かっこいい60代女性の旅行ファッション|髪の色と歩く分数で決める

**60代の旅の装いが「かっこいい」と見えるかどうかは、持っている服の良し悪しではなく、2つの合わせ方で決まります。**髪の色に合った濃さの上着を着ているか。その日に続けて歩く分数に合った丈と靴を選んでいるか。この2つが合っていれば、着ているのが量販の価格帯の服でも、鏡の中の自分は整って見えます。逆に、どちらかが外れていると、どんな服を着ても旅の写真で借り物のように写ります。
**髪が白い・グレイの人は、上着を濃くしてください。**紺、チャコール、深い茶。白い髪と濃い上着の差で、顔の輪郭が締まります。**髪を暗く染めている人は、上着を中くらいの明るさにして、黒を顔から離してください。**グレージュ、キャメル、中間のグレー。暗い髪に黒の上着を重ねると、顔だけが浮いて疲れて見えます。
**歩く分数は、旅程のいちばん長く続けて歩く時間で決めます。**30分未満なら上着の丈は腰骨で止まる長さ、靴は薄い底でよい。30〜90分なら丈は膝の上、靴は底に厚みのあるもの。90分を超える日は、丈を膝下にするか、上着を軽い2枚に分けて、靴は紐で甲を押さえられるものにする。歩く時間を見ずに上着を選ぶと、午後に姿勢が崩れ、それがそのまま写真に残ります。
結論:かっこよさは、上着の濃さと、丈と靴底の2つで決まる
旅の装いで「かっこいい」と言われる人を観察すると、共通しているのは3つです。線がまっすぐである。色の数が少ない。姿勢が最後まで崩れない。この3つは、服のセンスではなく、2つの合わせ方の結果として出てきます。
| 決める物 | 何で決めるか | 外れたときの見え方 |
|---|---|---|
| 上着の濃さ | 髪と肌の明るさの差 | 顔が沈む、または顔だけ浮く |
| 上着の丈と靴の底 | いちばん長く歩く分数 | 午後に肩が落ち、裾が揺れて線が崩れる |
| 色の数 | 3つまで | 荷物と合わせて散らかって見える |
上の2つが決まれば、3つ目は自然に収まります。この記事では、上着の濃さと、丈と靴底を、自分で測れる形で決めていきます。
先に測ること①|髪と肌の明るさの差を白黒写真で見る
鏡では髪の色を「白っぽい」「暗い」と感じるだけで、肌との差は分かりません。スマートフォンで顔の写真を1枚撮り、編集の機能で白黒にしてください。昼の窓から1メートル離れた場所、顔は窓の方へ向けます。
見るのは、額の生え際の髪と、頬の明るさの差です。
- 髪が頬と同じか、頬より明るい → 差が小さい側。白髪、グレイヘア、明るいベージュ系に染めている人がここに入ります
- 髪が頬よりはっきり暗い → 差が大きい側。黒や暗い茶に染めている人、まだ地毛が暗い人がここに入ります
この差が、上着の濃さを決めます。差が小さい人は、上着で差をつくる。差が大きい人は、上着で差をこれ以上広げない。考え方はこれだけです。
先に測ること②|旅程でいちばん長く続けて歩く分数
旅程を見て、「座らずに歩き続ける時間」がいちばん長いのはどこかを探します。駅から宿まで、寺社の参道、街歩き、空港の中の移動。合計の歩数ではなく、途中で座らない連続の時間です。
- 30分未満
- 30〜90分
- 90分を超える
この3つのどこに入るかで、上着の丈と靴の底が決まります。日によって違う旅なら、いちばん長い日に合わせます。短い日に長い日の装いをしても崩れませんが、長い日に短い日の装いをすると、崩れた姿が写真に残ります。
髪が白い・グレイの人|上着は濃く、首元は中間色
差が小さい側の人は、上着を濃くします。紺、チャコールグレー、深い茶、濃い緑。黒も入りますが、黒は髪の白との差がいちばん大きく、顔の肌の色まで引いてしまうことがあるので、紺かチャコールから試してください。
首元には、髪と上着の間をつなぐ中間色を1つ置きます。グレージュ、淡いグレー、生成り。ストールでも、中に着るニットの襟でも構いません。これが無いと、白い髪と濃い上着の境目が首で急に切れて、頭が上着から離れて見えます。
- 上着:濃い色、前を留めても開けても線がまっすぐな形
- 首元:中間色を1つ
- 中に着る物:上着と同じ系統か、首元の中間色と同じ
- 避けるもの:淡いベージュや白の上着(髪と溶けて輪郭が消える)
白い髪は、それだけで旅先の人に印象を残します。上着で輪郭をつくれば、他の物は少なくて済みます。
髪を暗く染めている人|上着は中明度、黒は顔から離す
差が大きい側の人は、上着を中くらいの明るさにします。グレージュ、キャメル、中間のグレー、くすんだ青。暗い髪の下に黒や濃紺の上着を置くと、顔だけが明るく浮き、旅の疲れが顔に出た日に目立ちます。
黒を着たいときは、顔から離れた場所に使います。パンツ、靴、かばん。上半身の黒は、襟の無いインナーなら構いませんが、顔の真下に大きな面積では置かないでください。
- 上着:中明度、襟は低いか無い形
- 首元:上着より少し明るい色か、肌に近い色
- 下半身:黒や濃い色を使うならここ
- 避けるもの:黒やチャコールの上着を顔の近くで大きく着る
染めている人は、染めた髪の色が「いちばん濃い色」になるように組むと、全身がまとまります。髪より濃い物を顔の近くに置かないのが、1つの目安です。
どちらとも取れるとき①|白髪が半分で、染めていない
前髪や顔まわりが白く、後ろが暗い人は、顔の近くに出ている側で決めます。見る人の目に入るのは顔まわりの髪なので、ここが白ければ濃い上着の側です。
逆に、顔まわりは暗く残り、頭の上や後ろに白が混ざる人は、中間の上着の側に入ります。
迷うなら、白黒写真で額の生え際と頬を比べてください。生え際が頬より明るければ濃い上着、暗ければ中間の上着。染めてから数週間で白が伸びてきた人も、同じ見方で決められます。旅の前に染め直すかどうかではなく、旅の日の生え際がどちらかで決めるのが、いちばん外れません。
歩く分数が30分未満の日|丈は腰骨で止め、靴は薄い底でよい
歩く時間が短い日は、上着の丈を腰骨で止めます。腰骨の高さ、あるいは太ももの付け根まで。短い上着は裾が揺れず、座っても立っても線が変わりません。移動が多く座る時間が長い日ほど、短い丈が合います。
靴は底が薄くて構いません。革の平らな靴、甲の浅い靴。歩かない日は、靴の底より、座ったときに見える甲と足首の線が印象を決めます。
- 上着:腰骨で止まる丈、前を留めて座っても引けない余裕
- パンツ:靴に裾がかかる長さ。短い上着のときは、脚の線が長く見える
- 靴:薄い底、甲の浅い形
この日に長い上着を着ると、座った膝の上で裾がたまり、立ったときにしわが残ります。
歩く分数が30〜90分の日|丈は膝の上、靴は底に厚み
歩く時間が中くらいの日は、上着の丈を膝の上にします。太ももの真ん中から膝の少し上。歩いても裾が脚にまとわらず、座っても膝の上で収まる長さです。
靴は底に厚みのあるものにします。指で底を押して、1センチほどへこむ層があるかを確かめてください。革の靴でもこの層が入っているものはあります。見た目を揃えたいなら、靴の色をパンツの裾と同じ系統にします。
- 上着:膝の上の丈、歩くときに前を開けても裾が揺れすぎない重さ
- パンツ:足首が見えるか見えないかの長さ。靴の底が厚いぶん、裾はやや短めが合う
- 靴:底に1センチの層、甲が靴の中で前に滑らない形
このくらいの時間なら、途中で上着を脱ぐことはあまりありません。脱がないなら、上着そのものを旅の装いの軸にしてよい日です。
歩く分数が90分を超える日|丈は膝下か、2枚に分ける
長く歩く日は、2つの選び方があります。
1つは、上着の丈を膝下にして、1枚で風と冷えを受ける。軽い素材で、歩くと裾が後ろへ流れる形。重い生地の長い上着は、90分を超えると肩に乗り、午後に姿勢が崩れます。
もう1つは、上着を軽い2枚に分ける。薄い羽織りと、その上の軽い上着。体が温まったら外側を脱いで、かばんに入れるか腕に掛ける。長く歩く日は体温が上がるので、脱げる形の方が結果として線が保ちます。
靴は、紐やゴムで甲を押さえられるものにします。底の厚みは30〜90分の日と同じで、加えて甲が前に滑らない押さえが要ります。90分を超えると、押さえの無い靴は足が前に寄って、歩き方が変わり、それが上半身の姿勢に出ます。
- 1枚で行くなら:膝下の丈、軽い素材、裾が後ろへ流れる形
- 2枚に分けるなら:薄い羽織りと、たたんでかばんに入る軽い上着
- 靴:底の厚みと、甲を押さえる紐かゴム
長く歩く日は、上着の丈より靴の方が「かっこいい」を左右します。靴を先に決めてから上着を選んでください。
どちらとも取れるとき②|歩く日と歩かない日が混ざる旅
2泊3日で、初日は移動だけ、2日目は街を半日歩く、という旅はよくあります。上着を2枚持つのは荷物が増えるので、1枚で済ませたい人が多いはずです。
その場合は、**いちばん長く歩く日に合わせて上着を選び、歩かない日は中に着る物で調節します。**膝の上の丈の上着を1枚持ち、歩かない日は中を1枚厚くして、上着の前を開けて着る。歩く日は中を薄くして、前を留める。
逆に、歩かない日に合わせた短い上着を1枚だけ持って行くと、歩く日に裾が短すぎて冷え、首と腰を縮めて歩くことになります。短い上着で長く歩く日を越えるより、長めの上着で座る日を越える方が、崩れは小さく済みます。
荷物の持ち方で崩れる所|肩に掛けるか、手で持つか
かばんの持ち方は、上着の線を崩す原因で、もっとも見落とされる所です。
肩に掛ける人は、かばんの側の肩が下がり、上着の襟がその側に引かれて首元が開きます。紐を短くして、かばんの底が肘の上で止まる長さにしてください。上着は前を留めて歩くと、襟の引かれ方が小さくなります。
手で持つ人は、持つ側の腕が伸びて袖が上がり、手首が出ます。袖丈が手首の骨にかかる上着を選び、1時間ごとに持つ手を替えます。
90分を超えて歩く日は、肩掛けと手持ちの両方ができる持ち手のかばんにして、途中で持ち替えられるようにします。荷物の重さそのものより、同じ側に負担が続くことが、午後の姿勢を崩します。
色の数とパンツの幅|3色で止め、幅は靴の高さで決める
上着の濃さが決まったら、全身の色は3つまでにします。上着、パンツ、首元かかばんの1色。靴はパンツと同じ系統に入れて、数に加えない。これ以上増えると、旅先の背景と荷物が加わって、写真の中で散らかります。
パンツの幅は、靴の底の厚さで決めます。薄い底の日は裾がやや細く、靴の甲にかかる長さ。底に厚みのある日は、裾が靴の上で止まる長さで、幅は少し出す。靴の底が厚いのに細い裾を合わせると、足元だけが重く見えます。
| 髪 × 歩く分数 | 上着 | 靴 |
|---|---|---|
| 白・グレイ × 30分未満 | 濃い色・腰骨の丈 | 薄い底・濃い色 |
| 白・グレイ × 30〜90分 | 濃い色・膝の上 | 底に厚み・パンツと同系 |
| 白・グレイ × 90分超 | 濃い色・膝下の軽い1枚か2枚 | 底に厚み・紐かゴム |
| 暗く染めている × 30分未満 | 中明度・腰骨の丈 | 薄い底・黒や濃い色でよい |
| 暗く染めている × 30〜90分 | 中明度・膝の上 | 底に厚み・濃い色 |
| 暗く染めている × 90分超 | 中明度・軽い1枚か2枚 | 底に厚み・紐かゴム・濃い色 |
表は組み合わせの軸を見るためのもので、この通りに揃えなくても構いません。自分の髪と歩く分数の行を見て、上着の濃さと靴の底の2つだけ外さなければ足ります。
秋の終わりから冬の立ち上がりの旅で変わる所
この時期の旅は、朝晩と昼の差が10度近く開きます。上着の濃さと丈の決め方は変わりませんが、首元の1色が働きを増します。
白い髪の人は、首元の中間色のストールを、昼は外して肩に掛け、朝晩は巻く。暗い髪の人は、首元に明るい色を置いて、朝晩に上着の前を留めたときも顔が沈まないようにする。
気温そのものに対する上着の厚みの決め方は、旅行の服装 秋|行き先の最低気温と家を出る時刻で、上着の厚みを決めるに分けてあります。この記事は、厚みが決まったあとの、濃さと丈と靴の話です。
出発の前の日に確かめる3つ
- **白黒写真を1枚撮って、髪と頬の差を見る。**上着の濃さが、その差に合っているか
- **旅程で、いちばん長く続けて歩く時間を数える。**30分未満・30〜90分・90分超のどこか。上着の丈と靴の底が合っているか
- **持って行く物を全部出して、色を数える。**靴を除いて3色に収まっているか。収まらなければ、かばんか首元の1色を外す
3つとも通れば、旅先の写真で姿勢が崩れることはほとんどありません。かっこよく見せようとして足すのではなく、この2つの合わせ方だけを外さない。それが、60代の旅の装いで、いちばん確かに効く方法です。
旅に持って行く枚数の組み方は、60代の旅行ワードローブ|「品×軽さ×実用」を満たす3泊4日のコーデで扱っています。
よくある問い
- Q. 60代の旅行で、かっこよく見える服はどんな服ですか
- 形の名前ではなく、2つの条件で決まります。1つは、髪の色に合った濃さの上着を着ていること。白髪やグレイの人は紺・チャコール・深い茶のように濃い上着で輪郭が締まり、暗く染めている人はグレージュやキャメルのような中くらいの明るさの上着で顔が明るく残ります。もう1つは、その日に歩く時間に合った丈と靴を履いていること。90分歩く日に膝下の重い上着と薄い底の靴では、午後に姿勢が崩れて、それが写真に残ります。服そのものより、この2つの合わせ方が「かっこいい」の中身です。
- Q. 白髪が半分くらいで、染めていません。上着は濃い方と中間の方、どちらですか
- 顔の近くに出ている髪の色で決めてください。前髪と顔まわりが白く、後ろが暗い人は、見る人の目に入るのは白い側なので、濃い上着を選ぶ側です。逆に顔まわりは暗く、頭の上や後ろに白が混ざる人は、中間の上着の側に入ります。どちらとも言えないときは、白黒写真を撮り、額の生え際の髪と頬の明るさを比べます。生え際が頬より明るければ濃い上着、頬より暗ければ中間の上着です。染めてから数週間で白が出てきた人も、同じ見方で決められます。
- Q. 旅行でたくさん歩く日は、スニーカーしかないのでしょうか
- 底に厚みがあって紐で甲を押さえられる靴なら、スニーカーでなくて構いません。歩く時間が90分を超える日に要るのは、底の厚み(指で押してへこむ層が1センチ以上)と、甲が靴の中で前に滑らない押さえの2つです。これを満たす革の紐靴やサイドにゴムの入った短いブーツもあります。見た目を揃えたいなら、靴の色をパンツの裾と同じ系統にして、上着の色数を3つのうちに収めれば、靴の種類は目立ちません。薄い底の靴は、30分以内しか歩かない日に回してください。
- Q. 旅行中に荷物を持つと、どうしても崩れて見えます
- 崩れる場所は、肩に掛けるか手で持つかで変わります。肩に掛ける人は、かばんの側の肩が下がり、上着の襟がその側に引かれて首元が開きます。この人は、かばんの紐を短くして肘の上で止め、上着は前を留めて歩いてください。手で持つ人は、持つ側の腕が伸びて袖が上がり、手首が出ます。この人は、袖丈が手首の骨にかかる上着を選び、かばんは左右を1時間ごとに替えます。どちらの場合も、歩く時間が長い日は、肩掛けと手持ちの両方ができる持ち手のかばんにして、途中で持ち替えられるようにしておくと、午後の姿勢が保てます。
- Q. 派手な色を着ないと、旅先で地味に見えませんか
- 旅の写真で地味に見えるのは、色が少ないからではなく、上着と髪の明るさの差が無いときです。白髪で淡いベージュの上着、暗い髪で黒の上着は、どちらも色数が少ないうえに差も無いので、顔が背景に沈みます。差をつけた上で3色に収めると、少ない色でも輪郭が立ちます。鮮やかな色を足したいなら、顔から離れた場所、たとえばかばんや靴、首元の中間色の代わりに1点だけです。上着を鮮やかにすると、旅の全部の写真に同じ色が写るので、2日目から飽きが出ます。
— メグラシ編集部





