股が下がります。こういう日が多い人は、サイズを1つ上げておくと、夕方まで余裕が残ります。

どちらとも取れるとき|スカートの日とパンツの日で違う

同じタイツなのに、スカートの日は大丈夫で、パンツの日だけずり落ちる。これは、前の章で書いたウエストの重なりと、もう1つ、パンツの裏地とタイツのすべりが関係しています。

パンツの裏地がすべりやすい素材だと、歩くたびにパンツとタイツがこすれて、タイツが下へ引っぱられます。ウールのパンツのように裏地がないものだと、逆にタイツとパンツが引っかかって、パンツと一緒にタイツが動きます。

パンツの日にずり落ちる人は、タイツのウエストを高めに置いて、パンツのウエストとずらすことに加え、パンツのサイズに少し余裕があるかも見てください。パンツが脚にぴったりしていると、タイツとの摩擦が大きくなり、ずり落ちやすくなります。

スカートの日でも、タイトなスカートだと同じことが起きます。フレアやプリーツのように脚から離れるスカートは、タイツとこすれないので、ずり落ちにくくなります。

ワンピースの日

ワンピースの日は、ボトムスのウエストがないので、腰が押されることはありません。その代わり、ワンピースの裏地とタイツのすべりで、歩くたびにタイツが下へ引っぱられることがあります。裏地がすべりやすいワンピースは、スカートよりも生地が長く、脚に触れる面が広いので、そのぶん引っぱる力も大きくなります。

ワンピースの日にずり落ちる人は、タイツのウエストをいつもより高く、おへその上までしっかり引き上げてはいてください。腰に余裕があるぶん、少し下がってもウエストが腰骨まで落ちにくくなります。ワンピースの下にペチコートを着る場合は、ペチコートがタイツとワンピースの間で緩衝の役をして、すべりが減ります。

階段や自転車が多い日

階段の上り下りや、自転車をこぐ時間が長い日は、膝を大きく曲げる回数が増えます。膝を曲げるたびに、膝の上で生地が伸びて、伸ばすと戻る。この繰り返しで、膝のまわりの生地が少しずつ下へ送られ、足首にたまっていきます。

こういう日は、出かける前に、膝を曲げた状態で生地が突っぱらないかを確かめてください。しゃがんでみて、膝の上の生地が強く引っぱられて白っぽくなるなら、膝より上に生地が余っていない状態です。太ももの生地を少し下へ送り、膝のまわりにわずかな余裕を持たせると、曲げ伸ばしで生地が引っぱられにくくなります。

洗い方と干し方で、次の日のずり落ちが変わる

タイツは、洗い方と干し方でも、次にはいたときの合い方が変わります。

洗うときは、ネットに入れて洗ってください。ネットなしで洗濯機に入れると、ほかの洗濯物に絡んで引っぱられ、脚の部分が伸びたり、腰のゴムがゆるんだりします。手で洗う場合は、押して離すだけにして、もんだりこすったりしないでください。

干すときは、腰の部分を上にして、つり下げないでください。濡れたタイツは重く、腰から脚がぶら下がると、脚の部分が伸びて、次にはいたときに足首に余りが出ます。脚の先を物干しに掛けて、腰を下にする、あるいは平らな物干しに広げて干すと、伸びにくくなります。

**乾燥機は避けてください。**熱で腰のゴムが弱まり、はいた直後にウエストで止まらなくなります。ゴムが弱ったタイツは、どんなにはき方を整えても、腰が落ちてきます。

何回はけるか|回数より、ゴムと膝の戻りで決める

80デニールのタイツが何回はけるかは、はき方と洗い方で大きく変わるので、回数では決めにくいものです。替えるかどうかは、次の2つで判断してください。

**1つ目は、腰のゴムの戻りです。**はいた直後に、ウエストのゴムを指で1cmほど下に押してから離します。元の位置に戻れば、まだはけます。戻らずに押したところで止まるなら、ゴムが弱っています。そのタイツは、はき方を整えても腰が落ちるので、替え時です。

**2つ目は、膝の白っぽさです。**かかとを合わせて、たるみを取っても、座ったときの膝の白っぽさが消えなくなったら、膝の編み地が伸びきっています。黒のタイツなら、膝だけが灰色っぽく見えるのが目印です。

どちらか一方が起きたら、そのタイツは家で過ごす日用に回すか、パンツの下にはく1枚にすると、もう少し使えます。パンツの下なら、膝の白っぽさは見えません。

同じタイツを何足持つか

替え時を判断しやすくするには、同じ色・同じサイズのタイツを何足かそろえて、順番にはくのがいちばんです。同じタイツが複数あると、1足だけ腰のゴムが弱っていたり、膝が伸びていたりしたときに、ほかの足と並べて比べられます。比べる相手がいないと、伸びているのか、もともとそういう形なのかがわかりにくくなります。

順番にはくと、1足あたりのはく回数も均等になります。お気に入りの1足だけを続けてはくと、その1足だけが早く伸びて、ずり落ちやすくなります。洗って乾かしているあいだに、生地は少しずつ元の形に戻るので、毎日違う足をはくほうが、1足ずつが長持ちします。

新しいタイツをおろすとき

新しいタイツは、はき始めの数回、生地がまだ脚になじんでいないので、ずり落ちやすく感じることがあります。とくに80デニールは、新しいうちは生地が硬く、脚に沿いきらずに、膝や足首に余りが出やすいものです。

おろした日は、はき方の手順をいつもよりていねいに、とくに下から上へなでる動作を2回繰り返してください。2〜3回洗ってはくうちに、生地がやわらかくなって、脚に沿いやすくなります。新しいうちのずり落ちだけでサイズが合わないと決めず、何回かはいてから判断してください。

秋冬の重ね方|80一枚で足りない日

80デニールで寒い日は、上に靴下を重ねたり、下にもう1枚はいたりする人もいます。重ねると、ずり落ちの起き方も変わります。

上に靴下を重ねる日は、靴下の口がふくらはぎのあたりでタイツを押さえるので、足首の余りが靴下の中に閉じ込められます。足首のしわは見えなくなりますが、余った生地が上へ送られないので、股が下がりやすくなります。靴下をはく前に、足首の余りを上へ送っておいてください。

下にもう1枚はく日(薄手のタイツやレギンスを下に重ねる日)は、2枚の生地どうしがこすれて、外側の80デニールが下へ引っぱられやすくなります。下に重ねる1枚は、外側よりすべりやすい素材を選ぶか、外側の80デニールのウエストを下の1枚より高い位置にはくと、ずり落ちにくくなります。

80一枚で足りない日がどのくらいあるかは、外にいる時間で変わります。厚さをもう一段上げるかどうかはタイツのデニール数の目安や110デニールのタイツも合わせて見てください。タイツをはき始める時期そのものはタイツはいつからにまとめています。

よくある行き違い

「サイズを上げれば、ずり落ちは止まる」

サイズを上げると丈は足りるようになりますが、はき方で股が上がりきっていないなら、大きくなったぶん余りが増えて、かえってずり落ちやすくなります。サイズを替える前に、はいた直後の股の位置を確かめてください。

「着圧のあるタイツなら、ずり落ちない」

脚を締めつける作りのタイツは、脚に生地が密着するぶん、脚の部分ではずれにくくなります。ただ、腰のゴムがボトムスのウエストと重なっていれば、腰は落ちてきます。締めつけの強さより、ウエストの位置をずらすほうが効くことが多いです。

「厚いタイツほど、ずり落ちにくい」

厚さが増えると生地はしっかりしますが、そのぶん伸びが少なくなり、脚に余った生地が上へ送られにくくなります。80デニールから110デニールや160デニールに上げると、ずり落ちが止まるどころか、股が上がりきらずに下がってくることもあります。厚さを上げるのは寒さのためで、ずり落ちを止めるためではない、と分けて考えてください。ずり落ちを止めるのは、厚さではなく、はき方とウエストの位置です。

「ずり落ちるのは、自分の体型のせい」

ずり落ちは、体型ではなく、生地の余りとウエストの重なりで起きます。同じ人でも、はき方を変えるだけで止まることがほとんどです。体型に原因を探す前に、股とかかとの位置を見てください。

まとめ|はいた直後に、股とかかとを確かめる

  • ずり落ちの原因は、股の位置、かかとの位置、ウエストの重なりの3つ
  • はくときは、両脚とも太ももまで上げきってから、腰を引き上げる。最後に下から上へなでる
  • 膝のたるみはかかとのずれ。靴をはいたあとに、もう一度かかとを合わせる
  • タイツのウエストは、ボトムスのウエストより2cm以上上に置く
  • サイズの境目なら、身長の側で大きいほうを選ぶ
  • 替え時は、腰のゴムが戻らないとき、膝の白っぽさが消えないとき

80デニールのタイツは、秋から冬にかけて何度もはく1枚です。はいた直後の股とかかとを確かめる癖をつけておくと、一日の終わりまで、はいたときの形のまま過ごせます。

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よくある問い

Q. 80デニールタイツが、昼過ぎにはずり落ちてきます
まず、はいた直後に股の縫い目が脚の付け根にぴったり来ているかを見てください。指2本以上下にあるなら、つま先から順にたぐり上げていないことが多いです。つま先・かかと・膝・太ももの順に生地を上げてから腰まで引き上げると、同じタイツでも股の位置が上がり、昼過ぎのずり落ちが減ります。
Q. 膝だけたるんで、白っぽく見えます
膝のたるみは、かかとの位置がずれて、ふくらはぎから膝の間に生地が余っているときに起きます。はくときにかかとの色の濃い部分を、自分のかかとにぴったり合わせてください。膝の白っぽさは、曲げたときに生地が伸びて編み目が開くために出るもので、たるみが取れると目立たなくなります。
Q. サイズ表で2つのサイズにまたがっています。どちらを選べばいいですか
80デニールのタイツは、薄いストッキングより伸びが少ないので、丈が足りないとずり落ちやすくなります。身長が境目にかかっているなら大きいほうを選んでください。ヒップだけが境目なら、身長に合わせたサイズのままで、はき方で調整できることが多いです。
Q. スカートの日は大丈夫なのに、パンツの日だけずり落ちます
パンツをはくと、タイツの腰の上にパンツのウエストが重なり、歩くたびに下へ押されます。パンツの日は、タイツのウエストを、パンツのウエストより2cm以上上か下にずらしてはいてください。重なる位置を外すだけで、ずり落ちは減ります。
Q. 何回くらいはいたら、替えたほうがいいですか
回数より、腰のゴムがはいた直後にウエストで止まるかで決めてください。はいてすぐ指で少し下に押したとき、元の位置に戻らなくなったら替え時です。膝や足首の白っぽさが、たるみを取っても消えなくなったときも、編み地が伸びきっているので替える目安になります。

— メグラシ編集部

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