運動会のママの服装|シートに座る時間と、朝と昼の気温差で組む

**運動会のママの服装は、レジャーシートに座っている時間と、朝と昼の気温差の2つで決まります。**見た目の正解を探す前に、プログラムを開いて「自分がシートに座っている時間」を数えてみてください。2時間を超えるかどうかと、朝の外気と予報の最高気温の差が8度を超えるかどうか。この2つで、組み方は4通りに分かれます。
浮かないかどうかは、紺・灰・生成り・茶系の手持ちを選べば、ほとんど片づきます。当日困るのはそこではありません。開会式の前は手がかじかむほど寒かったのに、昼の弁当のころには日なたで汗ばむ。脱いだ上着の置き場がない。シートの上で何度も座り直して、裾を直して、腰が痛くなる。困りごとの多くは、時間と温度の話です。
この記事は、その2つを家で測れる数字に置き換えて、組み方を決めるところまで書きます。どちらとも取れる日にどうするかを、いちばん厚く書きました。
結論:座る時間が2時間を超えるか、気温差が8度を超えるかで4通り
先に、組み方の全体を置いておきます。
| 気温差が8度未満 | 気温差が8度以上 | |
|---|---|---|
| 座る時間が2時間未満 | 肌側の長袖+薄い前開き。下は手持ちで足りる | 肌側の長袖+薄い前開き+風を止める1枚。下は手持ち |
| 座る時間が2時間以上 | 肌側の長袖+薄い前開き。下は膝を立てられる幅に替える | 3枚重ねで、下も膝を立てられる幅。膝掛けを1枚足す |
表で見てほしいのは、軸が2本あることだけです。気温差は上半身の枚数を決め、座る時間は下半身の形を決めます。2つは別々に決めてかまいません。
迷ったときは、朝の側に合わせて着て出て、昼に減らすと覚えておいてください。足すものは家に置いてくると取りに戻れませんが、減らしたものはかばんに入れておけば済みます。
座る時間は、子どもの出番から逆算して数える
座る時間は、運動会の開始から終了までの時間ではありません。場所取りの交代、出番の前に前方へ移動している時間、トイレの列に並ぶ時間を引いたものです。
数え方は簡単です。プログラムを開いて、子どもの出番に印をつけます。出番の前後20分は、写真を撮るために立っているか、前に移動していると考えて外します。昼休みは家族でシートに座るので、まるごと入れます。残りの時間を足すと、その日に座っている時間が出ます。
小学校の運動会で、午前と午後に分かれ、子どもの出番が3〜4回なら、座る時間はだいたい3時間前後になります。保育園や幼稚園で午前だけの日なら、1時間半前後に収まることが多いはずです。きょうだいが別の学年にいると、出番が倍になるので、座る時間は逆に短くなります。
**2時間という線は、膝と腰の姿勢を何回変えるかの境目です。**2時間を超えると、体育座り、横座り、あぐら、正座のあいだを何度も行き来することになります。そのたびに裾を直していると、服の形のほうが気になって競技を見ていられません。
場所取りの当番があるとき
朝早く場所取りに並ぶ日は、その時間を座る時間に足してください。開門前の列は立っていることが多いのですが、門が開いてシートを広げたあとは、家族が来るまでそこに座って待つことになります。待つ時間が1時間あれば、それだけで座る時間は2時間の線に届きやすくなります。
園の運動会と、小学校の運動会で変わること
園の運動会は、時間が短いかわりに、親の出番が多いのが特徴です。親子競技、入退場の誘導、未就園児の参加種目など、シートと前方を行き来する回数が増えます。座る時間は短くても、立ったり座ったりの回数が多いので、下半身は膝を立てられる幅にしておくほうが楽です。
小学校の運動会は、時間が長いかわりに、親が前に出るのは自分の子の出番のときくらいです。座る時間がまとまって長くなるので、2時間の線を超えることが多くなります。学年が上がるほど出番の間隔が空くので、高学年の子がいる家は、座る時間をとくに長めに見積もってください。
中学校や高校の体育祭になると、観覧席が決まっていて、レジャーシートを広げられない学校もあります。その場合は、地面に座る前提が崩れるので、下半身の判定は不要になり、立って観る時間と、椅子に座る時間で考えます。
朝と昼の気温差は、家の前で1回だけ測る
気温差は、天気予報の「最高気温」と「最低気温」の差ではありません。最低気温は夜明け前の数字なので、家を出る時刻の外気とは違います。
前の晩に、当日の時刻ごとの予報を見て、家を出る時刻の気温と、昼過ぎの気温を書き出してください。その差が気温差です。当日の朝に、玄関を出たところで手の甲を外に出して、予報より冷たく感じるかどうかだけ確かめます。
**差が8度を超える日は、上半身の脱ぎ着を2段にします。**朝は3枚、昼前に1枚減らし、昼過ぎにもう1枚減らす。8度未満なら1段で足ります。朝は2枚、昼に1枚減らすだけです。
5度未満の日は、脱ぎ着をほとんど考えなくてかまいません。そのかわり、曇りで風がある日は、体感が数字より低くなります。風速の予報が強めに出ている日は、気温差を1段階大きい側に寄せて判定してください。
校庭は、家の前より風が通る
校庭は建物の陰が少なく、広く開けています。住宅街の家の前より、風が通りやすい場所です。家の前で「ちょうどいい」と感じた服は、校庭では1枚足りないことがあります。家の前の判定に、上着1枚ぶんの余裕を足して出ると、ずれが小さくなります。
前の晩と当日の朝で、予報が変わったとき
前の晩に組んだ服が、朝の予報で外れることがあります。このときは、上半身だけを組み直してください。下半身は、座る時間で決めたものなので、気温が変わっても替える必要はありません。
朝の予報が前の晩より寒くなっていたら、外側の1枚を厚いものに替えるのではなく、真ん中に1枚足します。厚い外側は昼に脱いだとき、かばんに入らないからです。暖かくなっていたら、外側の1枚を家に置いていくのではなく、かばんに入れて持っていきます。朝の予報が外れて夕方に冷えることもあるので、減らすのは着る枚数で、持っていく枚数は減らさないでおきます。
上半身は、腰に巻かずにかばんに入る1枚を選ぶ
上半身でいちばん大事なのは、外側の1枚を脱いだあと、どこに置くかです。
腰に巻くと、シートに座ったときにお尻の下に入り込み、立つたびに直すことになります。シートの上に置くと、子どもや人の足に踏まれます。かばんに入れるのがいちばん手間がないのですが、そのためには畳んだときに小さくなる素材でなければいけません。
前の晩に、外側の1枚を畳んで、当日持っていくかばんに入れてみてください。入れたあと、水筒と財布と携帯が入る余地が残っていれば合格です。入らないなら、外側の1枚を薄い中わた入りのものや、薄手の風を止める上着に替えます。厚手のニットのカーディガンは、温かいのですが、畳んでも小さくならないので、運動会では扱いにくい1枚です。
肌側の1枚は、長袖で、首まわりが詰まりすぎないもの
肌側に着る1枚は、昼に外側を全部脱いでもそのまま過ごせるものにします。長袖のカットソーか、薄手のニットが使いやすいでしょう。
首まわりは、詰まりすぎないものを選んでください。昼に日なたで汗ばんだとき、首が詰まっていると熱がこもりやすくなります。反対に、大きく開きすぎていると、朝の風が首から入ります。鎖骨が少し見える程度の開きが、朝と昼の両方で扱いやすい境目です。
真ん中の1枚は、前が開くもの
3枚重ねる日の真ん中は、前開きにします。かぶるものを真ん中に入れると、脱ぐときに外側も一緒に脱がなければならず、人の多い観覧席では動きにくくなります。前開きのシャツ、薄手のカーディガン、ジップのついたスウェットなどが使えます。
肌着を1枚足すかどうか迷うとき
朝の冷えが気になって、肌側の長袖の下にもう1枚、温かい肌着を足したくなることがあります。足すかどうかは、昼に日なたで過ごす時間で決めてください。昼に日なたにいる時間が長い日は、肌着は足さずに、外側で調整します。肌着はいちばん内側にあるので、観覧席では脱げないからです。
反対に、1日じゅう日陰や風の強い場所にいる日、たとえばテントの係や、校舎の北側に場所を取った日は、肌着を足しても昼に困ることは少なくなります。足すなら、首と袖口から見えない形のものを選びます。
下半身は、シートの上で膝を立てて座れる幅で選ぶ
下半身は、座る時間が2時間を超える日だけ、形を選び直します。2時間未満なら、手持ちのパンツでほとんど足ります。
選び直すときの基準は、シートの上で膝を立てて座ったとき、膝のあたりに指が2本入るゆとりがあるかどうかです。家の床で体育座りをして、膝の横の生地をつまんでみてください。つまめないほどぴったりしていると、2時間を超えたころから膝の裏がつらくなります。
パンツの形ごとの向き不向き
| 形 | 膝を立てたとき | 横座りのとき | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| まっすぐな幅広 | 膝にゆとりが出やすい | 裾が広がって収まりやすい | 裾が地面に触れて汚れやすいので、くるぶし丈を選ぶ |
| 裾に向かって細くなる形 | 膝にゆとりがあれば楽 | 足首が締まって安定する | 腰まわりが細いものは座ると食い込む |
| 細身のデニム | 膝が突っ張りやすい | 膝と太ももの横が張る | 伸びる生地なら2時間以内は使える |
| ゴムウエストのもの | 腰まわりが楽 | 座り直しが少ない | 生地が薄すぎると風を通す |
表は、どの形が正解かを示すものではありません。膝を立てる、横に崩す、の2つの姿勢で、どこにしわ寄せが来るかを見るためのものです。手持ちのパンツを1本ずつ、この2つの姿勢で試してみてください。
スカートを選ぶ日の条件
スカートを選ぶなら、座る時間が1時間以内で、裾がふくらはぎまで隠れる長さ、裾に広がりがあるものに限ります。タイトな形や膝丈は、シートの上で膝を立てられません。横座りを続けることになり、片側の腰に負担がかかりやすくなります。
手持ちのパンツが細身のデニムしかないとき
膝を立てられる幅のパンツが手持ちにない場合でも、すぐに買い足す必要はありません。細身のデニムでも、生地がよく伸びるものなら、2時間程度は過ごせます。家の床で体育座りをして、膝の裏が5分で突っ張ってくるかどうかを見てください。突っ張らなければ、そのまま使えます。
突っ張る場合は、座り方のほうを変えます。シートの上に薄いクッションを置いて、その上にあぐらで座ると、膝を深く曲げずに済みます。正座用の小さな椅子を持っていく家もあります。服を替えるより、座る道具を1つ足すほうが、手持ちを活かせることも多いのです。
地面から上がってくる冷えは、服ではなく敷くもので止める
シートに長く座っていると、地面の冷たさがお尻と太ももの裏から伝わってきます。これを服の厚みだけで防ごうとすると、パンツがどんどん厚くなり、昼に暑くなっても脱げません。
冷えは、敷くもので止めるほうが楽です。レジャーシートの下に段ボールを1枚敷く、シートを二重にする、薄い座布団やクッションを1つ持っていく。これだけで、下半身は手持ちのパンツのままで過ごせることが多くなります。
膝掛けは、座る時間が2時間を超えて、気温差も8度を超える日にだけ持っていきます。大判のストールを1枚持っていけば、朝は肩に、昼は膝に、夕方は子どもの肩に、と使い回せます。
撮影係の日は、腕を上げる高さで袖と丈を選ぶ
撮影を担当する日は、座る時間より立って構える時間のほうが長くなります。そのときに気になるのは、腕を上げたときの裾と袖です。
カメラや携帯を目の高さまで上げて構えたとき、上着の裾が上がって腰が出ないかを、家の鏡の前で確かめてください。腰まわりが出るのが気になるなら、肌側の1枚を腰骨より5センチ以上長いものにするか、裾をパンツに入れておきます。
袖は、腕を上げたときに肘まで落ちてこない袖口を選びます。袖口が広い上着は、腕を上げると袖が肘までずり落ちて、朝の風が袖口から入ります。袖口がリブで締まっているものか、手首で留められるものが扱いやすいでしょう。
立って待つ時間が2時間を超える日
撮影のために前方で立って待つ時間が2時間を超えるなら、服より靴とかばんを見直してください。靴底に厚みがあるものを選び、かばんは肩に掛けるより、背負うか斜めに掛けるほうが、片側に重さが偏りにくくなります。
色は、子どもが観覧席から見つけられる1色を入れる
運動会の服装で色の相談が多いのは「派手すぎないか」です。けれど当日の観覧席から見ると、紺・灰・黒・ベージュの保護者がずらりと並んでいます。そのなかで子どもが親を見つけるのは、思ったより難しいものです。
全身を落ち着いた色でまとめたうえで、1か所だけ子どもが覚えられる色を入れると、両方が片づきます。帽子、ストール、かばんのどれか1つを、からし色、くすんだ赤、深い緑など、手持ちのなかで目に留まる色にしておく。前の晩に子どもに「この帽子の人を探してね」と見せておけば、出番の前後に手を振り合えます。
逆に、全身を明るい色にすると、校庭の砂の色やテントの白とぶつかって、写真で顔まわりが白っぽく写ることがあります。明るい色を入れるなら、顔から離れた場所にします。
帽子をかぶらない人の目印
帽子が苦手な人は、目印の1色をかばんかストールに置いてください。かばんはシートの上に置いておけば、子どもが遠くから自分の家族の場所を探す手がかりになります。ストールは、朝は首に、昼は膝に、と場所が動くので、子どもには「この色の布があるところ」と伝えておきます。
目印の色は、毎年同じにしておくと、子どもが覚えやすくなります。去年と同じストールをかばんに入れておくだけで、子どもは迷わず観覧席に戻ってこられます。服の色を毎年変えても、目印だけは変えない。それだけで、当日の「どこにいるかわからなかった」がかなり減ります。
日差しと風は、帽子と襟の高さで調整する
秋の運動会でも、昼の日なたは日差しが強く感じることがあります。日差しの調整は、服の袖よりも帽子でしたほうが楽です。つばが顔まわりを覆う帽子を1つ持っていくと、朝は寒さよけに、昼は日よけに使えます。
風が強い日は、襟の高さで調整します。前開きの上着で、首元まで閉められるものを外側に選んでおけば、朝の風が強い時間だけ襟を立てて、日が当たってきたら開ける、という調整が1枚でできます。フードのついた上着は、風よけにはなりますが、シートに座って背中を丸めると首の後ろにたまって邪魔になることがあります。
靴は、シートへの上がり降りの回数と、校庭の砂で選ぶ
運動会の靴でいちばん効くのは、脱ぎ履きのしやすさです。レジャーシートの上には靴を脱いで上がるので、出番のたびに前へ出て、戻ってきてまた脱ぐ、を繰り返します。プログラムで数えた子どもの出番が4回あれば、トイレや場所の交代を含めて、上がり降りは10回を超えることがあります。
ひもを毎回結び直す靴は、この回数になると負担になります。かかとを踏まずに手を使わず履けるもの、ひもを結んだまま足を入れられるもの、甲にゴムが入っているものが扱いやすいでしょう。家の玄関で、靴を脱いで上がってまた履く、を3回続けてみて、手を使った回数を数えてください。毎回手を使うなら、当日は10回以上同じことをすることになります。
校庭の砂は、白い靴より中間の色が目立たない
校庭の砂は乾いていると舞いやすく、白い靴の先や側面にすぐ色がつきます。汚れが気になるなら、灰色、生成り、薄い茶色など、砂の色に近い中間の色を選ぶと、帰るころまで目立ちません。前日に雨が降った日は、校庭がぬかるんでいることがあるので、布の靴より、拭いて落とせる表面の靴のほうが安心です。
靴下も、意外と見られます。シートの上では靴を脱ぐので、足元は靴下だけになります。かかとが薄くなっていないか、くるぶしより上まで覆えるかを確かめておくと、朝の冷えも足首から入りにくくなります。
ヒールのある靴を選ばない理由
ヒールのある靴は、校庭の砂に沈みます。細いヒールなら1歩ごとに足を取られ、太いヒールでも、前方へ移動して立ったまま構えるときに、体重が前に寄って長く立っていられません。きれいめに見せたい日でも、靴は底が平らなものにして、きれいめの要素は肌側の1枚に任せるほうが、当日は落ち着いて過ごせます。
どちらとも取れる日は、こう決める
ここまでの線は、2時間と8度です。けれど実際の運動会は、この線のちょうど上に乗ることが少なくありません。いちばん迷うのはこの日です。場面ごとに決め方を置いておきます。
座る時間が1時間半から2時間半のあいだの日
線の上に乗っている日は、下半身を「膝を立てられる幅」に寄せてください。座る時間は当日、思ったより延びることが多いからです。競技の進行が遅れる、昼休みが長くなる、閉会式のあと子どもを待つ。延びた時間はそのまま座る時間になります。短くなることはほとんどありません。
気温差が6度から8度のあいだの日
気温差が線の手前にある日は、朝の外気温そのもので決めます。家を出る時刻に、上着なしで外に出て、1分立っていられるかどうか。立っていられないなら、3枚重ねの側に寄せます。立っていられるなら、2枚に風を止める薄手を1枚だけ足して、かばんに入れておきます。
午前は晴れ、午後から崩れる予報の日
天気が途中で変わる日は、気温差より、雨と風の向きで決めます。外側の1枚を撥水の上着にして、真ん中を前開きにしておくと、晴れているあいだは真ん中まで脱ぎ、崩れてきたら外側だけ着る、という順番で動けます。足元は、ぬかるんだ校庭で汚れてもかまわない靴を選んでください。
下の子を連れていく日
下の子を連れていく日は、座る時間が短くても、下半身を膝を立てられる幅にします。追いかける、しゃがむ、抱き上げる、という動きが増えるからです。上半身は、抱っこひもの上から羽織れる前開きの外側を選びます。かぶるものだと、脱ぎ着のたびに抱っこひもを外さなければならず、観覧席では難しくなります。
祖父母と並んで座る日
祖父母と一緒に観る日は、自分の判定より1段階寒い側に寄せて、膝掛けを1枚多く持っていきます。自分は昼に脱いでも、隣で寒そうにしている人に渡せる1枚があると、場がおさまります。
役員や係でテントにいる日
テントの下は日陰で、風が抜けます。昼になっても観覧席より涼しく感じやすい場所です。気温差の判定を1段階寒い側に寄せて、外側の1枚を最後まで持っておきます。受付や誘導で動き回る係なら、ポケットのある上着を1枚選ぶと、名簿や筆記具を持ったまま手が空きます。
自分も保護者競技に出る日
綱引きや玉入れ、親子で走る種目に出る日は、座る時間とは別に「動く数分」が入ります。その数分のために全身を運動着にする必要はありません。肌側の1枚を、腕を大きく回しても脇が突っ張らないものにして、下は膝を立てられる幅のパンツにしておけば、上着を1枚脱ぐだけで出られます。脱いだ上着は、出る前にかばんに入れておきます。シートの上に置いたまま走ると、戻ったときに見つからないことがあります。
写真に残る日だと思うと、決められないとき
運動会は写真がたくさん残る日なので、「写りのいい服にしたい」という気持ちと、「座れて脱げる服にしたい」という気持ちがぶつかることがあります。
このときは、写真に写る範囲を考えてください。観覧席で撮られる写真は、ほとんどが胸から上です。子どもと並んで撮るときも、しゃがんで目線を合わせることが多いので、写るのは上半身です。写りを気にするなら、肌側の1枚と、首まわりの色だけを整えれば足ります。下半身と靴は、座れて動けるほうを優先してかまいません。
荷物の量と服の枚数は、かばん1つで釣り合わせる
運動会の日の荷物は、弁当、水筒、シート、敷物、タオル、携帯、場合によってはカメラと、すでに多めです。そこに脱いだ上着が加わります。
服の枚数を決めたら、最後に「脱いだものを全部入れても、かばん1つで足りるか」を確かめてください。足りないなら、服の枚数を減らすか、脱いだものを入れる袋を1枚、弁当の袋と分けて持っていきます。弁当と一緒の袋に上着を入れると、昼に弁当を出すたびに上着も出すことになります。
かばんは、両手が空く形のほうが当日は楽です。手提げしかないなら、シートの上に置いて、上に上着を掛けておくと、目印にもなります。
延期になった日や、雨上がりの日の荷物
前日まで雨が続いて延期になった運動会は、当日の校庭が湿っていることがあります。シートの下から湿気が上がってくるので、敷物を1枚多く持っていくか、シートの下に厚手のビニールを敷きます。服は濡れた地面に触れることを考えて、裾が地面に届かない丈のパンツを選んでください。
雨上がりの日は、晴れていても風が冷たく感じやすくなります。気温差の判定を1段階寒い側に寄せ、外側の1枚は撥水のあるものにしておくと、急な雨にも、湿った風にも、1枚で対応できます。脱いだ外側を入れる袋は、濡れてもかまわないものにしておくと、かばんの中のほかの荷物が湿りません。
昼の弁当の時間は、シートが日なたか日陰かで1枚を決める
昼休みは、家族全員がシートに戻ってきて、いちばん長く同じ場所に座る時間です。ここで暑いか寒いかは、気温よりも、シートが日なたにあるか日陰にあるかで決まります。
朝に場所を取ったときは日陰だったのに、昼には日なたになっている。その逆もあります。校舎や木の影は、太陽の位置で大きく動くからです。場所を取るときに、校舎や木がシートのどちら側にあるかを見ておくと、昼の様子がおおよそ読めます。南側に背の高いものがあれば昼は日陰になりやすく、何もなければ日なたになります。
昼に日なたになる場所なら、真ん中の1枚まで脱ぐつもりでいてください。肌側の1枚で過ごせるように、肌側は昼の日なたで暑くない厚みのものにしておきます。昼に日陰になる場所なら、真ん中の1枚は着たまま弁当を食べることになるので、袖口が食べる手元の邪魔にならないかを見ておきます。袖口の広い前開きは、弁当箱の上を袖が通るたびに気になります。
弁当の時間に汚れが気になる服
シートの上で弁当を食べると、膝の上に箸やおかずを落とすことがあります。明るい色のパンツを選んだ日は、膝の上に広げられるハンカチか手ぬぐいを1枚持っていくと、気にせず食べられます。白や生成りのパンツは見た目は軽やかですが、弁当と砂の両方で汚れが目立ちやすいので、座る時間が長い日は濃い色のほうが落ち着いて過ごせます。
閉会式から片付けまでの夕方は、朝の1枚を戻す
運動会の終わりは、思ったより冷えます。閉会式が始まるころには日が傾いて、校庭の半分が影に入っていることがあります。そこから子どもを迎えて、シートを畳んで、荷物をまとめて帰るまで、30分以上かかることも珍しくありません。
昼に脱いでかばんに入れた1枚は、ここで戻します。夕方の気温は朝ほど下がらないことが多いので、3枚重ねの日でも、戻すのは真ん中の1枚だけで足りることがほとんどです。外側は、風が出てきたら足す、くらいに考えておきます。
子どもが着替えずに帰ってくるとき
競技のあと、子どもは体操服のまま戻ってくることがあります。汗をかいた体操服で夕方の風に当たると寒そうに見えるので、親の1枚を貸すことになりがちです。そのつもりで、外側の1枚は子どもの肩にも掛けられる大きさのものを選んでおくと、帰り道で困りません。大判のストールを持っていく日は、それがそのまま役に立ちます。
片付けの手を止めない服
シートを畳む、敷物を巻く、ごみを集める、という片付けは、しゃがんで立って、を繰り返す作業です。朝に「膝を立てられる幅」を選んでいれば、ここでも困りません。上半身は、前かがみになったときに背中が出ないかどうかだけ見ておいてください。肌側が腰骨より長い丈なら、片付けのあいだに背中が出る心配はほとんどありません。
浮かないかどうかは、手持ちの落ち着いた色で片づく
最後に、いちばん多く聞かれる「浮かないか」について書いておきます。
運動会の観覧席は、仕事着でも、休日の外出着でもない、ちょうど中間の場所です。そこで浮くのは、つやの強い素材、華やかな柄が全身に広がっている服、細いヒールの靴など、「校庭で動くこと」を想定していないものです。逆に、普段の公園に行く服から、色を紺・灰・生成り・茶系に寄せるだけで、ほとんどの場合は収まります。
きれいめに寄せたいなら、肌側の1枚を襟のあるシャツやなめらかな薄手ニットにして、靴を汚れの目立たない色のスニーカーにします。それ以上整える必要はありません。整えすぎて座れない、脱げない服になるより、時間と温度に合っているほうが、当日はずっと落ち着いて見えます。
学校行事全体での整え方は秋の参観日のコーデも、当日に困りやすいことを先に潰しておくなら子どもの運動会の服装|当日に困る8つを、前の週に家で直すも参考になります。保育園の運動会で親の出番がある日は保育園運動会の服装を見てください。
前の晩に、家で3つだけ試す
最後に、前の晩にやっておくことを3つにまとめます。全部で15分ほどです。
1つ目は、着ていく服で床に座ってみることです。体育座りと横座りを、それぞれ5分ずつ。裾を直した回数を数えて、3回を超えたら下を替えます。
2つ目は、腕を上げてみることです。携帯を目の高さに構えて、鏡で腰まわりと袖口を見ます。裾が上がって腰が出るなら、肌側を長いものに替えるか、裾を入れます。
3つ目は、外側の1枚を畳んで、かばんに入れてみることです。入れたあとに、水筒と財布が入る余地が残っていれば、その組み方で決まりです。
この3つが済んでいれば、当日の朝にやることは、玄関で手の甲を外に出して、予報より冷たいかどうかを確かめるだけです。冷たければ、外側をもう1枚足して出てください。昼になれば、かばんに入れればいいだけです。
よくある問い
- Q. 運動会のママはスカートでもいいですか
- シートに座る時間が1時間以内なら、ふくらはぎまで隠れる長さで裾に広がりのあるものは使えます。2時間を超える日は、膝を立てたときと横座りのときに裾の始末を気にし続けることになるので、パンツのほうが楽です。家で床に座って、膝を立てたまま10分過ごしてみてください。裾を直した回数が3回を超えたら、その日はパンツにします。
- Q. 朝は寒いのに昼は暑くなります。何枚重ねればいいですか
- 朝の外気と予報の最高気温の差が8度を超える日は、脱ぎ着できる層を2段にします。肌側の長袖、その上の薄い前開き、さらに外側の風を通しにくい1枚の3枚です。差が5度未満なら、肌側の長袖と前開きの2枚で足ります。脱いだものがかばんに入るかを、前の晩に必ず確かめてください。
- Q. 撮影係なので立ちっぱなしです。それでも座る時間で考えるのですか
- 立っている時間が長い日は、座る時間の代わりに「立って待つ時間」を数えてください。2時間を超えるなら、靴底の厚みと、肩に掛けるかばんの重さのほうが服より効きます。服は腕を上げて構えたときに裾が上がらない丈と、袖が肘まで落ちてこない袖口を選びます。
- Q. 下の子を連れて行きます。何を変えればいいですか
- 抱っこひもを使うなら、外側の1枚は抱っこひもの上から羽織れる前開きにします。かぶるものは脱ぎ着のたびに抱っこひもを外すことになるからです。下は、下の子を追いかけてしゃがむ回数が増えるので、座る時間が短くても膝を立てられる幅を選んでください。
- Q. 役員でテントにいる日はどうしますか
- テントの下は日が当たらないぶん、昼でも観覧席より涼しく感じやすい場所です。気温差の判定を1段階寒い側に寄せて、外側の1枚を最後まで持っておきます。動き回る係なら、腰まわりにポケットのある上着が1枚あると、手が空きます。
— メグラシ編集部





