骨格診断をわかりやすく|ニットのシワが出る場所で3タイプを分ける

**手持ちの薄手のニットを1枚着て、鏡の前で両腕を下ろしてください。**シワが最初に出る場所と、布が余って溜まる場所で、あなたの骨格タイプはほぼ見当がつきます。
胸の上から脇の下にかけて横向きのシワが出るなら、ストレートの側です。ウエストの少し上に布が余って、たるみが溜まるなら、ウェーブの側です。肩の骨のところで布が止まり、そこから下へ縦に落ちて、胸や腰にはあまりシワが出ないなら、ナチュラルの側です。
骨格診断の質問に答えてもタイプが決まらないのは、多くの場合、自分の体を言葉で評価するのが難しいからです。「筋肉がつきやすい」「関節が大きい」と聞かれても、比べる相手がいなければ答えは日によって変わります。ニットのシワは、比べる相手がいなくても出ます。布は体のいちばん出ている所に張り、引っ込んでいる所で余るからです。
3タイプの考え方そのものを先に知りたい人は骨格診断3タイプの違いを、質問形式で確かめたい人は骨格診断セルフチェックを見てください。この記事は、その質問で答えが割れた人のための別の道です。パーソナルカラーと同じ考え方で読み替える方法は骨格診断がわかりやすくなる|パーソナルカラーと同じ3軸で読み替えるに書いています。
結論:シワが出る場所でタイプの見当をつける
先に、見る場所と、そこで起きることを並べておきます。表は答えを出すためではなく、どこを比べるかを示すためのものです。
| 見る場所 | ストレート寄り | ウェーブ寄り | ナチュラル寄り |
|---|---|---|---|
| 胸の上〜脇の下 | 横ジワが出る | ほとんど出ない | 出ても浅く短い |
| ウエストの上 | 布はまっすぐ落ちる | 布が余って溜まる | 布は体から離れて落ちる |
| 肩の先 | 肩の縫い目が肩の上に乗る | 縫い目が少し内側に入る | 肩の骨で布が止まる |
| 裾 | 腰骨のあたりで張る | ウエスト付近に寄る | 体に触れずに下がる |
この4か所のうち、3か所が同じ列に入れば、その列があなたの側です。2か所ずつに割れたときの決め方は、後半の「2か所でシワが出たとき」で詳しく書きます。
大事なのは、シワが出ることを悪いと受け取らないことです。シワは体の形を正直に写しているだけで、どのタイプにも出ます。出る場所が違うだけです。
なぜニットのシワで骨格の見当がつくのか
骨格診断が見ているのは、体の厚みがどこにあるか、肉と骨のどちらが表に出やすいか、という2つのことです。ストレートは上半身に厚みがあって胸の位置が高め、ウェーブは上半身が薄く腰から下に重心がある、ナチュラルは骨や関節の存在感が大きく、肉より骨の形が先に見える、と説明されることが多いです。
薄手のニットは、この違いをそのまま布で写します。
上半身に厚みがある体では、胸の上で布が押し出され、脇の下に向かって引っ張られます。引っ張られた布は横向きのシワになります。これがストレート寄りの体で胸と脇に横ジワが出る理由です。
上半身が薄く、ウエストのくびれから下に重心がある体では、胸で布が押し出されない分、布が下に落ちて、くびれの少し上に余ります。余った布は、たるみやドレープとして溜まります。これがウェーブ寄りの体でウエストの上に布が溜まる理由です。
骨や関節の存在感が大きい体では、肩の骨が布を支える点になります。布は肩の骨に引っかかって、そこから下へまっすぐ落ちます。体のほかの部分には布が触れにくいので、胸や腰にシワが出にくくなります。これがナチュラル寄りの体で肩の骨から縦に布が落ちる理由です。
つまり、ニットのシワは、骨格診断の質問が聞こうとしていることを、言葉を使わずに見せてくれるものです。秋冬は薄手のニットを着る機会が増えるので、季節の服を着たまま確かめられます。
準備|使うニットと鏡と光の条件
確かめる前に、3つの条件をそろえてください。ここがずれると、シワの出方が変わってしまいます。
ニットの条件
編み目が細かく薄い、ハイゲージと呼ばれるニットを使います。目安は、ニットを窓にかざしたとき、編み目の隙間から光がうっすら透けるくらいの薄さです。光がまったく通らない厚手のものは、布自体が形を持っているので、体の形が表に出にくくなります。
身幅は、着たときに体と布の間に握りこぶし1つ分くらいの余裕があるものにします。ぴったりしすぎると全身にシワが出て場所が読めませんし、大きすぎるとどこにも出ません。丈は腰骨にかかるくらいが見やすく、お尻がすっぽり隠れる長さだと裾の動きが分かりにくくなります。
首元は、丸首か浅いVネックが向いています。タートルネックは首から肩にかけて布が重なるので、肩の見え方が変わります。
色の条件
無地の中間色を選んでください。グレー、ベージュ、くすんだ青や緑など、明るすぎず暗すぎない色です。黒や濃紺は影が見えにくく、シワが読めません。白や淡い色は光を反射しすぎて、浅いシワが飛んでしまいます。柄物やボーダーは、柄の線がシワと紛らわしいので避けます。
鏡と光の条件
全身が映る鏡の前に、鏡から大股で2歩離れて立ちます。光は窓から横に入る昼の光がいちばん見やすく、天井の照明だけだと影が真下に落ちて、横ジワが見えにくくなります。夜に確かめるなら、スタンドライトを体の横、肩くらいの高さに置いてください。
下は、体の線が分かるパンツかタイツにして、トップスの裾が引っかからないようにします。ニットの裾をパンツに入れないでください。
見る場所1|胸の上と脇の下に横ジワが出るか
まず、両腕を自然に下ろした状態で、胸の上から脇の下を見ます。
ストレート寄りの体では、胸のいちばん高い所から脇の下に向かって、横向き、または少し斜め上に向かうシワが出ます。シワは2本から4本くらいで、指でなぞると溝がはっきり分かる深さです。胸の位置が高いと、シワの起点も鎖骨に近い高さになります。
確かめ方として、鎖骨のくぼみから指を下へ当てていき、シワの起点まで指が何本入るかを数えてください。指4本以内でシワが始まっていれば、胸の位置が高く、上半身に厚みがある側だと考えられます。
ウェーブ寄りの体では、この場所にシワはほとんど出ません。出ても浅く、布をなでるとすぐに消えます。胸の上の布は、体に沿って静かに下に落ちていきます。
ナチュラル寄りの体では、脇の下に短いシワが出ることはありますが、胸の上には出にくいです。出るとしても、胸からではなく肩の骨から斜めに下りてくる線になります。
この場所で迷ったら、腕を前に伸ばしてみてください。前ならえの姿勢です。ストレート寄りの体では、胸の横ジワが強くなって、背中側の布が引っ張られます。ウェーブ寄りでは、胸の布が体から浮いて、シワは増えません。ナチュラル寄りでは、肩の骨のあたりで布が持ち上がり、胸の布は動きません。
見る場所2|ウエストの上で布が余って溜まるか
次に、ウエストのいちばん細い所から、手のひら1枚分上の高さを見ます。
ウェーブ寄りの体では、ここに布が余って溜まります。横から見ると、胸の下で布が体から離れ、くびれの手前でたるみになって折れ曲がっているのが分かります。指で布をつまむと、2センチ以上つまめることが多いです。後ろ姿でも、背中の下のほうに布が溜まって、裾が少し上にめくれ上がるように見えることがあります。
ストレート寄りの体では、ここで布は余りません。胸で張った布がまっすぐ下に落ちていき、ウエストの上はほぼ平らです。つまんでも1センチ前後しかつまめません。腰骨のあたりで裾が体に当たり、そこで止まります。
ナチュラル寄りの体では、布は体から少し離れたまま下に落ちます。余るというより、そもそも体に触れていない状態です。つまむと布はつまめますが、溜まっているのではなく、肩から下がってきた布がそのまま空中にある感じになります。横から見て、胸の下からウエストにかけて、布と体の間に一定の隙間があるのが特徴です。
ウェーブ寄りとナチュラル寄りの違いは、布が「溜まっている」のか「離れている」のかです。溜まっている布は、下にいくほど量が増えて、折れたりたるんだりします。離れている布は、上から下まで同じくらいの隙間のまま、縦にまっすぐ落ちます。
見る場所3|肩の骨で布が止まり、縦に落ちるか
3つめは肩です。ニットの肩の縫い目が、肩のどこに乗っているかを見ます。
ナチュラル寄りの体では、肩の先にある骨の出っ張りで布が止まります。縫い目がその骨の少し外側にあっても、布はそこに引っかかって支えられ、そこから下へ縦に落ちます。正面から見ると、肩の先から裾まで、布の端がほぼ一直線の縦線になります。肩の骨を指で探すと、すぐに見つかるくらい出っ張っていることが多いです。
ストレート寄りの体では、肩に厚みがあるので、縫い目は肩の上にしっかり乗ります。布は肩の丸みに沿って腕のほうへ流れ、二の腕の上のあたりで少し張ります。縦に落ちるというより、肩を包むように乗っている状態です。
ウェーブ寄りの体では、肩が薄く、なで肩気味のことが多いので、縫い目が少し内側に入って見えたり、腕の付け根より下に落ちたりします。肩の上の布が少し余って、浅いシワが首のほうへ向かうこともあります。
肩を確かめるときは、片手を反対の肩の先に置いて、そこで布が止まっているかを感じてください。布が骨の上で止まっていて、手をどけても布が肩から落ちてこなければナチュラル寄りです。肩全体に布が乗っていればストレート寄り、布が腕のほうへ滑っていくならウェーブ寄りです。
腕を上げて下ろしたときの裾の戻り方で確かめる
3つの場所を見たら、動きでも確かめます。両腕を真上にまっすぐ上げて、3秒止めてから、ゆっくり下ろしてください。そのあと何もせずに、裾がどこに戻るかを見ます。
ストレート寄りの体では、裾は腰骨の高さまでまっすぐ戻ります。胸で張っていた布が、腕を下ろすと同時に元の位置に引き戻されるからです。戻るのにほとんど時間がかからず、裾は水平に近い形になります。
ウェーブ寄りの体では、裾がウエストの少し上で止まりやすいです。腕を上げたときに上へ移動した布が、くびれに引っかかって下まで戻りきらず、裾の前側が少しめくれた形になります。手で裾を引き下ろすと、今度はウエストの上に布が溜まります。
ナチュラル寄りの体では、裾は体に触れないまま、肩から下がるように戻ります。戻るのに少し時間がかかり、左右の裾の高さが揃わないこともあります。肩の骨が布を支えているので、肩の位置が決まると、あとの布はそこからぶら下がるだけだからです。
この動きは、2か所でシワが出て迷ったときにいちばん役に立ちます。止まっている状態のシワは姿勢で変わりますが、腕を上げて下ろしたあとの戻り方は、体のどこに布が引っかかるかで決まるので、ぶれにくいのです。
2か所でシワが出たとき|どちらとも取れる場合の決め方
ここがいちばん迷うところです。胸にも横ジワが出るし、ウエストの上にも布が溜まる。肩の骨で布が止まるけれど、脇にもシワが出る。こうした結果は珍しくありません。骨格タイプは3つに分けて呼びますが、実際の体はその間のどこかにあって、ニットはその位置を正直に写すからです。
迷ったときは、次の順で決めてください。
1. どちらのシワが先に出るかを見る
鏡の前で、ニットの裾を両手で持って、真下に軽く引っ張ります。そのあと手を離して、どの場所に最初にシワが戻ってくるかを見ます。最初に戻ってきた場所が、あなたの体でいちばん布を押し出している場所です。
胸の横ジワが先に戻ればストレートの側、ウエスト上のたるみが先に戻ればウェーブの側、肩の骨で布が止まるのが先ならナチュラルの側に寄せます。
2. シワの深さを指で比べる
2か所のシワを、同じ指でなぞって比べてください。指の腹が溝にはっきり沈むほうが、その体の主な特徴です。浅いほうは、姿勢やニットの形で出ている可能性があります。
3. 横から写真を撮る
それでも決まらないときは、横向きに立って、腰の高さから写真を1枚撮ってもらうか、鏡越しに撮ります。写真を見て、胸のいちばん出ている所と、お尻のいちばん出ている所のどちらが前後に大きく出ているかを比べます。胸のほうが大きく出ていればストレートの側、お尻から下に重心があればウェーブの側、どちらも出ていないけれど肩と背中の骨の線がはっきり見えるならナチュラルの側です。
4. それでも2つが残るなら、両方を使い分ける
ここまでやっても2つのタイプが残る人は、実際にその間にいる人です。無理にどちらかに決める必要はありません。服を選ぶときに、こう分けてください。
ストレートとウェーブの間にいる人は、上半身の服はストレート寄りの、首元が開いて布が厚すぎないものを選び、下半身の服はウェーブ寄りの、腰の位置が高めで裾に軽さがあるものを選びます。胸の横ジワが気になるなら首元を開け、ウエストの布の溜まりが気になるなら丈を短めにするか、裾を少しだけ前に入れます。
ストレートとナチュラルの間にいる人は、肩の縫い目の位置で決めます。縫い目が肩の上にぴったり乗る服はストレート寄り、肩が少し落ちた服はナチュラル寄りなので、両方を試して、肩の骨が服から浮かないほうを選びます。
ウェーブとナチュラルの間にいる人は、布の厚みで決めます。薄くて柔らかい布はウェーブ寄り、少し張りのある厚めの布はナチュラル寄りです。上半身は薄い布、下半身は張りのある布、のように分けると両方の良さが出やすくなります。
5. 決めた結果は、1か月使ってから見直す
どちらとも取れる人は、決めた結果で1か月ほど服を選んでみて、着ていて落ち着かない服がどちら側に多いかを見てください。落ち着かない服が多い側は、あなたの体とは合っていない側です。着心地は、鏡より長く続く判断材料になります。
シワがどこにも出ないとき|ニットが体に合っていない
どの場所にもシワが出ない、または全身にまんべんなく出て場所が読めないときは、体ではなくニットの側に原因があります。
どこにも出ないときは、身幅が大きすぎるか、布が厚すぎます。体と布の間に握りこぶし2つ分以上の余裕があると、布は体に触れずに落ちていきます。ひとまわり小さいニットに替えるか、家族や友人に借りて試してください。
全身にシワが出るときは、ニットが小さすぎます。布が体のあらゆる所に張って、どこが特に出ているのかが分からなくなります。ひとまわり大きいものに替えてください。
ちょうどいいニットが手元にないときは、薄手の長袖カットソーでも代わりになります。ただし、伸縮性が強すぎる生地は体に張り付いて、全身にシワが出やすいので、少しゆとりのあるものを選んでください。
厚手のローゲージで見ると結果がずれる理由
冬に向けて厚手のざっくりしたニットを着る日が増えますが、確かめるときには使わないでください。厚手のニットは布そのものが立体的で、体の形より編み地の形が先に見えます。
特に、肩に厚みがあるように見える編み地や、裾にリブがあって体に締まるデザインは、どのタイプの人が着ても似た形に見えます。ストレート寄りの人が着ても胸の横ジワが出にくく、ウェーブ寄りの人が着てもウエストの溜まりが見えません。
反対に、厚手のニットを着たときの見え方は、結果が出たあとの服選びに役立ちます。厚手のニットで肩が浮いて大きく見えるならストレート寄り、裾のリブが腰の高い位置で止まって似合うならウェーブ寄り、ざっくり編みが体から離れて自然に落ちるならナチュラル寄りです。確かめるのは薄手、似合うかを見るのは厚手、と分けて使ってください。
背中と横から見る|写真で残しておく
正面だけでは見落とすことがあります。鏡が1枚しかないなら、スマートフォンを腰の高さに置いて、正面、横、後ろの3枚を撮っておくと比べやすくなります。
後ろ姿では、肩甲骨の下あたりを見ます。ストレート寄りの体では、背中の上のほうに布が張って、肩甲骨の下はまっすぐです。ウェーブ寄りでは、背中の下のほう、腰のくびれの上に布が溜まります。ナチュラル寄りでは、肩甲骨の形が布の上から分かり、そこから下に縦の線が落ちます。
横から見たときは、首の付け根から裾までの布の線を指でたどるように見てください。胸のところで前に大きく張り出してから下に落ちればストレート、胸の下で一度へこんでから腰で再び出ればウェーブ、肩から裾まで大きな凹凸がなく布がまっすぐ落ちればナチュラルの側です。
撮った写真は、同じニットで季節をまたいで撮り直すと、体の変化ではなく姿勢の変化に気づけます。猫背の日は胸のシワが浅く、背筋を伸ばした日は深くなります。確かめるときは、壁にかかとと背中をつけて一度姿勢を整えてから、壁を離れて撮ってください。
結果を服選びにつなげる|次に買うニットの3つの寸法
タイプの見当がついたら、次に買うニットを選ぶときに3つの寸法を見てください。売り場でも、手持ちの服でも測れます。
ストレート寄りの人
首元の開きは、鎖骨のくぼみから指3本分下までが目安です。詰まった首元は胸の厚みを強調するので、少し開けると上半身がすっきりします。身幅は体と布の間に握りこぶし1つ分、丈は腰骨の上端まで。肩の縫い目は肩の先にぴったり乗るものを選びます。編み地はハイゲージから中くらいまでが合いやすく、厚手は上半身が大きく見えやすいので、着るなら首元を開けたデザインにします。
ウェーブ寄りの人
丈はウエストからお尻の上の間、ウエストのいちばん細い所から手のひら1枚分下くらいまでが目安です。長い丈はウエストの上に布が溜まりやすいので、短めにするか、裾を少しだけボトムに入れます。首元は詰まり気味でもよく、ボトルネックや小さめの丸首が合いやすいです。肩はコンパクトなものを選び、縫い目が腕のほうへ落ちすぎないものにします。
ナチュラル寄りの人
肩の縫い目が肩の骨より少し外側に落ちるものが合いやすいです。肩の骨で布が止まるので、そこから下の布が自然に落ちて、体との間に程よい隙間ができます。身幅はゆったりめ、握りこぶし1つ半から2つ分。丈は長めでもバランスが取れます。編み地はざっくりしたローゲージが似合いやすく、確かめるときとは逆に、厚手の良さが出ます。
ニットの上に羽織るカーディガンとジャケット
ニットの上に重ねる1枚も、同じシワの考え方で選べます。
ストレート寄りの人は、胸に布が張りやすいので、上に羽織るものは前を開けて着たときに身頃がまっすぐ下に落ちるものを選んでください。カーディガンならVネックで、前立てが体の中心から左右に分かれる形が合いやすいです。ジャケットは肩の縫い目が肩の先にぴったり合い、ウエストを絞りすぎないものにします。
ウェーブ寄りの人は、ウエストの上に布が溜まりやすいので、羽織るものの丈を短めにするか、ウエストの位置で一度留められるものを選びます。短い丈のカーディガンや、前を1つだけ留めるジャケットは、溜まりやすい場所の布を減らしてくれます。肩幅が合っていないと布が腕のほうへ落ちるので、肩は小さめを選んでください。
ナチュラル寄りの人は、肩の骨で布が止まるので、羽織るものは肩が少し落ちた形や、身幅にゆとりのあるものが合います。前を開けて羽織り、布が肩から縦に落ちる線をそのまま見せると、骨の存在感と布の落ち方が釣り合います。厚手の羽織りでも重く見えにくいのが、このタイプの強みです。
対面の診断や質問形式の結果と違ったとき
ニットで見た結果が、対面の診断で言われたタイプや、質問形式のセルフチェックの結果と違うことがあります。違っても、どちらかが間違っているとは限りません。
対面の診断では、骨の太さや肉の質感を手で触って確かめることが多く、布の動きには出にくい特徴まで見ています。質問形式のセルフチェックは、手首の骨の出方や膝の形など、細かい部分を総合して判断します。ニットで見るのは、上半身に布を着たときにどう見えるか、という一点です。
違ったときは、使う場面で分けてください。ニットやカットソーなど、上半身に柔らかい布を着るときはニットで出た結果を使い、ジャケットやコート、ボトムの形を選ぶときは対面の結果や質問形式の結果を使います。服選びで実際に役立つほうを優先すれば、結果が2つあっても困りません。
質問形式で答えが割れる理由そのものを整理したい人は、骨格診断のセルフチェックで質問に答えられないときも参考にしてください。
よくある迷い|体重や年齢でシワの出方は変わるか
体重が増えたり減ったりすると、シワの出方は少し変わります。ただ、変わるのはシワの深さで、出る場所はあまり変わりません。胸に横ジワが出る人は、体重が変わっても胸に出ますし、ウエストの上に布が溜まる人は、溜まる量が変わっても場所は同じです。
年齢を重ねると、肩の厚みや胸の位置が少し変わることがあります。その場合も、出る場所が別のタイプの位置に移ることは少なく、同じ場所でシワの形が変わる程度です。数年前に確かめた結果と今の結果が違うと感じたら、同じ条件のニットで撮り直して、出る場所を比べてください。
妊娠中や産後、体の厚みが一時的に変わっている時期は、確かめるのを少し待ったほうが結果が安定します。
誰かに見てもらうときと、秋冬の重ね着で確かめるとき
ひとりで鏡を見ていると、どうしても自分の見たいほうに結果を寄せてしまいます。家族や友人に見てもらえるなら、見る場所だけを伝えて、タイプの名前は伝えずに頼んでください。「胸と脇に横のシワがあるか」「ウエストの上に布が余っているか」「肩の骨で布が止まっているか」の3つを、ある、ない、少しある、の3段階で答えてもらいます。タイプの名前を出すと、見る人も知っているイメージに引っ張られて、布ではなく体の印象で答えてしまうからです。
見てもらうときは、相手に正面から2歩、横から2歩の2か所に立ってもらいます。正面からは胸と肩、横からはウエストの上と裾が見やすいです。触ってもらう必要はなく、布をつまんでもらう程度で十分です。
秋冬の重ね着の上からでも、ある程度は確かめられます。薄手のニットの上にカーディガンを羽織った状態で、カーディガンの前を開けて、内側のニットのシワを見てください。カーディガンの身頃がニットを横から押さえるので、胸の横ジワは少し強く、ウエストの溜まりは少し弱く出ます。この癖を知っておけば、外出先の試着室でも見当がつけられます。
ジャケットやコートの上からは、シワの代わりに、前のボタンを留めたときに出る引きつれを見ます。胸のボタンの両側に横向きの引きつれが出るならストレート寄り、ウエストのボタンのあたりで布が浮いて余るならウェーブ寄り、肩の骨のところで布が持ち上がり、前身頃が体から離れて落ちるならナチュラル寄りです。薄手ニットで出た結果と同じ側に出れば、その結果はかなり確かだと考えてよいでしょう。
反対に、重ね着の上と薄手ニット1枚とで違う側に出たときは、薄手ニット1枚のほうを優先してください。重ね着は布が多いぶん、服の形が体の形を隠すからです。ただ、重ね着で出た結果は、外側に着る服を選ぶときの目安としては役に立ちます。外側の服はその結果、内側の服は薄手ニットの結果、と分けて使う人もいます。
確かめる手順をもう一度並べる
最後に、手順を順番に並べておきます。
- 薄手のハイゲージニットを用意する。身幅は体と布の間に握りこぶし1つ分、丈は腰骨まで、色は無地の中間色
- 窓の光が横から入る場所で、全身鏡から2歩離れて立つ
- 腕を下ろした状態で、胸の上と脇の下に横ジワが出るかを見る
- ウエストのいちばん細い所から手のひら1枚分上に、布が溜まるかを見る
- 肩の先の骨で布が止まり、そこから縦に落ちるかを見る
- 両腕を真上に上げて3秒止め、下ろしたあと裾がどこに戻るかを見る
- 2か所で迷ったら、裾を引いて離したときに先にシワが戻る場所、シワの深さ、横からの写真の順で決める
- それでも2つ残るなら、上半身と下半身、または布の厚みで使い分ける
一度で決めきれなくても大丈夫です。同じニットで、朝と夕方、別の日にもう一度確かめてみてください。体はその日の姿勢やむくみで少しずつ変わりますが、シワが出る場所そのものは大きくは動きません。3回確かめて、3回とも同じ場所にシワが出たなら、それがあなたの体の特徴です。回ごとに場所が変わるなら、ニットの大きさか光の向きが毎回違っていないかを見直してください。
骨格診断がわかりにくいと感じていた人ほど、布の動きを見ると、自分の体のどこに特徴があるかが急に分かることがあります。言葉の質問で迷ったら、一度ニットに聞いてみてください。
よくある問い
- Q. 骨格診断の質問に答えても、どのタイプか決められません
- 質問は「筋肉がつきやすいか」「関節が目立つか」のように、自分の体を言葉で評価させる形が多く、比べる相手がいないと答えが揺れます。手持ちの薄手ニットを1枚着て、シワと布の余りが出る場所を見ると、言葉ではなく布の動きで判断できます。胸と脇の横ジワ、ウエスト上の布の溜まり、肩の骨で止まる縦の落ち方の3つを順に見てください。
- Q. ニットはどんなものを使えばいいですか
- 編み目が細かい薄手のもの(ハイゲージ)で、身幅が体より握りこぶし1つ分ほど大きく、丈が腰骨にかかるくらいのものが向いています。厚手でざっくり編んだニットは布そのものが形を持つので、体の形が表に出にくく、判断がずれます。色は無地の中間色が見やすく、黒は影が見えにくいので避けてください。
- Q. シワが2か所に出ました。どちらのタイプですか
- 2か所に出るのはよくあることで、混ざっているのではなく、どちらが先に出るかの差です。両腕を真上に上げてから下ろし、裾がどこに戻るかを見てください。腰骨まで戻ればストレート、ウエストの上で止まればウェーブ、肩から布が下がったまま裾が水平に戻らなければナチュラルの側に寄せて考えます。それでも決まらないときは、横から撮った写真で胸と腰のどちらが前に出ているかを見ます。
- Q. 診断サロンで言われたタイプと違う結果になりました
- ニットで見るのは布の動きなので、触って骨や肉の質を確かめる診断と完全には一致しないことがあります。違ったときは、どちらが正しいかを決めるより、服を選ぶ場面で役に立つほうを使ってください。ニットやカットソーを選ぶときはニットで出た結果、ジャケットやコートの形を選ぶときは対面で言われた結果を優先する、と分けると迷いにくくなります。
— メグラシ編集部





