パーソナルカラーの自己診断に使う布|代わりになるものと、ならないものの違い

自己診断をやってみようと思って調べると、色の布を顔の下に当てる方法が出てきます。それはそうなのですが、そんな布は手元にありません。
代わりになりそうなものを探して、手持ちのシャツを当ててみる。ハンカチを当ててみる。ところが、当てるたびに答えが変わる。
色が違ったのではなく、布の条件が違っていたことがほとんどです。 面積、表面、柄。この3つが揃っていないと、どんなに色が合っていても2色を比べられません。逆にこの3つさえ揃っていれば、専用のものでなくても代わりになります。
結論:見るのは色の前に、面積・表面・柄
順番が大事です。色から探し始めると、なかなか見つかりません。先に条件で絞ってから、その中で色を探してください。
- 面積|鎖骨まで届く大きさがあるか
- 表面|光を返さない平らな面か
- 柄|無地か
この3つを満たすものが家に何枚あるか。数えてみると、たいてい2〜3枚は出てきます。そこから色の組み合わせを作れば、すぐ始められます。
早見表|家にあるもので、使えるもの・使えないもの
| 候補 | 面積 | 表面 | 柄 | 使えるか |
|---|---|---|---|---|
| 無地の薄手シャツ | 足りる | 平ら | 無地 | 使える |
| 無地の大判ハンカチ | やや足りない | 平ら | 無地 | 2枚並べれば使える |
| 手ぬぐい・てぬぐい状の布 | 足りる | 平ら | 無地なら可 | 無地なら使える |
| 枕カバー・シーツ | 足りる | 平ら | 無地なら可 | 使える |
| ニット・セーター | 足りる | 編み目で吸う | 無地でも | 向かない |
| 起毛のストール | 足りる | 光を吸う | 無地でも | 向かない |
| つやのあるスカーフ | 足りる | 光を返す | 無地でも | 向かない |
| 紙・色画用紙 | 足りない | 平ら | 無地 | 補助にしかならない |
表で「使える」に入るものを2枚そろえるところから始めてください。
面積|鎖骨まで届くこと
顔の色を見るとき、返ってくる光は顔のすぐ下から来ます。首の下、鎖骨のあたりまでが布で覆われていないと、そこに残った地肌や中に着ている服の色が一緒に返ります。
目安は一辺40cm以上。できれば50×60cmほどあると、肩まで届いて安定します。
小さいものしかないときは、同じ色を2枚並べてください。中央で少し重ねて左右へ広げると、1枚の大きな面と同じ働きをします。継ぎ目が顔の正面に来ないようにだけ気をつけてください。
表面|光を返す面も、吸う面も向かない
ここがいちばん見落とされます。同じ色でも、表面の作りで顔に返る光の量が変わります。
- つやのある面|当たった光をそのまま跳ね返します。跳ね返った光が顔に当たるので、実際より明るく見えます
- 起毛した面・編み目のある面|光を内側で散らして吸います。返る光が減るので、実際より沈んで見えます
- 平らでつやのない面|当たった光を素直に返します。これが判定に向きます
確かめ方は簡単です。窓のほうへ布を傾けてみて、一点だけ白く光る場所があるか、面全体がぼんやり暗くなるか。 どちらでもなく、面がそのままの色で見えるなら通ります。
柄|細い縞も点も、無地とは別物
2色を比べるときに見ているのは、顔の輪郭のあたりの色がどちらでより落ち着くかという小さな差です。柄があると、目が柄のほうへ行きます。
細い縞でも、小さな点でも同じです。地の色が見えているからいいだろう、とはなりません。
無地が用意できないときは、裏返してください。表が柄でも裏が無地になっているものは意外に多くあります。裏の色が表と違っていてもかまいません。無地であることのほうが優先されます。
そろえる色|2色ずつの組で考える
全色をそろえる必要はありません。比べるのは必ず2色ずつだからです。
組み方は4つあります。手元にあるものから作れる組だけで始めてください。
| 組 | 比べるもの | 分かること |
|---|---|---|
| 1組目 | 青みの色 × 黄みの色(明るさは同じくらい) | どちらの寄りが落ち着くか |
| 2組目 | 明るい色 × 暗い色(寄りは同じ) | 明るさがどこまで合うか |
| 3組目 | 澄んだ色 × くすんだ色 | 濁りが合うかどうか |
| 4組目 | 白 × 生成り | 1組目の答え合わせ |
1組目だけでも進みます。増やすのは、その1組で3日続けて同じ答えが出るようになってからで十分です。
秋に代用するときの注意
秋から冬にかけて、家にある布はニットや起毛に寄ります。これがそのまま判定のずれにつながります。
起毛したものを使うと、判定が1段暗いほうへずれます。 光を吸うので、顔に返る量が減り、どの色を当てても沈んで見えます。結果として、濃い色のほうが合っていると感じやすくなります。
対策は2つです。平らな面のものを探して取っておくこと。もうひとつは、夏物をしまう前に1〜2枚を判定用に分けておくこと。薄手で平らな布は夏物のほうに多いので、衣替えのときに残しておくと年間を通して使えます。
置き方|掛けるのではなく、首の下に入れる
布ができたら、置き方も決めておきます。
- 鏡の前に立つ、または座る
- 髪を後ろへ寄せて、顔の横に髪がかからない状態にする
- 首の下へ布を入れて、肩まで広げる
- 中に着ているものの色が、布の外から見えていないか確かめる
外すものは3つです。 色のあるネックレスやスカーフ、色のついた眼鏡のふち、口もとの色。この3つが残っていると、布を変えても一定の色が顔に返り続けます。
見る場所は頬ではなく、あごの下から首にかけての境目です。ここがすっと通るか、境目に影が出るかで差が出ます。
よくある行き違い
「専用のものでないと正しく測れない」 条件を満たしていれば、家にあるもので十分に差は出ます。専用のものが優れているのは、色が体系的にそろっていて枚数が多い点です。自分の2択を繰り返すぶんには、条件の揃った2枚のほうが大事です。
「白い紙を下に置けば正確になる」 紙は面積が足りず、しかもつやのある種類が多くあります。補助として机の上に敷くぶんにはかまいませんが、顔の下に当てる布の代わりにはなりません。
「たくさんの色を当てたほうが分かる」 枚数を増やすほど、1枚ごとの差は分からなくなります。比べるのは2色まで。3枚目を当てた時点で、最初の2枚の印象は薄れています。
判断がつかないとき
①条件を満たす布が1枚しかない。 その1枚と、何も当てない状態を比べてください。当てたときと当てないときで、あごの下の境目がどう変わるか。1枚でも分かることはあります。
②布はあるが、色が近すぎて差が出ない。 近すぎる2色は、比べても答えが出ません。明るさか寄りのどちらかが、はっきり違う2枚を選び直してください。
③何を当てても変わらない気がする。 光のほうが足りていない可能性があります。窓から1m以内で、正午前後の時間に取り直してみてください。それでも変わらないなら、その日は決めずに別の日に回すほうが早く進みます。
まとめ
- 代わりになるかどうかは、面積・表面・柄の3つで決まる
- 面積は鎖骨まで。一辺40cm以上、できれば50×60cm
- 表面はつやも起毛も向かない。平らでつやのない面を選ぶ
- 柄は細い縞も点も不可。裏が無地なら裏返して使う
- 色は2色ずつの組で。1組だけでも始められる
- 秋は家にある布が起毛に寄る。薄手で平らな布を衣替えのときに分けておく
装いに活かすなら
布の表面で色の見え方が変わるという話は、判定のときだけの話ではありません。買うときにも同じことが起きます。同じ色名の一枚でも、平らな面か、起毛か、つやがあるかで、顔に返る光の量は変わります。
秋冬は、この差がいちばん大きくなる季節です。似合うと決めた色を買ったのに違って見えるときは、色ではなく表面が変わっていることがあります。判定に使った布を1枚持っておくと、店頭で見比べる基準にもなります。
自分の判定を実際の一枚に落とすところまで進めたいときは、スタイリストが顧客プロフィールと在庫情報を踏まえて選定する形もあります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. パーソナルカラーの自己診断に、家にあるもので代用できますか
- できます。条件は3つです。鎖骨まで届く面積があること、表面が光を返さない平らな面であること、無地であること。この3つを満たせば、シャツでもハンカチを並べたものでも代わりになります。逆に、どれか1つでも欠けていると、色そのものが合っていても2色を比べられません。
- Q. 大きさはどのくらい必要ですか
- 肩から鎖骨までを覆える大きさが必要です。目安は一辺40cm以上、できれば50×60cmほど。小さいと首の下に地肌や中に着ている服の色が残り、そちらが一緒に顔へ返ります。手持ちのものが小さいときは、同じ色を2枚並べて左右に広げると足ります。
- Q. ニットやストールを使ってもいいですか
- 結果が鈍りやすいので、できれば避けてください。起毛した表面や編み目のある面は、当たった光を内側で散らして吸います。同じ色の平らな布と比べると、顔に返る光が減るので、判定が1段暗いほうへずれます。秋は手元にあるものがニットに寄りがちなので、意識して平らなものを探してください。
- Q. 柄物ではいけませんか
- いけません。2色を比べるときに見ているのは、顔の色がどちらでより落ち着くかという小さな差です。柄があると、目がそちらへ行って差が分からなくなります。細い縞や小さな点でも同じです。無地が用意できないときは、裏側が無地になっているものを裏返して使ってください。
- Q. 色をそろえるのが難しいときは、どうすればいいですか
- 全部をそろえる必要はありません。比べるのは必ず2色ずつなので、1組だけでも進められます。手元にある近い2色、たとえば同じくらいの明るさの青みの色と黄みの色を1組見つけて、それだけを3日繰り返してください。組を増やすのは、その1組で同じ答えが出るようになってからで十分です。
— メグラシ編集部





