自分の強み診断を無料で|3人に同じ1問を聞く他己診断のやり方

**無料で、いちばん揺れにくい強み診断は、場面の違う3人に同じ1問だけを聞くことです。**自分で設問に答える診断は、その日の気分で答えが動きます。人に聞くと、相手が実際に見た場面が答えになるので、言葉が具体的になり、揺れにくくなります。
聞くのは1問だけ。3人から返ってきた答えを動詞に直して数え、2人以上に出た動詞を強みとして採用します。所要は、送るのに10分、数えるのに15分です。
結論:聞くのは1問、相手は3人、数えるのは動詞
全体の流れを先に置きます。
- 仕事・家・趣味など、場面の違う3人を選ぶ
- 同じ1問を、同じ文面で送る
- 返ってきた答えから、動詞だけを抜き出す
- 3人中2人に出た動詞を強みとして採用する
| 同じ動詞が出た人数 | 判定 | その動詞の扱い |
|---|---|---|
| 3人 | 採用 | 場面を選ばず出ている強み。まず人に伝える言葉にする |
| 2人 | 採用 | 2つの場面で出ている強み。出ていない場面を確かめる |
| 1人 | 保留 | その場面だけの強みかもしれない。2週間後に見直す |
| 0人 | 使わない | 自分で思っていた強みでも、今は人に見えていない |
なぜ自分で答える診断だけでは揺れるのか
無料の強み診断の多くは、「計画を立てるのが好きだ」のような設問に、自分で段階をつけて答える形です。設問に場面が書かれていないので、仕事の場面を思い浮かべた日と、家の場面を思い浮かべた日で、答えが変わります。
結果の言葉を言葉で確かめようとすると、堂々巡りになります。自分の行動と照らし合わせる方法は無料の強み診断の結果がぶれるとき|言葉で確かめず、直近2週間の行動3件と突き合わせるに書きました。この記事は、照らし合わせる材料を自分の記憶ではなく、人の記憶から取る方法です。
**人に聞くと、設問に場面が最初から入ります。**相手は自分が見た場面を思い出して答えるので、答えが1つの出来事に結びつきます。
聞く1問|「頼んでよかったこと」と「そのとき何をしていたか」
聞くのは、次の1問だけです。
「最近、私に頼んでよかったと思ったことを1つと、そのとき私が何をしていたかを教えてください」
この1問には、2つの工夫があります。1つは「強み」という言葉を使わないこと。強みを聞かれると、相手は性格をほめる形容詞で答えがちです。「頼んでよかったこと」なら、実際にあった出来事で答えてもらえます。
もう1つは「そのとき何をしていたか」を足すこと。これで、答えに動詞が入ります。「助かった」だけでは数えられませんが、「会議の前に資料の順番を並べ替えてくれた」なら、並べ替えるという動詞が拾えます。
相手の選び方|場面を分けて3人
3人は、見ている場面が重ならないように選びます。
- 仕事や学校で一緒にいる人を1人
- 家族か、一緒に暮らしている人を1人
- 趣味や友人づきあいで会う人を1人
同じ職場の3人に聞くと、仕事の場面の強みしか出てきません。それも使える情報ですが、場面を選ばず出ている強みかどうかが分からなくなります。
親しさは中くらいの人が向いています。とても親しい人は、強みより人柄の話になりやすく、あまり親しくない人は、答えに困ります。最近3か月のうちに、一緒に何かをした人を選んでください。
送り方|文面をそろえて、返事は3日以内
3人には、同じ文面で送ります。文面が違うと、答えの違いが文面の違いから来ているのか、見ている場面の違いから来ているのかが分からなくなるからです。
文面の例です。
「仕事の振り返りをしていて、人から見た自分を知りたくなりました。最近、私に頼んでよかったと思ったことを1つと、そのとき私が何をしていたかを、一言で構わないので教えてもらえますか。3日後くらいまでに返事をもらえるとうれしいです」
期限を3日にするのは、それより長いと思い出す場面が昔のものに移っていくからです。返事がなかった人には催促せず、別の人に同じ文面で送ります。
数え方|返事を動詞に直す
返事がそろったら、1通ずつ動詞を抜き出します。形容詞や名詞で書かれていても、動詞に言い換えてください。
- 「段取りがうまい」→ 順番を決める
- 「聞き上手」→ 最後まで聞く
- 「資料がわかりやすかった」→ 並べ替える、減らす
- 「いつも落ち着いている」→ 急な変更の中で手を止めない
1通から出る動詞は、1つか2つで十分です。3通分を並べて、同じ動詞、あるいは同じ意味の動詞に印をつけます。**強みは形容詞ではなく、動詞の形で残すと使えます。**動詞なら、次にどの場面で使えるかがすぐに決まるからです。
無料の診断ツールと組み合わせる
人に聞く方法は、無料の診断ツールの代わりではなく、答え合わせの相手です。
先に無料の診断を1つ受けて、出てきた言葉を動詞に直しておきます。次に3人に聞いて、同じように動詞に直します。両方に出た動詞は、自分の見立てと人の見立てが一致している強みです。どの診断を受けるかは、無料の強み診断はどれを受けるか|設問の形と数で、結果の使い道が決まるで、設問の形から選べます。
診断に出たのに、3人の答えに一度も出なかった動詞は、自分では持っているつもりでも、今は人に見えていない強みです。捨てる必要はありませんが、人に伝える言葉としては後回しにします。
どちらとも取れるとき①|3人とも違う動詞が返ってきた
3人の答えが全部ばらばら。これは失敗ではなく、場面の違う3人をきちんと選べたということでもあります。
まず、動詞を1段だけ抽象的な言葉に直して、もう一度数えます。「資料を直した」「予定を組んだ」「旅行の荷物を減らした」は、どれも「散らかったものを整える」にまとまります。1段上げて重なれば、それを採用します。
それでも重ならなければ、4人目に同じ1問を送ります。4人中2人に出た動詞を採用します。5人目までは聞かないでください。人数を増やすほど、どの動詞もどこかで1回は出るようになり、判定が甘くなります。
どちらとも取れるとき②|見た目や服の話が返ってきた
「頼んでよかったこと」を聞いたのに、「いつもきちんとして見えるから、人前に出る役を頼みやすい」「話しかけやすい雰囲気だから、案内を頼んだ」のような答えが返ってくることがあります。
これは、人から見えている強みです。見た目の印象が、頼まれる理由そのものになっているということなので、そのまま使えます。
この答えが返ってきたら、「どこを見てそう思った?」と1つだけ聞き返してください。襟のある服、髪をまとめていること、靴がいつもきれいなこと。挙がった場所が、あなたの強みを人に見せている1点です。その場所は、服を買い替えるときにも変えずに残してください。
どちらとも取れるとき③|ほめ言葉だけで、具体がない
「いつも助かってるよ」「頼りになる」のように、出来事のないほめ言葉だけが返ってくることもあります。このままでは動詞が取れません。
聞き直すなら、1問だけにします。「ありがとう。最後にそう思ったのは、どんなときだった?」。場面を1つだけ聞けば、そこから動詞が拾えます。それでも出来事が出てこない相手は、今回の3人から外して、別の人に聞き直します。
どちらとも取れるとき④|自分では強みだと思えない
3人中2人に出た動詞が、自分ではまったく強みだと思えない。こういうことはよくあります。自分では当たり前にやっていることほど、人にはよく見えているからです。
この場合も、判定の結果は採用のまま残してください。そのうえで、その動詞を次の2週間で1回、意識してやってみます。やったあとで相手の反応がよければ、それはもう人に伝えてよい強みです。反応が変わらなければ、保留に戻します。
書類や自己紹介に使うときは、動詞と場面の1文にする
採用した強みを、職務経歴書や面談、初対面の自己紹介で使うこともあると思います。そのときは、形容詞に戻さず、動詞と場面を1文にまとめてください。
「段取りがいいです」ではなく、「締め切りの前に、作業の順番を並べ替えて、人に渡せる形にします」。3人の答えの中から、いちばん具体的だった出来事を1つ借りてくると、聞いた人がその場面を思い浮かべられます。
1文の中に入れる動詞は1つだけにします。2つ3つ並べると、どれが本当の強みなのかが相手に伝わりにくくなります。場面を変えて何度か使ううちに、自分でも言い慣れた1文になっていきます。
見つけた強みを、装いの1点に置く
強みが動詞で決まったら、それを人に見える形にもしておくと、言葉と見た目がそろいます。やることは、装いの中の1点だけを動かすことです。
「順番を決める」「整える」が強みなら、襟や前立てのある服で、首元を整った形にしておく。「最後まで聞く」が強みなら、顔まわりの色を自分に合う側にそろえて、表情がやわらかく見えるようにする。どこを動かすかに迷ったら、パーソナルカラー診断や顔タイプ診断で、顔の近くの色と素材の答えを先に出しておくと早く決まります。
動かすのは1点だけにしてください。全部を変えると、どの変化が人の見え方を動かしたのかが分からなくなります。
記入表|1枚で残す
最後に、書き残す形を置いておきます。紙でもメモでも構いません。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 相手(場面) | 仕事・家・趣味のどれか |
| 返ってきた出来事 | 1行で |
| 抜き出した動詞 | 1つか2つ |
| 同じ動詞が出た人数 | 3人中何人か |
| 判定 | 採用・保留・使わない |
| 装いに置く1点 | 襟元・顔まわりの色・靴など |
半年たったら、同じ1問を同じ3人にもう一度送ってください。同じ動詞が残っていれば、それは場面が変わっても続いている強みです。
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よくある問い
- Q. 無料の強み診断と、人に聞く方法はどちらが正確ですか
- どちらが正確というより、揺れる場所が違います。自分で答える診断は、設問に場面が書かれていないことが多く、その日の気分で答えが変わります。人に聞く方法は、相手が実際に見た場面を答えるので、答えが具体的になります。そのかわり、相手が見ていない場面の強みは出てきません。両方をやって、重なった言葉を採用するのがいちばん揺れにくい方法です。
- Q. 3人に聞くのが恥ずかしいです
- 恥ずかしさの多くは、「私の強みは何ですか」と聞こうとしているところから来ます。この記事の1問は、強みそのものを聞きません。頼んでよかったことを1つと、そのときの様子を聞くだけです。相手にとっても答えやすく、思い出話に近い形で返ってきます。仕事の振り返りや、転職の準備で書類を書いているという理由を添えると、頼みやすくなります。
- Q. 3人とも違うことを言われました。強みはないのでしょうか
- 3人とも違う動詞が返ってくるのは、場面の違う3人を選べている証拠でもあります。いったん動詞を1段抽象的な言葉に直して、もう一度数えてください。たとえば「資料を直した」「予定を組んだ」「旅行の荷物を減らした」は、どれも「散らかったものを整える」にまとまります。それでも重ならないなら、4人目に同じ1問を聞き、4人中2人に出た動詞を採用します。
- Q. 服や見た目のことを言われました。強みとして使えますか
- 使えます。「いつもきちんとして見えるから頼みやすい」「話しかけやすい雰囲気」といった答えは、人から見えている強みです。そのまま装いの判断材料になります。どこがそう見えているのかを1か所だけ聞き返し、その場所を変えずに残すと、人から見える印象と自分の強みがそろいます。
— メグラシ編集部





