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ヨガウェアの選び方|前屈と逆さのポーズで、上の丈と下の締めを選ぶ

メグラシ編集部//読了 20分
木の床のスタジオでヨガマットの上に立ち前屈する女性。半袖のトップスの裾が腰に沿って留まり、足首までのレギンスを履いている

**ヨガウェアは、前屈で背中が出ないか、脚を上げて裾が落ちないかで選びます。**色や形の好みは、その2つを満たしたものの中から選べば十分です。

先に結論を置きます。いま手元に候補の服があるなら、着て鏡の前に立ち、腰骨の位置に指を当ててください。上の裾が腰骨より指3本ぶん下にあるなら、前屈しても背中はほとんど出ません。指1本ぶんしかないなら、前屈やねじりのたびに裾を直すことになります。下は、仰向けで片脚を天井に向けて上げ、5つ数えてください。裾が膝の方へずり落ちてこなければ、そのまま使えます。

この2つの確かめで落ちた服は、レッスンの最中に手が止まる原因になります。ヨガは呼吸に合わせて動きを続けるものなので、裾を直すために一度止まると、そこで流れが切れてしまいます。服の役目は、動いている間に意識に上がってこないことです。

似た場面の服装は、ピラティスの服装|マシンかマットかで、上の丈と足元を選ぶやホットヨガの服装にも分けて書いています。この記事は、ヨガのための一式を最初に選ぶときの順番に絞ります。

結論:上は「前屈で背中が出ない丈」、下は「脚を上げて落ちない締め」

ヨガのポーズは数十種類ありますが、服が困るのはほとんどが3つの動きです。体を前に倒す前屈、四つ這いで背中を丸めたり反らしたりする動き、そして仰向けやうつ伏せから脚や腰を高く上げる動きです。この3つで布がどちらへ動くかを見れば、服の良し悪しはほぼ分かります。

上の服が困るのは、前屈と四つ這いです。体を前に倒すと、背中側の布は上へ引っ張られます。裾が短いと、腰の上の肌が出ます。四つ這いで背中を丸めると、さらに背中側が引き上げられます。逆に、首の開きが大きいと、下を向いたときに胸元の布が前へ垂れて、顔の前に落ちてきます。

下の服が困るのは、脚を上げる動きと、深く座って前屈する動きです。脚を上げると、裾が重力で膝の方へ落ちます。ゆったりした形で裾に締めがないと、膝の上まで落ちて脚がむき出しになります。座って前屈すると、腰の縁が前に折れて、丸まりながら下がってきます。

上下を選ぶ順番は、上の丈、上の首まわり、下の裾、下の腰の高さ、そして生地の順です。色や柄は最後で構いません。

買う前に鏡の前で確かめる3つの動き

試着できる売り場でも、自宅で届いた服を試すときでも、同じ3つの動きで確かめます。合わせて30秒ほどで終わります。

1つ目は、立ったままの前屈です。足を腰幅に開き、膝を軽く曲げて、両手を床の方へ下ろします。この姿勢のまま、横向きに鏡を見てください。背中側の裾と下のウエストの間に、肌が見えていないかを確かめます。見えているなら、その上は丈が足りないか、裾が上へ逃げやすい形です。

2つ目は、四つ這いで背中を丸める動きです。手と膝を床につき、おへそをのぞき込むように背中を丸めます。そのあと、反対に胸を前に出して背中を反らします。丸めたときに背中の裾が上がらないか、反らしたときに首元が前に垂れないかを見ます。首元が垂れるときは、下に胸を支える1枚を着ることが前提になります。

四つ這いは、膝の下にマットの硬さを感じる姿勢でもあります。下の生地が薄すぎると、膝をついたときに床の冷たさや硬さが直接伝わります。秋冬の板張りの部屋で行うなら、膝のあたりの生地がしっかりしているかも、この動きのついでに見ておくと安心です。

3つ目は、仰向けで片脚を上げる動きです。床に寝て、片脚をまっすぐ天井へ向けます。5つ数える間に、裾が膝の方へ落ちてこないかを見ます。足首まであるレギンスなら問題になりにくく、ゆったりした形や7分丈で差が出ます。

この3つのどれかで困った服は、選ぶ候補から外すか、困った場所だけを別の1枚で補う前提で選びます。全部で困らなかった服は、それ以上の確かめは要りません。

上の丈は、腰骨から指何本ぶん下がるかで見る

上の服の丈は、売り場の表示の数字より、自分の体のどこまで来ているかで見たほうが確かです。立った姿勢で、腰骨の出っ張りに指を当ててください。そこから下へ、裾までが指何本ぶんあるかを数えます。

指3本ぶん以上あるなら、前屈でも四つ這いでも、背中はほぼ出ません。前屈で背中側の裾が上がるのは、だいたい指2〜3本ぶんだからです。指1〜2本ぶんなら、前屈で腰の上が少し見えます。下のウエストが高い位置にあれば隠れますが、腰の低い下と組むと肌が出ます。裾が腰骨より上で止まる短い丈は、下に胸を支える1枚と腰の高い下を組む前提の形です。

短い丈が好きな人もいます。その場合は、下のウエストを高めにして、上と下が重なる幅を指2本ぶん以上作ってください。重なりがあれば、前屈で上が上がっても、その下から下のウエストの布が出てくるだけで、肌は見えません。

通販などで試着できないときは、手持ちの服の中で前屈しても背中が出ない上を1枚探して、その着丈を測っておきます。肩の縫い目の一番高いところから裾までをまっすぐ測った長さです。買う服の表示にある着丈がそれより短ければ、前屈で背中が出る側、同じかそれより長ければ出ない側と見当がつきます。身長が同じくらいでも、胴の長さは人によって違うので、表示のサイズより自分の手持ちの1枚と比べるほうが外れません。

反対に、長すぎる丈も困ります。お尻がすっぽり隠れる長さだと、逆さのポーズで裾が胸の方へ落ちてきます。肩で支えて脚を上げるポーズ、両手と頭で支えるポーズなどで、裾が顔にかかります。長い丈を選ぶなら、裾に締めがある形か、下のウエストに裾を入れて着る前提にします。

上の締めは、裾にゴムがあるかで決まる

丈と同じくらい大事なのが、裾が体に留まるかどうかです。同じ長さでも、裾がまっすぐ開いた形と、裾にゴムや絞りがある形では、逆さになったときの動き方がまるで違います。

裾が開いている形は、前屈すると背中側の布が浮き、脚を上げる動きでは胸の方へ落ちます。体に沿う薄い生地なら落ちにくいのですが、ゆったりした身幅で裾が開いていると、逆さのポーズで必ずめくれます。

体の線を出したくない人は、身幅はゆるく、裾だけ締まる形を選んでください。裾にゴムが入っているもの、裾がリブ状になっているもの、裾の脇を紐で絞れるものがあります。これなら、身幅にゆとりがあっても、裾は腰の位置に留まります。

手持ちの開いた形を使うなら、裾を下のウエストに入れる方法があります。下のウエストの幅が指3本ぶん以上ある形なら、入れた裾が逃げにくくなります。それも合わないときは、裾を片側で一度結ぶだけでも、逆さのポーズで落ちてくる量は減ります。結び目は背中側ではなく、脇に寄せてください。仰向けになったときに背中に当たらないためです。

首まわりは、下を向いて胸元が垂れないかで見る

首の開きは、四つ這いや下を向くポーズで困ります。手と足で体を山の形に支えるポーズでは、頭が下になるので、首元の布は顔の方へ垂れます。開きが大きいと、胸元が見えたり、布が顔にかかったりします。

確かめ方は単純で、鏡の前で前屈し、鏡に映る自分の首元を見ます。布が体から指3本ぶん以上離れて垂れていたら、開きが大きい形です。

開きの大きい上を使うなら、下に胸を支える1枚を着て、それを見せる前提にします。胸を支える1枚の選び方は、運動の強さによって変わるので、スポーツブラの選び方を見てください。ヨガは足が床から浮いて跳ねる動きが少ないので、支える強さは弱めから中くらいで足りることが多いです。ただし、跳ぶ動きを組み込んだ流れるような形式のレッスンでは、もう一段強いものが合います。

首の開きが詰まった形は、反対に、仰向けで頭を床につけたときに喉元が窮屈に感じることがあります。首の詰まり具合は、鎖骨の上に指1〜2本ぶんの空きがあると、どちらのポーズでも気になりにくいです。

首の後ろ側も見ておくと安心です。仰向けで頭を床につけたとき、後ろ襟に厚い縫い目や飾りがあると、頭の後ろに当たって気になります。タグが首の後ろについている場合は、横になったときに肌に当たらないか、一度寝て確かめてください。気になるなら、タグは縫い目のきわで切っておくと楽になります。

下の形は、足首の始末で選ぶ

下の服は、大きく分けて3つの形があります。足首まで体に沿う形、足首まで届くゆったりした形、そして膝下からふくらはぎまでの7分丈です。

下の形脚を上げたとき座って前屈したとき向く人
足首まで沿う形裾は動かない腰の縁が下がるかは腰の高さ次第先生に脚の向きを見てもらいたい人
ゆったりで足首にゴム膝下までで止まる布がたまって膝が曲げにくいことがある体の線を出したくない人
ゆったりで裾が開いている膝の上まで落ちる楽逆さのポーズが少ないレッスンだけの人
7分丈の沿う形裾は動かないすねが出るあたためた部屋で汗をかく人

足首まで沿う形は、どのポーズでも布が動かないので、いちばん迷いません。先生が脚の向きや膝の位置を見て直してくれるレッスンでは、脚の線が見えるほうが伝わりやすいという利点もあります。

体の線を出したくない人は、ゆったりした形で足首にゴムがあるものを選んでください。脚を上げても、ゴムのところで裾が止まるので、膝の上まで落ちてくることはありません。気をつけたいのは、生地がたっぷりしすぎていると、深く膝を曲げたときに膝の裏に布がたまって、曲げにくくなることです。膝を抱えて座ったときに、膝の裏に布の塊を感じたら、身幅が大きすぎます。

裾が開いたゆったりした形は、脚を高く上げるポーズが少ないレッスンなら問題ありません。ただ、初めての教室でどんなポーズがあるか分からないうちは、避けておくほうが安心です。

7分丈は、すねから下が出るぶん、あたためた部屋では涼しく動けます。一方で、秋冬の常温の部屋では、足首とすねから冷えやすい長さでもあります。常温のスタジオや自宅で7分丈を使うなら、最初の数分だけ脚にかける布か、休む時間の靴下と組んでください。足首まで届く長さを1本持っているなら、寒い時期はそちらを優先するほうが楽です。

腰の高さは、座って前屈したときに縁が折れないかで見る

下のウエストの高さは、おへそより上か下かで分かれます。どちらが正しいということはなく、体の形と好みで決めて構いません。ただ、座って前屈したときに縁が前に折れて丸まるかどうかは、高さとゴムの幅で変わります。

確かめ方は、床に座って脚を前に伸ばし、上半身を前に倒すだけです。お腹側の縁が丸まって下がってきたら、ゴムの幅が細いか、高さが合っていません。

縁が折れにくいのは、ウエストの幅が指3本ぶん以上あって、おへそより上まで来る形です。幅が広いと、前に倒れたときにお腹を面で押さえるので、縁が一か所に集まって折れることがありません。おへそより下の高さが好きな人は、幅の広さで補ってください。

一方で、高すぎる位置まで来る形は、ねじるポーズで胸の下に縁が当たることがあります。座って体を左右にねじり、肋骨の下に縁が食い込む感じがしたら、一段低い形を選ぶか、上の裾を外に出して縁を覆うように着ます。

ウエストのゴムが強すぎるものも、ねじりや前屈のたびにお腹に跡がつきやすくなります。指を2本、縁の内側に差し込んでみて、すっと入るくらいのゆとりがあれば、長く座るレッスンでも苦しくなりません。

生地は、どれくらい汗をかくかで選ぶ

生地は、レッスンの種類と部屋の温度でかく汗の量が決まり、そこから選びます。

場所とレッスン汗の量合う生地上の袖
自宅や常温のスタジオでゆっくり動く少ない綿混の柔らかい生地長袖でも可
常温で動きの多い流れるレッスン中くらい乾きやすい薄手の化繊短い袖か袖なし
あたためた部屋多い薄くて乾きやすい化繊袖なし

ゆっくり体を伸ばすレッスンなら、汗はうっすらとかく程度です。肌ざわりの柔らかい綿混の生地は、体を伸ばしているときに気持ちよく、秋冬の常温の部屋では冷えにくいという良さもあります。

動きが続くレッスンや、あたためた部屋では、綿の厚手は汗を吸って重くなります。前屈で濡れた布が肌に張りつくと、体を起こすときに布が引っかかります。乾きやすい薄手の化繊を選んでください。

もうひとつ、生地で確かめたいのが透けです。前屈したとき、お尻の側の布は大きく伸びます。伸びると、普段は透けない生地でも透けることがあります。試すときは、明るい窓か照明に背中を向けて前屈し、スマートフォンのカメラで後ろから撮って見てください。下着の線や色が見えるようなら、色の濃いものに替えるか、生地の厚いものを選びます。

秋冬に手に取りやすい、内側が起毛した厚手の生地は、ゆっくり動くレッスンや自宅でなら暖かくて気持ちよく使えます。ただ、動きの多いレッスンでは、汗をかいたあとに乾きにくく、休む時間にかえって冷えることがあります。起毛の生地は、汗をかかないことが分かっているレッスン用と決めて、動くレッスンには薄手を選び、温かさは羽織りで足すと使い分けがはっきりします。

スタジオか、自宅か、オンラインか

同じヨガでも、どこで行うかで服の組み方が少し変わります。

スタジオに通うなら、行き帰りの服とレッスンの服をどう分けるかを先に決めます。着替える場所が十分にあるスタジオなら、レッスンの服だけを持って行けば足ります。着替える場所が狭い、または時間が取りにくいなら、レッスンの服の上に羽織りと、ゆったりした下を重ねて行くと、脱ぐだけで始められます。行き帰りの考え方は、ジム行き帰りの服装の組み方がそのまま使えます。

自宅で行うなら、選ぶ基準はぐっと楽になります。人の目を気にしなくていいので、透けや体の線は気にせず、前屈で困らない丈と、脚を上げて落ちない裾だけ見れば十分です。手持ちの部屋着で代わりになることも多いので、まずは部屋着で3つの動きを試して、困ったところだけ買い足してください。

オンラインのレッスンで先生に画面越しに見てもらうなら、体の線が分かりやすい服のほうが、先生が直しを伝えやすくなります。全身が沿う形でなくても、下だけは足首まで沿う形にすると、膝の向きや脚の角度が画面越しにも見えます。床の色と同じ色の下を選ぶと、脚の線が床に溶けて見えにくくなるので、床やマットと違う明るさを選んでください。

秋冬は、最後に横になる時間の一枚を足す

ヨガのレッスンは、最後に仰向けで体を休める時間で終わることが多いです。数分間、何もせず横になります。動いている間は温まっていた体が、ここで一気に冷えます。秋から冬にかけて、常温のスタジオや自宅で行うときに、いちばん困るのがこの時間です。

対策は、動く服を厚くすることではありません。厚い服で動くと、前屈やねじりで布が邪魔になり、汗もかきやすくなります。動く服はそのままにして、休む時間に足す一枚を別に持っていきます。

休む時間の一枚に向くのは、前の開く薄手の羽織りと、膝から足先までかけられる大判の布です。羽織りは寝たまま袖を通せる、前の開く形が楽です。頭からかぶる形は、横になってからは着られません。大判の布は、ひざ掛けほどの大きさがあれば、脚から足先までかけられます。

足先は特に冷えやすいので、休む時間だけ履く靴下を1足入れておくと楽になります。ヨガの最中は素足のほうが滑りにくいので、靴下はレッスンの最後の数分だけのものと考えてください。

レッスンの前半、体が温まるまでの数分が寒いときも、同じ羽織りが使えます。最初は羽織ったまま始めて、体が温まってきたら脱いで脇に置く。最後にまた羽織って休む。羽織りは、その出し入れがしやすい薄手であることが条件です。

部屋の温度の見当をつけるには、スタジオに入ったときに素足で床に立ってみるのが早いです。床が冷たく感じる日は、休む時間にほぼ確実に冷えます。暖房の吹き出し口の近くと窓際でも温度は違うので、マットを敷く場所を選べるなら、窓際を避けて部屋の内側に寄せてください。服で足りない分を、場所で補えることもあります。

色と柄は、最後に選ぶ

ここまでの確かめを通った服の中から、色や柄を選びます。決め手になるのは、気分が上がるかどうかで構いません。ただ、2つだけ覚えておくと、あとで困りません。

1つは、汗じみの見え方です。灰色や淡い色の生地は、汗をかいたところが濃く変わって目立ちます。脇の下や背中の真ん中、膝の裏などです。汗をかくレッスンに出るなら、濃い色か、柄のあるものにすると目立ちにくくなります。汗をあまりかかない、ゆっくり動くレッスンなら、淡い色でも気になりません。

もう1つは、上下のつながりです。上と下が同じ濃さの色だと、前屈や逆さのポーズで上下の境目がどこにあるか分かりにくくなります。これは良いことでもあり、肌が少し出てもそこまで目立ちません。逆に、上下の色の差が大きいと、境目の肌が強調されて見えます。上の丈が少し足りないかもしれないと思うなら、上下を近い色でそろえると気持ちが楽になります。

どちらとも取れるとき①:前屈では出ないが、逆さのポーズで落ちる

立った前屈や四つ這いでは困らないのに、肩で支えて脚を上げるポーズや、壁を使った逆さのポーズになると、上の裾が胸の方へ落ちてくる。この場合は、丈ではなく、裾の締めが足りていません。

丈が十分にあっても、裾が開いていると、逆さになった瞬間に重力で布が落ちます。直し方は2通りです。1つは、裾を下のウエストに入れて着ることです。下のウエストの幅が広いほど、入れた裾が逃げません。もう1つは、裾が締まる形の上に替えることです。

どちらを取るか迷ったら、逆さのポーズがレッスンにどれだけ出てくるかで決めてください。1回のレッスンで1〜2回程度なら、その時だけ裾を入れれば足ります。毎回何度も出てくる形式に通っているなら、裾の締まった上を1枚持っておくほうが、毎回直す手間がありません。

下のウエストに裾を入れたのに、それでも逆さで抜けてくることがあります。そのときは、入れる長さが足りていません。裾を下のウエストの縁から指2本ぶん以上の深さまで入れてください。浅く入れただけだと、背中を丸めた時点で抜けてしまいます。上の丈が短くて深く入れられないなら、その上は逆さのポーズの多いレッスンには向かないと考えて、別の1枚を用意したほうが早いです。

まだ逆さのポーズを習っていない初めての段階なら、ひとまず裾を入れる方法で始めて、レッスンの中身が分かってから買い足しを考えても遅くありません。

どちらとも取れるとき②:体の線は出したくないが、先生に動きを見てほしい

体に沿う服は気恥ずかしい。けれど、先生に脚の向きや背中の丸まり方を見てもらって、正しい形を覚えたい。この2つは、締める場所を選ぶことで両立できます。

先生が見たいのは、主に膝の向き、足首の位置、背中の丸まり方の3つです。膝と足首が見えるようにするには、下だけを足首まで沿う形にして、その上に腰が隠れる丈の上を重ねます。腰からお尻が上の裾で覆われるので、体の線が気になる場所は隠れ、膝と足首の位置は見えます。

背中の丸まり方は、上が体に沿っていないと見えにくいところです。ただ、ゆったりした上でも、裾が締まっている形なら、背中を丸めたときに布が背中に沿って動くので、だいたいの形は伝わります。

それでも迷うなら、レッスンの最初に先生に一言伝えるのがいちばん確かです。「膝の位置を見てほしい」と言っておけば、先生は見る場所を決めて近くに来てくれます。服の形だけで解決しようとしなくて大丈夫です。

もうひとつの方法は、レッスンの時間によって服を変えることです。先生が一人ずつ回って直してくれる少人数のレッスンでは、下だけ沿う形を選びます。大人数で先生が前で見本を見せる形式なら、直しを受ける機会は少ないので、ゆったりした上下でも困ることはあまりありません。通うレッスンの形が分かってから、服を寄せていけば十分です。

どちらとも取れるとき③:手持ちの運動着で始めるか、専用を買うか

ジム用のレギンスやTシャツ、部屋着のスウェットなど、手持ちの服で始められるかどうか。これは、先ほどの3つの動きで困った箇所が何か所あるかで決めてください。

0か所なら、そのまま始めて構いません。買い足しは、通うと決めてからで十分です。

1か所なら、その1か所だけを補う1枚を足します。前屈で背中が出るなら、丈の長い上か裾の締まった上を1枚。脚を上げて裾が落ちるなら、足首まで沿う下を1本。全部を一度にそろえる必要はありません。

2か所以上なら、上下を一組そろえたほうが早いです。困る場所が複数あると、レッスン中に何度も手が止まり、ヨガそのものに集中できません。一組そろえるときは、ここまでの順番通り、上の丈、首まわり、下の裾、腰の高さ、生地の順に確かめてください。

Tシャツで始める場合に多い困りごとは、前屈で裾がめくれることと、首の開きが大きくて下を向いたときに垂れることです。どちらも、裾を下に入れる、胸を支える1枚を下に着ることで、ひとまず対処できます。

部屋着のスウェットの下で始める場合は、裾のゴムの有無を見てください。足首にゴムがあれば脚を上げても落ちにくく、そのまま使えます。ゴムがなく裾が広がっている形なら、脚を上げるポーズで膝まで落ちてきます。また、厚手のスウェットは前屈で太ももの裏に布がたまり、深く倒れにくくなることがあります。前屈で太ももの裏に布の厚みを感じたら、そこが買い足しの最初の1本です。

困ったときの切り分け

レッスンのあとで「何となく動きにくかった」と感じたときは、どの動きで困ったかを思い出して、次の表で切り分けてください。

困ったこと原因になりやすい場所直し方
前屈で背中が出る上の丈が足りない裾を腰骨から指3本ぶん下に
逆さで裾が顔に落ちる上の裾が開いている裾を入れる/裾の締まった上に
下を向くと胸元が垂れる首の開きが大きい下に胸を支える1枚
脚を上げると裾が膝まで落ちる下の裾に締めがない足首まで沿う形かゴムのある形に
座って前屈で腰の縁が丸まるウエストの幅が細い幅の広いウエストに
最後に横になると冷える休む時間の一枚がない前の開く羽織りと靴下を足す

ひとつ直して次のレッスンに出て、まだ困るところがあれば次を直す。この順で進めると、余計なものを買わずに済みます。

表のどれにも当てはまらない「何となく」の場合は、レッスン中に服を触った回数を思い出してください。裾を引っぱった、首元を押さえた、腰の縁を引き上げた。触った場所が、そのまま直す場所です。触った回数が1回のレッスンで3回以下なら、慣れの問題で、服を替えなくても次第に気にならなくなります。それより多いなら、その場所に合う1枚を足す価値があります。

何組あれば足りるか

通う回数と洗うタイミングで、必要な組数が決まります。

週に1回なら、上下1組で回ります。レッスンのあとに洗えば、次の週までに乾きます。週に2〜3回なら、2組あると洗濯の都合に縛られません。あたためた部屋に通っていて毎回汗をかくなら、回数分の組数があると楽です。

組数を増やすときは、下を共用にして、上だけを増やすのが効率のいい持ち方です。下は汗をかいても上ほど濡れないことが多く、足首まで沿う1本があれば、上を替えるだけで印象も変わります。

秋冬の休む時間の羽織りと靴下は、組数にかかわらず1つずつで足ります。汗をかく服ではないので、毎回洗わなくても困りません。

洗うときは、乾きやすい化繊の上下は裏返して洗うと、表の毛羽立ちが抑えられて長持ちします。綿混の柔らかい生地は、乾くまでに時間がかかるので、次のレッスンの前日に洗うのでは間に合わないことがあります。レッスンの曜日が決まっているなら、乾く時間から逆算して組数を決めると、足りない日が出ません。

よくある迷い:初めてのレッスンに何を持って行くか

初めて行くスタジオでは、レッスンの形式や部屋の温度が分からないことがあります。迷ったときに持っていくものは、次の組み合わせにしておくと外れにくいです。

上は、腰骨から指3本ぶん下まで届く、裾の締まった半袖。下は、足首まで沿う1本。その上に、前の開く薄手の羽織りを1枚と、休む時間用の靴下を1足。汗を拭く小さめのタオルを1枚。

このセットなら、ゆっくりしたレッスンでも、動きの多いレッスンでも対応できます。部屋が暖かければ羽織りを脱ぎ、冷えていれば羽織ったまま始めればいいからです。

一度レッスンを受けたら、どの動きで困ったか、汗はどのくらいかいたか、部屋は暑かったか寒かったかを覚えておいてください。それが、次の一枚を選ぶときのいちばん確かな手がかりになります。

マットを借りるか持参するかも、最初に確かめておきたいところです。持参する場合は、マットと服を一つの袋にまとめられる大きさのものを選ぶと、行き帰りが楽になります。借りる場合でも、汗を拭いたタオルや脱いだ羽織りを入れる袋を1つ別に持っていくと、着替えのあとに荷物が散らかりません。濡れたものと乾いたものを分けておくだけで、帰ってからの洗濯も早く済みます。

まとめ

ヨガウェアを選ぶ順番は、上の丈、首まわり、下の裾、腰の高さ、生地、そして色と柄です。確かめ方は、鏡の前での前屈、四つ這いで背中を丸める動き、仰向けで脚を上げる動きの3つだけ。

上は、立った姿勢で腰骨より指3本ぶん下に裾があれば、前屈で背中は出ません。逆さのポーズで落ちるなら、丈ではなく裾の締めを見直します。下は、脚を上げて裾が膝まで落ちないことが条件で、足首まで沿う形かゴムのある形が外れにくいです。

秋冬は、最後に横になる時間の冷えに備えて、前の開く羽織りと靴下を足してください。動く服は薄いまま、休む時間の一枚で温度を調整するのが、最後まで集中できる組み方です。

外で体を動かす日の重ね方はスポーツウェアの重ね着に、朝の時間に行うときの行き帰りの服は朝活ヨガの服装にまとめています。

よくある問い

Q. ヨガウェアは上下とも体にぴったりでないといけませんか
ぴったりである必要はありません。大事なのは、前屈や逆さのポーズで布がめくれたり落ちたりしないことです。上は裾が腰に留まっていれば、身幅はゆったりしていても構いません。裾にゴムや絞りがある形、下に体に沿う一枚を着てその上に重ねる形なら、ゆるさと動きやすさの両方が取れます。下も同じで、足首にゴムがあるゆったりした形なら、脚を上げても裾は膝まで落ちてきません。体の線を出したくないなら、締める場所を裾と足首に寄せてください。
Q. 手持ちのジム用のレギンスとTシャツで始めても大丈夫ですか
最初の数回はそれで十分です。ただし、Tシャツは前屈と四つ這いで裾がめくれやすいので、レッスン前に鏡の前で前屈して、背中が何センチ見えるかを確かめてください。見えるようなら、裾を下のウエストに入れるか、裾を片側で軽く結んでおくと落ち着きます。レギンスは、座って前屈したときに腰の縁が丸まって下がらないかを見ます。ここで困らなければ買い足す必要はありません。買うなら、困った1か所に効く1枚からにしてください。
Q. あたためた部屋で行うヨガと、普通のヨガで服は分けたほうがいいですか
汗の量が大きく違うので、分けたほうが楽です。あたためた部屋では、汗を吸って重くなる綿の厚手は向きません。薄くて乾きやすい生地で、上は袖なしか短い袖、下は膝が出る長さでも構いません。常温のスタジオや自宅なら、汗はそれほどかかないので、綿混の柔らかい生地でも困りません。どちらにも通うなら、下は乾きやすい足首までの1本を共用にして、上だけ2枚に分けると無駄が出にくくなります。
Q. 秋冬のヨガで、最後に横になると寒くなります
動いている間は温まっていても、最後に仰向けで休む数分は体が止まるので冷えます。動きやすい服を厚くするのではなく、横になる直前に羽織るものを別に持っていくのが確実です。前の開く薄手の羽織りか、膝から足先までかけられる大判の布が使いやすいです。靴下も、休む時間だけ履くつもりで1足入れておくと、足先から冷えるのを防げます。動く時間の服と休む時間の服を分けて考えると、厚着のしすぎで動きにくくなることもありません。

— メグラシ編集部

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