七五三の祖父母の服装は、二人の点差を1以内にそろえる|襟・足元・光る点の3点で数える

七五三に祖父母として参列する日、迷うのは「何を着るか」よりも二人でどこまでそろえるかのほうだと思います。
そろえるのは、和装か洋装かではありません。色でもありません。段だけです。
段は3点で数えられます。数えるのに要る時間は、二人で1分です。
段を3点で数える|満たした数がその人の点
一人ずつ、次の3つを見てください。満たしていれば1点です。
- 首元に襟にあたるものがあるか ── 折り返る面が首の付け根にある
- 足元のつま先とかかとが覆われているか ── どちらか開いていれば0点
- 光を返す点が一つ以内か ── 1メートル離れて光って見えるものを数える
3点満点で、それがその人の段です。3点なら整った側、2点なら中間、1点以下ならゆるい側になります。
祖父と祖母の点差が1以内なら、並んだ写真で一組に見えます。 2点以上離れると、同じ日に同じ場所へ来た二人には見えません。
この数え方の利点は、電話でも確かめられることです。「襟はある」「靴はつま先が閉じている」「光るものは一つだけ」。三つ聞けば終わります。
和洋と色は、そろえなくていい
片方が和装でもう片方が洋装、という組み合わせを心配される方が多い場所です。
和洋の別は、段には入りません。 写真で見えているのは、襟の有無、足元、光る点の数です。片方が和装で3点、もう片方が洋装で3点なら、種類が違っても一組に見えます。
逆に、二人とも洋装でそろえたのに点差が2ある、ということは起こります。片方が襟のない一枚で、足元が開いていれば1点です。相手が3点なら、そろえたつもりで離れています。
色も同じです。近い色にしなくて構いません。近づけるべきは色ではなく点です。
主役からどれだけ引くかは、点ではなく別の三つ
段をそろえたうえで、祖父母は主役の子どもと両親から一段引きます。
引く量の測り方は七五三に祖母として参列する日の服装に色の強さ・光を返す量・装飾の数の3つでまとめてあります。ここでは重ねません。
この記事で扱うのは、引いたあとに二人がそろっているかのほうです。二人がそれぞれ正しく引いても、引き方が違えば列は割れます。引く作業と、そろえる作業は別々に必要です。
順番は、引くのが先、そろえるのが後です。
祖父の側で見る三か所
祖父の装いは、点の数え方以外に見る場所が三つあります。
上着の襟の返りの幅。 首の付け根で折り返る部分の幅が、指二本ぶんより広いと面が大きく見えて落ち着き、狭いと軽く見えます。祖母が和装の日は、返りの広いほうが並びます。
足元の甲の光。 磨きすぎると、上半身より足元が明るく見えます。1メートル離れて、甲が顔まわりより明るく光っていたら、光る点として数えてください。ここが一つ目の光る点になっていると、他に何も足せません。
腕まわりの余裕。 腕を前に伸ばして、肩の縫い目が動くかを見ます。動かないなら、孫を抱き上げた瞬間に上着の前が開きます。参拝の日は、抱っこと手つなぎが必ず入ります。
この三か所は、家で一度着てみれば分かります。当日の朝ではなく、前の週に確かめてください。
両家の祖父母が四人そろう日
四人がそろうと、そろえる相手が三人に増えます。ここで家ごとにそろえようとすると、話が止まります。
そろえるのは、家ごとではなく写真の列ごとです。
集合写真では、祖父母は同じ後列に並ぶか、左右に分かれて立ちます。同じ列に立つ人どうしの点差が1以内なら、家が違っても列は割れません。
事前に決めるのは一つだけで足ります。上着に襟を入れるかどうか。 ここがそろえば、残りの二つは自然に1点差の範囲に収まります。足元は屋外の参拝なら全員が覆う形になり、光る点は引く作業のなかで一つ以内に収まっているからです。
四人での相談が難しい日は、両家の代表がひとことだけ確かめる形にしてください。聞くのは「上着に襟は入れますか」の一問です。
孫の荷物と抱っこを、先に分ける
装いを決める前に決めておくことがあります。二人のうち、どちらが抱く側で、どちらが持つ側かです。
抱く側は、肩の縫い目が動く上着を選び、足元のかかとを低くします。孫を抱き上げたときの重心が高くなるので、かかとが高いと砂利の上で不安定になります。
持つ側は、両手が空く形にします。孫の上着、飲み物、脱いだ履物は、当日どこかに集まります。肩に掛けられるものが一つあれば、写真のあいだに地面へ置かずに済みます。
分けておくと、二人とも無理がなくなります。分けずに当日を迎えると、両方が両方の役をやろうとして、どちらも半端になります。
立っている時間から、足元を決める
参拝の日は、座れる時間がほとんどありません。受付、待ち時間、ご祈祷、写真。
そのうえ境内には砂利と階段があります。接地面が親指の腹ほどより狭いものは砂利に沈みます。 沈むと歩幅が縮み、写真で立ち姿が硬くなります。
祖父の側も同じです。底が薄く硬いものは、砂利の上で足裏に当たりが出ます。歩く距離が長い神社では、これが後半に効きます。
足元は写真に写る面積が小さい場所です。見た目より、立っていられるかを先に決めて構いません。
11月の境内で効くのは、動かない時間
参拝の本番は11月です。この時期に効くのは、気温そのものより動かない時間の長さです。
歩いている時間より、止まっている時間のほうが長くなります。日なたと日かげで体感が変わり、境内は風の通り道になっていることもあります。
ここで足すのは、厚い一枚ではなく足せる一枚です。ご祈祷のあいだは屋内、待ち時間は屋外。この行き来が何度も起きます。
厚い一枚で行くと、屋内で調整できません。肩に掛かるものを一枚持っていって、写真のときだけ外して手に持てば、装いの点は変わりません。
12月に入る日程なら、もう一枚を分けてください。写真に写る一枚と、移動だけの一枚です。 移動用は暖かさだけで選んで構いません。
早見表|二人で確かめる三問
| 聞くこと | 満たしている | 満たしていない |
|---|---|---|
| 首元に襟にあたる面はあるか | 1点 | 0点 |
| つま先とかかとは覆われているか | 1点 | 0点 |
| 光る点は一つ以内か | 1点 | 0点 |
合計の差が1以内なら、そのまま進めます。 2以上なら、点の低いほうを一つ上げてください。上げやすいのは襟です。上に一枚重ねるだけで1点動きます。
どちらとも取れる①|片方だけ和装になる
片方が和装で決まっていて、もう片方が洋装しかない日があります。
そのままで並べます。 和洋の別は点に入りません。確かめるのは、洋装の側が3点に届いているかだけです。
洋装の側が2点なら、一つ上げます。上げる場所は襟です。上に襟のある一枚を重ねると、光る点を増やさずに1点上がります。
和装の側は、そこから引く作業だけをしてください。両方を動かそうとすると、どちらも決まらないまま当日になります。
どちらとも取れる②|どちらか一人だけが参列する
二人のうち一人だけが参列する日は、そろえる相手が変わります。
相手は両親です。 両親の点を同じ3つで数えて、そこから一段引いた位置に立ちます。引く量は色の強さと装飾の数で、点そのものは両親と同じ3点で構いません。
一人で行く日にありがちなのが、控えようとして点まで下げてしまうことです。点を下げると、控えているのではなく、場に足りていないように見えます。 引くのは色と装飾で、点は下げません。
どちらとも取れる③|両家で段の考え方が違う
家によって、これまでどうしてきたかが違います。ここは正解が一つに決まりません。
決められないときの置き方は、中間です。 襟を入れて3点にしておき、色と装飾を控えめにする。この形なら、相手方がきちんと整えてきても、思ったより軽い装いで来ても、どちらにも並べます。
もう一つの手として、羽織るものを一枚持っていくと、その場で一段上げ下げできます。脱げば軽くなり、着れば整います。当日に動かせる余地を一つ残しておくのが、いちばん確実です。
まとめ|数えるのは3点と、その差
祖父母の装いで写真に出ているのは、和洋の別でも色の近さでもありません。二人の段の差です。
襟があるか、足元が覆われているか、光る点が一つ以内か。3点で数えて、二人の差を1以内に収める。主役から引く作業は、そのあとに別で行う。
二人が一組に見えることは、孫の写真の一部になります。 そろえることと、同じにすることは違います。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 七五三で祖父母は、どこまでそろえればいいですか。
- そろえるのは段だけです。和装か洋装か、色が近いかどうかは、そろっていなくても写真に出ません。段は3点で数えます。首元に襟にあたるものがあるか、足元のつま先とかかとが覆われているか、光を返す点が一つ以内に収まっているか。満たした数がその人の点です。祖父と祖母の点差が1以内なら、並んだときに一組に見えます。
- Q. 祖父はスーツでないと成立しませんか。
- 上下が同じ生地である必要はありません。3点のうち、襟があること、足元が覆われていること、この二つが満たされていれば段は足ります。上着が一枚あって襟が付いていれば、そこは満たされます。見るのは名前ではなく、襟・足元・光る点の3か所です。
- Q. 片方が和装で、もう片方が洋装でも並べますか。
- 並べます。和洋の別は段には入りません。実際に見えるのは、二人の点差のほうです。片方が和装で3点、もう片方が洋装で3点なら、装いの種類が違っても一組に見えます。逆に、二人とも洋装でも点差が2あると、別々に見えます。和洋を合わせようとして無理をするより、点を合わせるほうが早く終わります。
- Q. 両家の祖父母が四人そろう日は、どうしますか。
- 家ごとにそろえるのではなく、写真の列ごとにそろえてください。集合写真では、四人は同じ後列か左右に並びます。同じ列に立つ人どうしの点差が1以内なら、家が違っても列は割れません。事前に決めるのは一つだけで、上着に襟を入れるかどうかです。ここがそろえば、残りは1点差の範囲に収まります。
- Q. 孫を抱っこするかもしれない日は、何を変えますか。
- 装いを決める前に、二人のどちらが抱くかを決めてください。抱く側は、腕を前に伸ばして肩の縫い目が動くかを確かめます。動かないものは、抱き上げた瞬間に上着の前が開きます。足元も、抱く側だけかかとを低くします。抱かない側は荷物を持つ側になるので、両手が空く形にしてください。二人で役割を分けると、どちらも無理がなくなります。
— メグラシ編集部





