大人の運動会の服装|走る側に回る日は、出る種目と待つ時間で決める

**今度の運動会で、あなたが出る種目を一つ思い浮かべてください。**それは走る種目ですか、踏ん張る種目ですか、それともほとんど出番がなく待つだけですか。
大人の運動会の服装は、この答えで半分が決まります。走る種目が一つでも入っているなら、下は膝を曲げても突っ張らないパンツ、靴はひもで甲を締められる運動靴。それ以外の人は、下と靴にそこまで気を張らなくても構いません。残りの半分は、待つ時間の長さで決めます。
会社の運動会、町内会の運動会、子どもの学校の保護者競技。場所はそれぞれでも、選手として出る側の困りごとは同じです。見に行く側の服装は子どもの運動会の服装|当日に困る8つを、前の週に家で直すにまとめてあるので、ここでは出る側だけを扱います。
結論:先に決めるのは「出る種目」、次に「待つ時間」
出る種目を、次の3つの型のどれかに当てはめてください。2つ以上に出るときは、上の行に合わせます。
| 出る種目の型 | 下 | 靴 | 上 |
|---|---|---|---|
| 走る(リレー・障害物・借り物) | ウエストを留められる、膝の曲がるパンツ | ひもで締められる運動靴 | 待つ時間で決める |
| 踏ん張る(綱引き・大縄・玉入れ) | 汚れてよい、しゃがめるパンツ | 底に溝のある運動靴 | 袖口が手首で止まる長袖 |
| ほぼ待つ(応援・係) | 座って楽なもの | 歩きやすい靴 | 待つ時間で決める |
待つ時間は、競技が始まってから自分の最後の出番が終わるまでではなく、家を出てから帰るまでのうち、屋外で座っている時間で数えます。秋の運動会は朝が冷えて昼が暑いので、2時間未満、2〜4時間、4時間を超える、の3つで上の枚数が変わります。
この順番にするのには理由があります。下と靴は、当日の朝に家を出たら替えがききません。上は、脱ぐ、重ねる、借りるで、当日にも調整できます。替えのきかないものを、種目という動かない条件で先に決めて、替えのきくものを、天気や待つ時間という揺れる条件で後から決める。この順にしておけば、前の晩に悩む時間も短くなります。
自分の出番を3つの型に分ける
招待の案内や、係から回ってきた種目表を手元に出してください。自分の名前が入っている種目を数えて、型に分けます。
走る種目は、リレー、障害物、借り物競走、パン食い競走のように、自分の足で一定の距離を急いで進むもの全部です。距離が短くても、スタートで一気に体重を前にかけるので、下と靴への負担は大きくなります。
踏ん張る種目は、綱引き、大縄跳び、玉入れ、大玉転がし、騎馬戦のように、その場で力をかけたり、しゃがんだり、跳んだりするものです。走らない代わりに、地面に手をつく、膝をつく、ほかの人とぶつかる、ということが起きます。
ほぼ待つのは、応援席にいる時間が大半で、出ても係の仕事や行進くらいの人です。この型の人は、下と靴よりも上の枚数と、座る場所のほうを先に考えます。
**型が決まらないときは、上の型に寄せてください。**踏ん張るか走るか迷うなら走る側、待つか踏ん張るか迷うなら踏ん張る側です。上の型に合わせた服で下の型の種目をこなすのは困りませんが、その逆は当日に困ります。
走る種目に出るなら|膝を90度曲げて10回屈伸する
走る種目に出る人は、前の晩に家で、当日はくつもりのパンツをはいて、次の3つを順にしてください。
1つ目は屈伸です。足を肩幅に開いて、膝を90度まで曲げて伸ばす、を10回続けます。太ももの前、膝の裏、お尻の下のどこかが突っ張るなら、走るとそこがもっと引っ張られます。
2つ目は腿上げです。その場で片膝ずつ、腰の高さまで上げる、を左右5回ずつ。このとき、ウエストが下にずれてこないかを手で触って確かめます。ずれるなら、走ると何度も引き上げることになります。
3つ目は前屈です。立ったまま上半身を前に倒して、手を膝まで下ろします。家族に背中側を見てもらうか、スマートフォンで背中を撮ってください。上の裾とパンツのウエストの間があいて肌が見えるなら、上の着丈が足りないか、パンツの股上が浅すぎます。
この3つで何もなければ、そのパンツで走れます。どれか1つでも引っかかったら、別のパンツに替えるか、ウエストをひもやゴムで留められるものにします。目安は、太ももの一番太いところで生地をつまんで指2本分の余りがあること、股上がおへその下5センチ前後まであることです。
ストレッチの入ったパンツでも、生地が薄くて体に沿うものは、屈伸を繰り返すと膝が出たまま戻らないことがあります。当日に何本も走るなら、少し厚みのあるジャージ素材か、ひざ下に余りのある形のほうが、終わったあとの見え方まで落ち着きます。
靴は、ひもを締めてかかとに指1本入らないかで決める
走る種目に出るなら、靴は運動靴一択です。そのうえで、前の晩に次のことを確かめます。
靴をはいて、ひもを一度ゆるめてから、足首側から順に締め直してください。立った状態でかかとと靴の間に指を差し込みます。人差し指が1本すっと入るなら、走るとかかとが浮きます。ひもをもう一段締めて、それでも入るなら、その靴は走る日には向きません。
靴下も、このときに一緒に決めます。薄い靴下だと、走ったときに靴の中で足が前後に動き、かかとやつま先がこすれやすくなります。くるぶしが隠れる長さで、足裏に少し厚みのある靴下を合わせると、靴と足の間の遊びが減ります。当日はく靴下で、指1本の確かめをしてください。靴下を替えると、同じ靴でも結果が変わります。
**新しく買った運動靴を、当日に初めて履くのは避けてください。**買ってすぐの靴は、甲やかかとの当たりがまだ硬く、走ると当たる場所が赤くなることがあります。新しい靴を使うなら、前の週に2〜3回、近所を歩いて足になじませておきます。
次に、底を見ます。何年もしまっていた運動靴は、見た目がきれいでも、底がはがれかけていたり、ひびが入っていたりすることがあります。かかとを持って底を軽く曲げ、つま先側の接着がはがれないか、底にひびが走らないかを見てください。長くしまっていた靴は、前の週に一度、近所を10分ほど歩いておくと、当日にはがれる心配が減ります。
ひものない、足を入れるだけの運動靴は、歩くには楽でも、走るとかかとが浮きやすくなります。踏ん張る種目だけならそのままでも構いませんが、走る種目があるならひものある靴を選んでください。
**厚底の運動靴は、走る日には避けたほうが無難です。**地面との距離があるぶん、スタートで体重を前にかけたときに足首が外に倒れやすくなります。底の厚さは、かかと側で3センチ前後までが目安です。
踏ん張る種目に出るなら|手のひらと膝と腰回り
綱引きや大縄、玉入れのように走らない種目は、服にかかる負担の種類が違います。
綱引きは、手のひらと袖口です。綱を握るときに、長袖の袖口が手首より先まであると、綱と一緒に袖を握ってしまい、力が入りにくくなります。袖口は手首の骨のところで止まる長さにするか、腕まくりできるものにしてください。手のひらを守るなら、滑り止めのついた作業用の手袋が1組あると助かります。主催者が配ることもあるので、案内を確かめておきます。
綱引きは、足元にも力がかかります。綱を引くときは、かかとを地面に押しつけて体を後ろに倒すので、底が平らで溝のある運動靴が向いています。底がすり減って溝が浅くなった靴は、乾いた土の上で滑りやすくなります。靴の裏を見て、かかと側の溝が消えかけていたら、綱引きの日だけは別の靴にしてください。
大縄と玉入れは、跳ぶ、しゃがむ、拾うの繰り返しです。前屈と同じで、しゃがんだときに背中があかないかを見てください。玉入れは上を向いて投げるので、上の裾が持ち上がって、お腹まわりが見えやすくなります。上の裾がお尻の半分くらいまで下がる長さだと、腕を上げても肌が出ません。
膝をつく種目や、地面に座って順番を待つ種目があるなら、パンツは汚れても洗える色と素材にします。白や淡い色のパンツは、校庭の土がつくと落ちにくいことがあります。紺、黒、濃い灰色、カーキあたりにしておけば、土がついても目立ちにくく、帰り道で気になりません。
上は待つ時間で決める|2時間と4時間で区切る
上の枚数は、屋外で座っている時間の長さで決めます。秋の運動会は、朝の集合時間には日陰がまだ冷えていて、昼に近づくと日なたが暑くなります。同じ場所にいても、時間で体感が大きく変わるのが秋です。
待つ時間が2時間未満なら、薄手を2枚で足ります。汗を吸う半袖か長袖の1枚と、前を開けられる薄手の羽織り1枚です。走る前に羽織りを脱いで、終わったら着る、の繰り返しで間に合います。
2〜4時間なら、もう1枚、風を止める薄い上着を足します。秋の校庭や河川敷の広場は風が抜けやすく、座っていると体が冷えていきます。薄い上着は、たたんで手のひら2つ分くらいの大きさになるものだと荷物になりません。
4時間を超えるなら、膝にかける1枚を足します。上を厚くするより、座っている脚に1枚かけるほうが体感は変わります。大判の薄手のストールでも、レジャー用の膝かけでも構いません。
**脱いだ上着は、腰に巻かないでください。**走るとき、袖がほどけて足にからまったり、結び目が揺れて気を取られたりします。脱いだら荷物の上に置くか、応援席のいすの背にかけておきます。係の人が預かってくれる場所があるなら、そこを使います。
朝のうちに小雨が残っている日や、前の晩の雨で地面が湿っている日は、風を止める1枚を、水をはじく素材にしておくと助かります。座っているときに、湿った地面やいすから下に水がしみることもあるので、座る場所に敷く小さな敷物を1枚、荷物に足しておきます。雨上がりの校庭は、靴の底にも土がつきやすくなるので、帰りの電車や車に乗る前に落とせるよう、薄い袋を1枚入れておくと安心です。
秋の屋外は「日陰の朝」と「日なたの昼」を両方受ける
秋の運動会でいちばん困るのは、朝に合わせて着込むと昼に暑く、昼に合わせると朝に寒い、という揺れです。
これを受けるには、厚い1枚ではなく、薄い3枚を重ねます。肌に近い側から、汗を吸う1枚、長袖の薄手1枚、風を止める1枚です。朝は3枚、昼は1枚か2枚、夕方の片付けで2枚、と時間で枚数を変えます。
どの1枚も、前を開けて脱げるか、頭からさっと脱げるものにしておきます。ボタンの多いシャツや、首の詰まった厚手のニットは、脱ぐのに手間がかかるうえ、走る前に急いで脱ぐ場面には向きません。
帽子は、つばが一周ある形より、前だけにつばのある形のほうが、走ったときに風で飛びにくくなります。ひもで留められるものなら、なお安心です。秋でも昼の日差しは強い日があるので、待つ時間が長いなら帽子を一つ持っていきます。
会社・町内会・保護者競技で、見られ方が少し違う
同じ出る側でも、場によって気にすることが少しずつ違います。
会社の運動会は、部署やチームごとにそろいのTシャツやゼッケンが配られることが多い場です。服装の自由が利くのは下と靴と羽織りで、上はほぼ決まっています。気にするのは、配られた1枚にほかの3つをどう合わせるかと、終わったあとの打ち上げにそのまま行くかどうかです。
町内会の運動会は、近所の人と顔を合わせる場です。服装の決まりはほとんどありませんが、テントの設営や片付けを手伝うことが多く、出る種目以外にも、物を運ぶ、しゃがむ、テーブルを拭く、といった動きが入ります。走る種目がなくても、踏ん張る型として下と靴を選んでおくと困りません。
町内会の運動会は、朝早くからテントを立てる係が入ることもあります。集合が早い日は、朝の冷え込みが思ったより強く、日が当たるまでの1〜2時間を外で過ごすことになります。この場合は、待つ時間を1時間多めに数えて、上の枚数を一段上げておくと、朝の作業中に体が冷えません。
学校や園の保護者競技は、子どもに見られる場です。リレーなら、子どもが応援席から親を探します。親のほうは目立ちたくない人が多いのですが、子どもにとっては、遠くからでも見つけられることが大事だったりします。上の羽織りを脱いだときに見える1枚を、明るめの色か、子どもと話して決めた色にしておくと、探しやすくなります。
保護者競技は、出番がプログラムの途中に1回だけ、ということも多い場です。それ以外の時間は見る側として過ごすので、見る側の服装と出る側の服装を、1日の中で切り替えることになります。切り替えるのは上の羽織りだけにして、下と靴は朝から走れるものにしておくと、出番の前に慌てて着替える必要がなくなります。出番の放送が入ってから集合までは、数分しかないことがほとんどです。
配られたチームTシャツは、下と上の合わせ方で決まる
会社の運動会などで、そろいのTシャツが配られることがあります。サイズや色を自分で選べないことも多いので、合わせ方で整えます。
大きすぎるときは、裾をパンツの中に前だけ軽く入れると、走るときに裾がばたつきません。裾を結ぶと、腕を上げたときにお腹まわりが見えやすくなるので、走る種目に出る日は避けたほうが無難です。
小さすぎるときは、下に長袖の薄手を1枚着て、Tシャツをその上に重ねます。袖口から長袖が出て見えますが、運動会ではよくある着方なので浮きません。長袖の色は、Tシャツと同じ系統か、紺や灰色のように目立たない色にしておきます。
白や淡い色のTシャツは、汗をかくと下の肌着が透けやすくなります。肌着は肌に近い色で、縫い目が少ないものを選んでください。黒や柄のある肌着は、乾いているときは見えなくても、汗をかいた昼過ぎに透けて見えることがあります。
汗と着替え|終わったあとまでを1日として組む
出る側は、見る側よりも汗をかきます。秋でも、走ったあとは肌着が湿り、そのまま夕方の冷えた風に当たると、体が冷えていきます。
着替えは、肌着とTシャツを1組持っていけば足ります。全部を着替えるより、肌に近い2枚だけ替えるほうが、更衣の場所が限られていても間に合います。更衣室がないこともあるので、前を開けられる羽織りを着たまま、中のTシャツだけを替えられる形にしておくと楽です。
終わったあとに打ち上げや食事に行くなら、そのとき着る上を1枚、荷物に入れておきます。運動会の格好のまま店に入るのが気になる人は、羽織りだけきれいめの1枚にしておけば、中がTシャツでも落ち着いて見えます。パンツまで替えなくても、上が1枚替わるだけで印象は変わります。
汗ふき用のタオルは、首にかけられる長さのものが1本あると、走る前後に何度も使えます。小さなハンドタオルを2枚より、首にかけるタオルを1本のほうが、なくしにくく、出番の前に慌てません。
汗をかいたあとの肌着は、思っている以上に体を冷やします。とくに秋の運動会は、昼過ぎに日が傾き始めると、校庭の気温が一気に下がることがあります。最後の種目が終わってから片付けまでの時間に、湿った肌着のまま座っていると、帰り道で寒さを感じやすくなります。自分の出番が終わったら、片付けが始まる前に肌着だけでも替えておくと、夕方の冷えを受けずに済みます。
どちらとも取れる場合|走るかどうか当日まで分からないとき
ここがいちばん迷うところです。補欠に入っている、欠員が出たら呼ばれる、種目表がまだ決まっていない。こういうときに、どう組めばいいかを順に書きます。
**基本は「走れる下と靴、待てる上」です。**下と靴だけ走る側に合わせ、上は待つ時間に合わせます。走れる下で一日待つのは困りませんが、待つための下で急に走るのは困るからです。
迷いやすいのは、次の4つです。
1つ目は、手持ちに運動靴が1足しかなく、それが厚底か、ひものないものだった場合です。この場合は、当日の朝に家を出る前、その靴で家の前を20メートルほど小走りしてみてください。かかとが浮く、足首が外に倒れそうになる、のどちらかがあれば、走る種目に呼ばれたときは無理に出ない、と先に決めておきます。服で解決できないことは、出る出ないの判断に回すほうが安全です。
2つ目は、ジーンズしかない場合です。屈伸10回で突っ張らないなら、そのまま行って構いません。突っ張るなら、ジャージや部屋で着ている動きやすいパンツのほうが向いています。見た目が気になるなら、上をきれいめの羽織りにしておけば、下が楽なパンツでも全体はまとまります。
3つ目は、朝は寒いのに昼の予報が暑い場合です。上を厚くせず、薄い3枚を重ねる形にしてください。厚い1枚は、脱ぐか着るかの二択しかありません。薄い3枚なら、待つ時間の途中で1枚ずつ調整できます。
4つ目は、出るかもしれない種目が、走る種目と踏ん張る種目の両方にまたがる場合です。このときは、走る型の条件に、踏ん張る型の条件を1つ足します。袖口が手首で止まること、または腕まくりできることです。それ以外は走る型の条件で足ります。
5つ目は、会社の運動会で、出番のあとにそのまま職場の人と食事に行く場合です。走る下と靴は変えられないので、上の羽織りで寄せます。前を開けて着られる、襟のない薄手の上着を1枚、運動会の羽織りとは別に持っていきます。着替える場所がなくても、羽織りを替えるだけなら駐車場の車の中や、トイレの個室で足ります。
6つ目は、子どもの保護者競技で、親子で一緒に走る種目に出る場合です。この場合、走る速さよりも、子どもの手を引いて走る、子どもを抱えて走る、といった姿勢の崩れが入ります。前かがみになる時間が長いので、前屈で背中があかないことを、ほかの条件より先に確かめてください。上の裾がお尻の半分まで下がる長さか、パンツの股上がおへその近くまであるか、のどちらかがそろっていれば足ります。
どの場合も、前の晩に家で屈伸と前屈をしておけば、当日の迷いはかなり減ります。迷ったまま家を出ると、走る直前に気になる場所が出てきて、出番に集中できません。
迷いが残ったときの優先順位も、ここで決めておきます。いちばん先が靴、次がパンツのウエスト、その次が上の枚数です。靴は当日に替えがききません。パンツのウエストは、ひもやベルトで後から締められます。上の枚数は、脱ぐか借りるかで当日にも調整できます。替えのきかないものから順に決めておけば、当日に迷うのは、替えのきくものだけになります。
秋の運動会で選ぶ色|土と日差しと、遠くからの見え方
色は、好みよりも3つの事情で選ぶと失敗が減ります。土がつくこと、日差しが強いこと、遠くから探されることです。
土がつくのは、下と靴です。校庭の土は乾くと白っぽく、湿ると茶色く残ります。黒のパンツは乾いた土が白く浮いて見え、白や淡い色のパンツは湿った土が茶色く残ります。いちばん目立ちにくいのは、紺、濃い灰色、カーキのような、土の色に近い中間の濃さです。走る種目や綱引きに出るなら、この3つのどれかにしておくと、帰り道で汚れを気にせずに済みます。
日差しを受けるのは、上と帽子です。秋とはいえ、昼の校庭は照り返しがあります。黒い上は日なたで熱を持ちやすいので、待つ時間が長い日は、上の一番外側を白や淡い色、または中間の濃さにしておくと、昼過ぎの暑さがやわらぎます。朝の冷える時間は、その下に濃い色を1枚重ねておけば足ります。
遠くから探されるのは、保護者競技の場合です。子どもや家族が応援席から親を探すとき、目に入るのは上の一番外側の色です。走る直前に羽織りを脱ぐなら、脱いだあとに見える1枚を、まわりと重なりにくい色にしておきます。運動会は紺や黒、灰色の上を着る大人が多いので、少し明るい青や緑、黄みのある色にするだけで、遠くからでも見つけやすくなります。
**色を決めかねたら、下は中間の濃さ、上の一番外は淡い色、脱いだあとの1枚は明るめ。**この3つにしておけば、土、日差し、見つけやすさのどれにも大きく外れません。
体の事情があるときは、服より先に種目を選び直す
久しぶりに走る、膝や腰に気になるところがある、出産のあとでまだ体が戻りきっていない。こういう事情があるときは、服で何とかしようとするより、先に出る種目を選び直すほうが、当日を落ち着いて過ごせます。
走る種目を頼まれたけれど不安があるなら、係の人に早めに伝えて、玉入れや応援の係に回してもらえないか聞いてみてください。大人の運動会は、全員が全種目に出るより、それぞれができる範囲で関わる形のほうが、場全体がなごやかに進みます。
それでも出ることにした場合は、服のほうで負担を減らします。膝まわりに余りのあるパンツ、底が平らでひもを締められる靴、腰まわりを冷やさない上。この3つがそろっていれば、服が理由で無理をすることは減ります。体のことで気になることがある場合は、服で判断せず、日ごろ相談している人に確かめてからにしてください。
出ないと決めた場合も、服の選び方は大きく変わりません。応援や係として関わるなら、待つ型の条件で上を選び、下と靴は、テントの設営や片付けで動ける程度のものにしておきます。出る人と同じ場所で一日を過ごすので、自分だけきれいめにしすぎると、手伝いを頼まれたときに動きにくくなります。動ける服で行っておけば、その場の流れで何かを手伝うことになっても困りません。
前の晩に家でやる5分の確認
当日の朝に慌てないために、前の晩に家で5分だけ時間を取ってください。順番はこうです。
まず、当日はくパンツと靴を身につけて、屈伸を10回、腿上げを左右5回、前屈を1回します。突っ張る場所、ずれる場所、背中があく場所がないかを確かめます。
次に、上を3枚とも重ねて着て、1枚ずつ脱いでみます。脱ぎにくいもの、脱いだあと荷物に入らないものがあれば、別の1枚に替えます。
それから、靴のひもを締め直して、かかとに指が入らないかを確かめます。底のはがれもこのときに見ます。
最後に、荷物を並べます。着替えの肌着とTシャツ、首にかけるタオル、帽子、膝かけ、手袋。荷物は、両手があく背負う形の袋に入れておくと、応援席と出番の間を行き来するときに楽です。
持ち物は、服の続きとして考える
持ち物は、服で受けきれない分を受けるものです。服を決めたあとで、足りない分だけを足してください。
順番を逆にして、持ち物から先に考えると、荷物が増えていきます。あれもいるかもしれない、これもあったほうがいいかもしれない、と足していくうちに、両手がふさがるほどの量になり、出番の前後に荷物の番をする人が必要になります。服で受けられることは服で受けて、それでも足りない分だけを持ち物に回す。この順にしておくと、出る側でも身軽に動けます。
日差しが強い日は帽子、風の強い日は薄い上着、長く座る日は膝かけ、地面に座る日は小さな敷物。これらは服の役目を外に出したもので、服の枚数を増やす代わりに持っていきます。
飲み物は、出番の前後に少しずつ飲める量を持っていきます。走る直前にたくさん飲むと、走りにくくなることがあるので、出番の30分前くらいまでに済ませておきます。
最後に、帰り道のことを考えてください。終わったあとは体が疲れていて、荷物が朝より重く感じます。持っていくものは、帰りにも同じ量を持って帰れるかで決めると、増やしすぎずに済みます。
荷物を入れる袋は、口が大きく開くものにしておくと、出番の直前に羽織りを入れたり、タオルを出したりするのが早くなります。口の狭い袋や、ひもで縛る袋は、応援席で何度も開け閉めするうちに手間が積み重なります。出る側は、出番の放送から集合までの数分で準備を済ませることになるので、袋の口の広さも、服と同じくらい当日の動きやすさを左右します。
まとめ:出る種目を数えてから、クローゼットを開ける
大人の運動会の服装は、何を着るかより先に、何に出るかを数えることから始まります。走る種目が一つでもあれば、下と靴は走る側に合わせる。走らないなら、踏ん張るか待つかで選ぶ。上は、屋外で座っている時間の長さで枚数を決める。
秋の運動会は、朝と昼で体感が変わるので、厚い1枚より薄い3枚です。脱いだものは腰に巻かず、荷物に置く。前の晩に家で屈伸と前屈をしておけば、当日に気になることはほとんど出てきません。
子どもの運動会に見る側として行く日の服装は、保育園運動会の服装|0歳から年長まで、子のクラスで親の出番が変わるやパパの運動会の服装|浮くのは家族の中か、保護者の中かも合わせて読んでみてください。出る側と見る側で、同じ校庭でも気にする場所は違います。
よくある問い
- Q. 大人の運動会にジーンズで出てもいいですか
- 走る種目に出ないなら構いません。走る種目に出る可能性があるなら、前の晩に家で膝を90度曲げる屈伸を10回してください。太ももの前と膝の裏が突っ張る、ウエストが下がって背中が出る、のどちらかがあれば、その日はジーンズを外します。ストレッチの入ったジーンズでも、走ると腰まわりが下にずれていくものが多いので、ベルトを締めるか、ゴムの入ったパンツに替えたほうが落ち着きます。綱引きや玉入れのように走らない種目だけなら、ジーンズは汚れに強いぶん、むしろ向いています。
- Q. 会社でチームTシャツが配られます。下に何を着ればいいですか
- 配られたTシャツの色が白か淡い色なら、下に着るのは肌に近い色で縫い目の少ない肌着にしてください。黒や柄の入った肌着は、汗をかいたあとに透けやすくなります。秋の朝は冷えるので、配られたTシャツの下に長袖の薄手を重ねる人も多いのですが、その場合は袖口がTシャツの袖から出て見える長さになります。気になるなら、長袖は上に重ねるほうに回し、配られたTシャツを一番上に着る時間を競技の前後だけにする手もあります。サイズが大きすぎるときは、裾を結ばずに、パンツに軽く入れるだけでも動きやすくなります。
- Q. 走るかどうか、当日まで分かりません。どう組めばいいですか
- 走れる下と、待てる上で組んでください。下と靴は走る側に合わせておき、上だけを待つ時間に合わせます。走れる下で待つのは困りませんが、待つための下で急に走るのは困るからです。具体的には、ゴムかひもでウエストを留められるパンツ、ひもを締められる運動靴、上は薄手の長袖と前を開けられる羽織りです。急に呼ばれたときは、羽織りを脱いで荷物に置き、ひもを締め直すだけで出られる形にしておきます。
- Q. スカートで行くのはやめたほうがいいですか
- 出る種目が一つでもあるなら、スカートは外したほうが迷いが減ります。走る、しゃがむ、地面に座って待つ、のどれでも裾を気にする回数が増えるからです。応援だけで、自分が出る可能性がまったくない日なら、ひざ下までの丈で裾に広がりのあるものは、レジャーシートに座っても困りません。それでも風のある日は裾が持ち上がるので、下にレギンスを1枚足しておくと気を取られずに済みます。
— メグラシ編集部





