PD自己診断の表を使う前に書く記入表|タイプ名より根拠を持ち帰る

**PDの自己診断表を使うなら、先にこの記事の記入表を5問だけ埋めてください。**自己診断表で出たタイプ名は、その表の体系の中でしか通じません。手元に残すべきなのは、タイプ名ではなく、あなたが何を見てどう答えたかという根拠です。
PD(パーソナルデザイン)は、骨格診断やパーソナルカラーと違って、提唱する団体や講師ごとに分類の軸も、タイプの数も、名称も違います。そのため、どの体系にも当てはまる自己診断表というものは作れません。けれど、どの表を使う前にも共通して埋めておける記入表なら作れます。それがこの5問です。
結論:タイプ名より、答えた根拠を1枚に残す
自己診断表の結果を買い物に使えるかどうかは、次の手順で決まります。
- 記入表の5問を埋める
- 5問の答えから、自分の方向を一文にまとめる
- 自己診断表を1つ試して、出たタイプの説明文を読む
- 説明文と記入表の一文を照らして、何問一致するかを数える
**4問以上一致すれば、その結果で試着を始めて構いません。**一致が少ないときは、タイプ名を持ち帰らずに、記入表だけを手元に残してください。
なぜ「どの表にも使える表」がないのか|体系ごとに物差しが違う
骨格診断ならストレート・ウェーブ・ナチュラル、パーソナルカラーなら4つのシーズン、というように、多くの診断は名称がほぼ共通しています。どこで受けても、結果を持ち歩けます。
PDは事情が違います。同じ「◯◯タイプ」という名前でも、体系が違えば指している中身が違うことがあります。SNSで見かけた説明と自分の結果が噛み合わないときは、多くの場合、別の体系の説明を読んでいます。体系ごとの違いの整理はパーソナルデザイン診断とはにまとめてあります。
だから、自己診断表そのものを1枚にまとめることはしません。代わりに、**どの表の結果とも照らせる「自分の見え方の記録」**を作ります。
記入表|5問を先に埋める
紙を1枚用意して、次の5つの欄を作ってください。スマホのメモでも構いません。
| 問 | やること | 書くこと |
|---|---|---|
| 1 | 関係の違う3人に、自分の印象を一語で聞く | 3つの言葉 |
| 2 | 無地の服で写真を撮り、最初に目が行く場所を見る | 顔・髪・体の線のどれか |
| 3 | 落ち着かなかった服を5着思い出す | 5着に共通すること |
| 4 | 褒められた服を3着思い出す | 3着に共通すること |
| 5 | ハリ・つるり・やわらかの3枚の布を顎の下に当てる | いちばん顔が落ち着いた1枚 |
1日で全部埋めなくて構いません。問1は返事を待つ時間がかかるので、最初に聞いておくと、そのあいだに問2から問5を進められます。
問1|3人に聞く一語
家族、友人、職場の人のように、関係の違う3人に「私の印象を一語で言うと」と聞きます。同じ関係の人ばかりに聞くと、同じ場面の自分しか見えません。
返ってきた3つの言葉を、そのまま書き写してください。言い換えずに、相手が使った言葉のままにしておくことが大事です。「きちんとしている」と「まじめそう」は近いようで、前者は服や姿勢、後者は表情に目が行っている言葉です。あとで自己診断表の説明文と照らすときに、この違いが効いてきます。
問2|同じ条件の写真で、最初に目が行く場所
白やグレーなど、無地で柄のない服を着て、昼間の窓のそばで上半身と全身の写真を1枚ずつ撮ります。鏡に映った自分は左右が反対で、無意識に表情を作ってしまうので、写真のほうが他の人の見え方に近くなります。撮り方の条件は自己診断用の写真の撮り方を参考にしてください。
撮った写真を少し時間をおいてから見て、最初の1秒で目が行った場所を書きます。顔の中の目元か口元か、髪か、肩や腰の体の線か。自分では気にしていない場所に目が行くことも多いので、見たままを書いてください。
問3|落ち着かなかった服を5着
サイズは合っていたのに、着ていて落ち着かなかった服を5着思い出して、1着ずつ理由を短く書きます。「甘すぎた」「かっちりしすぎて緊張した」「服だけが目立った」「地味すぎて自分が消えた」のように、形容を1つ付けてください。
5着分の理由を並べると、たいてい2〜3着に同じ形容が出てきます。それが避けたい方向です。似合う服を探すより、落ち着かなかった服の共通点のほうが早く見えてきます。
問4|褒められた服を3着
反対に、人から褒められた服を3着思い出します。自分が好きな服ではなく、他の人から言葉をもらった服です。何と言われたかも一緒に書いてください。
3着に共通する素材、色の濃さ、形、飾りの量を書き出します。問3の「避けたい方向」と、ちょうど反対側に来ることが多いはずです。反対側に来なかったときは、後の「どちらとも取れるとき②」を読んでください。
問5|3枚の布を顎の下に当てる
手持ちの服から、表面の違う3枚を選びます。
- ハリのある布……アイロンのきいた綿のシャツ、ハリのあるウール
- つるりとした布……艶のあるブラウス、とろみのある布
- やわらかい布……ニット、起毛のカットソー
色はなるべく近いものをそろえます。色が違うと、布ではなく色の差を見てしまうからです。窓のそばで1枚ずつ顎の下に当て、鏡から1m離れて見ます。顔がいちばん落ち着いて見えた1枚を書いてください。落ち着くというのは、布より先に顔に目が行く状態のことです。
記入表を読む|5問から、自分の方向を一文にする
5問が埋まったら、答えをつないで一文にします。形はこうです。
「(問5の布)の素材で、(問4の共通点)の方向。(問3の避けたい方向)には寄せない。人からは(問1の言葉)と見えていて、目が行くのは(問2の場所)。」
たとえば「ハリのある素材で、飾りの少ないきちんとした方向。甘すぎる服には寄せない。人からは落ち着いている、と見えていて、目が行くのは目元」。**この一文が、自己診断表の結果を読むときの物差しになります。**タイプ名がなくても、この一文だけで売り場の服を選び始められます。
自己診断表の結果と照らす|一致した数で使い道が決まる
自己診断表を1つ試したら、出たタイプの説明文を読み、記入表の5問と1問ずつ照らします。説明文に書かれている素材、方向、避けるもの、印象の言葉が、記入表の答えと同じ側を指していれば一致です。
| 一致した数 | 読み方 | 使い道 |
|---|---|---|
| 4〜5問 | 結果とあなたの見え方が同じ方向 | その結果で試着を始めてよい |
| 2〜3問 | 一部だけ合っている | 仮説として、一致した問の条件だけで試着する |
| 0〜1問 | その表があなたに合っていない | 結果は持ち帰らず、記入表だけを残す |
2〜3問のときは、一致しなかった問に注目してください。一致しなかったのが問1や問2なら、他の人からの見え方と表の判定がずれています。問3から問5なら、素材や方向の好みと判定がずれています。
どちらとも取れるとき①|問1の言葉がばらける
3人の言葉が「やさしい」「かっこいい」「元気」のように、ばらばらになることがあります。これは失敗ではありません。場面によって見え方が変わる人だという記録です。
この場合は、問1を照らしの数から外して、残りの4問で数えてください。4問中3問以上一致すれば、試着に進んで構いません。あわせて、言葉をくれた3人それぞれと会うときの服装を思い出して、書き足しておくと、どの服がどの言葉を引き出したかが見えてきます。
どちらとも取れるとき②|好きな服と褒められた服が逆
問4の褒められた服が、自分では好きではない方向だった。あるいは、好きでよく着ている服が、問3の落ち着かなかった服と重なっていた。この場合は、好きな方向と似合う方向が割れています。
割れたときは、**どちらかを捨てるのではなく、置く場所を分けます。**顔に近い首まわりと上半身は褒められた方向、顔から離れた下半身や小物は好きな方向。好きと似合うの差の埋め方はファッションテイスト診断で好きと似合うが割れたらでも扱っています。
どちらとも取れるとき③|2つの自己診断表で結果が違う
2つの表を試して、違うタイプ名が出る。PDでは珍しくないことです。体系が違えば、同じ答えでも別の名前になります。
このときは、**タイプ名同士を比べないでください。**それぞれの説明文を記入表と照らして、一致した数の多いほうを採ります。同じ数なら、問3の避けたい方向をはっきり避けているほうを採ってください。避けたい方向を外さない説明のほうが、売り場で失敗しにくいからです。
骨格・顔タイプ・パーソナルカラーと並べる
記入表は、PDだけでなく他の診断の結果を読むときにも使えます。問5の布の結果は骨格診断の素材の考え方と、問2の目が行く場所は顔タイプの考え方と、つながっていることがよくあります。
PDの結果と骨格の結果が違う方向を指したときは、寸法は骨格、方向はPDという分け方で決めてください。詳しくはPD診断と骨格診断が食い違うときにあります。骨格・顔タイプ・パーソナルカラーの結果がまだない人は、メグラシの骨格診断、顔タイプ診断、パーソナルカラー診断で、記入表と並べて見てみてください。
よくある行き違い
**「自己診断表で出たタイプ名を覚えておけば、次から買い物で迷わない」。**タイプ名は、その表の体系の説明と組になって初めて使えます。名前だけを覚えて、別の場所で見かけた同じ名前の説明を読むと、違う体系の話が混ざります。覚えておくなら、タイプ名ではなく記入表の一文のほうです。
**「無料の表は当たらない、有料なら当たる」。**当たるかどうかを分けるのは値段ではなく、判定の物差しが読み取れるかどうかです。どの質問にどう答えたからその結果になったのかが分かる表は、無料でも買い物に使えます。分からない表は、結果が合っていても次の1着の判断に使えません。
**「記入表を埋めれば、タイプが決まる」。**記入表はタイプを決めるものではなく、自分がどう見えているかの記録です。タイプを決めるのは、それぞれの体系の判定です。記入表は、その判定が自分に当てはまっているかを確かめるための手元の資料として使ってください。
**「一度埋めたら終わり」。**問1の言葉や問4の褒められた服は、年齢や暮らしが変わると入れ替わります。季節の変わり目や、服を大きく入れ替えるときに、もう一度埋め直してみてください。前の記入表と並べると、何が変わったかが見えます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. PDの自己診断表は、どれを使っても同じ結果になりますか
- 同じにはなりません。PD(パーソナルデザイン)は、提唱する団体や講師ごとに、分類の軸もタイプの数も名称も違います。ある表で出たタイプ名を、別の体系の説明に当てはめると、噛み合わない結論が出ることがあります。自己診断表を使うときは、その表がどの体系に基づいているかを確かめ、結果はその体系の説明と照らして読んでください。
- Q. 記入表は、自己診断表の代わりになりますか
- 代わりにはなりません。記入表はタイプを判定するものではなく、自分がどう見えているかの記録です。どの自己診断表を使うときにも、答えの根拠として手元に置いておくためのものです。記入表があると、自己診断表の結果が自分に当てはまっているかを、説明文と照らして確かめられます。
- Q. 自己診断表と対面の診断、どちらを受ければいいですか
- まず記入表を埋めて、自己診断表を1つ試してください。記入表と結果の説明が4問以上一致すれば、その結果で試着を始めて構いません。一致が少ないとき、2つの表で結果が割れたときは、対面の診断でその体系の判定を受けると原因を切り分けられます。そのときも記入表を持っていくと、診断する人に自分の見え方を短く伝えられます。
— メグラシ編集部





