ジャケットの中にニットは合う?|式・会食・通勤で首元と編み目を選ぶ

**ジャケットの中にニットは合います。**秋冬なら、通勤から会食、子どもの行事まで、ほとんどの予定で合わせられます。
ただし、どのニットでも通るわけではありません。**通る予定と通らない予定を分けているのは、ニットであることではなく、首元の形・編み目の細かさ・表面の毛羽の3か所です。**同じジャケットに、細かい編み目のクルーネックを合わせれば式にも出られ、粗い編み目のタートルネックを合わせれば休日の装いになります。
この記事では、予定の格から逆に、どのニットなら通るかを出していきます。ニットの厚みがジャケットの着丈を押し出す問題は冬のジャケットコーデで、ジャケットを1日に何回脱ぐかで中を決める考え方は秋のジャケットコーデで扱っています。
結論:首元・編み目・表面の3か所で、通る予定が決まる
先に答えを置きます。ジャケットの中のニットは、次の3か所で、きちんとした側にもくだけた側にも動きます。
| 見る場所 | きちんとした側 | くだけた側 |
|---|---|---|
| 首元 | クルーネック・浅いVネック | 深いV・厚い折り返しのタートル |
| 編み目 | 細かい(表面に編み目が見えにくい) | 粗い(編み目がはっきり見える) |
| 表面 | 平らで、毛羽が少ない | 毛足が長い・凹凸の大きい柄編み |
**3か所ともきちんとした側にそろっていれば、シャツやブラウスと同じ格で着られます。**1か所がくだけた側に寄るごとに、通る予定が1段ずつ休日の側に下がっていくと考えてください。
手持ちのニットをこの3か所で見ておけば、予定が入ったときに、どれを合わせればいいかがすぐ分かります。
予定を、格の順に並べる
秋冬の予定を、改まった順に並べます。右の列は、ジャケットの中にニットを着るときに、3か所のうちいくつまでくだけてよいかの目安です。
| 予定 | 格 | くだけてよい箇所の数 |
|---|---|---|
| 結婚式・披露宴の参列 | いちばん改まる | 0か所 |
| 面接・初めての商談 | 改まる | 0か所 |
| 両家の顔合わせ・目上の人との会食 | 改まる | 0〜1か所 |
| 子どもの行事(七五三・発表会) | やや改まる | 1か所 |
| 通勤・社内の会議 | ふだんのきちんと | 1か所 |
| 友人との食事・休日の外出 | くだけてよい | 2〜3か所 |
**くだけてよい箇所が0か所の予定では、3か所ともきちんとした側のニットを選びます。**手持ちに条件を満たすニットがないときは、中をシャツかブラウスにするほうが無難です。
この表は、ジャケットを着たままで過ごす前提です。予定の途中でジャケットを脱いで、ニット1枚になる場面があるなら、後ろの「脱いだあとの姿」の節もあわせて見てください。
予定の格に迷ったときは、その予定に誰が来るかを思い浮かべてください。初めて会う人、目上の人が多いほど、格は上がります。顔なじみの人ばかりなら、同じ場所でも格は1段下がります。同じ食事の店でも、両家の顔合わせと友人との食事では、合わせるニットが変わるのはそのためです。
首元|ジャケットの襟との重なりで見る
ジャケットの中のニットは、首元がいちばん目に入る場所です。ジャケットの襟と、ニットの首元がどう重なるかで、印象が大きく変わります。
| 首元の形 | ジャケットの襟との重なり | 格 |
|---|---|---|
| クルーネック(丸首) | 襟の内側にすっきり収まる | きちんと |
| 浅いVネック | 襟のVと重なって縦の線が通る | きちんと |
| 深いVネック | 中の肌か下着が見えやすい | ややくだける |
| ボートネック | 横に広く、襟の内側からはみ出す | ややくだける |
| ハイネック(首に沿う低めの立ち上がり) | 襟の内側に収まる | きちんと〜ふだん |
| タートルネック(折り返し) | 襟と重なって首まわりが詰まる | ふだん |
| 襟付きのニット | 襟が二重になる | ふだん〜休日 |
クルーネックと浅いVネックは、ジャケットの襟と喧嘩しない首元です。とくに浅いVネックは、ジャケットの襟が作るVの形と重なって、顔から胸までの縦の線が1本につながります。
Vの深さは、鎖骨のくぼみから指3本分下までが目安です。それより深いと、中の肌や下着が見えやすくなり、改まった予定には向かなくなります。深いVのニットを着たい日は、中に首の詰まった薄手を1枚重ねてください。
ボートネックは、首元が横に広く開いた形です。ジャケットの襟の内側から両端がはみ出しやすく、襟の線と首元の線がずれて見えます。ボートネックのニットをジャケットに合わせるなら、ノーカラーのジャケットより、襟が広めに開いたテーラードのほうがまとまります。
編み目の細かさ|表面に編み目が見えるかで見る
ニットの編み目の細かさは、ゲージという言葉で呼ばれます。数字を覚えなくても、表面に編み目がどれくらい見えるかで、3つに分けられます。
| 編み目 | 見え方 | 厚み | ジャケットの中での格 |
|---|---|---|---|
| 細かい(ハイゲージ) | 1m離れると編み目が見えない | 薄い | シャツと同じくらいきちんと |
| 中くらい(ミドルゲージ) | 近くで見ると編み目が分かる | 中くらい | ふだんのきちんと |
| 粗い(ローゲージ) | 離れても編み目がはっきり見える | 厚い | 休日 |
**1m離れて鏡に映し、編み目が見えなければ、改まった予定に合わせられる細かさです。**近くで見て初めて分かる程度なら通勤や子どもの行事まで、離れても分かるなら休日の外出向きです。
編み目が粗いニットは厚みも出るので、ジャケットの中に入れると胸と背中が張ります。ジャケットを合わせる日は、編み目の細かいものほど扱いやすいと考えてください。
細かい編み目のニットは、薄いぶん体の線を拾いやすいという面もあります。ジャケットの前を開けて着る日は、ニットの身幅にこぶし1つ分ほどのゆとりがあるものを選ぶと、ジャケットの中で生地が張りつかず、落ち着いて見えます。
表面|毛羽と凹凸で見る
同じ細かさの編み目でも、表面の毛羽や凹凸で印象が変わります。
| 表面 | 見え方 | ジャケットの中での格 |
|---|---|---|
| 平らで、ほのかな艶がある | なめらかで、シャツに近い | きちんと |
| 平らで、艶がない | 落ち着いた印象 | きちんと〜ふだん |
| 細い畝のあるリブ編み | 縦の線が出る | ふだん |
| 縄のような柄編み | 立体的で厚く見える | 休日 |
| 毛足の長い起毛 | やわらかく、ふくらんで見える | 休日 |
| 光る糸が入っている | 華やかになる | 夜の会食・式の二次会 |
毛足の長いニットは、ジャケットの裏地にこすれて毛が抜けたり、ジャケットの内側に毛が付いたりします。きちんとした予定では、表面の平らなものを選んでください。
細い畝のあるリブ編みは、縦の線が出るぶん、通勤や会食にもなじみます。ただし、畝が太くなるほど厚みと凹凸が増えて、休日寄りの印象になります。畝の幅が指の幅より細いものなら、ふだんのきちんとした予定に合わせられます。
光る糸の入ったニットは、昼の改まった予定では華やかになりすぎることがあります。夜の会食や、式のあとの二次会のように、照明の下で過ごす予定に向いています。
色|ジャケットとの明るさの差で見る
ジャケットとニットの色の組み合わせは、明るさの差で考えると決めやすくなります。
| ジャケットとニットの差 | 見え方 | 向く予定 |
|---|---|---|
| ほぼ同じ明るさ | 1枚の服のようにまとまる | 式・面接・顔合わせ |
| 1段の差(紺と灰色など) | 落ち着いた立体感 | 通勤・会食 |
| 2段の差(紺と白など) | 首元が明るく引き立つ | 子どもの行事・通勤 |
| 3段以上の差(黒と白など) | 境目がくっきり出る | 休日・夜の会食 |
改まった予定では、ジャケットとニットの明るさを近づけると、上半身が1枚の服のようにまとまり、落ち着いて見えます。顔を明るく見せたい日は、ニットだけを1〜2段明るくすると、首元に光が集まります。
色そのものは、白・生成り・薄い灰色・紺・黒・ベージュが、ジャケットの色を選ばずに合わせやすい色です。鮮やかな色のニットは、休日か、華やかさが求められる夜の会食に回すと扱いやすくなります。
黒のジャケットに黒のニットを合わせると、明るさの差がほとんどなくなります。改まった印象にはなりますが、昼の明るい場所では重く見えることがあります。昼の予定なら、ニットを濃い灰色にして1段だけ差をつけると、重さがやわらぎます。夜の会食なら、黒同士のまま、首元に小さな光るものを足すとまとまります。
袖と裾|ニットがジャケットから出るか
ジャケットの中にニットを着ると、袖口と裾からニットが出ることがあります。どこまで出てよいかも、予定の格で変わります。
| 場所 | 出方 | きちんとした予定 | 休日 |
|---|---|---|---|
| 袖口 | ジャケットの袖から出ない | 向く | 向く |
| 袖口 | 1cmほど出る | 向く | 向く |
| 袖口 | 3cm以上出る | 向かない | 折り返して見せてよい |
| 裾 | ジャケットの裾から出ない | 向く | 向く |
| 裾 | 3cm以上出る | 向かない | 重ねの段差として見せてよい |
袖口は、ジャケットの袖から1cmほどニットが見える程度なら、きちんとした予定でも気になりません。シャツの袖口を少し出すのと同じ見え方になります。それより長く出るなら、ニットの袖をジャケットの中で少したくし上げておくか、袖の短いニットを選んでください。
裾は、ジャケットの裾からニットが出ないのがきちんとした側です。ニットの着丈が長いときは、前だけ下に入れるか、着丈の短いニットを選びます。
予定1|結婚式・披露宴に参列する日
結婚式や披露宴は、秋冬の予定の中でいちばん改まる場です。ジャケットの中にニットを合わせるなら、3か所ともきちんとした側にそろえます。
| 見る場所 | 選ぶもの |
|---|---|
| 首元 | クルーネックか浅いVネック |
| 編み目 | 1m離れて編み目が見えない細かさ |
| 表面 | 平らで、ほのかな艶のあるもの |
| 色 | 白一色は避け、淡い色か落ち着いた色 |
| 下 | ニットと同じ格のスカートかパンツ |
花嫁の色とされる白は、ニットでも避けてください。淡い色を選ぶなら、生成りより一段濃いベージュや、淡い灰色、くすんだ淡い色が向いています。
披露宴では、ジャケットを着たままで過ごすことが多くなります。ジャケットの扱いは結婚式のジャケットにまとめてあります。会場の格が高く、ほかの参列者がワンピースやドレスの多い式なら、ニットよりも光沢のあるブラウスのほうが場になじみます。ニットで出るのは、平服で、と案内された会や、昼の会食形式の会に向くと考えてください。
予定2|七五三・発表会など、子どもの行事の日
七五三のお参りや、学校や習いごとの発表会は、やや改まった予定です。主役は子どもなので、親の服は控えめにまとめます。
| 見る場所 | 選ぶもの |
|---|---|
| 首元 | クルーネック・浅いV・ハイネック |
| 編み目 | 細かい〜中くらい |
| 表面 | 平らなもの・細いリブまで |
| 色 | 紺・灰色・ベージュ・生成り |
| 動き | しゃがむ・抱き上げる動作で裾が出ない着丈 |
子どもの行事では、しゃがんで目線を合わせる、抱き上げる、写真を撮るといった動きが多くなります。ジャケットの中のニットは、腕を上げても裾がジャケットから出ない着丈にしておいてください。
七五三の神社では、石段を上り、屋外で待つ時間があります。秋の終わりの屋外なら、ニットとジャケットの重ねで、コートなしで過ごせる日も多くなります。
予定3|会食・両家の顔合わせの日
会食や顔合わせは、座って向かい合う時間が長い予定です。テーブルの上に出るのは、ほぼ上半身だけになります。
| 見る場所 | 選ぶもの |
|---|---|
| 首元 | クルーネック・浅いV |
| 編み目 | 細かいもの |
| 表面 | 平らで、ほのかな艶のあるもの |
| 色 | 顔まわりを明るく見せる淡い色か、落ち着いた色 |
| 席 | 座敷なら、膝を折っても突っ張らない下 |
テーブル越しに向かい合うと、首元と顔の近くの色がいちばん目に入ります。**ニットの色を、顔に近い場所の明るさを決める色として選んでください。**ジャケットが濃い色なら、ニットを1〜2段明るくすると、表情が明るく見えます。
店の中は暖房が効いていることが多いので、ジャケットを脱ぐ場面も出てきます。その場合は、ニット1枚でも改まった印象が保てるものにしておきます。
予定4|面接・初めての商談の日
面接や初めての商談は、相手に会うのが初めての改まった予定です。ニットで出るかどうかは、まず案内の服装の指定で決めます。
| 指定の言葉 | ニットで出られるか | 選ぶもの |
|---|---|---|
| スーツ着用 | 中はシャツかブラウスが無難 | ニットは避ける |
| 服装自由・私服で | 出られる | 細かい編み目のクルーかV |
| オフィスカジュアル | 出られる | 細かい〜中くらいの編み目 |
| 指定なし | 業種で変わる | 迷ったらシャツかブラウス |
服装が自由とされている面接でも、首元・編み目・表面の3か所はきちんとした側にそろえてください。色は、白・生成り・薄い灰色・紺のような落ち着いた色が向いています。
秋の面接のインナーと羽織りの決め方はリクルートスーツの秋の面接でも扱っています。
予定5|通勤・社内の会議の日
通勤と社内の会議は、毎日の予定です。きちんと見える範囲で、ニットの選び方の幅がいちばん広い予定でもあります。
| 見る場所 | 選ぶもの |
|---|---|
| 首元 | クルー・V・ハイネック・薄手のタートル |
| 編み目 | 細かい〜中くらい |
| 表面 | 平らなもの・細いリブ |
| 色 | ジャケットと1〜2段の差 |
| 着丈 | 座ったときに裾がもたつかないもの |
通勤では、1日に何度もジャケットを脱いだり着たりします。席ではジャケットを椅子の背に掛けて、ニット1枚で過ごす時間が長くなる職場も多いはずです。脱いだあとのニット1枚で、職場で通るかを見てください。職場でニットが通るかの判定はそのニットは職場で通るかで詳しく扱っています。
社外の人と会う日だけ、首元と編み目をきちんとした側に寄せる、と決めておくと、朝の迷いが減ります。
1週間の通勤で、同じジャケットを何度か着る人も多いはずです。ジャケットを替えずに印象を変えたいときは、中のニットの首元を日によって替えてください。月曜はクルー、水曜はハイネック、金曜は薄手のタートル、というように首元だけを替えると、同じジャケットでも毎日違って見えます。色まで替えると選ぶのに時間がかかるので、まずは首元だけで十分です。
予定6|休日の外出・友人との食事の日
休日の外出や友人との食事は、くだけてよい予定です。ここでは、首元・編み目・表面の3か所のどれをくだけた側にしてもかまいません。
| 組み合わせ | 印象 |
|---|---|
| 細かいクルー+テーラードジャケット | きれいめ |
| 中くらいのタートル+テーラードジャケット | 落ち着いた休日 |
| 粗い編み目のクルー+短い丈のジャケット | 気の張らない休日 |
| 柄編みのニット+ツイードのジャケット | あたたかみのある秋冬 |
| 襟付きのニット+ノーカラージャケット | すっきりした休日 |
休日は、ジャケットのほうをくだけた形にしてもかまいません。ジャケットが改まった形なら、ニットのほうをくだけさせると、きちんとしすぎない休日の装いになります。
ジャケットの形で変わる相性
ジャケットの形によっても、合わせやすいニットが変わります。
| ジャケットの形 | 合わせやすい首元 | 合わせやすい編み目 |
|---|---|---|
| 襟のあるテーラード | クルー・V・ハイネック | 細かい〜中くらい |
| 襟のないノーカラー | クルー・ハイネック・襟付き | 細かい |
| ツイードのような厚手 | クルー・タートル | 中くらい〜粗い |
| 薄手のきれいめな素材 | クルー・浅いV | 細かい |
| デニムの上着 | タートル・クルー | 中くらい〜粗い |
| 短い丈のジャケット | どれでも | 着丈の短いニット |
襟のないノーカラージャケットは、首元が丸く開いています。ニットの首元も丸いクルーネックにすると、首まわりに丸い線が二重に重なって、すっきり見えます。深いVのニットは、ノーカラーの丸い首元と線がずれるので、合わせにくくなります。
ジャケットの素材が厚いほど、中のニットは薄くしてください。厚い同士を重ねると、腕が上がりにくくなり、肩も張ります。
デニムの上着にニットを合わせるときは、ニットのほうをきれいめに寄せると、休日の外出から気の張らない食事までなじみます。細かい編み目のクルーネックに、デニムの上着の前を開けて羽織る形です。粗い編み目のニットにデニムを重ねると、どちらもくだけた側なので、近所への外出や公園で過ごす日向きになります。
脱いだあとの姿|ニット1枚で成り立つか
予定の途中でジャケットを脱ぐ場面があるかどうかで、中のニットの選び方が変わります。
| 脱ぐ場面 | 脱いでいる時間 | ニット1枚で見るところ |
|---|---|---|
| 暖房の効いた店で食事 | 1〜2時間 | 首元と、腕の太さが出るか |
| 職場の自席 | ほぼ1日 | 職場で通る首元と編み目か |
| 式の会場 | ほとんど脱がない | ジャケットを着たままの見え方 |
| 子どもの行事 | 抱き上げるとき | 腕を上げたときの裾 |
| 電車の中 | 短い時間 | 気にしなくてよい |
**脱いでいる時間が長い予定ほど、ニット1枚で成り立つかを先に確かめてください。**ジャケットを着た状態ではきちんと見えても、脱ぐとニットの肩が落ちて、くだけた印象になることがあります。肩の縫い目が自分の肩の端に合っているニットなら、脱いでもきちんと見えます。
厚みの上限|指2本分まで
ジャケットの中のニットは、厚すぎると前を閉じたときに胸と背中が張り、着丈も押し出されます。
| ニットの厚み(身頃をつまんだとき) | ジャケットの中で | 対処 |
|---|---|---|
| 指1本分 | 前を閉じても張らない | そのまま着てよい |
| 指2本分 | 前を閉じると少し張る | 前を開けて着る |
| 指3本分以上 | 前が閉じにくい | コートの中に回す |
指2本分を超える厚手のニットは、ジャケットではなく、コートの中に着る1枚に回してください。ジャケットの中は、指1本分の薄手にしておくと、どの予定にも合わせやすくなります。
気温で分ける|ジャケットとニットで何度まで
ジャケットとニットの重ねで、上にコートなしで出かけられるのは、気温がどのくらいまでかの目安です。
| その日の最高気温 | ジャケットの中のニット | コート |
|---|---|---|
| 22度以上 | ニットより薄手のシャツやカットソー | 要らない |
| 19〜21度 | 細かい編み目の薄手 | 要らない |
| 16〜18度 | 細かい〜中くらいの編み目 | 朝晩は薄手を持つ |
| 13〜15度 | 中くらいの編み目 | 薄手のコート |
| 12度以下 | 薄手のニット+コートの中で調整 | コートを着る |
最高気温が12度を下回る日は、ジャケットの中を厚くするより、ジャケットの上にコートを重ねてください。中を厚くすると、屋内でコートとジャケットを脱いだときに、ニットが暑すぎることがあります。秋の初めの19〜21度の日は、ニットにするか、シャツやカットソーにするかで迷います。朝晩の気温が15度を下回るなら細かい編み目の薄手のニット、上回るならシャツやカットソーにしておくと、昼に暑くなりすぎません。
下に合わせるもの|上の格に下をそろえる
ジャケットとニットの格が決まったら、下に合わせるものも同じ格にそろえます。上だけ改まって下がくだけていると、上下で別の予定に向かう服のように見えます。
| 上の格 | 合わせやすい下 | 避けたい下 |
|---|---|---|
| 式・面接の格 | 折り目のあるパンツ・膝下丈の無地のスカート | 色の落ちたデニム・短い丈 |
| 顔合わせ・会食の格 | きれいめのパンツ・落ち感のあるスカート | 厚手の起毛のパンツ |
| 子どもの行事の格 | きれいめのパンツ・ふくらはぎ丈のスカート | 裾の広がりすぎたスカート |
| 通勤の格 | 細身〜まっすぐのパンツ・無地のスカート | 部屋着に近い素材 |
| 休日の格 | デニム・起毛のパンツ・柄のスカート | 特になし |
下の素材は、ニットの表面と近づけると、上下のつながりが自然になります。平らなニットには表面の平らな下、毛足のあるニットには少し起毛した下、という合わせ方です。ニットに合う下の選び方はニットに合うボトムスで、裾の位置から絞る方法をまとめています。
靴も同じ考え方で決めます。改まった予定では、甲の覆われた革の靴か、きれいめなパンプス。休日なら、スニーカーやブーツも合わせられます。
首元に足すもの|ニットの首元が寂しく見える日
ジャケットの中にクルーネックのニットを着ると、首元が少し寂しく見えることがあります。改まった予定ほど、首元に小さな光や色を足すと、顔まわりが整います。
| 足すもの | 合うニットの首元 | 向く予定 |
|---|---|---|
| 短いネックレス | クルー・浅いV | 式・会食・顔合わせ |
| 長めのネックレス | ハイネック・タートル | 通勤・休日 |
| 小さなスカーフ | クルー・浅いV | 子どもの行事・通勤 |
| 襟のブローチ | どの首元でも | 式・会食 |
| 何も足さない | Vネック | 面接 |
面接や初めての商談では、首元に足すものは控えめにしておくのが無難です。式や会食では、ジャケットの襟の内側で小さく光るものが1つあると、ニットの落ち着いた印象に華やかさが加わります。
手持ちのニットを、予定ごとに仕分ける
予定が入るたびに迷わないように、手持ちのニットを一度仕分けておくと楽です。1枚ずつ、3つの質問で分けます。
| 質問 | はい | いいえ |
|---|---|---|
| 1m離れて、編み目が見えないか | 次の質問へ | 休日の箱 |
| 首元はクルーか浅いV、ハイネックか | 次の質問へ | 通勤の箱 |
| 表面は平らで、毛羽が少ないか | 式と面接の箱 | 通勤の箱 |
3つともはいなら、結婚式や面接、顔合わせにも出せる1枚です。この箱に入るニットが1枚もないなら、改まった予定の中はシャツかブラウスにすると決めておけば、当日に迷いません。
仕分けたら、それぞれの箱のニットに、どのジャケットを合わせるかも1つずつ決めておきます。予定が入ったら、箱から出してそのジャケットと合わせるだけで済みます。
どちらとも取れるとき①|格がはっきりしない会
「平服でお越しください」と案内された会や、昼の会食形式の祝いの席は、どれくらい改まればいいのか分かりにくい予定です。
この場合は、**改まった側に1段寄せて選んでください。**首元・編み目・表面の3か所をきちんとした側にそろえ、ジャケットは襟のあるテーラードにします。会場に着いてから周りがくだけていたら、ジャケットの前を開ける、首元に小物を足す、といった形で、くだけた側に寄せることができます。逆に、くだけた服で行って周りが改まっていたときに、きちんとした側に寄せる方法はほとんどありません。
どちらとも取れるとき②|1日に2つの予定がある
昼は子どもの行事、夜は友人との食事。朝は通勤、夜は目上の人との会食。1日に格の違う予定が2つある日もあります。
この日は、**格の高いほうの予定にニットを合わせ、格の低いほうの予定にはジャケットを外して合わせます。**ニットを途中で替えるのは難しいですが、ジャケットを脱ぐ、羽織り直す、前を開ける、はどこでもできます。昼の行事にきちんとしたニットとジャケットで出て、夜の食事ではジャケットを脱いでニット1枚に小物を足す、という形なら、1日を同じ服で過ごせます。
どちらとも取れるとき③|タートルネックで通るか迷う
タートルネックのニットは、秋冬にいちばん手が伸びる首元のひとつです。けれども、ジャケットの中に合わせたとき、どこまでの予定で通るかは迷いやすいところです。
見るのは、折り返しの厚さです。折り返しが薄く、首に沿って立つものは、通勤や会食まで通ります。折り返しが厚く、首まわりにたまるものは、ジャケットの襟と重なって窮屈に見えるので、休日向きです。首元の高さの違いはタートルネックとハイネックの違いで、指で測る方法を紹介しています。
迷ったら、ハイネックを選んでください。首に沿う低めの立ち上がりなら、ジャケットの襟の内側にすっきり収まり、式や面接の手前までの予定に合わせられます。
どちらとも取れるとき④|ニットしか持っていない
シャツやブラウスをほとんど持っていない人もいます。改まった予定のたびに買い足すのは手間です。
この場合は、改まった予定用のニットを1枚だけ持つと考えてください。条件は、細かい編み目、クルーネックか浅いV、平らで毛羽の少ない表面、色は灰色か紺か生成り。この1枚があれば、結婚式の参列を除くほとんどの改まった予定に、ジャケットと合わせて出られます。
その1枚は、ふだんの通勤には着ずに、改まった予定のために取っておくと、毛玉や伸びのない状態を保てます。
この1枚を選ぶときは、手持ちでいちばん出番の多いジャケットを持って行き、その場で重ねて確かめてください。首元が襟の内側に収まるか、袖口が1cm以上出ないか、前を閉じても胸が張らないか。この3つを見れば、家に帰ってから合わないと気づくことがなくなります。
まとめ
- ジャケットの中にニットは合う。通る予定を分けるのは、首元・編み目・表面の3か所
- 改まった予定ほど、クルーか浅いV、細かい編み目、平らな表面にそろえる
- 1か所がくだけた側に寄るごとに、通る予定が1段ずつ休日の側に下がる
- 脱いでニット1枚になる時間が長い予定は、ニットだけで成り立つかを先に見る
- 中のニットの厚みは指2本分まで。それより厚いものはコートの中に回す
手持ちのニットを、3つの質問で一度仕分けておいてください。予定が入ったとき、どの箱から出せばいいかが分かれば、朝の迷いはほとんどなくなります。
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よくある問い
- Q. ジャケットの中にニットを着るのは、カジュアルすぎませんか
- ニットであることだけで、カジュアルになるわけではありません。編み目が細かく、表面が平らで、首元がすっきりしたニットなら、シャツやブラウスと同じくらいきちんと見えます。カジュアルに寄るのは、編み目が粗くて厚いもの、毛足の長いもの、首元が大きく開いたものです。予定の格に合わせて、この3か所を選び分ければ、通勤から会食まで合わせられます。
- Q. タートルネックのニットはジャケットに合いますか
- 合わせられます。ジャケットの襟の内側に首元が収まるので、まとまりのある印象になります。ただし、首元が高く詰まるぶん、改まった会では少しくだけて見えることがあります。通勤や会食、休日の外出なら合わせやすく、面接や式典では、首元の低いクルーネックやVネックのほうが無難です。折り返しの厚いタートルは、ジャケットの襟と重なって首まわりが窮屈に見えるので、薄手を選んでください。
- Q. 面接でジャケットの中にニットを着てもいいですか
- 服装の指定がなく、私服やオフィスカジュアルでよいと言われている面接なら、細かい編み目の薄手のニットで合わせられます。首元はクルーネックか浅いVネック、色は白・生成り・薄い灰色・紺のような落ち着いた色にしてください。スーツ着用と指定されている面接では、中はシャツかブラウスにするのが無難です。迷うときは、案内の文面に書かれている服装の言葉に合わせます。
- Q. ジャケットの中のニットは、どのくらいの厚さまでなら着られますか
- 目安は、ニットの身頃を指でつまんだときに、指2本分の厚みまでです。それより厚いと、ジャケットの前を閉じたときに胸と背中が張り、着丈も押し出されて短く見えます。寒い日に厚手を着たいときは、ジャケットではなくコートの中に回して、ジャケットの中は薄手にしてください。
— メグラシ編集部





