孫の運動会の服装|観る側で困る7つを、前の晩に直す

**孫の運動会に着ていく服は、家を出る時刻と、校庭で座る場所の2つで決まります。**服の格や、きちんとして見えるかどうかで迷う必要は、ほとんどありません。
祖父母として観にいく日に困ることは、だいたい決まっています。朝は寒かったのに昼は暑い。敬老席がなくてシートに座ったら、裾がめくれて落ち着かない。帽子のつばが後ろの人の邪魔になった。孫が探してくれたのに見つけてもらえなかった。家族写真で自分だけ色が浮いた。撮影を頼まれて両手がふさがった。校舎のトイレで靴を脱ぐ場所があった。
**この7つは、どれも前の晩に直せます。**当日の朝に服を選び直す必要はありません。
保護者として観る日の服装は運動会の服装に、50代で立場が分かれる話は運動会のコーデ50代にまとめてあります。この記事は、祖父母として観にいく日だけの困りごとに絞っています。
結論:困るのは服の格ではなく、移動・座る場所・見つけてもらうこと
| 困りごと | 起きる時刻 | 直す場所 | 前の晩にすること |
|---|---|---|---|
| 朝と昼の気温差 | 家を出るとき/正午 | 上着 | 脱いで膝に掛けられる薄手を1枚 |
| シートに座って裾がめくれる | 開会直後 | 下半身の服 | 膝を立てて座り、裾を確かめる |
| 帽子が後ろの視界をふさぐ | 立ち見のとき | 帽子 | つばの長さを測る |
| 孫に見つけてもらえない | 競技の合間 | 羽織りか帽子 | 1か所だけ明るい色にする |
| 家族写真で浮く | 昼休み・閉会後 | 全身の明るさ | 子世帯の服を聞いておく |
| 撮影で両手がふさがる | 孫の出番 | バッグ | 肩に掛ける形にする |
| トイレで靴を脱ぐ | 午前の途中 | 靴 | 脱ぎ履きの秒数を測る |
7つのうち、服そのものを替える必要があるのは2つだけです。**残りの5つは、上着・帽子・バッグ・靴の選び直しで足ります。**手持ちの服で行けるかどうかは、この表の右端を一つずつ確かめれば分かります。
先に聞いておく3つ|子世帯に確かめること
服を決める前に、子世帯に3つだけ聞いてください。学校からのお知らせは子世帯に届いていて、祖父母の手元にはないことが多いからです。
| 聞くこと | 答えの例 | それで決まること |
|---|---|---|
| 観覧の場所 | 敬老席・テントあり | 裾の長い服でも困らない |
| 観覧の場所 | 保護者と一緒にシート | 座る前提で下半身を選ぶ |
| 観覧の場所 | 立ち見が中心 | 帽子のつばと靴を先に決める |
| 日傘の扱い | 使えない | 襟と帽子で首の後ろを覆う |
| 日傘の扱い | 使える場所がある | 使える場所の位置も聞いておく |
| 何時まで観るか | 午前で帰る | 朝の気温に合わせて組む |
| 何時まで観るか | 閉会まで | 昼と夕方の両方を見て組む |
| 昼食の場所 | 校庭のシートで家族と | 座る時間が1時間延びる |
| 昼食の場所 | 家に戻る・店に行く | 汚れても着替えられる |
**いちばん大事なのは観覧の場所です。**椅子に座るのか、シートに座るのか、立って観るのかで、選ぶ服の形がほとんど決まります。聞きにくければ「去年はどこで観ていたの」と聞くと、答えが返ってきやすくなります。
困りごと1|家を出るときと、校庭で、気温が違う
祖父母が運動会に行く日は、保護者より移動が長いことがよくあります。電車を乗り継いで1時間、車で2時間という日もあります。
家を出るのが朝7時、校庭に着くのが9時。この2時間のあいだに、気温は数度上がります。10月の晴れた日なら、校庭の日なたと朝の駅のホームでは、体に感じる暖かさがまるで違います。
家を出るときの寒さに合わせて厚手を着ていくと、校庭に着いた時点で暑くなります。脱いだ厚手はシートの上で場所を取り、膝にも掛けられません。
直し方は1つです。**服は昼の校庭に合わせて組み、朝の寒さは上着1枚で足す。**上着は脱いだあと、膝に掛けるか、丸めてバッグに入る薄さにします。
昼の校庭に合わせるというのは、日なたに座って暑く感じない程度の厚みにする、という意味です。長袖の薄手のシャツや、目の詰まった薄いニット1枚が目安になります。その上に上着を着て家を出て、校庭に着いたら脱ぐ。この順番にしておくと、朝の駅でも昼の日なたでも、脱ぐか着るかの1回の動きで合わせられます。下に着込む枚数を増やすと、暑くなったときに人前で脱げないので、困ることになります。
移動時間で、上着を決める
| 家から校庭まで | 朝と昼の差 | 上着の目安 | 脱いだあと |
|---|---|---|---|
| 30分以内 | 小さい | なしか、薄手のカーディガン | 肩に掛ける |
| 30分〜1時間 | 中くらい | 薄手のカーディガンか羽織り | 膝に掛ける |
| 1〜2時間 | 大きい | 薄手のジャケットか、軽い中綿 | 丸めてバッグへ |
| 2時間以上 | とても大きい | 前を閉められる軽い上着 | 車に置く・袋に入れる |
| 前泊して行く | 小さい | 朝の気温で決める | 宿に置いていける |
**2時間を超える日は、上着を2枚にしないでください。**枚数が増えるほど、校庭で脱いだものの置き場に困ります。前を閉められる上着1枚にして、下に着る服は薄くします。
秋の上着をどこまで軽くできるかは、膝に掛けたときに太ももの上で収まるかどうかで見ます。膝からはみ出して地面に垂れる長さの上着は、シートの上では扱いにくくなります。
困りごと2|敬老席がなく、シートに座ることになった
学校によっては、祖父母向けの椅子やテントの席があります。ない学校では、保護者と一緒にレジャーシートに座ります。椅子のつもりで服を選んでいると、ここで困ります。
シートに座ると、膝を立てるか、横に崩すか、あぐらのように組むかのどれかになります。どの座り方でも、裾は椅子のときより10cm以上上に引かれます。膝上の丈のスカートは、座った時点で太ももまで上がります。
もう一つは、腰まわりです。低い位置に座ると、背中側の裾がパンツやスカートのウエストから抜けて、腰の肌が出ることがあります。後ろに人が座っていると、気になって姿勢を何度も直すことになります。
シートに座る日の、裾と腰まわり
| 服の形 | 膝を立てて座ったとき | 横に崩して座ったとき | 判定 |
|---|---|---|---|
| ゆったりしたパンツ | 膝が出ない | 裾が脚にからまない | そのまま行ける |
| 細身のパンツ | 膝の裏が引かれる | 腰に食い込む | 1時間までなら |
| ふくらはぎ丈のゆったりスカート | 裾を脚に巻ける | 布が余って楽 | そのまま行ける |
| 膝丈のスカート | 太ももまで上がる | 裾を押さえ続ける | 膝掛けがあれば |
| 細身の長いスカート | 膝が立たない | 裾が突っ張る | シートには向かない |
| 腰までの短いトップス | 背中の肌が出る | 同じ | 下に長めを1枚 |
| お尻が隠れる丈のトップス | 背中が出ない | 同じ | そのまま行ける |
前の晩に、床に座って膝を立ててみてください。背中に手を回して、服と服のあいだに肌が触れないかを確かめます。触れるようなら、トップスの下に丈の長いものを1枚入れるか、トップスを長いものに替えます。
座っている時間の長さも、判定を変えます。開会から昼休みまでシートにいるなら、それだけで3時間近くになります。細身のパンツは1時間なら気になりませんが、3時間になると、膝の裏と腰のあたりに布が当たり続けます。座る時間が2時間を超えそうなら、ゆったりした形を選ぶと、途中で何度も座り直さずに済みます。
昼食の時間|シートで家族と1時間座る
昼休みに家に戻らず、校庭のシートで家族と一緒にお弁当を食べる学校もあります。このときは、観覧の時間とは座り方が変わります。
観覧中は前を向いて座りますが、昼食のときは輪になって向かい合います。膝を横に崩して座る時間が長くなるので、裾が横に広がるか、脚にまとわりつくかで、落ち着き方が違ってきます。
| 昼食のときの動き | 困りやすい服 | 困りにくい服 |
|---|---|---|
| 輪になって横座り | 細身の長いスカート | 布に余裕のあるパンツ |
| お弁当を膝に置く | 滑る素材のスカート | 表面に少し凹凸のある生地 |
| 孫にお茶を渡す | 袖口の広い服 | 手首で止まる袖 |
| 立ってごみを片づける | 裾を踏む長さ | くるぶしより上の丈 |
| 砂のついた手で触る | 白いボトムス | 中間色のボトムス |
袖口が広い服は、座ったまま手を伸ばしたときに、お弁当の上を袖がかすめます。手首で止まる袖か、肘までまくって留まる袖にしておくと、昼食の時間を気にせず過ごせます。
困りごと3|立ち見で、後ろの人の視界をふさいだ
徒競走や学年の演技の時間は、保護者席の後ろで立って観ることがあります。このとき、帽子のつばが後ろの人の視界に入ります。
**前に張り出したつばは、後ろから見ると、ちょうど目の高さに来ます。**小柄な人の後ろに立っても、つばの分だけ前が見えにくくなります。背の低い人が後ろにいると、なおさらです。
立ち見のときに気になるのは、帽子だけではありません。肩に大きなバッグを掛けていると、人の間に立ったときに横の人に当たります。髪をまとめて高い位置に結んでいると、それも後ろの人の視界に入ります。立ち見の時間は、頭の上と肩の横に張り出すものを減らすと考えておくと、何を外せばいいかがすぐに分かります。
日傘はもっと広く視界をふさぐので、観覧場所では使えない学校が多くあります。「日傘はご遠慮ください」と書かれたお知らせが子世帯に届いていないか、前の晩に聞いてください。
帽子のつばは何cmまでか
| つばの形 | 前に張り出す長さ | 立ち見の場所 | 座る場所 |
|---|---|---|---|
| つばのない帽子 | 0cm | 困らない | 日差しは頭だけ |
| 浅いつばの帽子 | 3〜5cm | 困らない | 額まで影 |
| 前だけつばのある帽子 | 6〜7cm | 困らない | 目元まで影 |
| 全体につばのある帽子 | 7〜9cm | 人の後ろなら外す | 目元と頬に影 |
| つばの広い帽子 | 10cm以上 | 外す | 肩まで影 |
| つばが柔らかく下がる帽子 | 形による | 下がった分だけ邪魔 | 首まで影 |
前の晩に、つばの前の縁から頭の生え際までを測ってください。7cmを超えるものは、座っている時間だけかぶる帽子と考えておきます。立ち見の時間は手に持つか、バッグに入れられる柔らかい素材を選びます。
日傘が使えない日に首の後ろが気になる場合は、襟のあるシャツか、薄い布を首に1枚巻きます。帽子のつばを広げるより、周りの視界を邪魔しません。
困りごと4|孫に、見つけてもらえなかった
競技の合間に、孫が観覧席のほうを見て手を振ることがあります。そのとき祖父母を見つけられるかどうかは、30mほど離れた場所から、まわりと違って見えるかで決まります。
10月の校庭の観覧席には、紺・黒・ベージュ・グレー・カーキの服が並びます。どれも落ち着いたよい色ですが、同じ色が何十人も並ぶと、一人ひとりの見分けがつきません。
全身を目立つ色にする必要はありません。**1か所だけ、まわりと明るさが違う色を置けば足ります。**置く場所は、座っても立っても見える、頭か肩のまわりが向いています。
30m先で見える色、見えない色
| 置く色 | 観覧席のまわり | 30m先から | 置く場所の例 |
|---|---|---|---|
| 白・生成り | 暗い色が多い | よく見える | 帽子・羽織り |
| 明るい黄み | 暗い色が多い | よく見える | 首に巻く布 |
| はっきりした赤み | 暗い色が多い | よく見える | 羽織り |
| 明るい水色 | 暗い色が多い | 見える | 帽子 |
| ベージュ | 同じ色が多い | 埋もれる | 目印には向かない |
| グレー | 同じ色が多い | 埋もれる | 目印には向かない |
| 紺・黒 | 同じ色が多い | 埋もれる | 目印には向かない |
| 細かい柄 | 何でも | 30mでは1色に見える | 目印には向かない |
**柄は目印になりません。**30m離れると、細かい柄は混ざって1色に見えます。無地の、面積のある明るい色のほうが見つけてもらえます。
前の日に、孫に「おばあちゃんは白い帽子で、テントの右のほうにいるよ」と伝えておくと、見つけてもらえる回数が増えます。色だけでなく、だいたいの場所も一緒に伝えるのがこつです。
目印は、午前と午後で見え方が変わります。午前は日が東から当たるので、東側の観覧席は逆光になり、明るい色でも暗く見えます。午後はその反対です。座る場所が逆光になる時間は、帽子より首の布のほうが見えやすいことがあります。帽子はつばの下に影ができますが、首に巻いた布は肩の上で光を受けるからです。
服の格で迷うとき|運動会は「式」ではない
孫の学校行事というと、入学式や卒業式のように、きちんとした服で行くものと思うかもしれません。けれど運動会は、式ではなく、校庭で一日を過ごす行事です。
| 行事 | 過ごし方 | 服の決め方 |
|---|---|---|
| 入学式・卒業式 | 体育館で椅子に座る | 格をそろえる |
| 七五三・お宮参り | 境内を歩き、写真を撮る | 家族で格をそろえる |
| 運動会 | 校庭で座る・立つ・歩く | 動きと座る場所で決める |
| 学習発表会 | 体育館で椅子に座る | 明るさをそろえる程度 |
| 授業参観 | 教室の後ろで立つ | 動きやすく、落ち着いた色 |
運動会の日に格の高い服を着ていくと、座る場所や砂ぼこりを気にして、競技を観ることに集中できなくなります。格よりも、座っても立っても気にならないことを先に考えてください。それでも「きちんとして見えたい」と感じるなら、襟のある羽織りを1枚足すだけで足ります。
困りごと5|家族写真で、自分だけ浮いた
昼休みや閉会のあと、校門の前や校庭の隅で家族写真を撮ることがあります。このとき困るのは、自分だけ明るさが大きく違うことです。
子世帯が紺やベージュの動きやすい服で、祖父母だけが明るい色のきちんとした服だと、写真の中で一人だけよそゆきに見えます。反対に、子世帯が明るい色で祖父母だけ黒一色だと、写真の端が沈んで見えます。
目印の色と写真の色は、ぶつかるように見えるかもしれません。けれど、目印は帽子か羽織り1か所、写真の明るさは全身の大部分で決まります。帽子と羽織りは写真のときに外せるので、両方を満たせます。
子世帯と、明るさをそろえる
| 子世帯の服 | 祖父母の全身 | 写真での見え方 | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 紺・黒が中心 | 紺・黒が中心 | そろう | そのまま |
| 紺・黒が中心 | 白・明るい色が中心 | 一人だけ浮く | 羽織りを暗い色に |
| ベージュ・生成りが中心 | ベージュが中心 | そろう | そのまま |
| ベージュ・生成りが中心 | 黒一色 | 端が沈む | 明るい布を首に |
| 明るい色が中心 | 明るい色が中心 | そろう | そのまま |
| ばらばら | 中間の明るさ | なじむ | そのまま |
| 運動着が中心 | きちんとした服 | よそゆきに見える | 上着を脱いで写る |
写真を撮るのは、たいてい昼休みか閉会のあとです。その時刻には、朝に着ていた上着を脱いでいることが多くなります。つまり写真に写るのは、上着の下に着ている服です。明るさをそろえるときは、上着ではなく、その下の服で合わせると考えておくと迷いません。
子世帯の服が分からないときは、中間の明るさを選んでください。グレーがかったベージュ、明るめの紺、くすんだ緑などです。どちらに振れても、写真の中で大きく浮きません。
七五三やお宮参りのように、家族で服の格をそろえる日の考え方は七五三の祖父母の服装にあります。運動会はそこまでそろえる必要はなく、明るさだけ合えば足ります。
困りごと6|撮影を頼まれて、両手がふさがった
孫の出番のときに、子世帯から「動画をお願い」と頼まれることがあります。保護者が2人とも係の仕事で動けない、兄弟の世話で手が離せない、という日です。
このとき、手に持つバッグと、脱いだ上着が困ります。撮影中は両手で機械を持つので、バッグを置く場所を探すことになり、人の多い観覧席では足元に置くしかありません。脱いだ上着を腕に掛けていると、撮影のたびに落ちそうになります。
直し方は、バッグを肩に掛ける形にすることです。斜めに掛けられるものか、肩に掛けて脇に挟めるものにします。上着は、撮影の前にバッグに入れられる薄さにしておきます。
撮影の場所も、服に関わります。孫の出番のときは、よく見える場所へ移って、人の間に立って撮ることが多くなります。前の人の肩越しに機械を構えるので、腕を胸の高さまで上げたまま、数分動かさないことになります。袖がきつい上着を着ていると、腕を上げたときに背中が引っ張られ、構えがぶれます。前の晩に、上着を着たまま両腕を胸の前に上げてみて、背中が突っ張らないかを確かめてください。
撮影を頼まれそうかどうかは、前の日に子世帯に聞いておくと安心です。頼まれない日でも、孫の出番の時刻とだいたいの場所を聞いておくと、その時間だけ前に出て観ることができます。
持ち物は、服の一部として数える
| 持ち物 | 困る場面 | 選び方の目安 |
|---|---|---|
| バッグ | 撮影・人の後ろを通る | 斜め掛けか肩掛け。両手が空く |
| 上着 | 撮影・昼食 | 丸めてバッグに入る薄さ |
| 膝掛け | シートに座る | 上着と兼ねられるなら持たない |
| 帽子 | 立ち見 | 手に持てるか、たためる |
| 首に巻く布 | 日差し・目印 | 1枚で両方を兼ねる |
| 敷物の上の座布団 | 長く座る | 薄いものなら子世帯と共用 |
| 靴を入れる袋 | 校舎に入る | たたんでバッグに入るもの |
| 手を拭くもの | 昼食・砂ぼこり | ポケットに入る量 |
**持ち物は、服と同じくらい当日の動きを左右します。**特に、上着・膝掛け・首に巻く布の3つは、1枚で2役を兼ねられるものを選ぶと、荷物が1つ減ります。
困りごと7|校舎のトイレで、靴を脱ぐ場所があった
運動会の日は、校舎のトイレを使うことがあります。学校によっては、校舎の入口で靴を脱いで、用意されたスリッパに履き替えます。混む時間帯には、入口で脱ぎ履きをする人の列ができます。
ここで困るのは、脱ぎ履きに時間がかかる靴です。紐をほどいて結び直す靴、かかとを指で引き上げないと履けない靴、足首にベルトのある靴は、列の中で一人だけ時間がかかります。
前の晩に、玄関で靴を脱いで、もう一度履いてみてください。立ったまま、手を使わずに履ければ、当日も困りません。
靴の脱ぎ履きの秒数
| 靴の形 | 脱ぐ | 履く | 校舎に入る日 |
|---|---|---|---|
| かかとのある、ゴムで締まる靴 | 2秒 | 3秒 | 向いている |
| 甲を覆う、紐のない運動靴 | 2秒 | 5秒 | 向いている |
| 紐を結ぶ運動靴 | 5秒 | 20秒以上 | 紐をゆるめて結んでおく |
| 足首にベルトのある靴 | 10秒 | 15秒以上 | 向いていない |
| 足首まである短い靴 | 5秒 | 10秒 | 横にファスナーがあれば |
| かかとのない靴 | 1秒 | 1秒 | 砂が入りやすい |
紐の靴を履いていく場合は、紐をゆるめに結んでおき、ほどかずに脱ぎ履きできる状態にしておきます。それだけで、列の中で慌てずに済みます。
かかとのない靴は脱ぎ履きは早いのですが、校庭の砂が入りやすく、シートの上で脱ぐと砂が落ちます。土の校庭なら、かかとのある靴のほうが一日を通して扱いやすくなります。
10月の校庭|朝・昼・閉会の3つの時刻
秋の運動会は、朝と昼と閉会の時刻で、校庭の様子が大きく変わります。
| 時刻 | 日の当たり方 | 体に感じること | 服で直す場所 |
|---|---|---|---|
| 開会前の8時台 | 日が低く、影が長い | 空気がひんやりする | 上着を着たまま |
| 午前の競技 | 日が上がり、影が短くなる | 日なたは暖かい | 上着を脱いで膝へ |
| 昼休み | 真上から当たる | いちばん暖かい | 首の後ろを覆う |
| 午後の競技 | 西から当たる | 顔の片側が暑い | 帽子を傾ける |
| 閉会の15時前後 | 日が傾き、風が出る | 急に冷える | 上着をもう一度着る |
**テントの影は、時刻とともに動きます。**朝は影の中だった場所が、昼には日なたになることがあります。座る場所を選べるなら、北側か東側の端に座ると、午後の日差しを受けにくくなります。
閉会の時刻に冷えを感じやすいのは、昼の暖かさに慣れているからです。上着を朝に脱いだまま家に帰らないよう、閉会式が始まる前にもう一度着ると決めておきます。
砂ぼこりと汚れ|白と黒、どちらが困るか
土の校庭では、風が出ると砂ぼこりが舞います。シートの上に座っていても、裾や膝に砂がつきます。
| 服の色 | 砂ぼこりの目立ち方 | 払ったあと |
|---|---|---|
| 黒・濃紺 | 白っぽく目立つ | 払えば落ちる |
| 白・生成り | 茶色く目立つ | 払っても跡が残ることがある |
| ベージュ・グレー | 目立たない | 払えば落ちる |
| 中間のくすんだ色 | 目立たない | 払えば落ちる |
汚れがいちばん目立たないのは、砂と近い明るさの中間色です。白は目印になりますが、下半身に使うとシートに座ったときに汚れが目立ちます。白は帽子や首まわりなど、地面から遠い場所に置くと、目印と汚れの両方に都合がよくなります。
人工芝の校庭では、砂ぼこりは少なくなりますが、細かい芝のくずが裾につきます。毛足のある素材ほど取れにくいので、表面のなめらかな生地を選んでください。
どちらとも取れるとき①|敬老席があるかどうか、分からない
子世帯に聞いても「たぶんある」「去年はなかった気がする」という答えのことがあります。
**分からないときは、シートに座る前提で選んでください。**シートに座れる服は椅子でも困りませんが、その逆は困ります。細身の長いスカートは椅子なら楽ですが、シートでは膝が立ちません。
そのうえで、椅子に座れた場合に備えて、膝掛けを兼ねる上着を1枚持っていきます。椅子に座ると膝から下に風が当たるので、テントの下でも足元が冷えることがあります。
どちらとも取れるとき②|昼までで帰るか、閉会まで残るか
孫の出番が午前に集まっている日は、昼で帰るか迷うことがあります。前の晩に決めきれない場合は、閉会まで残る前提で服を組み、昼で帰る場合の荷物だけ軽くしておきます。
| 決め方 | 服 | 上着 | 荷物 |
|---|---|---|---|
| 午前で帰ると決めた | 朝の気温で組む | 薄手1枚 | 最小限 |
| 閉会まで残ると決めた | 昼の気温で組む | 前を閉められる1枚 | 昼食の分まで |
| 決めきれない | 昼の気温で組む | 前を閉められる1枚 | 斜め掛けに収まる量 |
昼で帰る場合、人の後ろを通って観覧席を抜けることになります。荷物が肩に収まっていれば、途中で抜けるときも人に当たりません。
どちらとも取れるとき③|夫婦で行くか、ひとりで行くか
夫婦で行く日は、2人の服の明るさがそろっているかを見てください。1人が白っぽく、1人が黒っぽいと、観覧席でも写真でも、2人が別々の場所にいるように見えます。
| 行き方 | 気をつけること | 直し方 |
|---|---|---|
| 夫婦で行く | 2人の明るさの差 | どちらかの上着を相手に寄せる |
| 夫婦で行く | 目印の色 | 2人のうち1人だけに置く |
| ひとりで行く | 見つけてもらう | 目印の色を必ず1か所 |
| ひとりで行く | 撮影と荷物 | 両手が空く形を優先する |
| 親戚と一緒に行く | 人数が多い | 目印を1人に決める |
目印の色は、2人のうち1人だけに置くと、孫はその人を探せばよくなります。2人とも目立つ色にすると、かえってどちらを見ればいいか迷わせます。
どちらとも取れるとき④|雨で延期、体育館に変わった
秋の運動会は、雨で延期になったり、体育館での開催に変わったりすることがあります。延期の日は平日になることもあり、行けるかどうかも含めて予定が変わります。
体育館に変わった場合は、校舎と同じく、入口で靴を脱ぐ前提になります。床に座るのか、パイプ椅子に座るのかも、学校によって違います。
| 開催の場所 | 足元 | 座る場所 | 服 |
|---|---|---|---|
| 校庭(晴れ) | 外の靴 | シートか椅子 | この記事の通り |
| 校庭(くもり・風) | 外の靴 | シートか椅子 | 上着を厚めに |
| 体育館 | 上履きかスリッパ | 床か椅子 | 床に座れる形 |
| 延期して平日 | 外の靴 | 学校による | 仕事帰りの服で行けるか |
体育館での開催は、外より暖かく、日差しの心配もなくなります。そのかわり、床に座ると冷えるので、膝掛けを兼ねる上着はそのまま持っていくと困りません。上履きを持っていくように言われることもあるので、子世帯に確かめてください。
前の晩に、5分でする確認
当日の朝に慌てないよう、前の晩に次の確認をしておきます。
| 確かめること | やり方 | だめだったとき |
|---|---|---|
| 裾 | 床に座って膝を立てる | 下半身をパンツかゆったり丈に |
| 腰まわり | 座って背中に手を回す | 長いトップスを1枚下に |
| 上着 | 丸めてバッグに入れてみる | 薄いものに替える |
| 帽子 | つばの前の長さを測る | 7cmを超えたら座るときだけ |
| 目印 | 1か所だけ明るい色があるか | 首に明るい布を足す |
| 靴 | 手を使わずに脱ぎ履き | 紐をゆるめて結んでおく |
| バッグ | 肩に掛けて両手を上げる | 斜め掛けに替える |
| 子世帯の服 | 聞いておく | 中間の明るさにする |
**全部で5分もかかりません。**この確認が済んでいれば、当日の朝は着るだけです。
よくある行き違い
| よく言われること | 実際のところ |
|---|---|
| 祖父母はきちんとした服で行くもの | 運動会は式ではない。動きと座り方で決めてよい |
| 運動着で行くのは失礼 | 子世帯と明るさがそろっていれば浮かない |
| 目立つ色は恥ずかしい | 1か所だけなら、目印として役に立つ |
| 帽子は大きいほど日よけになる | 立ち見の時間は後ろの人の視界に入る |
| 寒いといけないから厚着で行く | 昼の校庭で脱いだものの置き場に困る |
| 白い服は清潔に見える | 下半身は砂で汚れが目立つ |
一つ目の「きちんとした服」は、入学式や七五三の日の考え方です。運動会は、座る・立つ・歩くが一日じゅう続く行事なので、同じ基準で選ぶと困ることが増えます。
秋の散歩や公園遊びのような、孫と外で過ごす日の服は60代の孫との公園散歩コーデにもまとめています。祖父母として運動会を観る日の品の出し方は祖父母が運動会観戦する日のコーデにあります。
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よくある問い
- Q. 孫の運動会に、祖父母はどんな服装で行けばいいですか
- きちんとした服である必要はありません。決めるのは、家を出る時刻と、校庭のどこに座るかの2つです。敬老席やテントの椅子があるなら、裾の長いスカートでも困りません。レジャーシートに座るなら、腰を下ろして膝を立てても裾がめくれないパンツか、ふくらはぎの中ほどまであるゆったりした丈にします。色は、子世帯の服と明るさをそろえておくと、家族写真で浮きません。上着は、脱いで膝に掛けられる薄手のものを1枚持っていけば、朝と昼の気温差に足ります。
- Q. 運動会で帽子をかぶってもいいですか。日傘は使えますか
- 帽子はかぶって構いませんが、立ち見になる場所では、つばが前に7cmを超える帽子は後ろの人の視界に入ります。つばの浅いものか、座ったときだけかぶるものにしてください。日傘は、観覧場所で使えない学校が多くあります。学校からのお知らせに書かれていることが多いので、前の晩に子世帯に確かめておきます。使えない場合に備えて、首の後ろを覆える襟か、薄い布を1枚持っていくと、帽子だけより落ち着いて座っていられます。
- Q. 孫に見つけてもらえる服の色はありますか
- 30mほど離れた場所から見つけやすいのは、まわりの保護者の服と明るさが違う色です。10月の校庭では、紺・黒・ベージュ・グレーの服が多く並びます。その中では、白に近い明るい色か、赤みや黄みのはっきりした色が目に入りやすくなります。ただし全身をその色にする必要はありません。羽織りか帽子、どちらか1か所で足ります。孫に「おばあちゃんは白い帽子」と前の日に伝えておくと、競技の合間に探してもらえます。
- Q. 午前中だけで帰る予定です。それでも準備は同じですか
- 午前中で帰るなら、昼の校庭に合わせる必要は薄くなります。家を出る時刻の気温に合わせて組み、上着を1枚少なくして構いません。そのかわり、朝の校庭は日が低く、テントの影がまだ座る場所に届いていないことがあります。首の後ろと手の甲に日が当たりやすいので、襟のある服か、薄手の布を1枚持っていってください。途中で帰る日は、荷物を少なくしておくと、人の後ろを通って抜けるときに困りません。
— メグラシ編集部





