似合う服診断を冬の重ね着に配る|骨格は外側・色は首元・顔は小物

骨格・パーソナルカラー・顔タイプの結果を冬服に使うときは、1枚の服に全部を入れようとせず、重ね着の層ごとに担当を分けてください。いちばん外側のコートは骨格、顔に触れる首元はパーソナルカラー、ピアスや眼鏡、マフラーの柄のように目に近い小さいものは顔タイプ。冬は服が3〜4層に重なるので、1つの層では1つの診断にだけ従えば足ります。
似合う服診断を複数受けると、結果どうしが噛み合わないように感じることがあります。骨格は直線的な服を勧め、顔タイプは曲線の服を勧め、パーソナルカラーは淡い色を勧める。それを全部満たすコートを探すと、売り場のどこにも見つかりません。春夏なら1枚で済ませるしかありませんが、冬は違います。服が重なる季節だからこそ、診断を層に配ることができます。
結論:診断は、面積と顔からの距離で層に配る
3つの診断は、効く場所が違います。骨格は体を包む形と素材に効き、面積が大きいほど影響が強く出ます。パーソナルカラーは顔の色の見え方に効き、顔に近いほど影響が強く出ます。顔タイプは顔の形や目鼻立ちとの釣り合いに効き、目に近い小さな形ほど影響が強く出ます。
| 層 | 担当する診断 | 決めるもの |
|---|---|---|
| 外側(コート・ジャケット) | 骨格 | 形・丈・生地の厚さ |
| 首元(マフラー・タートル・襟) | パーソナルカラー | 色 |
| 小物と柄(耳・眼鏡・帽子・マフラーの柄) | 顔タイプ | 形の曲線と直線・大きさ |
| 真ん中(ニット・シャツ) | 骨格とパーソナルカラーで分ける | 形は骨格、首まわりの色は色 |
この表は、どの層をどの診断に任せるかの目安です。どの服を買うかの答えではありません。担当が決まれば、それぞれの層の中では、その診断の結果だけを見て選べます。
冬に診断の結果が使いにくく感じる理由
診断の結果を受け取るとき、多くの説明は1枚の服を例にしています。この形のシャツ、この色のニット、この襟のブラウス。春夏はそれでほとんど足ります。上下2枚と靴があれば、外から見える服はほぼ決まるからです。
冬は、外から見える服が増えます。コートの前を開ければ、中のニットが見え、首元からはマフラーやタートルの襟が見えます。コートを脱げば、ニットとその下のシャツの襟が見えます。1日の中で、見える層の組み合わせが何度も変わります。
それなのに、1枚の服に3つの診断を全部入れようとすると、コートの形も色も襟の形も全部を満たすものを探すことになります。売り場で選択肢が極端に減り、どれも少しずつ外れて見える。冬に「診断の結果が役に立たない」と感じる理由の多くは、ここにあります。
逆に言えば、層が増えるということは、担当を分ける場所が増えるということです。コートは骨格だけ、マフラーは色だけ、と分ければ、それぞれの層で選べる服の幅は春夏よりむしろ広がります。
層を数えて、顔からの距離を測る
担当を分ける前に、自分のふだんの冬の装いが何層になっているかを数えます。いつもの冬の外出着を全部着て、姿見の前に立ってください。
まず鏡から2mほど離れて立ち、全身を見ます。このとき目に入る順に、服の名前を書き出してください。たいていは、コート、パンツかスカート、靴、それからマフラーです。これが「遠くから見られる層」です。
次に鏡から50cmほどまで近づいて、胸から上だけを見ます。このとき目に入るものを書き出します。マフラーの色と柄、コートの襟、中のニットの襟元、ピアスや眼鏡。これが「近くで見られる層」です。
2mで目に入るのに50cmでは目に入らないもの、たとえばコートの裾やパンツは、骨格の担当です。面積で印象を決める層だからです。50cmで目に入って、顔に触れているもの、たとえばマフラーやタートルの襟は、パーソナルカラーの担当です。50cmで目に入って、顔に触れていないけれど目の近くにあるもの、たとえばピアスや眼鏡、マフラーの柄は、顔タイプの担当です。
2つの距離で見え方が変わらない層、たとえばコートの前を開けたときの中のニットは、真ん中の層として扱います。ここはあとで分け方を書きます。
書き出してみると、こうなる
たとえば、ふだんの冬の通勤着が、ウールのコート、丸首のニット、シャツ、テーパードのパンツ、ショートブーツ、マフラー、小さなピアスだとします。2mの距離で目に入ったのは、コート、パンツ、ブーツ、マフラーの4つ。50cmの距離で目に入ったのは、マフラー、コートの襟、ニットの襟元からのぞくシャツの襟、ピアスの4つでした。
この場合、骨格の担当はコート、パンツ、ブーツです。パーソナルカラーの担当はマフラーとシャツの襟。顔タイプの担当はピアスとマフラーの柄、そしてコートの襟の形です。ニットは、前を開けたときだけ見えるので真ん中の層になります。
書き出すと、1つの装いの中で、どの診断がどの服に効いているかがはっきりします。いつも同じ服ばかり着ている人なら、この書き出しは1回で済みます。服を買い足したときだけ、担当の表に1行を足してください。
外側のコート:骨格に任せる
コートは冬の装いでいちばん面積の大きい服です。2m離れて見たとき、全身の印象の半分以上をコートが決めています。ここは骨格の結果に任せてください。
骨格の結果で見るのは、形と丈と生地の厚さの3つです。肩の位置が自分の肩の骨と合っているか。丈が自分の重心とつり合っているか。生地の厚さが自分の体の厚みに足しすぎていないか。この3つが合っていれば、色や襟の形はあとから別の層で調整できます。
ここでやってはいけないのは、コートの色や襟の形まで骨格以外の診断で決めようとすることです。パーソナルカラーで似合う色のコートを探すと、形や丈で妥協が生まれやすくなります。顔タイプで似合う襟の形のコートを探すと、さらに選択肢が減ります。コートは形と丈と厚さを骨格で決め、色は手持ちとの合わせやすさで選ぶ。色を顔に近づける役は、首元の層に渡します。
コートの色が自分のパーソナルカラーから外れていても、首元に似合う色のマフラーを巻けば、顔のまわりの色は首元の色で決まります。コートの色は2m離れて全身で見られるので、顔色への影響は小さいのです。
骨格の結果ごとに、コートで見る場所
骨格の結果がストレートの人は、肩の位置と生地の厚さを先に見てください。肩線が自分の肩の骨の端にぴったり合い、生地は目の詰まったなめらかなもの。丈は膝のあたりで、前を閉めたときに身幅に余りが出すぎないもの。体の厚みに生地の厚みを足しすぎないことが、いちばん大事です。
ウェーブの人は、丈と重心の位置を先に見ます。腰のいちばん細いところが、コートの中でもきちんと細く見えるか。丈は短めか、長いなら腰にベルトやくびれのあるもの。生地は柔らかく軽いもののほうが、体の線と服の線がなじみます。
ナチュラルの人は、肩のゆとりと生地の表情を先に見ます。肩が少し落ちて、身幅にゆとりがあるもの。丈は長めでも重く見えにくい人です。生地は、織り目が見えるものや少し粗さのあるもののほうが、骨の大きさと釣り合います。
どの結果でも、見るのは形と丈と厚さだけです。この3つが合っていれば、コートの役目は果たせています。
首元のマフラーとタートル:パーソナルカラーに任せる
首元は、顔に触れる層です。マフラー、ストール、タートルネックの襟、シャツの襟。ここに置く色は、顔のすぐ下で光を反射して、顔色の見え方を直接変えます。ここはパーソナルカラーの結果に任せてください。
首元の層は面積が小さいので、形の影響はあまり出ません。マフラーが厚いか薄いか、ストールが大判か小さいかは、骨格の担当であるコートとの釣り合いで決めれば十分です。首元で見るのは、色だけです。
冬の首元は、色を足すいちばんの機会です。コートが黒や紺、灰色など暗い色になりやすい季節ですが、首元に似合う色を1つ置くだけで、顔まわりの印象は大きく変わります。パーソナルカラーの結果で似合う色を、コートやニットで探すより、首元の小さな面積で探すほうがずっと見つけやすいはずです。
手持ちのマフラーやストールを顔の下にあてて、50cmの距離から鏡を見てください。顔がいちばん明るく、肌がなめらかに見える色が、首元の層の答えです。
首元に2つの色が重なるとき
タートルネックの上にマフラーを巻く、シャツの襟の上にストールを重ねる。冬の首元には、2つの色が重なることがよくあります。この場合、顔に近いほうの色をパーソナルカラーに合わせてください。顔に近い色が合っていれば、その下にある色は少しくらい外れていても、顔色への影響は小さくなります。
たとえば、手持ちのタートルの色が似合う色から外れていても、その上に似合う色のマフラーを巻けば、顔に触れるのはマフラーの色です。逆に、マフラーを外す室内では、タートルの色が顔に触れるので、そのときはタートルの襟の内側に、似合う色のスカーフを小さく巻いてもよいでしょう。どちらの色が顔に触れているかを、その場で確かめるのが基本です。
小物と柄:顔タイプに任せる
ピアスやイヤリング、眼鏡、帽子、マフラーの柄、ニットの襟の飾り。これらは面積が小さく、目のすぐ近くにあります。顔の形や目鼻立ちと並んで見られるので、顔タイプの結果がいちばん効く層です。
顔タイプで見るのは、形が曲線か直線か、大きさが大きいか小さいか、の2つです。顔の印象が曲線的な人は丸みのある小物、直線的な人は角のある小物。顔のパーツが大きめな人は存在感のある小物、小さめな人は控えめな小物。この2つを、耳元、目元、頭、首元の柄に当てはめます。
マフラーの柄は、色はパーソナルカラーの担当、柄の形は顔タイプの担当、と2つの診断がまたがる場所です。チェックの格子の大きさ、ボーダーの幅、模様の曲線か直線か。ここは顔タイプで選び、柄に使われている色はパーソナルカラーで選びます。1枚のマフラーの中で、担当がきれいに分かれます。
小物は顔タイプの担当なので、コートの形や首元の色とは関係なく選べます。冬は帽子や手袋など小物が増える季節です。顔タイプの結果は、この小物で存分に使ってください。
曲線か直線かを、小物で見分ける
顔タイプの結果を小物に当てはめるとき、手に取った小物が曲線か直線かを迷うことがあります。そのときは、小物の輪郭を指でなぞってみてください。指が途中で角に引っかかるなら直線の側、最後までなめらかに一周できるなら曲線の側です。
大きさは、耳たぶや眼鏡のレンズを基準にします。ピアスなら耳たぶより大きいか小さいか、眼鏡ならレンズの縦の幅が自分の目の縦の幅の何倍くらいか。顔のパーツが大きめな人は、基準より大きいもののほうが顔となじみ、小さめな人は、基準と同じくらいか小さいもののほうがなじみます。
帽子やマフラーの柄も同じ見方で決められます。帽子のつばの縁が丸いか角ばっているか、柄の模様の線が曲がっているかまっすぐか。小物を選ぶときに、この2つだけを見る癖をつけると、顔タイプの結果を冬の小物に移しやすくなります。
真ん中のニット:骨格と色で分ける
コートの前を開けたとき、中のニットやカーディガンが見えます。この真ん中の層は、2mで見ても50cmで見ても目に入るので、担当を1つに決めにくい場所です。
ここは、ニットを2つの部分に分けて考えます。体を包む胴の部分は、骨格の担当です。編み地の厚さ、身幅のゆとり、丈。コートの中に着たとき、コートの形を崩さないかどうかもここで見ます。首まわりの部分、つまり襟元から顔に近い10cmほどは、パーソナルカラーの担当です。ここに見える色が、顔色に効きます。
たとえば、骨格の結果では目の詰まった薄手のニットが合い、パーソナルカラーの結果では深い色が合う人。深い色の薄手のニットを選べば、両方を満たせます。もし手持ちのニットの色が合わないなら、ニットの襟元からシャツの襟をのぞかせて、首まわりの10cmだけ似合う色に替える。胴は骨格に合ったニットのまま、色は首元で直せます。
ニットの襟の形、たとえば丸首かVネックか、タートルか、は首元の層との境目です。ここは顔タイプで選んでも、骨格で選んでも構いません。迷ったら、首の長さや鎖骨の見え方に関わるので骨格を優先してください。
首まわり10cmの測り方
色の担当がどこまでかを決めるために、首まわりの10cmを一度測っておくと便利です。ニットを着て鏡の前に立ち、あごの先から真下に指を4本そろえて当てます。指4本の幅がおよそ10cmです。その指の下の端が、ニットのどこに当たるかを見てください。
その位置より上に見える色は、顔の近くで光を反射して、顔色に効きます。パーソナルカラーの担当です。その位置より下は、顔からの距離が離れて、色よりも形の印象が強くなります。骨格の担当です。
襟の開きが深いニットほど、指の下の端は肌に当たり、ニットの色は首まわりの外に出ます。この場合、ニットの色は骨格の担当にまとめてしまい、首元の色はネックレスや中に着る服で決めます。測る位置を1回決めておけば、ほかのニットを選ぶときにも同じ線が使えます。
どちらとも取れるとき①:コートの襟が顔に触れる
大きな襟のコート、フードの付いたコート、襟を立てて着るコート。こういうコートは、外側の層なのに、襟だけが顔に触れます。担当が骨格なのか、パーソナルカラーなのか、迷うところです。
この場合は、コートの襟だけを首元の層として扱ってください。襟の色がパーソナルカラーに合っているかを見ます。合っていなければ、襟と顔の間に似合う色のマフラーをはさみます。マフラーが襟の内側に入れば、顔に触れるのはマフラーの色になり、コートの襟の色の影響はやわらぎます。
襟の形や大きさは、顔タイプの担当として見ることもできます。丸みのある大きな襟か、角のある小さな襟か。ただ、コートは形を骨格で選ぶ服なので、襟の形まで顔タイプで決めようとすると選択肢が減ります。襟の形が顔タイプに合わないと感じたら、ピアスや眼鏡など、ほかの小物で顔タイプの答えを足してください。襟の形を変えるより、ずっと簡単です。
どちらとも取れるとき②:診断どうしが逆を向く
骨格は直線的な形を勧めるのに、顔タイプは曲線的な形を勧める。パーソナルカラーは淡い色を勧めるのに、骨格はハリのある重い素材を勧める。診断どうしが逆を向くことは、珍しくありません。
層に配っていれば、逆を向いても困りません。骨格が直線を勧めるなら、コートは直線的な形にする。顔タイプが曲線を勧めるなら、ピアスや眼鏡を丸みのあるものにする。1つの服の中で両方を満たそうとせず、それぞれの層の中で従います。
大事なのは、担当の層の外に、診断の結果を持ち込まないことです。顔タイプが曲線を勧めるからといって、コートまで曲線的な形にすると、骨格の結果と衝突します。骨格が直線を勧めるからといって、ピアスまで角のある形にすると、顔タイプの結果と衝突します。どの診断も、担当の層の中でだけ使う。これを守ると、逆を向いた結果どうしが、むしろ装いに奥行きを作ります。
逆を向く組み合わせの例
骨格は柔らかい曲線を勧め、パーソナルカラーは深く強い色を勧める人がいます。この人がコートを選ぶなら、形は骨格に従って柔らかく軽い生地の、腰にくびれのあるもの。色はコートでは決めず、首元に深い色のマフラーを巻きます。コートの色は、手持ちのパンツや靴とつながる色で構いません。
骨格はハリのある直線を勧め、顔タイプは丸く小さな形を勧める人もいます。この人は、コートを直線的でハリのある生地にして、ピアスと眼鏡を丸く小さなものにします。マフラーの柄は、顔タイプに合わせて丸みのある小さな模様にしてもよいでしょう。どちらの例も、1つの服に2つの診断を同居させず、層ごとに1つずつ従っています。
直線的なコートに丸みのある小物、という組み合わせは、それぞれの層が別の診断に従った結果です。外から見ると、形にも顔まわりにも理由のある装いに見えます。
どちらとも取れるとき③:診断を1つしか受けていない
3つの診断を全部受けている人ばかりではありません。骨格だけ、パーソナルカラーだけ、という人のほうが多いはずです。
その場合は、受けた診断の担当の層だけを、結果に合わせて選んでください。骨格だけ受けたなら、コートの形と丈と厚さを結果に合わせます。首元と小物は、今までどおり自分の好みで選んで構いません。パーソナルカラーだけ受けたなら、首元の色を結果に合わせます。コートと小物は好みで選びます。
受けていない診断の層で困っていることがあれば、その診断を次に受ける候補にしてください。コートを着ると太って見える、丈が合わないと感じるなら骨格。顔色がくすむ、首元が寂しいと感じるならパーソナルカラー。小物が浮く、顔とアクセサリーが合わないと感じるなら顔タイプ。困っている層から、次に受ける診断が決まります。
どちらとも取れるとき④:室内でコートを脱ぐ
冬の装いは、外と室内で層が変わります。コートを脱ぐと、いちばん外側の層がニットやカーディガンになります。このとき、骨格の担当をコートからニットに移してください。
コートを着ているとき、ニットは真ん中の層でした。胴は骨格、首まわりは色、と分けていました。コートを脱いだあとは、ニットが外側の層になるので、胴の部分の比重が大きくなります。編み地の厚さ、身幅、丈が、全身の印象を決めるようになります。
だから、室内でコートを脱ぐ予定がある日は、ニットを選ぶときに骨格の結果をより強く見てください。コートの中に着るだけなら多少形がずれても隠れますが、脱いだときにはそのずれが見えます。首まわりの色と、小物の顔タイプの担当は、コートを脱いでも変わりません。外側の担当だけが1つ内側に移る。そう覚えておけば、外でも室内でも同じ考え方で組めます。
下半身と足元:骨格の担当を最後まで延ばす
コートの裾から下、パンツやスカート、タイツ、ブーツも、2mの距離で目に入る層です。ここも骨格の担当として扱ってください。冬は足元が重くなりやすい季節なので、ここで骨格の結果がいちばん差になって見えます。
見るのは、コートの裾からブーツの履き口までの、肌や服が見えている長さです。この長さが短すぎると、コートとブーツがつながって全身が重く見えます。長すぎると、コートとブーツが別々に浮いて見えます。どのくらいの長さがちょうどいいかは、骨格の結果と、自分の重心の位置で変わります。
重心が上にある人は、足元にある程度の重さを置いても釣り合いやすいので、ブーツの筒が太めでも構いません。重心が下にある人は、足元を軽くしたほうが全身が整うので、筒の細いブーツや、パンツの裾がブーツにかぶる組み方が向いています。骨や関節が目立つ人は、足元にも少しゆとりがあるほうが、全身の骨の大きさと釣り合います。
色は、足元は顔から遠いので、パーソナルカラーの影響はほとんどありません。手持ちのコートやパンツとのつながりで選んで構いません。
層の担当を、1枚の紙に書いておく
ここまでの担当を、1枚の紙かスマートフォンのメモに書いておくと、朝の着替えが楽になります。書き方は簡単です。上から、外側、真ん中、首元、小物、足元の5行を作り、それぞれの行に担当の診断と、その診断の結果で見る1点を書きます。
たとえば、外側は骨格で「肩線が肩の端に合うこと」、真ん中は骨格と色で「胴は薄手、首まわりは深い色」、首元は色で「黄みのある明るい色」、小物は顔タイプで「丸く小さめ」、足元は骨格で「筒は細め」。このくらいの短さで構いません。
書いておくと、新しい服を買うときにも役立ちます。売り場で手に取った服が、どの行に入る服なのかを先に決めて、その行に書いた1点だけを確かめる。ほかの診断の結果は、その服には求めない。そう決めておくと、売り場で迷う時間が大きく減ります。
手持ちの冬服で試す、3つの組み方
ここまでの考え方を、手持ちの冬服で試してみてください。3つの組み方を順に紹介します。
1つめは、コートを決めてから首元と小物を足す組み方です。骨格に合ったコートを1枚選び、首元に似合う色のマフラーを巻き、顔タイプに合ったピアスを付ける。いちばん基本の形です。コートの色が似合う色から外れていても、首元のマフラーで顔まわりの色は直せます。
2つめは、首元から決める組み方です。その日に着たい似合う色のマフラーやタートルを先に選び、それに合う色のコートを手持ちから選びます。コートの形は骨格に合ったものの中から。色の気分が先にある日に向いています。
3つめは、小物から決める組み方です。その日に付けたいピアスや眼鏡、帽子を先に選び、それと釣り合う首元の柄を選び、最後にコートを選びます。顔まわりの印象を先に固めたい日、人と会う予定がある日に向いています。
どの組み方でも、層ごとの担当は変わりません。入り口が違うだけで、最後には同じ配り方に収まります。
平日の朝に、3分で組む手順
忙しい朝は、3つの組み方を考える余裕がないこともあります。そういう日のために、決める順番を固定しておくと便利です。
最初の1分で、その日の外の気温と予定から、コートを決めます。骨格に合ったコートが2〜3枚あれば、その中から天気で選ぶだけです。次の1分で、首元を決めます。コートの色を見て、似合う色のマフラーかタートルの中から、コートと喧嘩しないものを1つ選びます。最後の1分で、小物を決めます。首元の柄や色と釣り合う、顔タイプに合ったピアスや眼鏡を選びます。
この順番なら、外側から内側へ、大きいものから小さいものへ決めていくことになります。大きいものから決めると、あとから選ぶものの選択肢が自然に絞られるので、迷う時間が短くなります。真ん中のニットとパンツは、前の晩にコートと合わせて決めておくと、朝はこの3分だけで済みます。
買い足すなら、どの層からか
冬服を買い足すとき、どの層から足すかで、診断の結果の使いやすさが変わります。
いちばん効くのは、首元の層です。マフラーやストール、タートルネックは面積が小さく、価格の幅も広く、似合う色を見つけやすい。手持ちのコートがどんな色でも、首元を似合う色にするだけで、顔まわりはパーソナルカラーの結果どおりになります。冬の初めに1枚足すなら、首元からがおすすめです。
次に効くのは、外側の層です。コートは面積が大きく、骨格の結果が全身の印象に直結します。手持ちのコートが骨格に合っていないと感じるなら、ここを替えると装い全体が整います。ただし、コートは選ぶ時間も費用もかかるので、首元を整えてからでも遅くありません。
小物の層は、手持ちを見直すだけで足りることが多いです。顔タイプに合ったピアスや眼鏡がすでにあれば、それを冬にも使えばいい。帽子や手袋など冬だけの小物を足すときに、顔タイプの結果を思い出してください。
買う前に確かめる、3つの質問
冬服を1枚買う前に、次の3つを自分に聞いてみてください。1つめは、この服はどの層に入るのか。外側か、真ん中か、首元か、小物か、足元か。2つめは、その層の担当の診断の結果に、この服は合っているか。3つめは、ほかの層の手持ちと組んだとき、担当の分け方が崩れないか。
1つめの答えがはっきりしない服は、たいてい着る場面が少なくなります。どの層の服なのかが決まらないまま買うと、何と組めばいいかもわからないからです。2つめの答えが「合っていない」なら、色や形が好きでも、その層で使うのは難しいと考えてください。3つめは、たとえば首元に巻くつもりのマフラーが、手持ちのコートの襟と重なって顔に触れないか、といったことを確かめます。
3つとも答えが出た服は、冬の装いの中で必ず居場所があります。似合う服診断の結果は、服を減らすためではなく、買った服の居場所を先に決めるために使う。冬の重ね着は、その考え方がいちばん生きる季節です。
春になって層が減るときの戻し方
冬の担当の分け方は、層が減る季節には少し形を変えます。春先にコートを脱ぎ、マフラーを外すと、外側の層はジャケットやカーディガンになり、首元の層はシャツやブラウスの襟だけになります。
このとき、担当を無理に残す必要はありません。外側の担当は骨格のまま、1つ内側の服に移します。首元の担当は、マフラーがなくなったぶん、トップスの襟まわりの色に移します。小物の担当は変わりません。冬に書いた5行のメモは、行の中身を入れ替えるだけで、春にもそのまま使えます。
層がもっと減る季節には、1枚の服の中で、胴は骨格、襟まわりは色、飾りは顔タイプ、と分けることになります。冬に層ごとに分けて考える練習をしておくと、1枚の服の中での分け方も自然にできるようになります。冬は、似合う服診断の結果を自分のものにするための、いちばんよい練習の季節です。
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よくある問い
- Q. 骨格・パーソナルカラー・顔タイプの結果がばらばらで、冬服が選べません
- 3つを1枚の服に全部入れようとすると、ばらばらに感じます。冬は服が3〜4層に重なるので、層ごとに担当を分けてください。いちばん外側のコートは骨格、顔に触れる首元はパーソナルカラー、ピアスや眼鏡、マフラーの柄など目に近い小さいものは顔タイプ。1つの層では1つの診断にだけ従えばいいので、ぶつかることがなくなります。
- Q. 診断を1つしか受けていません。それでも使えますか
- 使えます。受けた診断の担当の層だけを、結果に合わせて選んでください。たとえば骨格診断だけなら、コートの形と丈を結果に合わせます。首元と小物は、今までどおり自分の好みで選んで構いません。ほかの診断を受けるかどうかは、担当していない層で困っているかどうかで決めれば十分です。
- Q. 室内でコートを脱ぐと、全体がちぐはぐになります
- コートを脱ぐと、いちばん外側の層がニットやカーディガンに変わります。そのときは、骨格の担当をコートからニットに移してください。ニットの形と編み地の厚さを骨格に合わせて、色はパーソナルカラー、ニットの襟の形や飾りは顔タイプ。外側の担当が1つ内側に移るだけなので、コートを着ているときと同じ考え方で組めます。
- Q. 似合う服診断の結果は、春夏と冬で変わりますか
- 結果そのものは変わりません。変わるのは使い方です。春夏は服が1〜2層なので、1枚の服の中に3つの診断を入れる必要があります。冬は層が増えるぶん、担当を分けられる余裕ができます。冬のほうが、診断の結果は使いやすい季節だと考えて構いません。
— メグラシ編集部





