スポーツブラの選び方 秋冬|汗が冷える場所と、上に重ねる枚数で決める

**運動の途中で止まる時間が合計10分を超えるなら、乾きの速い薄手で、背中が大きく開いた形を選んでください。**止まる時間がほとんど無く、上に2枚以上重ねる室内の運動なら、縫い目が少なく背中が平らな形を選んでください。秋冬のスポーツブラ選びは、この2つの分かれ目でほとんど決まります。
支える強さの選び方は、季節で変わりません。足が床から浮く運動かどうかで決める方法はスポーツブラの選び方|足が浮く運動かどうかで、支える強さを決めるにまとめてあります。この記事で扱うのは、その上に重なる秋冬だけの困りごとです。走り終えて信号を待っているとき、ジムのマシンの順番を待っているとき、ヨガの最後に横になっているときに、胸の下と背中だけが冷たくなる。この冷えは、支える強さをいくら上げても直りません。
結論:秋冬は「止まる時間」と「重ねる枚数」の2つで選ぶ
先に、判断の順番を置いておきます。
- 1回の運動で、止まっている時間を合計する
- その日に上へ重ねる枚数を数える
- 2つの数から、生地・背中の形・パッドの順に決める
止まる時間は、汗が冷える時間です。動いている間は体の熱で汗が乾いていきますが、止まった瞬間から乾く速さが落ち、残った汗が冷たくなります。汗が残りやすいのは、胸の下の幅広いゴム、背中で布が重なる場所、カップの内側の3か所です。この3か所に汗をためない生地と形を選ぶのが、秋冬の基本になります。
重ねる枚数は、段差の数です。スポーツブラの上に長袖の下着、さらに上着と重ねると、背中の交差やホック、太い縫い目が上の服に浮いて見えたり、リュックの肩ひもと重なって痛くなったりします。1枚しか重ねない日は気にしなくてよいことが、2枚、3枚と重なると気になり始めます。
この2つの数は、どちらも自分で数えられます。店で生地の説明を読むより先に、まず自分の運動を一度ふり返ってください。
まず測る:1回の運動で止まる時間を数える
止まる時間は、思っているより長いことが多いものです。次の場面を、1回の運動ぶん足し合わせてください。
外で走る人なら、信号待ち、給水、走り終えてからの整理運動、家に着くまで歩く時間が入ります。30分走る人でも、信号が多い道を選んでいれば、止まる時間は合計で8分から12分ほどになります。走り終えて汗を拭きながら歩いて帰る時間を入れると、15分を超えることも珍しくありません。
ジムに通う人なら、マシンの間の休み、器具の順番待ち、ストレッチの時間、更衣室までの移動が入ります。筋力の運動は、動いている時間より休んでいる時間のほうが長いのが普通で、1時間いれば止まる時間は30分を超えます。
ヨガやピラティスの人なら、ポーズの間の呼吸、最後に横になる時間、レッスン前に座って待つ時間が入ります。最後に横になる時間だけで5分から10分あり、ここで一気に冷える人が多くいます。
数え方は難しくありません。次に運動するとき、止まるたびに頭の中で数を足すか、走る人なら時計の記録で、走っていない時間を見てください。目安は合計10分です。10分を超える人は、生地の乾く速さを最優先にします。10分に届かない人は、支える強さと形を優先してかまいません。
止まる時間を数えてみると、自分が思っていた運動の姿と、実際の姿がずれていることに気づく人が多くいます。走っているつもりで、実は信号のたびに長く止まっていた。マシンを使っているつもりで、実は休んでいる時間のほうが長かった。こうしたずれがわかると、スポーツブラに求めるものも変わります。動いている間の支えより、止まっている間の冷えのほうが、困りごととして大きかったと気づくのです。
一度数えたら、その数は季節が変わるまで使えます。秋の始めに一度、冬の立ち上がりにもう一度数えておけば、選び直しの手がかりとして十分です。
汗が冷える場所は3か所ある
冷えを感じる場所は、人によって少しずつ違います。どこが冷えるかによって、直す場所も変わります。
胸の下のゴムは、いちばん多い場所です。幅の広いゴムは体に密着しているぶん、汗を抱え込んだまま乾きにくくなります。走ったあとに胸の下を触ると、そこだけ帯状に湿っている人は、ゴムの部分の生地が厚いか、ゴムの幅が広すぎるのが原因です。
背中の交差は、2つ目に多い場所です。背中で布が交差したり重なったりしている形は、重なった部分の布が二重、三重になり、そこだけ乾きが遅れます。止まってから肩甲骨の間が冷たくなる人は、ここを疑ってください。
カップの内側は、パッドを入れている人に多い場所です。パッドが汗を吸い、肌との間に湿った層ができます。外から触ってもわかりにくいのですが、着替えるときにパッドが重く湿っていたら、ここが冷えの元です。
自分の冷える場所を確かめるには、運動を終えてから5分後に、この3か所を指で順番に触ってください。冷たく湿っている場所がひとつだけなら、そこを直す1枚を選べば足ります。2か所以上なら、生地そのものを乾きの速いものに替えるほうが早く片付きます。
生地の選び方|乾く速さは、手のひらで確かめられる
生地の名前や説明書きで選ぶより、実物を手で確かめるほうが確実です。売り場で試せる方法を3つ書いておきます。
1つ目は、薄さです。生地を2本の指でつまみ、反対側から指の影が透けて見えるくらいの薄さなら、乾きは速い側です。指の影がまったく見えない厚さなら、乾くまで時間がかかります。止まる時間が10分を超える人は、透けて見える側を選んでください。
2つ目は、表と裏の手ざわりの違いです。肌に当たる側がさらっとしていて、外側が少しなめらかなものは、汗を外へ逃がす作りになっていることが多く、肌の側に汗が残りにくくなります。表も裏も同じ手ざわりなら、そうした作りにはなっていないと考えてください。
3つ目は、綿が多いかどうかです。綿の多い生地は肌ざわりがやわらかい反面、汗を吸ったまま抱え込みます。秋冬の外の運動で止まる時間が長い人には向きません。逆に、汗をほとんどかかない軽いストレッチや、家の中で短く体を動かすだけなら、肌ざわりを優先して綿の多いものを選んでもかまいません。
手持ちの1枚を確かめるなら、洗ったあと部屋に干して、乾くまでの時間を見るのがいちばん正確です。同じ部屋に干した長袖の下着より先に乾くなら、運動中も同じように乾きます。下着より後に乾くなら、止まる時間の長い日には向いていません。
縫い目の位置も、手で確かめておきたいところです。胸の下のゴムと本体の縫い目が太く盛り上がっているものは、そこに汗がたまりやすく、上に重ねたときにも線が浮きます。指でなぞって段差を感じないものほど、汗の逃げ場が多く、重ねたときにもすっきりします。生地の薄さと縫い目の平らさの両方を満たすものが、秋冬の外の運動にはいちばん向いています。
上に重ねる枚数で、厚みと縫い目を決める
重ねる枚数は、運動の種類と外の気温でおおよそ決まります。秋の始めは長袖を1枚、冬の立ち上がりは長袖の下着に薄い上着で2枚、真冬の外の運動では3枚になることもあります。
1枚だけ重ねる日は、スポーツブラの形はあまり気にしなくてかまいません。上の1枚がゆったりしていれば段差は見えず、体に沿う1枚でも、背中の交差が少し浮く程度です。支える強さと乾く速さを優先してください。
2枚重ねる日は、背中の段差が気になり始めます。体に沿う長袖の下着を着ると、背中の交差、ホック、ゴムの境目がそのまま浮き、その上に上着を着ると、段差の部分だけがこすれます。この日は、背中が平らな形か、交差しても布が薄い形を選んでください。
3枚重ねる日は、段差に加えて肩まわりの重さが問題になります。肩ひもが細いと、上に重ねた服の重さと、リュックや肩掛けの鞄の重さが肩ひもに集まり、肩に食い込みます。肩ひもの幅が指1本分より太いものか、肩ひもが背中で広がる形を選ぶと、重さが分散します。
厚みの目安は、上に何枚重ねても、スポーツブラ自体は薄いほうが扱いやすいということです。温かさは重ねる1枚で足すほうが、暑くなったときに脱いで調整できます。スポーツブラは脱げないので、ここに温かさを持たせると、運動の途中で暑くなったときに逃げ場がありません。
背中の形|交差・Y字・横一本は、重ねたときの段差で選ぶ
スポーツブラの背中の形は、大きく分けて3つあります。どれが正しいということはなく、重ねる枚数と、汗が冷える場所で選び分けます。
| 背中の形 | 汗の乾き | 重ねたときの段差 | 向いている日 |
|---|---|---|---|
| 交差(肩ひもが背中でX字に重なる) | 重なった部分が遅い | 交差の部分が浮く | 重ねるのが1枚までの日 |
| Y字(背中の中央で1本にまとまる) | 中央の1本だけ遅い | 中央に細い線が出る | 2枚重ねる日 |
| 横一本(肩ひもがまっすぐ下りて横のゴムにつく) | 速い | ほとんど出ない | 3枚重ねる日・止まる時間が長い日 |
交差の形は、肩ひもがずれにくく、体の動きが大きい運動に向いています。ただし、背中で布が重なる分だけ汗がたまりやすく、重ねたときに交差の線が浮きます。重ねるのが1枚までで、止まる時間が短い運動なら、いちばん安心して動ける形です。
Y字の形は、交差よりも布の重なりが少なく、背中の中央に1本の線が出るだけです。2枚重ねても、線がひとつなら上の服にはあまり響きません。秋の外の運動や、ジムのように重ねる枚数が日によって変わる人には、扱いやすい形です。
横一本の形は、背中の布がいちばん少なく、汗の乾きも速い形です。そのかわり、肩ひもがずれやすく、腕を大きく回す運動には向きません。止まる時間が長い外の運動や、厚着になる真冬の運動では、この形がいちばん冷えにくくなります。
背中の形を手持ちの1枚で確かめるなら、上に体に沿う長袖を重ねて、鏡に背中を映してみてください。交差やY字の線がはっきり浮いて見えるなら、その日の重ね方には合っていません。さらに上着を重ねる日なら、上着を着てから両腕を前に伸ばし、背中の布がつっぱる場所がないかも見てください。つっぱる場所は、こすれて痛くなる場所でもあります。
形を選び直すときは、いま持っている1枚と違う形を1つだけ試すのが確かです。一度に何種類も試すと、どれが自分の運動に合っていたのかがわからなくなります。
カップのパッドは、入れたままでいいか
パッドを入れるかどうかは、見た目の好みで決めている人が多いと思います。秋冬は、ここに汗の量を加えて考えてください。
パッドは汗を吸います。吸った汗は肌とパッドの間にとどまり、止まったあとに冷たくなります。外で走る人、止まる時間が10分を超える人、上に重ねる枚数が少ない人のうち、2つ以上に当てはまる日は、パッドを薄いものに替えるか、抜いて着てください。
抜くと形が気になる場合は、カップと本体が一体になっていて、パッドを入れなくても形がつく作りのものを選ぶと、見た目と冷えの両方が片付きます。手持ちのスポーツブラでパッドを抜いて着てみて、上に長袖を重ねたときに気にならないなら、その1枚はパッドなしで使えます。
反対に、室内の運動で上に厚手を重ねる日は、パッドを入れたままで困ることはあまりありません。汗の量が少なく、止まる時間も短いなら、見た目の好みを優先してください。
パッドを洗うときは、本体と別に干すと乾きが早くなります。本体に入れたまま干すと、パッドの裏側がいつまでも湿ったままになり、次に着るときに冷たく感じます。
どちらとも取れる人の決め方
ここまでの分かれ目にきれいに当てはまらない人も多いはずです。いちばん迷いやすい4つの場合について、決め方を書いておきます。
**止まる時間がちょうど10分前後の人。**信号の数や、その日の混み具合で止まる時間が変わり、10分を超える日と超えない日がある人です。この場合は、寒い日を基準にしてください。気温が低い日は、同じ止まる時間でも冷えが強く出ます。外の気温が10度を下回る日に運動することがあるなら、乾きの速い側を選んでおけば、暖かい日に困ることはありません。逆に、暖かい日を基準にすると、寒い日に冷えます。
**外の運動と室内の運動を両方する人。**週に2回は外を走り、1回はジムに行く、という人は、2枚を使い分けるのが理想です。1枚で済ませたいなら、外の運動を基準にして、乾きの速い薄手で背中がY字の形を選んでください。外の運動で困らない1枚は、室内でもたいてい困りません。逆に、室内向けの厚手を外で着ると、止まったあとに冷えます。
**汗はあまりかかないのに、止まったあとに寒い人。**汗の量が少ないなら、冷えの原因は汗ではなく、体の熱が逃げていることです。この場合は、スポーツブラを替えるより、上に重ねる1枚を足すか、止まったらすぐ羽織れる上着を持つほうが効きます。スポーツブラを厚手にしても、止まったあとの寒さはあまり変わりません。
**冷えるのに、薄手だと支えが足りない人。**揺れを抑えたい運動で、薄手では不安という人です。この場合は、支える強さを優先してください。そのうえで、胸の下のゴムが細めのもの、背中が横一本かY字のものを選び、汗のたまる場所を減らします。運動を終えたらすぐ着替える段取りを組むと、止まっている時間に冷えることを避けられます。支えを削ってまで冷えを優先する必要はありません。
迷ったときは、困っていることの大きいほうから片付けてください。揺れが気になるなら支え、冷えが気になるなら生地と形です。両方が同じくらい気になるなら、支えを決めてから、その中で乾きの速いものを選ぶ順番が、失敗の少ない選び方です。
手持ちの1枚を、5分で確かめる手順
新しく買う前に、いま持っているスポーツブラが秋冬に使えるかどうかを確かめておくと、無駄な買い物が減ります。次の手順は、ふだんの運動の日にそのまま試せます。
まず、運動を始める前に、胸の下のゴムと背中の交差、カップの内側を指で触って、乾いていることを確かめます。生乾きのまま着ていると、この時点ですでに冷えています。
次に、いつも通りに運動をして、終わったら時計を見ます。止まってから5分たったところで、もう一度3か所を指で触ってください。冷たく湿っている場所があれば、そこが冷えの元です。湿ってはいるけれど冷たくはない、という場合は、まだ乾く途中で、上に1枚羽織れば足ります。
最後に、家に帰って脱いだとき、スポーツブラ全体を手で持って重さを確かめます。運動前より明らかに重く、絞れば水が出そうなほどなら、その生地は汗を抱え込む側です。ほとんど重さが変わらないなら、汗を外へ逃がせている側で、秋冬の外の運動にも使えます。
この3つを一度試すだけで、手持ちの1枚が外の運動向きか、室内の運動向きかがはっきりします。外の運動向きでなかった1枚も、捨てる必要はありません。止まる時間の短い室内の運動や、上に厚手を重ねる日の1枚として使い続けられます。秋冬に買い足すのは、外の運動向きの1枚が足りないときだけで十分です。
秋の始めと冬の立ち上がりで、同じ1枚をどう使い回すか
秋冬といっても、秋の始めと冬の立ち上がりでは、外の気温も重ねる枚数も大きく違います。同じスポーツブラを通して使うなら、季節の進み方に合わせて、上に重ねるものを変えていきます。
秋の始めは、日中はまだ暖かく、朝と夕方だけが冷える時期です。運動中は半袖でも汗をかき、止まったあとに少し冷える程度です。この時期は、乾きの速いスポーツブラに長袖を1枚重ねれば足ります。止まったら長袖の袖を下ろす、前を閉める、といった小さな調整で冷えを防げます。
秋が深まると、朝夕の気温が下がり、運動を始める前から寒く感じるようになります。この時期は、長袖の下着に薄い上着の2枚重ねになる日が増えます。スポーツブラの背中の段差が気になり始めるのもこの時期で、交差の形を使っていた人は、Y字や横一本の形を試してみてください。
冬の立ち上がりは、外の運動が一番つらくなる時期です。運動を始めて体が温まるまでに時間がかかり、止まるとすぐに冷えます。3枚重ねる日も出てきて、肩ひもの幅や、肩まわりの重さが気になります。この時期は、スポーツブラは薄手のまま、上に重ねる3枚のうち一番内側の1枚を、汗を外へ逃がす生地にすると、冷えがかなり和らぎます。
季節が進むたびにスポーツブラを買い替える必要はありません。乾きの速い薄手の1枚を軸にして、上に重ねるものを季節ごとに足していけば、秋の始めから冬の終わりまで同じ1枚で通せます。
秋冬に新しく運動を始める人は、最初の1枚を選ぶ前に、2回か3回はいま持っている服で運動してみてください。止まる時間も、汗の量も、実際に動いてみないとわかりません。数回動いてから選ぶほうが、最初の1枚で外れる心配がずっと少なくなります。
運動の種類ごとの当てはめ
運動の種類で、止まる時間と重ねる枚数のおおよその組み合わせは決まります。自分の運動に近いものを見て、どちらを優先するかの手がかりにしてください。
| 運動 | 止まる時間 | 重ねる枚数 | 優先すること |
|---|---|---|---|
| 外のランニング | 10〜15分 | 1〜3枚 | 乾きの速さ |
| ウォーキング | 5分前後 | 2〜3枚 | 段差の少なさ |
| ジムの筋力運動 | 30分以上 | 1枚 | 乾きの速さ |
| ヨガ・ピラティス | 10分前後 | 1〜2枚 | パッドと背中の形 |
| 外の球技 | 20分以上 | 2〜3枚 | 乾きの速さと肩ひもの幅 |
外のランニングは、気温によって重ねる枚数が大きく変わるので、いちばん迷いやすい運動です。下に何をはくかを気温と距離で決める方法は冬のランニングウェア 女性|下に何をはくかは気温と距離で決めるに書いてあります。上の枚数も同じ考え方で決めると、スポーツブラの形も決めやすくなります。
ウォーキングは止まる時間が短く汗も少ないので、乾きより段差を優先してかまいません。歩き始めの寒さとの付き合い方はウォーキングの服装 秋 女性|出る前の寒さは10分で消えるを見てください。
ジムの筋力運動は、休みの時間が長いぶん、乾きの速さが効きます。室内なので重ねる枚数は少なく、背中の形はあまり気にしなくてかまいません。
行き帰りと着替えの段取り
スポーツブラ選びと同じくらい冷えに効くのが、運動の前後の段取りです。どんなに乾きの速い1枚でも、汗をかいたまま30分外を歩けば冷えます。
外で運動する人は、終わってから家に着くまでの時間を数えてください。5分以内なら、そのまま帰って着替えれば足ります。10分を超えるなら、上に羽織る1枚を持って出て、運動が終わったらすぐに着てください。羽織る1枚は、スポーツブラの汗を外へ逃がすために、通気のある薄手のほうが向いています。厚手の上着を汗の上から着ると、中で汗がこもります。
ジムやスタジオに通う人は、帰る前に着替えるかどうかで決めます。着替えるなら、スポーツブラは運動中の冷えだけを考えればよく、乾きの速さを優先できます。着替えずに帰るなら、帰り道の冷えも考えて、より乾きの速いものを選び、上に重ねる1枚で調整してください。
替えのスポーツブラを1枚持っていくと、段取りがずっと楽になります。運動が終わってすぐ替えれば、帰り道で冷えることはほとんどありません。持ち運ぶ荷物を増やしたくない人は、薄手で小さくたためるものを替え用にすると、鞄の隅に収まります。
段取りを決めるときは、運動を終えてから着替えるまでの時間を、止まる時間と合わせて考えてください。運動中の止まる時間が短くても、終わってから着替えるまでに20分かかるなら、その20分も冷える時間です。スポーツブラ選びで迷ったときは、運動中と運動後の止まる時間を足した数で判断すると、外れが少なくなります。
更衣室が寒い施設に通っている人は、着替えるまでの間に羽織れる1枚を、ロッカーではなく運動する場所の近くに置いておくと便利です。運動が終わった瞬間に羽織れれば、更衣室までの移動で冷えることがありません。
サイズの見直しは、秋冬のほうがわかりやすい
秋冬は上に重ねる服が増えるぶん、締め付けを強く感じやすくなります。夏には気にならなかった1枚が、冬になって急にきつく感じることがあれば、サイズを見直すよい時期です。
確かめる場所は2つあります。1つ目は胸の下のゴムで、指を2本差し込んで入るかどうかを見ます。入らないほどきついなら、汗がたまりやすく、冷えの元にもなります。指3本が楽に入るほどゆるいなら、運動中にずれて、こすれの原因になります。
2つ目は背中で、脱いだあとに肩甲骨の内側や肩ひもの下に赤い跡が残っていないかを見ます。跡が残るなら、その場所に重さや締め付けが集まっています。肩ひもの幅が広いもの、背中で重さが広がる形を試してください。
サイズの見直しは、重ねる服を着た状態で試すのがいちばん確かです。売り場で試すときも、できれば普段運動するときに上に着る長袖を持っていき、重ねてから腕を回してみてください。スポーツブラだけで試すと、重ねたときの締め付けがわかりません。
試すときに、もうひとつ見ておきたいのが、腕を上げたときに下側のゴムがずり上がらないかです。両腕を頭の上まで上げて、胸の下のゴムが元の位置から1cm以上上がるなら、大きさが合っていないか、ゴムの幅が細すぎます。ずり上がったゴムは、腕を下ろしたときに肌との間にすき間を作り、そこに汗がたまります。
洗い方と、替えの枚数
秋冬は洗濯物が乾きにくく、スポーツブラが乾かないまま次の運動の日を迎えることがあります。生乾きの1枚を着ると、運動を始める前から冷えています。
替えの枚数は、運動する回数から決めてください。週に2回までなら2枚、週に3回以上なら3枚あると、乾かないまま着ることがなくなります。外の運動用と室内の運動用で生地を分けるなら、外の運動用を多めに持つと安心です。
洗うときは、ネットに入れて、乾燥機は使わずに干してください。ゴムの部分は熱に弱く、乾燥機にかけると伸びて支えが弱くなります。干すときは、胸の下のゴムが下にくるように吊るすと、ゴムの部分にたまった水が下へ落ちて、早く乾きます。
汗の量が多い人と少ない人で、選び方はどう変わるか
同じ運動をしていても、汗の量は人によって大きく違います。汗の量が多い人と少ない人では、同じ止まる時間でも冷え方が変わるので、選び方も少し変わります。
汗の量が多い人は、止まる時間が10分に届かなくても、乾きの速さを優先してください。汗の量が多いと、生地が吸いきれない汗が肌に残り、短い時間でも冷えます。胸の下のゴムが細めのもの、背中の布が少ない横一本やY字の形を選び、パッドは薄いものに替えるか抜いて着ると、汗の逃げ場が増えます。替えのスポーツブラを持っていき、運動が終わったらすぐに替えるのも効きます。
汗の量が少ない人は、止まる時間が10分を超えても、乾きの速さにそれほどこだわらなくてかまいません。汗が少なければ、生地に残る汗も少なく、冷えはあまり強く出ません。それでも止まったあとに寒く感じるなら、先に書いた通り、原因は汗ではなく体の熱が逃げていることです。スポーツブラより、上に羽織る1枚で調整してください。
自分の汗の量がわからない人は、運動を終えてすぐに、上に着ていた長袖の背中を触ってみてください。背中の真ん中が湿っているなら汗の量は多い側、ほとんど乾いているなら少ない側です。長袖の背中まで汗が届いているなら、スポーツブラはそれ以上に湿っています。
よくある行き違い
秋冬のスポーツブラについて、よく聞く思い込みをいくつか挙げておきます。
**「寒いから厚手を選ぶ」**は、止まる時間が長い人ほど逆効果になります。動いている間は温かくても、汗を吸った厚手は止まったあとに冷えます。温かさは上に重ねる1枚で足してください。
**「支えが強いものほど冷えない」**も、関係がありません。支える強さと冷えは別の話で、支えが強いものほど布の重なりが多く、汗がたまりやすいこともあります。支えは運動の種類で、冷えは止まる時間で決めてください。
**「夏に買ったものは秋冬に使えない」**ということもありません。夏用として買った薄手の1枚は、乾きが速いので、秋冬の外の運動にむしろ向いています。上に重ねる枚数を増やせば、そのまま使えます。
**「スポーツブラだけで冷えを防ぐ」**のは難しいと考えてください。スポーツブラにできるのは、汗をためないことまでです。止まったあとの寒さそのものは、羽織る1枚と、運動後の段取りで防ぎます。
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よくある問い
- Q. 冬でもスポーツブラは夏と同じものでいいですか
- 支える強さは季節で変わらないので、同じ1枚で足りる人もいます。替えたほうがいいのは、運動の途中で止まる時間が合計10分を超える人と、上に2枚以上重ねる人です。前者は胸の下と背中に汗が残って冷えやすく、後者は背中の交差やホックの段差が上の服に響きます。今の1枚で運動をして、止まってから5分後に胸の下のゴムを指で触り、冷たく湿っていたら生地を見直す合図です。
- Q. 厚手のスポーツブラのほうが温かいのではありませんか
- 動いている間は厚手のほうが温かく感じますが、汗を吸った厚手は乾くまで時間がかかり、止まったあとはむしろ冷たくなります。温かさは上に重ねる1枚で足し、スポーツブラ自体は乾きの速さで選ぶほうが、止まる時間の長い運動では楽です。屋内で止まる時間がほとんど無く、汗も少ない運動なら、厚手を選んでもかまいません。
- Q. パッドは抜いたほうがいいですか
- 汗の量が多い日は、パッドが汗を抱えて乾きを遅くします。外で走る、止まる時間が長い、上に重ねる枚数が少ない、のうち2つ以上に当てはまる日は、薄いパッドに替えるか、抜いても形が崩れないカップ一体型を選ぶと冷えにくくなります。上に厚手を重ねる室内の運動なら、パッドを入れたままで困ることはあまりありません。
- Q. サイズは秋冬に見直したほうがいいですか
- 季節で体が大きく変わるわけではありませんが、秋冬は上に重ねる分だけ締め付けを強く感じやすくなります。下側のゴムに指が2本入らない、背中の交差が肩甲骨の内側に食い込んで跡が残る、のどちらかがあれば、ひとつ上の大きさか、ゴムの幅が広い形を試してください。
— メグラシ編集部





