ランニングウェア 女性|秋冬の上は、1km目で暑ければ1枚減らす

**秋冬のランニングで上に何枚着るか迷っているなら、玄関の前に1分立って「少し寒い」と感じる枚数で出てください。**暖かいと感じる枚数で出ると、ほぼ確実に1km目あたりで暑くなります。
そのうえで、走り出して1km目で暑ければ、次の回から上を1枚減らします。3km目になっても指先や首が冷たいままなら、次の回は枚数を足す前に、首か手に小物を1つ足します。この記事は、その判断を自分の記録で回していくための手順です。
下に何をはくかは冬のランニングウェア 女性|下に何をはくかは気温と距離で決めるで、最初の一式の選び方は走る時間帯と1回の長さで最初の一式を選ぶで扱っています。ここでは上半身の枚数と、迷う日の寄せ方だけに絞ります。
結論:上は「立って少し寒い」枚数で出る
走っている間、体は歩いているときよりずっと多くの熱を出します。そのため、止まっている状態でちょうどいい服は、走り出して数分で暑すぎる服になります。秋冬に外で走る人の失敗で一番多いのは、寒さではなく、この着すぎです。
着すぎると、まず汗が増えます。増えた汗は1枚目の生地に溜まり、ペースが落ちた坂の上や、信号で止まった数十秒、走り終わって歩き出した後に、一気に冷たくなります。寒い日ほど厚く着たくなりますが、寒い日ほど汗の冷えは強く出ます。
だから出る時の基準は、暖かいではなく「少し寒い」です。玄関の前、あるいはマンションの廊下に1分立って、腕をさすりたくなるくらいが、走り出して1km前後でちょうどよくなる枚数です。
| 出る時の体感 | 1km目に起きやすいこと | 次の回の直し方 |
|---|---|---|
| 暖かい | 汗がにじみ、袖をまくりたくなる | 上を1枚減らす |
| 少し寒い | 体が温まり、ちょうどよくなる | そのまま |
| はっきり寒い・震える | 3km目でも指先が冷たい | 枚数の前に首か手を足す |
表は比較の軸を見るためのものです。どの行に当たるかは、あなたが出る時と1km目に感じたことでしか決まりません。
1km目の暑さを測る ── 体感を3つの言葉で書き留める
基準を作るには、走った日の体感を短く残すのが一番の近道です。むずかしい記録は続かないので、言葉は3つだけにします。
1つ目は「暑い」。袖をまくりたい、前を開けたい、手袋を外したいと思った状態です。2つ目は「ちょうど」。何も触りたくならない状態です。3つ目は「寒い」。指先がかじかむ、首筋がすうすうする、肩がすくむ状態です。
これを、走り出して1km目、3km目、走り終わって5分後の3か所で書きます。1km目は体が温まり切る手前、3km目は温まり切った後、5分後は止まって汗が冷えるところです。距離が3kmに届かない人は、1km目と最後の地点で構いません。
時計やスマートフォンで距離が出ない場合は、走り出してから6分、15分、止まって5分後の3か所に置き換えてください。ゆっくりのペースなら6分でだいたい1km前後になります。大事なのは毎回同じ場所で書くことで、正確な距離ではありません。
書き方は「気温、風、上の枚数、1km目、3km目、5分後」の一行です。たとえば「12度、風あり、2枚+首、暑い、ちょうど、寒い」のように書きます。3回分たまると、自分がどちらに外れやすいかが見えてきます。
体感がはっきりしない日の書き方
走り始めたばかりの人は、暑いのか寒いのか、自分でもよく分からないことがあります。体は温まっているのに指先だけ冷たい、背中は汗をかいているのに腕は寒い、といった状態です。こういう日は、体の場所ごとに分けて書いてください。
分ける場所は、首、指先、背中、腕の4か所です。たとえば「1km目、首ちょうど、指先寒い、背中暑い、腕ちょうど」のように書きます。こう書くと、上の枚数は合っていて、足りないのは手袋だけ、といった判断ができます。場所ごとに書く習慣がつくと、全体を一言で言えるようになるまでの時間が短くなります。
もう1つ、体感があいまいになりやすいのが、走る前から体が冷え切っている日です。朝起きてすぐ、あるいは冷えた部屋から出てすぐ走ると、1km目まで寒さしか感じません。この場合は、家の中で数分体を動かしてから出ると、1km目の体感が正しく取れるようになります。
気温ごとの出発の枚数は「目安の真ん中」だけ持つ
それでも、最初の1回は何かを手がかりにしないと出られません。そこで、目安の真ん中だけを置いておきます。これは「この気温ならこの枚数」という答えではなく、最初の1回を出るための仮の置き場です。
| 走る時間帯の気温 | 出発の仮の枚数 | 迷ったときに足す場所 |
|---|---|---|
| 15度前後 | 半袖1枚、または薄い長袖1枚 | 何も足さない |
| 10度前後 | 薄い長袖1枚+薄い羽織 | 手 |
| 5度前後 | 長袖1枚+保温の長袖か羽織 | 首と手 |
| 0度前後 | 長袖1枚+保温の長袖+風よけ | 首・手・耳 |
この表を出発点にして、1km目の体感で1段ずつ動かします。暑ければ1つ上の行へ、寒ければ1つ下の行の「足す場所」だけを借ります。下の行の枚数ごと借りないのがこつです。
汗が多い人、速く走る人、日なたの長いコースを走る人は、表より1段上の行で出てちょうどいいことが多くなります。反対に、ゆっくり長く走る人、日陰や川沿いの風の通る道を走る人、走り始めて間もない人は、表の通りか、足す場所を1つ増やす側になります。
1枚目:肌に当たる生地で、汗が冷えるかが決まる
上の枚数より先に見直したいのが、肌に直接当たる1枚目です。秋冬の寒さの大半は、外気ではなく自分の汗が冷えることから来ます。その汗を受け止めるのが1枚目です。
1枚目に向いているのは、汗を吸ったあとに生地の外側へ逃がして乾きやすい化学繊維か、濡れても冷たさが出にくい細い毛の生地です。綿の肌着や綿のTシャツは、汗を吸って抱え込むので、走っている間はよくても、止まった瞬間に背中が冷たくなります。
見分け方は簡単です。手持ちの1枚目候補の袖口に水を数滴落として、1分置いてから指で触ってください。表面に水が広がって薄くなっていれば汗を逃がす側、同じ場所に丸く溜まって冷たいままなら抱え込む側です。
形は、首が詰まりすぎず、背中がしっかり覆われるものを選びます。背中は汗が一番多く出る場所で、裾がめくれると冷えた空気が直接入ります。腕を前後に振ったとき、裾が腰骨より上に上がらない長さが目安です。
手持ちの服で1枚目を代える場合
ランニング用の服を新しくそろえる前に、手持ちの服で試したい人もいると思います。その場合は、先ほどの水を落とす見分け方で、汗を逃がす側に入る服を探してください。普段着の中にも、運動向けでなくても化学繊維の薄いカットソーや、細い毛の薄手の長袖など、1枚目に使えるものが入っていることがあります。
代わりに使うときに気をつけたいのは、縫い目と襟まわりです。普段着は、腕を大きく前後に振る動きを考えて作られていないので、脇の縫い目や肩の縫い目がこすれることがあります。家の中で1分ほど腕を振ってみて、こすれる場所がなければ、まず短い距離で試します。
襟が大きく開いている服や、襟に飾りがある服は、首の布と重ねたときにかさばります。首まわりがすっきりした形を選ぶと、小物で調整するときに邪魔になりません。手持ちで足りない場合も、まず1枚目だけをそろえれば、2枚目と3枚目は手持ちの薄い羽織で十分に回せることが多いです。
胸まわりの1枚についてはスポーツブラの選び方 秋冬で、汗が冷える場所と重ねる枚数の関係を詳しく書いています。上の枚数を考えるときは、スポーツブラも1枚目の一部として数えてください。
2枚目:長袖を足すか、薄い羽織を足すかは、脱ぐかどうかで分ける
10度を下回るあたりから、多くの人は2枚目が要るようになります。ここで迷うのが、保温の長袖を重ねるか、前が開く薄い羽織を重ねるかです。
分け方は、途中で脱ぐ可能性があるかどうかです。走り出して1km目で暑くなることが多い人、日なたと日陰の差が大きいコースの人、途中で坂を上る人は、前が開く羽織を選んでください。前を開けるだけで体の前面から熱を逃がせるので、脱がずに調整できます。
一方、走り出してから最後までずっと寒い側に寄る人、ゆっくりのペースで長く走る人、川沿いや海沿いで風が当たり続ける人は、頭からかぶる保温の長袖を2枚目にしたほうが安定します。前が開かない分、風が入らず、体の前面が冷えにくくなります。
どちらか分からないときは、前が開く羽織を選んでおくのが外れにくいです。かぶる長袖は暑くなったとき脱ぐしかありませんが、羽織なら開ける、腕をまくる、脱いで腰に巻く、の3段で調整できます。
2枚目の厚さは、1枚目より厚く、3枚目の風よけより薄くします。2枚目が一番厚くなると、汗が2枚目に溜まって乾きにくくなります。薄いものを重ねるほうが、厚い1枚より調整の幅が広くなります。
3枚目:風を止める一枚は、脱いで持てるかで選ぶ
5度を下回る日や、風が強い日は、一番外に風を通しにくい薄い羽織を足します。秋冬のランニングで3枚目に厚手の上着を着る必要はほとんどありません。走っている間に体が出す熱を、風で奪われないようにするだけで十分なことが多いからです。
風よけの1枚を選ぶときは、脱いで小さくたためるか、腰に巻いて走れるかを確かめてください。目安は、袖を結んで腰に巻いたとき、腕を振っても裾が太ももに当たらない長さです。長すぎると、巻いたときに脚にまとわりつきます。
もう1つ確かめたいのが、背中や脇から湿気が抜けるかどうかです。風を通しにくい生地は、内側の湿気も逃がしにくいものがあります。走り終わって脱いだとき、内側が水滴で濡れているなら、その羽織は出る時から前を少し開けておくか、もっと寒い日だけに回します。
風の強い日のコースでは、往路と復路で風向きが逆になります。向かい風の側では前を閉め、追い風の側では前を開けると、1枚で両方に対応できます。往復のコースなら、先に向かい風の側を走り、汗をかいた後半を追い風にすると、帰り道の冷えが小さくなります。
首・手・耳は、枚数の代わりに使う
上の枚数を足すと、外すときは脱ぐしかありません。でも首と手と耳の小物なら、走りながら外して、ポケットに入れたり手に持ったりできます。秋冬のランニングで迷ったときに一番使えるのは、この「外せる足し方」です。
首は、筒状の薄い布が扱いやすいです。寒いときは鼻の下まで引き上げ、暑くなったら首まで下げる、さらに暑ければ外して手首に通す、と段階をつけられます。首を覆うだけで、体感は上を1枚足したのに近くなることがあります。
手は、薄い手袋を1組持っておきます。指先は走っている間も冷えやすい場所で、手袋がないと、体は暑いのに指だけ痛いという状態になります。暑くなったら外してポケットへ入れられる薄さを選びます。厚手の手袋は外したときに持て余すので、0度前後の日まで取っておきます。
耳は、気温が5度を下回るころから気になり始めます。耳だけを覆う薄い帯か、薄い帽子を用意します。耳が冷えると頭全体が寒く感じ、体は温まっているのに上を足したくなってしまいます。先に耳を守ると、上の枚数を増やさずに済むことがよくあります。
どちらとも取れる日 ── 迷ったら小物で寄せる
一番判断がむずかしいのは、表の行と行の間に当たる日です。たとえば、出発は8度で、走る間に日が差して10度を超えそうな朝。あるいは、気温は12度でも風が強い夕方。上を1枚足すか足さないか、決め切れない日です。
そういう日は、**上の枚数は少ない側で決めて、迷った分を首と手に回してください。**理由は、上の1枚は途中で外すと腰に巻くしかなく、走りが乱れるのに対して、首と手なら走りながら外せるからです。
もう1つの考え方は、走る順番で分けることです。コースの前半に日陰や向かい風が多いなら、少ない枚数で出ると最初の数kmがつらくなります。その場合は、前が開く羽織を1枚足して出て、日なたや追い風に入ったところで前を開けます。後半に日陰が多いなら、少ない枚数で出て、後半用に首の布を持っていきます。
体調で分ける考え方もあります。前の晩によく眠れなかった日、走る前に食事が少なかった日は、いつもより寒く感じやすくなります。そういう日は表の通りの枚数で出て、小物を1つ多く持ちます。反対に、走り慣れて体が軽い日は、少ない側で出ても1km目で追いつきます。
それでも決められないときは、最初の1kmを家の近くで周回してから本番のコースに入る方法があります。1km走った時点で家の前に戻り、暑ければ1枚置いていき、寒ければ小物を1つ取りに戻ります。手間はかかりますが、1回でその日のちょうどいい枚数が分かり、記録にも残ります。
雨上がり・小雨の日
雨上がりの道は、空気が湿っていて、気温の数字より冷たく感じます。小雨の中を走る日は、上の服が濡れて重くなり、濡れた生地が体の熱を奪います。こういう日は、表の行で迷ったら寒い側の小物を持ち、一番外には水をはじく薄い羽織を選んでください。
ただし、水をはじく羽織は内側の湿気がこもりやすいので、上の枚数は増やしません。中は1枚目だけか、1枚目と薄い2枚目までにして、外の羽織で雨と風を止めます。走り終わったら、濡れた服はすぐに脱いで、乾いたものに替えます。雨の日は止まった後の冷えが晴れの日よりずっと早く来ます。
気温は低いが、日差しが強い日
晴れた冬の朝は、気温は低いのに、日なたでは体が熱く感じることがあります。こういう日は、日なたと日陰の割合で分けます。コースの大半が日なたなら、表より1段上の行、つまり少ない枚数で出て、日陰に入るときのために首の布だけ持ちます。
コースに日陰が多い、あるいはビルの陰や林の中を通る時間が長いなら、表の通りの枚数で出て、日なたで前を開けます。日差しの強さは、出る時に自分の影の濃さで見られます。影がくっきり濃い日は日なたが暖かく、影がぼんやりしている日は日なたでもあまり暖かくなりません。
迷う日の判断を一度記録しておくと、次に同じような日が来たときに迷わなくなります。「8度、晴れのち日なた、2枚で出て首を外した」のように、外した物と外した地点まで書いておくと、次からは出る時点でその物を外して出られます。
汗が多い人と、少ない人で分ける
同じ気温、同じペースでも、汗の量には個人差があります。汗が多い人は、出る時の枚数を表より少ない側にしてください。汗の量が多いほど、着すぎたときの冷えが強く出るからです。
汗が多いかどうかは、走り終わった後の1枚目で分かります。背中や胸の生地が、絞れるほど湿っているなら多い側です。少し湿っている程度なら少ない側です。多い側の人は、1枚目の生地選びと、止まった後にすぐ羽織る1枚の用意を、他の人より優先してください。
汗が少ない人は、反対に寒さが残りやすくなります。体が温まり切るまでに時間がかかるので、最初の2kmくらいは小物を全部つけて走り、温まってから外す流れが合います。汗が少ないから冷えないと考えて薄着で出ると、最後まで温まらずに終わることがあります。
走り終わりと帰り道:止まった後の5分を先に決めておく
ランニングの服装で見落としやすいのが、止まった後です。走っている間ちょうどよかった枚数でも、止まった瞬間から体が出す熱は一気に減り、汗だけが残ります。この5分の冷えが、秋冬に風邪っぽくなったと感じる人の多くに共通しています。
対策は、止まる場所に羽織を1枚置いておくか、走る間ずっと持っていることです。家の前がゴールなら、玄関に乾いた羽織を1枚掛けておき、走り終わったらすぐ着ます。公園やジムまで移動するなら、荷物に乾いた1枚目の替えを入れておきます。
止まってから着替えるまでに時間がかかる場合は、汗で濡れた1枚目の上に乾いた羽織を重ねるだけでも違います。風が当たる場所で止まらないこと、止まったらすぐ歩き出してゆっくり体を冷ますことも、服と同じくらい効きます。
家に入ってからの順番
家に着いてからも、冷えはまだ続きます。玄関で羽織を着たまま靴を脱ぎ、まず汗で濡れた1枚目を脱いで、乾いた服に着替えます。シャワーを浴びるまでに時間がかかる日は、着替えを先にしてください。濡れた1枚目のまま部屋で休むと、暖かい部屋でも背中が冷たくなります。
着替える服は、走りに行く前に用意しておくと迷いません。玄関か脱衣所に、乾いた上の服を1枚置いておきます。走り終わってから服を探すと、その数分の間に体が冷えます。帰ってからの数分の行動まで決めておくことも、秋冬のランニングの服装の一部だと考えてください。
走った後にどこかへ寄る日は、帰り道の服が必要になります。その場合の組み方はジム行き帰りの服装の考え方がそのまま使えます。走る服と寄る服を分けるか、上に1枚重ねて寄るかを、寄る場所で決めてください。
朝に走る人と、夜に走る人で変わること
朝に走る人は、走っている間に気温が上がっていく流れになります。出発は寒く、後半は日が差して暖かくなります。だから出る時は前が開く羽織を選び、後半に開けるか脱ぐ前提で組みます。首と手の小物も、後半に外す前提で持っていきます。
夜に走る人は逆です。走っている間に気温は下がっていきます。出発時はちょうどよくても、後半から寒くなります。夜に走る人は、出る時に少し寒い枚数で出ても、後半に向けて小物を1つ多めに持っておくと安心です。止まった後の冷えも朝より強くなるので、ゴールに羽織を置く準備を優先してください。
夕方から夜の暗い時間帯に走るなら、見え方の工夫も必要です。光を返す場所の置き方は夕方から走る日は、光る場所を足首と手首に置くで詳しく扱っています。上の羽織を選ぶときは、暗い色だけで固めず、腕か背中のどこかに明るい面を入れておくと、羽織を脱いだ後も見えやすさが残ります。
走る長さとペースで変わること
短い距離を速めに走る人は、体がすぐ温まるので、出る時の枚数は少なくて済みます。1km目で暑くなるのも早いので、出発は「少し寒い」より「はっきり寒い」寄りでも大丈夫なことがあります。ただし止まった後の冷えは強く出るので、ゴールの羽織は必ず用意します。
長い距離をゆっくり走る人は、体が温まるまでに時間がかかり、温まった後も体が出す熱は速く走る人より少なめです。出発の枚数は表の通りにして、小物を厚めに持ちます。途中で補給のために止まる人は、止まるたびに冷えるので、前が閉められる羽織が役に立ちます。
途中で歩きを挟む人、坂の上り下りがある人は、体の温まり方が波打ちます。上りで汗をかき、下りで冷える、を繰り返すと、汗の冷えが一番強く出ます。この場合は、前の開閉で細かく調整できる羽織を最優先にしてください。上りの手前で前を開け、下りに入る前に閉めます。
誰かと一緒に走る日
友人や走る会の人と一緒に走る日は、ペースが自分で決められません。いつもより速く走ることになれば汗が増え、遅く走ることになれば体が温まりにくくなります。さらに、走る前に集まって話す時間、走り終わって立ち話をする時間があり、止まっている時間が一人で走る日よりずっと長くなります。
こういう日は、走る間の枚数はいつもと同じ「少し寒い」で出て、集合と解散の時間のために、乾いた羽織を1枚多く持っていきます。集まっている間は羽織を着て、走り出す直前に脱いで荷物に入れます。走り終わったら、話し始める前にまず羽織を着てください。立ち話の数分が、一人で走る日の帰り道より長い冷えになることがあります。
秋の立ち上がりと、冬の入口で変えること
秋の立ち上がりは、日によって気温の差が大きく、朝晩と日中の差も大きい時期です。この時期は、夏の延長で半袖1枚で出られる日と、長袖と羽織が要る日が混ざります。毎回記録をつけると、自分にとっての「長袖に切り替える気温」がはっきりします。
冬の入口になると、出発の寒さに体が慣れていない分、実際の気温より寒く感じます。最初の数回は表より1段寒い側の小物を持ち、体が慣れてきたら外していく流れが合います。体が慣れると、同じ気温でも少ない枚数で走れるようになることがあります。
寒さに強い人と、弱い人
同じ気温でも、寒さの感じ方には個人差があります。普段から手足が冷えやすい人、冬に室内でも上着を手放せない人は、寒さに弱い側です。反対に、冬でも薄着で過ごせる人は、寒さに強い側です。
寒さに弱い人は、出る時の基準を「少し寒い」のままにしつつ、首と手と耳の小物を最初から全部つけて出てください。上の枚数を増やすのではなく、小物で体の端を守ることで、1km目で暑くなっても外して調整できます。寒さに強い人は、表より1段上の行で出ても、1km目で追いつくことが多いです。
自分がどちらか分からない人は、記録を見れば分かります。5分後の「寒い」が多く、1km目の「暑い」が少ないなら、寒さに弱い側です。1km目の「暑い」が多いなら、寒さに強い側です。思い込みで決めず、記録で決めてください。
秋冬全体の重ね着の考え方、たとえば止まる回数で枚数を変える方法はスポーツウェアの重ね着|秋冬の外運動は、止まる回数で枚数を決めるにまとめています。ランニングは止まる回数が少ない運動なので、その記事の中では一番枚数を少なくできる側に当たります。
記録のつけ方 ── 3回で自分の基準ができる
ここまでの判断は、記録がないと毎回やり直しになります。記録は、スマートフォンのメモでも紙でも構いません。一行で書ける形にしておくことだけが大事です。
3回たまったら、見返して2つのことを確かめます。1つは、1km目に「暑い」が何回あったか。2回以上あれば、あなたは着すぎに外れやすい人です。次から出る時の枚数を1つ減らしてください。もう1つは、5分後に「寒い」が何回あったか。2回以上あれば、止まった後の備えが足りていません。ゴールの羽織か、1枚目の生地を見直します。
3km目に「寒い」が多い人は、枚数ではなく、首・手・耳のどこかが足りていない可能性が高いです。上を足す前に、小物を1つずつ足して試してください。1回に1つだけ変えると、何が効いたのかが分かります。2つ以上同時に変えると、次に迷ったとき戻る場所が分からなくなります。
記録の例と、読み方
たとえば、ある人の3回分の記録がこうだったとします。1回目は「11度、風なし、長袖+羽織、暑い、暑い、寒い」。2回目は「9度、風あり、長袖+羽織+手袋、暑い、ちょうど、寒い」。3回目は「12度、風なし、長袖+羽織、暑い、ちょうど、ちょうど」。
この3回を並べると、1km目はいつも「暑い」です。つまりこの人は、出る時に1枚多く着ています。次の回は、羽織を置いて長袖1枚で出て、首の布を持つ形を試します。5分後の「寒い」は2回あるので、ゴールに乾いた羽織を置く準備も足します。変えるのはこの2つだけです。
次の3回で1km目が「ちょうど」に変われば、その枚数がこの人の基準になります。こうして3回ごとに1つか2つ変えていくと、ひと月ほどで、気温と風からその日の服が決まるようになります。
記録が10回を超えるころには、気温と風を見ただけで、その日の枚数がほぼ決まるようになります。そこまでいけば、表の目安はもう要りません。あなたの記録が、あなたにとっての表になります。
よくある外れ方と、その直し方
一番多いのは、出る時に暖かい枚数で出て、1km目で暑くなり、羽織を腰に巻いて走るうちに汗が冷えるという流れです。直し方は、出る時の基準を「少し寒い」に変えることだけです。最初の数分は寒くても、1km目で追いつきます。
次に多いのは、上は足りているのに指先と耳が痛いという外れ方です。この場合、上の枚数を増やしても指先は温まりません。手袋と耳の帯を先に足してください。上を足すと、今度は体が暑くなって汗が増えます。
3つ目は、走り終わって家に着くまでに体が冷え切るという外れ方です。走っている間の服装は合っているので、変えるのはゴールの準備です。玄関に羽織を置く、ゴールの近くで止まらずに歩く、帰りの道を短くする、のどれかで直ります。
4つ目は、綿の肌着の上にランニング用の長袖を重ねているという外れ方です。上の生地がどれだけ汗を逃がしても、肌に当たる綿が汗を抱え込むと、背中が冷えます。肌着も1枚目として数え、汗を逃がす生地にそろえてください。
まとめ:枚数は「出る時」と「1km目」の2か所で決める
秋冬のランニングの上は、気温の数字だけでは決まりません。決めるのは、出る時に立って少し寒いかどうかと、1km目で暑くなったかどうかの2か所です。そこに、迷う日は首と手で寄せること、止まった後の5分の羽織を先に用意すること、を足せば、ほとんどの日は外れなくなります。
季節が進むと、同じ枚数でも体感は少しずつ変わっていきます。秋の初めに決めた基準が、冬の入口では寒い側に外れ始めることもあります。そのときは、基準を作り直すのではなく、記録に戻って1km目と5分後の言葉を見直し、足りない場所に小物を1つ足すところから始めてください。上の枚数を変えるのは、小物を全部つけても3km目で寒いときだけで十分です。
最初の3回は、表の目安で出て、1km目、3km目、5分後の体感を書いてください。その3行が、あなたにとって一番正確な秋冬のランニングウェアの答えになります。
よくある問い
- Q. 秋冬のランニングで上は何枚着ればいいですか
- まず玄関の前に1分立ってみて、少し寒いと感じる枚数で出てください。暖かいと感じる枚数で出ると、体が温まる1km目あたりで暑くなり、汗が増えて、その汗が後半や止まった後に冷えます。迷ったら、上の枚数は少ない側にして、首と手に1つずつ足しておくのが外れにくい組み方です。
- Q. 走っている途中で暑くなったら、どうすればいいですか
- 最初に手袋か首の布を外し、それでも暑ければ一番外の羽織を脱いで腰に巻きます。肌に当たる1枚目を途中で脱ぐのは避けてください。走り終わったら、その日の記録に「何km目で何を外したか」を書いておくと、次からは出る時点で1枚少なくできます。
- Q. 汗が冷えて寒くなるのを防ぐにはどうしたらいいですか
- 肌に当たる1枚目を、汗を吸って抱え込む綿ではなく、汗を外へ逃がす化学繊維か、濡れても冷たさが出にくい細い毛の生地にしてください。そのうえで、走り終わってから止まる場所までに羽織れる1枚を持ち、止まって5分以内に着ます。汗が多い人ほど、出る時の枚数を減らすほうが効きます。
- Q. 風が強い日は何を足せばいいですか
- 厚手を足すより、薄くて風を通しにくい羽織を一番外に1枚足してください。風の日は気温の数字より体感がかなり低くなりますが、走っている間は体が熱を出すので、厚さよりも風を止めることが効きます。帰りに向かい風になるコースなら、往路は前を開けて、復路で閉めます。
— メグラシ編集部





