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子連れ旅行の服装 ママ|秋冬は、抱っこする時間と両手の空きで決める

メグラシ編集部//読了 12分
秋の駅のホームで、腰丈の前開きの上着に斜めがけの小さなバッグをかけた女性が、幼い子どもを片腕に抱いて歩いている

**抱っこする時間が1日合計30分を超えそうなら、上着は腰までの丈で、前が全部開くものにしてください。**そして、バッグは肩から斜めにかけるか、背負う形にします。秋冬の子連れ旅行で、ママの服装が決まるのはこの2か所です。

色や形を先に考えると、出発してから困ります。抱いた瞬間に上着の前が詰まって子どもの足がはみ出す。片手で子どもと手をつないでいる間に、肩にかけたバッグが落ちてくる。座敷の前で、子どもを抱いたまま靴を脱げない。旅先でくたびれる原因の多くは、服の見た目ではなく、手と腕がふさがっているときに起きる小さな詰まりです。

この記事では、子どもの年齢や旅行の行き先ではなく、あなたが1日に何分抱っこして、両手のうち何本が空いているかで服を決めていきます。移動手段ごとの服の話は秋の機内で過ごす服装や日帰りバス旅行の服装に、旅行全体の考え方は秋の旅行の服装にまとめてあります。

結論:抱っこの時間と、空いている手の数で分ける

先に、自分がどこに入るかを決めてしまいます。

抱っこの時間空いている手上着バッグ
1日合計30分以内両手が空く時間が長い丈も開き方も自由肩かけでもよい
1日合計30分以内片手は子どもと手をつなぐ腰からお尻までの丈斜めがけ
1日合計30分を超える片手は子ども、片手は荷物腰までの丈で前が全部開く斜めがけか背負う形
1回10分を超える抱っこが何度もあるほぼ空かない抱っこ紐ごと包める身幅背負う形

表の右下に近いほど、服装は「手を使わずに済むか」で選ぶことになります。左上に近いほど、ふだんのおでかけに近い服で構いません。

この表で大事なのは、子どもの年齢ではなく時間で区切っていることです。同じ2歳でも、よく歩く子とすぐ抱っこを求める子がいます。旅先の坂や階段、混み具合でも変わります。だから、前の週末に近所へ出かけたとき、何分くらい抱っこしていたかを思い出してください。旅先では、その1.5倍くらいになると考えておくと外れにくくなります。

抱っこの時間の数え方|前の週末を1.5倍にする

時計で正確に測る必要はありません。数え方は3つの場面に分けると簡単です。

ひとつめは、移動の乗り降りです。駅の階段、乗り換えの通路、駐車場から建物までの道。ここは子どもが歩けても、急ぐ場面では抱き上げることが多くなります。1回あたり3分から5分くらいが目安です。

ふたつめは、子どもが疲れたとき、眠くなったときです。昼寝の時間に移動が重なると、そこから20分、30分と抱き続けることがあります。旅行の日程で、昼寝の時間帯に移動や観光が入っているかを先に確かめてください。入っているなら、その日は「1回10分を超える抱っこがある日」に入ります。

みっつめは、人が多い場所です。行列、混んだ売り場、観光地の人だかり。迷子になるのが怖くて抱き上げる時間です。ここは子どもの年齢が上がっても減りにくい時間なので、見落とさないようにしてください。

この3つを足して、前の週末の合計を出します。それを1.5倍にしたものが、旅先での見込みです。旅先では道を知らない分、立ち止まる回数が増え、子どもも慣れない場所で甘えることが多いからです。

上着の丈|腰までか、お尻が隠れるまでか

抱っこが長い日の上着は、腰まで、長くてもお尻が半分隠れる程度までにしてください。

理由は、抱いたときの子どもの足の位置です。子どもを前に抱くと、両足がママの腰の横に回ります。膝まであるコートだと、その足がコートの前身頃を押し広げて、前が閉じられなくなります。閉じられないまま歩くと、冷たい風が前から入り、子どもの足も外に出たままです。

ロングコートが好きな方もいると思います。その場合は、抱っこが1日合計30分以内の日に回してください。たとえば、移動が車中心で、駐車場から建物までが近い日です。こういう日は、両手が空いている時間が長いので、丈の長さは問題になりにくくなります。

丈の確かめ方は、家で子どもを抱いて鏡の前に立つことです。抱いた状態で上着の前を閉じられるか。閉じたとき、子どもの足が上着の外に出るか、中に収まるか。この2つを見れば、旅先で使える丈かどうかがわかります。

前の開き方|全部開くか、上だけ開くか

前が上から下まで全部開く上着を選んでください。頭からかぶるタイプや、上だけ留めて下は開かない形は、抱っこが多い日には向きません。

抱っこ紐を使う場合は特にそうです。抱っこ紐で子どもを前に抱いたまま、上着を着たり脱いだりする場面が、旅先では何度も来ます。電車に乗って暑くなったとき、外に出て寒くなったとき。前が全部開く上着なら、子どもを下ろさずに羽織って、前を閉じずに軽く合わせるだけで済みます。

留め具は、ファスナーかボタンかで迷うところです。片手で閉められるかどうかで選んでください。ファスナーは下の差し込みを両手で合わせる必要があるので、子どもを抱いたまま閉めるのは難しいことがあります。大きめのボタンやスナップなら、片手で上から2つだけ留めることができます。

前を閉じたときに、子どもの顔が当たる位置の素材も見ておきます。毛足の長い素材は、子どもが顔をうずめたときに口や鼻に毛がつきます。表面がなめらかな素材や、目の詰まった織りのほうが、抱っこが長い日には扱いやすくなります。

身幅|抱っこ紐を使うなら、上から着られる幅が要る

抱っこ紐を使う日の上着は、ふだんより身幅に余裕が必要です。

目安は、子どもを抱っこ紐で抱いた状態で、上着の前を体の正面で合わせられるかどうか。合わせられれば、子どもの背中の半分くらいまで覆えます。秋冬の外では、それだけでかなり違います。

身幅の大きい上着を持っていない場合、抱っこ紐の上から使える防寒用のケープやカバーを足す方法もあります。この場合、ママの上着は自分の体に合ったサイズのままで構いません。ただ、旅先で上着とケープの両方を持ち歩くことになるので、荷物の量と相談してください。

手持ちの上着で試すなら、ゆったりしたダウンや中綿の上着が候補になります。軽く、つぶして持てるので、抱っこを終えたあとにバッグへ入れることもできます。

バッグの持ち方|片手で直さなくていい形にする

子連れ旅行では、片手は子ども、もう片手は何かを持っていると考えておいてください。

子どもと手をつないでいる。子どもを抱いている。子どもの靴を持っている。飲み物やおやつを渡している。旅先では、両手が同時に空く時間はほとんどありません。そのとき、肩にかけただけのバッグはずり落ちます。落ちるたびに直そうとすると、子どもの手を離すことになります。

選ぶのは、体の正面か背中に固定できる形です。斜めがけのバッグは、ストラップを短めにして、腰より上に来るようにします。腰より下だと、抱っこしたときに子どもの足と当たります。背負う形のバッグは、両手が完全に空くのが利点です。ただ、中身を出すたびに下ろす必要があるので、すぐ取り出したいものは別の小さな斜めがけに分けておきます。

小さな斜めがけに入れるものは、決まっています。スマートフォン、交通系のカード、ハンカチ、ウェットティッシュ、子どものおやつ1回分。これだけを体の前に置いておくと、抱っこしたままでも出し入れできます。

汚れる位置と色|胸から腹は、汚れても困らない色に

抱っこが多い日は、胸から腹にかけての位置がいちばん汚れます。

子どもの口が当たる肩の上、おやつを食べる手が触れる胸元、靴の底が当たる腹から腰。この範囲は、真っ白や淡いベージュのような明るい色だと、1日の終わりには跡が残ります。秋冬は泥や落ち葉も靴につきやすくなります。

色を選ぶなら、中くらいの明るさにしてください。グレー、くすんだ緑、茶色、紺。明るすぎず暗すぎない色は、汚れが目立ちにくく、写真に写ったときも沈みません。柄があるなら、小さな柄のほうが汚れをまぎらわせてくれます。

逆に、汚れにくい場所は首から上と、足先です。好きな色や小物を入れたいなら、そこに寄せるとよいでしょう。首に巻くストールは、抱っこのときに子どもが引っ張ることがあるので、短めで端が垂れないものにしておくと安心です。

洗えるかどうかも大事です。旅先で汚れたとき、宿の洗面所で部分的に洗えるか。濡れても縮みにくく、一晩で乾くか。2泊以上の旅なら、上の服はこの条件で選んでおくと、汚れたときの不安が小さくなります。

秋冬の汗と冷え|脱ぎ着するのは上着ではなく、その下の1枚

秋冬の子連れ旅行で多いのが、抱っこで汗をかき、下ろした途端に冷えるという往復です。

子どもを抱くと、体が密着している部分に熱がこもります。屋外が肌寒くても、5分も抱いていると背中や胸に汗をかきます。そして子どもを下ろすと、その汗が一気に冷えます。駅のホームや観光地の屋外で、これが何度も繰り返されます。

この往復に合わせるには、上着を脱ぎ着するのではなく、上着の下に脱ぎ着しやすい薄い1枚を挟むことです。前が開く薄手のカーディガンや、軽いベストがちょうどよい厚みです。抱っこを始めたらこの1枚を脱いでバッグへ、下ろしたら着る。上着はそのまま着ておけば、置き場所に困りません。

肌に触れる1枚目は、汗を吸って乾きやすい素材を選びます。厚手の綿は汗を吸ったあと乾きにくく、冷えを長引かせます。薄手のウール混や、汗を外に逃がす化学繊維の肌着が向いています。

子どもの汗も同じように考えます。背中にガーゼやタオルを1枚入れておき、汗をかいたら抜く。子どもの上着を脱がせたり着せたりするより、ずっと手間がかかりません。

靴|子どもを抱いたまま、片手で履けるか

靴を選ぶときは、子どもを片腕に抱いたまま、もう片方の手だけで履けるかを確かめてください。

旅館の座敷、食事処の小上がり、子ども向けの遊び場、観光施設の靴を脱ぐ場所。秋冬の旅では、意外と靴を脱ぐ場面が多くあります。1日に3回を超えるなら、紐を結ばずに足を入れられる靴を選びます。

条件は3つです。かかとに指をかける輪があるか、または甲がゴムで伸びて足を入れやすいか。かかとの芯がしっかりしていて、つぶれにくいか。底が滑りにくいか。この3つがそろっていれば、片手でも履けて、抱っこしたまま歩いても足元が安定します。

ブーツは秋冬に足が暖かく、見た目も季節に合います。ただ、脱ぎ履きの回数が多い日には時間がかかります。どうしてもブーツにしたいなら、内側にファスナーがあって、立ったまま片手で下ろせるかを確かめてください。座らないと脱げないブーツは、子どもを抱いている場面には向きません。

ヒールの高さは、低いほうが安心です。抱っこをすると、体の重心が前に移ります。ヒールがあると、その分だけ足首に負担がかかり、階段では足元が見えにくくなります。

下に着るもの|しゃがむ回数で、ボトムスの形が決まる

子連れ旅行では、ママがしゃがむ回数も多くなります。子どもの靴を履かせる、目線を合わせて話す、落とした物を拾う。1日に何十回としゃがむことがあります。

スカートなら、しゃがんだときに裾が床につかない丈か、床についても汚れが目立たない色にします。膝より少し下の丈で、広がりすぎない形が扱いやすいでしょう。長いスカートは、しゃがむたびに裾を手で持ち上げる必要があり、片手がふさがります。

パンツなら、しゃがんだときに膝と腰が窮屈にならないかを見ます。家で一度、しゃがんで立ち上がるのを3回繰り返してみてください。腰の後ろが出る、膝が突っ張る、と感じるなら、旅行の日には向いていません。

秋冬は、下半身の冷えも気になります。しゃがんだときに腰の後ろが出ないように、上の服を長めにするか、腹巻きのように腰を覆う下着を足しておくと安心です。

どちらとも取れるとき①|歩いたり、抱っこを求めたりする年齢

2歳から4歳くらいの子どもは、歩きたがる時間と抱っこを求める時間が交互に来ます。前の週末の抱っこ時間がちょうど30分前後で、どちらに入るか決めにくい人も多いはずです。

その場合は、抱っこが多い側に合わせて服を選んでください。理由は単純で、抱っこが少なかった日に困ることはほとんどないからです。腰までの上着に斜めがけのバッグで歩いて、困る場面はあまりありません。逆に、ロングコートに肩かけのバッグで出かけて、子どもが抱っこを求め続けた日は、1日中困ります。

ただし、抱っこが多い側に合わせると、写真に残る自分の姿がふだんと違うと感じる人もいます。その場合は、旅の中で抱っこが少なそうな時間を1つ見つけて、そこだけ着替える方法があります。たとえば、宿に着いてから夕食までの時間。子どもは宿の中で歩き回り、移動もありません。ここで好きな上着やワンピースに替えると、写真にもその姿が残ります。

どちらとも取れるとき②|抱っこ紐を持っていくか迷う

子どもが自分で歩ける年齢になると、抱っこ紐を持っていくかどうかで迷います。

判断の目安は、1日の抱っこが合計30分を超えそうかどうか、そして1回10分を超える抱っこがあるかどうかです。どちらか一方でも当てはまるなら、持っていく側に入れてください。腕だけで30分抱くのと、抱っこ紐で30分抱くのでは、翌日の肩と腰の疲れが違います。旅行は2日目以降もあります。

持っていく場合は、服との組み合わせを家で試しておきます。抱っこ紐の上から上着を着て、前を合わせられるか。抱っこ紐のバックルが、上着の留め具やバッグのストラップと重ならないか。斜めがけのバッグを抱っこ紐と一緒に使うと、ストラップが首の近くで交差して窮屈になることがあります。その場合は、背負う形のバッグに替えたほうが楽です。

迷ったまま持っていかない選択をするなら、代わりに腰に巻くタイプの補助具を考えてもよいでしょう。軽くて畳めるものなら、使わない時間はバッグに入ります。

どちらとも取れるとき③|交代できる大人がいるかどうか

夫婦や祖父母と一緒に行く旅では、抱っこを交代できます。この場合、ママの服装はどこまで楽をしてよいのか、迷うところです。

考え方は、交代できる時間を差し引いて、自分が抱く時間を数え直すことです。たとえば1日の抱っこが合計60分で、半分をパートナーが抱くなら、あなたの分は30分です。30分ちょうどなら、表の「1日合計30分以内」と「超える」の境目にあたります。

ただし、交代できる大人がいても、子どもが「ママがいい」と言って離れない時間があります。特に眠いとき、知らない場所で不安なときです。この時間は交代できないものとして数えてください。昼寝の時間に移動が重なる日、夜に外で食事をする日は、交代を当てにしないほうが安全です。

祖父母と一緒の旅では、祖父母が抱っこを手伝ってくれる場面もあるでしょう。ただ、長時間の抱っこを頼みにくいことも多いので、自分の分は少し多めに見積もっておくと、当日に困りません。

どちらとも取れるとき④|写真をきれいに残したい日

家族写真をきちんと撮る予定がある日は、動きやすさと見た目の両方が気になります。

この場合は、撮る場所と時間を先に決めてしまうのが近道です。宿の前で、出発の朝に撮る。観光地のどこか1か所で撮る。そのときだけ、上着を脱ぐ、ストールを巻く、髪を整える、といった手を入れます。1日中きれいな格好を保とうとすると、抱っこと汚れでどこかで崩れます。

写真に写る位置を考えると、子どもを抱いている姿では、胸から上がいちばん目立ちます。耳元のアクセサリー、首元の色、髪の形。この3つを整えておけば、抱っこしている写真でも印象が残ります。上着の色は、子どもの服と並んだときに沈まないよう、子どもの服より少し落ち着いた色にしておくと、子どもが写真の中で浮き立ちます。

移動手段で変わるところ|車、電車、飛行機

ここまでの決め方は移動手段に関係なく使えますが、それぞれ少しだけ変わるところがあります。

車の場合は、乗り降りのたびに子どもをチャイルドシートに乗せたり降ろしたりします。このとき上着が長いと、体をかがめた拍子に裾が地面につきます。車中心の旅でも、上着は腰までの丈が扱いやすいでしょう。車内は暖房で暖かいので、上着は脱いで乗り、降りるときに羽織る形になります。前が全部開く上着なら、それも手早く済みます。

電車の場合は、駅の階段と乗り換え通路が抱っこの時間を押し上げます。エレベーターの位置を先に調べておくと、抱っこの時間が少し減ります。車内は混んでいると暑くなるので、上着の下の薄い1枚で調整できるようにしておきます。

飛行機の場合は、保安検査で上着を脱ぎ、靴を脱ぐこともあります。子どもを抱いたままこれをするのは大変なので、上着は前が全部開いてすぐ脱げるもの、靴は片手で脱ぎ履きできるものにしておくと、検査の列で慌てずに済みます。機内は乾燥しているので、子どもにもママにも、脱ぎ着できる薄い1枚があると調整しやすくなります。

子どもが眠ったあと|抱いたまま座っている時間

旅先で子どもが眠ると、そのまま抱いて座っている時間が生まれます。カフェの椅子、観光施設のベンチ、乗り物の座席。起こしたくないので、30分、1時間と動けなくなることもあります。

この時間に困るのは、上着の暑さと、自分の体の冷えが同時に来ることです。眠った子どもは体温が上がり、ママの胸とお腹は温まります。一方で、背中と足元は動かないまま冷えていきます。屋内なら上着の前を開けて、子どもの背中にだけかけておく。屋外のベンチなら、上着は着たままで、膝に薄いストールを1枚かける。この使い分けができると、子どもを起こさずに過ごせます。

ストールは、膝掛けにも、子どもの体を覆う布にも、授乳のときの目隠しにも使えます。大判で薄く、畳むと小さくなるものを1枚、斜めがけのバッグに入れておくと、旅のあいだ何度も出番があります。端に房がついているものは、子どもが口に入れることがあるので、端が始末されたものを選んでください。

座っている間は、スマートフォンを片手で操作することになります。斜めがけのバッグが体の前にあれば、子どもを抱いたまま取り出せます。背負う形のバッグだけだと、眠った子どもを抱いたまま中身に手が届きません。眠る時間が長い子なら、小さな斜めがけを必ず1つ足しておいてください。

宿の中で過ごす服|子どもと一緒に寝る夜

宿では、移動中とは違う服が必要になります。

旅館の浴衣は大人用のものだと、子どもを抱いたり、夜中に起きてあやしたりするとき、前がはだけやすくなります。気になる人は、上下が分かれた部屋着を1組持っていくと安心です。前が開くパジャマなら、夜中に子どもの着替えを手伝うときも動きやすくなります。

部屋の中は暖房で乾燥しやすく、夜中に子どもが汗をかいて起きることもあります。ママの部屋着は、薄手で汗を吸うもの。その上に、夜中に起きたときにすぐ羽織れる薄手の上着を1枚。これで、廊下に出るときや、早朝に外を見に行くときにも使えます。

朝食の会場へ行くときは、宿の浴衣のまま行けるか、着替える必要があるかを先に確かめておきます。子どもを連れて着替える時間を朝に作るのは大変なので、部屋着のまま行ける服にしておくと、朝がずいぶん楽になります。

ママ自身の着替えは、上を1枚多く

子どもの着替えは多めに持っていくのに、ママ自身の着替えは最低限にしてしまう人が多くいます。

子連れ旅行では、ママの上の服が汚れる確率が高くなります。おやつ、飲み物、よだれ、子どもの手についた何か。そして秋冬は、汗をかいたまま着続けると冷えます。泊数に合わせた枚数に、上の服を1枚多く足しておいてください。

足す1枚は、薄手で畳むと小さくなるものがよいでしょう。旅先で汚れたとき、トイレの個室で手早く着替えられるように、頭からかぶるタイプが便利です。前が開くタイプは脱ぎ着がしやすい反面、ボタンの数だけ時間がかかります。上着とは逆の考え方になりますが、上着は抱っこしながら脱ぎ着するもの、この1枚は子どもを誰かに預けて、自分だけで着替えるものです。

下の服は、汚れても目立ちにくい色にしておけば、泊数分より少なくても足ります。2泊なら1本、3泊なら2本が目安です。

どちらとも取れるとき⑤|雨や雪の予報が出ている日

秋冬の旅では、雨や雪の予報が出る日もあります。抱っこが多い日に雨が重なると、傘を持つ手がひとつ増えます。片手は子ども、片手は荷物、そこに傘。手が3本要る計算になります。

この日は、傘を持たない前提で服を選んでください。上着はフードがついていて、表面が水をはじくもの。子どもを抱いたまま、ママと子どもの頭の両方を覆えるほど大きいフードはなかなかありませんが、抱っこ紐用の雨よけカバーを子どもにかけ、ママはフードをかぶる形なら、両手を空けたまま移動できます。

雨の量が多い日は、外を歩く時間そのものを減らすほうが先です。駅や建物の地下通路を使う、屋根のある経路を選ぶ、タクシーを1区間だけ使う。服で解決しようとするより、歩く道を変えるほうが、子どもも濡れずに済みます。

雪の地方へ行くなら、靴が最初に決まります。底に溝が深く刻まれていて、雪道でも滑りにくいもの。そのうえで、片手で脱ぎ履きできるかを確かめます。両方の条件を満たす靴は少ないので、宿に着いたら履き替える室内用の靴を1足持っていくのもひとつの方法です。

子どもの服と並べたときのこと

ママの服を選ぶとき、子どもの服と並べて見ることも忘れないでください。

抱っこしている姿は、ママと子どもがひとつのかたまりに見えます。子どもの上着が明るい赤や黄色なら、ママの上着は落ち着いた色のほうが、子どもの顔まわりが引き立ちます。反対に、子どもの上着が紺やグレーのような暗い色なら、ママの首元に明るい色を少し入れると、写真全体が沈みません。

素材の組み合わせも見ておきます。ママの上着の表面がざらついていると、抱っこしている間に子どもの上着と擦れて、毛玉ができることがあります。どちらかをなめらかな素材にしておくと、旅行のあとに毛玉を取る手間が減ります。

子どもの上着も、ママと同じく前が全部開くものを選んでおくと、着せたり脱がせたりが早くなります。抱っこのたびに子どもの上着を脱がせる必要はありませんが、車や電車に乗ったときに、片手で前を開けられると、子どもの汗を防ぎやすくなります。

旅先で「足りない」と気づいたら

準備をしていても、旅先で足りないものに気づくことはあります。上着が思ったより寒い、靴が脱ぎにくい、バッグがずり落ちる。こういうとき、何から手を打つかの順番を決めておくと迷いません。

最初に足すのは、首と手首を覆うものです。薄いネックウォーマーや手袋は、量販の売り場でもすぐ見つかり、体感の寒さを大きく変えます。上着を買い替えるより安く、荷物も増えません。

次に見直すのは、バッグの持ち方です。ずり落ちるなら、ストラップを結んで短くするだけでも変わります。それでもだめなら、手持ちの大きなバッグは宿に置いて、必要なものだけを小さな袋に移して体の前に下げます。

靴は、旅先で替えるのがいちばん難しいものです。脱ぎにくいと感じたら、座敷のある店や施設を減らすほうに予定を動かしてください。服に合わせて予定を変えるのは遠回りに見えますが、子どもと一緒の旅では、そのほうが1日を穏やかに終えられます。

年代で変わるところ

30代のママは、子どもが小さく、抱っこの時間が長くなりやすい時期です。体力はまだあっても、旅行が続くと肩と腰に疲れがたまります。抱っこ紐と背負う形のバッグを組み合わせて、両手を空ける時間を増やしてください。服は動きやすさを優先しつつ、首から上と靴で好きなものを入れると、旅の写真も楽しくなります。

40代のママは、子どもが2人以上いることも多く、上の子と下の子で動きが違います。上の子と手をつなぎ、下の子を抱く。両手が同時にふさがる時間が長くなるので、バッグは背負う形のほうが向いています。上着は、汗と冷えの往復が体にこたえやすくなる年代なので、上着の下の薄い1枚を必ず挟んでください。

年代に関係なく言えるのは、旅先で自分の服装に気を取られると、子どもから目を離す時間が増えるということです。家で一度試してから出かければ、旅先では子どもだけを見ていられます。

出かける前の日に、3つだけ確かめる

最後に、出発の前の日にやることをまとめておきます。

1つめは、子どもを抱いて鏡の前に立つことです。上着の前を閉じられるか、子どもの足が中に収まるか、バッグのストラップが子どもに当たらないかを見ます。

2つめは、玄関で子どもを抱いたまま、片手で靴を履いてみることです。10秒以内に履ければ、旅先の座敷でも困りません。

3つめは、斜めがけの小さなバッグの中身を、出し入れしてみることです。子どもを抱いたまま、スマートフォンとハンカチを出せるか。出せないなら、ストラップを短くするか、入れる場所を変えます。

この3つを済ませておけば、旅先で服のことで詰まる場面はほとんどなくなります。服を決めるのは見た目ではなく、あなたの両手と腕の使い方です。

よくある問い

Q. 子連れ旅行で、ママはおしゃれをあきらめるしかないですか
あきらめる必要はありません。動きを邪魔する部分だけを外せば、残りは好きに選べます。外すのは、抱っこしたときに子どもの靴が当たる位置の淡い色、前で子どもと擦れる大きな装飾、手を使わないと直せない長い裾や広い袖口の3つです。逆に、首から上と足元は抱っこの影響を受けにくい場所です。耳元の小さなアクセサリー、髪のまとめ方、靴の色で楽しむと、写真にもそこが残ります。胸から腹の位置は汚れても気にならない色にして、ほかで遊ぶと考えてください。
Q. 抱っこ紐は旅行に持っていくべきですか
子どもが自分で歩ける年齢でも、1日のうち抱っこが合計30分を超えそうなら持っていく側に入れてください。腕だけで抱く30分と、抱っこ紐で抱く30分では、肩と腰の疲れ方がまるで違います。持っていく場合は、上着をその上から着られるかを家で一度試しておきます。前が開いて、抱っこ紐ごと包める身幅があるものなら、子どもの背中まで覆えます。抱っこ紐を使わない時間が長いなら、たためて斜めがけのバッグに入る薄いタイプを選ぶと、両手が空いたままになります。
Q. 子どもが汗をかいて、そのあと冷えるのが心配です
抱っこで体が密着している間は、ママも子どもも汗をかきやすくなります。秋冬に気をつけたいのは、下ろした直後です。子どもには背中に入れておけるガーゼやタオルを1枚、ママには上着の下に脱ぎ着しやすい薄手の1枚を用意しておくと、汗をかいた分だけ調整できます。上着そのものを脱ぎ着すると、そのたびに両手がふさがり、置き場所にも困ります。体調に不安があるときは、旅行前にかかりつけの医療機関に相談しておくと安心です。
Q. 旅館で座敷に上がる日が多いとき、靴はどうすればいいですか
子どもを抱いたまま靴を脱ぎ履きする場面が、1日に何回あるかを数えてください。3回を超えるなら、紐を結ばずに足を入れられて、かかとがつぶれにくい靴が向いています。かかとに指をかける輪がついているものや、甲がゴムで伸びるものなら、片手でも履けます。ブーツは秋冬に暖かい一方で、座敷が多い日には脱ぎ履きに時間がかかります。どうしてもブーツにしたいなら、横にファスナーがあって、立ったまま片手で下ろせるかどうかを確かめてから選んでください。

— メグラシ編集部

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