温泉旅行の持ち物 冬|雪の宿は、外へ出る予定の回数で足す

**雪の温泉宿に泊まる日の予定を、チェックインから翌朝のチェックアウトまで書き出してみてください。**そのうち、宿の外へ出る予定はいくつありますか。
雪のある温泉地への旅は、宿の中で過ごすだけなら、ふだんの温泉旅行とほとんど変わりません。館内は暖房が効いていて、廊下と部屋を行き来するあいだに雪に触れることはないからです。差が出るのは、宿の外へ出たときです。外湯めぐり、雪見の露天、夜の温泉街、朝の雪景色。一度出るたびに、手袋が湿り、靴の中に雪が入り、濡れた髪が冷えます。
そして濡れたものは、宿の部屋では次に出るまでに乾ききらないことが多くあります。だから持ち物は、宿の外へ出る予定の回数で決めるのがいちばん確かです。
宿の備品を引いて泊数で数える基本の持ち物は温泉旅行の持ち物 女子に、宿の中で足りなくなる服は温泉旅行に持っていけばよかったものに分けてあります。この記事は、その上に雪の日の分を足す話です。
結論:雪の宿の持ち物は、宿の外へ出る予定の回数で足す
ふだんの温泉旅行の持ち物をそろえたら、そこに足すものを、外へ出る回数で決めます。
| 宿の外へ出る回数(1泊) | 足すもの | 理由 |
|---|---|---|
| 0回(宿の中だけで過ごす) | 足すものはほぼない。行き帰りの靴だけ見直す | 雪に触れるのは駅や駐車場から宿までのあいだだけ |
| 1回 | 底に溝のある靴・手袋1組 | 一度濡れても、翌日の帰りまでに乾く時間がある |
| 2回 | 上に加えて、首と耳を覆うもの | 2回目は濡れた髪のまま出ることが増える |
| 3回以上 | 手袋と靴下を2組・濡れたものを分ける袋 | 前の回に濡れたものが、次に出る時刻までに乾かない |
**数えるのは、宿の外へ出る「回数」です。**合計の時間ではありません。15分の外湯を3回まわる日は、1時間の散策を1回する日より、持ち物が多くなります。濡れて戻って、乾かないうちにまた出る、をくり返すからです。
もう一つ、数えるときに入れてほしいのが宿の敷地の中の屋外です。離れの露天や、本館から別棟の大浴場へ渡る屋根のない通路は、宿の中でも外に出ている扱いになります。館内の履き物のまま雪の上を歩くことになるので、足元の濡れ方は外湯と変わりません。
反対に、駅や駐車場から宿までの行き帰りは、回数に入れなくて構いません。そこは行きに履いていく靴と上着で受け止める場所で、足すものではなく、行きの服装そのものの話だからです。
📋 早見表|雪の宿の予定と、増える持ち物
予定ごとに何が増えるかを先に並べておきます。くわしくは後の節で書きます。
| 予定 | 外にいる時間の目安 | 濡れやすい場所 | 増える持ち物 |
|---|---|---|---|
| 雪見の露天(宿の敷地の中) | 行き帰りで数分 | 髪・足元 | 髪をまとめるもの・脱ぎ履きしやすい履き物 |
| 外湯めぐり | 1か所あたり15〜30分 | 髪・手・足元 | 手袋の替え・小さめのタオル2枚・持って歩く袋 |
| 夜の温泉街の散策 | 30分〜1時間 | 足元・肩 | 首と耳を覆うもの・底に溝のある靴 |
| 朝の雪景色の散歩 | 20〜40分 | 足元・手 | 乾いた手袋・乾いた靴下 |
| 写真を撮りに出る | 10〜30分 | 手・袖口 | 指先の出せる手袋・袖口の詰まった上着 |
| チェックアウト後の観光 | 数時間 | 足元・荷物 | 濡れたものを入れた袋を荷物の外側に分ける |
| 宿の送迎で駅へ | 数分 | 足元 | 足すものなし |
この表で、自分の予定に当たる行を拾ってください。拾った行の「増える持ち物」を足していけば、それが雪の日の分です。
先に書き出す①|宿の外へ出る予定を、時刻つきで並べる
持ち物を決める前に、1泊の予定を時刻つきで並べます。紙でもスマートフォンのメモでも構いません。
| 時刻の例 | 予定 | 宿の外か |
|---|---|---|
| 15時 | チェックイン | 駅から宿までの道は外 |
| 16時 | 外湯を1か所 | 外 |
| 18時 | 夕食 | 中 |
| 20時 | 夜の温泉街を散策 | 外 |
| 21時 | 宿の露天 | 敷地の中(行き帰りだけ外気) |
| 翌7時 | 朝の雪景色の散歩 | 外 |
| 翌10時 | チェックアウト後に観光 | 外 |
この例では、宿の外へ出る予定が4回あります。早見表に当てると「3回以上」の行です。手袋と靴下を2組にして、濡れたものを分ける袋を足します。
並べたときに、外へ出る予定と次に外へ出る予定のあいだが何時間あるかも見てください。あいだが4時間より短いなら、前の回に濡れた手袋は、ほとんど乾かないまま次に使うことになります。
書き出してみると、思っていたより外へ出る予定が多いことに気づく人がほとんどです。夕食の前に外湯へ一度、夕食のあとに散策、寝る前に露天、朝に散歩。どれも短い予定なので、頭の中では「宿でゆっくりする旅」のままになっています。紙に並べると回数がはっきりするので、持ち物を決める前の5分を、この書き出しに使ってください。
一緒に行く人がいるなら、その人の予定も並べておきます。自分は宿で休むつもりでも、誘われて外湯へ出ることはよくあります。誘われたら出るかもしれない予定は、回数に入れておくほうが確かです。
先に書き出す②|宿の案内で、雪の備えの欄を見る
雪の多い土地の宿は、雪の日の備えを貸し出していることがあります。あるものを先に引くと、持ち物がひと回り減ります。
| 確かめる項目 | あった場合 | なかった場合 |
|---|---|---|
| 長靴の貸し出し | 散策と外湯は借りて歩く。自分の靴は行き帰り用でよい | 底に溝のある靴を自分で履いていく |
| 乾かす部屋・乾燥機 | 濡れた靴と手袋はそこで乾かす。替えは1組でよい | 手袋と靴下を2組持っていく |
| 傘の貸し出し | 雪の降る夜の散策は借りて出る | 帽子のついた上着にする |
| 駅との送迎 | 行き帰りで雪道を歩く時間がほぼなくなる | 駅から宿までの道の長さを地図で見ておく |
| 湯めぐりの手形や籠 | 持って歩く袋が要らないことがある | 片手で持てる袋を持っていく |
| 館内着のまま外へ出てよいか | 外湯へは館内着の上に自分の上着を羽織る | 外へ出るたびに着替えるので、脱ぎ着の早い服にする |
案内に書いていない項目は、予約のときか前日に電話で聞いてしまうのが早道です。とくに長靴の貸し出しと乾かす場所の2つは、持ち物の量を大きく変えます。
先に書き出す③|駅や駐車場から宿までの道
行き帰りの道に雪があるかどうかで、行きに履いていく靴が変わります。
| 宿までの道 | 行きの靴 |
|---|---|
| 宿の送迎で玄関まで | ふだんの冬の靴でよい。甲が覆われていれば足りる |
| 駅から歩いて5分以内・除雪された道 | 底に溝のある冬の靴 |
| 駅から歩いて10分以上 | 底に深い溝があり、足首まで覆う靴 |
| 車で行き、宿の駐車場から歩く | 運転しやすい靴で行き、車の中で履き替えられるようにする |
| 坂の多い温泉街の奥の宿 | 長靴か、足首まで覆う靴。荷物は肩に掛けて両手を空ける |
**行きの靴をそのまま散策にも使うなら、行きの靴を基準にしてください。**散策のためにもう1足持っていくと、荷物が大きくなります。宿で長靴を借りられるなら、行きの靴は軽いほうに寄せられます。
基本の持ち物|雪の宿でも変わらないもの
雪の日の分を足す前に、ふだんの温泉旅行で持っていくものを確かめておきます。ここは雪があってもなくても同じです。
| 持ち物 | 数の目安(1泊) |
|---|---|
| 下着 | 泊数+1組 |
| 靴下 | 泊数+1足(雪の日の分は別に数える) |
| 肌に触れる1枚目のトップス | 1枚 |
| 化粧品・スキンケア | 夜・朝・日中の3回ぶん |
| 髪をまとめるゴムとピン | 2〜3本 |
| 小さめのタオル | 宿の貸し出しがあれば持たない |
| 飲み物を入れる容器 | 1本 |
| 充電の道具 | 1組 |
宿の備品の欄で、タオル・館内着・洗面用具があるかを見て、あるものは引きます。この節のくわしい数え方は温泉旅行の持ち物 女子に書いてあります。
足すもの①|足元は、底の溝と甲の覆われ方
雪の温泉街で困りやすいのは、雪そのものより、雪が溶けてまた凍った場所です。湯の流れる側溝のまわりや、湯けむりのかかる石畳は、昼に溶けて夜に凍ることがあります。
| 見るところ | 選ぶ側 | 避ける側 |
|---|---|---|
| 底の溝 | 深さ5mmほどの溝がはっきりある | 平らで、つるりとした底 |
| 甲の覆われ方 | 甲まで覆い、雪が入りにくい | 甲が大きく開いた靴 |
| 足首 | 足首まで覆う丈 | くるぶしより下で止まる丈 |
| 脱ぎ履き | 紐を結ばずに履ける | 紐を毎回結び直す靴(外湯めぐりで手間が増える) |
| 中敷き | 外して乾かせる | 外せない |
外湯めぐりをする日は、脱ぎ履きの回数も数えてください。外湯を3か所まわると、靴を脱いで履くのが6回あります。紐を毎回結び直す靴だと、雪の中で手袋を外す回数も増えます。
新しく靴を買って雪の宿へ行く日は、出発の前に家のまわりを一度歩いておいてください。底の硬さや、足首まわりの当たり方は、履いて30分ほど歩かないと分かりません。旅先で靴ずれが起きると、外湯めぐりも散策も、その時点で予定が止まってしまいます。
足すもの②|靴下と、靴の中を乾かすもの
靴の中に雪が入ると、靴下が湿ります。湿った靴下のまま歩き続けると、足先から冷えてきます。
| 外へ出る回数 | 靴下の数(ふだんの分とは別) | 靴の中を乾かすもの |
|---|---|---|
| 1回 | 1足 | 宿で紙をもらえるか聞く |
| 2回 | 1〜2足 | 丸めた紙を数枚、袋に入れて持っていく |
| 3回以上 | 2足 | 丸めた紙を数枚と、中敷きの替え |
靴の中を乾かすときは、丸めた紙を詰めて、2時間ほどで一度入れ替えます。1回で詰めっぱなしにすると、紙が湿りを吸いきったところで止まります。宿に乾かす部屋があれば、そちらを使ってください。
靴下は、丈の長いものを1足は入れておくと、雪の深い道で靴の口から雪が入ったときにも足首まで覆えます。
靴下の素材は、毛の混ざったものを1足入れておくと、少し湿っても冷たさを感じにくくなります。綿だけの靴下は、湿ると乾きにくく、雪の宿では替えの数を多めに見ておきます。どの素材でも、乾いた靴下に履き替えるのは、外から戻ってすぐです。部屋でくつろいでからにすると、そのあいだに足先が冷えてきます。
足すもの③|手袋は、外へ出る回数が3回を超えたら2組
手袋は、雪を払ったり、手すりに触れたりするたびに湿ります。宿の部屋で干しても、厚手のものは朝までに乾ききらないことがあります。
| 手袋の種類 | 雪の宿での向き不向き |
|---|---|
| 毛糸の手袋 | 暖かいが、雪がつくと湿りやすい。替えを持つ前提で使う |
| 表に撥水の加工がある手袋 | 雪を払いやすい。散策や朝の散歩に向く |
| 指先が出せる手袋 | 写真を撮る、湯めぐりの札を出す、といった細かい動きに向く |
| 薄手の手袋 | 厚手の下に重ねると、片方が湿ったときに外して調整できる |
外へ出る予定が3回を超える旅では、撥水の手袋1組と、毛糸か薄手の手袋1組の組み合わせにすると、片方が湿ったときにもう片方で出られます。
手袋は、外湯の脱衣所や店先で外して置いたまま忘れやすい小物でもあります。2組を色の違うものにしておくと、どちらがまだ湿っているかを部屋で見分けやすく、なくしたときにも気づきやすくなります。手袋の片方ずつを留めておける小さな留め具があれば、上着の袖口に付けておくのも一つのやり方です。
足すもの④|首と耳、濡れた髪で外へ出るとき
湯上がりに外へ出ると、髪の根元が湿ったままのことがあります。外湯めぐりや、露天のあとの夜の散策がこれに当たります。
| 覆うもの | 向く場面 |
|---|---|
| 薄手のストール | 首を覆いながら、湯上がりの熱を逃がしたいとき |
| 耳まで覆うニット帽 | 濡れた髪で外へ出るとき。髪の上からかぶる |
| 帽子のついた上着 | 雪の降る夜の散策。傘を持たずに済む |
| 首まで詰まった1枚目 | 首元から雪や風が入りにくい |
| 耳を覆う小物 | 帽子をかぶると髪型がつぶれるのを避けたいとき |
外湯から宿に戻る道が10分を超えるなら、髪を乾かしてから出るか、帽子を1つ足してください。外湯の脱衣所には髪を乾かす道具がない場所もあります。
足すもの⑤|濡れたものを分けて入れる袋
外へ出る回数が増えると、バッグの中に濡れたものが増えていきます。乾いたものと同じ場所に入れると、乾いたほうまで湿ります。
| 袋 | 入れるもの | 大きさの目安 |
|---|---|---|
| 口を絞る袋 | 湿った手袋・帽子 | 両手のひらに乗る大きさ |
| 水を通しにくい袋 | 濡れたタオル・湯めぐりで使った小物 | 小さめのタオルが2枚入る大きさ |
| 大きめの袋 | 帰りの日の濡れた靴・靴下 | 靴が1足入る大きさ |
帰りの日は、濡れた靴を袋に入れて、**荷物の外側のポケットか、別の手提げに分けます。**スーツケースの中に入れると、移動のあいだに中の服まで湿ります。
予定①|雪見の露天は、行き帰りの数分を見る
宿の敷地の中にある露天なら、外気に触れるのは行き帰りの数分です。足すものは多くありません。
| 見るところ | 足すもの |
|---|---|
| 露天までの通路が屋外か | 屋外なら、館内の履き物で歩けるかを宿に確かめる |
| 雪が降っている時間に入るか | 髪をまとめて、頭に小さめのタオルを乗せる |
| 露天のあとに部屋へ戻るか、外へ出るか | 外へ出るなら、髪を乾かす時間を予定に入れる |
雪見の露天は、入っているあいだより、上がって脱衣所へ戻るまでのほうが冷えを感じやすい場面です。脱衣所に入ったらすぐに羽織れるよう、館内着の上に着るものを籠のいちばん上に置いておきます。
予定②|外湯めぐりは、回る数で持って歩く袋が決まる
外湯めぐりは、宿の外へ出る回数がいちばん増える予定です。1か所ごとに脱いで、入って、着て、外を歩きます。
| 回る数 | 持って歩くもの |
|---|---|
| 1か所 | 小さめのタオル1枚・髪をまとめるゴム・小銭か札 |
| 2か所 | 上に加えて、濡れたタオルを入れる袋・小さめのタオルをもう1枚 |
| 3か所以上 | 上に加えて、手袋の替え1組・飲み物 |
持って歩く袋は、肩に掛けられて、片手で口を開け閉めできるものにしてください。外湯の脱衣所は狭く、籠が小さいことがあります。手提げを床に置くと、雪で濡れた足元から湿ります。
館内着のまま外湯へ出てよい温泉街でも、その上には自分の上着を羽織ります。館内着は布が薄く、雪の中を10分歩くと冷えてきます。
外湯から外湯へ移るあいだは、湯上がりの体の熱で、最初の数分は寒さを感じにくいものです。そのまま次の外湯まで歩けてしまうので、上着の前を開けたまま歩きがちになります。外湯を出たら、まず上着の前を閉じて、首を覆ってから歩き出す。この順番を決めておくと、3か所目に着くころの冷え方が変わります。
予定③|夜の温泉街の散策は、足元と首
夜の温泉街は、昼より気温が下がり、溶けた雪が凍り始めます。散策は30分〜1時間ほどになることが多く、外にいる連続時間がいちばん長い予定です。
| 夜の散策で見るところ | 持ち物と服 |
|---|---|
| 足元 | 底に溝のある靴。宿の長靴を借りられるならそれを使う |
| 首 | ストールか、首まで詰まった1枚目 |
| 手 | 撥水の手袋。店先で品物を手に取るときに外しやすいもの |
| 雪が降っているか | 帽子のついた上着か、宿で借りる傘 |
| 明かり | 道が暗い温泉街なら、スマートフォンの明かりを使える手を空けておく |
散策のあとにもう一度湯に入る予定なら、**散策で着た上着は部屋の入口近くに掛けて乾かします。**押し入れにしまうと、翌朝に湿ったまま出すことになります。
夜の散策は、店の軒先に入ったり出たりをくり返すので、手袋を外す回数が多くなります。外した手袋を上着のポケットに入れると、ポケットの中が湿ります。散策の日は、手袋を入れる場所を、上着のポケットとは別に1つ決めておくと、宿に戻ったときに上着まで湿っていることを避けられます。肩に掛けた小さなバッグの外側のポケットが向いています。
予定④|朝の雪景色の散歩と写真
朝の散歩は、前の晩に使った手袋や靴が乾いているかで決まります。
| 前の晩の状態 | 朝の散歩に持って出るもの |
|---|---|
| 手袋も靴も乾いた | そのまま使う |
| 手袋が湿っている | 替えの手袋を使う。替えがなければ、手をポケットに入れて歩ける上着で出る |
| 靴の中が湿っている | 宿の長靴を借りるか、乾いた靴下を2枚重ねる |
| 写真を撮りたい | 指先の出せる手袋、袖口の詰まった上着 |
写真を撮る日は、袖口から雪や冷気が入らないよう、手首まで詰まった袖の上着にしてください。スマートフォンを構えると腕が上がり、袖口が手首から離れます。
予定⑤|チェックアウト後の観光と、帰りの荷物
チェックアウトのあとに観光する日は、前の日に濡れたものを持ったまま歩くことになります。
| 荷物の分け方 | どうするか |
|---|---|
| 濡れた靴・靴下 | 水を通しにくい袋に入れて、荷物の外側に分ける |
| 湿った手袋・帽子 | 口を絞る袋にまとめる |
| 大きな荷物 | 駅のロッカーか、宿に預けて観光する |
| 帰りの電車の中で着るもの | 乾いた上着とストールを、取り出しやすい場所に入れておく |
観光の時間が長い日は、大きな荷物を預けてから歩きます。雪道でスーツケースを引くと、車輪に雪が詰まって進まなくなることがあります。
帰りの電車や車の中では、乾いた靴下に履き替えられると、移動のあいだがずっと楽になります。チェックアウトの前に、帰り道で使う乾いた1組を、荷物のいちばん上に入れておいてください。濡れたものの袋と同じ側に入れないことが大切です。
館内着の上に羽織るもの|雪の宿は廊下と脱衣所が冷える
雪の宿は、部屋は暖かくても、廊下・階段・大浴場の脱衣所が冷えていることがあります。館内着の上に羽織るものを1枚持っていきます。
| 羽織るもの | 向く場面 |
|---|---|
| 宿の羽織 | 宿に用意があれば、それを使う |
| 薄手のカーディガン | 大浴場までの往復。前を閉じられるもの |
| 丈の長い靴下 | 廊下の板の間が冷たいとき |
| ストール | 首の付け根と肩を覆う |
館内着の袖や丈が短いことがあるので、旅行のルームウェアの選び方もあわせて見ておくと、夜の過ごし方まで決められます。
バッグの選び方|雪の道では両手を空ける
雪道では、転びかけたときに手をつけるよう、両手を空けて歩くほうが落ち着きます。
| 荷物 | 向く形 |
|---|---|
| 行き帰りの大きな荷物 | 肩に掛けられるもの、または宿の送迎がある日は車輪のついたもの |
| 外湯めぐりの袋 | 肩に掛けられて、片手で口を開け閉めできるもの |
| 散策のときの小さな荷物 | 斜めに掛けられる小さなバッグ |
| 手提げ | 雪の道では持たないか、肩に掛けられるものに替える |
**車輪のついたスーツケースは、送迎で玄関まで行ける日だけにしてください。**駅から雪道を歩く日は、肩に掛ける形のほうが運びやすくなります。
雪の日の服|外へ出るたびに脱ぎ着する前提で組む
雪の宿では、外へ出る前に着て、外湯の脱衣所で脱いで、上がってまた着て、宿に戻ってまた脱ぐ、をくり返します。服は暖かさより先に、脱ぎ着の早さで選ぶと、外湯めぐりの日がずっと楽になります。
| 服の部分 | 選ぶ側 | 理由 |
|---|---|---|
| 上着 | 前をファスナーかボタンで開けられる、腰が隠れる丈 | 脱衣所で座ったまま脱ぎ着できる |
| 1枚目 | 首まで詰まった、かぶって着るもの | 湯上がりに肌が湿っていても袖を通しやすい |
| 中間の1枚 | 前開きの薄手のカーディガン | 館内では上着を脱いで、これだけで廊下を歩ける |
| 下 | ゴムや紐で調整できるもの | 湯上がりに締めつけを緩められる |
| 下着の上に重ねるもの | 薄手で、湿ってもすぐに脱げるもの | 汗をかいた日に、部屋で外せる |
上着の下に厚手を1枚着込むより、薄手を2枚重ねるほうが、外湯の脱衣所でも宿の部屋でも調整しやすくなります。厚手の1枚は、脱ぐと寒く、着ると暑い、の両端しかありません。
肌と髪のまわり|暖房の部屋で乾きやすい
雪の宿は、外が冷たく、部屋の中は暖房で乾きやすくなります。湯に入る回数が多い日は、肌と髪のまわりの持ち物も少し足しておきます。
| 持ち物 | 足す目安 |
|---|---|
| 保湿のもの | 湯に入る回数ぶん、つけ直す前提の量 |
| 唇に塗るもの | 外へ出る前に塗り直せるよう、小さいものを外湯の袋に |
| 髪をまとめるゴム | 外湯の数+1本。脱衣所で落としやすい |
| 目の細かいくし | 帽子をかぶったあとに髪を整える |
| 部屋の乾きをやわらげるもの | 濡らしたタオルを部屋に干す。宿に加湿の器具があれば借りる |
外湯の袋には、唇に塗るものと髪をまとめるゴムを1本ずつ入れておくと、湯上がりにそのまま外へ出る前に整えられます。
どちらとも取れるとき①|雪の予報が出たり消えたりする
出発の数日前に予報を見ると、雪のマークが出たり消えたりして決められないことがあります。
| 予報の出方 | 持ち物の決め方 |
|---|---|
| 前日まで雪のマークが続く | この記事の早見表どおりに足す |
| 雪は降らないが、路面に残っている | 足元と手袋だけ足す。首と耳は持っていく前提で、薄いものにする |
| 雨か雪か分からない | 撥水の手袋と帽子のついた上着にする。どちらでも使える |
| 予報が晴れでも、山あいの宿 | 足元だけは雪の前提で選ぶ |
迷ったら、**足元だけは雪の前提で選んでください。**手袋や帽子は現地でも手に入れやすいですが、靴を替えるのは旅先では難しいからです。
もう一つの決め方は、宿のある場所の標高と、街の予報の場所の標高を比べることです。予報は平地の駅前の数字で出ていることが多く、山あいの温泉地はそれより気温が低くなります。予報の地点より宿が高い場所にあるなら、予報が雨でも宿のまわりは雪、ということが起こります。宿の案内に標高が書いていなくても、駅からの道が上り坂ばかりなら、高い側だと考えておいてください。
どちらとも取れるとき②|外湯に行くか、着いてから決めたい
外湯めぐりをするかどうかを、着いてからの天気や疲れぐあいで決めたい日もあります。
| 迷い方 | どうするか |
|---|---|
| 行くかもしれない | 持って歩く袋と小さめのタオル1枚だけ足す |
| 1か所なら行く | 手袋の替えは持たず、帰りに乾かす時間を取る |
| 天気がよければ何か所か回る | 手袋の替えと、濡れたタオルを入れる袋を足す |
| 行かない日に決めた | 足したものは、帰りの荷物の濡れたもの入れに回す |
外湯の分の持ち物は小さく軽いので、迷ったら持っていくほうに寄せて構いません。使わなかった袋は、帰りの濡れたものを分けるのにそのまま使えます。
反対に、迷ったときに削ってよいのは、首と耳を覆うものの数です。ストールが1本あれば、首にも頭にも巻けます。帽子とストールの両方を持っていくか迷ったら、ストールだけにして、夜の散策で雪が降っていたら帽子のついた上着で出る、という分け方ができます。
どちらとも取れるとき③|車で行くか、電車で行くか
移動の手段で、持ち物を増やせる幅が変わります。
| 移動の手段 | 持ち物の決め方 |
|---|---|
| 車 | 靴を2足積める。散策用の長い靴を車に置いておく |
| 電車と送迎 | 靴は1足に絞る。宿の長靴の貸し出しを先に確かめる |
| 電車と徒歩 | 靴は1足で、行きから雪道を歩ける靴を履く |
| 高速バス | 足元に置ける荷物が小さい。濡れたものの袋は手元のバッグに入れる |
車の日は、運転する靴と雪道を歩く靴を分けてください。底の厚い冬の靴は、ペダルの感覚がつかみにくいことがあります。
電車の日は、持ち物を増やせる幅が小さくなります。そのぶん、宿で借りられるものを先に確かめておくことが、荷物を軽くするいちばんの方法です。長靴と傘を借りられる宿なら、自分で持っていく雪の備えは、手袋と靴下の替えだけで足りることもあります。
どちらとも取れるとき④|荷物を先に送るか
雪の宿へ荷物を先に送れるなら、移動のあいだの荷物は小さくなります。
| 送るもの | 手で持っていくもの |
|---|---|
| 着替え・館内で使うもの | 行きに要る上着・手袋・帽子 |
| 帰りの日の着替え | 外湯めぐりの袋(着いたその日に使うことがある) |
| 散策用の長い靴 | 行きに履く靴 |
送る場合は、**着いたその日に使うものを手元に残してください。**荷物が宿に着く時刻より先にチェックインして、すぐに外湯へ出ることがあるからです。
よくある行き違い
**「温泉で温まるから、手袋は1組でいい」。**温まるのは湯の中にいるあいだです。外へ出る回数が増えるほど、湿った手袋で出ることになります。3回を超えるなら2組にしてください。
**「宿の中は暖かいから、靴は軽いもので」。**雪の宿で困るのは宿の中ではなく、外湯や散策で外へ出たときです。行きの靴を散策にも使うなら、雪の前提で選びます。
**「濡れたものは、部屋で干せば朝には乾く」。**薄手のものは乾きますが、厚手の手袋や靴の中は朝までに乾ききらないことがあります。乾かす場所の有無を先に確かめてください。
**「スーツケースなら何でも入る」。**雪道では車輪が進まないことがあります。駅から歩く日は、肩に掛ける形にします。
装いに活かすなら
雪の宿の持ち物は、宿の外へ出る予定の回数で足してください。1回なら足元と手袋、2回なら首と耳を覆うもの、3回を超えるなら手袋と靴下を2組にして、濡れたものを分ける袋を足します。
出発の前に、1泊の予定を時刻つきで並べて、外へ出る予定に印をつけます。そのあと宿の案内で、長靴の貸し出しと乾かす場所の2つを確かめれば、持っていくものはそれだけで決まります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 冬の温泉旅行で、雪がある場所に行くときに持っていくものは何ですか
- ふだんの温泉旅行の持ち物に、宿の外へ出る予定の回数ぶんだけ足します。1泊で外へ出るのが1回だけなら、底に深い溝のある靴と手袋1組で足ります。外湯めぐりや夜の散策で2回以上出るなら、首と耳を覆うものを足します。3回を超えるなら、手袋と靴下を2組にして、濡れたものを入れる袋を1枚足してください。雪で一度濡れた手袋や靴下は、宿の部屋では朝までに乾ききらないことが多いからです。
- Q. 雪の温泉街は、どんな靴で行けばいいですか
- 底に深さ5mmほどの溝がはっきりあって、甲まで覆う靴を選んでください。温泉街の道は、湯の流れる側溝や石畳のまわりで雪が溶けて、また凍っていることがあります。底が平らな靴は、そこで滑りやすくなります。宿で長靴を貸し出しているなら、外湯めぐりや散策はそれを借りて、行き帰りの靴は甲が覆われていれば足ります。貸し出しの有無は、宿の案内の設備の欄か、電話で確かめてください。
- Q. 外湯めぐりのときは、何を持って歩けばいいですか
- 片手で持てる袋に、小さめのタオル2枚・髪をまとめるゴム・濡れたタオルを入れる袋・小銭か湯めぐりの札を入れて持って歩きます。手袋はもう1組を袋の底に入れておくと、湯上がりに乾いたほうへ替えられます。外湯の脱衣所は狭いことが多いので、持って歩く袋は肩に掛けられる大きさまでにしてください。館内着のまま外へ出られる温泉街でも、上には自分の上着を羽織ります。
- Q. 雪で濡れた服や靴は、宿でどうやって乾かせばいいですか
- 宿に乾かす部屋や乾燥機があるなら、着いたときに場所と使える時間を聞いておきます。ない場合は、靴の中に丸めた紙を詰めて、2時間ほどで一度入れ替えます。手袋や靴下は、部屋の暖房の風が当たる場所に、ハンガーで吊るして干します。それでも朝までに乾かないことがあるので、外へ出る予定が3回を超える旅では、手袋と靴下を最初から2組持っていくほうが確かです。
— メグラシ編集部





