面長のメガネは、顔の縦を上から3〜4割の位置で割る|長い区間を測ってから上辺の高さを決める

面長でメガネが決まらないとき、原因はたいてい「割れていない」ことです。
面長の輪郭には、生え際からあご先まで縦の線が途切れずに通っています。ここに浅いレンズをかけると、フレームが細い横線1本として読まれます。線の上下には、まだ長い区間が残ったままです。
だから面長で決めるのは2つ。レンズ縦をどこまで深く取るかと、その辺を顔の縦のどの高さに置くか。測る手順は似合うメガネの数値帯と同じで、この記事はRが1.50以上の枝を扱います。
面長は、直線の要素が最初から通っている輪郭
先に立場を書いておきます。面長は縦の線が通っているので、装飾の少ない形、直線的な輪郭のものが最初から成立します。フレームでいえば、上辺がまっすぐ通っている形も、縁の細い形も、どちらも置けます。
やることは、縦を短く見せることではありません。1本で通っている縦を、2つの区間に分ける。 分ければ、区間ごとの長さは自動的に短くなります。
📋 使う数字
| 記号 | 何か | 目安 |
|---|---|---|
| H | 生え際の中央からあご先までの縦 | 17〜21cm |
| W | 頬骨のいちばん張る高さでの左右幅 | 12〜16cm |
| R | H ÷ W。1.50以上なら面長側 | 1.50〜1.70 |
| Lh | レンズの上辺から下辺までの縦 | 出す値 |
| P | 生え際からレンズ上辺までの縦 ÷ H(分割比) | 出す値 |
レンズ縦 Lh を出す
Rが1.50以上なら、Lh ÷ H は0.19〜0.24です。
| H | Lh の帯 |
|---|---|
| 18cm | 34〜43mm |
| 19cm | 36〜46mm |
| 20cm | 38〜48mm |
| 21cm | 40〜50mm |
市販のフレームのレンズ縦は26〜48mmに散っているので、上の帯は上寄りです。深さのある1本を探すことになります。
深さが要る理由は割合です。レンズ縦が顔の縦の2割を超えると、フレームは線ではなく面として読まれます。 面になった瞬間に、その上と下が別の区間として分かれます。1割台では、太い線が1本増えただけで終わります。
分割比 P ── どの高さで割るか
深さが決まっても、置く高さが決まっていません。ここがこの記事の本体です。
Pは、生え際の中央からレンズの上辺までの縦の距離を、Hで割った値です。正面写真の上で、生え際に1本、レンズの上辺に1本、水平線を引けば出ます。
| P | 何が起きるか |
|---|---|
| 0.30未満 | 額がほとんど残らない。帯が目の上へ寄って、下の区間だけが長く残る |
| 0.30〜0.38 | 起点。上下の区間が近い長さになる |
| 0.38超 | 上の区間が長く残る。割った効果が出ない |
Hが19cmなら、生え際から5.7〜7.2cmの位置に上辺が来ていれば帯の中です。指1本の幅がおよそ1.5cmなので、生え際から指4本ぶんあたりが目安になります。
3区間のうち、どこが長いかを先に測る
Pをどちらへ動かすかは、顔の縦のどこが長いかで決まります。水平線を3本引いて、区間を3つに割ってください。
| 区間 | どこからどこまで | Hに対する割合の目安 |
|---|---|---|
| a 額 | 生え際 〜 眉の下端 | 0.28〜0.33 |
| b 中顔面 | 眉の下端 〜 鼻の下 | 0.30〜0.35 |
| c 下顔面 | 鼻の下 〜 あご先 | 0.33〜0.38 |
3つのうち、目安より大きく出た区間が1つあるはずです。長い区間の中に、フレームの辺を1本落とす。 これが判断の全部です。
a が長い(額が長い)とき
上辺を眉より2mm以上上へ出します。 額の区間の中に上辺が入るので、aがそこで区切られます。Pも自動的に小さくなり、0.30〜0.34あたりに収まります。
条件は、額の見えている縦が5cm以上あること。4cm以下で上へ出すと、額の残りがほぼ無くなってPが0.30を割ります。
上辺を上げると、下端を動かさない限りLhが3〜5mm伸びます。面長では深さを取りたい側なので、この伸びは歓迎できます。
b が長い(中顔面が長い)とき
上辺は眉の下に収めて、レンズ縦のほうを帯の上端まで深く取ります。下端が下がるぶん、bの区間の中に上辺と下端の2本が入ります。
眉の下端から鼻の下までがHの0.35を超えているかどうかの判定は、中顔面の縦に手順があります。0.35を超えている場合、その区間を横切る線は1本に絞るという原則があるので、前髪の下端かレンズの下端か、どちらかを外してください。 両方あると線が2本並びます。
c が長い(下顔面が長い)とき
ここはメガネでは割れません。鼻の下からあご先までは、フレームのどの辺も届かない範囲です。
目の高さから下がHの0.55を超えているかどうかの測り方は目から下が長い面長にあります。該当する場合、メガネでやれることは1つだけ。フレーム幅を顔幅の1.02〜1.06倍まで振って、横の線を1本足す。 割るのではなく、横を足して縦との差を詰めます。
残りは襟の側で受けます。開きの幅をどこに置くかはエラのハリと襟ぐりの測り方がそのまま使えます。
上限:下端は頬骨より上
深さの帯には上限が乗ります。レンズの下端が、頬骨のいちばん張る高さより上で止まること。
下端がその高さまで下りると、目の高さのフレーム幅と頬の高さの顔幅が、近い値で2回並びます。並んだ幅は顔の基準として読まれます。
面長でこの上限が効くのは、こめかみ幅とWの差が1.5cm以上ある人です。差が0.8cm未満なら、帯の上端を取って構いません。この差の測り方は頬骨が横に出ている顔にあります。
どちらとも取れるとき①:深さと上限がぶつかる
Rが1.50以上で、こめかみ幅との差も1.5cm以上ある組み合わせです。深く取りたいのに、下端が先に止まります。
順番はこうです。まず上辺を上げて、下端を動かさずに深さを稼ぐ。額の縦が5cm以上あるならこれで3〜5mm伸びます。
上げられないなら、深さはあきらめてください。フレーム幅を1.02〜1.06倍に振って、横で1本足す。 縦と横のどちらか一方が入っていれば成立します。両方を同時に外すことだけを避けます。
どちらとも取れるとき②:R が1.50ちょうど
1.48〜1.52に乗っているときは、Hの絶対値で決めます。Hが20cm以上なら面長側の帯、18cm未満なら中間の帯です。
もう1つの分け方は、鼻先からあご先までが顔の縦の3分の1以上あるかどうか。3分の1以上なら面長側で運用してください。判定の元は顔の形診断にあります。
どちらとも取れるとき③:面長で額も広い
生え際が高く、額が左右にも広い場合、上辺を上げるとPが小さくなりすぎることがあります。0.30を割ると、フレームの帯が目の上に寄って、下の区間だけが長く残ります。
このときは上辺を眉の下に戻し、深さのほうで稼いでください。額の縦と横の関係は面長で額が広いときに別の測り方があります。
髪の話は別に置く
髪の最大幅をどの高さに置くかは、メガネの寸法とは別の判断です。同時に変えると、どちらが効いたか分かりません。
先にPとLhを帯に入れて、髪はそのあと。 面長の髪型そのものは面長に似合う髪型に、フレームの線と髪の線を重ねない手順はメガネが似合う髪型にあります。
まとめ
- Rが1.50以上なら、Lh ÷ H は0.19〜0.24。Hが19cmなら36〜46mm
- 分割比 P(生え際から上辺まで ÷ H)を0.30〜0.38に置く
- a・b・cの3区間を測り、長い区間の中に辺を1本落とす
- aが長いなら上辺を眉の上へ、bが長いなら眉の下に収めて深さで稼ぐ
- cが長いならメガネでは割れない。幅を1.02〜1.06倍に振って横で足す
- 下端は頬骨のいちばん張る高さより上で止める
輪郭は測る対象です。動かせるのは、割る高さと深さのほうです。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 面長かどうかは何で決まりますか
- 生え際の中央からあご先までの縦Hを、頬骨のいちばん張る高さでの左右幅Wで割った比Rです。1.50以上なら縦が長い側で運用します。1.30〜1.50は中間、1.30未満は横が広い側です。髪の外周でHを測ると2〜3cm長く出て、中間の人が面長側に入ってしまいます。前髪を上げ、生え際を指で押さえた位置から測ってください。
- Q. 面長にレンズの浅いメガネが向かないのはなぜですか
- 顔の縦を割る力が出ないからです。面長の輪郭は、生え際からあご先まで縦の線が途切れずに通っています。浅いレンズをかけると、フレームが細い横線1本として読まれ、その線の上下にまだ長い区間が残ります。レンズ縦を顔の縦の0.19〜0.24倍まで取ると、フレームが線ではなく面として読まれて、縦が上下2つの区間に分かれます。
- Q. 分割比 P とは何ですか
- 生え際の中央からレンズの上辺までの縦の距離を、顔の縦Hで割った値です。フレームが顔の縦をどの高さで割っているかを表します。面長の起点は0.30〜0.38、つまり上から3〜4割の位置です。0.30より上だと額がほとんど残らず、帯が目の上に寄ります。0.38より下だと上の区間が長く残り、割った効果が出ません。Hが19cmなら、生え際から5.7〜7.2cmの位置に上辺が来ます。
- Q. 上辺は眉の上と下のどちらに置きますか
- 3区間のうちどこが長いかで入れ替わります。生え際から眉までの額が長い人は、上辺を眉より2mm以上上へ出してください。額の区間が短く切られて、Pも小さくなります。眉の下端から鼻の下までの中顔面が長い人は、上辺を眉の下に収めてレンズ縦のほうを深く取ります。眉に重ねる形だけは、そこに横の線が1本増えるので外してください。
- Q. 面長で頬骨も張っている場合はどうしますか
- レンズ縦を深く取りたいのに、下端を頬骨のいちばん張る高さで止める上限が先に来ます。順番は、まず上辺を眉より上へ出して深さを稼ぐことです。下端を動かさずにLhが3〜5mm伸びます。額の見えている縦が4cm以下で上へ出せないなら、深さはあきらめて、フレーム幅を顔幅の1.02〜1.06倍まで振ってください。縦か横のどちらか一方が入っていれば成立します。
— メグラシ編集部





