子どもの運動会の服装|当日に困る8つを、前の週に家で直す

子どもの運動会の服装で当日に困ることは、だいたい8つに決まっています。前の週の土曜に、本番と同じ一式を着て10分動いてみれば、そのうちのほとんどは家で直せます。
走ったらズボンが下がった。靴が片方脱げた。朝に着せた上着を脱げないまま並んでいた。運動会のあとに聞く話は、何を着せたかより、着せたものがどこで困ったかのほうが多いものです。
この記事では、困る場所を8つに分けて、それぞれを家で測れる数字で見分けます。親の服装は保育園運動会の服装と運動会の服装の決め方にまとめてあります。ここで扱うのは、子どもが着るものだけです。
結論:当日困ることは、服の8か所に出る
| 困る場所 | 当日に起きること | 家で見る数字 |
|---|---|---|
| ズボン | 走ると下がる・ずり落ちる | ゴムと体のあいだに指が何本入るか |
| 靴 | 脱げる・かかとを踏む | かかとに大人の指が入るか |
| 帽子 | 風で飛ぶ・前が見えない | あごのゴムの長さ・つばの位置 |
| 上着 | 脱げない・脱いだあと行方不明 | 一人で脱いで袋に入れる秒数 |
| フード・ひも | 引っかかる・踏む | ひもの垂れる長さ |
| 名前 | 見えない・取り違える | 名前が外から見える場所の数 |
| 汚れ | 砂と水で閉会まで持たない | 着替えの枚数 |
| 衣装の下 | 日なたで透ける | 2m離れて線が見えるか |
**8つ全部を一度に見る必要はありません。**前の週の土曜に10分動いて、困った場所だけを直します。何も起きなければ、その服で当日を迎えて大丈夫です。
困りごとの多さには順番があります。いちばん多いのはズボンと上着、次が靴と帽子です。この4つは、子どもが走ったり並んだりするたびに起きるので、一日のうちに何度も繰り返されます。フードやひも、名前、汚れ、衣装の下は、特定の競技や時間帯にだけ起きます。時間がない週は、上の4つだけを先に見てください。
先に確かめる|案内に書いてあること
服を選ぶ前に、園や学校から配られた案内を読み直します。指定があるものは、そちらが先です。
| 案内にあること | 意味 | 服の決め方 |
|---|---|---|
| 体操服で登園 | 上下とも決まった服 | サイズと名前だけ確かめる |
| 動きやすい服装で | 私服でよい | 上下が分かれたズボンの服 |
| 紅白帽を持参 | 帽子は決まっている | ゴムの伸びを確かめる |
| 組の色の服を | 上の色が決まっている | 無地のその色の上 |
| 衣装は園で用意 | 下に着るものだけ家 | 衣装の色に合わせる |
| 着替えを持参 | 汚れる競技がある | 上下と靴下を1組 |
| 水筒・タオルを持参 | 荷物が増える | 子どもが持つ袋の大きさを見る |
案内が見つからないときは、前の年の運動会の写真を見返すと、同じ学年の子が何を着ていたかがわかります。写真で多かった形に寄せておけば、当日浮くことはまずありません。
前の週の土曜にやる|本番と同じ一式で10分動く
当日の朝に初めて一式を着ると、困りごとはその場で起きます。前の週の土曜か日曜に、帽子と靴まで含めて全部着て、外で10分動いてみてください。
| 順番 | やること | 見るところ |
|---|---|---|
| 1 | 一式を全部着る(帽子・靴まで) | 一人で着られるか |
| 2 | 20mほど全力で走る | ズボンが下がるか・靴が脱げるか |
| 3 | しゃがんで立つを5回 | 背中が出るか・膝がつっぱるか |
| 4 | 地面に体育座りで1分 | 裾が上がるか・おしりが冷たくないか |
| 5 | 帽子をかぶって振り返る | 帽子がずれて前が見えなくなるか |
| 6 | 上着を脱いで袋に入れる | 30秒以内にできるか |
| 7 | 水筒から飲む | 袖口が濡れないか |
| 8 | 鉄棒や遊具にぶら下がる | フードやひもが引っかからないか |
**2と6で困らなければ、当日の困りごとの大半は消えます。**ズボンと上着がいちばん多いからです。
困る1|走るとズボンが下がる
運動会でいちばん多いのが、走っている途中でズボンが下がることです。リレーや徒競走のあいだ、子どもは片手でズボンを押さえながら走ることになります。
下がる原因は3つあります。ゴムが伸びている、サイズが大きい、ポケットに物が入っている。成長を見越して大きめを買ったズボンは、ふだんは困らなくても、全力で走ったときにだけ下がります。
もう一つ見落としやすいのが、上の服の裾です。上の裾がズボンの外に長く出ていると、走ったときに裾が揺れて、ズボンのゴムを下に引っ張ります。上の丈が腰骨の下まであるときは、ズボンの中に入れるか、丈の短い上に替えると下がりにくくなります。年少以下の子は自分で裾を入れ直せないので、最初から短い丈にしておくほうが確実です。
ウエストのゴムは、指が何本入るかで決める
ズボンをはいた状態で、子どものおなかの前からゴムと体のあいだに大人の指を入れます。
| 入る指の本数 | 走ったとき | 直し方 |
|---|---|---|
| 1本もきつい | 下がらないが、座るとおなかが苦しい | 1つ上のサイズにする |
| 1〜2本 | 下がらない | そのまま |
| 3本 | 全力で走ると少し下がる | ゴムを2cm詰める |
| 4本以上 | 走るたびに下がる | ゴムを入れ替えるか、ズボンを替える |
| 中にひもがある | ひもで締められる | 結び目を内側に入れる |
| ポケットが重い | 片側だけ下がる | ポケットを空にする |
**指2本までなら、当日に下がることはほとんどありません。**3本入るなら、ゴムの通し口から引き出して2cmほど詰めると直ります。ゴムが伸びて戻らないものは、通し直すより、ほかのズボンにしたほうが早く済みます。
困る2|靴が脱げる・かかとを踏む
靴は、走る数十秒のために選びます。ふだん困っていない靴でも、全力で走ってカーブを曲がるときにだけ脱げることがあります。
かかとを踏んで履く癖がついている靴は、かかとの芯がつぶれて、履いても足が前に滑ります。この状態の靴は、ひもや面ファスナーを締めても、走ると脱げやすくなります。
留め方も見ておきます。面ファスナーは、毛羽や糸くずが詰まると留める力が弱くなり、走っているうちに外れてきます。前の週に、面ファスナーの面を歯ブラシでこすって糸くずを取っておくと、留まり方が戻ります。ひも靴は、ほどけるとその場で結び直せない子が多いので、二重に結ぶか、ほどけにくい結び方を前の週に練習しておきます。
靴のサイズは、つま先とかかとの余りで見る
子どもを立たせて、靴の上から測ります。
| 見るところ | ちょうどよい | 小さい | 大きい |
|---|---|---|---|
| つま先の余り | 指の幅ひとつぶん | 押すと指先がすぐ当たる | 指の幅ふたつ以上 |
| かかと | 大人の指が入らない | ― | 指が1本すっと入る |
| 甲の締まり | 面ファスナーを奥まで留めて痛がらない | 留めると痛がる | 奥まで留めても浮く |
| かかとの芯 | 指で押すと戻る | ― | つぶれて戻らない |
| 靴底のすり減り | 左右がほぼ同じ | ― | 片側だけ大きく減っている |
| 中敷きの跡 | 指の跡が中敷きに収まる | 跡が先端にかかる | 跡が中敷きの中ほどで終わる |
**かかとに大人の指が1本すっと入る靴は、走ると脱げます。**大きめの靴は中敷きを1枚足すとかかとが合うことがあります。つま先が当たっている靴は、慣れで直らないので替えます。
新しい靴にするか、履き慣れた靴にするか
運動会に合わせて新しい靴を買う家庭は多いのですが、前日に下ろした靴は、当日にかかとが擦れたり、ひもがほどけやすかったりします。
| 状況 | どちらにするか | 理由 |
|---|---|---|
| 新しい靴を外で3回以上履いた | 新しい靴 | かかとと甲がなじんでいる |
| 新しい靴を前日に下ろす | 履き慣れた靴 | 当日に擦れが出やすい |
| 今の靴のつま先が当たる | 新しい靴を今週から慣らす | 当日までに3回履ける |
| 今の靴のかかとがつぶれている | 新しい靴 | 走ると脱げる |
| 今の靴がきつく、慣らす時間がない | 今の靴で当日を終える | 走る場面での困りごとが少ない |
| ひも靴しかない | 前の週に二重結びを練習 | ほどけたときに自分で直せない |
**新しい靴は、運動会の1週間前までに下ろして、外で3回履く。**それができないなら、当日は今の靴で終えて、運動会のあとに買い替えても遅くありません。
困る3|帽子が飛ぶ・前が見えない
運動会の帽子は、園や学校で決まっている紅白帽か、組の色の帽子が多いはずです。困るのは、あごのゴムが伸びて風で飛ぶことと、走るとつばが下がって前が見えなくなることです。
| 起きること | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 風で飛ぶ | あごのゴムが伸びている | ゴムを2〜3cm短く結び直す |
| ゴムがあごに食い込む | ゴムが短すぎる | 指1本入る長さにする |
| つばが目に下がる | 帽子が大きい | 髪を結ぶ位置を後ろに下げて調整 |
| 結んだ髪で帽子が浮く | 結び目が高い | 結び目を耳の高さより下に |
| 赤白を返すと裏が汚い | 裏返して洗っていない | 前の週に裏表とも洗う |
紅白帽は、洗うたびにあごのゴムが少しずつ伸びていきます。春から一度もゴムを替えていない帽子は、秋の運動会のころには結び目を詰めても止まらないことがあります。その場合は、手芸用の平たいゴムに通し替えると直ります。
髪を高い位置で結ぶと、帽子が持ち上がってゴムだけで止まる形になり、走ると後ろに脱げます。帽子をかぶる日の髪型は、ポニーテールと三つ編みの結び位置で、結び始めの高さを決めておくと迷いません。
困る4|朝は寒く、昼は暑い
秋の運動会は、朝の集合と昼の競技とで、体感が大きく違います。朝の寒さに合わせて着せると、昼には暑くて脱ぎたくなります。昼に合わせると、開会式で並んでいるあいだ寒くなります。
| 朝の集合のとき | 昼の競技のとき | 重ね方 |
|---|---|---|
| 半袖で平気 | 半袖で平気 | 半袖1枚・上着なし |
| 半袖だと少し寒い | 半袖で平気 | 半袖+前開きの薄い上着 |
| 長袖が欲しい | 半袖で平気 | 半袖+前開きの上着、昼に脱ぐ |
| 長袖が欲しい | 長袖で平気 | 長袖1枚+薄い上着 |
| 上着が欲しい | 長袖が欲しい | 長袖+前開きの厚めの上着 |
| 曇りで風が強い | 一日中冷える | 長袖+上着+下に薄い長ズボン |
重ねる枚数を増やすより、脱げる1枚を外側に置くほうが、一日のあいだに調整が利きます。下に着るのは半袖にしておくと、昼に上着を脱いだときにちょうどよくなる日が多いはずです。
子どもの席が日なたか日陰かでも、体感は変わります。前の年の運動会で子どもの席がテントの下だったなら、昼でも上着が欲しくなる日があります。反対に、校庭の真ん中に座って待つ形なら、朝の寒さはすぐに消えます。席の場所がわからないときは、前の年の写真や、上の子のいる家庭に聞いて確かめておくと、上着の厚みが決めやすくなります。
上着は「自分で脱いで、自分で持てるか」で選ぶ
上着の選び方は、暖かさより先に、子どもが自分で扱えるかです。運動会のあいだ、上着の脱ぎ着を手伝う大人は近くにいません。
| 上着の形 | 一人で脱げるか | 脱いだあと | 判定 |
|---|---|---|---|
| 前が全部開く薄手 | 脱げる | 丸めて袋に入る | いちばん向く |
| 前が全部開く厚手 | 脱げる | 袋に入らない | 朝だけ着て親が預かる |
| 頭からかぶるトレーナー | 時間がかかる | 裏返しになる | 出番の前に脱げないことがある |
| ボタンが小さいカーディガン | 年少には難しい | 丸めて袋に入る | 年中以上なら使える |
| フード付きの上着 | 脱げる | フードが引っかかる | フードを内側に折る |
| 長い丈の上着 | 脱げる | 袋に入らない | 運動会の日は避ける |
前の週の土曜に、上着を着た状態から脱いで袋に入れるまでを、子どもに一人でやってもらってください。**30秒以内にできれば、当日も自分で脱げます。**できなければ、上着を薄いものに替えるか、集合場所で親が預かる形にします。
困る5|フード・ひも・飾りが引っかかる
綱引きや玉入れ、組み体操のように、子ども同士が近くで動く競技では、服の飛び出した部分が引っかかります。
| 服の部分 | 引っかかる場面 | 直し方 |
|---|---|---|
| フード | 後ろの子がつかむ・遊具に引っかかる | フードのない上にする |
| 首元のひも | 走るとほどけて垂れる | ひもを抜いておく |
| 裾のひも | 足で踏む | 結び目を内側に入れる |
| 大きなボタン・飾り | 組み体操で背中に当たる | 飾りのない上にする |
| 長いすそ | 綱引きで足にからむ | ズボンの丈を合わせる |
| ポケットの多いズボン | 鉄棒で引っかかる | ポケットの少ないものにする |
**フードとひもは、あるだけで困る場面が生まれる部分です。**運動会の日だけは、フードもひももない服にしておくと、競技の内容がわからなくても困りません。
手持ちの上がフード付きしかないときは、フードを内側に折り込んで、上着の首元から出ないようにするだけでも違います。首元のひもは、抜いてしまっても服の形は崩れません。抜いたひもは捨てずに袋に入れておけば、運動会のあとで通し直せます。
困る6|名前が見えない・取り違える
運動会の日は、同じような帽子と上着の子が何十人も集まります。脱いだ上着や水筒の取り違えは、毎年どこでも起きています。
| 持ち物 | 名前を書く場所 | 外から見えるか |
|---|---|---|
| 帽子 | つばの裏と内側のタグ | 裏返すと見える |
| 上着 | 首の後ろのタグと内側の胸 | 脱いで広げると見える |
| 靴 | かかとの内側と外側 | 並べた靴でも見える |
| 水筒 | 本体とふた | ふただけ離れても見える |
| 着替えの袋 | 袋の外側 | 外から見える |
| タオル | 端の目立つ場所 | 掛けたままでも見える |
上着と靴は、外から見える場所にも名前を入れておくと、ほかの子の物と並んだときに子ども自身が見分けられます。字が読めない年齢なら、名前の横に小さな印を付けておくと、本人が自分の物だとわかります。
上の子のお下がりを着せる場合は、前の持ち主の名前が残っていないかも確かめます。タグに上の子の名前が残ったままだと、先生や友だちが持ち主を取り違えることがあります。古い名前は線で消すより、上から布の名前シールを貼って書き直すほうが、読み間違いが起きません。
困る7|砂と汚れで、閉会まで持たない
園庭や校庭の運動会では、体育座りをするたびに、砂がズボンのおしりと膝に付きます。水筒の水や昼のお弁当でも、上の服が汚れます。
汚れが集まるのは、おしりと膝、それに袖口です。体育座りで待つ時間が長い運動会では、おしりの砂がズボンのポケットや折り返しの中にたまり、帰ってから家の床に落ちます。裾を折り返してはかせている場合は、運動会の日だけ折り返しをやめるか、丈の合うズボンに替えておくと、砂がたまる場所が減ります。
服を汚れにくくすることはできないので、汚れても続けられる色と、着替えで直します。白や淡い色のズボンは、座った跡がそのまま残り、午後の競技のころには目立ちます。下は濃い色、上は案内の色か、汚れの目立ちにくい中間の色にしておくと、閉会まで同じ服で過ごせる日が増えます。
着替えの袋に入れるもの
着替えを持たせる場合は、何を入れるかを子どもと一緒に確かめておきます。
| 入れるもの | 枚数 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 上の服 | 1枚 | 水や昼食で濡れた・汚れた |
| 下のズボン | 1枚 | 砂で汚れた・転んで破れた |
| 靴下 | 1足 | 砂が入った・濡れた |
| 下着 | 1組 | 年少以下は特に |
| タオル | 1枚 | 汗と手洗いのあと |
| 汚れ物を入れる袋 | 1枚 | 脱いだ服を分ける |
| 替えの髪ゴム | 1本 | 結び目がほどけた |
汚れ物を入れる袋を1枚入れておくと、脱いだ服で着替えの袋全体が砂だらけにならずに済みます。袋は、子どもが自分で口を開けられる形のものにしてください。
着替えは、上から順に重ねて入れておくと、子どもが一人で取り出しやすくなります。いちばん上に上の服、その下にズボン、いちばん下に靴下と下着。着替える順番と同じ並びにしておくと、先生に手伝ってもらう場面でも迷いません。
困る8|ダンスや演技の衣装の下に着るもの
ダンスや演技で衣装を着る場合、衣装は園や学校で用意されていて、下に着るものだけを家で用意することがよくあります。
| 衣装の色と布 | 下に着るもの | 避けたいもの |
|---|---|---|
| 白・淡い色の薄い布 | 肌に近い色の半袖 | 柄・濃い色・文字入り |
| 濃い色の薄い布 | 衣装と同じ色の半袖 | 白や明るい色 |
| 厚い布 | 薄い半袖ならなんでも | 厚手の長袖 |
| 腕が出る形 | 袖の短い肌着 | 袖が衣装から出る長さ |
| 首元が広い形 | 首元の狭い肌着は避ける | 肌着の襟が見える |
| 頭からかぶる形 | 前の開かない薄手 | ボタンやフードのある服 |
前の週に衣装を受け取っているなら、外の明るいところで着せて、2m離れて見てください。**下の服の線や色が見えたら、その下着は替えます。**衣装を当日に受け取る場合は、肌に近い色の薄い半袖を下に着ておけば、たいていの衣装で困りません。
衣装に着替える場所と時間も、先に聞いておくと安心です。教室で着替えて出る形なら、下に着る服は前の開かない薄手が向きます。校庭の待機場所で上から重ねるだけの形なら、下は体操服のままでよいこともあります。着替えの時間が短いと、ボタンの多い服は間に合わないので、下は頭からかぶるだけで済む形にしておきます。
年齢で変わる|子どもが自分でできることの段
同じ服でも、年齢によって自分で扱えるかどうかが違います。年齢より、ふだん家で一人でできていることを基準にしてください。
| 年齢の目安 | 一人でできること | 服の決め方 |
|---|---|---|
| 0〜1歳 | 親と一緒に出る | 抱っこで引っかからない服 |
| 2歳 | 前の開く上着を脱ぐ | ボタンやファスナーのない上 |
| 3歳(年少) | 面ファスナーの靴を履く | 靴は面ファスナー |
| 4歳(年中) | 大きなボタンを外す | 前開きの上着が使える |
| 5歳(年長) | ファスナーを上げ下げする | ほとんどの上着が使える |
| 小学生 | ひもを結ぶ | ひも靴も使える。二重結びを確かめる |
**運動会の日に、ふだんできないことを初めてやらせない。**これだけで、当日に困る場面がかなり減ります。
同じ年齢でも、できることには幅があります。家では一人でファスナーを上げられても、大勢の中で急かされるとできなくなる子もいます。前の週の土曜に試すときは、親が横で「急いで」と声をかけながらやってもらうと、当日に近い状態で確かめられます。急かされてもできたなら、当日も大丈夫です。
体操服がある日と、私服の日
体操服が決まっている園や学校でも、困りごとの中身は同じです。ただし、確かめる場所が少し違います。
| 項目 | 体操服の日 | 私服の日 |
|---|---|---|
| サイズ | 春に買ったものが小さくなっていないか | 大きめを買っていないか |
| ズボンのゴム | 洗濯で伸びていないか | 指の本数で確かめる |
| 名前 | 胸の名札が見えるか | 外から見える場所に入れる |
| 上着 | 決まった上着があるか | 前開きの薄手 |
| 色 | 決まっている | 組の色の指定を確かめる |
| 着替え | 予備の体操服があるか | 上下1組 |
春に買った体操服は、秋の運動会のころには袖や裾が短くなっていることがあります。前の週の土曜に一度着せて、手首とくるぶしが出ていないかを見てください。出ていても動くのに困らなければ、そのままで構いません。
困るのは、上の丈が短くなって、しゃがんだときに背中が出る場合です。組み体操や体育座りで背中が出ると、子どもは気にして裾を引っ張りながら動くことになります。この場合は、体操服の下に、丈の長い肌着を1枚着せてズボンの中に入れておくと、背中が出なくなります。体操服を買い足すのは、それでも困るときだけで足ります。
写真に残る場所|帽子のつばと、上の色
運動会の写真は、子どもが走っている横顔か、並んで座っている姿が多くなります。服の困りごとは、写真の中にも残ります。
| 写真に写るところ | 起きやすいこと | 前の週に見ること |
|---|---|---|
| 顔 | 帽子のつばの影で暗く写る | つばが眉より上で止まるか |
| 胸から上 | 名札や組の色が見えない | 上着の前を開けたとき名札が見えるか |
| 全身 | ズボンを片手で押さえて走っている | ゴムに指が何本入るか |
| 足元 | 靴下が片方だけ下がっている | 靴下のゴムが伸びていないか |
| 並んで座る姿 | 上着の裾が地面に広がる | 上着の丈が腰までか |
写真のために服を替える必要はありません。ただ、ズボンを押さえながら走っている写真は、見返したときに子ども自身が気にすることがあります。ゴムの指の本数を確かめておくことは、写真のためにもなります。
雨で延期・体育館に変わる日
秋の運動会は、雨で延期になったり、会場が体育館に変わったりすることがあります。前の日に決まる場合は、服を少し替えます。雨の日の親の服装は雨の運動会のママのコーデにあります。
| 変わること | 子どもの服で替えるもの | 理由 |
|---|---|---|
| 体育館に変わる | 上履きを持たせる | 外の靴では入れない |
| 体育館に変わる | 半袖を下に | 屋内は暖かくなりやすい |
| 地面がぬかるむ | 濃い色のズボン | 泥の跡が目立たない |
| 地面がぬかるむ | 替えの靴下を2足 | 足元が濡れる |
| 小雨で決行 | 薄い雨よけの上着 | 傘は競技中に持てない |
延期になって平日に変わると、親が行けない家庭もあります。子どもが一人で着替えまで済ませられる服にしておくと、どちらの日になっても困りません。
どちらとも取れるとき①|「動きやすい服で」とだけ書いてある
案内に色や形の指定がなく、「動きやすい服で」とだけ書いてある場合です。何を着せてもよさそうで、かえって迷います。
| 迷いどころ | 決め方 |
|---|---|
| スカートやワンピースでもいいか | ズボンにする。鉄棒や体育座りで困らない |
| キャラクターの絵の服でいいか | 指定がなければ構わない。写真に大きく写る |
| 上下の色をそろえるか | 組の色の指定がなければ自由 |
| 帽子は家のものでいいか | 案内に帽子の指定がないか、もう一度見る |
| 新しく買ったほうがいいか | 今ある服で8つの困りごとが出なければ買わない |
いちばん外れないのは、ふだん体育のある日に着ている服をそのまま着せることです。子どもがその服で動き慣れているので、当日に新しく困ることが出にくくなります。
ほかの家庭がどうするかが気になるなら、前の年の写真で確かめるのがいちばん確実です。同じ学年の子の多くが無地の上と濃い色のズボンなら、それに合わせておけば目立つことはありません。絵や文字の大きい服を着ている子が多い園なら、そうした服でも構いません。案内に書いていないことは、その園や学校の前の年の様子が答えになります。
どちらとも取れるとき②|半袖か長袖か決まらない
朝の寒さと昼の暑さの差が大きい日は、半袖か長袖かで迷います。
決め方は、下に何を着るかで分けます。下を半袖にして、その上に前の開く上着を重ねる形なら、朝は上着を着て、昼は脱いで半袖になれます。長袖を1枚で着る形だと、昼に暑くなっても脱ぐものがなく、袖をまくるしかありません。
**迷う日は、半袖の上に前開きの上着。**これで朝と昼のどちらにも合わせられます。ただし、競技の最中に上着を脱ぐ時間はないので、出番の前に脱いでおくよう、前の日に子どもと話しておきます。
長袖を選ぶほうがよいのは、一日中曇りで風が強い日と、子どもの席が日陰になる日です。この場合は、長袖を1枚で着せて、上着は朝だけにします。袖が長くて手の甲にかかる長袖は、玉入れや綱引きで手元がもたつくので、袖口が手首で止まる丈のものを選んでください。袖が長いときは、1回だけ折り返しておくと、競技のあいだにずり落ちてきません。
どちらとも取れるとき③|子どもが着たい服と、親が着せたい服が違う
年中・年長になると、子どもが自分で着たい服を言い出します。それが、親から見ると運動会に向かない服のこともあります。
そのときは、8つの困りごとのうち、どれに当たるかを一緒に確かめてください。前の週の土曜に、その服で20m走ってもらい、上着を脱いで袋に入れてもらう。ズボンが下がらず、脱ぐのも30秒以内でできたなら、その服で困ることはありません。
反対に、走ったら下がった、脱げなかったという結果が出れば、子ども自身が納得して替えやすくなります。親が決めて着せるより、試して困った場所を子どもと一緒に見るほうが、当日の朝にもめずに済みます。
前の晩と当日の朝の確認表
前の晩と当日の朝に、玄関で見るところだけをまとめました。
| いつ | 見るところ | 困ったときの直し方 |
|---|---|---|
| 前の晩 | 一式が全部そろっているか | 足りない物を袋に入れる |
| 前の晩 | 帽子のゴムの長さ | 指1本の長さに結び直す |
| 前の晩 | 靴のひも・面ファスナー | ほつれや弱った面を確かめる |
| 前の晩 | 名前が全部に入っているか | 外から見える場所にも書く |
| 前の晩 | 着替えの袋の中身 | 汚れ物の袋を足す |
| 当日の朝 | 天気と朝の寒さ | 上着の厚みを決める |
| 当日の朝 | ポケットが空か | 中身を出す |
| 当日の朝 | 髪の結び目の高さ | 耳より下で結び直す |
**前の晩に5つ、当日の朝に3つ。**これだけ見ておけば、玄関を出てから困ることはほとんどありません。
よくある行き違い
| よくある思い込み | 実際はこう |
|---|---|
| 成長を見越して大きめがよい | 走るとズボンが下がり、靴が脱げる |
| 新しい靴のほうが走りやすい | 前日に下ろすとかかとが擦れやすい |
| 厚手の上着1枚なら寒くない | 昼に脱げず、暑いまま走ることになる |
| 白い服のほうが写真で映える | 体育座りの砂の跡が午後に目立つ |
| フードは寒さよけになる | 競技で引っかかる場面が多い |
| 当日の朝に着せれば十分 | 困りごとはその場で初めて見つかる |
運動会の服装は、何を着せるかを決める作業というより、着せた服が当日どこで困るかを先に見つける作業です。前の週の土曜の10分が、当日の子どもの安心につながります。
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よくある問い
- Q. 運動会の日、子どもには新しい靴と履き慣れた靴のどちらを履かせればいいですか
- 前の週までに3回以上外で履いて、かかとが浮かず、子どもが痛がらなかった靴なら、新しい靴でも構いません。そうでないなら履き慣れた靴にします。見るのは、つま先に指の幅ひとつぶんの余りがあるか、かかとに大人の指が1本入るか入らないかの2つです。今の靴のつま先が当たっていて、新しい靴を慣らす時間もないときは、当日は今の靴にして、運動会が終わってから買い替えるほうが、走る場面で困りません。
- Q. 案内に「動きやすい服装で」としか書いてありません。何を着せればいいですか
- まず、上下が分かれていること、ズボンであること、フードとひもがないこと、の3つを満たす服にします。そのうえで、帽子の色や組の色の指定がないかを、連絡帳やお便りの過去の号でもう一度確かめてください。指定がなければ、上は無地か小さな柄の長袖か半袖、下は膝が曲げやすいズボン、靴は運動靴です。迷うときは、ふだん園や学校で体育のある日に着ている服をそのまま着せるのが、いちばん外れません。
- Q. 朝は寒いのですが、上着を着せていくと脱がずに走ってしまいます
- 上着は、前が全部開くもの、子どもが自分で脱げるもの、脱いだあと丸めて自分の袋に入るもの、の3つで選びます。頭からかぶる厚手のトレーナーは、脱ぐのに時間がかかり、出番の前に脱げないまま並ぶことがあります。前の週の土曜に、上着を着た状態から脱いで袋に入れるまでを、子どもに一人でやってもらってください。30秒以内でできれば当日も脱げます。できなければ、上着を薄いものに替えるか、朝だけ着て集合場所で親が預かる形にします。
- Q. ダンスの衣装の下に何を着せればいいかわかりません
- 衣装が薄い布や白っぽい色なら、下に着るものは肌に近い色か、衣装と同じ色にします。柄のあるシャツや濃い色を下に着ると、日なたで透けて見えます。前の週に衣装を着て、外の明るいところで2m離れて見てください。下の服の線や色が見えたら替えます。衣装を当日の朝に園や学校で着る場合は、着替えやすいように、下は前の開かない薄手の半袖にしておくと、頭からかぶる衣装でももたつきません。
— メグラシ編集部





