同じ服ばかり着ている|人に会う間隔で、気にする日だけ替える

同じ服ばかり着ているのが気になるなら、まず「同じ相手に、何日おきに会うか」を数えてください。 7日以上空いてから会う相手には、同じ服で会ってかまいません。気にするのは、3日以内にまた会う相手がいる日だけです。
そして、その日に替えるのも全身ではありません。替えるのは顔の近くの1か所、つまり首元か、上に羽織る1枚か、巻き物のどれか1つで足ります。
同じ服ばかり着てしまうことを、だらしなさや手抜きのように感じている人は多いです。けれど、人が他人の服を覚えている量は、本人が思っているよりずっと少ないものです。この記事では、どこまでなら同じでよくて、どこからは替えたほうがいいのかを、会う間隔と服の見え方で決めていきます。
選ぶこと自体に疲れて同じ服になっている場合は、服選びに疲れた|私服を制服化しても続かなかった時の直し方も合わせて読んでください。
結論:気にするのは、3日以内にまた会う相手がいる日だけ
先に、判断の順番を置いておきます。
1つ目に、今日会う人の中に、3日以内に会ったばかりの相手がいるかを考えます。いなければ、何も替えなくてかまいません。昨日と同じ服でも、先週と同じ服でも大丈夫です。
2つ目に、その相手がいる場合は、今日の服が覚えられやすい服かどうかを見ます。顔の近くに強い色がある、握りこぶしより大きい柄がある、首まわりの形が変わっている。このどれかに当てはまれば、覚えられやすい服です。
3つ目に、覚えられやすい服なら、顔の近くの1か所だけを替えます。覚えられにくい無地の服なら、3日以内でも替えなくてかまいません。
この3つで、毎朝「また同じ服だ」と感じる日の大半は、気にしなくていい日に分かれます。残るのは、毎日顔を合わせる相手がいて、しかも目立つ服を続けて着たい日だけです。そこだけ手を入れれば、同じ服ばかりという悩みはかなり軽くなります。
| 同じ相手に会う間隔 | 無地・中間の色の服 | 強い色・大きい柄の服 |
|---|---|---|
| 7日以上空く | 同じでよい | 同じでよい |
| 4〜6日空く | 同じでよい | 首元か巻き物を1つ替える |
| 3日以内 | 同じでよい(気になれば首元だけ) | 上の1枚を替える |
表は判断の軸を示すためのものです。ここから先は、この境目の引き方と、どちらとも取れる日にどうするかを書いていきます。
人が覚えているのは、服の形ではなく顔の近くの色
同じ服ばかり着ていると思われるのが不安なとき、頭の中では全身の姿を思い浮かべているはずです。上も下も靴も同じ、という自分の姿です。
けれど、相手の目に入っているのはそこではありません。人と話すとき、視線はほとんど顔のまわりに集まります。全身を上から下まで眺めるのは、最初に会ったときや、離れたところから歩いてくる姿を見たときくらいです。
だから覚えられるのは、顔のまわりにあるものです。目安として、顔から手のひら2枚ぶん下までの範囲を思い浮かべてください。だいたい鎖骨から胸の上あたりまでです。ここに入っている色と形が、相手の記憶に残りやすい部分です。
逆に言うと、下に何をはいているか、靴が何色かは、相手はほとんど覚えていません。毎日同じパンツをはいていても、毎日同じ靴でも、気づかれることはまれです。
もう1つ覚えられやすいのが、柄です。小さな柄や細い縞は遠目には無地と変わりませんが、握りこぶしより大きい柄、たとえば大きな花柄や太い格子は、一度見ると印象に残ります。色がはっきりしていればなおさらです。
同じ服ばかりだと感じたら、まず「顔の近くに何があるか」だけを見直してください。全身を替えようとすると、服の数が足りないという話になってしまいます。顔の近くの1か所なら、手持ちの数で十分に回せます。
境目1|会う間隔を3日・4〜6日・7日以上で分ける
どのくらい前の服なら相手が覚えているかは、人によって違います。ただ、日常の感覚として目安を置くことはできます。
3日以内にまた会う相手は、前に会ったときの印象がまだ残っています。特に顔の近くに強い色があった服なら、「この前もこれだった」と気づかれることがあります。
4日から6日空く相手は、細かいところはもう覚えていません。ただ、強い色や大きな柄は残っていることがあります。
7日以上空いた相手は、前の服を覚えていることはほとんどありません。週に1回の習い事、月に1回の集まり、季節に1回会う友達。こうした相手には、毎回同じ服で会ってもかまいません。
数え方は簡単です。今日会う人を思い浮かべて、その人に最後に会ったのが何日前かを数えるだけです。今日会う人が複数いるなら、いちばん間隔が短い人に合わせます。
この数え方をすると、多くの人は気づきます。毎日同じ服だと気にしていたのに、実は同じ相手に続けて会っている日は、週のうち数日しかないということです。在宅勤務と出社が混ざっている人なら、出社日が週2日なら、職場の人とは3日から4日空いて会っています。そうなると、出社用の服が2組あれば足りるという計算になります。
家族のように毎日会う相手は、この数え方から外してかまいません。家族は服を見て何かを判断する相手ではないので、毎日同じでも困ることはまずありません。数えるのは、家の外で会う相手だけです。
もう1つ、子どもの送り迎えで毎日会う保護者のように、毎日顔を合わせても話す時間が短い相手もいます。こうした相手は、毎日会うといっても、すれ違う程度の数分です。視線が顔のまわりに集まる時間も短いので、7日以上空く相手と同じように考えてかまいません。気にするのは、毎日会って、しかも向かい合って話す時間がある相手だけです。職場の同じ部署の人、毎日同じ席に並ぶ人などがそうです。
境目2|覚えられやすい服を、3つの印で見分ける
会う間隔が短くても、服によっては同じでもまったく気づかれません。覚えられやすい服かどうかを、3つの印で見分けます。
1つ目の印は、顔の近くの色の強さです。白い紙の横に服を置いて、紙と服の差が大きく、しかも色みがはっきりしているもの。赤、からし色、鮮やかな青、明るい緑などがそうです。黒やこげ茶のように暗い色は紙との差は大きいですが、色みがないので覚えられにくい側に入ります。
2つ目の印は、柄の大きさです。握りこぶしを服の上に置いてみて、柄の1つの模様がこぶしより大きければ、覚えられやすい柄です。こぶしより小さい柄や細い縞は、遠目には無地と同じに見えます。
3つ目の印は、首まわりの形です。大きな襟、リボン、フリル、深いVなど、首まわりにほかの服と違う形があると、それが記憶に残ります。丸首や浅いVのように、どの服にもある形なら覚えられません。
この3つのどれにも当てはまらない服は、覚えられにくい服です。グレー、紺、生成り、ベージュ、黒の無地で、首まわりが普通の形。こうした服は、3日以内に同じ相手に会うときでも、続けて着てかまいません。
3つの印のどれにも当てはまるか迷う服もあります。たとえば、くすんだ緑や落ち着いた赤茶のように、色みはあるけれど強すぎない色です。この場合は、白い紙の横に置いたうえで、少し離れて見てください。2歩ほど下がっても色の名前がすぐに言えるなら、覚えられやすい側です。離れると灰色や茶色に見えてしまうなら、覚えられにくい側に入れてかまいません。
柄も同じです。小さな柄が密に並んでいて、近くでは柄に見えるけれど、2歩下がると1つの色に溶けて見えるものは、無地として数えます。相手と話す距離は、たいてい腕を伸ばしたくらいより少し遠いので、その距離で柄が柄として見えるかどうかが目安になります。
反対に、3つのうち2つ以上に当てはまる服は、とても覚えられやすい服です。たとえば、鮮やかな色の大きな柄で、襟にフリルがある服です。こうした服は、好きなら着ていいのですが、同じ相手に会う間隔が短いときは続けないほうが落ち着きます。
境目3|毎日会う職場は、上の1枚の周期で考える
いちばん悩みやすいのが、毎日顔を合わせる職場や学校です。ここでは、会う間隔が毎日1日なので、境目1の考え方だけでは全部が「3日以内」になってしまいます。
毎日会う相手には、日ごとではなく、上の1枚が何日で一周するかで考えます。上の1枚とは、顔の近くに来る、いちばん外側の1枚です。秋冬なら、ニットやカーディガン、ブラウスの上に羽織るジャケットのことです。
週5日の出勤で、上の1枚が3枚あれば、同じ1枚が出てくるのは週に1回か2回です。この程度なら、覚えられにくい無地の服であれば、まず気づかれません。
上の1枚が2枚しかない場合は、1日おきに同じものが出てきます。無地でも、毎日見ている相手には「よく着ている服」として印象に残ることがあります。この場合は、首元に巻き物を1つ足すか、中に着るシャツの襟を出すか出さないかで、見た目の組み合わせを4通りに増やします。
下と靴は数えなくてかまいません。職場の人は、あなたが何をはいているかを毎日見ていません。コートも数えません。コートは職場に着いたら脱ぐので、人の記憶にはあまり残らないのです。
上の1枚が4枚以上あるなら、職場で同じ服ばかりと思われることは、ほぼないと考えて大丈夫です。それでも気になるなら、それは周りの目より、自分の中の飽きのほうが強くなっている合図かもしれません。その場合は後の章で書いています。
3日以内に会うときの替え方は、顔の近くの1か所だけ
替えると決めた日も、全身を替える必要はありません。顔の近くの1か所を替えれば、相手の印象は変わります。
替える場所は3つあります。
1つ目は首元です。中に着る服を、丸首から襟のあるシャツに替える。あるいはシャツの襟を、ニットの外に出すか中にしまうかを変える。これだけで、顔のまわりの形が変わります。
2つ目は上に羽織る1枚です。同じニットの上に、昨日はなにも羽織らず、今日はカーディガンを羽織る。同じ服でも、上に1枚あるかないかで、見える色と形がまったく違って見えます。
3つ目は巻き物です。ストールやスカーフを首に巻くか、肩に掛ける。秋冬は巻き物が自然に使える季節なので、いちばん手軽な替え方です。巻き物は1枚で顔の近くの色面積を大きく変えるので、同じニットでも別の服のように見えます。
3つのうち、どれか1つでかまいません。2つ以上を一度に替えると、かえって手持ちを早く使い切ってしまいます。翌日にまた替えたいときに、替えるものが残っていない、ということになりがちです。
替える1か所をどれにするかは、その日の予定で決めると迷いません。室内で長く座って話す日は、上着を脱ぐことが多いので、首元を替えるのが効きます。外を歩く時間が長い日は、巻き物が寒さよけにもなるので、巻き物を替えるのが向いています。会議や打ち合わせで人前に立つ日は、羽織る1枚を替えると、上半身の形がはっきり変わって見えます。
手持ちの巻き物や羽織りがない場合は、中に着る服で替えます。ニットの下に、襟のあるシャツを着るか、丸首のカットソーを着るか。それだけでも、首元の形が変わって、同じニットが違う服に見えます。新しく何かを買い足すのは、この方法で回らないとわかってからで十分です。
ここで大事なのは、替えるものも覚えられにくい側にしておくことです。巻き物を毎回同じ鮮やかな色にすると、今度は巻き物が覚えられます。巻き物は2本あれば、交互に使うだけで十分に回ります。
どちらとも取れるとき①|週2回会う相手で、間が3日と4日で揺れる
ここから先は、境目に引っかかって迷う場合です。
週に2回会う相手は、間隔が3日のときと4日のときが混ざります。月曜と木曜に会うなら、月曜から木曜までは3日、木曜から次の月曜までは4日です。
この場合は、短いほうの間隔で数えます。つまり、月曜に着た服を木曜に着るのは控えて、木曜に着た服を月曜に着るのはかまわない、という分け方です。
こう決めると、必要な組み合わせは2つで足ります。月曜用の組み合わせと、木曜用の組み合わせを1つずつ持っておけば、相手から見ると毎回違う服を着ているように見えます。
もう1つの方法は、間隔に関係なく、会うたびに巻き物を替えることです。服は同じでも、巻き物だけ月曜と木曜で替える。迷う時間を減らしたいなら、こちらのほうが毎朝考えずに済みます。
どちらを選ぶかは、迷うのがつらいか、服の数を減らしたいかで決めてください。迷うのがつらいなら巻き物で替える方法、服の数を減らしたいなら曜日で組み合わせを分ける方法が合っています。
どちらとも取れるとき②|写真に残る日
写真に残る日は、会う間隔とは別の考え方が必要です。写真は後から並べて見られるからです。
ただし、写真に残るからといって、毎回違う服を着なければいけないわけではありません。気にするのは、同じ顔ぶれで撮った写真が、前の写真と並んで見られる場合だけです。
たとえば、毎年同じ時期に集まる親戚の会、子どもの行事で同じ保護者と並ぶ写真、同じ友達との旅行が続く場合などです。こうした写真は、後から見返したときに「去年と同じ服」と気づかれることがあります。
逆に、その場限りの集まりや、顔ぶれが毎回違う場なら、写真に残っても気にしなくてかまいません。並べて見る人がいないからです。
避けるときも、全身を替える必要はありません。写真でいちばん大きく写るのは上半身なので、上の1枚の色を1つ替えれば十分です。下と靴は、写真ではほとんど目に入りません。
迷ったら、前回の写真を一度見返してみてください。前回何を着ていたかを自分でも思い出せないなら、相手も覚えていません。自分ですぐ思い出せるほど印象の強い服だったなら、今回は別の色にしておくと安心です。
どちらとも取れるとき③|相手が服をよく見る人のとき
相手によっては、服をよく見ている人もいます。服が好きな友達、身なりに厳しい上司、おしゃれな知り合い。そういう人と会うときは、7日以上空いていても気になるかもしれません。
この場合も、まずは相手が実際に何を見ているかを考えてください。服が好きな人ほど、見ているのは組み合わせや素材の質感で、同じ服を着ているかどうかではないことが多いです。むしろ、自分に合った服を大事に着ている人のことを、好意的に見ていることもあります。
それでも気になる場合は、その人に会う日専用の1か所を決めておきます。たとえば、その人に会う日だけ使う巻き物を1本決める。服は同じでも、その人には毎回違う巻き物で会うことになります。
もう1つの方法は、その人の前では同じ服を「自分の定番」として見せてしまうことです。同じ服を何度も着ているのを隠そうとするより、いつもこれを着ている人、と思われたほうが、こちらも楽になります。
どちらにするかは、相手との関係で決めてください。仕事で会う人なら巻き物で替える方法、親しい友達なら定番として見せる方法が向いています。おしゃれな友達に会う日の整え方は、おしゃれに自信がない|おしゃれな友達と会う日は、並ぶ3か所だけ整えるに詳しく書いています。
どちらとも取れるとき④|気にしているのが自分だけのとき
ここまで読んで、会う間隔を数えても、覚えられにくい服でも、それでもやっぱり気になるという人もいると思います。
その場合、気にしているのは周りの目ではなく、自分の中の感覚かもしれません。同じ服を着ている自分に、自分が飽きている。あるいは、同じ服を着ていることを、自分がだらしなくしているように感じている。
確かめる方法があります。周りの人が昨日何を着ていたかを、思い出してみてください。毎日会っている職場の人でも、家族でも、昨日の服をはっきり思い出せる人は少ないはずです。自分が他人の服をそれほど覚えていないなら、他人も自分の服をそれほど覚えていません。
それでも気になるなら、飽きているのは自分なので、替えるのは自分のためです。それは悪いことではありません。ただ、その場合は周りに合わせるための替え方ではなく、自分が着ていて気分が変わる替え方を選んでください。
たとえば、顔の近くではなく、自分の目に入る場所を替える。袖口、手元の小物、靴下の色。人にはほとんど見えなくても、自分が見下ろしたときに目に入る場所が変わると、同じ服でも気分が変わります。
秋冬は同じ服が目立ちやすいと感じる理由
秋冬になると、同じ服ばかり着ている感覚が強くなる人が多いです。理由は3つあります。
1つ目は、一番外側に着る服が大きくなることです。夏はTシャツやブラウス1枚で、見える面積が小さく、組み合わせも多く作れます。秋冬は、ニットやカーディガン、ジャケットなど、1枚で上半身を大きく覆う服が増えます。その1枚が見た目のほとんどを決めるので、同じものを着ていると目立つように感じます。
2つ目は、厚手の服は枚数を多く持ちにくいことです。収納の場所を取り、値段も夏物より上がりがちなので、2枚か3枚で回すことになります。
3つ目は、コートです。コートは1枚を毎日着るのが普通なので、自分ではいつも同じ格好に見えます。けれど、先に書いたように、コートは室内では脱ぐので、職場や学校の人の記憶にはあまり残りません。外で会う人も、コートを着ている人を見て「また同じコート」とは思わないものです。コートは毎日同じが当たり前の服なので、数えなくてかまいません。
秋冬は、上の1枚の数が少なくなる分、巻き物や首元の替え方が効きやすい季節でもあります。巻き物は秋冬にしか自然に使えないものなので、夏より替え方の手段はむしろ増えています。
好きで同じ服を着ているなら、替えなくていい
同じ服ばかり着ているのは、悪いことではありません。気に入った服を何度も着るのは、服の使い方として自然なことです。
大事なのは、自分で選んで同じ服を着ているのか、ほかに着られる服がなくて同じ服になっているのかの違いです。
自分で選んでいる場合は、替える必要はありません。同じ服を着ることで朝の迷いがなくなり、気に入った服をいちばん長く着られます。周りの目が気になるなら、先に書いた会う間隔の数え方で、気にする日を絞ってください。それ以外の日は、好きなだけ同じ服を着てかまいません。
同じ服を何枚も持って、毎日同じ格好をするという選び方もあります。いわゆる私服の制服化です。ただ、これは合う人と合わない人がいて、続けてみたら息苦しくなったという声もあります。続かなかった場合の直し方は、服選びに疲れた|私服を制服化しても続かなかった時の直し方に書いています。
選べなくて同じ服になっているときの見分け方
一方で、ほかに着られる服がなくて同じ服になっている場合は、少し事情が違います。
見分ける目安は、クローゼットの中に、この1か月一度も着ていない上の服が何枚あるかです。3枚以上あるなら、服の数が足りないのではなく、着られない理由がある服がたまっています。
着られない理由は、だいたい次のどれかです。サイズが合わない、今の自分の気分に合わない、ほかの服と組み合わせられない、手入れが面倒、着ていく場所がない。このどれかで、手前の数枚だけが回っている状態です。
この場合、新しい服を買い足しても、同じ服ばかりの状態はあまり変わりません。新しい服も、手前の数枚と同じ理由で選ばれていくからです。
先にやることは、着ていない服を1枚ずつ出して、着られない理由を1つずつ言葉にすることです。理由が言えれば、直せるものと手放すものに分かれます。手放すものが決まれば、残った服が手前に出てきて、回せる枚数が増えます。
服を買うこと自体に気持ちが引っかかっている人は、服を買うのに罪悪感がある|秋の1枚は、着る回数と代わりの有無で選ぶも参考にしてください。
1週間の記録で、本当に気にする日を数える
ここまでの考え方を、実際の自分の1週間に当てはめてみます。紙かスマートフォンのメモに、次の3つを1週間だけ書いてください。
1つ目は、その日着た上の1枚。2つ目は、その日会った人のうち、3日以内にも会った人がいたかどうか。3つ目は、その日の服が覚えられやすい服だったかどうか。
1週間たったら、2つ目と3つ目が両方とも当てはまった日を数えます。ここが、実際に替えたほうがよかった日です。
多くの人は、この日数が週に1日か2日に収まります。毎日同じ服を気にしていたのに、気にする必要があったのはその1日か2日だけだった、ということがわかります。
もし週に3日以上になったら、上の1枚の数が足りないか、覚えられやすい服が多いかのどちらかです。前者なら、無地の上の1枚を1枚足す。後者なら、覚えられやすい服を着る日を、会う間隔が長い日に回す。この2つのどちらかで、気にする日はかなり減ります。
記録をつけるときに迷いやすいのは、覚えられやすい服かどうかの判断です。その日の朝に決めるのではなく、記録をつける前に、手持ちの上の1枚を全部並べて、境目2の3つの印で先に分けておいてください。覚えられやすい服には印をつけておけば、毎日の記録では、その印があるかどうかを見るだけで済みます。
記録を見返すと、覚えられやすい服を着た日が、毎日会う相手のいる日に偏っていることに気づく人もいます。気に入っている服ほど、人に会う日に着たくなるからです。その場合は、気に入っている服を着る日を、久しぶりに会う相手との予定の日に回してください。久しぶりの相手なら、どれだけ印象の強い服でも、前回と同じと思われることはありません。好きな服を、いちばん気兼ねなく着られる日です。
記録は1週間だけで十分です。続ける必要はありません。自分の生活の中で、同じ相手に会う間隔がどのくらいかがわかれば、あとは毎朝その間隔を思い出すだけで判断できます。
同じ服でも、くたびれていなければ気づかれにくい
同じ服を何度も着ていて、それが周りに伝わるとしたら、多くの場合きっかけは服そのものではなく、くたびれ具合です。
毛玉が目立つニット、首まわりが伸びたカットソー、袖口が白っぽく擦れたカーディガン。こうした服は、「よく着ている服」だということが見た目に出てしまいます。相手は前の日の服を覚えていなくても、くたびれた服を見ると、何度も着ている服だと感じ取ります。
逆に言えば、手入れが行き届いていれば、同じ服を毎週着ていても、それがわかることはまずありません。同じ服ばかり着ていることを気にするより、よく着る服ほど手入れをしておくほうが、周りの印象にはずっと効きます。
見るところは3つです。1つ目は、ニットの脇の下と袖の内側の毛玉。腕を下ろしたときにこすれる場所なので、いちばん先に毛玉が出ます。2つ目は、首まわりの伸び。鏡の前でまっすぐ立って、襟ぐりが波打っていないかを見ます。3つ目は、袖口と裾の色あせ。暗い色の服ほど、擦れた部分が白っぽく見えやすくなります。
週に1回、よく着る上の1枚だけをこの3か所で見てください。毛玉は取り、伸びた首まわりの服は家で着る側に回します。全部の服を手入れする必要はありません。よく着る服だけで十分です。
秋冬は特に、ニットの毛玉が増える季節です。リュックやバッグの肩掛けが当たる場所、机に腕をつく場所にも毛玉が出ます。同じニットを週に何度も着るなら、着た日の夜に軽くブラシをかけておくと、毛玉ができにくくなります。
まとめ|毎朝考えるのは2つだけ
同じ服ばかり着ているのが気になるとき、毎朝考えるのは2つだけです。
1つは、今日会う人の中に、3日以内に会った相手がいるかどうか。いなければ、そのまま同じ服で出かけてください。
もう1つは、今日の服が覚えられやすい服かどうか。顔の近くの強い色、握りこぶしより大きい柄、変わった首まわり。このどれもなければ、3日以内に会う相手がいても、同じ服でかまいません。
両方とも当てはまったときだけ、首元か、羽織る1枚か、巻き物のどれか1か所を替えます。全身を替える必要はありません。
同じ服を着ていることを、恥ずかしいことのように感じる必要はありません。自分に合った服を何度も着ている人は、周りから見ると、自分のことをよくわかっている人に見えることのほうが多いのです。気にする日を絞って、それ以外の日は、好きな服を安心して着てください。
年齢と服の合わせ方に迷っている場合は、年齢に合う服装がわからない|会う人の年齢で、秋冬の予定の服を寄せるもあわせてどうぞ。
よくある問い
- Q. 毎日同じ服を着ていると、周りにどう思われますか
- 多くの場合、周りは前の日の服をほとんど覚えていません。覚えられやすいのは、顔の近くにある強い色と、遠くからでもわかる大きな柄です。無地で中間の色の服なら、同じ相手に会うのが3日以上空いていれば、まず気づかれません。気になるのは、毎日顔を合わせる相手に、柄や強い色の服を続けて着る場合です。
- Q. 職場で毎日会う人がいます。何枚あれば同じ服に見えませんか
- 全身の枚数ではなく、顔の近くに来る上の1枚で数えてください。週5日の出勤なら、上の1枚が3枚あれば、同じものが続くのは週に1回までに収まります。下と靴とコートは同じでもかまいません。上の1枚が2枚しかないなら、首元に巻き物を1つ足して、見た目の組み合わせを4通りに増やします。
- Q. 好きな服だから同じものばかり着たいです。だめでしょうか
- だめではありません。同じ服ばかり着ることで困っていないなら、替える理由はありません。困るのは、自分で選んでいるのではなく、ほかに着られる服がないから同じになっている場合です。好きで選んでいるのか、選べなくてそうなっているのかを、この記事の最後にある1週間の記録で確かめてください。
- Q. 写真に残る日だけは同じ服を避けたほうがいいですか
- 同じ相手と撮った写真が、前の写真と並んで見られる場合だけ避けてください。家族の行事や、毎年同じ顔ぶれで集まる会がそれにあたります。そうでなければ、写真に残ることは気にしなくてかまいません。避けるときも全身を替える必要はなく、写真でいちばん大きく写る上半身の色を1つ替えれば足ります。
— メグラシ編集部





