骨格診断がわかりやすくなる|パーソナルカラーと同じ3軸で読み替える

パーソナルカラーの結果を自分で説明できる人なら、骨格診断は新しく覚えなくても、同じ3つの軸で読めます。明るさは「体の厚み」に、黄みと青みは「肌と肉の質感」に、鮮やかさと濁りは「重さがどこに集まっているか」に置き換えるだけです。3つを自分の体で測って、2つがそろった型を仮の答えにする。この記事はその手順と、目盛りが割れたときの決め方を書きます。
骨格診断がわかりにくいと感じる理由は、たいてい型の名前から入ってしまうことにあります。ストレート・ウェーブ・ナチュラルの特徴を並べた説明を読むと、どれにも少しずつ心当たりがあって、決められない。パーソナルカラーのときも、最初に春夏秋冬の名前だけを見たら同じように迷ったはずです。決められるようになったのは、明るさ・黄みと青み・鮮やかさの3つに分けて考えたからでした。骨格も同じ順番で入ると、ずっとわかりやすくなります。
結論:色の3軸を、そのまま形の3軸に置き換える
パーソナルカラーは、色を3つの目盛りに分けて、自分の顔がどの位置でいちばん落ち着くかを見る方法でした。骨格診断も、体を3つの目盛りに分けて、服の形がどの位置でいちばん落ち着くかを見る方法です。見ている対象が色から形に変わるだけで、考え方の骨組みは同じです。
| 色で見ていたこと | 形で見ること | 自分で測る場所 |
|---|---|---|
| 明るさ(明るい〜暗い) | 体の厚み(厚い〜薄い) | 手首の断面・胸の前後 |
| 黄みと青み | 肌と肉の質感(ハリ〜柔らかさ〜骨っぽさ) | 二の腕・手の甲 |
| 鮮やかさと濁り | 重さの集まる場所(上・下・枠) | 鏡に映した腰の位置・関節 |
この表は答えを出すためのものではなく、3つの目盛りを取り違えないための対応表です。答えは、このあとの手順で自分の体を測って出します。
色のときに、明るさだけで春か冬かを決めなかったのと同じように、骨格も厚みだけで型は決めません。3つを別々に測って、そろった数で決めます。
目盛り1:厚みは、色でいう「明るさ」に当たる
色の明るさは、似合う色の範囲をいちばん大きく分ける軸でした。骨格でそれに当たるのが、体の厚みです。厚みがある人と薄い人では、同じ服を着たときに生地がどこで体から離れるかが変わります。
測り方は2つです。1つめは手首。反対の手の親指と中指で手首を軽く囲み、手首の断面が丸いか平たいかを指先で感じます。丸く、指が回り切る前に肉に当たる感じがあれば厚みは「多い」側。平たく、骨の両端が指に当たる感じがあれば「少ない」側。どちらでもない、骨の角ははっきりあるのに断面が四角っぽい感じなら「枠」として別に書きます。
2つめは胸の前後です。横向きで鏡に立ち、鎖骨の下から胸のいちばん前までの距離を見ます。正面から見た幅ではなく、横から見た奥行きです。奥行きがはっきりあれば「多い」、平らに近ければ「少ない」と書きます。
ここで大事なのは、体重や体型の話ではないということです。厚みは骨と筋肉の付き方で決まっていて、痩せても太っても順番は大きく変わりません。色の明るさが、日焼けしても肌の明るさの「順番」までは変わらないのと同じです。
手首と胸の答えが割れることもあります。手首は平たいのに、胸の奥行きははっきりある、という形です。そのときは胸の奥行きのほうを優先してください。服が体から離れる位置を決めるのは、手首よりも胸の前後だからです。手首の答えは、腕時計やブレスレットの大きさを選ぶときの参考に残しておけば十分です。
書き出すときは、言葉だけでなく、どのくらいはっきりそう感じたかも一緒に書いておくと、あとで迷ったときに役立ちます。「多い・はっきり」「多い・少し」のように2段で書いておけば、目盛りが割れたときに、どちらを重く見るかを決めやすくなります。
目盛り2:質感は、色でいう「黄みと青み」に当たる
黄みと青みは、同じ明るさの色の中で、肌になじむか浮くかを分ける軸でした。骨格でそれに当たるのが、肌と肉の質感です。同じ厚みの人でも、ハリがあるか、柔らかいか、骨や関節が前に出ているかで、似合う生地が変わります。
測る場所は二の腕の外側です。指2本でそっと押して、離したときの戻り方を見ます。すぐに押し返してくる感じがあれば「ハリ」。指の跡がゆっくり戻る、押したところがふわっと沈む感じなら「柔らかさ」。押す前に骨や筋の線を指が拾う感じなら「骨っぽさ」と書きます。
手の甲も合わせて見ます。指を開いて、甲に筋や関節の出っぱりがどのくらい見えるか。ほとんど見えずなめらかならハリか柔らかさのどちらか、筋と関節がはっきり見えるなら骨っぽさの側です。
色の黄みと青みに「どちらでもない」人がいるように、質感にも中間の人はいます。迷ったら、二の腕と手の甲でそろったほうを書いてください。2か所で割れたら、この目盛りは「中間」と書いておきます。中間の目盛りがあっても、残りの2つで型は決められます。
質感の目盛りは、季節で少し感じ方が変わることがあります。乾燥する時期は肌の表面が硬く感じられて、ハリと受け取りやすくなります。測るのは入浴後に保湿をしてしばらくたったころなど、肌の状態が落ち着いているときにしてください。肌の表面ではなく、その下の肉の戻り方を見るつもりで押すと、季節に引っぱられにくくなります。
色の黄みと青みを見るときに、化粧を落としてから確かめたのと同じです。表面に乗っているものではなく、その下にあるものを見る。質感の目盛りは、骨格診断の中でいちばん「表面に惑わされやすい」目盛りだと覚えておいてください。
目盛り3:重心は、色でいう「鮮やかさと濁り」に当たる
鮮やかさと濁りは、色の強さを顔が受け止められるかを見る軸でした。骨格でそれに当たるのが、体の重さがどこに集まっているかです。重さが上にある人、下にある人、そして骨の枠そのものが目立つ人で、服の飾りや切り替えを置く場所が変わります。
鏡の前で、ウエストのいちばん細いところに細いひもを1本巻いてください。そのひもが、肋骨の下のすぐ近くにあるか、骨盤のほうへ下がった位置にあるかを見ます。肋骨のすぐ下にあって、胸のあたりに存在感があるなら重心は「上」。ひもが低く、腰まわりから太ももにかけて存在感があるなら「下」。ひもの位置よりも、肩・ひじ・膝の骨の大きさのほうが先に目に入るなら「枠」と書きます。
ここでも、太っているか細いかは見ていません。同じ体重でも、重さが集まる場所は人によって違います。色の鮮やかさが、化粧の濃さとは別に顔の側で決まっているのと同じです。
ひもの位置がはっきりしないときは、スマートフォンで全身の写真を撮って、頭のてっぺんから足の裏までを上下に2等分する線を引いてみてください。ひもがその線より明らかに上にあれば重心は上、線の近くかそれより下なら下の側です。写真に線を引くと、鏡で見ているときより冷静に位置がわかります。
もう1つの手がかりは、ふだん服を買うときにどこで困るかです。上半身の服のサイズで迷うことが多いなら重心は上、下半身の服で迷うことが多いなら下、袖丈や肩幅で迷うことが多いなら枠の側であることが多いです。測った答えと、買い物で困る場所がそろっていれば、その目盛りは確かだと考えて構いません。
3つの目盛りを並べて、型を出す
3つの目盛りを書き出したら、次の向きに並べてみてください。
| 型 | 厚み | 質感 | 重心 |
|---|---|---|---|
| ストレート | 多い | ハリ | 上 |
| ウェーブ | 少ない | 柔らかさ | 下 |
| ナチュラル | 枠 | 骨っぽさ | 枠 |
3つとも同じ型を指していれば、迷う必要はありません。多くの人は、2つが同じ型を指して、1つだけ別の場所に出ます。そのときは2つがそろった型を仮の答えにします。
パーソナルカラーでも、明るさと黄み青みが夏を指して、鮮やかさだけ少し冬に寄る、ということがありました。そのとき夏を主にして、鮮やかさの部分だけ冬の色を小さく借りたはずです。骨格も同じで、2つがそろった型を主にして、外れた1つの目盛りは服の素材や丈で調整します。外れた1つがあるのは診断の失敗ではなく、あなたの体の個性です。
「枠」の目盛りが、ほかの2つに紛れやすい理由
3つの型のうち、自分で測ったときにいちばん見落とされやすいのがナチュラルです。厚みと重心の目盛りで「枠」と書くべきところを、「多い」や「上」と書いてしまうことがよくあります。肩や鎖骨がしっかりしていると、それを厚みだと受け取ってしまうからです。
見分けるには、手首と鎖骨をもう一度だけ見てください。厚みが「多い」人の手首は、断面が丸くて骨の角が指に当たりにくい。枠の人の手首は、断面は四角っぽくても骨の角がはっきり指に当たります。鎖骨も同じで、厚みが多い人は鎖骨のまわりに肉が付いて線が短く見え、枠の人は鎖骨が長く、端まで線がたどれます。
色で言えば、くすんだ色が似合う人が、自分の肌の黄みを「深さ」だと思い込むようなものです。見えているものは同じでも、何の目盛りの話なのかを取り違えると、答えが1段ずれます。骨や関節がはっきり見えることは、厚みではなく枠の目盛りに書く。これだけ覚えておくと、ナチュラルの見落としはかなり減ります。
反対に、ウェーブの人が「枠」に寄せて書いてしまうこともあります。手の甲の筋が見えるのを骨っぽさだと受け取るときです。ただ、ウェーブの人の筋は細く、手を握ると消えます。ナチュラルの人の関節の出っぱりは、手を握っても残ります。握ったときに残るかどうかで分けてください。
色と形の違い:骨格は季節で答えが動かない
色と形には、1つだけ大きな違いがあります。パーソナルカラーは、日焼けや髪の色、化粧で見え方が少し動きます。夏に日焼けして秋に戻る、髪を明るくしたら似合う色が変わった、という話は珍しくありません。
骨格はそれより動きにくい性質です。体重が変わっても、厚み・質感・重心の順番はほとんど入れ替わりません。だから一度きちんと測れば、何年も使えます。逆に言うと、測り方を間違えると、間違えたまま何年も服を選ぶことになります。
もう1つの違いは、答えの使い道です。パーソナルカラーの答えは「顔の近くに置く色」に効きます。骨格の答えは「体を包む形と素材」に効きます。だから、2つは競合するものではなく、効く場所が分かれています。どちらか1つで服を全部決めようとすると無理が出ます。
たとえば、同じ紺のニットでも、紺という色が顔に合うかどうかはパーソナルカラーの話で、そのニットの編み地の厚さや首元の形が体に合うかどうかは骨格の話です。売り場で「このニットは似合わない」と感じたとき、どちらの話なのかを分けて考えるだけで、次に手に取る服が変わります。色が合わないなら同じ形で別の色を、形が合わないなら同じ色で別の形を探せばいいからです。
パーソナルカラーで3つの軸を覚えた人は、この切り分けがすでにできる下地を持っています。骨格の3つの目盛りを足すと、合計6つの目盛りで1枚の服を見られるようになります。多く感じるかもしれませんが、実際に使うのは、迷ったときに外れている目盛りを1つ探すときだけです。
秋冬に骨格が読みにくくなる理由
気温が下がると、骨格のセルフチェックはやりにくくなります。厚手のニットや裏地のあるコートを着ると、服の側に厚みと重心が生まれて、体の目盛りが隠れてしまうからです。冬の服の上から鏡を見ると、どの型の人も同じように「上に厚い」形に見えます。
測るときだけは、肌着か薄手の長袖1枚に着替えてください。手首、鎖骨、ウエストのひもの位置の3か所が見えれば十分です。部屋が寒ければ、手首と二の腕だけは袖をまくって測り、重心だけ薄手のまま鏡で見る、という分け方でも構いません。
答えが出たら、秋冬の服選びでは素材の厚みで調整します。厚みが多い人は、厚手のニットを着るなら目の詰まった平らな編み地を選び、ふくらむ編み地は避ける。厚みが少ない人は、ふくらむ編み地や毛足のある素材で厚みを足しても形が崩れにくい。枠の目盛りの人は、粗い編み地や織りの目が見える生地が骨の大きさとつり合います。
どちらとも取れるとき①:目盛りが2対1に割れた
いちばん多いのがこの形です。たとえば厚みは多い、質感はハリ、でも重心は下。ストレートが2つ、ウェーブが1つです。
この場合はストレートを仮の答えにして、重心が下に出ることだけを覚えておきます。服を選ぶときは、ストレートに向くとされる形を基本にしつつ、腰まわりに飾りや切り替えが集まるものは避けます。具体的には、上半身はすっきりした襟の開いた形、下半身は腰で広がらずに裾まで落ちる形です。
逆に、厚みは少ない、質感は柔らかい、でも重心は上、というウェーブ2つ・ストレート1つの人もいます。この場合はウェーブを基本に、胸のあたりに飾りを集めすぎないようにします。フリルやギャザーを胸元に置くより、裾や袖口に置いたほうが落ち着きます。
色で言えば、主の季節を決めて、外れた1軸だけ別の季節から借りるのと同じです。外れた1つの目盛りを無視しないで、その目盛りが関わる場所だけ調整する。これだけで、型の説明に書かれていることと自分の体のずれが、ほとんど説明できます。
どちらとも取れるとき②:真ん中に寄る目盛りがある
目盛りのどれかが「中間」になって、型が2つまでしか絞れないこともあります。たとえば厚みは多い、重心は上、質感は中間。この場合はストレートが2つなので、ストレートを仮の答えにできます。
難しいのは、2つの目盛りが中間で、1つだけがはっきりしているときです。厚みも質感も中間で、重心だけが下、というような形です。このときは、はっきりしている1つを軸にして、その型から試着を始めます。ただし、1つの目盛りだけで決めた答えは仮の仮だと考えてください。
確かめ方は、型ごとに象徴的な服を1枚ずつ着て、写真を撮ることです。ストレートなら襟の開いたハリのあるシャツ、ウェーブなら柔らかいとろみのブラウス、ナチュラルなら肩の落ちたゆったりした厚手のシャツ。同じ場所、同じ光で3枚撮って、首から下だけを並べて見ます。顔を隠すのは、パーソナルカラーの影響を外すためです。服と体の境目がいちばん自然に見える1枚が、あなたの型に近いものです。
中間の目盛りが多い人は、どの型の服もそれなりに着られる人でもあります。迷いが多いのは、選択肢が多いからだと考えて構いません。
どちらとも取れるとき③:色の答えと形の答えがぶつかる
パーソナルカラーを先に知っている人に多いのが、この悩みです。色は柔らかい淡い色が似合うのに、骨格はハリのある直線的な服が似合うと出た。色は深く強い色が似合うのに、骨格は柔らかい曲線の服が似合うと出た。どちらに従えばいいのかわからない、という形です。
ここは、顔からの距離で分けてください。顔に触れる服、つまり首元・襟・顔に近いトップスは、色の答えを優先します。顔から遠い服、つまりボトムス・コートの裾・靴は、形の答えを優先します。
たとえば、色はやわらかい淡色、形はハリのある直線、という人なら、トップスは淡い色をハリのある素材で選びます。薄く柔らかい素材の淡色は、色は合っても形が崩れます。逆に、色は深い強い色、形は柔らかい曲線、という人なら、深い色をとろみのある素材で選びます。
色と形のどちらかを捨てるのではなく、色は色の目盛りで、形は形の目盛りで、それぞれ合わせる。同じ1枚の服の中に、両方の答えを入れることはできます。
どちらとも取れるとき④:測る人によって答えが変わる
自分で測った答えと、家族や友人に見てもらった答えが違うこともあります。自分ではウェーブだと思っていたのに、ほかの人にはストレートに見えると言われた、という形です。
この場合、まず確かめるのは、2人が同じ目盛りを見ていたかどうかです。ほかの人が見るとき、多くは正面から見た全体の印象で判断しています。正面の印象は、3つの目盛りのうち重心がいちばん強く出ます。一方で自分で測るときは、手首や二の腕など触ってわかる場所を見ているので、厚みと質感が強く出ます。見ている目盛りが違えば、答えが割れるのは自然なことです。
そこで、ほかの人に頼むときは、3つの目盛りを1つずつ聞いてください。「横から見て、胸の前後に奥行きがある?」「二の腕を押したら、すぐ戻る?」「ひもを巻いた位置は高い?低い?」。こう聞くと、全体の印象ではなく目盛りごとの答えが返ってきます。自分の測った答えと並べて、2人で同じになった目盛りを確かな方、割れた目盛りを中間として扱えば、どちらとも取れるとき②の手順で決められます。
パーソナルカラーでも、人に見てもらうと「明るい色が似合う」「深い色が似合う」と意見が割れることがありました。あれも、見ている軸が人によって違っていたからです。軸を1つずつ聞けば、割れた理由が見えてきます。
秋冬の3品で、答えを確かめる
測って出した答えは、手持ちの秋冬服で確かめられます。次の3品を順に着て、首から下を鏡で見てください。
1つめはニットです。目の詰まった平らな編み地のもの、ふくらむ柔らかい編み地のもの、粗い畝の見える編み地のもの。3種類を持っていなければ、手持ちの中で違いの大きい2枚で構いません。いちばん体の輪郭と服の輪郭が自然に重なるものが、あなたの質感と厚みに合っています。
2つめはコートです。前を閉めて、腰のひもを巻いた位置と、コートのいちばん細くなる位置を比べます。ひもの位置とコートの細い位置が近いものは、重心の目盛りに合っています。離れているもの、特にコートの細い位置がひもより上にずれるものは、重心が下の人には腰まわりが重く見えやすくなります。
3つめはパンツです。腰から裾までのどこで生地が体から離れるかを見ます。腰のすぐ下から離れるもの、膝で離れるもの、裾まで体に沿うもの。厚みが多い人は腰のすぐ下からまっすぐ落ちるもの、厚みが少ない人は体に沿うもの、枠の目盛りの人は膝より上から離れてゆとりのあるものが落ち着きます。
3品のうち2品で、測った型の服がいちばん自然に見えたら、答えは確かめられたと考えて構いません。
3品で答えが割れたときの考え方
ニットではストレートの服が落ち着いたのに、パンツではウェーブの服が落ち着いた、ということもあります。これは、上半身と下半身で目盛りの出方が違う人によく起きます。重心の目盛りが、測った答えと逆の側に少し寄っているということです。
この場合は、上半身の服は上半身で落ち着いた型に、下半身の服は下半身で落ち着いた型に合わせて構いません。1人の体に1つの型を当てはめる必要はなく、上と下で別の目盛りが強く出るのは自然なことです。コートのように上下をまたぐ服は、面積の大きいほう、つまり丈の長いコートなら下半身、短いコートなら上半身の答えを優先してください。
試着室で使う、3分の確かめ方
答えがわかっても、売り場で服を手に取った瞬間に迷うことはあります。試着室では、次の3分の手順で目盛りを1つずつ当ててください。
最初の1分は厚みです。服を着たら、横を向いて鏡を見ます。胸の前で生地がどこまで前に出ているか。厚みが多い人は、生地が体の厚みにさらに足されて前に出すぎていないか。厚みが少ない人は、生地が体に張りついて薄く見えていないか。枠の人は、肩の骨と生地の肩線が合っているかを見ます。
次の1分は質感です。生地の表面を指でなでて、自分の二の腕を押したときの感じと比べます。ハリの人は、生地にもハリがあると体と服がなじみます。柔らかさの人は、生地にもとろみや起毛があると落ち着きます。骨っぽさの人は、織り目や畝のある生地が骨の線とつり合います。体の感じと生地の感じが、同じ方向を向いているかどうかだけ確かめてください。
最後の1分は重心です。正面を向いて、服のいちばん目立つ飾りや切り替えがどこにあるかを見ます。それが、ひもを巻いた位置から見て上か下か。重心が上の人は飾りが胸に集まっていないか、下の人は腰まわりに集まっていないか、枠の人は肩と膝の周りが窮屈でないか。
3つのうち2つが合っていれば、その服は買って構いません。1つ外れていたら、その目盛りを別の服で戻せるかを考えます。2つ外れていたら、色やデザインが好きでも、その日は見送る。この決め方を一度体で覚えると、売り場で迷う時間がかなり短くなります。
手持ちの秋冬服を、3つの目盛りで仕分け直す
最後に、いま持っている秋冬の服を見直してみてください。クローゼットから、よく着る服を3枚、ほとんど着ていない服を3枚出して並べます。
よく着る3枚には、たいてい3つの目盛りのうち2つ以上が合っています。自分では理由がわからなくても、着ていて楽だった服は、体の目盛りと服の目盛りがそろっていたということです。何が合っていたのかを、厚み・質感・重心の順に書き出してみると、自分の答えの裏付けになります。
ほとんど着ていない3枚は、どの目盛りが外れているかを見ます。厚みだけが外れているなら、上に1枚重ねるか、中に着るものを薄くすれば戻ることがあります。質感だけが外れているなら、首元に自分の質感に合う素材のものを1枚足すと、なじみ方が変わります。重心だけが外れているなら、ベルトや丈の調整で飾りの位置を動かせます。2つ以上外れている服は、合わせ方で戻すのが難しいので、手放す候補にしておきます。
この仕分けをすると、次に買う服の条件が自然に決まります。足りないのは、どの目盛りに合う服なのか。型の名前で探すより、ずっと具体的に探せます。
洋梨体型は、骨格の型ではない
骨格診断を調べると、洋梨体型やりんご体型といった言葉に出会うことがあります。これは骨格の型ではなく、体重がどこに付きやすいかを表す呼び方です。骨格の3つの目盛りとは別のものとして考えてください。
重心の目盛りが「下」の人と、洋梨体型と呼ばれる人は、似ているようで違います。重心の目盛りは骨と筋肉の付き方で決まり、体重が変わっても順番は大きく動きません。洋梨体型は体重の付き方の話なので、時期によって変わることがあります。
詳しくは洋梨体型と骨格診断の関係にまとめています。混ざると、骨格の答えが季節や体重で動いてしまうように感じて、診断そのものが信じられなくなります。目盛りは骨格、体重の付き方は別、と分けておくと迷いません。
3つの目盛りを、服選びの順番に使う
答えが出たら、服を選ぶときは目盛りの順番で見ていきます。最初に厚み、次に質感、最後に重心です。色のときに、明るさ、黄みと青み、鮮やかさの順で見たのと同じ並びです。
厚みは、生地の厚さとボリュームの選び方に効きます。厚みが多い人は生地の厚さを足しすぎない、少ない人は足しても崩れない、枠の人は厚さよりも生地の表情で釣り合いを取ります。
質感は、生地の表面の選び方に効きます。ハリの人はなめらかでハリのある生地、柔らかさの人はとろみや起毛、骨っぽさの人は織り目や畝の見える生地です。
重心は、飾りと切り替えを置く場所に効きます。上の人は胸元を軽く、下の人は腰まわりを軽く、枠の人は肩と膝にゆとりを持たせます。
1枚の服を手に取ったとき、この3つを順に確かめるだけで、型の名前を思い出さなくても選べるようになります。型の名前は、3つの目盛りをまとめて呼ぶための札にすぎません。
迷ったら、この順番に戻る
骨格診断がまたわからなくなったら、次の順番に戻ってください。
まず、薄い服に着替えて3つの目盛りを測り直す。厚手の服の上から見て迷っていることが多いからです。次に、そろった2つで仮の答えを置く。3つ全部がそろうことを待たない。外れた1つは、その目盛りが関わる場所、つまり生地の厚さか、表面か、飾りの位置だけで調整する。そして、色の答えとぶつかったら、顔に近い服は色を、遠い服は形を優先する。
パーソナルカラーを自分で説明できるようになったときのことを思い出してください。最初は名前に振り回されたけれど、3つの軸に分けたら、似合う色も似合わない色も理由で説明できるようになったはずです。骨格も同じ道をたどれます。
書き出したメモは、1年に1回だけ見直す
3つの目盛りを書き出したメモは、捨てずに残しておいてください。骨格は動きにくい性質ですが、運動を始めた、生活が変わった、といったことで、質感や厚みの感じ方が少し変わることはあります。1年に1回、衣替えのときに同じ手順で測り直して、前のメモと比べます。
比べたときに、3つの目盛りの答えが前と同じなら、それまでの服選びをそのまま続けて構いません。1つだけ変わっていたら、その目盛りが関わる場所、つまり生地の厚さか、表面か、飾りの位置だけを見直します。型の名前そのものが変わることはめったにありませんが、外れた1つの目盛りが入れ替わることはあります。そのときも、パーソナルカラーで主の季節を保ったまま借りる軸を変えたのと同じように、主の型はそのままに、調整する場所だけを動かしてください。
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よくある問い
- Q. 骨格診断の説明を読んでも、自分がどれかわかりません
- 説明の文章を自分に当てはめようとすると、どの型にも少しずつ当てはまって決められなくなります。先に3つの目盛りを別々に測ってください。体の厚み、肌と肉の質感、重さがどこに集まっているか。それぞれを「多い・中くらい・少ない」の3段で書き出すと、2つ以上が同じ型を指すことがほとんどです。2つがそろったら、それを仮の答えにします。全部が別の型を指したときだけ、試着で決める手順に進みます。
- Q. パーソナルカラーと骨格診断、どちらを先に受けるべきですか
- 困っている場所で決めます。顔色がくすむ、口元が浮くといった顔まわりの悩みならパーソナルカラーが先です。服を着ると太って見える、丈が合わないといった体の悩みなら骨格診断が先です。どちらもあるときは、パーソナルカラーを先にしておくと、骨格を読むときに同じ3軸の考え方が使えるので迷いが減ります。
- Q. 秋冬に骨格診断のセルフチェックをしても大丈夫ですか
- 測るときだけ、薄い服に着替えてください。厚手のニットやコートの上からだと、厚みと重心の目盛りが服の側に引っぱられて、どの型も同じように見えます。肌着か薄手の長袖一枚で、手首・鎖骨・腰の3か所を見るだけで構いません。答えが出たら、秋冬の服を選ぶときは素材の厚さで調整します。
- Q. 骨格の結果が出ても、好きな服が着られなくなるのが嫌です
- 骨格の結果は着てはいけない服の一覧ではありません。3つの目盛りのどれがずれるかがわかれば、ずれた1つだけを別の場所で戻せます。たとえば厚みのある人が柔らかい素材を着たいなら、丈を短くするか、襟の開きを深くして厚みの目盛りを合わせる。好きな服を残したまま、合わせ方の側で寄せられます。
— メグラシ編集部





