七五三の家族写真は、並んだときの色数で決まる|全員で三色まで、主役の色を含めて数える

家族写真がまとまらないとき、原因はたいてい色の良し悪しではありません。色の数です。
一人ずつ見ればどれも整っているのに、並ぶと散る。これは、全員が別々に選んでいるからです。
数えるところから始めてください。1メートル離れて色として読める面を数え、家族全員で三色まで。 主役の衣装の色も、この三つに含めます。
数え方|1メートルで読める面だけを数える
数える基準を決めます。近づけばいくらでも色は増えるので、距離で切ります。
1メートル離れて、色として読める面だけを数えてください。
- 上着、下半身、衣装の地の色 ── 数える
- 衣装の模様のうち、離れて色として読めるもの ── 数える
- 首元だけ、袖口だけ、靴下だけの小さい面 ── 数えない
- 生地の織りによる濃淡 ── 数えない
数えるのは、実物を並べても、写真を横に置いても構いません。家族全員ぶんを一度に見るのが大事なので、実際に床に並べるのがいちばん早く終わります。
三色に収まっていれば、その三色が何色であってもまとまります。四色を超えると、離れて見たときに視線が止まる場所が決まりません。
三色を超えたら、主役から遠い人から減らす
数えて超えていたときの減らし方です。順番があります。
- 主役の衣装の色は動かさない
- 主役の隣に立つ人も動かさない
- 主役から遠い人から減らす
減らす方向は二つです。すでに画面にある色に寄せるか、落ち着いた段に下げるか。
新しい色に替えないでください。 替えると、数が減らないまま別の色に入れ替わるだけです。減らしているのは色数であって、色そのものではありません。
「落ち着いた段に下げる」は、白い紙をあてて紙との差が大きいほうへ動かす、という意味です。濃い側に寄せると、色として読まれる強さが下がり、数から外れます。
白は一人まで
色数とは別に、白だけは扱いが違います。
白は一人までにしてください。 面積のわりに視線を集めるので、二人以上に入ると画面のなかに明るい点が二つできて、視線が割れます。
主役の衣装に白が入っている場合は、他の人には入れません。この場合、白は主役のものとして使われています。
首元だけ、袖口だけの小さい面は数えなくて構いません。数えるのは1メートルで読める面だけという基準は、白にも同じように使います。
明るさは、前列から後列へ下げる
色数が決まったら、次は明るさの並べ方です。
集合写真では、主役が前列の中央に来て、大人は後列か左右に立ちます。
前が明るく、後ろが濃い。 この並びにすると、視線は前で止まります。逆にすると、後列の明るい面に視線が抜けて、主役の顔を通り過ぎます。
段の測り方は簡単で、白い紙を生地の上に置いて、紙との差を見ます。差が小さいものが明るい段、大きいものが濃い段です。
前列と後列で、段が一つ以上違っていれば足ります。二つ以上離す必要はありません。
前撮りと当日で、変わるのは背景
同じ一組で両方に出る人が多いので、条件の違いを置いておきます。
前撮りは屋内です。 照明で撮るので、濃い色が沈みやすい。背景は無地であることが多く、色数の管理はしやすくなります。
当日は屋外です。 背景に境内の木や建物が入ります。11月の境内は、木の色が強く出る時期です。ここに人の色が加わるので、背景の色を四色目として数えるつもりで組むと外れません。
同じ一組で両方に出るなら、当日のほうに合わせてください。 屋外のほうが調整の余地が少ないからです。
前撮りだけの調整は、首元に明るい面を一つ足すことです。1メートルで読める大きさにすると色数が増えるので、首の下の細い面にとどめます。
屋外の背景を、四色目として見る
当日の写真で見落とされやすいのが背景です。
11月の境内は、木の色、社殿の色、砂利の色が入ります。このうち強く出るのは木の色で、面積も大きい。
背景と同じ色を人に置くと、その人の輪郭が背景に溶けます。 後列に立つ人ほど背景に近いので、ここが効きます。
避け方は簡単で、後列の人を濃い段に置くことです。背景がどんな色でも、濃い段なら輪郭が残ります。前列は主役なので、背景から離れた明るい段に置きます。
明るさを前後で分けることが、そのまま背景対策になっています。 二つの作業を一度に済ませられます。
人数が五人を超える日の配分
祖父母が入ると、人数が五人以上になります。それでも三色という上限は変わりません。
増えるのは、同じ色を使う人の数です。三色を、人ではなく役割に割り当ててください。
| 役割 | 色 | 明るさの段 |
|---|---|---|
| 主役 | 一色目 | 明るい段 |
| 前列に並ぶ人 | 二色目 | 中の段 |
| 後列に立つ人 | 三色目 | 濃い段 |
人ごとに色を決めると、必ず三色を超えます。 列ごとに決めると、人数が何人でも収まります。
両家の祖父母がそろう日も同じです。家ごとではなく、立つ列ごとに合わせてください。
座る人と立つ人で、見える面が変わる
前列が椅子に座る形式では、見える面が変わります。
座ると、腰から下が写りません。 前列の色は上半身だけで決まります。下半身に色を置いていた人は、その色が画面から消えます。
これは減らす手としても使えます。三色を超えていて、前列に座る人がいるなら、その人の色を腰から下に移すと、写真のうえでは色数が一つ減ります。
逆に、後列は上半身しか写りません。後列の人が足元に何を履いていても、写真には出ません。整える場所を上半身に寄せて構いません。
撮影の合間に脱ぐものを、先に決める
11月の屋外撮影では、待ち時間に上に一枚羽織ることになります。
ここで多い外し方が、羽織ったものが画面に入り、色数が一つ増えることです。
羽織るものは、色数に数えない扱いにしてください。 そのためには、撮影の合図で確実に脱げる形にしておきます。前が開いていて、腕を抜くだけで外せるもの。頭からかぶるものは、髪が崩れるので撮影の直前に脱げません。
もう一つ、脱いだあとの置き場所を先に決めておいてください。手に持つと、その手が画面に入ります。荷物をまとめておく場所を一か所つくると、撮影のたびに探さずに済みます。
小物は数えないが、二つ以上並ぶと一色になる
1メートルで読める面だけを数える、という基準には例外があります。
小さい面でも、同じ色が二つ以上並ぶと、まとめて一色として読まれます。
たとえば、髪の飾りと靴下と手元の三か所に同じ色があると、面積は小さくても目が三点を結んで一本の色として見ます。これは色数に入ります。
逆に使うこともできます。三色に足りないとき、小さい面を二か所そろえると一色ぶんとして働きます。服を替えずに色数を調整できるので、当日に近づいてからでも間に合います。
数え方は、1メートル離れて目を細めることです。三点が一つの色として見えたら、その色は数に入っています。 ばらばらに見えるなら入りません。
どちらとも取れる①|主役の衣装が当日まで分からない
衣装を借りる場合、色が直前まで決まらないことがあります。
そのときは、家族の側を二色に収めておきます。 主役の一色が加わって三色になる、という組み方です。
家族の二色は、どちらも落ち着いた段にしておくと、主役の衣装がどんな色でも受けられます。明るい段の色を家族に入れてしまうと、衣装が明るい色だったときに二つ並びます。
空けておくのは、明るい段の枠です。 これを主役のために残しておくのが、読めない日の置き方です。
どちらとも取れる②|すでに三色で、あとから一人増えた
当日になって参加者が増えることがあります。
増えた人には、すでに画面にある色のどれかに入ってもらってください。 立つ列の色に合わせるのがいちばん簡単です。後列に立つなら、後列の色です。
同じ色がない場合は、濃い段に入ってもらいます。濃い段は色として読まれにくいので、四色目になりません。
急に決める場面では、色を探すより段を下げるほうが速く終わります。
どちらとも取れる③|どうしても四色になる
減らせない事情があるときの逃げ道です。
四色目を、面積のいちばん小さい人に持たせてください。 面積が小さければ、1メートルで読める強さが下がります。
もう一つは、四色目を主役の隣ではなく、いちばん端に置くことです。視線は中央から外へ流れるので、端の色は最後に目に入ります。
四色でまとまらないわけではありません。三色は上限であって、必ず守る線ではないという程度に考えてください。ただし五色になると、どこに視線が行くか決まらなくなります。
まとめ|先に数を決めて、それから選ぶ
家族写真の並びを決めているのは、色の良し悪しではありません。数と、明るさの並び順です。
1メートルで読める面を数えて三色まで。主役の色を含める。白は一人まで。明るさは前列から後列へ下げる。三色を超えたら、主役から遠い人から減らす。
一人ずつ選んでから合わせるのではなく、先に数を決めてから各自が選ぶ。 この順番にすると、相談そのものが短く終わります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 七五三の家族写真で、服の色はどう決めればいいですか。
- 色を選ぶ前に、数を決めてください。1メートル離れて色として読める面を数え、家族全員で三色までにします。主役の衣装の色も、この三つに含めます。三色に収まっていれば、その三色が何色であってもまとまって見えます。逆に、一つひとつがきれいな色でも、五色以上あると画面が散ります。まず数え、それから選ぶ順番です。
- Q. 三色を超えてしまいました。どこから減らせばいいですか。
- 主役から遠い人から減らします。主役の衣装の色は動かしません。次に動かさないのが、主役の隣に立つ人です。減らす方向は、すでに画面にある色に寄せるか、落ち着いた段に下げるかのどちらかです。新しい色に替えると、数が減らないまま別の色に入れ替わるだけになります。減らすのは色数であって、色そのものではありません。
- Q. 白い服は何人まで入れていいですか。
- 一人までにしてください。白は面積のわりに視線を集めるので、二人以上に入ると画面のなかに明るい点が二つできて、視線が割れます。主役の衣装に白が入っている場合は、他の人には入れません。首元だけ、袖口だけ、といった小さい面は数えなくて構いません。数えるのは1メートルで色として読める面だけです。
- Q. 前撮りと当日で、服を変えたほうがいいですか。
- 変える必要はありませんが、条件は違います。前撮りは屋内の照明で撮るので、濃い色が沈みやすい。当日は屋外なので、背景が写り込みます。同じ一組で両方に出るなら、当日のほうに合わせてください。屋外のほうが調整の余地が少ないからです。前撮りだけ、首元に明るい面を一つ足すと、屋内でも沈みません。
- Q. 人数が多い日は、どう配分すればいいですか。
- 三色という上限は、人数が増えても変わりません。増えるのは同じ色を使う人の数です。五人を超えたら、三色を役割で割り当ててください。主役に一色、前列に一色、後列に一色。同じ列の人が同じ色の段に入っていれば、人数が何人でも列は割れません。人ごとに色を決めると、必ず三色を超えます。
— メグラシ編集部





