メグラシ
着こなす

夜行バスの服装|秋冬は、降りた朝の予定と着替える場所で決める

メグラシ編集部//読了 15分
夜明け前のバスの降り場で、前の開いたカーディガンにゆるいパンツ姿の女性が、小さな鞄を肩に掛けたまま中綿の上着を羽織ろうとしている

**夜行バスを降りた朝、最初に向かう場所はどこですか。**観光地へそのまま歩いていくのか、仕事の用事なのか、宿に荷物を置きに行くのか。それによって、乗るときの1着が変わります。

秋冬の夜行バスは、車内に暖房が入るので、乗っている間はそれほど困りません。困るのは、降りた朝です。到着した時刻には店がまだ開いておらず、外は出発した夜より冷えていて、着ている服には一晩座っていたしわが残っている。ここから逆に組み立てると、服装は迷わなくなります。

日帰りのバス旅行は日帰りバス旅行の服装に、ライブの遠征で夜行バスを使う日はライブに行くときの服装|遠征は、宿に寄れるかと移動時間で決めるにまとめてあります。ここでは、夜に乗って朝に着く、ふつうの旅と用事の日を扱います。

結論:降りた朝にそのまま動くか、着替えられるかで決める

夜行バスの服装は、次の2つの問いで決まります。

  1. **降りた朝、そのまま観光や用事に向かうか。**それとも、宿や着替えられる場所に先に寄れるか
  2. 着いた時刻に、開いている場所があるか

そのまま動く日は、乗るときから到着地で着る服にします。車内での楽さは、腰まわりと足元と上の1枚で作ります。着替えられる日は、乗るときは車内で楽な服にして、朝に上を中心に替えます。

どちらの日も共通するのは3つです。座った姿勢で腰とおなかが締めつけられないこと、前の開く1枚をいちばん外に着ること、上着は座席まで持ち込むこと。秋冬はこの3つで、車内の暖房と、降りた朝の冷えの両方に合わせられます。

早見表|降りた朝の予定と着替える場所で、乗るときの服を決める

降りた朝の予定着替えられる場所乗るときの服朝に替えるもの
そのまま観光・街歩きなし到着地で歩く服。下は伸びるパンツ靴下と、肌に近い1枚だけ
そのまま観光・街歩きあり楽な服。上は前の開く1枚上と靴下
仕事・人に会う用事なし用事の服。上だけ前の開く1枚を重ねるなし。しわの出やすい上は避ける
仕事・人に会う用事あり楽な服上下とも。用事の服は畳まずに筒状に巻いて運ぶ
宿に荷物を置いてから動く宿で可楽な服上下とも宿で
朝から入浴施設に寄る施設で可楽な服上下と肌着
ライブや式など、決まった服がある会場近くで可楽な服全部。決まった服は別の袋に
帰りの夜行バス(1日動いたあと)乗る前に可昼に着た服の上を替える肌に近い1枚と靴下
予定が決まっていない分からない到着地で歩ける楽な服靴下だけは必ず替えを持つ

迷ったときは、表のいちばん下の行にしてください。到着地で歩けて、かつ車内で楽な服は、たいていゆるいパンツと前の開く1枚の組み合わせに落ち着きます。

先に確かめる①|到着の時刻と、その時刻に開いている場所

予約の画面や乗車券で、まず到着の予定時刻を見てください。夜行バスの多くは早朝に着きます。そして早朝に開いている場所は、思っているより少ないのです。

到着の時刻開いていることが多い場所服装への影響
5時前一部の待合室、24時間営業の店外で待つ時間が長くなる。上着は厚めを手元に
5〜6時待合室、駅の化粧室、早朝営業の入浴施設着替えるなら短時間で。上だけ替える形に
6〜7時駅の店の一部、朝営業の飲食店座って過ごせる場所が増える
7〜8時駅ビルの一部、宿の荷物預けの受付宿で着替えられる可能性が出てくる
8時以降ほとんどの店と施設着替えの選択肢が十分にある
遅れて着いた場合―予定が詰まる。そのまま動ける服のほうが安心

到着が6時より前なら、着替える前提を少し弱めてください。開いている場所が少ないうえ、朝の駅の化粧室は混み合い、着替えに長く使える状態ではないことがあります。その場合は、乗るときの服をそのまま到着地で着られる形にしておき、替えるのは靴下と肌に近い1枚だけにすると、狭い場所でも数分で済みます。

先に確かめる②|着替えられる場所があるか

着替えられる場所の候補は、大きく分けて4つです。

場所着替えやすさ向いている替え方
駅や待合室の広めの化粧室混み具合次第。長居はしにくい上の1枚と靴下だけ
早朝から開いている入浴施設広く、身支度もできる上下と肌着の全部
宿(荷物を先に預けられる場合)部屋に入れないことが多いが、化粧室を借りられることも上下。ただし受付の時刻を確かめる
会場や用事先の近くの施設到着後しばらくしてから使える決まった服への着替え

候補が1つもない、またはあるかどうか分からない日は、「着替えられない日」として組んでください。着替えるつもりで楽な服だけで乗って、場所が見つからなかったというのが、夜行バスの朝にいちばん困る形です。

先に確かめる③|出発地の夜と、到着地の朝の気温差

秋冬の夜行バスでは、乗った夜と降りた朝で、外の気温が大きく違うことがあります。夜の時刻から夜明け前にかけて気温は下がり続けるので、同じ場所でも乗る時刻より降りる時刻のほうが冷えています。さらに北や内陸、山を越えた先へ向かうなら、その差は広がります。

天気予報で、出発地の乗る時刻の気温と、到着地の朝の最低気温を見比べてください。

気温差上着の扱い首・手元
3度未満乗るときの上着のままでよい特に足さなくてよい
3〜5度上着は座席まで持ち込む薄い首巻きを1枚
5〜8度上着を1段厚くするか、中に1枚足せるように首巻きと手袋
8度以上乗るときより厚い上着を、袋に入れて持ち込む首巻き・手袋・厚手の靴下
到着地の朝が5度以下冬の上着を前提に耳まで覆えるものがあると楽
到着地の朝が15度以上上着は薄手でよい首巻きは車内用として

10月の前半なら、多くの行き先で差は3〜5度に収まります。10月の終わりから冬の入口にかけては、5度を超える日が増えてきます。

車内で起きること|暖房・消灯・足元の冷え

夜行バスの車内は、一晩を通して同じ状態ではありません。服装を考えるために、何が起きるかを時間の順に並べておきます。

時間帯車内で起きること合わせ方
乗車直後暖房が効いていて、外から入ると暖かい上着を脱いで膝か足元へ
走り出して1〜2時間人が増えて空気がこもる。暑く感じやすい前の開く1枚を開ける
消灯後暖房が弱まることがある。動かないので冷えやすい前を閉じる、膝に布をかける
深夜の休憩扉が開いて外気が入る。外に出ると寒い降りるなら上着を羽織る
夜明け前車内がいちばん冷えやすい時間帯首と足首を覆う
到着30分前明かりがつき、身支度が始まる靴を履き直し、上着を手元へ
窓側の席窓から冷気が伝わり、片側だけ冷える窓側の肩と腰に布を当てる

この表から分かるのは、一晩のうちに脱ぐ・着るを何度か繰り返すということです。だから、頭からかぶる服をいちばん外に着るより、前の開く1枚を外に置くほうが、座ったまま調整できます。

席の位置|窓側か通路側かで、布と上着の置き場所を変える

同じ車内でも、座る位置で体感は変わります。予約のときに席を選べるなら、その時点で服の置き場所まで決めておくと、乗ってから慌てません。

席の位置起きやすいこと布と上着の置き場所
窓側窓から冷気が伝わり、窓側の肩と腰が冷える大判の布を窓と体のあいだに挟む
通路側人の出入りで足元に風が通る。人の目も気になる上着を膝から足首までかける
前方の席乗り降りの扉に近く、休憩のたびに外気が入る首巻きをすぐ巻ける位置に
後方の席揺れを感じやすく、暖房の当たり方が席で違う前の開く1枚を開け閉めして合わせる
隣が空いている荷物を置ける上着は隣に置かず、体にかける

窓側の席では、窓に近い側の肩と腰だけが冷えることがよくあります。全身を厚くするより、布を1枚、窓と体のあいだに挟むほうが、暑くなりすぎずに済みます。通路側の席では、スカートより、膝と足首まで覆えるパンツのほうが、人の出入りを気にせず眠れます。

座ったまま一晩|腰とおなかまわりで決める

夜行バスの服でいちばん大事なのは、座った姿勢で腰とおなかが締めつけられないことです。立っているときにちょうどいいウエストでも、座ると前が詰まり、一晩たつと苦しくなります。

家で、乗るつもりの服を着て椅子に座ってください。そのまま、ウエストと腹のあいだに指を入れてみます。指2本が楽に入れば、一晩座っていても困りにくいゆとりです。

ウエストのつくり座ったときの様子夜行バスでは
全部ゴム・ひもで調整できる姿勢に合わせて動くいちばん楽。そのまま乗ってよい
後ろだけゴム前は詰まるが、後ろが逃がす指2本が入れば可
前ボタン・ファスナーで固い前が詰まり、金具が当たる指2本が入らなければ避ける
ベルトを通す座ると金具がおなかに当たる車内ではベルトを外す
腰で留める低い位置のもの座ると後ろが下がる上の丈を長めにして背中を覆う
ワンピース(ウエストに切り替えなし)締めつけはないが、裾がずれる下にゆるいパンツかレギンスを重ねる
ハイウエストで固いもの座るとみぞおちが押される夜行バスには向かない

ジーンズのように固い生地で前ボタンのものは、立って歩く分には問題がなくても、座ったまま眠るには向きません。どうしても到着地で着たいときは、車内用のゆるいパンツを別に持ち、朝に替えてください。

上|前の開く1枚を、いちばん外に

上は、肌に近い1枚+前の開く1枚の2枚を基本にします。肌に近い1枚は、首の詰まりすぎないもの。前の開く1枚は、薄手のカーディガンやシャツ、柔らかいジャケットなど、座ったまま袖を抜けるものです。

前の開く1枚座ったままの脱ぎ着向く日
薄手のカーディガンしやすい。畳むと膝に収まるほとんどの日
厚手のカーディガンしやすいが、かさばる到着地の朝が冷える日
柔らかいシャツしやすい。降りたあとも着られる着替えない日
伸びるジャケット肩が詰まらなければ可仕事の用事がある日
フードつきの羽織りフードが背中で丸まり、もたれにくい避けるか、フードを外に出して座る
頭からかぶるニット座ったままでは脱ぎにくいいちばん外には置かない

肌に近い1枚は、一晩で汗を少しかいても肌に張りつきにくい素材にしてください。乗った直後の暖房と人の多さで、思ったより汗をかきます。張りつく素材だと、明け方に車内が冷えたとき、その汗が冷えて寒く感じます。

下|伸びて、座りじわが目立たない

下を選ぶときに見るのは2つです。ひとつは、座って膝を曲げたときに膝と腰が突っ張らないこと。もうひとつは、一晩座ったあとのしわです。

しわの出方は、家で確かめられます。生地の一部を手で10秒握って離し、30秒待ってください。握った跡がほとんど消えるなら、一晩座っても膝の裏と腰のしわが目立ちにくい生地です。

下車内の楽さ座りじわ降りた朝
ゆるいジャージ素材のパンツとても楽目立ちにくい街歩きならそのまま
ニットのパンツ楽膝が伸びやすい膝を見て判断
伸びる布のワイドパンツ楽生地次第用事にも使える
綿のチノのようなパンツ普通膝裏に横じわ着替える日向き
ロングスカート(伸びる生地)普通後ろにしわ裾を整えれば可
固いジーンズ突っ張りやすい膝と腰に出る着替えて着る

到着地で着る下を、車内でそのまま履いていられるか。これが着替えない日の分かれ目です。履いていられないなら、着替える日として組み直してください。

足元|脱ぎ履きしやすい靴と、靴下の厚み

夜行バスでは、車内で靴を脱いで過ごす人が多くいます。そのため靴は、手を使わずに5秒で履き直せるかを目安にしてください。ひもを毎回結び直す靴や、かかとを指で引き上げないと入らない靴は、到着前の慌ただしい時間に困ります。

足元車内降りた朝
ひもを結んだまま履けるスニーカー脱いでも履き直しやすい歩く日にそのまま
甲をゴムで留める靴脱ぎ履きしやすい街歩きにも用事にも
ひもを毎回結ぶ靴ひもをゆるめておけば可着いてから結び直す
足首まで覆うブーツ脱ぎにくく、座ると足首が締まる冷える行き先では助かる
かかとのない靴脱ぎ履きは楽冷える朝は足が寒い
車内用の薄い履き物を別に持ついちばん楽袋に戻して、靴は朝まで足元へ

靴下は、厚手を1足はいて乗り、替えを1足持つのが秋冬の基本です。一晩はいた靴下を朝に替えるだけで、足元の冷えと、靴の中の湿り気が抜けます。着替えの場所がない日でも、靴下なら座席で替えられます。

首・手首・足首|3つの首で温度を合わせる

一晩のうちに暑くなったり寒くなったりする車内では、上着を着たり脱いだりするより、首・手首・足首の3か所を覆うか開けるかで合わせるほうが、座ったままでも手軽です。

  • 首:薄い首巻きを1枚。暑ければ外して膝へ、寒ければ巻く
  • 手首:前の開く1枚の袖を、手の甲に半分かかる長さにする。寒ければ袖を下ろす
  • 足首:裾がくるぶしを覆う丈のパンツか、長めの靴下。座ると裾が上がるので、立ったときにくるぶしが隠れる長さでも、座れば足首が出ることがある

足首は、座ると思った以上に出ます。家で座って確かめ、出るようなら靴下を長いものにしてください。

上着|座席まで持ち込むか、トランクに預けるか

大きな荷物は車体の下のトランクに預けることが多く、一度預けると、到着までは取り出せません。だから上着を荷物と一緒に預けると、休憩で外に出るときにも、降りた朝の冷えにも間に合いません。

上着持ち込み座席での置き場
薄手で畳めるもの持ち込む膝の上、または体にかける
中綿入りでかさばるもの持ち込む。畳んで袋に足元か、背中と背もたれのあいだ
ウールのコート持ち込むが、しわに注意裏返して膝にかける
降りた朝に要らない薄手のものトランクでも可―
帰りまで使わない厚手のものトランクへ―

かさばる上着は、座っているあいだ掛け布として使うと場所をとりません。裏返して膝から胸までかけると、表地にしわがつかず、降りたときにそのまま羽織れます。

着替えるなら|何を、どこで、どの順に替えるか

着替えられる場所が見つかった朝でも、使える時間は限られます。全部を替えるか、一部だけにするかを、場所と時間で決めてください。

使える時間替えるもの順番
3分靴下座席か待合室のいすで
5分靴下と肌に近い1枚化粧室で上だけ
10分上の2枚と靴下化粧室か待合室で
15分上下と靴下広めの場所で。下は最後に
30分以上全部と身支度入浴施設や宿で
決まった服がある日全部決まった服は別の袋から出し、車内の服を同じ袋へ

替える服は、大きな荷物とは別の袋に入れておきます。トランクに預けた荷物は、降りたあと受け取るまで開けられず、受け取ってから広げる場所もないことが多いからです。袋は肩にかけられる大きさのものを1つ。座席で足元に置ける大きさにとどめます。

しわを避けたい服は、畳まずに筒状に巻いて袋に入れると、折り目がつきにくくなります。

降りた朝の予定①|そのまま観光や街歩きに向かう

着替えない日の代表です。到着地で歩く服のまま乗るので、下は伸びるパンツ、上は肌に近い1枚と前の開く1枚、靴はひもを結んだまま履けるもの。ここまでは車内と街歩きの両方に使えます。

気をつけたいのは、早朝の観光地は、昼よりずっと冷えることです。海沿いや川沿い、高台の景色のいい場所ほど風があります。到着が早い日は、最初の1〜2時間を外で過ごす前提で、上着と首巻きを手元に残してください。

日が高くなってからは、前の開く1枚を脱いで鞄に入れられるかが効いてきます。薄手のカーディガンなら丸めて小さな袋に入ります。

もうひとつ、観光の日は朝食をとる場所を先に決めておくと、外で待つ時間を短くできます。早朝から開いている店が駅の近くに1軒あれば、そこで30分座って体を温め、店が開き始める時刻に合わせて歩き出せます。座っているあいだに靴下を替え、首巻きを外すかどうかを決めておくと、歩き出してから立ち止まって脱ぎ着する回数が減ります。

降りた朝の予定②|仕事や人に会う用事がある

着替えられない日に仕事の用事があるなら、用事の服のまま乗り、上だけ前の開く1枚を重ねる形にします。下は、しわの出にくい伸びる生地のパンツか、膝下の長さのスカートにゆるいパンツを重ねる方法があります。

着替えられる日なら、用事の服は筒状に巻いて袋に入れ、車内は楽な服で過ごします。ジャケットのように形のある服は、車内のフックや網棚に掛けられないこともあるので、裏返して2つ折りにし、袋のいちばん上に入れてください。

用事の前に、髪と顔まわりを整える時間も見込んでおきます。到着から用事まで1時間あれば、着替えと身支度の両方に足ります。

降りた朝の予定③|ライブや式など、決まった服がある

服が決まっている予定がある日は、車内で着ないことが原則です。座りじわと一晩の汗を、そのまま会場に持ち込まないためです。

決まった服は、大きな荷物ではなく手元の袋に入れ、到着後に着替えられる場所と時刻を先に決めておきます。会場の近くで開いている場所、受付前に荷物を置ける場所、宿の早めの預かり。どれかが確保できない日は、夜行バスそのものを考え直す余地があります。

ライブの遠征で夜行バスを使う日の流れは、ライブに行くときの服装|遠征は、宿に寄れるかと移動時間で決めるで、時間の順に並べています。

降りた朝の予定④|宿に荷物を置く、朝の入浴施設に寄る

宿に先に寄れる日や、朝から開いている入浴施設に寄れる日は、車内はいちばん楽な服で構いません。ゆるいパンツ、肌に近い1枚、前の開く1枚、脱ぎ履きしやすい靴。降りたらすぐ、着替えの袋を持って向かいます。

ただし、宿の荷物預けの受付が始まる時刻と、到着時刻のあいだに1時間以上の空きがあるなら、その時間を外で過ごす服装が要ります。楽な服でも、上着と首巻きがあれば、駅の近くで朝食をとって待つくらいは困りません。

入浴施設は、上下と肌着をすべて替えられる、夜行バスの朝にはいちばん整う場所です。替えた服を入れる袋をもう1枚持っておくと、一晩着た服と分けて運べます。

帰りの夜行バス|1日動いたあとに乗る

帰りの夜行バスは、行きと条件が違います。1日歩いて汗をかいた服のまま、夜にもう一度座ることになるからです。

帰りの夜行バスの前にすること
時間と場所がある肌に近い1枚と靴下を替える
時間だけある靴下だけ替える
帰りの翌朝に用事がある用事の服を手元の袋に残しておく
1日で上着が汚れた裏返して掛け布として使う
翌朝の到着地のほうが寒い首巻きと厚手の靴下を袋の上に

帰りに替える分を、行きの荷物のうちから分けておくと、旅先で探さずに済みます。行きに使った靴下の替えを、帰りの分と合わせて2足用意しておくのが目安です。

座席に持ち込む小さな袋|中身を決めておく

トランクに預けた荷物は、到着まで取り出せません。夜のあいだと降りた朝に要るものは、座席に持ち込む小さな袋にまとめます。

中身使う場面
薄い首巻き暖房が弱まった夜明け前
大判の布(ひざ掛けにもなる)消灯後、窓側の冷え
替えの靴下降りる前か、降りてすぐ
肌に近い1枚の替え着替えられる場所で
車内用の薄い履き物靴を脱いで過ごすとき
髪をまとめるもの寝ぐせを直す時間がない朝
小さな鏡と身支度の道具到着30分前の明かりがついた時間
汚れた服を入れる袋着替えたあと
手袋到着地の朝が冷えるとき

袋は、座ったまま足元か膝の上に置ける大きさにします。座席の前のスペースは広くないので、大きすぎると足が伸ばせなくなります。

しわ・におい・髪|朝の身支度を10分で整える

降りた朝の印象を左右するのは、服そのものより、しわと髪の乱れです。到着30分前に明かりがついたら、座ったままできることから始めます。

気になるところ座席でできること降りてからできること
背中と腰のしわ立てる時間に服を下に引いて伸ばす化粧室で上を替える
膝裏の横じわ脚を伸ばして裾を整える歩いているうちに目立たなくなる生地もある
一晩こもったにおい前の開く1枚を開けて空気を通す肌に近い1枚を替える
寝ぐせまとめ髪にしてしまう化粧室で水で整える
首巻きの跡早めに外しておく―
顔まわりのくすんだ印象明るい色の首巻きに替える身支度を整える

髪は、乗る前からまとめておくと、一晩もたれても崩れが少なくて済みます。後ろで高い位置にまとめると背もたれに当たるので、低い位置か、横に寄せてまとめてください。

どちらとも取れるとき①|降りた朝の予定がまだ決まっていない

予定が決まっていないときは、到着地でそのまま歩ける、楽な服で乗ってください。ゆるいパンツ、肌に近い1枚、前の開く1枚、ひもを結んだまま履ける靴。これなら、着替える場所が見つかっても見つからなくても、どちらにも転べます。

そのうえで、肌に近い1枚と靴下の替えだけは必ず手元の袋に入れておきます。予定が決まってから着替えたくなっても、この2つがあれば上半身と足元は整います。

どちらとも取れるとき②|行きだけ夜行バスで、帰りは別の手段

帰りが新幹線や飛行機なら、帰りの服は昼の服で構いません。夜行バス向けの楽な服は、行きの車内と到着した朝の数時間だけのものになります。

この場合は、行きの楽な服を旅のあいだにもう一度着る場面があるかを考えてください。宿で過ごす時間や、移動の日に着られるなら、旅の荷物の一部として数えられます。どこでも着る場面がないなら、行きの服は肌に近い1枚と前の開く1枚だけにして、下は旅のあいだ履くパンツをそのまま使い、荷物を減らします。

飛行機で帰る日の服は秋の機内で過ごす服装が参考になります。

どちらとも取れるとき③|車内が暑いか寒いか読めない

初めて乗る路線や、席が窓側か通路側か分からないときは、暑い側と寒い側のどちらにも1段ずつ動かせる形にしておきます。

  • 暑くなったら:前の開く1枚を脱ぐ、首巻きを外す
  • 寒くなったら:大判の布を膝から胸にかける、上着を掛け布にする

この2段があれば、ほとんどの夜に合わせられます。眠っているあいだは自分で調整できないので、消灯の前に、前の開く1枚を閉じるか開けるかだけ決めておくと、夜中に目を覚ます回数が減ります。肌に近い1枚を厚手にしてしまうと、暑いときに脱げるものがなくなるので、厚みは外側の1枚と布で足すようにしてください。

よくある行き違い

よくある思い込み実際に起きること
車内は暖房が効いているから薄着でいい消灯後と夜明け前に冷えることがある。前の開く1枚と布が要る
着替えるつもりなら、乗るのは何でもいい着替える場所が見つからない朝がある。到着地で歩ける服にしておく
上着は荷物と一緒に預ければ身軽到着まで取り出せない。降りた瞬間の冷えに間に合わない
立ってちょうどいいウエストなら大丈夫座ると前が詰まる。座って指2本が目安
頭からかぶる厚手のニット1枚で暖かい暑くなったときに座ったまま脱げない
朝着いたら店で過ごせる早朝は開いている場所が少ない。外で待つ時間がある
靴は車内で脱ぐから何でもいい到着前に急いで履き直す。手を使わず履ける靴が楽
帰りも行きと同じ服で乗れる1日動いた汗が残る。肌に近い1枚と靴下を替える

装いに活かすなら

夜行バスの服装は、車内の数時間よりも、降りた朝の数時間から決めてください。到着の時刻と、その時刻に開いている場所。この2つを先に調べておけば、乗るときの服を到着地の服にするか、楽な服にするかは自然に決まります。

そのうえで、座って指2本のゆとり、前の開く1枚、座席まで持ち込む上着。この3つがあれば、秋冬の暖房と夜明けの冷えの両方に合わせられます。替えの靴下と肌に近い1枚を手元の袋に入れておくと、どんな朝でも、上半身と足元だけは整えて歩き出せます。

旅全体の服の持ち方はリュックで旅行の服装|秋冬は肩ひもの当たる場所と上着の丈で選ぶと旅行の服装 失敗|荷ほどきで3つに分けて、次の秋冬の旅を直すも合わせて見てみてください。

関連記事

— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 夜行バスにはどんな服装で乗ればいいですか
座った姿勢でおなかと腰が締めつけられないこと、前の開く1枚をいちばん外に着ること、脱ぎ履きしやすい靴にすること。この3つがそろっていれば、車内では困りにくくなります。そのうえで、降りた朝にそのまま観光や用事に向かうなら、乗るときから到着地で着る服にしておき、着替えられる場所があるなら、乗るときは楽な服にして朝に着替えます。どちらにするかは、到着の時刻と、その時刻に開いている場所で決めてください。
Q. 夜行バスの車内は寒いですか、暑いですか
秋冬は暖房が入るので、乗ってすぐは暖かく感じることが多いです。ただ、消灯後に暖房が弱まったり、窓側の席で窓から冷気が伝わったり、足元だけ冷えたりと、一晩のうちに体感が何度か変わります。暑くも寒くもなりうる前提で、前の開く1枚と、膝にかけられる大判の布を手元に置いておくと、どちらにも合わせられます。
Q. 夜行バスで朝に着いたあと、どこで着替えればいいですか
着いた時刻に開いている場所から選びます。早朝に開いている待合室や駅の広めの化粧室、朝から営業している入浴施設、荷物を先に預けられる宿などが候補になります。ただ、朝の駅の化粧室は混み合い、着替えに使いにくいこともあります。着替えの場所が見つからないときは、全部を替えようとせず、上の1枚と靴下だけを替える形にすると、狭い場所でも短い時間で済みます。
Q. 夜行バスにスカートで乗ってもいいですか
乗ることはできますが、座ったまま眠ると膝が開いたり裾がずれたりしやすく、通路側の席では人の目も気になります。スカートで乗るなら、ふくらはぎより長い丈で、生地に伸びのあるものにし、膝にかける大判の布を用意してください。降りた朝にスカートで動きたいだけなら、車内はゆるいパンツで過ごし、到着後にスカートへ替えるほうが、座りじわも残りません。

— メグラシ編集部

Next Read·次に読みたい3記事
紅葉の山に囲まれた地方の駅のホームで、腰丈のオリーブ色のキルティングの上着に生成りのリュックを背負い、首にベージュの布を巻いた女性が、肩ひもに手を添えて電車を待っているPick

着こなす

リュックで旅行の服装|秋冬は肩ひもの当たる場所と上着の丈で選ぶ

リュックを背負って秋冬の旅に出ると、上着の裾がリュックの底に押し上げられたり、肩ひもの当たるところだけニットやコートが毛羽立ったり、背中だけ汗をかいて前は冷えたりします。どれも服とリュックが触れる場所で起きることなので、先に決めるのは、背負ったときのリュックの底の高さと、肩ひもが乗る場所です。リュックの底と上着の裾の差の測り方、肩の縫い目の位置、こすれに弱い生地の見分け方から、上着の丈と形、中に着るもの、首に巻くものと髪、屋内に出入りするときの調整、電車で前に抱える日、リュックの大きさごとの組み方、きちんとした食事の予定がある日の考え方までまとめました。

続きを読む
旅行から帰った部屋の木の床で、開いたスーツケースの横に、着たニットとチェックの巻きものとパンツの山と、たたんだままのシャツとカーディガンが分けて置かれ、歩きやすい靴がそろえてある

着こなす

旅行の服装 失敗|荷ほどきで3つに分けて、次の秋冬の旅を直す

旅行から帰って、着なかった服がスーツケースに残っていた、靴で足が痛くなった、写真を見返すと毎日同じ服に見える。旅行の服装の失敗は、旅のあいだより、帰ってきて荷ほどきをするときにいちばんよく見えます。中身を「着た・着なかった・着たけど困った」の3つの山に分け、困った山の1枚ずつに、次の旅で変えるところを1つだけ決める。寒い・暑い・シワ・雨・宿の中・食事の店・荷物の重さまで、困ったことの種類ごとに原因の見分け方と直し方をまとめ、次の秋冬の旅にそのまま持っていける記録の残し方まで書きました。

続きを読む

Let a Stylist Choose

着る服選びは、 プロにおまかせ。

好みやサイズをもとに、airClosetのスタイリストが服を選んで自宅へ届けます。

airClosetを見てみる

月額 / 自宅で試着 / airClosetサイト

あわせて読みたい

リュックで旅行の服装|秋冬は肩ひもの当たる場所と上着の丈で選ぶ

着こなす

リュックで旅行の服装|秋冬は肩ひもの当たる場所と上着の丈で選ぶ

リュックを背負って秋冬の旅に出ると、上着の裾がリュックの底に押し上げられたり、肩ひもの当たるところだけニットやコートが毛羽立ったり、背中だけ汗をかいて前は冷えたりします。どれも服とリュックが触れる場所で起きることなので、先に決めるのは、背負ったときのリュックの底の高さと、肩ひもが乗る場所です。リュックの底と上着の裾の差の測り方、肩の縫い目の位置、こすれに弱い生地の見分け方から、上着の丈と形、中に着るもの、首に巻くものと髪、屋内に出入りするときの調整、電車で前に抱える日、リュックの大きさごとの組み方、きちんとした食事の予定がある日の考え方までまとめました。

メグラシ編集部/読了 14分
旅行の服装 失敗|荷ほどきで3つに分けて、次の秋冬の旅を直す

着こなす

旅行の服装 失敗|荷ほどきで3つに分けて、次の秋冬の旅を直す

旅行から帰って、着なかった服がスーツケースに残っていた、靴で足が痛くなった、写真を見返すと毎日同じ服に見える。旅行の服装の失敗は、旅のあいだより、帰ってきて荷ほどきをするときにいちばんよく見えます。中身を「着た・着なかった・着たけど困った」の3つの山に分け、困った山の1枚ずつに、次の旅で変えるところを1つだけ決める。寒い・暑い・シワ・雨・宿の中・食事の店・荷物の重さまで、困ったことの種類ごとに原因の見分け方と直し方をまとめ、次の秋冬の旅にそのまま持っていける記録の残し方まで書きました。

メグラシ編集部/読了 15分
ゴルフ練習場の服装 女性|秋冬は仕事帰りか休日の朝かで決める

着こなす

ゴルフ練習場の服装 女性|秋冬は仕事帰りか休日の朝かで決める

ゴルフ練習場の服装は、コースほど決まりがないぶん、いつ行くかで迷いが変わります。仕事帰りに通勤の服から寄るのか、休日の朝に家から着て行くのか。打席が屋外か屋根の下か何階か、何球・何分打つか、夜と朝の気温と風の確かめ方、前傾と振り上げで着丈と肩を確かめる方法、通勤の服のまま打つときの直し方、レッスンの日、秋から冬の入口に足す順番、鞄の中身と汗の始末まで、練習の予定から決める記事です。

メグラシ編集部/読了 15分
保育園の卒園式の服装|式のあと仕事へ戻る日・謝恩会へ回る日で分ける

着こなす

保育園の卒園式の服装|式のあと仕事へ戻る日・謝恩会へ回る日で分ける

保育園の卒園式の服は、式そのものより、終わったあとにどこへ行くかで決まります。職場へ戻る日、謝恩会やお別れ会へ回る日、家族で食事や写真館へ行く日、下の子を連れて帰る日、式だけで帰る日。予定ごとに上着・靴・色・バッグのどこを動かすかを表で分け、仕事と謝恩会が両方ある日や、園から平服と言われた日の決め方、秋のうちに決めておくことまでまとめました。

メグラシ編集部/読了 12分
授業参観の服装にデニム|色の濃さと上の1枚で、行ける日を決める

着こなす

授業参観の服装にデニム|色の濃さと上の1枚で、行ける日を決める

授業参観にデニムで行っていいかは、デニムそのものより、色の濃さ・色落ちの見え方・形の3つと、上に何を着るかで決まります。スマートフォンを白黒にして濃さを5段で測る方法、1m離れて色落ちが見えるか、裾幅と膝の幅の差、上履きの日の裾の高さ。上の1枚と羽織りでデニムの印象を一段上げる組み方、学校の種類と学年、懇談会が続く日、自転車で行く日、色が中くらいの1本しかないときの決め方まで、前の晩に家で確かめられる形にまとめました。

メグラシ編集部/読了 11分
子どもの運動会の服装|当日に困る8つを、前の週に家で直す

着こなす

子どもの運動会の服装|当日に困る8つを、前の週に家で直す

子どもの運動会の服装で当日に困ることは、だいたい8つに決まっています。走るとズボンが下がる、靴が脱げる、帽子が飛ぶ、朝の上着を脱げない、フードやひもが引っかかる、名前が見えない、砂で汚れて閉会まで持たない、演技の衣装の下が透ける。それぞれを、ゴムに指が何本入るか、かかとに指が入るか、といった家で測れる数字で見分けて、前の週の土曜に本番と同じ一式で10分動いて直す手順にまとめました。「動きやすい服で」とだけ書かれた案内の読み方や、半袖か長袖か決まらないときの考え方も載せています。

メグラシ編集部/読了 12分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

スタイリストがあなたの骨格・好みをヒアリング、季節に合わせたコーデを毎月お届けします。

まずは無料で試してみる

月額制 / 自宅で試着 / 返却時のクリーニング不要 / 送料込