骨格診断のセルフチェックで質問に答えられないとき|設問を4種類に仕分けて、自分で書き直す

セルフチェックが進まないとき、原因は体の見方ではなく設問の書かれ方にあります。
答えられない設問は4種類しかありません。仕分けてしまえば、それぞれに決まった直し方があります。体をもう一度触る必要も、写真を撮り直す必要もありません。
このページで扱うのは、設問そのものの作り方です。どのタイプに入るかの判定はここではやりません。
📋 早見表|答えられない設問の4分類
| 分類 | 設問の見た目 | 直し方 |
|---|---|---|
| 比較対象なし | 「首は長いですか」 | 自分の別の場所と比べる形にする |
| 主観語のみ | 「肉感がありますか」 | 押したときの沈み方に置き換える |
| 他人の目が要る | 「華奢に見えますか」 | 見た目ではなく触れる形にする |
| 条件抜け | 「肩は張っていますか」 | 姿勢と服装の条件を先に固定する |
4つのどれかに必ず入ります。入らない設問は、そもそも答えられる設問です。
結論:答えられないのは、設問が測れていないから
セルフチェックの設問は、書き手が自分の基準を持ったまま書いています。書き手にとっては「長い首」が何を指すか決まっているので、比較対象を省いても書けてしまいます。
読む側には、その基準が渡っていません。だから答えられないのは、判断力の問題ではなく情報の欠落です。
欠落しているものは4種類しかないので、補えば答えられるようになります。
良い設問の3条件
答えられる設問は、次の3つのどれかの形をしています。
1つ目は「AかBか」。はい/いいえではなく、2つの選択肢から選ぶ形です。2つ目は「自分の別の場所と比べて」。比較対象を自分の体の中に置く形です。3つ目は「数字で」。cmや指の本数で答える形です。
この3つの型に流し込めない設問は、答えられません。 逆に言えば、流し込めれば答えられます。
なぜこの3つなのかというと、どれも答えが1つに決まる形だからです。はい/いいえの形は、程度の問題を含むと答えが揺れます。「首は長いですか」に対して、はいと答えるかどうかは、その日の気分でも変わります。
AかBかの形なら、比べる相手が設問の中にあります。数字の形なら、答えが1つの値になります。答えの形が先に決まっていれば、迷う余地が減ります。
分類①|比較対象が書かれていない
「首は長いですか」「手首は細いですか」。この形の設問には、何と比べるのかが書かれていません。
直し方は、比較対象を自分の中に置くことです。「あご先から鎖骨のくぼみまでの縦の空きは、自分の手のひらの縦の長さより大きいか小さいか」。他人と比べる形にはしないでください。 比較対象が変われば答えも変わるので、記録として残りません。
分類②|主観の言葉しか使っていない
「肉感がある」「上重心」「厚みがある」。これらは結果を表す言葉であって、測り方ではありません。
直し方は、動作に置き換えることです。「二の腕と太もも、指で3秒押したときに先に沈むのはどちらか」。押す、つまむ、指で追う。動作の言葉に置き換わった時点で、答えられる設問になります。
動作に置き換えるときの条件は2つです。片手でできること、3秒以内に終わること。両手が要る動作や、時間のかかる動作は、途中で条件が変わります。簡単な動作ほど、繰り返したときに同じ答えが出ます。
「上重心」のような、位置を表す言葉も同じです。おへその高さを身長で割る、という数字の形に直せば答えが出ます。位置を表す言葉は、たいてい数字に直せます。
分類③|他人の目が要る
「華奢に見えますか」「がっしりして見えますか」。見えるかどうかは、見る人がいて初めて決まります。
直し方は、見た目ではなく触れる形にすることです。「鎖骨の上のくぼみに、指が第一関節まで入るか」。見た目を確かめたいなら、鏡ではなく写真を使い、同じ条件で撮った2枚を比べる形にします。1枚だけでは比較になりません。
分類④|条件が抜けている
「肩は張っていますか」。この設問は、姿勢と服装によって答えが変わります。腕を下ろしているか上げているか、上に何を着ているかで、肩の見え方は大きく動きます。
直し方は、条件を設問の中に書き込むことです。「薄手のTシャツ1枚で、腕を体側に下ろして立ったとき、肩の骨の先端は首の付け根の真横より前にあるか後ろにあるか」。条件が3つ書かれていれば、答えは安定します。
書き直しの手順
手元の設問を紙に書き写し、4分類のどれかを横に書きます。次に、3つの型のどれに流し込めるかを決めます。
| 元の設問の分類 | 流し込む型 |
|---|---|
| 比較対象なし | 自分の別の場所と比べて |
| 主観語のみ | AかBか(動作で) |
| 他人の目が要る | 数字で(指の本数・cm) |
| 条件抜け | AかBか(条件を書き込んで) |
書き直した設問は、そのまま次回も使えます。一度書き直せば、その設問はあなた専用の測り方になります。
書き直しにかかる時間は、1問あたり1分ほどです。20問あっても20分で終わります。同じ形式を何度もやり直して答えが揺れるより、20分かけて書き直したほうが早く終わります。
書き直せない設問もあります。何を見ているのかが、そもそも書かれていない設問です。「全体の雰囲気は」のような問いは、4分類のどれにも入らないので、そこは飛ばして構いません。 飛ばした問題は「わからない」として数に入れてください。
「わからない」を、答えとして数える
書き直しても答えが出ない設問は残ります。それを空欄にせず、「わからない」という答えとして数えてください。
空欄にすると、あとから見たときに答え忘れたのか答えられなかったのかが分かりません。わからないは情報です。 どの部位でわからないが出たかが、次の測り方を決めます。
何問わからないまでなら、結果を採用してよいか
20問の形式なら、わからないが5問までです。残る15問で方向が決まれば、その結果は使えます。
6問を超えたら、その設問群はあなたの体を測れていません。設問を替えます。わからないが特定の部位に固まっている場合は、その部位を判定から外して、残りの部位だけで決めてください。部位をひとつ落としても、主軸は出ます。
わからないが散らばっている場合は、部位ではなく設問の書かれ方に原因があります。4分類に仕分け直して、まだ直していない設問が残っていないかを確かめてください。散らばり方が、原因の場所を教えてくれます。
なお、わからないが0問という結果もあまり当てになりません。全部に答えられたということは、答えやすいほうへ丸めた可能性があります。20問中2〜4問のわからないは、むしろ正直に測れているしるしです。
どちらとも取れるとき①|書き直したら答えが変わった
書き直したあとを採用します。元の設問は、何を見ればよいかを指定できていなかったので、そこで出た答えは測れていなかったことになります。
違いが出たこと自体が、書き直しが効いた証拠です。ただし記録には両方残してください。次に測るとき、どちらの型で答えたかが分かる必要があります。
どちらとも取れるとき②|日によって答えが違う
条件抜けの型が残っています。姿勢・服装・時間帯のどれかが固定できていません。
3つとも書き込んだ設問に直し、同じ条件で2日続けて答えてください。それでも割れる設問は、あなたの体では差が出ない場所です。差が出ない場所は判定から外します。
差が出ない場所を無理に判定しようとすると、その1問が全体の結論をひっくり返します。20問のうち19問が同じ方向を指していても、最後の1問を強く見てしまうと結論が変わってしまう。差が出ない場所は、外すほうが結果が安定します。
外した場所は記録に残してください。次に測るとき、また同じ場所で迷わずに済みます。
どちらとも取れるとき③|書き直せない設問が半分を超えた
その形式は使いません。設問数の多さは精度と関係がなく、動きにくい場所を先に聞いているかどうかだけが精度を決めます。
手首の断面、鎖骨を指で追える範囲、肉が先に沈む場所。この3つを聞いていない形式は、何問あっても主軸に届きません。
設問を減らす|20問を7問に畳む
動きにくい順に7問だけ選びます。手首の断面、鎖骨、肉の沈み方、膝の皿の輪郭、重心の高さ、肩の骨の位置、背中の面の平らさ。
7問のうち2問が同じ方向を指した時点で止めて構いません。 残りの設問は、方向が割れたときの追加材料として取っておくほうが、結果は安定します。全問答えると、自信のない答えが自信のある答えを打ち消します。
順番も決めます。動きにくい順に、手首、鎖骨、肉の沈み方。この3問は体重や姿勢の影響を受けにくいので、先に聞くと答えが安定します。膝の皿と重心の高さは、日によって少し動きます。肩の骨の位置と背中の平らさは、姿勢の影響がいちばん大きいので最後です。
先に聞いた答えを、あとの設問で上書きしないというのが唯一の条件です。上書きを許すと、いちばん揺れやすい設問が結論を決めてしまいます。
記録の残し方|設問ごとに3行
「元の設問」「書き直した設問」「答え」。この3行を設問ごとに残します。
次に測り直すとき、比べられるのは答えだけではありません。同じ設問で聞いたかどうかが分からないと、答えの違いが体の変化なのか設問の違いなのか判別できません。3行そろっていれば、そこが分かれます。
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よくある問い
- Q. セルフチェックの質問に、そもそも答えられません
- 設問の側に原因があることがほとんどです。答えられない設問は4種類に分かれます。比べる相手が書かれていない、主観の言葉しか使っていない、他人の目が要る、条件が抜けている。まず手元の設問をこの4つに仕分けてください。仕分けたあとは、それぞれ決まった直し方があるので、体をもう一度触る必要はありません。
- Q. 「肉感がある」のような設問は、どう直しますか
- 主観の言葉しか使っていない型です。直し方は、自分の体の別の場所と比べる形に置き換えることです。「二の腕と太もも、指で押したときに先に沈むのはどちらか」のように、比べる相手を自分の中に置きます。他人と比べる設問にはしないでください。比較対象が変われば答えも変わるので、記録として残りません。
- Q. 「わからない」と答えた設問は、どう扱いますか
- 空欄ではなく、答えの一種として数えます。20問のセルフチェックなら、わからないが5問までなら残りの15問で結果を出して構いません。6問を超えたら、その設問群はあなたの体を測れていないので、別の測り方に切り替えます。わからないが特定の部位に固まっている場合は、その部位を判定から外して残りで決めます。
- Q. 書き直したら、前と違う答えになりました
- 書き直したあとの答えを採用します。前の設問は、あなたが何を見ればよいかを指定できていなかったので、そこで出た答えは測れていなかったことになります。違いが出たこと自体が、書き直しが効いた証拠です。ただし記録には両方残してください。次に測るときに、どちらの型で答えたかが分かる必要があります。
- Q. 設問が多すぎて途中で分からなくなります
- 20問を全部答える必要はありません。動きにくい場所から順に7問だけ選んで、そこで2つ以上が同じ方向を指したら止めてください。手首の断面、鎖骨の追える範囲、肉が先に沈む場所、この3か所だけで主軸は出ます。残りの設問は、主軸が割れたときの追加材料として取っておくほうが、結果が安定します。
— メグラシ編集部





