「イエベ春の顔立ち」という分類はない|色みと顔の形を、別々に測って合わせ直す

「イエベ春の顔立ち」という分類は、ありません
色みが同じ人の中に、顔の縦÷横が1.5以上の人も1.3未満の人も、同じように含まれます。逆も同じで、顔の形が近い人どうしで肌の色みが揃うことはありません。この2つは、互いに相手を決めていません。
だから「イエベ春の顔立ち」を探しても、答えの一覧は出てきません。出てくるのは、色みの説明と顔の形の説明が混ざった文章です。
この記事は一覧を作りません。あなたの色みとあなたの顔の形を、別々に測って並べ直すための記事です。組み合わせごとの答えを先に見たい場合はイエベ春×顔タイプの掛け合わせの側にまとまっています。
なぜ2つが混ざるのか|説明に同じ言葉が使われているから
原因は、どちらの説明にも同じ印象の言葉が並ぶことです。明るい、華やか、若々しい、柔らかい。読む側からは、同じ言葉が出てくれば同じものを指しているように見えます。
けれど、同じ言葉が指しているものは別々です。
| 出てくる言葉 | 色みの側では | 顔の形の側では |
|---|---|---|
| 明るい | 肌が光を返す量が多く、影が薄い | 目の縦横比が大きく、目から下が短め |
| 華やか | 彩度の高い色が肌の上で濁らない | 頬骨からあごへの線に角度がある |
| 若々しい | 黄みが乗ってくすみが出にくい | 目からあご先までが顔の縦の50%未満 |
| 柔らかい | 色と色の境目が肌の上でぼける | 輪郭とパーツの線に直線が少ない |
| 澄んだ | 灰みが少なく、色が沈まない | 顔の中の余白の分布が均一 |
| 落ち着いた | 明度が下がっても顔が負けない | 目からあご先までが顔の縦の55%以上 |
言葉が重なっているだけで、測っている対象は違います。ここが分かれば、あとは測り方を2つに分けるだけです。
測るものが違う|色みは反射、顔の形は距離
色みで見ているのは、肌と瞳と髪が光をどう返すかです。使う道具は白い紙と自然光で、答えは色の名前で返ってきます。
顔の形で見ているのは、パーツとパーツの距離と、線が直線か曲線かです。使う道具は正面写真1枚と定規で、答えは数字と比率で返ってきます。
- 色み:面積のあるものに効く。ベースメイクの明るさ、髪の根元、顔の下15cmに入る布
- 顔の形:線のあるものに効く。襟の弧や斜線、顔まわりの毛束、チークの向き、リップの輪郭
顔タイプという分類そのものの中身は顔タイプ診断とはにあります。ここでは、色みの側と混ぜないことだけを扱います。
色みを確かめる|白い紙を基準に4項目・3分
窓から1m以内、正午前後、照明は消します。手元にコピー用紙を1枚。この条件を揃えないと、同じ人でも結果が変わります。
①|頬の影がどちらへ寄るか
白い紙をあごの下に水平に置き、10秒そのまま見ます。紙の白を基準に、頬のいちばん暗い部分が黄みに寄って見えるか、灰みに寄って見えるかを見てください。黄みに寄るなら暖色側です。
②|金と銀のどちらで境目が消えるか
金色の紙と銀色の紙をあごの下に交互に、5秒ずつ置きます。見るのはフェイスラインと首の境目です。境目がぼやけて見えるほうが合っている側で、金でぼやけるなら暖色側に一票入ります。
③|明るい色と暗い色のどちらで影が薄くなるか
明るいコーラルの紙と、暗い赤茶の紙を同じ位置に置き替えます。口元の左右に出る影が薄くなるほうを選んでください。明るい側で薄くなるなら、明度の高い色が向いています。
④|澄んだ色とくすんだ色のどちらで肌が均一に見えるか
澄んだオレンジの紙と、灰みを含んだベージュの紙で同じことをします。肌の凹凸が目立たなくなるほうが合っている側です。
暖色・高明度・澄んだ側の3つが揃うと、いわゆるイエベ春の範囲に入ります。項目ごとの色の選び方はイエベ春に似合う色、判定が割れる場合はイエベ春かブルベ夏かに手順があります。
顔の形を確かめる|正面写真1枚から4項目・3分
前髪を上げ、あごを引かず、目線を水平にして正面から1枚撮ります。同じ1枚で4つとも測れます。
①|顔の縦÷横
生え際の中央からあご先までの長さを、頬骨のいちばん張っている点の左右の幅で割ります。
- 1.5以上:縦が通っている側
- 1.3〜1.5:中間
- 1.3未満:横が出やすい側
②|目からあご先までが顔の縦に占める割合
左右の黒目の中心を結んだ線からあご先までの長さを、①で使った顔の縦で割ります。50%未満なら重心が下に少ない側、55%以上なら下に多い側、その間は中間です。
③|目の縦÷横
目を自然に開いた状態で、上まぶたの縁から下まぶたの縁までを、目頭から目尻までの幅で割ります。0.33以上なら曲線寄り、0.28未満なら直線寄りです。
④|あご先の丸み
あご先の輪郭に人差し指1本(約1.5cm)を当てます。丸みが指1本の幅に収まるなら曲線寄り、指2本ぶん以上にわたって緩やかに続くなら直線寄りです。
②と③④の組み合わせが、8分類の位置を決めます。分類そのものの当て方は顔タイプ8種の比較と16分割の自己判定に手順があります。中間に落ちた場合は中間の顔タイプへ。
2つの結果を1枚に並べる|掛け算にしない
並べ方は単純です。左に色みの4項目、右に顔の形の4項目を書き、線を引かないでください。
掛け算にして1つの名前にまとめると、どちらの基準も薄まります。実際の場面で必要なのは名前ではなく、いま決めようとしているのが面積なのか線なのかという判断だけです。
- 色を決める場面:色みの4項目だけを見る
- 形を決める場面:顔の形の4項目だけを見る
- 両方が同時に出てくる場面:先に形、あとから色
順番を形からにする理由は、形のほうが選択肢が少なく、先に決めると色の候補が自動的に絞れるためです。
どちらとも取れるとき①|「イエベ春と出たのに、似合わない」
いちばん多い相談がこれです。診断は済んでいて、紹介された色を買って、塗ったのに落ち着かない。
先に結論を書きます。多くは色ではなく、色と一緒に指定されている形が合っていません。 紹介されるメイクは「明るいコーラルを、丸く、頬の高い位置に」のように語られます。前半は色の話ですが、後半は顔の比率の話です。
3日で切り分ける
1日目は紹介されたとおりの色と形で通します。2日目は色をそのままにして、チークの中心とリップの輪郭だけを自分の比率に合わせます。3日目は形を1日目に戻し、色だけを1段階変えます。
| どの日で落ち着いたか | 原因 | 次にやること |
|---|---|---|
| 2日目 | 色は合っている。形が合っていない | 下の(a)へ。チーク・リップ・眉を比率で置き直す |
| 3日目 | 色みの範囲は合っているが、明度か彩度の寄せ方が違う | 下の(b)へ。同じ暖色の中で1段階動かす |
| どの日も変わらない | 顔だけで判定していた。襟か髪が別の色を出している | 下の(c)へ。顔の下15cmを先に揃える |
(a) 形が合っていない場合|置き直す3か所
チークの中心から決めます。黒目の外側の縁から真下におろした線と、小鼻の下端の高さの線が交わる点を基準点にしてください。
- 顔の縦÷横が1.5以上:基準点から内側へ1cm。高さは変えない
- 1.3〜1.5:基準点のまま
- 1.3未満:基準点から外側へ1cm、上へ1cm
チークの形は②で決まります。目からあご先までが顔の縦の50%未満なら直径4cm前後の円、55%以上なら縦2cm×横5cmの横長です。同じ色でも、円と横長では顔の中で読まれる線の向きが変わります。
リップの輪郭は③で決めます。目の縦÷横が0.33以上なら上唇の山を高さ2mmで残し、0.28未満なら山と山の間を高さ1mm以内で直線的につなぎます。ここを逆にすると、色が合っていても口元だけが浮きます。
眉は①で決めます。顔の縦÷横が1.5以上なら眉頭と眉山の高低差を3mm以内、1.3未満なら5mm以上。高低差だけを動かし、太さは変えないでください。
(b) 色みの中で寄せ方が違う場合
同じ暖色・高明度の範囲でも、明るさ寄りと鮮やかさ寄りで結果は変わります。判定は唇の上で行います。
下唇の左右に別々の色を置き、口角の外側に出る影を見てください。影が薄いほうが合っている側です。明るいほうで薄くなるなら明度を上げ、鮮やかなほうで薄くなるなら彩度を上げます。両方の影が同じなら、この軸は原因ではありません。
色の選び方そのものはイエベ春のリップとイエベ春のチークに一覧があります。
(c) 顔だけで判定していた場合
メイクは顔の中で完結しません。あごの下から15cmの範囲に入っている布と、髪の根元から3cmが、顔に返る光の色を変えます。
確かめ方は1つです。同じメイクのまま、白いタオルを首から下に掛けて鏡を見てください。ここで落ち着くなら、原因はメイクではなく襟の色です。この場合に直すのは口元ではなく、顔の下15cmです。似合わない色の見分け方はイエベ春に似合わない色にまとめてあります。
どちらとも取れるとき②|色は合っているのに、服だけ浮く
メイクは落ち着いているのに、服を着ると違う。この場合、色みの判定は疑わなくて構いません。疑うのは襟の線です。
判定は、鏡の前で襟の縁に指を沿わせることです。襟が作っている線が、あご先から頬へ向かう自分の輪郭の線と平行になっていないかを見てください。平行に並ぶと、2本の線が同じ向きで重なって読まれます。
- あご先の丸みが指1本に収まる人:丸首の弧が同じ丸みを繰り返すので、V字か角のある襟で1本ずらす
- 指2本ぶん以上にわたる人:角のある襟が同じ角度を繰り返すので、弧のある襟でずらす
色は合っているので、色を変える必要はありません。線を1本ずらすだけです。襟の形そのものはネックラインの種類12種で確かめられます。
どちらとも取れるとき③|顔の形の判定が、回ごとに変わる
色みは条件を揃えれば安定しますが、顔の形は測り直すたびに結果が動くことがあります。原因は3つに絞れます。
あごの角度が1つめです。あごを2cm引くだけで、②の割合は3ポイント前後動きます。目線を水平にして撮り直してください。
髪の位置が2つめです。前髪を下ろしたまま撮ると、①の分子である顔の縦が実際より短く出ます。生え際が見える状態で測ります。
3つめは、①と②が両方とも中間帯にある場合です。この場合は何度測っても中間に落ちます。無理に片側へ寄せず、中間として扱ってください。判定が割れる場合の進め方は大人顔と子供顔の分け方に基準があります。
色が効く場所と、形が効く場所|メイク・髪・襟
同じ一着の中で、色の基準と線の基準は同時に使えます。担当を分けるだけです。
| 場所 | 色みが決めること | 顔の形が決めること |
|---|---|---|
| ベースメイク | 明るさの段階と、ツヤを出す量 | ツヤを置く位置(高い面か、面の中央か) |
| チーク・リップ | 色の暖寒・明度・彩度 | 中心の位置、形の縦横比、輪郭の残し方 |
| 髪 | 根元から3cmの色の明るさと黄みの量 | 顔まわりの毛束の幅と、終点をどの高さに置くか |
| 襟 | 顔の下15cmに入る布の色 | 弧か斜線か角か、輪郭の線と平行にしないこと |
| 小物 | 金属の色みが顔に返す光 | 縦に落ちるか、横に広がるか |
髪については、根元と顔まわりで見るものが違う点だけ覚えてください。色は根元、形は顔まわり。顔タイプ別のヘアスタイルとイエベ春のヘアカラーは、同じ髪の別々の面を扱っています。
今日の1回で確かめる手順
順番はこれで固定です。
- 窓から1m以内に立ち、白い紙をあごの下に置いて、頬の影が黄みか灰みかを10秒見る
- 金と銀の紙を5秒ずつ当て、フェイスラインの境目がぼやけるほうを選ぶ
- 前髪を上げて正面写真を1枚撮り、顔の縦÷横と、目からあご先までの割合を出す
- 目の縦÷横と、あご先の丸みが指1本に収まるかを見る
- 左に色みの結果、右に形の結果を書く。線でつながない
- 今日決めるのが面積か線かを先に決めてから、対応する側だけを見る
美容室や売り場で相談するときも、この分け方のまま伝わります。「明るい黄みの色で、顔まわりの終点はあご先より下」のように、色と位置を別々に言うと結果が揃います。
3つめの軸である体の側を加える場合は顔タイプと骨格の分け方、どの診断から始めるか迷う場合は最初の1つを決めるが対になります。
よくある誤解
- イエベ春には特有の顔立ちがある:色みと顔の形に相関はなく、同じ色みの中に縦÷横1.5以上の人も1.3未満の人も同じように含まれます
- 色の診断が合っていれば、紹介されたメイクはそのまま使える:紹介文の後半は形の指定なので、比率が違えば置き直しが要ります
- 似合わないのは診断が間違っていたから:3日の切り分けで2日目に落ち着くなら、診断ではなく形の指定が原因です
- 顔タイプが分かればパーソナルカラーは要らない:決めている場所が線と面積で別なので、片方はもう片方を代替しません
- チークは位置より色が大事:同じ色でも、中心が2cmずれると顔の中で読まれる線の向きが変わります
- 顔の形は写真1枚では測れない:あごの角度と生え際さえ出ていれば、4項目とも1枚で測れます
- 中間に出たら測り直すべき:①と②が両方中間帯なら、何度測っても中間です。中間として扱うほうが結果が安定します
まとめ
混ざっていたのは対象ではなく、説明に使われる言葉でした。
- 「イエベ春の顔立ち」という分類はない。色みと顔の形は互いに相手を決めていない
- 色みは白い紙と自然光で4項目、顔の形は正面写真1枚で4項目。別々に測って並べる
- 「イエベ春向けのメイクが似合わない」は、3日の切り分けで色か形かが分かれる
- 形が原因なら、直すのはチークの中心・形の縦横比・リップの輪郭・眉の高低差の4か所
- 色が効くのは面積、形が効くのは線。同じ一着の中で両方を同時に満たせる
測るのは合計8つ、混ぜないのがひとつ。これだけで、直す場所が1か所に絞れます。
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よくある問い
- Q. 「イエベ春の顔立ち」というものはありますか?
- ありません。イエベ春が指しているのは肌や瞳が光をどう返すかという色みで、顔立ちが指しているのは目や輪郭の縦横の比率と線のかたちです。測る道具が違い、片方の結果からもう片方は決まりません。同じ色みの範囲にいる人の中に、顔の縦÷横が1.5以上の人も1.3未満の人も同じように含まれます。両方を知りたい場合は、色みを4項目、顔の形を4項目、別々に測ってから並べてください。混ぜて1つの答えにしようとすると、どちらの結果も曖昧になります。
- Q. なぜ「イエベ春」と「顔立ち」が一緒に検索されるのですか?
- 両方の説明に同じ印象の言葉が使われているためです。明るい、華やか、若々しい、柔らかい。これらは色みの説明にも顔の形の説明にも出てきます。読む側からは、同じ言葉が並んでいれば同じものを指しているように見えます。実際には、色みの側の「明るい」は反射の量を指し、顔の形の側の「明るい」は目の縦横比や輪郭の丸みが作る印象を指しています。言葉が重なっているだけで、測っている対象は別です。
- Q. イエベ春と診断されたのに、イエベ春向けと紹介されているメイクが似合いません。診断が間違っていますか?
- 診断より先に、形を疑ってください。紹介されるメイクは色だけでなく「丸いチークを頬の高い位置に」のような形の指定と一緒に語られることがほとんどで、その形の部分は顔の比率で変わります。切り分けは3日です。1日目は紹介どおりの色と形。2日目は色をそのままにして、チークの中心とリップの輪郭だけ自分の比率に合わせる。3日目は形を1日目に戻して色だけ変える。2日目で落ち着くなら形の問題で、これが最も多いパターンです。3日目で落ち着くなら、同じ色みの範囲の中で明るさか鮮やかさの寄せ方が違っています。
- Q. 顔の形は、どこをどう測ればいいですか?
- 4つです。1つめは顔の縦÷横で、生え際の中央からあご先までを頬骨の左右の最大幅で割ります。1.5以上なら縦が通っている側、1.3未満なら横が出やすい側です。2つめは目の高さからあご先までが顔の縦に占める割合で、50%未満と55%以上で分かれます。3つめは目の縦÷横で、0.33以上なら曲線寄り、0.28未満なら直線寄りです。4つめはあご先の丸みが指1本の幅に収まるかどうか。前髪を上げ、目線を水平にした正面写真1枚で全部測れます。
- Q. 色みと顔の形の結果が出たあと、どちらを優先しますか?
- 優先順位は要りません。効く場所が重ならないためです。色みが決めるのは面積で、顔の下15cmに入る布の色、髪の根元から3cmの色、ベースメイクの明るさがこれにあたります。顔の形が決めるのは線で、襟の弧や斜線、顔まわりの毛束の終点、チークの向きとリップの輪郭がこれにあたります。同じ一着の中で、色は色の基準、線は線の基準で別々に決めれば、両方を同時に満たせます。迷うのはたいてい、片方の基準でもう片方を決めようとしたときです。
— メグラシ編集部





