七五三の母親の服装 コート|写真で脱ぐかと、境内にいる時間で選ぶ

**当日、外にいる時間を足すと何分になりますか。**駐車場から社務所まで、受付の列、境内での撮影、千歳飴を受け取る列。七五三の母親の上着は、この合計時間と、写真に写るときに脱ぐかどうかで決まります。
ワンピースやスーツは決まったのに、その上に何を着て行けばいいかで迷う。11月の七五三では、この相談がとても多くなります。**外にいる時間が30分以内なら脱いで持てる薄手の羽織り、1時間を超えるならワンピースの裾まで届くコート。**この記事は、当日の流れから外にいる時間を数え、上着を選ぶ手順です。
中に着る1着の選び方は七五三のママのワンピースに、足もとは七五三の母親の服装は足元から決めるにまとめてあります。この記事は、その上に重ねる上着だけを扱います。
結論:上着は「写真で脱ぐか」と「外にいる時間」で選ぶ
七五三の母親の上着は、次の2つで決まります。
| 決めること | 見ること | 目安 |
|---|---|---|
| 写真で脱ぐか | 家族で並ぶ写真で、上着を着て写るか | 記念の数枚は脱ぐ家族が多い |
| 外にいる時間 | 当日の流れで、屋外にいる合計の分数 | 30分・1時間を境目にする |
| 抱く場面 | 子どもを抱く・手を引く時間 | 表面がなめらかなもの |
| 脱いだあと | 脱いだ上着をどこに置くか | 置き場所がないなら薄手 |
**脱ぐ予定が多い日ほど、上着は薄く、たたみやすいものを選んでください。**着たまま過ごす時間が長い日ほど、丈と厚みを優先します。
七五三の上着で困るのは、寒いことより、脱いだあとに持て余すことのほうが多いものです。とくに3歳の子どもを抱く日は、母親の両手が空いていないと、子どもの草履を履かせ直すことも、着崩れを直すこともできません。上着を選ぶときは、着ている姿だけでなく、脱いで腕に掛けた姿も思い浮かべてください。
先に数える|当日の流れで外にいる時間
当日の流れを書き出して、屋外にいる時間を足してください。神社の大きさや混み具合で、合計は大きく変わります。
| 当日の場面 | 屋外にいる時間の目安 | 上着の扱い |
|---|---|---|
| 駐車場や駅から境内まで歩く | 5〜15分 | 着ている |
| 受付・祈祷の順番待ち | 10〜40分 | 着ている(屋外で待つ場合) |
| 祈祷(社殿の中) | 20〜30分 | 脱ぐ |
| 境内での撮影 | 10〜30分 | 記念の数枚は脱ぐ |
| 千歳飴や授与品を受け取る | 5〜15分 | 着ている |
| 境内から車や駅へ戻る | 5〜15分 | 着ている |
**順番待ちが屋外か屋内かで、合計は30分ほど変わります。**神社に問い合わせるか、前の年に行った人に聞いておくと、当日の時間が読めます。
11月の土日や祝日、とくに15日前後の週末は、大きな神社ほど受付と祈祷の待ち時間が長くなります。平日や朝いちばんの時間を選べる場合は、外にいる時間が短くなり、上着も薄手で足りることがあります。予約制の祈祷があるかどうかも、神社のお知らせで確かめておいてください。
3歳・5歳・7歳で変わること
子どもの年齢によって、母親が外で過ごす時間の使い方が変わります。上着の選び方も、それに合わせて変わります。
| 子どもの年齢 | 当日に母親がすること | 上着に求めること |
|---|---|---|
| 3歳 | 抱く、草履を履かせ直す、着崩れを直す | 腕が前に回る、しゃがんでも裾が地面に触れない |
| 5歳 | 袴の裾を気にかける、手を引く | 片手が空く、脱ぎ着が少ない |
| 7歳 | 帯や髪飾りを直す、少し離れて見守る | 立って待つ時間に合う厚み |
| きょうだいが一緒 | 下の子を抱く、上の子の手を引く | 両手が使える、肩から落ちない |
3歳の七五三は、抱く時間と、しゃがんで子どもと目線を合わせる時間が長くなります。コートの裾が長すぎると、しゃがむたびに砂利や石畳に触れて汚れます。膝下まで届くコートを選ぶなら、しゃがんだときに裾が地面に触れないかを、家で試しておいてください。
7歳になると、子どもは自分で歩き、母親は少し離れて見守る時間が増えます。そのぶん、立って待つ時間が長くなり、足もとから冷えます。7歳の七五三では、抱く場面より、立って待つ場面に合わせて上着を選ぶと、当日の過ごし方に合います。
外にいる時間で選ぶ|3つの境目
外にいる合計時間で、上着の厚みと丈の目安が決まります。
| 外にいる合計時間 | 上着の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 30分以内 | 脱いで持てる薄手の羽織り(ジャケット、カーディガン、ストール) | 脱ぎ着が多く、持つ時間のほうが長い |
| 30分〜1時間 | ワンピースの裾が出ない丈の、薄手から中くらいのコート | 待ち時間に冷えるが、脱いで持つ場面もある |
| 1時間以上 | 膝下まで届く、中くらいから厚手のコート | 立って待つ時間に足もとから冷える |
| 写真館が先で、神社はお参りだけ | 30分以内の扱い | 着替えのあとの屋外は短い |
11月中旬の朝は、日なたと日陰で感じる寒さが大きく違います。境内は木が多く、日陰の時間が長くなりやすいので、迷ったら一段厚いほうを選んでください。
一段厚いほうを選ぶときは、そのぶん脱いだあとの置き場所を先に決めておきます。厚手のコートを選んだのに置き場所がないと、写真のたびに誰かが抱えることになります。厚みと置き場所は、いつも組で考えてください。
気温で調整する|当日の朝の数字
外にいる時間の目安に、当日の気温を重ねて調整します。朝の天気予報で、出かける時間の気温を見てください。
| 出かける時間の気温 | 外にいる時間が30分以内 | 30分〜1時間 | 1時間以上 |
|---|---|---|---|
| 18度以上 | 羽織りなし、または薄いストール | 薄手のジャケット | 薄手のコート |
| 13〜17度 | 薄手のジャケットかカーディガン | 薄手から中くらいのコート | 中くらいのコート |
| 8〜12度 | 中くらいのコート | 中くらいのコート+ストール | 厚手のコート |
| 7度以下 | 厚手のコート | 厚手のコート+手袋 | 厚手のコート+中に1枚 |
**風の強い日は、表の気温から3度ほど低く見積もってください。**石段や開けた境内は、風が抜けやすい場所です。
反対に、日なたの多い境内で、風のない晴れた日なら、表の気温より2〜3度暖かく感じることもあります。当日の朝に迷ったら、厚いほうを着て出かけ、車や写真館に薄い羽織りも1枚置いておくと、着いてから選び直せます。
コートの形|中の装いと並べて選ぶ
コートの形は、中に着るワンピースやスーツの首元と丈に合わせて選びます。
| コートの形 | 中の装いとの相性 | 写真の印象 |
|---|---|---|
| ノーカラー(襟なし) | 首元に飾りのあるワンピース、ジャケットのない装い | やわらかく、式典向き |
| ステンカラー(小さな折り襟) | スーツ、シャツ襟のワンピース | きちんとした印象 |
| テーラード襟(チェスター) | スーツ、パンツスタイル | 改まった印象。やや硬い |
| ケープ・ポンチョ形 | 袖のないワンピース | 腕が動かしにくく、抱っこに不向き |
| フード付き・スポーツ系 | 合わせにくい | 普段着の印象が出る |
**中の首元に飾りやリボンがあるなら、ノーカラーを選んでください。**襟のあるコートは、中の飾りと重なって首元がにぎやかになります。
スーツで付き添う場合は、ジャケットの襟とコートの襟が重なります。ジャケットがテーラード襟なら、コートは襟の小さいステンカラーかノーカラーにすると、首元の線が2本で収まります。ジャケットがノーカラーなら、コートの襟の形は選びやすくなります。
コートの丈|ワンピースの裾が出るか出ないか
コートの丈は、中のワンピースやスカートの裾との関係で決めます。ワンピースの裾がコートからどれだけ出るかを、鏡で見てください。
| コートの裾とワンピースの裾 | 見え方 | 向く場面 |
|---|---|---|
| コートのほうが5cm以上長い | 全体がまとまる | 外にいる時間が長い日 |
| ほぼ同じ長さ | すっきり見える | どの場面とも |
| ワンピースが1〜5cm出る | 中途半端に見えやすい | 避けたい |
| ワンピースが10cm以上出る | 短い上着として見える | 外にいる時間が短い日 |
**ワンピースの裾が少しだけ出る丈は、写真で目に入りやすくなります。**手持ちのコートがこの長さになるときは、コートを脱いで写るか、短い羽織りに替えてください。
パンツスタイルで付き添う場合は、コートの丈の自由度が上がります。腰が隠れる短めの丈から膝下まで、どの長さでも中の装いとぶつかりません。その場合は、石段や抱っこの動きやすさを優先して、丈を決めてください。
コートの色|子どもの着物と並べる
コートを着たまま写る場面があるなら、色は子どもの着物と並んだときの見え方で選びます。
| 子どもの着物の色 | 合うコートの色 | 避けたい色 |
|---|---|---|
| 赤・朱 | 紺、グレー、ベージュ | 赤、強いピンク |
| ピンク・桃色 | グレー、紺、明るいベージュ | 濃い赤、黒の全身 |
| 白・クリーム | 紺、濃いグレー | 白、生成り |
| 紺・黒(男の子の羽織袴) | グレー、ベージュ、明るい紺 | 黒一色 |
| 緑・水色 | グレー、ベージュ、紺 | 同じ系統の濃い色 |
子どもの着物と同じ色を大きな面で着ると、写真で母親の面が子どもに重なって見えます。家族の色の数の目安は七五三の家族写真は、並んだときの色数で決まるにあります。
コートの色に迷ったら、子どもの着物の写真を、手持ちのコートの横に置いて見比べてください。着物の色が先に目に入るなら、そのコートで合っています。コートの色が先に目に入るなら、写真の前に脱ぐか、一段落ち着いた色に替えます。
表面の素材|抱く・手を引く日に見ること
七五三の日は、子どもを抱いたり、手を引いて石段を上ったりします。コートの表面は、子どもの着物に触れる時間が長いことを前提に選んでください。
| 表面 | 子どもの着物との関係 | 向き不向き |
|---|---|---|
| なめらかなウールや織りの生地 | 毛が移りにくい | 向く |
| 毛足の短い起毛 | 少し毛が移ることがある | 抱く時間が短ければ使える |
| 毛足の長い起毛・シャギー | 毛が着物に移りやすい | 抱く日には向かない |
| つるつるしたナイロン | 抱いた子どもがすべりやすい | 抱く時間が長い日には向かない |
| 毛皮や毛皮に似せた素材 | 神社の場では避ける人が多い | 襟や袖の飾りも含めて控える |
**子どもの着物は、正絹や化繊の光沢のある生地が多く、毛が目立ちます。**抱く予定があるなら、家を出る前に、コートの表面を手でなでて、毛が手につかないかを確かめてください。
毛が少しつくコートしか手元にない場合は、子どもを抱く前にコートを脱ぐか、抱く腕の側にだけ薄いストールを掛けてから抱いてください。粘着式の小さな毛取りをバッグに入れておくと、着物に毛がついても、その場で取れます。
脱いだあとの持ち方|置き場所を先に決める
写真や祈祷で上着を脱いだあと、どこに置くかを決めておかないと、腕に抱えたまま写真を撮ることになります。
| 置き場所 | 向く上着 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 車の中 | どの厚みでも | 駐車場が近い神社に限る |
| 写真館の荷物置き | どの厚みでも | 写真館と神社が離れていると取りに戻れない |
| 父親や祖父母に預ける | 薄手から中くらい | 預けた人の手がふさがる |
| 自分の腕に掛ける | 薄手 | 厚手は写真に写り込む |
| バッグに入れる | ストール、薄手のカーディガン | バッグの大きさを先に確かめる |
**置き場所のない日は、たたんで腕に掛けられる薄手を選んでください。**厚手のコートは、脱いだあとに持つ場所がないと、撮影のたびに誰かの手がふさがります。
家族に預ける場合は、預ける相手も写真に写る人であることを忘れないでください。父親や祖父母が上着を抱えたまま並ぶと、その人の写真の印象が変わります。撮影のあいだだけ、写真館の人やカメラを持たない家族に預けるなど、役割を決めておくと整います。
写真館での着替えと上着
写真館で子どもの着付けと撮影をしてから神社へ向かう日は、写真館にいる時間が1〜2時間になることがあります。そのあいだ、上着は荷物置き場か車に置くことになります。
| 写真館での流れ | 母親の上着の扱い | 気をつけること |
|---|---|---|
| 着付けを待つ | 脱いで荷物置き場へ | 子どもの着物の上に置かない |
| 家族で撮影 | 脱いだまま | 中の装いだけで撮影の時間を過ごせるか |
| 着物のまま神社へ移動 | 着て出る | 子どもを抱く前に、表面の毛を払う |
| 神社から写真館へ戻って着替える | 写真館に置いたまま出る | 神社にいる時間が短ければ、薄手で足りる |
**写真館に上着を置いたまま神社へ行く場合は、神社での時間を薄手の羽織りでしのげるかを見てください。**写真館と神社が離れていると、取りに戻れません。
写真館の荷物置き場は、ほかの家族の荷物と並ぶことが多いので、似た色のコートと取り違えないように、ポケットにハンカチなどの目印を入れておくと安心です。
祈祷で社殿に上がるとき
祈祷を受けるときは、社殿に上がる前に上着を脱ぐのが一般的です。脱ぐ場面がある日は、脱いだときの中の装いも、外の寒さに耐えられるかを見ておきます。
| 確かめること | 目安 | 足りないとき |
|---|---|---|
| 中の装いだけで20〜30分過ごせるか | 袖が手首まである | 薄い羽織りを中に重ねる |
| 床に近い場所の冷え | 長椅子か正座かで変わる | 膝に掛けるストール |
| 脱いだ上着の置き方 | 膝の上か、足もとの脇 | 薄手ならたたんで膝に |
| 脱ぎ着の手間 | ボタンが少ない | 前を留めるボタンが多いと時間がかかる |
社殿の中は風がないので、外より寒さは和らぎます。ただ、扉が開いたままの社殿もあり、足もとから冷えることがあります。
祈祷のあいだ、子どもが母親の膝の上に座ることもあります。膝に掛けたストールは、子どもの着物と母親の装いのあいだに挟まって、着物にしわが寄るのを防ぐ役目も果たします。
ジャケット・カーディガン・ストールの使い分け
外にいる時間が30分以内の日は、コートの代わりに薄い羽織りで足ります。3つの使い分けです。
| 羽織り | 向く日 | 写真での見え方 |
|---|---|---|
| ワンピースと同じ色のジャケット | 改まった印象を残したい日 | 着たまま写っても整う |
| 薄手のカーディガン | 気温が18度前後の日 | やわらかいが、普段着に近づく |
| 大判のストール | 祈祷の膝掛けを兼ねたい日 | 肩に掛けると写真に写り込む |
| ボレロ・短い丈の羽織り | 袖の短いワンピースの日 | 着たまま写ると式典らしい |
**ストールは、写真の前に外して手に持つか、バッグに入れてください。**肩に掛けたまま写ると、首元の線がぼやけます。
ジャケットを羽織る場合は、中のワンピースと色をそろえると、着たまま写っても上下が1つの装いとして見えます。手持ちのジャケットの色がワンピースと違う場合は、写真の前に脱いで、待ち時間と移動のあいだだけ着る羽織りとして使ってください。
和装の母親の羽織もの
母親が着物で付き添う日は、上着も和装のものを選びます。洋服のコートは、着物の衿と袖に合いません。
| 羽織もの | 向く日 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 道行・道中着(着物用のコート) | 外にいる時間が長い日 | 祈祷や撮影の前に脱ぐ |
| 羽織 | 気温が13度以上の日 | 室内でも着たままでよいとされることが多い |
| 大判のショール | 外にいる時間が短い日 | 写真の前に外す |
| 着物用の雨コート | 雨の日 | 脱いだあとの置き場所を決めておく |
着物の上に洋服のコートを重ねると、着物の衿の重なりがつぶれ、袖も中で丸まってしまいます。手持ちに着物用の上着がない日は、大判のショールで移動の時間をしのぎ、着付けの場所から神社までは車で移るなど、外にいる時間を短くする組み方を考えてください。
着物の上着は、脱ぐか着たままにするかの決まりが洋服と違います。気になるときは、着付けをしてくれる写真館や美容室に、当日の流れを伝えて聞いておくと安心です。
父親・祖父母とそろえる
家族で並んで写るとき、上着を着る人と脱ぐ人が混ざると、写真の印象がそろいません。誰が何を着るかを、前日までに家族で決めておきます。
| そろえ方 | 向く日 | 決めておくこと |
|---|---|---|
| 全員脱いで写る | 記念の数枚を撮る日 | 脱いだ上着を誰が持つか |
| 全員着たまま写る | 寒さが強い日、スナップ中心の日 | 上着の色の濃さをそろえる |
| 大人は着たまま、子どもだけ着物を見せる | 冷え込む日の境内撮影 | 大人の上着を落ち着いた色に |
| 祖父母だけ着たまま | 祖父母が寒さに弱い日 | 祖父母を列の端に立ってもらう |
祖父母の装いの選び方は七五三に祖母として参列する日の服装にあります。
上着をそろえるといっても、同じ形や同じ色にする必要はありません。そろえるのは、着るか脱ぐかと、色の濃さの2つだけです。母親が紺のコート、父親が濃いグレーのコート、祖母がベージュのコートでも、全員が着たまま写るなら、濃さの差が1段以内に収まっていれば並んだときに落ち着いて見えます。
雨の日・冷え込む日
雨の日や、11月下旬で冷え込む日は、上着の選び方が変わります。
| 天気 | 上着 | 足すもの |
|---|---|---|
| 小雨 | 水をはじく表面のコート | 折りたたみ傘、子どもの着物を覆う大判の布 |
| 本降り | 丈の長いコート | 写真館で撮影を済ませ、境内は短く |
| 晴れて風が強い | 前を留められるコート | 手袋 |
| 冷え込む朝 | 厚手のコート | 中に薄い1枚、ストール |
**雨の日は、子どもの着物を濡らさないことが先です。**大人の上着は、抱いたときに子どもを覆える長さがあると、短い移動で役に立ちます。
雨の予報が出ている日は、撮影を写真館で済ませ、神社ではお参りだけにする家族も多くあります。その場合は、外にいる時間が短くなるので、上着は水をはじく薄手で足ります。足もとが濡れる日は、靴を替える前提で、替えの靴を車に置いておくと安心です。
抱っこと石段|動きで確かめること
3歳の子どもを抱く時間が長い日や、石段を上り下りする神社では、上着が動きの邪魔にならないかを確かめます。
| 動き | 確かめること | 合わないとき |
|---|---|---|
| 子どもを抱く | 腕を前に回して、背中が突っ張らない | 肩幅の狭いコートは背中が引かれる |
| 石段を上る | 裾を踏まない、膝が上がる | 裾の細いコートは膝が上がらない |
| しゃがんで目線を合わせる | 裾が地面に触れない | 長すぎる丈は砂利で汚れる |
| 片手で手を引く | 袖口が手首にかぶりすぎない | 長い袖は手を握りにくい |
**家で子どもを抱いて、鏡の前で背中を見てください。**肩まわりにゆとりがあるかは、両腕を前に伸ばして、手のひらを合わせる動きでも確かめられます。コートの背中に横じわが出るなら、その日は抱く時間を減らすか、ゆとりのある上着に替えます。子どもを抱く・しゃがむ場面での服の選び方は七五三のママ服を骨格タイプで選ぶでも扱っています。
小物|手袋・ストール・足もと
上着だけでは足りない日に、小物で調整します。写真に写るかどうかで、外すものを決めておきます。
| 小物 | 役目 | 写真の前に |
|---|---|---|
| 手袋 | 待ち時間の手の冷え | 外してバッグへ |
| 大判のストール | 首元と膝の冷え | 外して手に持つ |
| 薄手の肌着 | 中の装いの下に1枚 | そのままでよい |
| 貼るカイロ | 背中や腰の冷え | 服の外から形が出ない場所に |
足もとの冷えには、ストッキングの濃さと靴で合わせます。石段のある神社で履く靴の選び方は七五三の母親の服装は足元から決めるにあります。
小物は、増やすほど写真の前に外すものが増えます。手袋とストールの2つまでにしておくと、撮影の合図があってから10秒ほどで外せます。外したものを入れるために、バッグには少し余裕を残しておいてください。
当日の流れ別|上着の組み合わせ
当日の流れの型ごとに、上着の組み合わせをまとめました。自分の予定に近い行を探してください。
| 当日の流れ | 外にいる時間 | 上着 | 脱いだあと |
|---|---|---|---|
| 写真館で撮影→神社でお参りだけ | 20分前後 | 薄手のジャケットかカーディガン | 腕に掛ける |
| 神社で祈祷→境内で撮影 | 40分〜1時間 | ワンピースの裾が出ない丈のコート | 車か家族に預ける |
| 混み合う神社で受付から祈祷まで屋外で待つ | 1時間以上 | 膝下まで届くコート | 社殿の中で膝に |
| 祈祷→境内撮影→食事 | 1時間前後 | 中くらいのコート | 食事の店で預ける |
| 前撮り済みで、当日はお参りだけ | 30分以内 | 薄手の羽織り | バッグか腕に |
同じ流れでも、神社の境内の広さで外にいる時間は変わります。駐車場から社殿まで石段や長い参道がある神社では、表の時間に10〜15分足してください。反対に、社殿のすぐ前に駐車場がある神社なら、表より短くなります。初めて行く神社なら、地図で駐車場や駅からの道のりを一度見ておくと、当日の時間が読めます。
当日の流れ全体で可否を決める方法は七五三の親の服装は「着ていいか」で決まるに、お参りだけの日に落としてよいものは七五三のお参りだけの日にまとめてあります。
どちらとも取れるとき①|着て写るか、脱いで写るか
寒さが強い日、写真のときに上着を脱ぐかどうかで迷うことがあります。次の質問で決めてください。
| 質問 | 「はい」なら | 「いいえ」なら |
|---|---|---|
| 写真館で、すでに記念の写真を撮った | 境内は着たまま | 次の質問へ |
| 上着の色と形が、中の装いと釣り合っている | 着たままでもよい | 脱いで写る |
| 子どもが寒がって、早く終えたい | 大人は着たまま、子どもを中心に数枚 | 全員脱いで数枚 |
**脱いで写るのは、記念に残す数枚だけで足ります。**それ以外の待ち時間やスナップは、着たままで構いません。
家族の中で意見が分かれたときは、子どもが寒がっていないかを先に見てください。主役は子どもなので、子どもが寒さで泣き出しそうなら、大人の上着の脱ぎ着にこだわらず、手早く数枚撮って屋内に移るほうが、写真の表情もよくなります。
どちらとも取れるとき②|手持ちのコートが1着しかない
手持ちのコートが、普段使いの1着しかないこともあります。その1着が使えるかを、3か所で確かめてください。
| 確かめる場所 | 使える | 使いにくい |
|---|---|---|
| 表面 | なめらかで、毛が手につかない | 毛足が長い、つるつるしている |
| 丈 | ワンピースと同じか、5cm以上長い | ワンピースが1〜5cm出る |
| 色 | 紺・グレー・ベージュ・黒 | 柄が強い、明るすぎる |
3か所のうち2か所以上で使えるなら、その1着で行けます。使いにくい場所が2か所以上なら、移動と待ち時間だけ着て、写真の前に脱ぐ前提にしてください。
新しく1着を買うかどうかは、このあとの予定も含めて考えてください。七五三のあとに、年末の挨拶や年明けの集まり、子どもの学校の行事が続くなら、表面のなめらかな落ち着いた色のコートは、その先も出番があります。七五三の日だけのためなら、手持ちの1着で写真の前に脱ぐほうが無理がありません。
どちらとも取れるとき③|子どもが寒がる
母親の上着を考えていても、当日いちばん寒がるのは子どもです。子どもの着物の上に羽織るものがない場合、母親の上着で子どもを包むことがあります。
| 状況 | 母親の上着の選び方 |
|---|---|
| 3歳で、抱く時間が長い | 前を開けて子どもを包める、ゆとりのあるコート |
| 5歳・7歳で、自分で歩く | 母親は自分の寒さに合わせてよい |
| 子どもに着物用のショールがある | 母親は脱ぎやすい薄手 |
| 待ち時間が長く、子どもが疲れる | 大判のストールを1枚、子ども用にも持つ |
**子ども用のストールを1枚多く持っておくと、母親の上着の選び方に余裕ができます。**子どもが寒さをしのげていれば、母親は自分の寒さと写真の写り方だけを考えて上着を選べます。
お参りのあとの食事に移るとき
七五三のあとに、家族や祖父母と食事に行くことも多くあります。食事の店では上着を脱ぐので、脱いだときの中の装いと、上着の預け方を考えておきます。
| 食事の場所 | 上着の扱い | 中の装いで見ておくこと |
|---|---|---|
| 個室のある和食の店 | 部屋の衣紋掛けか隅に置く | 座敷なら、座ったときのスカートの丈 |
| ホテルのレストラン | クロークに預ける | 室内が暖かいので、中の袖の長さ |
| 自宅や実家 | 玄関で脱ぐ | 子どもの着物を脱がせる手伝いで動く |
| 店まで歩いて移動する | 着ている | 夕方の冷え込みに合わせる |
**夕方まで続く日は、出かけるときの気温より、帰る時間の気温で上着を選んでください。**11月は、日が傾くと気温が急に下がります。
前日に確かめる手順
前日の夜に、次の順番で確かめておくと、当日の朝に迷いません。
- 当日の流れを書き出し、外にいる時間を足す
- 天気予報で、出かける時間の気温と風を見る
- 表で上着の厚みと丈を決める
- ワンピースを着て上着を重ね、鏡で丈と色を見る
- 上着の表面を手でなで、毛が手につかないかを見る
- 脱いだあとの置き場所と、誰が持つかを家族で決める
よくある行き違い
**「七五三は式典だから、上着も改まったものでなければならない」。**上着は、写真に写る場面で脱げば、普段のコートでも構いません。大事なのは、写る場面と待つ場面を分けて考えることです。
**「寒い日でも、上着を着たまま写るのは失礼」。**寒さの強い日に、着たまま写る家族は珍しくありません。記念の数枚だけ脱ぎ、あとは着たままにすれば、子どもも大人も無理をせずに済みます。
**「ダウンコートは七五三に着ていけない」。**移動や待ち時間に着る分には問題ありません。写真の前に脱いで置いておける場所があるかを、先に確かめてください。
**「上着は母親の装いだけを見て選べばいい」。**七五三の日は、子どもを抱く、手を引く、着物に触れる時間が長くなります。表面の毛の移り方と、抱いたときの背中のゆとりも見てください。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 七五三の写真は、コートを脱いで写るべきですか
- 写真館や境内で家族そろって撮る写真は、脱いで写る家族が多いです。コートを脱ぐと、中のワンピースやスーツの色と形が写り、子どもの着物との並びも整います。ただ、寒い日に長く外で待つ場合や、境内でのスナップ写真まで全部脱ぐ必要はありません。記念に残す数枚だけ脱ぎ、移動や待ち時間は着ておく、と分けてください。脱いだコートを置いておく場所を先に決めておくと、撮影の合間に慌てずに済みます。
- Q. 11月の七五三に、ダウンコートを着てもいいですか
- 移動や待ち時間に着る分には構いません。気をつけたいのは、ダウンを着たまま写真に写る場面と、子どもを抱く場面です。ダウンは表面がつるつるして、抱いた子どもの着物がすべりやすく、写真では普段着の印象が出ます。冷え込みが強い日にダウンを着るなら、写真の前に脱いで、車の中や写真館の荷物置き場に置いておく前提で選んでください。境内で着たまま写る予定があるなら、表面のなめらかなウールなどのコートのほうが、中の装いと釣り合います。
- Q. コートの色は何色を選べばいいですか
- 中に着るワンピースやスーツと同じか、それより一段明るい色が合わせやすくなります。紺のワンピースなら紺かグレー、黒なら濃いグレーかベージュ、明るい色のワンピースならベージュや明るいグレーです。コートを着たまま写る場面があるなら、子どもの着物の色を引き立てる、落ち着いた色を選んでください。赤や柄の強いコートは、子どもの着物と並んだときに目が分かれます。
- Q. 祈祷を受けるときは、コートを脱ぐのですか
- 社殿に上がって祈祷を受けるときは、入る前にコートを脱ぐのが一般的です。脱いだコートは、腕に掛けるか、たたんで膝の上に置きます。社殿の中は外より風がなく、時間も20〜30分ほどなので、コートを脱いでも中の装いで過ごせることが多いですが、床に近い場所は冷えます。膝に掛けられる薄いストールを1枚持っておくと、正座や長椅子の時間にも使えます。
— メグラシ編集部





