丸顔のメガネは、レンズ縦を顔の縦の0.17倍までに止める|下端を頬骨の高さより上で終わらせる

丸顔でメガネが決まらないとき、たいてい原因は形の名前ではありません。レンズの縦が深すぎて、下端が頬に乗っていることです。
丸顔は縦横比が小さい輪郭です。顔の縦が短いので、同じレンズでも顔に占める割合が大きくなります。深いレンズを1本かけるだけで、上下の余白が消えます。
だから決めるのは1つ。レンズ縦を、顔の縦の何割までに止めるか。測る手順は似合うメガネの数値帯と同じで、この記事はそのうちRが1.30未満の枝だけを扱います。
丸顔は、正面の光が回りやすい輪郭
先に立場を書いておきます。丸顔は、頬に丸みがあるぶん正面から光が回りやすく、影の落ちる面積が少ない輪郭です。年齢が上がっても表情の柔らかさが残ります。
だからここでやるのは、丸みを減らす作業ではありません。縦の余白を残したまま、レンズの下端を頬に乗せない。それだけです。
📋 使う数字
| 記号 | 何か | 目安 |
|---|---|---|
| W | 頬骨のいちばん張る高さでの左右幅 | 12〜16cm |
| H | 生え際の中央からあご先までの縦 | 17〜21cm |
| R | H ÷ W。1.30未満なら丸顔側 | 1.15〜1.30 |
| Lh | レンズの上辺から下辺までの縦 | 出す値 |
| Fw | レンズ左右の外端の差し渡し | 出す値 |
R が1.30未満かを確かめる
前髪を上げ、あごを引かず、正面から写真を1枚。カメラは目の高さです。
Hは生え際の中央からあご先まで。髪の外周で測ると2〜3cm長く出て、1.25の人が1.4と出ます。 生え際を指で押さえた位置から測ってください。
Wは頬のいちばん外へ張り出している位置での左右幅です。この2つを割ってRを出します。1.28〜1.34の帯に乗った場合の分け方は顔の形診断にあります。
レンズ縦 Lh を出す
Rが1.30未満なら、Lh ÷ H は0.14〜0.17です。
| H | Lh の帯 |
|---|---|
| 18cm | 25〜31mm |
| 19cm | 27〜32mm |
| 20cm | 28〜34mm |
| 21cm | 29〜36mm |
市販のフレームのレンズ縦は26〜48mmの範囲に散っています。上の帯は下寄りなので、手に取る本数はかなり絞られます。それでいいのです。試着の本数を減らすために測っています。
上限は下端の位置
Lhの帯には、もう1つ条件が乗ります。レンズの下端が、頬骨のいちばん張る高さより上で止まること。
丸顔は、頬のいちばん高い位置が目の下3cm以内にある人が多い輪郭です。つまり下端が下りられる距離が、もともと短い。ここに下端が届くと、目の高さのフレーム幅と、頬の高さの顔幅とが、同じくらいの幅で2回並びます。並んだ幅は顔の基準として読まれます。
鏡での確かめ方は簡単です。かけた状態で正面を向き、レンズの下の縁と、頬のいちばん高い位置を見比べます。縁が上にあれば成立、重なっていれば1段浅いレンズへ。指1本ぶんの余白が見えていれば十分です。
フレーム幅 Fw は、W の1.00〜1.05倍
丸顔は頬骨の張り出しが大きいことが多い輪郭です。こめかみ幅とWの差が1.5cm以上ある人は、Fw ÷ W を1.00〜1.05にしてください。
外端をWより内に入れると、目の高さに狭い幅、その下に広い幅と、2段の幅ができます。この2段は、下の広いほうが顔の幅として読まれるので、幅を内に入れた効果は出ません。
Wが13.5cmなら、Fwは13.5〜14.2cmです。刻印からの出し方はハブ記事に書いてあります。
上辺は眉の下に収める
上辺の位置は2択ですが、丸顔では下に収めるほうが取りやすくなります。理由はLhにあります。
上辺を眉より上へ出すと、下端を動かさない限りLhが3〜5mm伸びます。丸顔はそのLhを止めたい側なので、伸ばす方向の選択は使いにくい。眉の下に収めて、Lhを帯の中に置いたままにします。
ただし眉と上辺が重なると、そこに横の線が1本増えます。眉より2mm以上下に、はっきり収めてください。中間の位置、つまり眉の毛にフレームがかかる高さだけを外せば足ります。
上辺の直線区間をレンズ横の6割以上
もう1つ、寸法で言えることがあります。上辺のうち、水平に続いている区間の長さがレンズ横幅の何割かです。
丸顔の輪郭は、正面から見て線が折れる場所がありません。連続した曲線が1本通っています。そこに、途中で折れない水平な線を1本足すと、曲線の連続がその高さで止まります。
目安は6割です。レンズ横幅が52mmなら、そのうち31mm以上が水平に続いていること。上辺の左右の端まで丸みが回り込んでいる形だと、この区間は3割以下になります。定規をレンズの上辺に当てて、隙間が空かずに触れている長さを測れば出ます。
どちらとも取れるとき①:W が13cm未満
Wが13cm未満だと、Fwの帯が13.0〜13.7cm以下になります。市販のフレームは12.5〜14.5cmが中心なので、帯には入りますが、選べる本数は少なくなります。
このときはLhを優先してください。幅は0.98まで落として構いません。 幅が2〜3mm内に入る影響より、レンズ縦が5mm深い影響のほうが大きく出ます。
Fw÷Wが0.95を下回るものしか無い場合は、その1本は置いてください。外端が輪郭よりはっきり内に入ると、幅の段が見えます。
どちらとも取れるとき②:丸顔だが下顎の角が張っている
こめかみからあごへ指でなぞって、耳の下あたりで線が一度折れて角が当たるなら、幅の基準が変わります。頬骨幅に対して下顎角の幅が0.95以上あるかを見てください。
該当する場合、幅は下顎の角の幅から2cm以上離すという別の手順が先に来ます。エラ張りと呼ばれる輪郭に基準があります。
レンズ縦のほうは、この記事の帯をそのまま使って構いません。幅だけ入れ替える形になります。
どちらとも取れるとき③:頬骨の張りが小さい丸顔
丸顔でも、こめかみからあごまで幅がまっすぐ通っていて、こめかみ幅とWの差が0.8cm未満の人がいます。輪郭の線に段が無いので、外へ出すと、そこだけ線が折れて見えます。
この場合はFw ÷ W を0.95〜1.00へ下げてください。 外端が輪郭の線に重なるか、内側に数mm入る位置です。差が0.8cm未満なら、内に入れても幅の段はできません。
レンズ縦の帯は変わりません。下端の上限も、この輪郭ではほとんど効かないので、0.17倍の上端まで取って構いません。丸顔で変わるのは幅の係数だけで、縦は同じということになります。
どちらとも取れるとき④:R が1.30ちょうど
1.28〜1.32に乗っているときは、Hの絶対値で決めます。Hが18cm未満なら丸顔側の帯、19cm以上なら中間の帯です。
もう1つの分け方は、あご先から下唇までの距離が顔の縦の5分の1あるかどうか。5分の1未満なら丸顔側で運用してください。この判定の元は顔の形診断にあります。
数字の残し方
出した値は1行で残しておきます。
W13.5 / H17.2 / R1.27 → Fw 13.5〜14.2cm / Lh 24〜29mm / 下端は頬骨より上
通販の寸法表にはレンズ縦が載っていることが多いので、この1行があれば手に取る前に外せます。骨の位置は動かないので、測り直すのは数年に一度で足ります。
いま持っている1本も測って並べてください。帯から外れている1本が、かけた日だけ決まらない原因になっていることがあります。
髪の話は別に置く
顔まわりの髪をどこに置くかは、メガネの寸法とは別の判断です。混ぜると、どちらの効果か分からなくなります。
先にメガネの寸法を帯に入れて、髪はそのあとにしてください。フレームの線と髪の線が重ならないようにする手順はメガネが似合う髪型に、丸顔の髪型そのものは丸顔に似合う髪型にあります。
まとめ
- Rが1.30未満なら、Lh ÷ H は0.14〜0.17。Hが19cmなら27〜32mm
- 上限は下端の位置。頬骨のいちばん張る高さより上で止める
- Fw ÷ W は1.00〜1.05。内に入れると幅が2段になる
- 上辺は眉より2mm以上下に収める。重ねない
- 上辺の水平な区間を、レンズ横幅の6割以上取る
- 下顎の角が張っているなら、幅だけ別の手順に入れ替える
輪郭は測る対象です。動かせるのは、その前に置く2つの寸法のほうです。
関連記事
- 似合うメガネの数値帯 — W・H・Cから幅と縦を出すハブ
- 面長のメガネ — Rが1.50以上のときの分割位置
- エラ張りと呼ばれる輪郭 — 下顎角の幅から幅を出す
- 顔の形診断 — 縦横比とあご側の形で輪郭を分ける
- 丸顔に似合う髪型 — 髪の側の判断
- メガネが似合う髪型 — フレームの線と髪の線
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 丸顔かどうかは何で決まりますか
- 生え際の中央からあご先までの縦Hを、頬骨のいちばん張る高さでの左右幅Wで割った比Rです。1.30未満なら横が広い側、つまり丸顔側で運用します。1.30〜1.50は中間、1.50以上は縦が長い側です。前髪を上げ、あごを引かず、正面から撮った写真の上で測って構いません。この比は日によって動かないので、一度出せば当分そのまま使えます。
- Q. 丸顔にレンズの深いメガネが合わないのはなぜですか
- レンズの下端が頬に乗るからです。丸顔は頬のいちばん高い位置が目の下3cm以内にあることが多く、深いレンズを選ぶと下端がその高さまで下りてきます。目の高さにフレームの幅、頬の高さに顔の幅と、同じくらいの幅が2回並ぶことになり、その幅が顔の基準として読まれます。縦の余白も上下から削られるので、Lhは顔の縦の0.17倍までに止めてください。
- Q. レンズ縦は具体的に何mmですか
- 顔の縦Hに0.14〜0.17をかけます。Hが18cmなら25〜31mm、19cmなら27〜32mm、20cmなら28〜34mmです。店頭の刻印にレンズ縦は入っていないことが多いので、定規をレンズに当てて上辺から下辺までを測ってください。測らずに済ませたいなら、かけた状態で下端が頬のいちばん高い位置より上にあるかどうかを鏡で見るだけでも足ります。
- Q. フレームの幅はどのくらいがいいですか
- 顔幅Wと同じか、わずかに外です。Fw÷Wでいうと1.00〜1.05になります。丸顔は頬骨の張り出しが大きいことが多く、フレームの外端をWより内に入れると、目の高さに狭い幅、その下に広い幅と2段になります。Wが13.5cmなら13.5〜14.2cmの帯です。指1本の幅がおよそ1.5cmなので、鏡の前で外端が輪郭の線に重なっているかを見れば判断できます。
- Q. 丸顔でエラも張っている場合はどうしますか
- 幅の基準が変わるので、下顎の角の幅から出す別の手順に切り替えてください。頬骨幅に対して下顎角の幅が0.95以上ある場合は、レンズ外端の幅を角の幅から2cm以上離すという判定が先に来ます。レンズ縦のほうはこの記事の帯、つまり顔の縦の0.14〜0.17倍のまま使えます。幅だけ入れ替える形になります。
— メグラシ編集部





