クールサマーに似合う色|ブルベ夏一般と分かれる2色の境目

「クールサマーに似合う色」を探しているなら、答えの中心は 灰みのダスティローズ #C4A0A4 と 青みのクールローズ #D98BA6 のあいだにあります。ブルベ夏の解説はたいてい前者を勧めます。淡く、やわらかく、少し灰みを含んだ色。けれどクールサマーは、夏の3つの枝のなかで唯一、灰みを足すほど顔が沈む側です。この2枚を顔の下で交互に当てたとき、どちらで小鼻の影が薄れるか──そこがこの記事の全部です。

クールサマーが迷うのは、この2色の間
4分類でブルベ夏と出た人が16タイプへ進むと、夏は3つに分かれます。ライトサマー(明るさ側)、クールサマー(青み側)、ソフトサマー(濁り側)です。名前だけ見ると「クールサマーはブルベ夏の代表格」に見えますが、実際は逆で、ブルベ夏の一般論から最も遠いのがクールサマーです。
ブルベ夏の記事が並べる色は、ラベンダー、グレージュ、ダスティローズ、スモーキーブルー。どれも彩度が低く、灰みを含んでいます。この並びはライトサマーとソフトサマーには効きますが、クールサマーに当てると「悪くないけれど、顔が起きない」という結果になりがちです。理由は単純で、クールサマーは青みの強さで顔を立たせるタイプだからです。灰みは青みを薄める働きをします。
だから迷うのは、いつも同じ2色の間になります。ダスティローズか、クールローズか。グレージュか、ブルーグレーか。オフホワイトか、クールホワイトか。どれも「灰みを1段抜いたほうを選ぶかどうか」という同じ問いです。
ブルベ夏一般の答えと、クールサマーの答えが分かれる3か所
分かれるのは3か所だけです。ここが分からないうちは、色名の一覧を何度読んでも決まりません。
| 場面 | ブルベ夏一般の答え | クールサマーの答え |
|---|---|---|
| 濁り | 少し灰みを含ませて柔らかくする | 灰みは最小。青みを残したまま彩度を下げる |
| 明度 | 淡いほうを選ぶ | 中明度。淡くしすぎると輪郭がぼやける |
| 白 | 黄み寄りのオフホワイト | 青灰寄りのクールホワイト |
この3つは連動しています。灰みを抜くと色みがはっきり出るので、そのぶん明度を上げすぎない。明度を落とすと今度は白が浮くので、白も青灰側へ寄せる。1か所だけ直しても収まらないのは、そのためです。
夏の色域そのものは変わりません。変わるのは、その色域のなかでどこに立つかです。ブルベ夏の全体像を先に押さえたい方はブルベ夏に似合う色|セルフチェック12項目を読んでから戻ってきてください。この記事は、その先の分岐だけを扱います。
クールサマーの中心を、3つの位置で持つ
色名を増やすより、位置を3つ覚えるほうが応用が利きます。
- 青みの位置:紫寄りの青み。緑寄りにも赤寄りにも振らない
- 明度の位置:上から3割ほど下。真っ白と真っ黒の中間よりやや明るい帯
- 彩度の位置:中の下。低くはするが、灰色に落としきらない
この3つを満たす色が、クールサマーの中心です。クールローズ #D98BA6、ブルーグレー #8E9AAA、ラベンダーブルー #9AA6D0、モーブ #A98BA8、クールホワイト #F1F3F6。並べると分かりますが、淡くもなく、くすんでもいない帯に集まります。
測り方①|グレーを3段そろえて、顔の下に当てる
夏の3つの枝を分けるのに、いちばん早いのがグレーです。ピンクや青は好みが混ざりますが、グレーは無彩色なので好みが入りにくく、明度の反応がそのまま出ます。
用意するのは3段。ライトグレー、中明度のブルーグレー、チャコールです。手持ちのトップスで構いません。無ければ同じ色みの紙でも代用できます。北向きの窓から1〜2mの位置、時間は午前10時から午後2時のあいだ。あごの下5cmに広げて、1枚につき3秒だけ見て目を離します。見続けると目が慣れて差が消えます。
| 当てる色 | 顔が起きるならこの枝 | そのときの見え方 |
|---|---|---|
ライトグレー #DCDCDC | ライトサマー寄り | 頬の面が明るく整い、輪郭が軽くなる |
ブルーグレー #8E9AAA | クールサマー寄り | 顎から首の線が締まり、目の輪郭がはっきりする |
チャコール #4A4E57 | 冬側の可能性 | 目鼻立ちが立ち、顔が負けない |
見るのは布ではなく顔です。頬の明るさ、小鼻から口角のくすみ、目の下の影、唇の血色。この4点のうち3点以上が良くなった段が、あなたの明度帯です。1点だけの改善は偶然の範囲に入ります。
差が小さくても構いません。夏の枝はもともと差が小さく出ます。分からないときは顔から50cmでフィルターを切って撮り、3枚を並べてください。目で見るより写真のほうが差が残ります。
測り方②|白はオフホワイトか、クールホワイトか
白は、夏のなかでの位置がいちばん露骨に出る色です。ブルベ夏の定番はオフホワイトですが、クールサマーはここで外れます。
| 当てる白 | 色み | クールサマーの反応 |
|---|---|---|
オフホワイト #F2F0EA | わずかに黄み | 頬がわずかに黄ばみ、面がざらつく |
クールホワイト #F1F3F6 | わずかに青灰 | 肌の透明感が上がり、影が浅くなる |
ピュアホワイト #FFFFFF | 無彩の純白 | 悪くはないが、顔の線が硬くなる |
オフホワイトで黄ばみ、クールホワイトで整うなら、クールサマーの可能性が高くなります。ピュアホワイトでいちばん良く見えるなら、冬側の検討に入ってください。この分岐は後半で扱います。
白の判定でよくあるつまずきが、素材です。同じ白でも、光沢のあるサテンは青みを反射して誰でもクールに見えます。判定にはマットな布を使ってください。ニットの毛羽も光を散らすので、平織りのコットンがいちばん安定します。
測り方③|青みピンクとサーモンで、影が出る側を見る
ここまでで明度と白の位置が決まったら、最後に青みの方向を確かめます。使うのは青みピンク #E5A4B8 とサーモン #F0A08A の2枚です。
見る場所は口元に絞ってください。青みピンクを当てたとき、唇に自然な赤みが戻り、口角の影が薄れるならブルーベース側です。サーモンを当てたとき、頬に血色が上がって肌に艶が出るならイエローベース側になります。クールサマーは前者で、しかもサーモン側では口角から顎にかけて茶色い影がはっきり落ちます。
そのうえで、青みピンクとクールローズ #D98BA6 を比べます。青みピンクは淡く、クールローズは中明度です。クールローズのほうで顔の輪郭が締まるなら、クールサマーの中心に近い位置にいます。青みピンクのほうが軽く整うなら、ライトサマー寄りです。
ライトサマーとの分かれ目|明度を1段落としたとき
ライトサマーとクールサマーは、青みの方向が同じで明度だけが違います。だから色名の一覧を並べると半分以上が重なり、一覧では絶対に決まりません。
分けるのは、明度を1段落としたときに何が起きるかです。淡いラベンダー #DCD3E8 と、1段濃いモーブ #A98BA8 を交互に当ててください。
ライトサマーは、モーブで顔が重くなります。色のほうが前に出て、顔が後ろに下がる感じが出ます。クールサマーは逆で、淡いラベンダーだと顔と服の境目が消えて、輪郭がぼやけます。モーブにすると顎の線が戻ってきます。
「パステルを着ると顔だけ浮く」「淡い色だと服が消えて顔だけ残る」と感じてきた人は、クールサマー側に多い反応です。逆に「濃い色を着ると人に強い印象を与えてしまう」と言われがちなら、ライトサマー側の可能性が上がります。
ソフトサマーとの分かれ目|濁りを1段足したとき
ソフトサマーとの分岐は、濁りです。ここがブルベ夏一般の解説といちばんぶつかる場所でもあります。
グレージュ #B0A39A とスモーキーブルー #8CA3B8 を用意してください。明度はほぼ同じで、違うのは濁りの量です。
| 枝 | 濁りを足したとき | 中心にある色の性格 |
|---|---|---|
| ライトサマー | 明るさが消えて重くなる | 明度が高く、青みは中くらい |
| クールサマー | 小鼻から口角に茶色い影が出る | 青みが強く、濁りは最小 |
| ソフトサマー | 頬の面がなめらかに整う | 濁りが厚く、青みは穏やか |
ソフトサマーはグレージュで顔が落ち着きます。クールサマーは同じグレージュで、肌の境目に茶色いラインが浮きます。濁りが味方になるか、影になるか──この一点だけで分かれます。
判定に迷ったら、グレージュを当てた写真とスモーキーブルーを当てた写真を、口元だけトリミングして並べてください。全体を見ると印象で判断してしまいますが、口元だけなら影の有無で決まります。
クールウィンターとの境目|いちばん決まらないのはここ
夏の3つの枝を分けるより、クールサマーとクールウィンターを分けるほうがずっと難しくなります。どちらも青みが強く、どちらも濁りが少ないからです。違うのは強さだけです。
| 当てるもの | クールサマーのサイン | クールウィンターのサイン |
|---|---|---|
ピュアホワイト #FFFFFF | 顔の線が硬くなり、影が出る | 目鼻立ちがくっきり立つ |
真っ黒 #111111 | 顔が負け、目の下の影が濃くなる | 顔が締まり、白目が澄む |
ロイヤルブルー #2B4C9B | 色だけが前に出て、顔が後ろに下がる | 顔と色が同じ強さで並ぶ |
| 白×黒の強い配色 | 顔が配色に飲まれる | 配色に負けず、輪郭が立つ |
4つのうち3つ以上が同じ側に振れれば、その側です。振れ方がばらばらなら、それは失敗ではなく「重なっている」という答えです。
もうひとつ、判定の助けになる見方があります。自分の髪と瞳と肌のあいだの差です。髪が黒く、白目と黒目の境目がはっきりしていて、肌との差が大きい人は冬側に振れやすくなります。境目がやわらかく、全体の差が小さい人は夏側に残ります。ただしこれは補助の材料で、単独では決めきれません。染めた髪の色は、この見方をそのまま狂わせます。
どちらとも取れたときに、どうするか
ここがこの記事のいちばん厚いところです。夏か冬か、2周しても差が出なかったときの話をします。
まず、寄せないでください。「たぶん夏」と決めて夏の淡い色に寄せると、冬寄りだった場合に顔がぼやけます。「たぶん冬」と決めて冬の鮮やかな色に寄せると、夏寄りだった場合に色だけが浮きます。どちらの外し方も、重なりを認めるより結果が悪くなります。
重なっているときに使えるのは、両方の範囲に入る帯です。クールサマーとクールウィンターは、明度と彩度の帯が一部だけ重なります。その重なりに入る色は次のようなものです。
- ネイビー:黒より軽く、夏の濃色より締まる。両方の帯に入る数少ない色
- モーブ:青紫寄りで、彩度を上げても下げても大きく崩れない
- ブルーグレーの濃い側:無彩色に近いぶん、どちらの判定でも大外しにならない
- クールホワイト:純白ほど硬くなく、オフホワイトほど黄みが出ない
この4色でトップスをそろえておくと、判定が決まる前でも困りません。決まってから、そこを起点にどちらへ広げるかを選べます。
もうひとつ、判定を保留したまま前に進む方法があります。同じ色の濃淡を2段そろえて、その日の顔で選ぶというやり方です。ローズなら中明度のクールローズと、1段濃いローズの2枚。体調や睡眠で顔の明るさは変わりますし、そのぶん似合う段も動きます。1枚に決めきらないほうが、実際の運用は安定します。
中間タイプそのものの扱い方はパーソナルカラー診断 中間タイプの読み解き方に、冬側の色域はブルベ冬に似合う色にまとめています。
重なったまま運用する|顔まわりと、離れた位置で分ける
決まらないままでも、装いは組めます。鍵は距離です。
色が顔に与える影響は、顔からの距離でほぼ決まります。あごの下30cm以内にある色は顔映りを直接変えますが、腰から下の色はほとんど影響しません。だから顔まわりだけを自分の帯に合わせ、離れた位置は自由に使うという分け方が成立します。
- 顔から30cm以内:トップス、ストール、ピアス。中明度・青み強め・濁り最小に固定する
- 腰から下:ボトムス、靴、バッグ。黒でも濃色でも、好きな色を置いてよい
- 境目:アウターや羽織りは前を開けて、顔まわりに来る面積を減らす
黒いボトムスを手放す必要はありません。顔まわりにブルーグレーかクールローズを1枚置けば、全体は収まります。この分け方は、冬と決まった場合でも夏と決まった場合でも破綻しません。
クールサマーの色を、手持ちの服で組み替える
新しく買い足す前に、手持ちのなかで動かせるところがあります。
いちばん効くのは、顔まわりの白の入れ替えです。オフホワイトのインナーやシャツを、クールホワイトか薄いブルーグレーに替えるだけで、同じコーディネートの顔映りが変わります。白は面積が大きく、顔のすぐ下に来ることが多いので、1枚替えるだけで効きます。
次はアクセサリーの金属です。クールサマーは、金色より銀色のほうが顔まわりが軽く見えます。ただし磨き上げた強い光沢だと冬寄りに硬く出るので、つや消しか、細い線の銀色のほうが馴染みます。
3つめは、灰みの強いベージュ系の扱いです。グレージュのニットやコートを持っていて、着ると顔がくすむ感覚があるなら、それは間違いではありません。処分する必要はなく、顔から離した位置──パンツや大きめのバッグに回せば、そのまま使えます。
苦手な側の色の扱い方はブルベ夏に似合わない色にも整理してあります。
判定がぶれるとき|光・素材・時間帯
同じ色を当てて、日によって答えが変わることがあります。原因のほとんどは目ではなく環境です。
- 光:昼白色の蛍光灯は青みを足すので、誰でもクール寄りに見える。電球色は逆に働く
- 素材:光沢のあるサテンやシルクは色を強く見せ、マットな綿は穏やかに見せる
- 時間帯:夕方以降は明度が落ちて、中明度と淡色の差が消える
- メイク:ファンデーションの色みが、肌の反応を上書きする
判定は、昼の北向きの窓辺で、マットな布で、素肌に近い状態で。この3つを固定すると、2回目以降の結果が揃います。それでも結果が動くなら、それは環境ではなくあなたが境目に立っているという情報です。
診断結果と自分の感覚が合わないときの整理はパーソナルカラー診断が合わないと感じたらに、16タイプと4分類の関係は16タイプパーソナルカラーにまとめています。
よくある質問
Q. クールサマーの代表色をひとつ挙げるなら?
A. クールローズ #D98BA6 です。青みがはっきり残り、彩度は中の下、明度は中。この1色を基準に置くと、他の色を選ぶときの物差しになります。淡くしたくなったら白を混ぜるのではなく、同じ青みのまま明度を半段だけ上げてください。
Q. クールサマーはグレーが得意ですか?
A. 中明度のブルーグレーが得意で、ライトグレーとウォームグレーは苦手側に入りやすい傾向です。同じグレーでも、青みが残っているかどうかで結果が変わります。判定に使った3段のうち、いちばん顔が起きた段が、実際に着られる段です。
Q. 16タイプ診断を受けずに、この記事だけで決めていいですか?
A. 決めていい範囲と、決められない範囲があります。「どちらの側に振れやすいか」はこの記事の手順で絞れますが、隣接する枝との重なりが大きい人は、ドレープを何十枚も切り替える対面の判定でないと決まりません。決まらないまま運用する方法は本文の後半にまとめてあります。
Q. 家族から「その色は暗い」と言われます。
A. クールサマーの中明度は、淡い色に慣れた目には暗く見えることがあります。顔の反応と、他人の第一印象は別のものです。判断は、写真に撮った自分の顔で行ってください。同じコーディネートを中明度と淡色で撮り、口元の影を比べると差が出ます。
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— メグラシ編集部





