パーソナルカラーの自己診断が難しい理由|条件を4つ固定して、3日で決める

パーソナルカラーの自己診断が難しいのは、知識が足りないからではありません。判定に使う材料が、やるたびに変わっているからです。
昨日と今日で、光が違う。着ている服の色が違う。前回はこの色から見て、今回は別の色から見た。材料が変われば答えも変わります。答えが変わると「自分には向いていない」と感じますが、変わっているのは自分ではなく条件のほうです。
この記事は、条件を4つ固定して、同じ答えに戻れるようにするための手順です。結果が出たあとで「しっくり来ない」と感じたときの読み方は別の話なので、そちらは記事の最後に案内します。
難しさの正体|材料が毎回変わっている
自己診断は、当てる布や質問の作り方に注目が集まりますが、そこは実は差が出にくい部分です。
差が出るのは、測定条件です。同じ布、同じ質問でも、条件が変われば結果が変わります。しかも変わったことに気づけません。朝と夕方で自分の顔がどう違って見えたかを、人は覚えていられないからです。
だから、最初にやるのは判定の精度を上げることではなく、同じ条件を2回作れるようにすることです。同じ条件で2回やって同じ答えが出るなら、その答えは使えます。同じ条件で違う答えが出るなら、その2つのあいだにいるということが分かります。どちらも前進です。
固定する材料は4つ
固定するのは次の4つです。順番にも意味があり、上から順に効きます。
- 光
- 顔まわりに入っている色
- 比べ方
- 見る場所
下の3つを完璧にしても、光が動いていれば結果は動きます。逆に、光さえ固定できれば、残りは多少ぶれても答えは寄ってきます。手間をかける順番を間違えないでください。
材料①|光は、時刻と窓からの距離で決める
固定するのは3つです。時刻、窓からの距離、室内の照明。
時刻は、晴れた日の午前中にそろえます。午後の遅い時間は光の色が変わり、同じ布が違う色に見えます。窓からの距離は1メートル以内、窓に向かって立ちます。窓を背にすると顔に影が落ちて、影の色味を読む工程が使えなくなります。
室内の照明はすべて消します。窓の光と室内の照明が混ざると、色の見え方は両方の中間になり、再現できません。 曇りの日にやる場合は、3日とも曇りの日でそろえてください。いちばん良い光を探すより、同じ光を3回作るほうが結果に効きます。
窓の外の様子も、思ったより効きます。窓のすぐ外に緑があると、反射した光が顔に届きます。カーテンに色があれば、その色も混ざります。判定のあいだはカーテンを全部開け、窓のどの部分から光が入っているかを覚えておいてください。3日とも同じ位置に立つための目印になります。
鏡を使う場合は、鏡の位置も固定します。鏡が窓と向かい合っていると、光が二重に回り込んで影が消えます。窓と直角の向きに鏡を置き、顔の正面から光が来て、鏡は横から自分を映す形にすると、影が残ったまま観察できます。
材料②|顔まわりに入っている色を抜く
上に着ている服の色は、顔の下で反射して、判定する影の色を変えます。だから、判定のあいだは白いものか、色の無いものを羽織ります。
髪も同じです。顔の横に髪がかかっていると、その色が顔まわりの明るさを変えます。判定のあいだだけ、耳を出して後ろでまとめてください。前髪は下ろしたままで構いませんが、3日とも同じ状態にします。
化粧をしているかどうかも、3日でそろえます。していない状態が理想ですが、していてもよいので、3日とも同じ状態にしてください。ここで求めているのは正確さではなく、同じ条件の反復です。
材料③|比べ方は、必ず2色を並べる
1色ずつ当てて「似合うか」を見る方法は、自己診断ではうまく働きません。判定が、直前に見た色の記憶との比較になるからです。
必ず2色を左右に並べて、顔の下で同時に見てください。左右は3日とも同じ側に固定します。人は左右で見え方に癖があるので、入れ替えると別の結果が出ます。
並べる2色は、明るさをできるだけそろえて、色味だけが違うものを選びます。片方が明るく片方が暗いと、判定しているのは色味ではなく明るさになります。手持ちの布や紙が使いやすく、なければ同じ紙に印刷した2色でも足ります。
材料④|見る場所は、頬ではない
顔のどこを見るかで、読める情報が変わります。
頬は血色が動きやすく、日によって差が出ます。ここを見ると、色の影響と体調の影響が混ざります。見るのは次の2か所です。
- あごの下の影の色味。青みがかって見えるか、黄みがかって見えるか
- 目の下と頬の境目。ぼやけるか、はっきりするか
どちらも、2色を並べたときにその場で比べられます。記憶に頼らずに済む場所を選ぶのが、自己診断で精度を上げるいちばん確実な方法です。
もう1つ、見てはいけない場所を決めておくと迷いが減ります。唇の色、目の中の色、髪の生え際。この3つは色の情報が強く、当てた布の影響より自前の色のほうが勝ってしまいます。見ないと決めておけば、判定の材料が2つに絞られます。
顔の向きも固定します。まっすぐ正面を向いた状態で、あごを引かず、上げず。あごの角度が変わると影の面積が変わり、色味の差が読めなくなります。3日とも同じ姿勢で立てるように、足の位置に印をつけておくと確実です。
固定する条件と、固定できたかの確かめ方
| 固定するもの | 固定の内容 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 時刻 | 晴れた日の午前中 | 3日とも同じ時間帯に始めたか |
| 位置 | 窓から1メートル以内、窓に向かう | 顔に自分の影が落ちていないか |
| 照明 | 室内の照明はすべて消す | 消し忘れが1つも無いか |
| 服 | 白いものか色の無いものを羽織る | 3日とも同じ一枚か |
| 髪 | 耳を出して後ろでまとめる | 3日とも同じ状態か |
| 比べ方 | 2色を左右に並べる。左右は固定 | 同じ色が同じ側にあるか |
| 見る場所 | あごの下の影、目の下の境目 | 頬を見ていないか |
この表は結果を出す表ではありません。同じ条件を3回作れたかを確かめるための表です。ここが埋まらないうちは、判定に進んでも答えが安定しません。
3日かけて、同じ2択を繰り返す
条件が固定できたら、判定に入ります。やることは1日1回、同じ2択だけです。
1日目に「どちらがあごの下の影を澄んで見せるか」を選び、記録します。2日目、3日目も同じ2色、同じ質問で選びます。判定を増やさないでください。 質問を増やすと、答えの数だけ迷いが増えます。
記録は紙でもかまいませんが、前日の答えを見ないでやってください。前日の答えを見ると、その答えに合わせようとする力が働きます。3日ぶんそろってから、まとめて見ます。
2勝で決める。割れたら決めない
3日ぶんの記録を並べます。判定は1つです。
2勝以上した側を採る。 3勝ならそのまま、2勝1敗でも採って構いません。1勝2敗の側は採りません。
3日とも同じにならず、しかも2勝が出ないという状態は、記録の取り方に抜けがあるときにだけ起きます。その場合はもう1日足して、4日ぶんで数えてください。
3日という数を選んでいるのにも理由があります。2日だと1勝1敗で終わる可能性があり、4日以上だと途中で条件が崩れる確率が上がります。3日は、割れずに決まる最小の回数です。連続している必要はなく、条件がそろう日を3回集めれば足ります。
ここまでで方向が決まったら、明るさや濁りの幅は紙1枚と3分でできる手順のほうが速く絞れます。方向と幅は別の質問なので、順番に扱ってください。
どちらとも取れるとき①|日によって結果が逆になる
条件を固定したつもりでも、日によって逆になることがあります。この場合、まず疑うのは条件のほうです。
いちばんよくあるのは、照明の消し忘れと、その日の空の状態です。晴れと薄曇りでは、窓から入る光の色が変わります。3日のうち1日だけ曇っていたなら、その日を捨てて、もう1日やり直してください。
条件がそろっているのに逆になるなら、それは条件の問題ではなく、あなたが2つのあいだにいるという情報です。この場合の扱いは、この記事の後半で扱います。
どちらとも取れるとき②|どの色でも顔色が変わらない
当てても変化を感じない、という状態もよく起きます。変化していないのではなく、変化を見る場所がずれていることがほとんどです。
顔全体を見ていると、変化は小さすぎて読めません。あごの下の影だけに視線を固定して、布を入れ替えてみてください。顔を見ずに、影だけを見る。それでも変わらない場合は、並べた2色の色味の差が小さすぎます。
もう1つの原因は、2色の明るさが違いすぎることです。明るさの差が大きいと、顔全体の明るさが上下するだけで、色味の差が読めなくなります。明るさをそろえた2色に替えてください。
どちらとも取れるとき③|家族と自分で判定が違う
自分では左が良く見えるのに、見てもらうと右だと言われる。これは珍しいことではありません。
見る位置が違うからです。自分は鏡越しに正面から見ていて、相手は斜めから、少し離れて見ています。距離が離れるほど、色の面積の効果が大きくなり、近いほど影の色味が大きくなります。
どちらが正しいということはありません。 人と会う場面での見え方を重視するなら相手の判定、写真や近距離を重視するなら自分の判定を採ります。目的で選ぶと決まります。
見てもらうときは、「どちらが似合うか」ではなく「どちらのほうが、あごの下の影が澄んで見えるか」と聞いてください。似合うかどうかを聞くと、相手はあなたの好みや服の系統まで含めて答えます。見る場所を指定すると、答えが同じ土俵に乗ります。
決まらないまま運用する方法
3日やっても割れる場合、決めなくて構いません。割れるのは、その2つのあいだにいるという結果です。無理に片方へ寄せると、外したときの幅が大きくなります。
決めない代わりに、面積で運用します。
- 顔から30センチ以内に置く色は、2つのうちどちらでも、単独では使わない
- どちらの色も、全身の3割までなら置いてよい
- 顔から離れた位置(下半身、靴、鞄)なら、どちらも5割まで置いてよい
この3つがあれば、結果が1つに決まらなくても服は選べます。決めることが目的ではなく、選べることが目的です。
結果が出たあとで「しっくり来ない」と感じた場合の読み方は、診断結果が当たらないと感じるときの原因にまとめてあります。こちらは決め方ではなく、出た結果の受け取り方の話です。
まとめ
自己診断が難しいのは、材料が毎回変わっているからです。光、顔まわりの色、比べ方、見る場所。この4つを固定すると、同じ答えに戻れるようになります。
そのうえで、同じ2択を3日繰り返し、2勝した側を採る。割れたら決めずに、面積で運用する。決めることと選べることを分けておくと、途中で止まりません。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 自己診断がうまくいかないのは、知識が足りないからですか
- 知識より先に条件のほうが効いています。同じ人が同じ布を当てても、時刻が違えば結果が変わります。窓からの距離、部屋の照明、着ている服の色、比べ方。これらが毎回違うまま判定しているので、答えが安定しません。まず条件を4つ固定してください。固定してから同じ手順を繰り返せば、知識を増やさなくても答えは1つに寄っていきます。
- Q. いつ、どこで見るのがいいですか
- 晴れた日の午前中、窓から1メートル以内、窓に向かって立つ位置です。室内の照明はすべて消してください。時刻を固定するのは、光の色が朝と夕方で変わるからです。曇りの日でも構いませんが、その場合は3日とも曇りの日にそろえてください。条件をそろえること自体が目的なので、いちばん良い光を探すより、同じ光を繰り返すほうが大事です。
- Q. 布は1色ずつ当てて見ればいいですか
- 必ず2色を並べて当ててください。1色ずつだと、直前に見た色の記憶と比べることになり、判定が順番に引っぱられます。2色を左右に並べて、顔の下で同時に見ると、どちらが顔の輪郭をはっきりさせるかがその場で分かります。並べる2色は、明るさをできるだけそろえて、色味だけが違うものを選んでください。
- Q. 顔のどこを見て判断しますか
- 頬ではなく、あごの下にできる影と、目の下の境目です。頬は血色が動きやすく、日によって差が出ます。あごの下の影は、当てる色によって色味が変わり、これは記憶ではなくその場で比べられます。もう1つ、目の下と頬の境目がぼやけるか、はっきりするかも見てください。境目がはっきりするほうが、その色の側です。
- Q. 3日やっても結果が割れるときはどうしますか
- 決めなくて構いません。割れるということは、その2択のあいだにいるということで、無理に片方へ寄せると失敗の幅が広がります。決めない代わりに面積で運用してください。どちらの色も、全身の3割までなら置いてよい、顔から離れた位置なら5割まで、という形にすると、結果が1つに決まらなくても服は選べます。
— メグラシ編集部





