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50代ファッション|場面と季節別に、服選びを4つの物差しで決める

メグラシ編集部//読了 24分
銀杏並木の歩道を歩く女性の、張りのあるキャメルのコートを開けて、穏やかな艶のグレージュのニットと折り目のあるチャコールのパンツを合わせた秋の着姿

**50代の服選びで変わるのは、似合う服の種類ではなく、素材の張り・表面の艶・ゆとりの量・顔の近くの色の明るさという4つの加減です。**好きだった形や色を手放す必要はありません。同じ形のまま、布と光と量を合わせ直せば、手持ちの服の多くはそのまま使えます。

4つの加減は、鏡の前で10分あれば自分で測れます。布をつまんで落ちる速さ、窓辺で傾けたときの光の筋、腕を前に伸ばしたときの背中のつっぱり、顔の横に当てた写真を白黒にしたときの明るさの差。この記事はその測り方を先に置き、そのあとで仕事・休日・きちんとした集まりの場面別、秋冬から先の季節別、アイテム別の選び方、似合う色と形の見分け方、手持ちの服の見直し手順へと進みます。

この記事は、メグラシの50代の記事への入口です。体の側で何が動いたかは40代から50代で実際に変わった5つに、年齢という言葉をいったん外して自分を測る考え方はアラフィフのファッションは年齢では決まらないにまとめています。ここでは服の側から、どこを見直せばよいかの順番を決めます。

結論:50代ファッションは、4つの加減を合わせ直すところから

服が合わないと感じたとき、多くの人はまず「どんな服を買えばいいか」を探します。けれど、合わなさの正体は服の種類であることが少なく、同じ種類の中の加減であることがほとんどです。

物差し40代までに基準になりやすかったもの50代で合わせ直す向き
素材の張り柔らかく体に沿う布上下どちらかに、形を自分で保つ布を1点
表面の艶艶はあってもなくてもよい顔の近くに、面で広がる穏やかな艶を1か所
ゆとりの量体に沿わせるか、大きく離すか肩で合わせ、胸から下で布を離す
色の明るさ髪や肌との差をはっきり付ける顔の横は、髪と肌の間の明るさに寄せる

4つ全部を一度に直す必要はありません。**ずれているのは、たいてい1つか2つです。**どれか1つが動くだけで「なんとなく合わない」が起きるので、まずはどれがずれているかを測ることから始めます。

変わること①素材|布が自分で形を保つかどうか

1つ目は素材の張りです。柔らかい布は体の動きをそのまま拾い、座ったあとのしわや、腕を上げたときの引きつれを残します。こうした小さな折れが、以前より目に入りやすくなったと感じる人が、この年代には多くいます。

測り方は簡単です。服の端を指でつまんで顔の高さまで持ち上げ、手を離してください。落ちきるまで1秒かからないものは柔らかい側、1秒以上かけてゆっくり落ちるか、途中で形を保つものは張りのある側です。もう一つ、窓にかざして指の輪郭が透けて見える布は薄手、見えない布は厚手と覚えておくと、季節の切り替えにも使えます。

50代の目安は、上下どちらか1点を張りのある側にすることです。上下とも柔らかいと全体が下へ流れて見え、上下とも硬いと動きにくくなります。腕を上げる回数や留め具の位置との関係は50代のファッションは腕を上げる回数と留め具の位置で決まるで詳しく測っています。

変わること②艶|表面が返す光の量

2つ目は艶です。肌や髪が返す光の質は年齢とともに少しずつ変わります。そのとき、顔のすぐ近くに光らない布だけが並ぶと、顔の明るさを支えるものがなくなり、表情が伝わりにくくなります。

窓辺で布を30度ほど傾けてみてください。光が細い線になって走るものは強い艶、ぼんやりと面で広がるものは穏やかな艶、どの角度でも光らないものは艶なしです。強い艶は夜の集まり向き、穏やかな艶は毎日向き、艶なしは休日や重ね着の内側向きと分けられます。

日常の目安は、顔から30cm以内に、面で広がる穏やかな艶を1か所です。ブラウスでも、ハイゲージのニットでも、スカーフやイヤリングでも構いません。服そのものに艶がない日は、小物で1か所足せば足ります。前面の光の返り方をワンピース1枚で整える考え方はワンピース50代きれいめにまとめています。

変わること③サイズ感|肩で合わせて、胸から下で離す

3つ目はゆとりの量です。体に沿う服と、大きく離れる服の間で迷う人が多いのですが、50代で効くのは「どこで合わせて、どこから離すか」を決めることです。

まず肩を見ます。服の肩線が、肩先の骨から0〜2cmの範囲にあれば合っています。3cm以上外に落ちる服は、肩から下の布がすべて余り、服の中で体の位置が分からなくなります。次に、着たまま両腕を前にまっすぐ伸ばしてください。背中がつっぱって腕が上がりきらないなら、ゆとりが足りていません。

目安は、肩は合わせ、布が体から離れ始める位置を胸のいちばん高いところより下に置くことです。平置きで測った身幅を2倍にした数字が、自分の胸囲より10〜16cm大きい範囲に入れば、多くの人で動きやすさと輪郭の両方がそろいます。厚みが気になる日の布の向きについては50代のファッション、太めが気になるときで、厚みの方向から測り直しています。

変わること④色の明るさ|顔の横に置く明るさ

4つ目は色の明るさです。ここで見るのは赤か青かといった色みではなく、明るいか暗いかだけです。髪と肌の明るさの関係は人によって動き方が違うため、以前と同じ明るさの服が、同じように顔に映るとは限りません。

測り方は、スマートフォンで顔の横に服を当てて写真を撮り、白黒に変えるだけです。白黒にすると、髪・肌・服の3つの明るさだけが並びます。服が3つの中でいちばん明るいか、いちばん暗いなら、顔より先に服が目に入ります。服が髪と肌の間に入るか、肌に近い側にあれば、顔と服が一緒に見えます。

暗い色が好きな人は、暗い色を顔から離した場所、つまりボトムやコートの下側に置いてください。首元に髪と肌の間くらいの明るさの1枚をはさめば、顔の近くは整います。肌と髪が返す光そのものの測り方はアラフィフのファッションは年齢では決まらないを見てください。

4つの加減を自分で測る|鏡の前の10分

ここまでの4つを、一度にまとめて測る手順です。いちばんよく着ている服を3着だけ出してください。3着に共通してずれているものが、あなたが合わせ直す1か所です。

測ることやり方合っている目安ずれていたら
素材の張り端をつまんで持ち上げ、手を離す上下どちらかが1秒以上かけて落ちる張りのある羽織りかボトムを1点
表面の艶窓辺で30度傾ける顔から30cm以内に面の艶が1か所首元に艶のある小物を1点
ゆとりの量着て両腕を前に伸ばす背中がつっぱらず、肩線は肩先から0〜2cm前を開けて羽織りとして使う
色の明るさ顔の横で撮って白黒にする服が髪と肌の間か、肌に近い側首元に間の明るさの1枚をはさむ

かかる時間は、3着で10分ほどです。1着ずつ表に丸とバツを付けていくと、ずれの場所が数で見えてきます。

測るときの光は、昼間の窓辺の自然光にしてください。夜の部屋の照明は黄みが強く、艶も明るさも実際とは違って見えます。写真を撮るときは、窓に顔を向けて立ち、光が顔と服に同じように当たるようにします。背中から光が入ると、顔だけが暗く写って明るさの比べ方がずれます。

また、3着は「よく着る服」から選ぶのが大事です。あまり着ていない服を測ると、ずれが多く出て当然なので、自分の基準が見えません。よく着ているのに、なぜか鏡の前で一度ためらう服。そういう服ほど、ずれが1か所だけ隠れていることが多く、直したときの効き目も大きくなります。

どちらとも取れるとき|顔に近い物差しから決める

測っていると、判断が割れる服が必ず出てきます。張りは合っているのに艶がない、艶はあるのに色が明るすぎる、といった服です。

このときは、顔に近い2つ(色の明るさ・艶)を先に、体に近い2つ(ゆとり・素材)を後に直します。顔の近くのずれは、人と向き合った瞬間に目に入ります。体の近くのずれは、歩いたり座ったりして動いたときに見えます。会う人の目に先に入る方から直す、という順番です。

もう一つの割れ方は、鏡と写真で結果が違うときです。鏡は自分の目から40〜50cmの距離で見ていますが、人があなたを見るのは1〜2mの距離です。迷ったら写真の方を信じてください。2つの物差しが同時にずれている服は、直すのを1つまでにして、2つ直さないと着られないものは、あとで説明する「保留」の山に入れます。

場面別①仕事|通勤と会議の日は、張りを上に置く

仕事の日に人から見られるのは、ほとんどが上半身です。会議で座っている間は、机から上しか見えません。だから仕事の日は、張りを上半身に置きます。ジャケット、張りのあるブラウス、厚みのある詰まった首元のニットのどれかを1枚にして、ボトムは動きやすい柔らかさで構いません。

顔の近くには、面で広がる穏やかな艶を1か所。ブラウスの生地か、小さめのイヤリングで足ります。通勤で腕を上げる場面が多い人は、肩のゆとりを優先してください。つり革をつかんだときに背中がつっぱる上着は、会議では整って見えても、一日のうちに着崩れます。

手持ちで組むなら、張りのあるジャケット・艶のあるブラウス・柔らかいテーパードパンツ、張りのあるシャツ・ハイゲージのカーディガン・張りのあるスカート、の2通りがあれば一週間は回ります。秋の通勤の素材選びは50代の9月オフィスカジュアル、雨の日の通勤は50代の雨の日コーデが具体です。

場面別②休日|動く日と座る日で、柔らかさの量を変える

休日は、張りを下半身か羽織りに移し、上半身は柔らかくして構いません。ただし休日にも2種類あります。たくさん歩く日と、長く座る日です。

歩く日は、靴と羽織りに張りを置きます。上は柔らかいカットソーやニットでよく、気温差に合わせて脱ぎ着できる羽織りが要になります。座る日は、腰まわりにしわが残りにくい、張りのあるボトムを選んでください。カフェや映画館で1時間座ったあとに立ち上がるとき、柔らかいボトムは腰と膝の裏に横じわが残ります。

休日の中でも、友人とのランチや習いごとのように、人と向き合って話す時間が長い日は、仕事の日と同じく顔の近くを先に整えてください。テーブル越しに見えるのは胸から上だけなので、ボトムは歩く日と同じ柔らかいもので構いません。上だけ、明るさを髪と肌の間に寄せ、穏やかな艶を1か所。これだけで、休日の服のまま、会う人に失礼のない印象になります。逆に、ひとりで過ごす日や家族と出かける日は、4つの物差しを少し緩めて、着心地を先に選んで構いません。

艶は休日でも1か所あると表情が明るく見えますが、平日ほど顔の近くにこだわらなくて構いません。バッグの金具や靴の革の艶でも足ります。日帰りの外出で脱ぎ着を何度するかは10月の日帰り旅行の服装【50代】、泊まりの旅行は旅行の服装の決め方【50代】、体を動かす日はジムの服装 女性50代で、それぞれの場面に合わせて組み方を決めています。

場面別③きちんとした集まり|式・会食・顔合わせは艶を1段上げる

結婚式や式典、ホテルでの会食、両家の顔合わせのようなきちんとした集まりでは、4つの物差しを全部きちんと側に寄せます。素材は上下とも張りのある側、ゆとりは肩で合わせて体から離しすぎない、色は顔の横を髪と肌の間の明るさに、そして艶を1段上げます。普段が「面で広がる艶」なら、集まりの日は「やや線に近い艶」まで上げて構いません。

丈は、座ったときに膝が隠れる長さが基準です。手持ちのフォーマルが数年前のもので、着てみると古く見えるという相談は多く、その多くは型ではなく艶と明るさのずれです。直し方は結婚式の服装 親族50代女性|手持ちのフォーマルが古く見える直し方で手順にしています。

ホテルでの会食はホテルディナーの服装【50代】、秋冬の顔合わせは顔合わせの服装 50代の母親 秋冬、お悔やみの場は50代のブラックフォーマル、子どもの式典は50代の卒業式の母親の服装が、それぞれの場の決まりごとまで含めた詳しい記事です。

季節別①秋|重ね始めは、顔から遠い順に

いまの季節から始めます。秋は、夏の1枚に少しずつ重ねていく季節です。重ねる順番は、顔から遠い場所からにしてください。最初に足すのは脚まわり(タイツ・靴下・足を覆う靴)、次に羽織り、最後に首まわりです。

順番を逆にして、まだ暖かい日に首元から重ねると、顔の近くに厚みと暗さが先に集まり、明るさの物差しがいちばん大きくずれます。首まわりは、朝晩が冷え込む日が続くようになってからで間に合います。

手持ちで組むなら、半袖のブラウスに張りのある薄手のジャケットと足を覆う靴、長袖のカットソーに張りのあるパンツとカーディガン、薄手のニットに柔らかいスカートとタイツ、といった具合に、夏の服を1枚残したまま外側と足元から秋に寄せていきます。日中と朝晩の気温差が大きい日は、羽織りを脱いだときにも4つの加減が崩れないか、中の1枚だけで一度鏡を見てください。

秋の素材は、張りのある薄手のウールやコットンの羽織りが中心です。艶は、とろみのあるブラウスか、ハイゲージのニットで顔の近くに置きます。色は、夏よりも少し暗い色が増えますが、顔の横だけは髪と肌の間の明るさを守ってください。秋が深まる時期の組み方は50代10月末〜11月頭の秋深まりコーデ、席に着いてから脱ぐ一枚の考え方は50代の11月のレストランの装いにあります。

季節別②冬|コートは明るさで、ニットは艶で選ぶ

冬は、顔の近くに来る面積がいちばん大きくなる季節です。コートの襟、マフラー、厚手のニットの首元が、すべて顔のすぐ下に集まります。

コートは、4つの物差しのうち明るさをいちばん厳しく見てください。コートは面積が大きいので、顔の横での明るさのずれがそのまま全身の印象になります。白黒写真で、コートの襟の部分が髪と肌の間に入るかを確かめます。暗いコートを着たいときは、マフラーかストールで首元に間の明るさをはさみます。

ニットは艶で選びます。起毛したざっくりしたニットは艶がないので、顔の近くの艶をイヤリングかネックレスで足すか、ハイゲージのニットを1枚混ぜてください。冬に丸みやふくらみをどこに置くかは大人可愛い服・50代の冬コーデで、1つだけ選ぶ考え方として詳しく扱っています。

季節別③春と夏|秋冬で決めた4つを、軽い側に1つずつ移す

春と夏は、秋冬で決めた4つの加減を、1つずつ軽い側へ移していく季節です。一度に全部を軽くすると、急に印象が変わって落ち着かなくなります。

移す順番は、素材の厚み、色の明るさ、艶、ゆとりの順です。まず厚手を薄手に替え、次に顔の横の色を半段明るく、艶は穏やかなまま量を減らし、最後にゆとりを少し広げます。張りだけは、薄手になっても上下どちらか1点に残してください。春の組み方は春コーデ 50代レディースに、外形を決める一枚の移り方としてまとめています。

アイテム別①トップス|ニット・ブラウス・カットソー

トップスは顔にいちばん近いので、4つの物差しのうち明るさと艶を先に見ます。

アイテム先に見る物差し選び方の目安
ニット艶とゆとり毛足が短く、窓辺で面の艶が出るもの。首の開きは鎖骨のくぼみが見える〜指2本ぶん
ブラウス艶と張りとろみがあっても、肩の縫い目で形が止まるもの
カットソー素材の厚み窓にかざして指の輪郭が透けない厚み。首の縁がよれていないもの
シャツ張りと明るさ襟が立つ張り。白は真っ白より、少し生成りに寄せると顔の横で強すぎない

カットソーは手軽な分、いちばん早く傷みます。首の縁が波打ち始めたら、それは張りが抜けた合図です。肌着として下に回すか、休日の重ね着の内側に移してください。

アイテム別②ボトムス|パンツとスカートは張りで選ぶ

ボトムスは顔から遠いので、明るさは自由に選べます。暗い色を楽しむなら、ここが一番の場所です。そのかわり、素材の張りを先に見てください。

パンツは、前の折り目が座ったあとも残るくらいの張りがあると、立ち上がったときにすぐ整います。丈は、靴を履いた状態でくるぶしの骨が隠れるか、骨のすぐ上で止まる長さが、靴を替えても合わせやすい位置です。

スカートは、裾が膝下10〜20cmの範囲に来る長さが、歩くときも座るときも扱いやすい長さです。柔らかい布のスカートなら、上を張りのある側にして釣り合いを取ります。布が体から離れる位置は、トップスと同じく「腰のいちばん高いところより下」を目安にします。

アイテム別③ワンピースと羽織り

ワンピースは1枚で上下が決まるので、4つの物差しを一度に満たす必要があります。肩が合っていること、胸より下で布が離れること、顔の横の明るさ、どこか1か所の艶。この4つを満たすワンピースが1枚あれば、仕事にも集まりにも使えます。

羽織りは、張りの役目を引き受ける服です。カーディガンでもジャケットでも、肩線が合っていて、前を開けたときに裾がまっすぐ落ちるものを選んでください。羽織りに張りがあれば、中に柔らかいトップスと柔らかいボトムを合わせても、全体が流れません。手持ちの柔らかい服を生かす鍵は、たいてい羽織り1枚です。

アイテム別④コート|面積が大きい分、4つを1つずつ確かめる

コートは、秋冬の印象のほとんどを決める服です。外にいる間、人から見えるのはほぼコートだけなので、4つの物差しを1つずつ、ほかの服より丁寧に確かめてください。

素材は、張りのある側が基本です。肩から裾までまっすぐ落ちる張りがあれば、中に何を着ても外側の形が保たれます。艶は、ウールの穏やかな面の艶で十分で、強い艶は夜の集まり用の1着に回します。ゆとりは、厚手のニットを中に着た状態で腕を前に伸ばし、背中がつっぱらないかで確かめます。試着のときは、冬にいちばん厚く着る日のニットを着て行ってください。

色の明るさは、襟を立てた状態と、寝かせた状態の両方で、顔の横に来る部分を白黒写真で見ます。襟が顔の近くに来るコートほど、明るさのずれは大きく出ます。迷ったら、明るさは髪と肌の間、色みは手持ちのボトムの半分以上と合うもの。これで1着目のコートは外れにくくなります。

アイテム別⑤靴・バッグ・小物は、艶の置き場所として使う

靴とバッグと小物は、艶と明るさの調整役です。服で艶を足しにくい日でも、靴の革、バッグの金具、イヤリングで1か所ずつ足せます。

靴は、歩く距離で選んだうえで、艶の量で場面に合わせます。毎日の靴は穏やかな艶、集まりの日は少しはっきりした艶。バッグは、体の横に来るので明るさの影響は小さく、艶の置き場所として使います。

顔のすぐ近くの小物は、明るさの物差しが効きます。イヤリングやネックレスは、肌の明るさに近い色の金属か、穏やかな艶の素材が、顔の横で強くなりすぎません。眼鏡をかける人は、髪型との組み合わせも明るさに関わるので、眼鏡に合う髪型を40代・50代で決めるを見てください。口元の色は50代の口紅、似合う色で扱っています。

4つ全部合っているのに、しっくりこないとき

4つの物差しで測ってすべて合っているのに、それでもしっくりこない。そういう服もあります。その場合は、服の外側にある3つを見てください。髪型、眼鏡、靴です。

髪型は、顔の横の明るさに直接かかわります。髪の長さや色を変えたあと、以前の服が合わなくなったと感じるなら、ずれているのは服ではなく、髪と服の明るさの関係です。白黒写真で、髪・肌・服の順番がどう入れ替わったかを見直してください。

眼鏡は、顔の近くの艶と明るさを変えます。縁の太い眼鏡をかけ始めると、顔の近くに暗い線が1本増えるので、首元の色を半段明るくすると釣り合います。靴は、全身の重さの釣り合いを決めます。張りのある服に薄くて軽い靴を合わせると、足元だけが浮いて見えます。服の張りが強い日ほど、靴にも厚みと張りを持たせてください。

この3つを確かめても合わない服は、形や色の方向そのものが、いまの自分と離れている可能性があります。そこで初めて、次の節の「似合う方向」を確かめに進みます。

似合う色の見分け方|パーソナルカラーの入口

ここからは、4つの加減の土台になる「似合う方向」の話です。まず色です。パーソナルカラーは、肌・髪・目の色みに合う色の方向を、春・夏・秋・冬の4つで分ける考え方です。

自分でざっくり確かめるなら、黄みの強い色の布と、青みの強い色の布を1枚ずつ顔の横に当て、自然光の下で鏡を見ます。肌が明るく均一に見える方が、あなたの色みの方向です。手順はパーソナルカラー診断を自分でやる|鏡の前の5ステップにあります。

50代で気をつけたいのは、色みの方向は合っているのに、明るさや鮮やかさの加減がずれている場合です。方向が合っていても、明るすぎたり鮮やかすぎたりすると、顔より色が先に目に入ります。タイプ別の50代の色選びは、イエベ秋の50代女性コーデ、ブルベ冬の50代女性コーデ、ブルベ夏の50代女性コーデ、イエベ春の50代女性コーデに分けています。

似合う形の見分け方|骨格の入口

形については、骨格の考え方が入口になります。体の厚みや骨の出方、肉の付き方の特徴から、似合う素材と形を3つの方向に分ける考え方です。厚みがあり体に沿う素材が似合いやすい方向、薄く柔らかい素材が似合いやすい方向、骨の存在感に合う粗い素材が似合いやすい方向です。

自分で確かめる方法は骨格診断を自分でやる方法にまとめています。タイプ別に50代の似合わせを見るなら、骨格ストレート×50代女性コーデ、骨格ウェーブ×50代女性コーデ、骨格ナチュラル×50代女性コーデが続きです。

骨格の方向と、この記事の4つの物差しは、互いに補い合います。骨格は「どの素材と形の方向が似合うか」を、4つの物差しは「その方向の中で、いまの自分にどの加減が合うか」を決めます。

診断の結果と、いまの自分の感じ方がずれるとき

診断を受けて「似合う」とされた服が、着てみるとしっくりこない。この相談もとても多く寄せられます。この場合、型そのものが外れていることは少なく、4つの物差しのどれかがずれていることがほとんどです。

たとえば、似合う方向とされた柔らかい素材を選んだのに、全体が流れて見えるなら、張りが足りていません。似合う色みを選んだのに顔が沈むなら、明るさが合っていません。型は合っているので、加減だけを直せば、診断の結果はそのまま生かせます。

「似合わなくなった」と感じたときに、何が動いたかを4つに分けて考える方法は50歳の服装|似合わなくなったのではなく、4つのうちどれかが動いたにあります。この記事の物差しと合わせて読むと、直す場所がはっきりします。

手持ちの服の見直し手順|3つの山に分ける

ここからは、手持ちの服をどう見直すかです。一度に全部を出すと疲れて途中で止まるので、いまの季節の服だけを出してください。秋冬のいまなら、秋冬物だけです。

1着ずつ、4つの物差しで測り、ずれの数で3つの山に分けます。

  1. 着る山:ずれが0か1つで、そのずれが小物で補えるもの
  2. 直せば着る山:ずれが1つで、羽織りや重ね方で直せるもの
  3. 保留の山:ずれが2つ以上あるもの

保留の山は、すぐに手放さなくて構いません。袋にまとめて目に入らない場所に置き、3か月後にもう一度測ってください。その間に一度も思い出さなかった服は、手放す候補です。服を長く着続けるための手入れの量については五十代のファッションは、手入れの手数で続くかどうかが決まるで測り方をまとめています。

直せば着る山の直し方|ずれ別の足し引き

直せば着る山の服は、ずれの種類ごとに足すものが決まっています。

ずれている物差し足すもの・引くもの手持ちでの例
素材が柔らかすぎる張りのある羽織りを重ねるとろみのブラウスに、張りのあるジャケット
艶が足りない顔の近くに艶の小物を1点起毛のニットに、穏やかな艶のイヤリング
ゆとりが足りない前を開けて羽織りとして使う小さくなったカーディガンを、ボタンを留めずに肩へ
ゆとりが多すぎるボトムを体に沿う側に替える大きなニットに、張りのある細身のパンツ
色が暗すぎる首元に間の明るさを1枚はさむ黒のニットに、生成りのシャツの襟を出す
色が明るすぎる顔から離して下に使う明るいニットを、肩にかけるか腰に巻く

直すのは1着につき1か所までにしてください。2か所以上を足すと、手間がかかって結局着なくなります。

秋冬の一週間を、手持ちで組む

見直しが終わったら、着る山と直せば着る山の服で、秋冬の一週間を組んでみます。組むときは、毎日4つの物差しを全部満たそうとせず、その日の場面で大事な物差しだけを守ります。

  • 月曜(会議の日):張りのあるジャケット、艶のあるブラウス、柔らかいテーパードパンツ
  • 火曜(外回りの日):ハイゲージのニット、張りのあるパンツ、歩きやすい革靴
  • 水曜(デスクの日):生成りのシャツ、張りのあるスカート、カーディガンを肩に
  • 木曜(会食のある日):艶のあるブラウス、張りのあるスカート、少しはっきりした艶のアクセサリー
  • 金曜(軽めの日):起毛のニットに艶のイヤリング、張りのあるパンツ
  • 土曜(歩く日):柔らかいカットソー、張りのある羽織り、歩ける靴
  • 日曜(座る日):柔らかいニット、腰にしわの残りにくいボトム

7日のうち、新しく買った服が入っていなくても、4つの加減さえ合っていれば一週間は十分に回ります。

買い足すなら1点だけ|どれから選ぶか

見直しで足りないものが見えたら、買い足すのは1点だけにしてください。選ぶのは、手持ちの3着に共通してずれていた物差しに効く1点です。

多くの人で最初に効くのは、顔の近くに来る1枚です。顔の横で髪と肌の間の明るさに入り、面で広がる穏やかな艶があるブラウスかニット。これ1枚で、明るさと艶の2つの物差しが同時に整います。次に効くのは、張りのある羽織りです。手持ちの柔らかい服をすべて生かせるようになります。

買う前には、売り場で同じ4つを測ってください。つまんで落とす、照明の下で傾ける、試着して腕を前に伸ばす、試着室の鏡で顔の横の明るさを見る。家で測った手順を、そのまま売り場で繰り返せば、買ったあとに着ない服は減ります。

自分の場合で読み進める|この先の50代の記事

最後に、この記事のあとに読む記事を、困っていることごとに並べます。

4つの物差しは、一度測れば終わりではありません。季節が変わるたびに、よく着る3着だけを測り直してください。ずれている場所が、そのときのあなたが合わせ直す1か所です。秋の入口と冬の入口、年に2回、窓辺で10分。それだけで、何を着ればいいか分からなくなる時間は、ずっと短くなります。好きな形と好きな色は、そのまま持ち続けてください。変えるのは加減だけです。

よくある問い

Q. 50代になって、急に手持ちの服が似合わなくなった気がします。全部買い替えるべきですか
買い替える前に、よく着る服を3着だけ出して、素材の張り・艶・ゆとり・顔の横の色の明るさの4つを測ってください。多くの場合、ずれているのは4つのうち1つか2つで、形や色の好みそのものは合っています。ずれが1つなら、首元に艶のある1枚を足す、羽織りで張りを足すといった直しで、そのまま着られます。買うのは、3着に共通してずれていた物差しに効く1点だけで足ります。
Q. 50代は明るい色を着た方がいいと聞きますが、暗い色が好きです
暗い色を手放す必要はありません。大事なのは色そのものより、顔の横に来る色の明るさです。顔の横に服を当てた写真を白黒にして、服が髪と肌のどちらよりも暗く沈むなら、その色は顔から離した場所に置いてください。ボトムやコートの下側なら、暗い色はそのまま使えます。首元に髪と肌の間くらいの明るさの1枚をはさめば、顔の近くも整います。
Q. 骨格診断やパーソナルカラー診断は、50代からでも受けた方がいいですか
受けると、似合う形と色の方向が早く決まります。ただし診断で分かるのは型の方向で、この記事の4つの物差しは同じ型の中での加減です。診断で似合うとされた服がしっくりこないときは、型が外れているより、張り・艶・ゆとり・明るさのどれかがずれていることの方が多くあります。先に自分で確かめたい人は、鏡の前でできるセルフチェックから始めて構いません。
Q. 仕事の服と休日の服を、どう分ければいいですか
4つの物差しのうち、張りと艶の量で分けます。仕事の日は上半身に張りを置き、顔の近くに穏やかな艶を1か所。休日は張りを下半身か羽織りに移し、上半身は柔らかくして構いません。きちんとした集まりは、4つ全部をきちんと側に寄せ、艶を1段上げます。服を分けるより、同じ服で張りと艶の置き場所を動かす方が、手持ちが少なくて済みます。

— メグラシ編集部

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凛々しい顔に似合う服|秋冬は甘さを置く1か所を、予定で決める

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凛々しい顔に似合う服|秋冬は甘さを置く1か所を、予定で決める

凛々しい顔に似合うのは、直線の形と張りのある布、顔の濃さに負けない色です。そのうえで、きつく見られたくない日は甘さを1か所だけ足します。眉・目・あごのどこから凛々しさが来ているかを鏡で確かめ、仕事・初対面・お呼ばれ・休日の予定ごとに、首元・耳・手元・足元のどこに甘さを置くかを決める方法を書きました。

メグラシ編集部/読了 22分
服の型崩れ|買う前に試着室で、引いて・透かして・ねじって見分ける

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服の型崩れ|買う前に試着室で、引いて・透かして・ねじって見分ける

服の型崩れは、洗い方や掛け方より先に、買う前の試着室である程度まで見分けられます。リブを2cm引いて戻るまでの秒数、照明に向けたときの目の詰まり、カットソーの脇の縫い目の流れ。この3つの手の動きで、伸びる・ねじれる・落ちる・つぶれるのどれが起きやすい1枚かが分かります。ニット・カットソー・シャツ・ジャケット・パンツで見る場所、素材表示と重さとサイズの読み方、判断が割れたときの決め方、着ている間に崩す癖の替え方まで。秋冬の1枚を選ぶ前に読む記事です。

メグラシ編集部/読了 14分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

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