メグラシ
自分を知る

骨格診断がわかりやすい見分け方|コートを羽織り肩・前・裾で分ける

メグラシ編集部//読了 14分
前を開けたチャコールのウールコートを羽織った女性の鎖骨から膝まで。窓からの横の光で、肩の縫い目の位置と前端のまっすぐな落ち方が見えている

**手持ちのコートを1枚、前を開けたまま羽織って鏡の前に立ってください。**見るのは3か所だけです。肩の縫い目、前の打ち合わせ、後ろの裾。この3か所の落ち方で、あなたの骨格が3タイプのどれに寄っているかがわかります。

骨格診断の説明を読んで「胸に厚みがある」「上半身が薄い」「骨が目立つ」と言われても、自分の体を毎日見ている人ほど決められません。比べる相手がいないからです。そこで、体ではなくコートを見ます。コートは肩と胸と腰で体に当たり、当たり方の違いが形として外に出ます。体の厚みや骨の出方を、布が代わりに見せてくれるわけです。

体の部位ごとの見分け方は骨格診断3タイプの違いに、ニットを着たときのシワで見る方法はニットのシワが出る場所で3タイプを分けるにまとめてあります。この記事は、秋冬に毎日着るコートを使う方法です。

結論:前・肩・裾の3か所で、2か所そろったタイプがあなたの骨格

先に結論を置きます。3か所を見て、2か所以上が同じタイプを指したら、そのタイプで決めてください。

見る場所測るものストレート寄りウェーブ寄りナチュラル寄り
前胸の高さで、前端と体のすき間指3本以上入り、前端は真下に落ちる指1本以下で、前端が内側に寄る指2本前後で、前端は外へ開く
肩縫い目と肩先の骨の距離縫い目の真下に骨があり、きれいに乗る縫い目より内側に骨があり、肩先が余る縫い目の位置に骨の角が当たり、角が出る
裾後ろ裾が前より上がる高さ上がらないか1cm未満2cm以上上がり、外へ跳ねる上がらず、体から離れて落ちる

3か所のうち、いちばん信用できるのは前です。前端のすき間は、胸の厚みと上半身の重さをそのまま映すからです。肩はコートの作りに左右されやすく、裾はコートの丈と生地で変わります。だから、2か所そろわないときは前の結果を仮のタイプにします。その決め方は後半で詳しく書きます。

準備|使うコートと、中に着る服を決める

結果がぶれる原因のほとんどは、コートの選び方と中の服にあります。始める前に、次の条件で1枚選んでください。

使うのは、前がボタンかホックで開くコートです。肩に縫い目があって、その縫い目が肩先のあたりにあるもの。袖が肩からひと続きになっているものや、縫い目が二の腕まで落ちているものは、肩の結果が読めないので外します。丈は腰が隠れるところから膝まで。腰が出る短い丈だと裾の結果が取れません。

生地は、ウールのように張りがあって、触ると形が残るものが向いています。とろみのある薄い生地や、伸びる編み地は、体の形に沿いすぎて差が出にくくなります。厚すぎるダウンも、中綿が形をつくってしまうので向きません。

中には、薄手の長袖を1枚だけ着てください。肩と胸のあたりに縫い目や厚みがないものです。タートルネックや厚手のニットを着ると、胸と肩の厚みがかさ上げされて、誰でもストレート寄りに出やすくなります。

最後にサイズです。コートの肩の縫い目を指で探して、自分の肩先の骨との距離を見ます。左右とも1cm以内なら、そのコートで測れます。3cm以上外に出ているなら、そのコートはゆったりめの作りなので、肩の結果だけは使わないでください。前と裾の結果は使えます。

測る時間と場所も決めておきます。朝起きてすぐと夜とでは、むくみ方や姿勢の疲れ方が違います。できれば昼間、食事のすぐ後を避けた時間に、全身が映る鏡の前で測ってください。部屋の照明は、天井から真下を照らすものより、窓からの横の光のほうが布の落ち方の影が読みやすくなります。前端の線や肩の角は、影で見えるからです。カーテンを開けて、窓を体の横に置いて立つと、前と肩の形がいちばんはっきり出ます。

前で見る|胸の高さで、前端と体のあいだに指を入れる

前を開けたまま、まっすぐ立ちます。腕は体の横に自然に下ろしてください。胸のいちばん高いところの高さで、コートの前端と体のあいだに指を差し込みます。人差し指から順に、何本入るかを数えます。

指が3本以上入って、前端が胸の頂点から床に向かってまっすぐ落ちているなら、ストレート寄りです。胸に厚みがあるので、コートの前身頃が胸に押し出され、そのまま真下に落ちます。前を留めると、胸の下あたりに横向きのシワが出やすいのもこのタイプです。

指が1本しか入らない、または前端が胸の前で内側に寄ってくるなら、ウェーブ寄りです。上半身が薄いので、前身頃が体の前で余り、重みで内側にたるみます。真横から見ると、前端が胸から腹に向かって体に近づいていく線になります。

指が2本前後で、前端が体から少し離れたまま、外に向かって開いていくなら、ナチュラル寄りです。胸の厚みよりも、鎖骨と肩の骨の幅でコートが横に張られるので、前身頃は体に沿わず、骨のフレームから少し浮いた位置に落ちます。

迷ったら真横から写真を撮ってください。鏡は正面からしか見られないので、前端の落ち方が読みにくいのです。横からの写真なら、前端が真下へ落ちるか、内へ寄るか、外へ開くかが一目でわかります。

前を留めたときのシワで確かめる

開けたまま測った結果に自信がなければ、前のボタンを全部留めて、シワの向きでも確かめてください。留めたときにできるシワは、コートが体のどこで押されているかを示します。

胸の下あたりに横向きのシワが何本か出て、ボタンとボタンのあいだが少し引っぱられるなら、胸の厚みに押されている形で、ストレート寄りです。胸のあたりには何も出ず、腰からお尻にかけて斜めのシワが出るなら、下半身の張りに押されている形で、ウェーブ寄りです。シワはあまり出ないのに、肩から胸にかけて布が横に張って、袖の付け根に縦のつれが出るなら、骨のフレームに押されている形で、ナチュラル寄りです。

開けて測った結果と、留めて見たシワの結果が同じなら、前の結果はかなり確かです。違った場合は、開けて測ったほうを優先してください。留めるとコートのサイズの影響が大きく出るからです。

肩で見る|縫い目と肩先の骨の位置を比べる

次は肩です。コートの肩の縫い目を指でたどって、その真下にある自分の骨を探します。腕を体の横に下ろしたまま、肩のいちばん外側で、腕を上げると動く骨の出っぱりが肩先の骨です。

縫い目の真下に骨があり、縫い目から袖にかけての布がなめらかに落ちているなら、ストレート寄りです。肩先に適度な肉がついているので、縫い目が骨の上に安定して乗り、袖が段差なく下ります。

骨が縫い目より1cm以上内側にあって、縫い目から先の布が肩からはみ出して見えるなら、ウェーブ寄りです。肩幅が華奢で、肩先が小さいので、標準的な肩幅のコートでも肩が余ります。鏡で見ると、肩先がやや落ちて、なで肩のように映ることもあります。

縫い目の位置にちょうど骨の角が当たっていて、そこで布に小さな角が立つなら、ナチュラル寄りです。骨そのものが大きく、肩先が四角く張っているので、縫い目の上に骨の角が浮かびます。肩の縫い目が少し外に落ちる作りのコートを着ると、その角が消えて楽に感じるのもこのタイプです。

肩だけは、コートの作りの影響を強く受けます。肩パッドが入っているコートは、パッドが肩先の形をつくるので、ストレート寄りに出やすくなります。肩を指で押して、硬い板のような感触があればパッドです。その場合は肩の結果を半分の重みで見てください。

裾で見る|後ろ裾が前より何cm上がるか

最後は裾です。鏡に背を向けて、手鏡で後ろを映すか、誰かに後ろから写真を撮ってもらいます。見るのは、後ろの裾と前の裾の高さの差です。

床から前の裾までと、床から後ろの裾までを、メジャーで測ります。ひとりなら、壁に背を向けて立ち、前の裾の高さを壁に付箋で印をつけておき、そのあと横を向いて後ろの裾と比べると測れます。

差がほとんどないか1cm未満で、裾が腰の下から真下に落ちているなら、ストレート寄りです。腰の位置が高めで、腰まわりの肉づきが上下に偏らないので、裾が均等に落ちます。

後ろの裾が前より2cm以上上がって、外向きに跳ねているなら、ウェーブ寄りです。腰からお尻にかけての張りが後ろに出ているので、後ろ身頃がお尻に押し上げられ、裾が持ち上がります。前を留めると、腰のあたりに斜めのシワが出ることもあります。

差がなく、裾全体が体から少し離れた位置で落ちているなら、ナチュラル寄りです。腰の骨が横に張っていて、骨盤の幅でコートが広げられるので、裾は体にまとわりつかず、筒のように下ります。

裾は、コートの丈で結果が変わります。膝まであるコートは裾が重いので、跳ね上がりが小さく出ます。腰が隠れる程度の丈のコートなら、跳ね上がりがはっきり出ます。持っているなら短めの丈で測るほうが、差を読みやすくなります。

ベルトの付いたコートは、ベルトを外すか、後ろで結ばずに垂らした状態で測ってください。ベルトを締めると、腰の位置で布が絞られて、裾の落ち方がベルトの形に引っぱられます。後ろにベルトを通す輪や、背中の中心に切れ込みがあるコートも、裾が左右に開きやすく、跳ね上がりが大きめに出ます。この場合は、切れ込みの両脇の高さをそれぞれ測り、低いほうの数字を採ってください。

3か所の結果を書き出して、多いほうを取る

3か所を見終わったら、紙に結果を書き出してください。前・肩・裾の順に、ストレート・ウェーブ・ナチュラルのどれだったかを書きます。迷ったところは、近いと思った2つを並べて書いておきます。

3か所とも同じタイプなら、迷わずそのタイプです。2か所が同じなら、そのタイプで決めてかまいません。残りの1か所は「その部位だけ別の傾向がある」と読みます。たとえば前と裾がウェーブで、肩だけナチュラルなら、ウェーブの中でも肩の骨がしっかりしている人です。

この「残りの1か所」は、捨てずにメモしておいてください。服を選ぶときの細かい調整に使えるからです。上で挙げた例なら、ウェーブ向けの上着の中でも、肩の縫い目がわずかに外に出るものを選ぶと、肩の骨の角が目立たずに済みます。

もう一つ書いておきたいのは、3タイプがきれいに分かれる人は多くないということです。2か所そろって1か所違う、という結果は珍しくありません。それで普通です。

2か所が割れたとき|前の結果を仮のタイプにする

前と肩と裾で、2つのタイプが1か所ずつ、残り1か所が迷い、という形で割れることがあります。いちばん悩むのがこの形です。

この場合は、前の結果を仮のタイプに置いてください。理由は3つあります。1つ目は、前端のすき間が胸の厚みをいちばん素直に映すことです。2つ目は、肩がコートの作り、裾がコートの丈に左右されやすいのに対して、前はコートの作りによる差が小さいことです。3つ目は、服を選ぶときにいちばん困るのが胸まわりだということです。胸まわりの服、つまりトップスと上着の前の開き方を外すと、全体の印象が崩れやすくなります。

前の結果を仮のタイプにしたら、1週間ほど、そのタイプ向けの服の選び方で着てみてください。首の開き方、トップスの丈、上着の前の開け方。この3つだけをそのタイプに寄せます。1週間たって、鏡を見たときに違和感が減っていれば、そのタイプで決めてよいでしょう。違和感が増したなら、2番目に多かったタイプで同じことを試します。

1週間の違和感は、朝の着替えのときに一言だけメモしておくと比べやすくなります。鏡を見て、上半身が大きく見えたか、寂しく見えたか、ちょうどよかったか。この3つのどれかを毎朝書いておくだけで、気分の波に左右されずに傾向が読めます。ちょうどよかった日が半分を超えれば、そのタイプで決めてよいでしょう。

ここで注意したいのは、試す期間に服を買い足さないことです。手持ちの服の中から、首の開き方とトップスの丈が合うものを選ぶだけで十分です。買い足すと、新しい服の印象と骨格の結果が混ざってしまい、どちらで変わったのかわからなくなります。

3か所とも違うとき|先にコートと中の服を疑う

3か所がばらばらに出たときは、骨格を読む前に、測り方を見直します。3か所とも違う結果が出るとき、原因はたいてい骨格ではなく、コートか中の服にあります。

いちばん多いのは、コートが大きすぎることです。肩の縫い目が肩先の骨から3cm以上外に出ているコートは、肩が読めないうえに、前身頃の幅も余っているので、前端のすき間も読みにくくなります。肩の縫い目が肩先から1cm以内のコートに替えて、もう一度測ってください。

次に多いのは、中の服が厚いことです。厚手のニットやパーカーを着ていると、胸と肩がかさ上げされて、前ではストレート寄り、肩ではナチュラル寄りに出やすくなります。中を薄手の長袖1枚にしてやり直します。

3つ目は、立ち方です。片足に体重をかけていたり、肩をすくめていたりすると、肩の高さが左右でずれ、裾の高さも変わります。かかとをそろえて、両足に同じだけ体重を乗せ、腕を体の横に下ろした状態で測ってください。

ここまで直しても3か所が割れるなら、そのときは前の結果を仮のタイプにして、肩と裾の結果は部位ごとの服選びに回します。3タイプの要素が均等に混ざっている人もいます。その場合、タイプを1つに決めるより、部位ごとに合う形を選ぶほうが、実際の服選びには役立ちます。

結果がずれやすい人の見直し方

この見分け方で結果がずれやすい人がいます。当てはまるなら、結果を少し割り引いて見てください。

一つは、胸のサイズが大きい人です。胸の厚みと胸のサイズは別のもので、骨格のストレートは胸の厚み、つまり肋骨の上の筋肉と体の奥行きを見ています。胸のサイズが大きいと、前端のすき間は誰でも広がるので、ストレート寄りに出やすくなります。この場合は、鎖骨の下に手のひらを当てて、そこが平らか、前に張り出しているかで補ってください。平らならウェーブ寄り、張り出しているならストレート寄りです。

もう一つは、姿勢が丸まっている人です。猫背ぎみだと肩が前に出て、肩の縫い目が肩先より後ろに回ります。前端も内側に寄りやすくなり、ウェーブ寄りに出やすくなります。測る前に、壁に後頭部と肩甲骨とお尻をつけて立ち、その姿勢のまま壁から一歩離れて測ってください。

最後は、腰まわりにボリュームがある人です。腰まわりの肉づきが多いと、骨格に関係なく後ろ裾が跳ね上がります。この場合は、裾の結果を使わず、前と肩だけで判断してください。体型と骨格は別のものなので、ここを混ぜると結果がずれます。体型と骨格の分け方は洋梨体型と骨格診断の関係で詳しく書いています。

左右で結果が違うとき|利き手の側を外して読む

測っていると、右と左で結果が違うことがあります。右の肩は縫い目の真下に骨があるのに、左は1cm内側にある。右の前端は指3本、左は2本。こういうずれは珍しくありません。

人の体は左右対称ではなく、利き手の側の肩は筋肉がついて少し高く、前に出やすくなります。いつも同じ側の肩にバッグをかけている人は、その側の肩が上がっていることもあります。こうした左右差は骨格のタイプとは別の、暮らし方の癖です。

左右で結果が違うときは、利き手と反対の側の結果を採ってください。右利きなら左側です。利き手と反対の側は、筋肉や癖の影響が少ないぶん、骨格そのものに近い形が出ます。バッグをかける側が決まっている人は、その反対側を採ります。両方の条件がぶつかるときは、より使っていないほうの側を選びます。

左右差が大きく、片側で指が2本以上違うようなら、立ち方を見直してください。鏡の前で両肩の高さを見て、片方が上がっているなら、肩の力を抜いて一度大きく肩を回し、すとんと落とした位置で測り直します。

家族や友人に見てもらうときの頼み方

ひとりで測るのが難しいなら、誰かに見てもらうのがいちばんの近道です。ただ、頼み方を間違えると、相手の好みや遠慮が結果に混ざってしまいます。

頼むときは、「似合っているか」を聞かないでください。似合うかどうかを聞かれると、相手は印象で答えます。代わりに、測る作業だけを頼みます。前端と体のすき間に何本指が入るか。肩の縫い目の真下に骨があるか、内側か、角が当たっているか。後ろの裾が前より何cm上がっているか。答えが数字や位置で返ってくる聞き方にすると、相手の好みが入りません。

もう一つのこつは、相手にも同じコートを羽織ってもらうことです。同じコートを二人が着ると、前端の落ち方や肩の余り方の違いが並んで見えます。自分ひとりでは「普通」に見えていた形が、比べる相手がいることで、厚いのか薄いのか、骨が出ているのかが読めるようになります。体の大きさが近い相手ほど、違いが骨格の差として素直に出ます。

見てもらった結果は、自分の測った結果と並べて紙に書いてください。二人の結果が2か所以上そろえば、その結果はかなり確かです。

写真で確かめる|正面と真横の2枚

鏡だけでは、どうしても自分の見たいように見えてしまいます。測り終えたら、正面と真横の写真を1枚ずつ撮っておくと、結果を後から確かめられます。

撮るときは、スマートフォンを胸の高さに置き、2mほど離れて撮ります。近すぎるとレンズのゆがみで肩幅が広く映り、上から撮ると上半身が大きく映ります。タイマーを使うか、誰かに頼んでください。

正面の写真では、肩の縫い目の位置と、肩先が落ちているか角が出ているかを見ます。真横の写真では、前端が胸の頂点から真下に落ちているか、内側に寄るか、外に開くかを見ます。裾の跳ね上がりも真横の写真のほうがはっきり出ます。

撮った写真は、数日おいてから見返してください。撮った直後は、自分がどう見えたいかが先に立って、冷静に見られないことがあります。時間をおいて、他人の写真を見るつもりで眺めると、前端の線や肩の形が素直に読めます。自分で見る目が慣れて決められないときの考え方はパーソナルカラー自己診断が難しい|鏡の目が慣れたら人と写真で見るにも書いています。骨格でも同じことが言えます。

売り場で試すとき|同じ形のコートを2サイズ着る

手持ちに条件の合うコートがないなら、売り場の試着で同じことができます。むしろ売り場の鏡は全身が映り、照明も均一なので、自宅より測りやすいくらいです。

選ぶのは、前開きで肩に縫い目がある、腰が隠れる丈のウールのコートです。できれば同じ形を、普段のサイズとひとつ下のサイズの2枚、試着してください。2サイズ着ると、肩の縫い目と肩先の骨の距離が変わるので、肩の結果がサイズのせいなのか骨格のせいなのかを切り分けられます。

小さいほうのサイズで肩がぴったり合い、前端のすき間も読めるなら、そのサイズで3か所を測ります。普段のサイズでも肩の縫い目が肩先から1cm以内なら、どちらで測っても同じ結果になるはずです。2サイズで結果が変わる場所があれば、その場所はサイズの影響を受けやすいので、半分の重みで見てください。

試着室では、上に着ているものを脱いで、薄手の長袖1枚になってから羽織ります。厚手のニットの上から試着すると、自宅で測るとき以上に結果がずれます。

冬に重ね着したあとの見え方

骨格のタイプが決まっても、真冬に厚い服を重ねると、コートの見え方は変わります。これは骨格が変わるのではなく、中の服の厚みがコートの当たり方を変えるからです。

ストレート寄りの人が厚手のニットを中に着ると、前端のすき間がさらに広がって、上半身が大きく見えやすくなります。中は薄手のハイゲージのニットにして、首元を詰めすぎないほうが、コートの前がまっすぐ落ちます。

ウェーブ寄りの人は、中に厚手のニットを着ると胸に厚みが足されて、前端が真下に落ちるようになります。上半身の薄さが埋まって、コートがきれいに見えることもあります。ただし腰まわりまで厚くなると裾がさらに跳ねるので、中のニットは腰より上で終わる丈にしてください。

ナチュラル寄りの人は、中の服を厚くしても前端の落ち方がそれほど変わりません。骨のフレームでコートが支えられているからです。ざっくりした太い編みのニットを中に着ても、窮屈に見えにくいタイプです。

このように、骨格のタイプは中に何を着るかを決めるときにも使えます。冬の重ね着の考え方は似合う服診断を冬の重ね着に配るで、骨格・色・顔の3つを部位ごとに分けて書いています。

決まったタイプで、コートの次の1枚を選ぶ

最後に、結果をコート選びにどう戻すかです。測ったコートが合っていたかどうかも、ここでわかります。

ストレート寄りなら、肩の縫い目が肩先にぴったり合い、前端が真下に落ちる、張りのある生地のコートが合います。前の打ち合わせは浅めで、首元はVに開くものが、胸の厚みをすっきり見せます。

ウェーブ寄りなら、肩幅が小さめで、ウエストの位置に切り替えやベルトがあるコートが合います。前端が内側に寄るのを、ウエストで受け止めると、上半身の薄さと腰の張りのあいだがつながります。丈は腰の張りの少し上か、膝より上で終わるものが、裾の跳ね上がりを目立たせません。

ナチュラル寄りなら、肩の縫い目が外に落ちる作りや、ゆったりした身幅のコートが合います。骨のフレームでコートが支えられるので、大きめのシルエットでも着られている印象になりにくいタイプです。丈は膝より下まで長くしても重くなりません。

部位ごとの結果を、次の1枚の選び方に残す

2か所そろって1か所違った人は、違った1か所を次のコート選びに残してください。たとえば前と肩がストレートで、裾だけウェーブだったなら、ストレート向けの張りのあるコートの中でも、裾がわずかに広がる形を選ぶと、腰まわりの張りが目立ちにくくなります。前と裾がナチュラルで、肩だけウェーブだったなら、身幅はゆったりしていても、肩の縫い目は肩先に合うものを選ぶと、肩が落ちて見えません。

売り場では、タイプの名前より、この部位ごとのメモのほうが役に立ちます。試着のたびに、前・肩・裾の3か所を同じ順番で見る癖をつけると、似合うかどうかの判断が早くなります。

トレンチコートで具体的に選ぶならトレンチコートを骨格診断で選ぶ|肩・ベルトの高さ・丈で決めるが、肩とベルトと丈の決め方を詳しく書いています。骨格の結果をパーソナルカラーの考え方と重ねて理解したい人は、骨格診断がわかりやすくなる|パーソナルカラーと同じ3軸で読み替えるも合わせて読んでみてください。

厚手のダウンやボアしかないとき|前だけを使う

手持ちのアウターが、中綿の入ったダウンや、毛足の長いボアのものしかない人もいると思います。こうした上着は、生地そのものが形をつくるので、肩と裾の結果は読みにくくなります。

それでも、前の結果だけは使えます。前を開けて、胸の高さで前端と体のすき間に指を入れてください。中綿やボアの厚みがあっても、前端が真下に落ちるか、内へ寄るか、外へ開くかの方向は出ます。ただし、厚みのぶんだけ指の本数は増えるので、本数ではなく方向だけを読みます。

肩と裾は、別の服で補います。肩は、薄手のシャツやブラウスで、肩の縫い目と肩先の骨の位置を見れば同じことが分かります。裾は、腰が隠れる丈のシャツを裾を出して着て、後ろが前より上がるかを見ます。コートほど張りがないぶん差は小さく出ますが、方向は読めます。

前・肩・裾を別々の服で見たときも、2か所そろえばそのタイプ、という決め方は変わりません。ただ、服がばらばらだと条件がそろわないので、結果は少し割り引いて、仮のタイプとして扱ってください。

同じコートで、季節をまたいで確かめる

骨格のタイプは、季節で変わるものではありません。それでも、結果を一度で決めきれないときは、同じコートで時期を変えて測ると確かさが増します。

体重が数キロ増えたり減ったりしても、骨格の結果は大きくは変わりません。変わるのは、前端のすき間が指半分ほど増減する程度です。もし時期を変えて測ったときに、3か所のうち2か所以上の結果が入れ替わるようなら、どちらかの日の測り方がずれていた可能性が高いと考えてください。中の服や立ち方を見直して、もう一度測ります。

同じコートで2回測って、2回とも同じタイプに2か所以上そろえば、そのタイプでほぼ間違いありません。もし手持ちのコートが変わっても、肩と前と裾の3か所という見る場所は同じです。毎年冬の最初にコートを出したとき、羽織って鏡の前で3か所を確かめる。それを続けるだけで、自分の骨格の傾向が、説明の言葉ではなく自分の目で分かるようになります。セルフチェックの他の方法と組み合わせたいときは骨格診断セルフチェックも役に立ちます。

よくある問い

Q. コートを持っていなくても、この見分け方はできますか
前開きで、肩に縫い目があり、腰が隠れる丈の上着なら代わりになります。ジャケットや厚手のシャツジャケットでも構いません。ただし、肩の縫い目が二の腕まで落ちているものと、伸びる編み地のカーディガンは向きません。肩の縫い目がどこにあるかと、前身頃が体からどれだけ離れるかが読めなくなるからです。手持ちに合うものがなければ、売り場で試着するときに同じ3か所を見てください。売り場の鏡は全身が映るので、むしろ測りやすいくらいです。
Q. 3か所とも違うタイプが出ました。どうすればいいですか
まず、コートのサイズと中に着ている服を確かめてください。3か所が全部割れるときは、骨格より先に、コートが大きすぎるか、中に厚いニットを着ているかのどちらかであることが多いからです。薄手の長袖1枚に着替えて、肩幅が自分の肩先の骨から1cm以内に収まるコートでやり直します。それでも割れたら、3か所のうち前の結果を仮のタイプにして、肩と裾の結果は部位ごとの服選びに使ってください。3タイプは混ざっていて当たり前なので、割れたこと自体は失敗ではありません。
Q. 診断のプロに見てもらった結果と違いました
その場合は、プロの結果を土台にしてください。この見分け方はコート1枚で見ているので、手首や膝、首の長さなど、コートに隠れる場所の情報が入っていません。プロの診断は全身の情報を合わせて出しているので、範囲が広いぶん確かです。そのうえで、コートの3か所の結果は、上着を選ぶときの手がかりとして使えます。たとえばプロの結果がウェーブで、肩だけナチュラル寄りと出たなら、ウェーブの上着の中でも肩の縫い目が少し外に出るものが合いやすい、という読み方になります。
Q. 鏡で見ても、前端のすき間がよく分かりません
指を入れて測るのがいちばん確かです。前を開けたまま、胸のいちばん高いところの高さで、前端と体のあいだに人差し指から順に指を差し込みます。指が何本入るかを数えて、左右で同じかも見てください。鏡だと前端の影と体の影が重なって見分けにくいので、指で触った数のほうが信用できます。もう一つの方法は、真横から写真を撮ることです。横から見ると、前端が胸の頂点から真下に落ちているか、内側に寄っているかが一目で分かります。

— メグラシ編集部

あわせて読みたい

骨格診断をわかりやすく|ニットのシワが出る場所で3タイプを分ける

自分を知る

骨格診断をわかりやすく|ニットのシワが出る場所で3タイプを分ける

骨格診断の質問に答えても決めきれない人へ。手持ちの薄手ニットを1枚着て、シワが出る場所と布が余る場所を見れば、3タイプのどこに近いかが自分で分かります。2か所に出たときの決め方まで書きました。

メグラシ編集部/読了 19分
パーソナルカラーの色が骨格で外れる|ゆずるのは明るさか厚みか

自分を知る

パーソナルカラーの色が骨格で外れる|ゆずるのは明るさか厚みか

パーソナルカラーの色で買った服が、着ると骨格で外れる。そのとき手放すのは色の明るさか、布の厚みか。ストレート・ウェーブ・ナチュラルのどれかと、春夏か秋冬かの組み合わせで、ゆずる側は1つに決まります。両方守れない服の分け方まで。

メグラシ編集部/読了 9分
骨格診断をわかりやすく|似合わない原因が形か色かを先に分ける

自分を知る

骨格診断をわかりやすく|似合わない原因が形か色かを先に分ける

骨格診断がわかりにくいのは、似合わない理由に「形」と「色」が混ざったまま考えているからです。写真をあごの線で2枚に切り、下で崩れていれば骨格、上で崩れていればパーソナルカラーの問題として分けてから、骨格のほうだけを3つの点で確かめます。

メグラシ編集部/読了 12分
骨格診断がわかりやすくなる|パーソナルカラーと同じ3軸で読み替える

自分を知る

骨格診断がわかりやすくなる|パーソナルカラーと同じ3軸で読み替える

パーソナルカラーの「明るさ・黄みと青み・鮮やかさ」がわかる人は、骨格診断も3つの目盛りで読めます。厚み・質感・重心を自分の体で測る手順、目盛りが2対1に割れたときの決め方、色の結果と形の結果がぶつかったときの譲り方、秋冬の厚手の服で骨格が読みにくくなるときの確かめ方まで。説明を覚えるのではなく、知っている色の考え方をそのまま形に移します。

メグラシ編集部/読了 12分
骨格診断別のニットベスト|Vの深さと着丈を、鎖骨と腰骨の位置で選ぶ

自分を知る

骨格診断別のニットベスト|Vの深さと着丈を、鎖骨と腰骨の位置で選ぶ

ニットベストは袖がないぶん、胴の形がそのまま出ます。骨格ストレート・ウェーブ・ナチュラルの別に、Vの底をどこに置くか、裾をどこで止めるか、下に着るシャツの襟をどう合わせるかを、鎖骨と腰骨の位置から自分で測って決める手順です。

メグラシ編集部/読了 20分
イエベ春の冬コートの色|黒髪か明るい髪かで、顔の近くの暗さを決める

自分を知る

イエベ春の冬コートの色|黒髪か明るい髪かで、顔の近くの暗さを決める

イエベ春の冬コートは、髪が黒に近い人と明るい茶の人で選び方が分かれます。髪が暗い人は濃紺やチョコ色を顔の近くに置いても沈まず、明るい髪の人は顔の近くを明るいキャメルやアイボリーにして、暗い色は腰より下に下げるのが基本です。髪の暗さを白い紙と黒い紙で3段に測る方法、襟の高さで顔との距離が変わること、すでに黒いコートを持っている人の首元の直し方、グレー・ネイビー・カーキの迷いやすい3色、髪は暗いが瞳が明るい人の決め方、店で確かめる手順まで。

メグラシ編集部/読了 8分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

スタイリストがあなたの骨格・好みをヒアリング、季節に合わせたコーデを毎月お届けします。

まずは無料で試してみる

月額制 / 自宅で試着 / 返却時のクリーニング不要 / 送料込