パーソナルデザインの自己診断は秋冬の試着で|襟・編み目・柄で確かめる

**パーソナルデザインの自己診断の結果は、秋冬の試着室で、襟・編み目・柄の3回で確かめてください。**コートの襟で直線か曲線か、ニットの編み目で素材の重さ、チェックやヘリンボーンの柄で大きさを、2枚ずつ並べて比べます。
自己診断で出たタイプ名は、そのままでは仮説です。設問への答えには、自分の好みや、なりたい印象が混ざるからです。秋冬物が店に並ぶ10月から11月は、線・素材・大きさの違う服が同じ売り場にそろうので、1回の買い物の中で3つの軸を確かめられます。
パーソナルデザインという考え方の全体像と、ほかの診断との違いはパーソナルデザイン診断|自己診断で分かる範囲と骨格診断との違いに、自己診断表を使う前に書いておく記入表はPD自己診断の表を使う前に書く記入表に分けてあります。この記事は、自己診断のあとに、実物の服で確かめる話です。
確かめる時期を秋冬にするのには、もう一つ理由があります。春夏の服は薄く、襟のない形も多いので、線・素材・大きさの差が小さく出ます。秋冬の服は、厚みがあり、襟がはっきりしていて、柄も大きいものから小さいものまで幅があります。3つの軸の両端が、1つの売り場の中で手に取れる季節です。
結論:タイプ名を3つの軸に置き換え、試着で1回ずつ確かめる
パーソナルデザインの体系は、どれも呼び方や分け方が違いますが、服に置き換えると、多くは3つの軸に集まります。自己診断の結果を、先にこの3つの軸の言葉に置き換えておきます。
| 軸 | 片方の端 | もう片方の端 | 秋冬の試着で確かめる服 |
|---|---|---|---|
| 線 | 直線・シャープ | 曲線・やわらか | コートの襟 |
| 素材の重さ | なめらか・軽い | ざっくり・重い | ニットの編み目 |
| 大きさ | 小さい・繊細 | 大きい・大胆 | チェックやヘリンボーンの柄 |
**タイプ名のまま試着室に行かないでください。**タイプ名は、その体系の中でしか通じないので、目の前のコートがそのタイプに合うかどうかは、名前からは判断できません。3つの軸の言葉に置き換えておけば、どの売り場のどの服でも、合う側と合わない側が見分けられます。
3つの軸は、どれも服そのものの性質です。色は含めていません。色はパーソナルカラーの領分で、パーソナルデザインの体系の中には色を扱うものもありますが、試着で色まで同時に確かめようとすると、2枚の違いが1か所に絞れなくなります。色は別の日に、別の方法で確かめてください。
自己診断の結果を、3つの軸に書き直す
自己診断の結果ページには、タイプ名のほかに、似合う服の説明が書かれていることが多くあります。その説明から、線・素材・大きさの言葉を拾い、1行ずつ書き出してください。
| 結果ページの説明に出てくる言葉 | 置き換える軸と端 |
|---|---|
| シャープ・直線的・きりっと・端正 | 線:直線 |
| やわらか・曲線的・丸み・優しい | 線:曲線 |
| 上質でなめらか・ハリ・つるりとした | 素材:なめらか |
| ざっくり・ラフ・風合いのある・厚手 | 素材:重い |
| 繊細・小ぶり・華奢・細かい | 大きさ:小さい |
| 大ぶり・存在感・大胆・ボリューム | 大きさ:大きい |
3つの軸のうち、説明に言葉が出てこない軸もあります。その軸は「未定」と書いておき、試着で初めて答えを出します。書き出したメモは、スマートフォンに保存して、試着室に持っていってください。
結果ページの説明が長い場合は、服の説明の部分だけを読みます。性格や印象の説明、たとえば「明るく親しみやすい」「知的で落ち着いた」といった言葉は、3つの軸には置き換えにくいので、飛ばして構いません。服の形や素材、柄についての言葉だけを拾うと、メモは3行に収まります。
買い物の予定を、試着の予定として組む
確かめるための買い物は、いつもの買い物と予定の組み方が少し違います。何かを買うことより、比べることが目的なので、時間と場所を先に決めます。
| 決めること | 目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 行く時期 | 10月中旬〜11月中旬 | コート・ニット・柄物が一度にそろう |
| 曜日と時間 | 平日の昼か、休日の開店直後 | 試着室が空いていて、2枚を続けて着られる |
| かける時間 | 60〜90分 | 3つの軸を2枚ずつ、計6回着る |
| 回る店 | 1〜2店 | 同じ照明で比べるほうが差がわかる |
| 買うかどうか | 決めずに行く | 確かめが目的。買うのは結果が出てから |
**確かめの日と、買う日を分けても構いません。**確かめた結果をメモに残しておけば、別の日に買うときも、同じ軸で選べます。セールの前に確かめておくと、セールの売り場で迷う時間も短くなります。
混み合う時間を避けるのは、試着室の待ち時間のためだけではありません。混んでいる売り場では、2枚を交互に着るために何度も試着室を出入りするのが気まずく感じられ、1枚ずつの判断で済ませてしまいがちです。空いている時間なら、同じ2枚を2回ずつ着ることも気兼ねなくできます。
試着室に着ていく服
比べるときに、自分の着ている服が答えを邪魔しないように、試着室には条件の少ない服で行きます。
| 着ていくもの | 選び方 | 理由 |
|---|---|---|
| トップス | 無地・首の詰まっていないもの・中間の色 | コートやニットの襟の形が、そのまま比べられる |
| ボトムス | 無地の暗い色・細すぎず太すぎない | 全身で見たときに、上半身の差が目立つ |
| 靴 | 普段いちばん履いているもの | 普段の全身のバランスで見られる |
| アクセサリー | 外していく | 顔の近くの大きさの印象が混ざらない |
| 髪 | いつもどおり | 普段の顔まわりで判断する |
| メイク | いつもどおり | 普段の顔と服の組み合わせで見る |
アクセサリーを外すのは、大きさの軸を確かめるときに、アクセサリーの大きさが答えに混ざるからです。同じ理由で、柄のある服や、襟の目立つ服を着ていくのも避けてください。コートを試着するときに、自分の服の襟がコートの襟の内側からのぞくと、2つの襟の線が重なって、比べたい襟の形が読みにくくなります。確かめが終わってから、手持ちのアクセサリーを合わせてみると、大きさの軸の答えと合っているかも確かめられます。
判定のしかた|鏡から2m離れて、最初の1秒
比べるときの判定は、1つだけです。鏡から2m離れて立ち、最初の1秒で目が行く場所を見ます。
| 最初に目が行った場所 | 判定 |
|---|---|
| 顔 | 合っている側 |
| 顔と服が同時 | どちらかといえば合っている側 |
| 服の襟・編み目・柄 | 服が強すぎる(その軸の反対側が合う) |
| 服が目に入らず、全体がぼんやり | 服が弱すぎる(その軸のこちら側が足りない) |
2m離れるのは、近すぎると細部に目が行き、服の全体と顔の関係が見えなくなるからです。試着室の中で2mが取れないときは、試着室の外の鏡を使うか、店の人に断ってスマートフォンで全身を撮り、画面を小さくして見てください。判定は1回でなく、2枚を交互に2回ずつ着て、同じ答えが出たものを採ります。
最初の1秒にこだわるのは、それより長く見ていると、見る人の頭の中で、服の良し悪しの判断が始まってしまうからです。「この襟はきれい」「この編み目は好き」と考え始めると、顔と服の関係ではなく、服そのものの評価になります。最初の1秒は、考える前の目の動きなので、顔と服のどちらが強いかがそのまま出ます。
1回目|コートの襟で、線を確かめる
秋冬の服の中で、線の違いが最もはっきり出るのがコートの襟です。襟は顔のすぐ下にあり、面積も大きいので、直線と曲線の差が顔に直接効きます。
| 比べる2枚 | 違い | 見るもの |
|---|---|---|
| テーラード襟 と ショールカラー | 角のある襟 と 丸く流れる襟 | 線の軸の両端 |
| ステンカラー と ノーカラーの丸首 | 折り返した直線 と 襟なしの曲線 | 線の軸(やや控えめ) |
| 角ばったダブルの打ち合わせ と 丸いボタンのシングル | 前の線の硬さ | 線の軸(補助) |
**比べるのは、色と丈がほぼ同じで、襟だけが違う2枚にしてください。**色や丈まで違うと、どの違いが答えを変えたのかがわかりません。同じ売り場で色違いしかない場合は、同じ色の2枚が見つかるまで探すより、近い明るさの2枚で比べるほうが早く済みます。
襟の形そのものを顔の形から選ぶ方法は顔タイプ別コートの襟で扱っています。この試着では、顔の形の答えではなく、自己診断で書き出した線の軸が合っているかを確かめます。
コートの試着では、前のボタンを留めた状態と、開けた状態の両方で見てください。前を開けると、襟の線が縦に長く伸び、直線の印象が強まります。前を留めると、襟の形が顔のすぐ下に固まって見えます。普段コートを開けて着るか留めて着るかで、判定の重みを変えると、実際の着方に近い答えになります。
2回目|ニットの編み目で、素材の重さを確かめる
素材の重さの違いは、ニットの編み目で最も比べやすくなります。細い糸でなめらかに編んだものと、太い糸でざっくり編んだものは、同じ色でも見える重さがまったく違います。
| 比べる2枚 | 違い | 見るもの |
|---|---|---|
| 細い糸のなめらかなニット と 太い糸の縄編みニット | 表面の凹凸 | 素材の軸の両端 |
| なめらかなニット と 毛足の長いふんわりしたニット | 表面の毛足 | 素材の軸(やわらかさ寄り) |
| 平編みの普通の厚さ と 畦編みの厚手 | 厚みと縦の凹凸 | 素材の軸(中間) |
同じ色、同じ首の形で、編み目だけが違う2枚を選びます。首の形まで違うと、線の軸の答えが混ざります。どちらもクルーネックか、どちらもタートルにそろえてください。
縄編みのような太い凹凸は、2m離れても見えます。細い糸のなめらかなニットは、2m離れると表面がほぼ平らに見えます。この差が、顔の印象とどちらが釣り合うかを見ます。
ニットの試着は、試着室の中で上から着るだけなので、時間がかかりません。3つの軸のうち最も手早く比べられるので、ニットを最初にして、判定のしかたに慣れてから、コートと柄に進むのも一つの順番です。ただし、ニットの首の形は線の軸にも関わるので、比べる2枚の首の形は、必ずそろえてください。
3回目|柄で、大きさを確かめる
大きさの軸は、柄の大きさで比べます。秋冬は、チェックやヘリンボーン、千鳥格子のように、同じ柄で大きさだけが違うものが売り場に並びやすい季節です。
| 比べる2枚 | 違い | 見るもの |
|---|---|---|
| 細かい千鳥格子 と 大きな千鳥格子 | 柄の1つ分の大きさ | 大きさの軸の両端 |
| 細かいチェック と 大きなチェック | 格子の間隔 | 大きさの軸 |
| 細いヘリンボーン と 太いヘリンボーン | 山形の幅 | 大きさの軸(控えめ) |
柄の大きさの目安は、柄の1つ分が指1本(1〜2cm)以内なら小さい側、手のひら(5cm以上)なら大きい側です。その間の2〜4cmは中間として扱い、比べる2枚には選ばないでください。ストールやマフラーでも比べられるので、コートやスカートで同じ柄の大小が見つからないときは、柄のストールを2本、顔の下に当てて比べてください。
柄の大きさは、離れて見ると印象が変わりやすい軸です。近くで見ると大きな柄が強く見えても、2m離れると柄がまとまって、ほどよく見えることがあります。反対に、近くでは上品に見える細かい柄が、2m離れると灰色の面になって、顔より地味に沈むこともあります。この軸は、とくに距離を守って判定してください。
店の人に手伝ってもらうときの頼み方
2枚を探すのに時間がかかるときは、店の人に手伝ってもらうと早く済みます。頼むときは、似合うものを選んでもらうのではなく、比べるための2枚を探してもらう、と伝えると、話が早く通じます。
| 探してほしいもの | 伝え方の例 |
|---|---|
| 襟だけ違うコート | 色と丈が近くて、襟の形だけ違うものを2枚 |
| 編み目だけ違うニット | 同じ色と首の形で、編み目の太さだけ違うもの |
| 大きさだけ違う柄 | 同じ柄で、大きさの違うもの |
| 全身を見る場所 | 少し離れて全身を見られる鏡 |
店の人に、どちらが似合うかの意見を聞くのも構いません。ただ、その意見は、その人の好みや、売り場のすすめも混ざります。判定は、あくまで2m離れて最初に目が行く場所で、自分で行ってください。
3回の結果を、自己診断と照らす
3回の試着で、それぞれの軸の答えが出ます。自己診断で書き出した軸と、何か所一致したかを数えます。
| 一致した数 | 自己診断の結果の使い方 |
|---|---|
| 3つ | そのまま服選びに使ってよい |
| 2つ | 使ってよい。一致しなかった軸だけ、試着の答えを優先 |
| 1つ | 設問への答え方を見直す。服選びは試着の答えを優先 |
| 0 | 自己診断は、なりたい印象を答えていた可能性が高い。試着の答えで選ぶ |
「未定」と書いた軸は、一致の数に入れず、試着の答えをそのまま採用します。**一致が少なかったからといって、自己診断が無駄だったわけではありません。**自分がどう見られたいかが、自己診断の答えの側に出ています。その印象は、服選びの中で、好きな服として残せます。
店に行く前に、手持ちの服で予行をする
いきなり店で比べるのが不安なら、前の晩に手持ちの服で一度だけ予行をしておくと、当日の判定に慣れられます。手持ちの中で、1か所だけ違う2枚を探して、同じ判定をしてみます。
| 軸 | 手持ちで探す2枚 | 見つからないとき |
|---|---|---|
| 線 | 襟のあるシャツ と 丸首のカットソー | 角のあるストールの折り方 と 丸く巻いた巻き方 |
| 素材の重さ | 薄手のなめらかなニット と 厚手のざっくりしたニット | 薄いストール と 厚いマフラー |
| 大きさ | 細い柄のもの と 太い柄のもの | 小さなピアス と 大きなピアス |
家の鏡では2m離れられないことが多いので、スマートフォンで全身を撮り、画面を小さくして見比べてください。予行で答えが出た軸は、店では確かめ直すだけで済みます。予行で差がわからなかった軸を、店で重点的に比べると、時間の配分が決めやすくなります。
骨格・顔タイプの結果とのつながり
骨格診断や顔タイプ診断の結果を持っている人は、3つの軸の答えと照らすと、答えの裏づけになります。パーソナルデザインの3つの軸は、ほかの2つの診断が見ているものと一部重なっているからです。
| 軸 | 重なる診断 | 重なる部分 |
|---|---|---|
| 線 | 顔タイプ | 顔のパーツの形が、直線寄りか曲線寄りか |
| 素材の重さ | 骨格 | 体の質感に合う布の厚みと表面 |
| 大きさ | 顔タイプ・骨格 | 顔のパーツの大きさ、骨や関節の大きさ |
試着の答えと、ほかの診断の結果が同じ向きなら、その軸の答えはかなり確かだと考えてよいでしょう。向きが逆なら、どちらかが外れているとは限りません。見ている場所が違うので、服の中の置き場所を分けて、両方の答えを使ってください。ほかの診断の結果がまだない人は、骨格診断と顔タイプ診断で確かめておくと、3つの軸の答えを照らす材料が増えます。
試着室の照明で、判定がぶれないようにする
試着室の照明は、店によって明るさも色も違います。線・素材・大きさの軸は、色ほど照明に左右されませんが、暗い試着室では素材の凹凸が見えにくくなります。
| 試着室の照明 | 起きること | 対処 |
|---|---|---|
| 明るい白い照明 | 素材の凹凸がよく見える | そのまま判定する |
| 暗めの暖色の照明 | 凹凸の影が見えにくい | 素材の軸だけ、売り場の鏡でも確かめる |
| 真上からの強い照明 | 顔に影が出て、顔に目が行きにくい | 一歩下がって、照明の真下から外れる |
| 窓の近くの鏡 | 自然光で、実際の見え方に近い | できればここで判定する |
同じ店の中でも、試着室の中と売り場の鏡では見え方が変わります。売り場の鏡は、周りの服や人も一緒に映るので、試着室より実際の外出先に近い見え方になります。迷ったときは、2か所で同じ答えが出たほうを採用してください。
試着室の照明が暗く、判定に自信が持てないときは、その日の結果を「仮」としてメモに残し、別の店か別の日にもう一度同じ軸だけ確かめます。2回とも同じ答えなら確定です。3つの軸を一度で全部確定させようとせず、1回の買い物で2つ確定すれば十分と考えると、気持ちも楽になります。
どちらとも取れるとき①|軸ごとに答えがばらばら
襟は直線が合い、ニットはふんわりが合い、柄は小さいほうが合う。このように、3つの軸の答えが、ひとつのタイプ名にまとまらないことがあります。
| 答えの組み合わせ | 服の組み方の例 |
|---|---|
| 直線 × 重い × 大きい | テーラード襟のコートに、縄編みのニット、大きなチェック |
| 直線 × 軽い × 小さい | ステンカラーに、なめらかなニット、細かい千鳥格子 |
| 曲線 × 重い × 小さい | ショールカラーに、毛足のあるニット、小さな柄 |
| 曲線 × 軽い × 大きい | 丸い襟に、なめらかなニット、大きな柄のストール |
**答えがばらばらなのは、ずれではありません。**パーソナルデザインの体系によっては、ばらばらの答えを1つのタイプ名にまとめているだけで、実際の服では軸ごとに選ぶほうが自然です。タイプ名より、軸ごとの答えを服選びのメモとして残してください。
軸ごとの答えを持っていると、売り場で1着ずつ判断するときにも使えます。たとえば、直線と重いと小さいの組み合わせの人が、角のある襟でざっくりした素材の、細かい柄のジャケットを見つけたら、3つの軸すべてで合う側の服です。どれか1つがずれていても、ほかの2つが合っていれば、ずれた1つを合わせる服で補えます。
どちらとも取れるとき②|2枚の差がわからない
2枚を交互に着ても、最初に目が行く場所が変わらず、差がわからないことがあります。
| 差がわからない理由 | やること |
|---|---|
| 2枚の違いが小さすぎる | 違いのもっと大きい2枚で比べ直す |
| 目が慣れてしまった | 1分休んで、別の服を見てから戻る |
| 距離が近い | 2mより離れて、3mで見る |
| どちらも合っている | その軸は中間。どちらを選んでもよい |
違いの大きい2枚で比べても差がわからないなら、その軸は、あなたにとってどちらの端でもない中間です。中間の軸は、服選びの制約が少ない軸なので、好みや場面で自由に選んで構いません。
中間の軸が2つ以上ある人は、自己診断の結果がどのタイプ名でも、大きく外れることが少ない人です。そうした人にとってパーソナルデザインの答えは、服を絞るためのものではなく、はっきり答えの出た1つの軸を、服選びの中心に置くためのものになります。
どちらとも取れるとき③|自己診断と試着の結果が逆になった
自己診断では直線と出たのに、試着では曲線が合った。このように、結果が逆になることもあります。
| 逆になった軸 | 考えられる理由 | 次にやること |
|---|---|---|
| 線 | 設問で、なりたい印象を答えていた | 設問の答えを、人に見てもらって答え直す |
| 素材 | 普段の服の素材に答えが引っぱられた | 素材の違う2枚で、もう一度比べる |
| 大きさ | アクセサリーの好みで答えていた | 柄で比べた答えを優先する |
自己診断の設問に、自分でなく家族や友人に答えてもらうと、なりたい印象が混ざりにくくなります。人に見てもらって答えた結果が、試着の結果と一致すれば、その軸の答えは試着の側で確定です。
自己診断の設問には、「周りからどう言われるか」を問うものがよくあります。この種の設問は、自分では答えにくく、つい、言われたい言葉を選びがちです。家族や友人に同じ設問を読んでもらい、その人が選んだ答えと自分の答えを並べると、どの設問で自分の希望が混ざったかが見えてきます。
どちらとも取れるとき④|好きな服と、合う服が逆
試着で合うと出た服と、自分が好きな服が逆のことがあります。この確かめは、好きな服をやめるためのものではありません。
| 好きなもの | 合うと出たもの | 両方を生かす組み方 |
|---|---|---|
| 丸い襟 | 直線 | 丸い襟のブラウスに、直線的なジャケットを重ねる |
| ざっくりしたニット | なめらか | ざっくりしたニットを、胸より下の見える面積が少ない形で |
| 大きな柄 | 小さい | 大きな柄を、顔から遠いスカートかバッグに |
| 小さな柄 | 大きい | 小さな柄を、大きな面積で使い、全体として大きく見せる |
好きな服を着る日に、合う軸の答えを1か所だけ足す、と考えると、選べる服が減りません。顔の近くに合う軸の答えを置き、好きなものを顔から離すのが、最も組みやすい形です。
パーソナルデザインの結果は、好きなものと対立させるために使うと、服選びが苦しくなります。好きな服は、着ている本人の気持ちを明るくします。その気持ちは、鏡の前での表情にも出ます。好きなものがある人ほど、合う軸の答えを「足すもの」として持っておくと、手持ちの好きな服を活かしたまま、組み合わせを増やせます。
確かめた結果の残し方
確かめた結果は、次の買い物で使えるように、短く残しておきます。タイプ名ではなく、軸ごとの答えで書きます。
| 軸 | 書き方の例 |
|---|---|
| 線 | 直線。テーラード襟でも顔に目が行った |
| 素材 | 中間。縄編みもなめらかも差がなかった |
| 大きさ | 小さい。指1本の千鳥格子で顔に目が行った |
| 自己診断との一致 | 2つ(線と大きさ) |
| 好きなもの | 丸い襟、大きな花柄 |
この5行があれば、次に服を買うとき、売り場の服を3つの軸で見るだけで、合う側かどうかが分かります。ネットで服を買うときも、商品写真の襟・編み目・柄を3つの軸で読めば、届いてから合わなかったという失敗が減ります。好きなものの行を残しておくのは、合う軸の答えと組み合わせるときに使うためです。
メモは、スマートフォンの写真と一緒に残しておくと、あとで見返したときに判定の場面を思い出せます。比べた2枚を着た全身の写真を、軸ごとに1組ずつ保存しておけば、次の季節に確かめ直すとき、前回の答えと並べて見比べられます。
秋冬のあとも、季節の買い物で確かめ直す
秋冬の試着で出た答えは、次の季節の買い物でも使えます。季節が変わると、売り場に並ぶ服の線・素材・大きさの幅も変わるので、確かめやすい軸も入れ替わります。
| 季節の買い物 | 確かめやすい軸 | 比べる服 |
|---|---|---|
| 秋冬(10〜11月) | 線・素材・大きさの3つ | コートの襟、ニットの編み目、柄 |
| 冬のセール(1月) | 素材 | 厚手のニットとなめらかなニット |
| 春(3〜4月) | 線 | ジャケットの襟、ブラウスの襟 |
| 初夏(5〜6月) | 大きさ | 柄のワンピース、アクセサリー |
| 秋口(9月) | 線と素材 | 薄手のジャケット、カーディガン |
季節ごとに1つの軸だけ確かめ直すと、1年で3つの軸が2回ずつ確かめられます。2回とも同じ答えが出た軸は、そのあとは確かめなくても服選びに使えます。答えが変わった軸は、年齢や髪型の変化で顔まわりの印象が動いている可能性があるので、次の季節にもう一度確かめてください。
確かめ直すときも、手順は同じです。1か所だけ違う2枚を、2m離れて、最初の1秒で見る。この判定のしかたに慣れておくと、自己診断の結果がなくても、売り場で服を見るたびに、自分に合う側がどちらかを見分けられるようになります。
一度の買い物で終わらせる手順
- 自己診断の結果ページから、線・素材・大きさの言葉を拾い、メモに書く
- 平日の昼か休日の開店直後に、60〜90分の予定を入れる
- 無地の服で、アクセサリーを外して行く
- コートの襟、ニットの編み目、柄の順に、1か所だけ違う2枚を交互に着る
- 鏡から2m離れて、最初に目が行く場所で判定する
- 自己診断と一致した数を数え、軸ごとの答えを5行で残す
**買うかどうかは、この6つが終わってから決めてください。**確かめの途中で買うと、比べる前の気分で選ぶことになります。
6つを終えて、どうしても欲しい1枚があれば、それは3つの軸の答えと照らしてから買ってください。軸の答えと合っていれば迷わず買ってよく、合っていない軸があるなら、その軸を別の服で補えるかを考えます。たとえば、合う線は直線なのに、欲しいコートが丸い襟なら、中に襟の直線的なシャツを着る日が多いかどうか。補える組み合わせが手持ちにあるなら、買っても着る服になります。
よくある行き違い
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| 自己診断のタイプ名が、そのまま答え | タイプ名は仮説。実物の服で確かめると、軸ごとに答えが出る |
| 1つのタイプに全部の服を合わせる | 軸ごとに答えが違うのは自然。軸ごとに選ぶほうが迷わない |
| 試着は1枚ずつ着て判断する | 1か所だけ違う2枚を比べないと、差が見えない |
| 近くで細部を見て判断する | 2m離れて、最初の1秒で目が行く場所で判定する |
| 合わないと出た服は着てはいけない | 好きな服は、合う軸の答えを1か所足して着ればよい |
| 自己診断と逆なら、診断が間違っている | 設問になりたい印象が混ざっていることが多い |
3つの軸のほかに、骨格・顔タイプ・パーソナルカラーの答えを持っている人は、試着室で場面によってどの軸を立てるかを洋服診断の答えが3つそろっても決まらないときで整理できます。試着室での採点のしかたそのものは試着室で、顔に目が行くか服に目が行くかにあります。
関連記事
よくある問い
- Q. パーソナルデザインの自己診断は、どこまで当てになりますか
- 自己診断で出た結果は、答えた人の印象や思い込みも入るので、仮説として扱うのが安全です。当てになるかどうかは、実際の服で確かめると分かります。秋冬の試着で、線・素材の重さ・大きさの3つの軸を1回ずつ確かめ、自己診断の結果と2つ以上一致すれば、その結果は服選びにそのまま使えます。一致が1つ以下なら、自己診断の設問への答え方を見直すか、試着の結果の側を優先してください。
- Q. 試着室で比べるとき、何を見れば合っているとわかりますか
- 鏡から2m離れて立ち、最初の1秒で目が行く場所を見てください。顔に目が行けば、その服は合っている側です。服の襟や編み目、柄に先に目が行くなら、服が顔より強く出ています。1枚だけ見ても判断しにくいので、襟の形だけが違う2枚、編み目の太さだけが違う2枚、というように、1か所だけ違う2枚を続けて着て、比べてください。
- Q. 襟は直線が合うのに、ニットはふんわりしたものが合いました。矛盾していませんか
- 矛盾ではありません。線の軸と素材の重さの軸は、別々のものを見ているので、それぞれで答えが違うのは自然なことです。直線の襟とふんわりした素材が両方合う人は、たとえば、テーラード襟のコートの中に、毛足のあるニットを着る組み合わせが似合います。自己診断の結果が1つのタイプ名で出ていても、実際の服選びでは、軸ごとの答えを使うほうが迷いが少なくなります。
- Q. 好きな服と、試着で合うと出た服が逆でした
- 好きな服は、そのまま着て構いません。合うと出た軸の答えを、好きな服のどこか1か所に入れると、両方が生きます。たとえば、曲線の丸い襟が好きで、試着では直線が合うと出たなら、丸い襟のブラウスに、直線的なジャケットを重ねる。好きなものをやめるための確かめではなく、好きなものを着る日に何を足すかを決めるための確かめだと考えてください。
— メグラシ編集部





