私立小学校の運動会の服装|校庭か借りた競技場か、席の形で決める

**私立小学校の運動会の服装は、学校の格ではなく、会場と保護者席の形で決めます。**公立の運動会と違うのは、借りた競技場や講堂を使う学校が多いこと、保護者の上半身が一段きちんとしていること、この2つです。
分け方はシンプルです。**上半身は「行事の日の一段上」でそろえ、下と靴は席の形に合わせて決めます。**襟のある羽織りか、無地で織りの詰まったトップスを上に置けば、どの会場でも浮きません。そのうえで、校庭のシート席ならパンツと汚れの目立たない運動靴、競技場のスタンドならふくらはぎ丈以上の下と段差で滑らない靴、講堂や体育館の椅子席なら室内履きを持っていく、と分けます。
学校から服装の案内があれば、それが最優先です。案内がない学校では、入学式や保護者会で見た他の保護者の上半身の段を基準にしてください。迷う人がいちばん多いのは、上と下を同じ基準で決めようとするときです。「きちんと」で全身を決めると座れなくなり、「動きやすさ」で全身を決めると上半身が浮きます。
運動会全般の服の考え方は運動会の服装は「一日で線が切れないか」で決めるに、公立を含む秋の小学校の運動会は秋の小学校の運動会コーデにあります。この記事は、私立に通う家庭の保護者が迷うところに絞ります。
結論:上は学校で、下と靴は席で決める
| 会場と席 | 上半身 | 下 | 靴 |
|---|---|---|---|
| 自校の校庭・シート席 | 襟のある羽織りか無地のトップス | 伸びるパンツ | 汚れの目立たない運動靴 |
| 自校の校庭・椅子かテント席 | 同じ | 膝の曲がるパンツか長めのスカート | 底の平らな靴 |
| 借りた競技場・スタンド | 同じ+風を通さない1枚 | ふくらはぎ丈以上 | 段で滑らない底の靴 |
| 講堂・体育館・椅子席 | 同じ | 座って膝が隠れる丈 | 外履き+室内履き |
上半身の列は、どの会場でもほとんど変わりません。変わるのは下と靴の列です。だから、会場と席の形が分かれば、服の半分以上はその場で決まります。
先に確かめる3つ|会場・席・出番
服を考える前に、学校からの案内か、上の学年の保護者に3つだけ確かめます。
- 会場:自校の校庭か、近くの競技場や公園の運動場を借りるか、講堂や体育館か
- 保護者席:シートを敷くか、椅子やテントがあるか、スタンドか、立ち見か
- 出番:親子競技や保護者の競技があるか、係の当番があるか
この3つで、下と靴の候補が2つか3つに絞れます。席が分からないまま当日を迎えると、シートに座れないスカートで行くか、スタンドの段で滑る靴で行くかのどちらかになりやすいので、会場と席だけは前の週に確かめておいてください。
上半身の段は、入学後に見た保護者で決める
私立の保護者で迷いが大きいのは、「どこまできちんとするか」です。ここは学校ごとに違うので、外から一律の答えは出せません。基準になるのは、自分がすでに学校で見た他の保護者の上半身です。
入学式や最初の保護者会でジャケットが多かった学校なら、運動会では襟のある羽織りを1枚置きます。シャツジャケット、襟付きのカーディガン、薄手のステンカラーコートのような、肩の線が出る1枚です。ニットやカーディガンが多かった学校なら、無地で織りや編みの詰まったトップスに、軽い羽織りで足ります。
1年生で比べるものがない場合は、どちらの学校でも通る方へ寄せます。無地で、表面に光沢や毛羽が少なく、首元が詰まりすぎていないトップスに、肩の線が出る羽織りです。これなら、きちんとした学校では「少し動ける服」に、ゆるやかな学校では「少しきちんとした服」に見え、どちらでも外れません。
色は紺・グレー・ベージュ・白のどれかを上半身の面の広い場所に置くと、写真に並んだときに周りとそろいます。柄は小さい無地調のものまでにしておくと、迷いが減ります。
自校の校庭・シート席|下は伸びるパンツ
自校の校庭でシートを敷く日は、地面に1時間以上座る時間があります。お昼を家族で食べる学校なら、さらに長くなります。
下は、膝を曲げて横座りやあぐらになっても、腰の後ろが出ない股上の深さのパンツにします。目安は、家で床に座って膝を抱えたとき、背中の裾が5cm以上パンツの中に残ること。スカートは、シートの上で膝を横に流すと裾が広がり、後ろの席から見えやすいので、この席では避けたほうが安心です。
靴は、土や砂ぼこりの色に近い、グレーやベージュの運動靴。白い靴は昼までに縁が茶色くなります。シートに上がるたびに脱ぐので、紐を結び直さなくても履ける、かかとのしっかりした靴が楽です。
自校の校庭・椅子かテント席|下の選択肢が広がる
保護者用の椅子やテントがある学校では、地面に座らなくて済むので、下の選択肢が広がります。
膝の曲がるパンツのほかに、ふくらはぎの中ほどまであるスカートも選べます。条件は、椅子に座ったときに膝が布で隠れることと、裾が椅子の脚に引っかからない広がりであること。プリーツの細かいスカートは、座ると前が膝の上へ持ち上がりやすいので、座った姿を家の椅子で1回確かめてください。
テント席でも、競技の合間に子どもの列まで移動したり、写真を撮るためにトラックの近くまで行ったりする時間はあります。靴は、底の平らな、砂の上で足首がぐらつかない形にしておきます。
借りた競技場・スタンド|段差と風で決める
私立の運動会で公立とはっきり違うのが、競技場や大きな運動場を借りる学校があることです。この場合、保護者は観客席のスタンドに座ることが多くなります。
スタンドで気をつけるのは段差です。段に座ると、自分の膝の高さが下の段の人の頭の高さになり、下から膝の奥が見えやすくなります。スカートを選ぶならふくらはぎの中ほど以上の丈で、膝をそろえて座れる広がりのあるものにします。膝下10cmより短い丈は、この席では避けたほうが落ち着いて座れます。迷うならパンツにすると、段の上り下りも気になりません。
靴は、コンクリートの段で滑らない、底にゴムの溝がある靴にします。段の縁は砂で滑りやすく、底の平らな革靴は下りで足を取られます。
競技場のスタンドは、校庭より風が強く、屋根のない席では日陰がほとんどありません。秋の終わりは朝晩が冷えるので、風を通さない羽織りを1枚、上半身の一段上の服とは別に持っていきます。上着として着る薄手のコートでも、たたんでバッグに入る撥水の羽織りでも構いません。
講堂・体育館・椅子席|室内履きと座り丈
雨の予備日や、学校の方針で講堂や体育館を使う運動会もあります。室内では、外の会場と服の条件がいくつか変わります。
1つ目は靴です。講堂や体育館では、外履きを脱いで室内履きに替える学校がほとんどです。案内に「上履き持参」とあれば、かかとのある室内履きを袋に入れて持っていきます。スリッパは、席の間の通路や階段で脱げやすいので、かかとのある形のほうが安心です。外履きは、脱ぎ履きが10秒以内でできる靴にしておくと、入口が混んでも慌てません。
2つ目は座る丈です。椅子席で長く座るので、座ったときに膝が布で隠れる丈にします。
3つ目は温度です。室内は日差しも風もないので、外の会場より暖かく感じます。羽織りは脱いで膝にかけられる薄さにしておくと、暑さ寒さの両方に対応できます。
親子競技や係がある日|出る前提で1日を組む
親子競技や保護者の競技に出る予定がある場合は、更衣の場所があるかを先に確かめてください。ない学校が多いので、その場合は出る前提の服で1日を過ごします。
走る競技に出るなら、伸びるパンツに、紐のある運動靴。上半身は、羽織りを脱いだ下のトップスだけで動ける1枚にします。脱いだ羽織りを席に置いて出られるよう、たたんでもしわになりにくい素材を選んでおきます。
玉入れや綱引きのように走らない競技なら、膝の曲がるパンツと、底の平らな靴で足ります。
受付や誘導などの係がある日は、立っている時間が長くなります。動きやすさより、足が疲れない靴を優先してください。係の腕章や名札をつけることがあるので、上半身の羽織りは、安全ピンでとめても穴の目立たない、目の詰まった素材にしておくと困りません。
どちらとも取れるとき1|会場が雨で変わるかもしれない
予報が雨で、校庭から講堂や体育館に変わるかもしれない日は、どちらでも通る組み合わせにします。
下はパンツにします。屋外のシートでも、室内の椅子でも成立するからです。靴は、外の会場用の靴を履き、室内履きを袋に入れて持っていきます。上半身は、撥水のある羽織りを一番上にすると、移動中の雨にも、室内で脱いで膝にかける用にも使えます。
延期になった場合、予備日は会場が変わることもあります。予備日の会場と席を、当日の朝ではなく前の晩に確かめておくと、服の入れ替えが間に合います。
どちらとも取れるとき2|上の学年の保護者と、段がそろわない
上の子が別の学年にいて、学年ごとに保護者の服の段が違って見える。私立では、学年が上がるほど保護者の服がカジュアル寄りになる学校もあれば、その逆の学校もあります。
この場合は、下の学年の子の側に合わせます。運動会の写真で、低学年の保護者として写る時間のほうが、上の学年の保護者として写る時間より長くなりやすいからです。上の子の競技の時間だけ、羽織りを脱いで一段軽く見せることもできます。
どちらとも取れるとき3|父親や祖父母と並ぶ
家族で観に行く場合、写真に並ぶのは自分だけではありません。父親が仕事帰りのような上着、祖父母がきちんとした装い、自分だけが運動靴とパンツ、という並び方になると、自分だけが浮いたように見えます。
家族で上半身の段だけそろえておくと、下や靴が違っても並んだときにまとまります。全員が襟のある羽織りか、全員が無地のトップスにするだけで十分です。色を家族でそろえる必要はありませんが、明るさ(暗い色か明るい色か)だけは近づけておくと、写真で1人だけ沈んだり浮いたりしません。祖父母が来る場合の服は孫の運動会コーデ 60代で別にまとめています。
秋の終わりの運動会|朝と昼の気温差
私立の運動会は、公立より遅い時期に開く学校もあります。秋が深まると、朝と昼で気温が大きく変わります。
朝の集合時と、昼食後の日なたでは、体感で1枚分違うことがあります。重ね方は、下に薄手の長袖、その上に一段上のトップス、一番上に羽織りの3枚にして、昼に1枚脱げるようにします。競技場のスタンドのように風の強い会場では、首元を覆えるストールを1枚持っていくと、羽織りを脱いだあとも冷えません。
前の晩にやること
- 学校の案内で、会場・保護者席・出番の3つを確かめる
- 上半身の1枚を決める。入学後に見た保護者の段に合わせる
- 下を席の形で決め、家の床か椅子に座って、膝と背中の裾を確かめる
- 靴を会場で決める。室内なら室内履きを袋に入れる
- 風を通さない羽織りか、脱いで膝にかけられる羽織りを1枚バッグに入れる
学校の他の行事の服は、小学校の授業参観の服装にもまとめています。
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よくある問い
- Q. 私立小学校の運動会は、スーツやワンピースで行くべきですか
- ほとんどの学校では、スーツは要りません。運動会は式ではなく、立つ・座る・歩く時間の長い行事だからです。ただし公立の運動会と同じ服で行くと、上半身が一段カジュアルに見えることがあります。襟のある羽織りか、無地で織りの詰まったトップスを上に置き、下と靴は席の形に合わせて動けるものにすると、どの学校でも浮きません。
- Q. 学校から服装の案内が来ていない場合はどうすればいいですか
- 入学式や保護者会など、すでに学校で見た他の保護者の上半身を思い出してください。そのときジャケットが多かったなら、運動会では襟のある羽織りが基準になります。ニットやカーディガンが多かったなら、無地のトップスに軽い羽織りで足ります。1年生で何も見ていない場合は、上の学年の保護者に会場と席の形だけでも聞いておくと、下と靴を決められます。
- Q. 借りた競技場のスタンドで、スカートは避けたほうがいいですか
- スタンドの段は、前の段の人の頭の高さに自分の膝が来ます。座ると下の段から膝の奥が見えやすいので、膝下10cmより短いスカートは避けたほうが安心です。ふくらはぎの中ほどまである丈で、裾に広がりがあるスカートなら、膝をそろえて座れば問題ありません。迷うならパンツにすると、段の上り下りも楽になります。
- Q. 親子競技に出る予定があります。服は分けて用意すべきですか
- 着替える場所があるかを先に確かめてください。更衣の場所がない学校が多いので、その場合は出る前提の服で1日過ごします。走る競技なら伸びるパンツと紐のある運動靴、玉入れや綱引きのように走らない競技なら、膝の曲がるパンツと底の平らな靴で足ります。上半身の羽織りは、出番の前に脱いで席に置ける1枚にしておきます。
— メグラシ編集部





