骨格診断をわかりやすく|似合わない原因が形か色かを先に分ける

骨格診断がわかりにくいと感じているなら、あなたが困っているのは3タイプの説明ではありません。「診断どおりに選んだのに、似合わない」の理由が見えないことのはずです。
その理由は、ほとんどの場合2つに分かれます。服の形が体とずれているのか、服の色が顔とずれているのか。骨格診断が答えるのは、このうち形のほうだけです。色のずれはパーソナルカラーの領分で、骨格診断をいくら細かく読み直しても答えは出てきません。
だから順番を変えます。最初に「形の問題か、色の問題か」を自分の写真で分ける。形の問題だと分かったときだけ、骨格診断を使う。これだけで、骨格診断はずっとわかりやすくなります。
この記事では、写真を2枚に切って形と色を分ける方法、骨格の見当を手首・鎖骨・膝の3点でつける方法、そしてどちらとも取れるときにどう決めるかを、秋の服を例に順に書いていきます。体の測り方を詳しく知りたい方は骨格診断を自分で決める手順、色の側を詰めたい方はパーソナルカラーを自分で決める手順もあわせてどうぞ。
結論:似合わない理由を「形」と「色」に分けてから、骨格診断を開く
先に結論だけを並べておきます。
- 全身写真を撮り、あごの線で上と下に切る
- 下半分(あごから下)だけを見て崩れていれば、形の問題。骨格診断の出番です
- 上半分(あごから上)だけを見て顔色が沈んでいれば、色の問題。パーソナルカラーの出番です
- 両方崩れていれば、形と色を一度に1つずつ入れ替えて比べます
骨格診断がわかりにくくなる最大の原因は、色のずれまで骨格のせいにしてしまうことです。顔色がくすんで見えたから「この形は私の骨格に合わないんだ」と思い込むと、本当は合っていた形を手放すことになります。逆に、形が体に合っていないのに「色が違うのかな」と色ばかり替えていても、いつまでも落ち着きません。
順番を守ると、骨格診断で考えることはぐっと減ります。見るのは、あごから下の写真だけ。顔は見ません。
骨格診断が見ているのは、体の3つの性質だけ
骨格診断の説明はたくさんありますが、見ているものは3つしかありません。
1つめは厚み。体を横から見たときに、胸や腰にどれだけ奥行きがあるか。厚みがはっきりしている体は、生地が体に沿うと立体が強調され、張りのある素材で表面を平らに整えるとすっきり見えます。この性質がいちばん目立つのがストレートです。
2つめは柔らかさと薄さ。体の上半身が薄く、肌の質感が柔らかいかどうか。この性質が目立つ体は、柔らかい素材で上半身に量を足し、腰の位置を高く見せると全体がまとまります。これがウェーブです。
3つめは骨の出方。手首、鎖骨、膝、肩の骨や関節が大きく、外から見て分かるかどうか。骨格の枠が目立つ体は、ゆとりのある形や粗い質感の素材で枠を包むと、骨っぽさが味方になります。これがナチュラルです。
ここで大事なのは、骨格診断は体重や体型の良し悪しを見ていないということです。痩せても太っても、厚みが目立つ体は厚みが目立つまま、骨が大きい体は骨が大きいままです。だから、季節や時期によって体重が変わっても、診断の結果は基本的に動きません。動くのは服の素材と季節のほうです。
秋になると「急に似合わない」が増える理由
夏のあいだは問題なかったのに、秋服に替えた途端に鏡の前で首をかしげる。この相談は、毎年いまの季節に増えます。理由は、秋が形と色の両方の差を同時に大きくする季節だからです。
形の側から見ると、秋は生地が厚くなります。薄いカットソー1枚なら、体に合わない形でも生地が柔らかく沿ってくれるので、ずれはあまり目立ちません。ところがニットやコートになると、生地そのものに厚みと張りがあり、肩の位置、胸の膨らみ、裾の広がりが体とずれると、そのずれがそのまま輪郭に出ます。
色の側から見ると、秋は色が深く、暗く、くすんだ方向に移ります。夏の白や淡い色は、多少合わなくても光を跳ね返して顔を明るくしてくれました。秋の茶色、深緑、ボルドー、からし色は、顔のすぐ下に来ると、肌の色との相性がはっきり出ます。合えば顔が締まり、合わなければ目の下の影や口元のくすみが濃く見えます。
つまり秋の「似合わない」は、形と色のずれがまとめて出ていることが多いのです。まとめて出ているものを、まとめて「骨格のせい」にしてしまう。これが、骨格診断をわかりにくくしている一番の原因です。
たとえば、からし色の厚手のタートルネックを着て、鏡の前で「なんだか太って見えるし、顔も疲れて見える」と感じたとします。このとき頭の中では、「太って見える」と「疲れて見える」が1つの感想にまとまっています。けれど実際には、太って見えるのは首から胸にかけての編み地の厚みが、上半身の厚みに量を足しているから。疲れて見えるのは、からし色の黄みと暗さが、目の下の影に映り込んでいるから。原因は別々です。
別々の原因を1つの感想にまとめたまま「骨格診断ではこの形は合うはず」と読み直しても、答えは出ません。からし色のせいで顔が疲れて見えているのに、形を疑ってしまうからです。逆に、形のせいで太って見えているのに、色を替えても直りません。秋の服で骨格診断がわかりにくくなるのは、この取り違えが起きやすいからです。
写真をあごの線で2枚に切ると、形か色かが分かれる
ここからが実際の手順です。必要なのは、スマートフォンと、迷っている服1着だけです。
**① 全身写真を撮る。**鏡越しではなく、できれば家族に頼むか、スマートフォンを棚に立てかけてタイマーで撮ってください。距離は2mほど、カメラの高さはおへそのあたり。上から撮ると上半身が大きく、下から撮ると脚が長く写って、形の判断が狂います。光は窓に向かって立つのがいちばん正確です。
**② 写真を2枚に複製して、1枚はあごから下、もう1枚はあごから上だけを残す。**切り取りの機能で十分です。あごの先を通る水平な線で切ってください。
**③ 下の1枚を、顔を思い出さずに見る。**肩の縫い目が肩の骨より外に落ちすぎていないか。胸のあたりに横じわや突っ張りが出ていないか。腰まわりの生地が余ってたるんでいないか。裾がどの高さで終わっているか。この4か所のどこかが崩れていれば、それは形の問題です。
**④ 上の1枚を、服を思い出さずに見る。**目の下の影が濃くなっていないか。口の両脇の線が深く見えないか。唇の色が抜けていないか。肌が黄色く、または灰色に沈んでいないか。どれかが当てはまれば、それは色の問題です。
ポイントは、片方を見ているときにもう片方を見ないことです。全身を一度に見ると、人の目はまず顔に行きます。顔色が冴えないと、その印象が服の形の評価まで引きずり下ろしてしまう。写真を切るのは、この引きずりを物理的に断つためです。
比べる相手がほしいときは、手持ちの中で「これは似合う」と自信のある服を同じ条件で撮り、同じように2枚に切って並べてください。自分の基準点ができると、判断がずっと速くなります。
撮影でつまずきやすい3つのこと
この方法は簡単ですが、撮り方で判断が狂うことがあります。よくあるつまずきを3つ挙げておきます。
1つめは、鏡越しに撮ること。鏡越しの写真は、スマートフォンを持つ腕で上半身の一部が隠れ、肩の位置や胸のしわが正しく写りません。また、腕を上げているぶん服が引き上げられて、裾の位置もずれます。できるだけ、手を下ろした自然な姿勢で撮ってください。
2つめは、部屋の照明の下で撮ること。天井の照明は上から当たるので、目の下や口元の影が実際より濃く写ります。どんな服でも顔色が悪く見えて、色の判断ができなくなります。昼間、窓に向かって立つのがいちばん確かです。
3つめは、1回の撮影で何着も試すこと。着替えるたびに姿勢や表情が変わり、時間がたつと窓の光も変わります。1回に比べるのは、基準の1着と迷っている1着の2着まで。それ以上試したいときは、日を改めるか、同じ時間帯にそろえてください。
形の問題が出る場所:肩・胸・腰・裾の4か所
あごから下の写真で見るのは、次の4か所です。それぞれに、自分で測れる目安を置いておきます。
| 場所 | 崩れているときに見えるもの | 自分で測る目安 |
|---|---|---|
| 肩 | 縫い目が肩先から大きく外に落ちる、または内側で突っ張る | 肩の骨の出っ張りから縫い目までが3cmを超えて外か、1cm以上内側 |
| 胸 | 横向きのしわ、ボタンの間の引きつれ | 正面写真で、胸の高さに横じわが2本以上 |
| 腰 | 生地が余って垂れる、またはお尻の丸みを拾う | 腰骨の横で生地をつまんで、指2本以上つまめるか、まったくつまめないか |
| 裾 | 終わる位置が体のいちばん広いところに重なる | 裾の高さが、腰やお尻の最も張った位置から上下3cm以内 |
この表は、どこを見るかの手がかりとして使ってください。数字はあくまで目安で、1か所だけ少しずれている程度なら、着こなしで直せることがほとんどです。2か所以上が同時に崩れていたら、その服の形自体が体と合っていないと考えて、骨格診断の側で見直します。
特に秋に崩れやすいのは、肩と裾です。ニットやコートは肩の作りがはっきりしているので、肩の骨と縫い目の位置関係がそのまま見えます。また、秋冬のアウターは丈が長くなり、裾が腰やお尻の張ったところに重なりやすくなります。張ったところで裾が終わると、そこに横線が引かれて幅が強調されます。下半身の張りが気になる場合の考え方は、下半身がしっかりしている体の服選びにもまとめています。
色の問題が出る場所:目の下・口元・あごの下の3か所
あごから上の写真で見るのは、次の3か所です。
**目の下。**合わない色を顔のすぐ下に置くと、目の下のくぼみの影が濃く写ります。目の下の影が、似合う服で撮った写真と比べて明らかに広い、あるいは色が濃い。これがいちばん分かりやすい合図です。
**口元。**口の両脇から伸びる線が、深く、長く見えるようになります。また、唇の色が抜けて、肌との境目がぼんやりする。口紅を塗っていない状態で比べると差が分かりやすいです。
**あごの下。**あごの下の影が、灰色や緑がかった色に見えるかどうか。合わない色は、あごの下の影に色が映り込んで、顔の輪郭がぼやけます。合う色は、あごの線がすっと締まって見えます。
この3か所は、形とはほとんど関係がありません。同じ形のニットでも、色を替えるだけで目の下の影が変わります。だから、ここが崩れていたら骨格診断は一度閉じて、色のほうを見直してください。色の見直しで迷ったときは、パーソナルカラー診断がわからないときの4つの軸が手がかりになります。
3か所のうち1か所だけ崩れるとき
目の下・口元・あごの下の3か所のうち、1か所だけが崩れる場合もあります。2か所以上なら、その色は顔のすぐ下では避けたほうが安心です。1か所だけなら、手放す前に補い方を試してください。
目の下だけが暗く見えるなら、色の暗さが映り込んでいます。同じ色の1段明るいものに替えるか、襟元に明るい色を挟むと和らぎます。口元だけがぼやけるなら、口紅で唇の色を足すとかなり戻ります。あごの下だけが濁るなら、首元が詰まった形よりも、少し開いた襟のほうが、影に色が映り込みにくくなります。
ここで気をつけたいのは、最後の「襟の開き」は形の話でもあるということです。色の問題を直すために襟の形を替えると、今度はあごから下の写真で肩や胸の見え方が変わります。直したあとは、必ず下の写真ももう一度見てください。形と色を行き来するのは、1つずつ、確かめながらです。
骨格の見当を、手首・鎖骨・膝の3点でつける
形の問題だと分かったら、ここで初めて骨格診断を使います。自分がどのタイプに近いか、3つの点で見当をつけてください。どれも、鏡と自分の手で確かめられます。
**手首。**手のひらを上に向け、反対の手の親指と人さし指で手首を囲みます。断面が丸く、骨の出っ張りがあまり目立たなければストレート寄り。断面が平たく、薄い感じがすればウェーブ寄り。手首の外側の骨が大きく出っ張り、指で囲むとごつごつ当たればナチュラル寄りです。
**鎖骨。**正面から鏡を見て、鎖骨がどう見えるか。鎖骨があまり浮き出ず、胸の上に厚みがあればストレート寄り。鎖骨は見えるものの細く、首から肩にかけてのラインが薄く柔らかければウェーブ寄り。鎖骨が太く、端から端まではっきり浮き出ていればナチュラル寄りです。
**膝。**立った状態で膝を見ます。膝の皿が小さく目立たず、膝から下がまっすぐならストレート寄り。膝の皿は目立たないものの、膝まわりに柔らかさがあり、膝から下が細くなっていればウェーブ寄り。膝の皿が大きく、骨の形がはっきり分かればナチュラル寄りです。
3点のうち、2つ以上が同じタイプに寄っていれば、それがあなたの主軸です。3つとも同じなら迷う必要はありません。2対1に割れた場合は、次の「どちらとも取れるとき」の考え方を使ってください。
3点がどれもはっきりしないとき
手首・鎖骨・膝を触ってみても、どれも「そう言われればそうかも」という程度で、はっきりしない人もいます。その場合は、3点の判断をいったん脇に置いて、服のほうから確かめる方法に切り替えてください。
用意するのは、手持ちの中で同じ色の服を3着です。1着は張りがあって体に沿いすぎない形、1着は柔らかい素材で腰の位置が高い形、1着はゆとりがあって肩が落ちる形。完全にそろわなくても、近いものでかまいません。3着をそれぞれ着て、あごから下の写真を撮り、肩・胸・腰・裾の4か所で崩れがいちばん少ないものを選びます。
体を触って分からないときでも、服を着た写真には差が出ます。骨格診断は、体の性質を言葉で当てる遊びではなく、どの形の服がいちばん体になじむかを探す方法です。体で分からなければ、服で答えを出してかまいません。
どちらとも取れるとき①:2タイプの間に見える
手首・鎖骨・膝で2対1に割れる人は、実はたくさんいます。体は3つの箱にきれいに分かれるものではないので、間に見えるのはむしろ自然です。
このときの決め方はシンプルです。2つ当てはまった側を、服の形の主軸にする。1つの側は、素材や小物で足す。
たとえば、手首と膝がストレート寄りで、鎖骨だけがナチュラル寄りなら、形はストレートの考え方(体に沿いすぎず離れすぎない、ちょうどの量)で選びます。そのうえで、ナチュラルの要素は素材で拾います。表面が平らで張りのある生地だけでなく、少し粗い編み目のニットや、目の詰まったツイードを試してみる。形はストレート、質感にナチュラルを少し、という配分です。
それでも決めきれないときは、迷っている2タイプの服を同じ色で1着ずつ用意して、あごから下の写真を並べてください。色を揃えるのは、色の差に判断を引っ張られないためです。2枚を並べて、肩・胸・腰・裾の4か所で崩れが少ないほうが、いまのあなたの主軸です。
ここで「どちらでもない」と感じたら、3点の確かめ方そのものを、明るい場所でもう一度やり直してください。部屋の照明が上からだけ当たっていると、鎖骨や膝の骨の出方が実際より強く見えることがあります。窓から横に光が入る場所が、いちばん正直です。
骨格と顔の印象がぶつかって迷う場合は、骨格どおりなのに顔に似合わないときも参考になります。
どちらとも取れるとき②:形も色も両方ずれて見える
写真を2枚に切ったら、上も下も崩れていた。これも秋にはよくあります。このときにやってはいけないのが、形と色を一度に両方替えることです。
両方同時に替えて似合うようになったとしても、どちらが効いたのか分かりません。次に服を選ぶとき、また同じ迷いに戻ります。逆に、両方替えても似合わなかった場合、片方は正解に近づいていたのに、もう片方が足を引っ張っていた可能性を見落とします。
手順はこうです。
- まず形だけを替える。色は今の服と同じか、近い色にする
- あごから下の写真を撮って、肩・胸・腰・裾の崩れが減ったかを見る
- 形が決まったら、その形のまま色だけを替える
- あごから上の写真を撮って、目の下・口元・あごの下の崩れが減ったかを見る
先に形を決めるのは、形のほうが体に近い問題だからです。色は、顔のすぐ下に来る部分だけを替えれば済むことが多く、マフラーやインナー、襟元のブラウス1枚で調整できます。一方、形はその服全体の問題なので、小物では直しにくい。だから重いほうを先に片付けます。
骨格とパーソナルカラーのどちらを優先すべきかで迷ったときの考え方は、パーソナルカラーと骨格、どっちを優先するかに詳しく書いています。
どちらとも取れるとき③:質感と艶は、形と色のどちらの問題か
形と色の間に、もう1つ厄介なものがあります。素材の質感と艶です。これは、形の問題にも色の問題にも見えるので、判断が割れやすいところです。
たとえば、艶のあるサテンのブラウスを着て「似合わない」と感じたとします。原因は2通り考えられます。1つは、艶のある生地が体の立体を拾って、胸や腰の厚みが強調されている場合。これは形の問題です。もう1つは、艶が光を強く跳ね返して、顔に白っぽい光や影の色を映している場合。これは色の問題に近いものです。
見分け方は、やはり写真を2枚に切ることです。あごから下で、生地の光った部分が胸や腰の張ったところに集まっていれば、形の問題。骨格診断の素材の考え方で選び直します。あごから上で、顔に映る光がまだらに見える、あるいは肌が白浮きして見えれば、色の問題寄り。パーソナルカラーの「明るさ」や「鮮やかさ」の軸で見直します。
秋はこの質感の問題が増えます。モヘアやアンゴラのように毛足の長いニット、コーデュロイの畝、スエードの起毛、ウールのツイード。どれも表面に凹凸があり、光の返し方が独特です。迷ったら、同じ色で質感だけ違う2着を比べてください。色を揃えることで、質感の影響だけを取り出せます。
秋の定番4品で、試す順番を決めておく
ここまでの手順を、秋の服に当てはめてみます。試す順番は、形の影響が大きいものからです。
**1番目はコート。**秋冬の服の中で、いちばん面積が大きく、形の影響が大きいのがアウターです。肩の位置と丈の2か所を、あごから下の写真で必ず確かめてください。色は、顔から離れた部分が多いので、形が合っていれば多少外れていても、マフラーで調整がききます。コートの形を骨格と顔の両方から考える方法は、コートを骨格と顔タイプで選ぶにまとめています。
**2番目はパンツかスカート。**下半身の服は、顔からいちばん遠いので、色の影響はほとんど出ません。ここは純粋に形の問題として、腰と裾の2か所で判断できます。骨格診断がいちばん素直に効く場所です。
**3番目はニット。**ニットは顔のすぐ下に来るので、形と色の両方が効きます。だからこそ、形が決まった後で試すのが効率的です。まず同じ色で編み地や厚みの違うものを比べて形を決め、次に同じ形で色を比べる。ニットの選び方をさらに詰めたい場合は、ニットを骨格とパーソナルカラーで選ぶを見てください。
**4番目はブラウスやシャツ。**襟の形が顔のすぐ下に来るので、色の影響がいちばん大きい服です。形はほかの3品で骨格の主軸が見えていれば、その延長で選べます。最後に色を合わせる、という順番になります。
手持ちの秋服を、3つの箱に分け直す
試し方が分かったら、手持ちの秋服を一度全部出して、3つの箱に分けてみてください。
**箱A:形も色も合っている。**写真を2枚に切って、上も下も崩れていない服です。これが、あなたの基準になります。次に服を買うとき、箱Aの服の肩の位置、丈、生地の厚み、色をメモしておくと、売り場で迷う時間が減ります。
**箱B:形は合っているが、色が合っていない。**あごから下は整っているのに、あごから上で顔色が沈む服です。この箱の服は、手放す必要はありません。顔のすぐ下に、似合う色のインナーやマフラーを挟めば、多くの場合はそのまま着られます。挟む幅の目安は、襟元から見える部分で3cm以上です。
**箱C:形が合っていない。**あごから下で、肩・胸・腰・裾のうち2か所以上が崩れている服です。この箱の服は、色を替えても直りません。着るなら、ベルトで腰の位置を変える、裾をタックインする、袖をまくるなど、形そのものに手を入れる必要があります。それでも直らなければ、骨格診断の考え方で次の1着を選び直す候補です。
3つの箱に分けると、「似合わない服」がひとまとめではなくなります。箱Bの服は色の工夫で生き返り、箱Cの服だけが本当の見直し対象です。手持ちの服が思っていたより使えることに気づく人は多いはずです。
箱に分けるときに迷いやすいのが、「形は合っている気がするけれど、なんとなく着ていない服」です。こういう服は、たいてい箱Bに入っています。顔色が沈むので無意識に避けているのに、形が悪くないぶん、手放す理由も見つからない。写真を2枚に切ってみると、あごから下は整っているのに、あごから上で目の下の影が濃くなっている、ということがよくあります。
この服は、顔のすぐ下に別の色を挟むだけで、急に出番が増えることがあります。秋なら、似合う色のタートルネックを中に着る、似合う色のストールを首元にゆるく巻く。挟む幅が3cmを超えると、顔の真下の色が入れ替わり、もとの服の色は1段下の位置に退きます。箱Bの服を生かせるかどうかは、この3cmにかかっています。
診断の結果と、好きな服がぶつかったとき
骨格診断の結果が分かると、今度は「好きな服が、診断で避けたほうがいい側にある」という悩みが出てきます。ここも、形と色を分けて考えると楽になります。
好きな服が箱Bに入るなら、話は簡単です。形は合っているので、色の工夫で着られます。顔から離して着る、似合う色を間に挟む、口元に似合う色を足す。どれも、好きな服を諦めずに済む方法です。
好きな服が箱Cに入る場合は、少し工夫が要ります。それでも、形の崩れが1か所だけなら、そこだけ直す方法があります。たとえば、ストレート寄りの人がふんわりしたブラウスを着たいなら、裾をすべてパンツに入れて腰の位置をはっきりさせる。ウェーブ寄りの人が長いコートを着たいなら、腰の高い位置でベルトを締める。ナチュラル寄りの人がぴったりしたニットを着たいなら、上に大きめのジャケットを羽織って枠を作る。
骨格診断は、着てはいけない服を決めるものではありません。どこを直せば着られるかを教えてくれる道具です。2枚に切った写真の、下のどこが崩れているかが分かれば、直す場所も1つに絞れます。
形と色を分けるための、最小の道具立て
最後に、この記事の手順を毎回すばやく回すための道具をまとめておきます。
- スマートフォンのタイマー撮影。2m離れて、おへその高さから。窓に向かって立つ
- 写真の切り取り機能。あごの先で水平に切って、上と下の2枚にする
- 基準の1着。自分で「これは似合う」と言える服を1着決めて、毎回同じ条件で撮る
- 色を揃えた比較用の服。形を比べるときは同じ色、色を比べるときは同じ形
骨格診断の説明を何度読んでもわかりにくいと感じていた人ほど、この手順のほうが早く腑に落ちるはずです。説明を読むより、自分の写真を2枚に切るほうが、答えは早く出ます。
迷ったら、この順番に戻る
もう一度、全体の流れを短く書いておきます。秋の服を前に迷ったときは、ここに戻ってきてください。
- 全身写真を撮って、あごの線で2枚に切る
- 下で崩れていれば形、上で崩れていれば色。両方なら形を先に
- 形の問題なら、手首・鎖骨・膝の3点で骨格の主軸を見る
- 2対1に割れたら、多い側を形の主軸、少ない側を素材で足す
- 質感で迷ったら、同じ色で質感だけ違う2着を比べる
- 手持ちの服は、形も色も合う・形だけ合う・形が合わない、の3つの箱に分ける
骨格診断は、このうち3番と4番だけを受け持つ道具です。それ以外の部分まで骨格診断に背負わせないこと。それが、骨格診断をいちばんわかりやすく使うコツです。
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よくある問い
- Q. 骨格診断の3タイプの違いが、説明を読んでもわかりません
- 3タイプは、体の「厚み」「柔らかさ」「骨の出方」のどれがいちばん目立つかの違いです。厚みが目立てばストレート、柔らかさと薄さが目立てばウェーブ、骨や関節の大きさが目立てばナチュラル。手首・鎖骨・膝の3点を触って、どれに近いかを数えると見当がつきます。
- Q. 骨格診断の通りに選んだのに、顔色が悪く見えます
- それは骨格ではなく色の問題である可能性が高いです。全身写真をあごの線で切って、あごから下だけを見てください。下だけ見て整っているなら、形は合っています。同じ形のまま色だけを1段明るく、または黄みと青みを入れ替えて比べると、顔色の原因が色だったかどうかが分かります。
- Q. ストレートとナチュラルの両方に当てはまる気がします
- 2タイプの間に見えるのはよくあることです。手首・鎖骨・膝の3点で2対1に割れたら、2つ当てはまった側を服の形の主軸にし、1つの側は素材や小物で足してください。どうしても決められない場合は、迷っている2タイプの服を同じ色で1着ずつ着て、あごから下の写真を並べるのが早道です。
- Q. 秋になってから急に手持ちの服が似合わなくなりました
- 秋は生地が厚くなって形の差が大きく出るうえ、色も深く暗くなって顔への影響が強くなります。夏には目立たなかったずれが、両方まとめて出やすい季節です。先に写真を2枚に切って、形と色のどちらが崩れているかを分けてから直してください。
— メグラシ編集部





