コートが似合わない|骨格・顔タイプ・PCのどれで外れたかを鏡で分ける

コートを着て似合わないと感じたら、外れているのは3か所のどれかです。肩と丈と生地の厚みは骨格、襟と飾りは顔タイプ、首元の色と光り方はパーソナルカラー。
どこで外れたかは、鏡の前で顔・肩・裾の順に3秒ずつ見れば分かります。最初に違和感が出た場所が、外れた診断を教えてくれます。顔の色が変わるならパーソナルカラー、顔の印象と襟がぶつかるなら顔タイプ、肩や裾に違和感があるなら骨格です。
コートは、秋冬の服の中でいちばん大きな面で、人前でも脱がずに過ごす時間が長い1枚です。そのぶん、少しの外れが1日じゅう目に入ります。この記事は、コートの違和感を3つの場所に分けて、直せるものから直していくための手順です。
結論:コートの外れは3か所。担当する診断が違う
| 感じること | 外れている場所 | 担当する診断 | 直せるか |
|---|---|---|---|
| 着られている・大きすぎる | 肩の縫い目の位置 | 骨格 | 直しにくい |
| 脚が短く見える・重い | 着丈と裾の位置 | 骨格 | 裾の重なりで調整できる |
| 体の線が消える・もたつく | 生地の厚みとハリ | 骨格 | ベルトや前の開け方で調整 |
| 顔が負ける・疲れて見える | 襟の大きさと形 | 顔タイプ | 襟の立て方で直せる |
| 甘すぎる・硬すぎる | ボタン・ベルト・飾り | 顔タイプ | 小物で寄せられる |
| 顔がくすむ・老けて見える | 首元に来る色 | パーソナルカラー | 首元で直せる |
| 顔だけ浮く・服が前に出る | 色の明るさ・光り方 | パーソナルカラー | 首元とインナーで直せる |
**いちばん直しにくいのは肩です。**肩の縫い目の位置は、着てから変えられません。試着の段階では、肩をいちばん先に見てください。反対に、首元の色は、マフラーやインナーでいくらでも変えられます。
3秒の見分け|顔・肩・裾の順に見る
全身が映る鏡の前に立ち、コートの前を閉めて、上から順に3秒ずつ見てください。
| 順番 | 見る場所 | こう見えたら | 外れ |
|---|---|---|---|
| 1 | 頬と目の下 | 黄ばむ・青白い・影が濃い | パーソナルカラー |
| 2 | 顔と襟の境目 | 襟ばかりが目に入る | 顔タイプ(襟が大きい・強い) |
| 3 | 顔と襟の境目 | 襟が頼りなく、顔だけがはっきり | 顔タイプ(襟が小さい・弱い) |
| 4 | 肩先 | 縫い目が肩先から2cm以上落ちている | 骨格(肩) |
| 5 | 腰のまわり | 布がもたつく、または張りつく | 骨格(生地) |
| 6 | 裾 | 膝のあたりで止まり、脚が短く切られる | 骨格(丈) |
| 7 | 全身 | コートだけが目立って、人が見えない | 骨格か顔タイプ |
見る順番を顔から始めるのは、顔の色の変化がいちばん先に目に慣れてしまうからです。最初の3秒で顔の色を見て、慣れる前に判定してください。
コートが失敗しやすい理由|いちばん大きな面で、脱がない
コートは、首元から膝の近くまでを1枚で覆います。上半身の服なら顔の下の一部を占めるだけですが、コートは全身の半分以上を占めます。面が大きいぶん、色も形も、少しのずれが全身の印象に広がります。
そのうえ、コートは3つの診断のすべてが関わる珍しい1枚です。肩と丈と生地は体の骨組みに関わるので骨格の担当、襟は顔のすぐ下に来るので顔タイプの担当、首元に大きく広がる色はパーソナルカラーの担当です。
1つの診断だけで選ぶと、残りの2つのどこかで外れやすくなります。これから買う1着を2つの診断で選ぶ手順は秋冬コートを骨格と顔タイプで選ぶ|形は骨格、襟とボタンは顔で決めるにあります。この記事は、すでに着てみて違和感があるときに、どこで外れたかを見分ける側の話です。骨格どおりに選んだのに顔が負ける、色は合っているのに着られている感じがする。コートの「なんとなく似合わない」は、たいていこの取りこぼしから生まれます。
骨格で外れる①|肩の縫い目の位置
コートの肩は、着てから直すことができない場所です。肩の縫い目が肩先からどれだけずれているかで、着られているかどうかがほぼ決まります。
| 肩の縫い目の位置 | 見え方 | 合いやすい骨格 |
|---|---|---|
| 肩先ちょうど | きちんとした印象 | ストレート |
| 肩先から0〜1cm内側 | 小さくまとまる | ウェーブ |
| 肩先から2〜5cm外(落ち感のある肩) | ゆったりこなれる | ナチュラル |
| 肩先から2cm以上外(落ち感のない硬い肩) | 大きすぎて着られている | どの骨格でも外れやすい |
| 肩先より内側に食い込む | 窮屈で動きにくい | どの骨格でも外れやすい |
肩の外れで多いのは、もともと肩を落として作られたコートを、ストレートやウェーブの人が着たときです。ナチュラルの人には自然に見える落ちた肩が、ほかの骨格の人には、ひと回り大きいサイズを着ているように見えます。
骨格で外れる②|着丈と裾の位置
裾がどこで止まるかで、脚の見え方と全身の釣り合いが変わります。
| 裾の位置 | 見え方 | 合いやすい骨格 |
|---|---|---|
| 腰骨のあたり(短め) | 軽く、重心が上がる | ウェーブ |
| 太ももの中ほど | すっきり | ストレート・ウェーブ |
| 膝の少し上 | きちんとまとまる | ストレート |
| 膝ちょうど | 脚が中途半端に切られやすい | どの骨格でも注意 |
| 膝下〜ふくらはぎ | 縦に長く落ち着く | ストレート・ナチュラル |
| くるぶし近くのロング | 布の量が多く、重い | ナチュラル |
膝ちょうどで止まるコートは、脚をいちばん長い場所で切るので、どの骨格でも脚が短く見えやすくなります。膝の少し上か、膝下10cm以上か、どちらかにずらすと釣り合いが戻ります。
丈を見るときは、よく履く靴を履いて鏡の前に立ってください。ヒールのある靴と平らな靴では、裾から床までの長さが3〜5cm変わります。その差だけで、膝ちょうどに見えていた裾が膝の少し上に見えることもあります。試着室で借りた靴ではなく、ふだんの靴に近い高さで確かめると、買ったあとのずれが減ります。
裾の位置は、合わせるボトムスとの重なりでも変わります。コートの裾からスカートが5cmだけのぞく、パンツの裾とコートの裾の間に脚が少し見える。重なり方の細かい調整は、手持ちのコートでもできるところです。
骨格で外れる③|生地の厚みとハリ
同じ形のコートでも、生地の厚みとハリで、体の上での見え方が変わります。
| 生地 | 見え方 | 合いやすい骨格 |
|---|---|---|
| 目の詰んだハリのあるウール | 形がきれいに出る | ストレート |
| 薄くやわらかいウール・起毛 | やさしく体に沿う | ウェーブ |
| 厚手で表面に凹凸のあるツイード | 素材感が前に出る | ナチュラル |
| 毛足の長い起毛(ファー調) | ふくらみが出る | ウェーブ(短い丈のみ) |
| ハリの強い撥水素材 | 硬く、四角く見える | ストレート・ナチュラル |
| とろみのある薄手素材 | 落ち感が出る | ウェーブ |
骨格ストレートの人が厚手の毛足の長い生地を着ると、上半身に厚みが重なって、着ぶくれして見えやすくなります。骨格ウェーブの人がハリの強い厚手の生地を着ると、生地に体が負けて、着られている感じが出ます。
生地の外れは、中に着る服の厚みでも強まったり弱まったりします。厚手のコートに厚手のニットを重ねると、腕まわりと胸まわりに布が重なって、生地の外れが目立ちます。試着のときは、冬にいちばんよく着るニットを着て行くか、同じくらいの厚みの服を店で借りて重ねてください。
骨格タイプ別に起きやすい外れ
| 骨格 | 起きやすい外れ | 見直すところ |
|---|---|---|
| ストレート | 厚手で毛足が長く、着ぶくれする | 目の詰んだ生地へ |
| ストレート | 肩の落ちたゆったり型で、大きく見える | 肩の縫い目が肩先に合うものへ |
| ウェーブ | ロング丈で重心が下がり、コートだけが歩いて見える | 腰〜太もも中ほどの丈へ |
| ウェーブ | ハリの強い厚い生地に負ける | やわらかい生地へ |
| ナチュラル | 小さくきちんとした形で窮屈に見える | 肩の落ちたゆったり型へ |
| ナチュラル | 薄くつるりとした生地で骨の強さだけが出る | 表面に凹凸のある生地へ |
骨格ごとのコートの選び方は、骨格ナチュラルのコートや骨格が混合タイプのコート|肩は上半身、丈は下半身の結果で選ぶにも詳しく書いています。
顔タイプで外れる①|襟の形と大きさ
襟は、顔のすぐ下に来る、コートの中でいちばん目立つ部分です。襟の大きさと形が顔の印象と合わないと、顔が負ける、あるいは顔だけが浮きます。
| 襟 | 印象 | 合いやすい顔タイプの傾向 |
|---|---|---|
| 大きく広いテーラード襟 | 大人っぽく、直線的 | 大人顔・直線が多い顔 |
| 小さめのテーラード襟 | きちんとして、軽い | 子供顔・直線が多い顔 |
| 丸みのある小さな襟 | かわいらしく、やわらかい | 子供顔・曲線が多い顔 |
| ショールカラー(丸く大きな襟) | 華やかで、やわらかい | 大人顔・曲線が多い顔 |
| 襟なし(ノーカラー) | すっきり、やさしい | 曲線が多い顔 |
| 立ち襟・スタンドカラー | 凛として、硬い | 直線が多い顔 |
| フード付き | カジュアルで、若い | 子供顔 |
子供顔で曲線の多い顔立ちの人が、大きく広いテーラード襟を着ると、襟の重さに顔が負けて、疲れて見えやすくなります。大人顔で直線の多い顔立ちの人が、丸い小さな襟を着ると、甘さが顔立ちとかみ合わず、ちぐはぐに見えます。襟の選び方は顔タイプ別コートの襟|ノーカラーかステンカラーかテーラードかにまとめています。
顔タイプで外れる②|ボタン・ベルト・飾り
襟の次に顔の印象と関わるのが、ボタンやベルトなどの細部です。
| 細部 | 甘さ・硬さの向き | 外れやすい組み合わせ |
|---|---|---|
| 大きな丸いボタン | 甘い | 直線の多い大人顔 |
| 小さな金属のボタン | 硬い、きちんと | 曲線の多い子供顔(量が多いと) |
| 共布のベルト | やわらかい | ほぼ誰にでも合う |
| 太い革のベルト | 強い | 子供顔・曲線の多い顔 |
| 肩章・大きなポケット飾り | 強い、かっちり | 曲線の多い顔 |
| リボン結びの襟 | 甘い | 直線の多い顔 |
細部の外れは、ボタンを付け替えたり、ベルトを外したりすることで直せます。ボタン1つの印象でも、顔から近い位置にあるほど影響が大きくなります。いちばん上のボタンの大きさと形を見てください。
ボタンを付け替えるときは、今のボタンと同じ直径のものを選んでください。ボタン穴の大きさは変えられないので、直径が変わると留まらなかったり、すぐに外れたりします。形と素材だけを変えるなら、丸い樹脂のボタンを小さな金属のボタンに、あるいはその逆に替えるだけでも、コート全体の甘さと硬さが動きます。
顔タイプ別に起きやすい外れ
| 顔の印象 | 起きやすい外れ | 見直すところ |
|---|---|---|
| 子供顔・曲線が多い | 大きな襟に顔が負ける | 小さな襟か襟なしへ |
| 子供顔・直線が多い | 甘い飾りで幼くなりすぎる | 小さく直線的な襟へ |
| 大人顔・曲線が多い | 硬い立ち襟でちぐはぐ | ショールカラーやゆるい襟へ |
| 大人顔・直線が多い | 丸い小さな襟で甘さが浮く | 大きめのテーラード襟へ |
| どちらとも言えない | 襟の大きさで印象が揺れる | 中くらいのステンカラーへ |
顔タイプの外れは、髪型でも強まったり弱まったりします。髪をまとめて首元が空くと、襟の大きさと形がそのまま顔の横に並びます。髪を下ろして襟に髪がかかると、襟の印象が半分ほどに弱まります。襟が強すぎると感じるコートは、髪を下ろして着る日に回し、襟が頼りないコートは、髪をまとめて首元を見せる日に着ると、手持ちのまま外れを小さくできます。
パーソナルカラーで外れる①|首元に来る色
コートの色は、首元から胸にかけて大きく広がります。この面の色が顔の下で働くので、色の外れはコートでいちばん強く出ます。
| 首元に来る色の外れ | 顔に起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 寄りが逆(黄みと青み) | 頬が黄ばむ・青白くなる | 首元に自分の寄りのマフラー |
| 1段暗い | 目の下の影が深く、老けて見える | 明るい色のインナーを首元にのぞかせる |
| 1段明るい | 顔だけが浮く、コートだけが前に出る | 中くらいの色のマフラーを挟む |
| 濁りが多い | 顔がくすむ | つやのあるマフラーや小物を顔のそばに |
| 鮮やかすぎる | コートの色に顔が負ける | 落ち着いた色のマフラーで面積を減らす |
コートの色は、顎の下20cmほどの範囲で顔に効きます。前を閉めたときと開けたときでも、首元に来る色の面積が変わります。前を閉めると胸まで1色になり、色の外れが強く出ます。前を開けて中の服が縦にのぞくと、コートの色の面積が半分ほどになり、外れがやわらぎます。色の選び方はコートの色はパーソナルカラーで選ぶ|顔の下20cmで決まるにまとめています。
パーソナルカラーで外れる②|素材の光り方
同じ色でも、生地の表面の光り方で、顔に返ってくる光が変わります。
| 表面 | 光り方 | 外れやすいタイプ |
|---|---|---|
| つやのある目の詰んだウール | 光を強めに返す | ブルベ夏(強すぎると硬い) |
| 起毛でやわらかいウール | 光を散らす | ブルベ冬(輪郭がぼやける) |
| 乾いた表面の厚手の生地 | 光を吸う | イエベ春(顔が沈む) |
| 撥水素材の光沢 | 光がつるりと跳ね返る | イエベ秋(安っぽく見えやすい) |
| ツイードの混ざった糸 | 明るさがまだらになる | ブルベ冬(はっきりさが消える) |
色は合っているのに顔が沈むときは、表面の光り方を疑ってください。起毛やツイードは、澄んではっきりした色が得意な人の顔を、少しぼやけさせることがあります。
光り方は、晴れた日の外で見るといちばんはっきり分かります。室内では同じように見えた2着でも、外の光の下では、1着は顔に光を返し、もう1着は光を吸って顔を暗くすることがあります。試着のときに外の光が入る場所へ移れないなら、窓際で顔の片側に光を当てて、コートの表面がどれだけ光を返すかを見てください。
パーソナルカラー別に起きやすい外れ
| タイプ | 起きやすい外れ | 見直すところ |
|---|---|---|
| イエベ春 | 暗く濁った秋冬色で顔が沈む | キャメル・明るい茶・アイボリーへ |
| ブルベ夏 | 真っ黒や鮮やかな色で服が前に出る | グレー・灰みの紺・ローズブラウンへ |
| イエベ秋 | 明るく青み寄りの色で顔が薄い | キャメル・こげ茶・カーキへ |
| ブルベ冬 | 中くらいの明るさの濁った色で沈む | 黒・濃紺・白へ |
どのタイプでも、秋冬のコートはキャメル、グレー、黒、紺、ベージュの5色あたりから選ぶことが多くなります。この5色は、どれも寄りの幅が広い色です。同じキャメルでも赤みの強いものと黄みの強いもの、同じグレーでも茶を含むものと青を含むものがあります。色の名前ではなく、首元に当てたときの顔の変化で選んでください。
2か所以上外れているとき|直す順番
違和感が2か所以上あるときは、直しにくいものから順に見てください。
- 肩の縫い目を見る。2cm以上ずれていたら、ほかを直しても違和感が残る
- 着丈を見る。膝ちょうどなら、ボトムスとの重なりで調整を試す
- 襟を見る。立てる・寝かせる・マフラーで覆う、で印象を動かす
- 首元の色を見る。マフラーかインナーで、顔のすぐ下の色を入れ替える
- 細部を見る。ボタンやベルトを付け替える・外す
**肩が外れているコートは、ほかをどれだけ直しても着られている感じが残ります。**手持ちのコートで肩が外れているなら、前を開けて縦の線をつくる、ベルトで腰の位置を示す、のどちらかで、肩の大きさから視線をそらしてください。
反対に、肩と丈が合っていて、襟と色だけが外れているコートは、小物だけでほとんど直せます。買い直す前に、マフラーとインナーで試してください。
買い直さずに直す|骨格の外れ
| 外れ | 直し方 |
|---|---|
| 肩が大きく、着られている | 前を開けて縦の線をつくる |
| 肩が大きく、着られている | ベルトで腰の位置を示す |
| 袖が長い | 袖を1回折って手首を出す |
| 丈が膝ちょうどで脚が短い | ボトムスを長めにして裾と重ねる |
| 生地が厚くもたつく | 中のニットを薄手に替える |
| 生地に体が負ける | ベルトやバッグで重心をつくる |
袖を1回折って手首を出すのは、多くの外れにやわらかく効く方法です。手首は体の中で細い場所なので、少し見えるだけで、コートの大きさとの対比ができて、着られている感じが減ります。
袖を折るのが難しい厚い生地なら、袖口を少したくし上げて、中のニットの袖口を1cmほどのぞかせてください。手首が見えなくても、コートの袖口とニットの袖口の段差ができるだけで、袖の長さが区切られて、手元が軽く見えます。
買い直さずに直す|顔タイプの外れ
襟の外れは、襟の扱い方で直せます。
| 外れ | 直し方 |
|---|---|
| 大きな襟に顔が負ける | 襟を寝かせ、マフラーで襟の一部を覆う |
| 襟が小さく頼りない | 襟を立てて首元に高さをつくる |
| 襟が硬くちぐはぐ | やわらかい素材のマフラーを巻く |
| 甘い飾りで幼い | ボタンを小さく直線的なものに付け替える |
| かっちりしすぎる | 共布のベルトを外すか、ゆるく結ぶ |
マフラーは、襟の外れを直すのにいちばん使いやすい道具です。襟の上に1枚かぶせると、顔のすぐ下の形が襟からマフラーに入れ替わります。
巻き方でも印象が変わります。首にぐるりと巻いて結び目を前に出すと、丸みとやわらかさが足されます。首に掛けて両端をまっすぐ下ろすと、縦の線が入って直線的な印象になります。顔が負けるなら丸く巻いて量を顔の下に集め、顔立ちと襟の甘さがちぐはぐなら、まっすぐ下ろして線を足してください。
買い直さずに直す|パーソナルカラーの外れ
色の外れは、顔のすぐ下に来る色を入れ替えれば直ります。
| 外れ | 首元に入れる色 |
|---|---|
| イエベの人が青み寄りのコート | 生成り・キャメル・べっこう色の小物 |
| ブルベの人が黄み寄りのコート | 白・グレー・ローズ系のマフラー |
| 暗すぎて顔が沈む | 明るいインナーを首元から指2本ぶん |
| 明るすぎて顔が浮く | 中くらいの明るさのマフラー |
| 濁りで顔がくすむ | つやのあるスカーフ |
マフラーやインナーで首元に入れる色は、コートの色より顔に近い位置にあります。顔から近いほど効くので、コートの色が外れていても、首元の色が合っていれば、顔の印象はほぼ首元の色で決まります。
ただし、首元の色だけを合わせても、コートの面が大きく残っていると、全身で見たときに色のちぐはぐさが出ることがあります。鏡から2m離れて全身を見たときに違和感が残るなら、バッグや靴にも首元と同じ系統の色を1つ置いてください。首元と足元に同じ系統の色があると、コートの色がその間の面として落ち着きます。
インナーとの組み合わせで起きる外れ
コートは、中に着るものとの組み合わせでも外れます。
| 組み合わせ | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| タートルネックと大きな襟 | 首まわりに量が集まって重い | 襟なしのコートか、Vネックのインナーへ |
| フード付きの服と襟付きコート | 襟とフードが重なってもたつく | フードは外に出さない |
| 厚手のニットと細身のコート | 腕と肩がきつく見える | 薄手のニットへ |
| 丈の長いニットと短いコート | ニットの裾がはみ出す | ニットの裾を入れるか、丈をそろえる |
| 淡い色のインナーと暗いコート | 首元だけが白く浮く | 中くらいの明るさを挟む |
秋の始まりと真冬で、外れ方が変わる
同じ人でも、10月の薄手のコートと、12月の厚手のコートでは、外れやすい場所が違います。季節の中で、どの診断の外れに気をつけるかが移っていきます。
| 時期 | よく着るコート | 外れやすい場所 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 10月 | 薄手のトレンチ・ステンカラー | 襟と色 | 首元が空くので、襟と色がそのまま顔に出る |
| 11月 | 中厚のウール | 肩と生地 | 中に着るニットが厚くなり、肩と腕がきつくなる |
| 12〜1月 | 厚手のウール・ダウン | 丈と生地 | 面が大きくなり、重さと丈の釣り合いが出る |
| 2〜3月 | 中厚に戻る | 色 | 季節の明るさに対してコートの色が暗く見える |
10月の薄手のコートは、中に着る服も薄く、首元が大きく空いています。この時期は、襟の形とコートの色が、顔のすぐ下で直接働きます。顔タイプとパーソナルカラーの外れがいちばん出やすい時期です。
真冬の厚手のコートは、面が大きく、生地も重くなります。首元はマフラーで埋まるので、色と襟の外れはやわらぎますが、そのかわり、肩と丈と生地の外れが全身に広がります。真冬のコートを選ぶときは、骨格の3か所を先に見てください。
人に見てもらうときの聞き方
自分で見分けがつかないときは、人に見てもらうのも1つの方法です。ただし、「似合う?」とだけ聞くと、答えは好き嫌いや気づかいに寄りがちです。
聞くときは、場所を1つに絞ってください。「肩が大きく見えない?」「襟と顔、どっちが先に目に入る?」「顔色、さっきの服と比べてどう?」。場所を決めて聞くと、相手も見る場所が決まるので、答えが具体的になります。
見てもらう距離は、2mほど離れてもらうのが目安です。ふだん人と会うときの距離から見た印象が、そのコートの実際の働きです。近くで見てもらうと、顔色の細かい変化には気づいてもらえても、全身の重さや丈の釣り合いは見落とされやすくなります。
着られていると感じるとき
「コートに着られている」と感じるときは、たいてい骨格の外れです。肩の縫い目が大きく落ちている、生地が厚く体の線がどこにもない、丈が長すぎて全身がコートで埋まる。どれも、コートの面積と重さが体を上回っている状態です。
直すときは、体の線が見える場所を1つつくってください。前を開けて中の服を縦に見せる。ベルトで腰を示す。袖を折って手首を出す。どれか1つで、コートの中に人の輪郭が戻ります。
それでも着られている感じが残るなら、肩が外れている可能性が高いので、次に買うときは肩の縫い目を最優先で確かめてください。
老けて見えると感じるとき
「コートを着ると老けて見える」ときは、パーソナルカラーか顔タイプの外れであることが多いです。
色の場合は、首元の色が1段暗いか、濁っているときに、目の下や口元の影が深く見えて疲れた印象になります。顔タイプの場合は、大きくかっちりした襟が顔の印象より強く、顔が負けて疲れて見えます。
見分けるには、コートを着たまま首元に明るい色のマフラーを当ててください。マフラーで違和感が消えるなら色の外れ、マフラーを当てても襟ばかりが目に入るなら襟の外れです。
もう1つ、老けて見える原因になりやすいのが、コートの表面の状態です。毛玉が出ている、袖口や襟の縁がすれて白っぽくなっている、肩の形が崩れている。こうした傷みは、色や形が合っていても、全身を疲れた印象に寄せます。似合わなくなったと感じたコートは、診断で見る前に、表面と縁の状態も確かめてください。毛玉を取り、ハンガーを肩の形に合ったものに替えるだけで、印象が戻ることがあります。
どちらとも取れるとき①|骨格と顔タイプの答えが逆
骨格ではかっちりした形が合うのに、顔はやわらかい。骨格ではやわらかい形が合うのに、顔ははっきりしている。こうした答えのずれは、コートでいちばん強く出ます。
この場合は、担当を分けてください。肩と丈と生地は骨格の答えに従い、襟と飾りは顔タイプの答えに従います。たとえば、骨格ストレートで子供顔の人なら、肩が肩先に合った目の詰んだウールのコートで、襟は小さめのものを選ぶ。形と襟を別々に決めれば、両方の答えを1枚の中で生かせます。
答えが逆の人の考え方は、骨格診断どおりの服が似合わない|顔が負けるか服が浮くかで直す場所でも扱っています。
どちらとも取れるとき②|試着室では似合い、外では重い
試着室では似合っていたのに、外で着ると重く見える。これは、試着室の鏡と外の光の違いから起きやすい食い違いです。
試着室は、近い距離の鏡と、明るく黄みのある照明で見ることが多い場所です。近い距離では顔と襟に目が行き、全身の重さや裾の位置は見えにくくなります。外では、人から2m以上離れて見られることが多く、全身の面の大きさと丈の釣り合いが目に入ります。
試着のときは、鏡から2m離れて全身を見てください。店の入り口近くなど、外の光が入る場所に移って見られるなら、さらに確かです。
どちらとも取れるとき③|去年は似合ったのに、今年は似合わない
同じコートなのに、去年は似合って今年は似合わない。コートが変わっていないなら、変わったのはまわりです。
| 去年から変わったこと | 起きやすいこと | 直し方 |
|---|---|---|
| 髪を短くした | 首元が空いて、襟が目立つ | マフラーで首元を埋める |
| 髪を暗くした | 明るいコートで顔が浮く | 首元に中くらいの色を挟む |
| よく履くボトムスの丈が変わった | 裾との重なりが崩れる | コートの裾とボトムスの裾の差を見直す |
| よく履く靴が変わった | 足元が軽くなり、コートだけ重い | 靴に重さを足す |
まず、この4つを去年と比べてください。多くの場合、コートを替えなくても、変わったものに合わせて1か所直すだけで、去年の釣り合いに戻ります。
試着室で外さないための確かめ方
| 確かめること | 試着室ですること | 見送る目安 |
|---|---|---|
| 肩 | 腕を下ろして、縫い目と肩先の差を指で測る | 硬い肩で2cm以上ずれる |
| 丈 | 手持ちのボトムスで裾の重なりを想像する | 膝ちょうどで止まる |
| 生地 | 腕を前に伸ばして、背中のつっぱりを見る | 動くと突っぱる、またはもたつく |
| 襟 | 顔と襟を同時に見て、どちらが先に目に入るか | 襟が先に目に入る |
| 色 | 首元の色を顎の下で3秒見る | 頬が黄ばむ・青白い・影が濃い |
| 全身 | 鏡から2m離れて見る | コートだけが目に入る |
手持ちのコートを分ける
| 入れる場所 | 入れるコート | 使い方 |
|---|---|---|
| そのまま着る | 3か所とも外れていない | そのまま |
| 首元を足して着る | 色の外れだけ | 自分の色のマフラーやインナーと |
| 襟を扱って着る | 襟の外れだけ | 襟を立てる・寝かせる・覆う |
| 体の線を足して着る | 骨格の外れが軽い | ベルト・袖の折り返し・前を開ける |
| 場面を絞る | 肩の外れがある | 短い外出や、脱ぐ時間が長い日に |
| 手放しを考える | 肩と色と襟が全部外れている | 一季節着なければ手放す |
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よくある問い
- Q. コートを着ると着られている感じがします
- 多くは骨格の外れです。肩の縫い目が肩先から2cm以上外に落ちている、着丈が膝のあたりで止まって脚が短く切られて見える、生地が厚すぎて体の線が消える、のどれかが起きています。肩は直せないので、試着の段階でいちばん先に見てください。手持ちのコートなら、ベルトで腰の位置を示す、袖を1回折って手首を出す、前を開けて縦の線をつくる、のどれかで着られている感じがやわらぎます。
- Q. コートを着ると老けて見えます
- 顔タイプかパーソナルカラーの外れであることが多いです。子供っぽさや曲線が顔の特徴に多い人が、大きくかっちりした襟のコートを着ると、襟の重さに顔が負けて疲れて見えます。また、首元に来る色が1段暗い、あるいは濁っていると、目の下の影が深く見えます。襟を寝かせて小さく見せる、首元に明るい色のマフラーやインナーをのぞかせる、のどちらかで戻ることが多いです。
- Q. 骨格では似合うコートなのに、顔が負けて見えます
- 骨格と顔タイプの答えが逆を向いているときに起きます。肩と丈は骨格に合っていても、襟の大きさや形が顔の印象と合っていない状態です。この場合は、形は骨格に合わせたまま、襟だけを顔タイプに寄せてください。襟を立てる・寝かせる・マフラーで覆う、のどれかで、顔のすぐ下の印象を動かせます。次に買うときは、同じ形で襟の小さいものを探すと失敗が減ります。
- Q. 去年は似合ったコートが今年は似合いません
- コートは変わっていなくても、髪の長さや色、合わせるインナー、よく履く靴が変わっていることがよくあります。髪を切って首まわりが空いた、髪を暗くした、ボトムスの丈が変わった。まずこの3つを去年と比べてください。髪が短くなって襟が目立つようになったならマフラーで首元を埋める、ボトムスの丈が変わったなら裾との重なりを見直す、というように、変わったものに合わせて直します。
— メグラシ編集部





