顔診断でエレガントと出たのに納得できないとき|境目からの距離を、自分の測り方のばらつきと比べる

もう一度受け直しても、たいてい同じ場所に戻ってきます。 境目にいる人は、何度測っても境目にいるからです。
先に知るべきなのは、自分の測り方がどれくらいばらつくかです。同じ場所を3回測って、最大と最小の差を出す。それがあなたのばらつき幅になります。
そのうえで、判定の境目からの距離が、ばらつき幅の2倍を超えているかを見ます。超えていれば採用。同じくらいなら判定不能。ここまでを、鏡と定規と写真1枚で自分で決められます。誰かに判定し直してもらう前に、この順番で進めてください。
「納得できない」の中身は2つある
先に分けておきます。納得できないと感じるとき、起きているのは次のどちらかです。
判定そのものが違うのか、判定は合っているが説明が合わないのか。
前者なら、この記事の手順が効きます。後者、つまり分類の位置には納得できるが、そこに書かれている髪型や襟の話が合わない場合は、測り方ではなく使い方の話になります。
見分け方は、説明のうち何割が合っているかです。半分以上合っているなら後者です。
数え方は、説明を1行ずつ区切って、合う・合わない・どちらとも言えないの3つに仕分けるだけで足ります。どちらとも言えない行は分母から外してください。外したあとで半分を超えるかどうかを見ます。印象で「だいたい合っていない」と決めると、実際には7割合っていた、ということがよく起きます。
ばらつき幅を先に出す
判定に使う項目を1つ選び、同じ日に3回測ります。
このとき、測るだけを3回繰り返してはいけません。 写真を撮り直し、印を打ち直し、定規を当て直す。手順の最初から3回やります。同じ写真の同じ印を3回読むだけでは、ばらつきは出ません。
3回の最大と最小の差が、その項目のばらつき幅です。
ばらつき幅の目安
条件を守って測ったとき、幅はだいたい次の範囲に収まります。
| 項目 | よくあるばらつき幅 | これを超えたら |
|---|---|---|
| 顔の縦横比 | 0.03から0.05 | 撮影距離か高さが毎回違う |
| 目の横幅÷頬骨幅 | 0.01から0.02 | 目尻の位置の取り方が定まっていない |
| 眉と目のすきま | 1mmから2mm | 眉の下ではなく眉毛の下を見ている |
| 目の高さの位置 | 1mmから2mm | 顔の中央線の引き方が毎回違う |
幅が目安より大きいときは、値ではなく手順を直します。 手順が固まらないまま距離を語っても、結論は毎回変わります。
3回で足りるのか|4回目に起きること
3回というのは少なく感じますが、増やしても幅はあまり広がりません。4回目、5回目を足しても、たいていは3回で出た最大と最小の間に収まります。
意味があるのは、回数を増やすことではなく、日を変えることです。同じ日の3回は、その日の光と表情の中でのばらつきしか拾えません。日を変えた3回は、条件そのもののばらつきを拾います。
やり方としては、まず同じ日に3回測って幅を出し、その幅が目安の範囲に収まっていることを確かめる。収まっていたら、別の日に1回だけ測り足す。その1回が同じ日の3回の幅に収まっていれば、手順は固まっています。外れていたら、条件のどれかが日によって動いています。
外れたときに疑う順番は、時刻、明かりの向き、髪の位置です。この3つで、外れの大半は説明がつきます。
境目からの距離を出す
エレガントかどうかの判定に使う境目は、項目ごとに決まっています。縦横比なら1.45あたり、目の横幅の比なら0.20あたり、眉と目のすきまなら20mmあたり、目の高さなら顔の中央線から3mm下あたりです。
自分の値と、この境目との差を出します。差の絶対値だけを見てください。 どちら側にあるかは、この段階では関係ありません。
3区分に分ける
出した距離と、ばらつき幅を比べます。
- 距離がばらつき幅の2倍より大きい → 採用。その項目は境目の外にある
- 距離がばらつき幅の1倍から2倍 → 保留。測り直すか、手順を直す
- 距離がばらつき幅より小さい → 判定不能。測るたびに反対側へ動く場所にいる
2倍という数字は厳しすぎるように見えますが、3回のばらつきから幅を出しているので、実際の幅はもう少し広いと考えたほうが安全です。
判定不能は「外れた」ではない
ここを取り違えると、話が逆へ進みます。判定不能は、値が反対側にあるという意味ではありません。 どちら側にあるか決められない、という意味です。
だから、判定不能の項目は分母から外します。 4項目で見ていたなら3項目で判断する。外した項目を不一致として数えると、採否の結論が実際より厳しくなります。
残った項目のうち過半数が同じ側なら、その側で運用します。残りが2項目まで減ったら、その日は判定しないほうが早いです。
隣に何があるかで、扱いが変わる
同じ判定不能でも、隣にあるものによって運用が変わります。
| 判定不能の項目 | 隣に来る方向 | 運用の変え方 |
|---|---|---|
| 縦横比が境目付近 | 大人寄りと子ども寄りの間 | 襟の開きを中間にする |
| 眉と目のすきま | 直線寄りと曲線寄りの間 | 分け目を寄せすぎない |
| 目の高さ | 落ち着きと軽さの間 | 前髪の長さを目の高さで止めない |
共通しているのは「極端に寄せない」という一点です。 判定不能というのは、隣り合う2つの真ん中にいるということなので、両側が推す形の重なる範囲を選べば外れません。
どちらとも取れるとき①|2項目が判定不能
2項目が判定不能なら、残りは2項目。ここで結論を出さないでください。
やることは1つ、判定不能になった2項目のうち、ばらつき幅が大きいほうの手順を直すことです。撮影条件を1つずつ変えて、幅が縮むかを見ます。
幅が縮んで距離が2倍を超えれば、その項目は復活します。縮まなければ、その項目は本当に境目にあるということです。
回数を増やしても幅は縮みません。 縮むのは手順を変えたときだけです。
どちらとも取れるとき②|全項目が採用なのに納得できない
4項目すべてが境目の外にあり、しかも同じ側を指しているのに納得できない。この場合、揺れているのは判定ではなく説明の使い方です。
やるべきは、説明を1行ずつ仕分けることです。合っている行と合っていない行に分け、合っていない行がどの項目に対応しているかを見ます。
多くの場合、合わない行は1つか2つの項目に固まっています。その項目に対応する部分だけを使わず、残りは使う。説明を全部引き受ける必要はありません。
ばらつきを小さくする3つの手当て
手順を直すときに効く順に並べます。
1つめは距離の固定。顔からカメラまでを60cm以上にし、毎回同じにする。距離が変わると、中央のパーツの比だけが動きます。
2つめは高さの固定。カメラを目の高さに置く。少し上から撮るだけで、縦横比が0.05ほど動きます。
3つめは基準点の固定。生え際や眉の下のように、日によって見え方が変わる場所を基準にしない。眉の上3cm、というように動かない位置を決めてしまうほうが、値の正しさより効きます。
採用と決まった項目を、何に使うか
判定不能の話が続きましたが、採用と決まった項目のほうが手元では役に立ちます。距離がばらつき幅の2倍を超えた項目は、そのまま買い物の条件になります。
縦横比が採用なら、襟の開き方が決まります。境目より大きい側なら横に開く形、小さい側なら縦に開く形。ここは迷わなくてよくなります。
眉と目のすきまが採用なら、分け目と前髪の位置が決まります。目の高さが採用なら、顔まわりの毛先をどこで止めないかが決まります。
4項目のうち1つでも採用に入っていれば、決められることが1つ増えます。 名前が確定しないことと、何も決まらないことは別です。順番としては、採用に入った項目から順に条件へ変えていくのがいちばん早く進みます。
測り直すのをやめる合図
次のどちらかが起きたら、その項目については測り直しをやめてください。
3回のばらつき幅を出したうえで、距離がその幅より小さかったとき。 これは値が境目にあるということなので、回数では解決しません。
手順を2つ以上直しても幅が縮まなかったとき。 手順以外の要因、たとえば左右差が効いている可能性があります。その場合は左右を別々に測り、差が5%を超えるなら判定から外します。
判定不能のまま、服をどう選ぶか
最後に、決まらないまま進む方法です。
両側の共通範囲だけを使います。 襟なら、両側が推す形の重なる開き方。素材なら、両側が共通して避ける方向だけを避ける。髪型なら、両側とも「そこで止めない」と言っている長さを外す。
共通範囲は必ず存在します。隣り合う2つは、離れた2つではないからです。
極端に寄せないぶん、印象は控えめになりますが、外れる幅も小さくなります。 判定が決まっていない期間の選び方としては、これがいちばん安全です。決まったら、そこから片側へ1点だけ寄せていけば足ります。
記録の残し方|次に迷ったときの足場
ここまでの作業は、結果よりも過程を残しておくほうが価値があります。
残すのは3行です。1行目に撮影条件。距離、高さ、明かりの向き、髪の位置。2行目に4項目の値とばらつき幅。3行目にそれぞれの区分。採用か、保留か、判定不能か。
半年後に「やっぱり違う気がする」と思ったとき、この3行があれば比べる相手ができます。値が動いたのか、条件が違ったのか、それとももともと境目にいて動いて見えるだけなのか。 3つのうちどれなのかは、前回の記録がなければ分かりません。
そして、判定不能と書いた項目は、次に測ってもたいてい判定不能のままです。それを覚えておくと、同じところで二度悩まずに済みます。決まらないと分かっていることは、決まらないまま置いておいてかまいません。
よくある問い
- Q. エレガントと出ましたが、自分ではそう思えません
- 思えるかどうかを判定の材料にしないでください。代わりに使うのは2つの数字です。ひとつは、判定に使った項目が境目からどれだけ離れているか。もうひとつは、あなたがその項目を測ったときのばらつき幅です。距離がばらつき幅の2倍を超えていれば、その項目は本当に境目の外にあります。同じくらいなら、測るたびに反対側へ動く場所にいるということで、納得できないのは自然な反応です。
- Q. ばらつき幅はどうやって出しますか
- 同じ項目を、同じ日に3回測ります。写真を撮り直し、印を打ち直し、定規を当て直す。この3回の最大と最小の差が、その項目のばらつき幅です。顔の縦横比なら0.03から0.05、目の横幅の比なら0.01から0.02あたりに収まることが多く、それより大きければ測り方の手順がまだ固まっていません。ばらつきを知らないまま境目を語っても、結論は毎回変わります。
- Q. 判定不能の項目が出たら、どうすればいいですか
- 分母から外してください。4項目で見ていたなら3項目で判断します。外した項目を「外れた」として数えないことが大事です。判定不能は、値がどちらの側にあるか決められないという意味で、反対側にあるという意味ではありません。残った項目のうち過半数が同じ側なら、その側で運用します。残りが2項目まで減ったら、その日は判定しないほうが早いです。
- Q. 判定不能のまま服を選べますか
- 選べます。判定不能というのは、隣り合う2つの真ん中にいるということなので、両側に共通する範囲を使えばよいことになります。たとえば襟の開きなら、両側が推す形の重なる範囲、つまり中間の開き方を選ぶ。素材なら、両側が共通して避ける方向だけを避ける。名前が1つに決まらなくても、共通範囲は必ず存在します。むしろ極端に寄せないぶん、失敗の幅は小さくなります。
- Q. 測り直せば、いつか決まりますか
- 決まらない場合があります。境目のすぐ上にいる値は、何度測ってもばらつきの中で反対側へ動きます。決まらないと分かることは失敗ではなく、結論です。3回測ってばらつき幅を出し、境目からの距離がその幅より小さかったら、その項目については測り直しをやめてください。回数を増やしても幅は縮まりません。手順を変えるか、判定不能として扱うかの二択になります。
— メグラシ編集部





