「ブルベ春」と言われる人が本当に立っている位置|4つの検査で確かめる

「ブルベ春」で調べている方は、たいてい次のどれかに当てはまります。診断ではブルベと出たのに春の色を褒められる。イエベ春と言われたのに金色のアクセサリーだけ浮く。青みの色で顔は落ち着くのに、くすんだ色にすると急に疲れて見える。このどれかなら、あなたが立っているのは青みの側の、明るくて濁っていない帯です。名前が無いだけで、位置のほうは実在します。

結論|4シーズンに「ブルベ春」の席は無い。だから探しても出てこない
4シーズンは2本の軸でできています。黄みか青みか(ベース)と、明るいか深いか(明度)です。春は黄み×明るい、夏は青み×明るい、秋は黄み×深い、冬は青み×深い。青みで明るい区画には、すでに「夏」という名前が付いています。だから「ブルベ春」という組み合わせは、どの表を探しても出てきません。
では、なぜこの言い方が消えないのか。夏の代表色として紹介されるものが、灰みを含んだ淡い色に偏っているからです。青みの側にいても、灰みを当てると口元に影が落ち、澄んだ明るい色で顔が起きる人がいます。その人が感覚を言葉にすると「ブルベなのに春」になります。呼び名は分類にありませんが、感じている差のほうは間違っていません。
この呼び名が指している3つの位置
16タイプに置き換えると、「ブルベ春」と呼ばれているものはほぼ3つに収まります。どれも青み側で、違うのは明度と彩度のどちらを残すかだけです。
| 本人の感覚 | 16タイプでの位置 | 手前で分かるサイン |
|---|---|---|
| 青みだが、淡くすると足りない | ブライトサマー | 彩度を残すと顔が起きる |
| 青みで、とにかく明るさが要る | ライトサマー | 明度を上げると顔が起きる |
| 青みで、澄んだ強い色でこそ立つ | ブライトウィンター | 濃さを足しても顔が並ぶ |
もう1つだけ別の答えがあります。イエベ春のなかでも黄みが薄い人が、青みの色を着ても破綻しない状態です。これは「ブルベ春」ではなく「春だが黄みが薄い」で、進む先が変わります。16タイプ全体の並びは16タイプパーソナルカラーに、4分類との対応は16タイプと4シーズンの関係にまとめてあります。この記事では4つの分かれ道だけを扱います。
測る前に固定すること|光・距離・素材・秒数
4つだけ固定してください。これを外すと、同じ人が日によって違う答えを出します。
- 光:北向きの窓から1〜2m、午前10時から午後2時。蛍光灯の下では誰でも青み寄りに見えます
- 距離:あごの下5cm。胸から上を覆う面積で当てます。小さなスカーフでは差が出ません
- 素材:マットな平織りの綿。光沢は彩度が上がって見え、起毛は下がって見えます
- 秒数:1枚3秒で目を離す。判定のあいだに白い壁を5秒見て残像を消す
見るのは布ではなく顔です。頬の明るさ、小鼻から口角のくすみ、目の下の影、唇の血色。この4点のうち3点以上が同じ方向に動いた枚があなたの帯で、1点だけの変化は偶然の範囲に入ります。
検査①|手首の内側の血管で、ベースだけ先に決める
腕を心臓と同じ高さに上げ、手首の内側に透ける細い血管を見ます。ここは日焼けやメイクの影響を受けにくいので、最初に置くのに向いています。
- 青紫に見える:青み側。ここから先は夏か冬の枝を追う
- 緑に見える:黄み側。「ブルベ春」ではなく春の枝を追うことになる
- 青緑で決まらない:中間帯。血管を何度見ても答えは動かないので、検査②に進む
「ブルベ春」で検索して来る方は、ここで青緑になることがとても多いです。それは失敗ではなく、黄みと青みの差そのものが小さいためにベースの検査が効かないだけです。ベースをもう少し丁寧に追いたい場合はイエベ・ブルベがわからないときに5手順で整理してあります。
検査②|白の映り方で、灰みが要るかを見る
白は面積が大きく顔のすぐ下に来るので、いちばん結果が出やすい色です。手持ちの1枚でも情報は取れますが、可能なら3枚並べてください。
| 当てる白 | 色み | 「ブルベ春」側の反応 |
|---|---|---|
オフホワイト #F2F0EA | わずかに黄み | 頬が黄ばみ、肌の面がざらついて見える |
グレイッシュホワイト #EAE7E4 | 灰みを含む | 顔が半段くすみ、輪郭がぼやける |
明るい青白 #F3F6FB | わずかに青み | 白目が澄み、目の輪郭がはっきりする |
灰みでくすみ、青白で目が澄むなら、この検査は「青みで、濁りは要らない」と答えています。これが「ブルベ春」と呼ばれる感覚の中身です。逆に灰みの白で顔が落ち着いたなら、あなたはミュート寄りの夏で、探しているものはこの記事の外にあります。灰みが味方になる側の色の使い方はブルベ夏に似合う色にまとめてあります。
検査③|金と銀|「似合うほう」ではなく「影が減るほう」
金銀の比較は、質問の仕方を変えないと使えません。「どちらが似合うか」と聞くと、艶の好みや普段の習慣が混ざって、両方似合う気がしてきます。見るのは1か所だけです。小鼻から口角にかけての影が、どちらで薄くなるか。
- 金色を当てると影が濃くなり、銀色で薄くなる → 青み側
- 銀色で顔が青白く沈み、金色で頬に血色が戻る → 黄み側
- どちらでも影が動かない → 金属の検査はあなたには効かない。検査④の結果を優先する
条件もそろえてください。幅と艶の量が近いものを比べます。細いチェーンの金と面の広いマットな銀を並べると、色ではなく光の量を比べたことになります。金銀が「どちらも似合う」と出る人は珍しくなく、それ自体が中間帯にいる証拠です。その場合は無理に決めず、検査④に進んでください。
検査④|明度で沈むのか、彩度で沈むのか
ここが分かれ目です。「ブルベ春」を名乗る感覚のほとんどは、この2つの取り違えから出ています。明度は明るいか暗いか、彩度は色みが濃いか薄いか。白を多く混ぜたパステルは明度が高く彩度が低い色で、「明るい色」という言葉はこの2つを区別せずに使われます。
同じ色みで2枚用意してください。白を多く含んだベビーピンク #F4D2DA と、色みの残ったブライトローズ #E87C9E を交互に当て、どちらで顔が起きるかを見ます。
| 起きること | 読み方 |
|---|---|
| 淡いほうで頬の面が整い、鮮やかだと色が強く出る | 明度側。ライトサマー寄り |
| 淡いと顔と服の境目が消え、鮮やかにすると顎の線が戻る | 彩度側。ブライトサマー寄り |
| 鮮やかにしても足りず、もう1段濃くして顔が並ぶ | 冬側の検討へ |
「淡い色を着るとぼんやりして見えると言われる」「パステルより発色のある色のほうが顔が起きる」と感じてきた方は、彩度側です。この枝の細かい分かれ方はブライトサマーかどうかを手持ちの服で確かめるに手順があります。
4つの結果を組み合わせて、位置を出す
4つを多数決ではなく順番で読みます。①でベースを決め、②で濁りの要否を決め、③は補助、④で明度か彩度かを決める、という順です。
- 青み・灰みでくすむ・銀で影が減る・彩度側:ブライトサマー。「ブルベ春」の最有力
- 青み・灰みでくすむ・銀で影が減る・明度側:ライトサマー。淡さは要るが濁りは要らない
- 青み・灰みでくすむ・銀・濃くすると顔が並ぶ:ブライトウィンター側。冬の検査へ
- 中間帯・灰みでくすむ・金銀どちらも・彩度側:春と夏の境目。次の節へ
3つ目までのどれかに落ちたなら、探していた「ブルベ春」の正体はその名前です。落ちなかった場合が、この記事のいちばん厚いところになります。
「診断ではサマーと言われたのに、春の色を着ると褒められる」とき
いちばん多い相談がこれです。診断結果と人からの反応が食い違う。どちらかが嘘をついているように見えますが、実際は両方とも正しいことがほとんどです。原因は5つなので、順に潰していきます。
①「春の色」の中身が、実は春の色ではない
褒められた1枚の色を思い出してください。コーラル、アプリコット、マスタードのような黄みがはっきりある色なら、判定を見直す価値があります。明るい水色、青みのあるピンク、ライラックのような色なら、それは春の色ではなく彩度を残した夏の色です。
春と夏は明るさの帯が重なっています。「明るくて元気な色=春の色」と受け取ると、青みの明るい色まで春に数えてしまいます。その服を白い紙の上に置いて、紙より黄色く見えるか紫がかって見えるかを確かめれば答えが出ます。
② 診断で当てたドレープが、淡い側に偏っていた
サマーのドレープは、灰みを含んだ中明度の色が中心に組まれていることがあります。その組で最も反応が良かった色が選ばれれば、結果はサマーになります。つまり夏のどこかまでは、その場で決まっていないことがあります。
手がかりは、「これが一番いい」と言われた色の濃さです。淡い色ならライト寄り、はっきりした色ならブライト寄りで見られています。覚えていなければ、検査④をやり直せば同じ情報が取れます。
③ 褒めている人が見ているのは、色ではなく明るさかもしれない
「その色いいね」と言うとき、相手が色相を見ているとは限りません。暗い服が続いたあとの明るい1枚は、色みに関係なく反応を集めます。同じ色を2週続けて着て同じ反応が出るかを確かめると、色の話か変化の話かが分かれます。
材料になるのは回数ではなく写真です。その服を着た日の写真で、最初に目が行くのが顔なら色が合っています。服が先に見えるなら、顔が色に負けています。
④ 顔側の彩度が足りていない
彩度を残す帯にいる人は、顔と服が同じ強さで並んだときに収まります。服だけ鮮やかにして顔が薄いままだと、鮮やかな色が全部「派手すぎる」に見え、答えが1段淡いほうにずれます。
やり直し方は単純です。青みの発色があるリップを1本だけ足して同じ服を当て直す。リップだけで結果が変わるなら原因は服ではなく、変わらなければ服のほうです。
⑤ 1stが夏、2ndが春で重なっている
ここまで4つを潰しても食い違いが残るなら、それは矛盾ではなく重なりです。夏と春は明度の帯を共有しているので、両方の色域に入る人が実在します。診断のサマーも、褒められる春の色も、どちらも情報として正しい。次の節がその運用です。
ずれの原因そのものはパーソナルカラー診断が当たらないと感じたらにも整理してあります。
1stと2ndの読み解き|2ndは面積で入れる
1stは「顔まわりに置いて外さない色域」、2ndは「顔から離せば使える色域」です。同じ強さの2つの答えではありません。対等に扱うと、両方を顔まわりに置いて結果がぼやけます。
- 1stが夏・2ndが春:顔まわりは青みで固定し、春の明るさは彩度で足す。黄みは腰から下へ回す
- 1stが春・2ndが夏:顔まわりは黄みのまま、灰みだけ避ける。青みは小物とボトムスで入れる
- 1stが夏・2ndが冬:明るいまま鮮やかにできる帯にいる。黒は顔から離し、濃紺を顔まわりの締め色にする
2ndを顔まわりに置きたい日は、面積で調整してください。手のひら1枚分までなら、顔映りはほとんど動きません。スカーフの結び目、インナーの見える範囲、イヤリング1点。この大きさに収めれば、2ndの色を顔の近くで使えます。
冬側との境目|濃くしたときに顔が並ぶか
検査④で「鮮やかにしても足りない」と出た方は、ここを見てください。夏と冬はどちらも青みで、彩度を上げても崩れない点まで同じです。分かれるのは明度だけです。
明るいクリアブルー #4FB4DE と濃いロイヤルブルー #2B4C9B を交互に当てます。明るいほうで顔と色が同じ強さで並ぶなら夏側、濃いほうで目が澄んで顔が締まるなら冬側。真っ黒 #111111 も足して、目の下の影が濃くなるなら夏、白目が澄むなら冬です。3つのうち2つが同じ側に振れれば、その側で構いません。
冬の色域はブルベ冬に似合う色に整理してあります。冬側だった場合、「春っぽい」と言われていた正体は明るさではなく色の澄み方です。
逆から来た人へ|「イエベ春と言われたのに、青みのほうが褒められる」
同じ違和感を反対側から抱えている方もいます。春と診断されたのに金色だけ浮く、コーラルが顔から浮いて見える、青みピンクのほうが評判がいい。
答えは3つです。黄みの薄い春で青みを着ても破綻しない状態。春と夏の中間帯。そして、春の色のうち濁りのある色だけが合っていない状態です。3つ目は見落とされがちで、ベージュやキャメルのように濁りを含む色だけを外すと違和感が消えることがあります。
見分けは検査②に戻ります。灰みでくすむなら濁りが原因、灰みで顔が整うなら原因は黄みのほうです。春の色域はイエベ春に似合う色に色名で並べてあります。
決まらないまま運用する|距離で分ける
2周しても差が出ないことがあります。夏の枝はもともと差が小さく出ます。ここで「たぶんこっち」と寄せるのが、いちばん結果の悪い選び方です。淡い側に寄せて彩度側だった場合は顔がぼやけ、濃い側に寄せて夏だった場合は色だけが重く残ります。
重なりを認めたまま運用するほうが、外し方は小さく済みます。使えるのは両方の帯に入る色です。
- ラベンダー:明度を上げても下げても色みが崩れにくく、夏の枝すべてに入る
- 明るいネイビー:黒より軽く、夏の濃色より締まる。冬と迷うときの逃げ道になる
- 青みの効いた明るいグレー:無彩色に近いぶん、どちらの判定でも大外しにならない
- 青白:黄みが出ず、純白ほど硬くならない
位置も決めておくと迷いません。あご下30cm以内のトップス・ストール・イヤリングは青みと明るさを守り、腰から下は自由。アウターは前を開けて顔まわりの面積を減らす。判定が決まる前でも、これで運用できます。
日によって答えが動く場合、原因はたいてい目ではなく環境です。昼白色の蛍光灯は青みを足し、電球色は黄みを足します。明るい茶に染めた髪は顔まわりの黄みを増やし、夕方以降は明度が落ちて淡い色と鮮やかな色の差が消えます。これを固定しても動くなら、それはあなたが境目に立っているという情報です。中間の考え方はパーソナルカラーの中間タイプにまとめてあります。
よくある質問
Q. 「ブルベ春」と自分で名乗ってもいいですか?
A. 人に説明するときの言葉としては通じます。ただし色を選ぶ段階では、ブライトサマーなのかライトサマーなのかまで降りないと、買う色が決まりません。「ブルベ春」は入口の言葉として使い、手持ちを揃えるときは16タイプの名前に置き換えてください。
Q. コーラルピンクが似合うと言われました。それでもブルベですか?
A. コーラルの幅が広いことが原因です。オレンジ寄りのコーラルで顔が起きるなら黄み側、ピンク寄りで青みが感じられるコーラルなら、青み側でも収まります。手持ちのその1枚を白い紙の上に置いて、紙より黄色く見えるかを確かめてください。
Q. 顔タイプや骨格の診断結果と合わせて考えるべきですか?
A. 色の判定が決まってからにしてください。骨格や顔立ちは素材とディテールを決めるもので、色の答えは変えません。先に混ぜると、色が合っていないのか形が合っていないのかが分からなくなります。
Q. 16タイプの対面診断を受けずに、この記事だけで決めていいですか?
A. 「どちらの側に振れやすいか」はこの4つの検査で絞れます。隣接する枝との重なりが大きい場合は、ドレープを何十枚も切り替える対面の判定でないと決まりません。決まらないまま進める方法は本文の後半にまとめてあります。
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— メグラシ編集部




