エラ張りと呼ばれる輪郭|動かせるのはメガネの横幅と帽子のつば

エラ張りという言葉で探すと、輪郭そのものを変える話が並びます。ここではその話をしません。扱うのは寸法だけです。
下顎の角は顔の設計の一部で、位置を測る対象です。動かせるのは、その周りに置くものの幅と高さのほう。この記事では、顔にいちばん近い2つ——メガネのフレームと、帽子のつば——だけを扱います。
先に測るものを書きます。下顎の角の幅、顔の横幅、額の見えている縦。3つです。
📋 測る3つと、小物の側で見る4つ
| 記号 | 測るもの | 何が決まるか |
|---|---|---|
| G | 下顎の角の位置での左右幅 | メガネの幅を離す基準 |
| Wf | 頬骨のいちばん張る位置での左右幅 | 帽子のつばの基準 |
| Fh | 生え際中央から眉の上までの、見えている額の縦 | フレーム上辺と帽子の深さの条件 |
| Lw | メガネのレンズ左右の外端の間隔 | Gから離れているかどうか |
| Lt | フレーム上辺と眉の上下関係 | 横の線が1本増えるかどうか |
| Bw | 帽子のつばの左右の差し渡し | Wfの何倍か |
| Bd | 帽子の縁が眉から何cm上か | 額の面が残るかどうか |
前半3つが自分の寸法、後半4つが小物の寸法です。
結論:同じ幅を上下で2回つくらない
判定はこれだけです。顔の高さの違う場所に、同じ幅の線を2本置かない。
目の高さにメガネの外端があり、その下に下顎の角があります。この2つが近い値だと、目はそれを1つの面の左右の端として読みます。幅が2回繰り返されるので、そこが基準になります。
帽子も同じです。つばの端と角の幅が近ければ、上下で繰り返されます。離すか、はっきり広げるか。 どちらでも構いませんが、同じにはしません。
まず測る:G・Wf・Fh の出し方
髪を全部上げ、あごを引かず、正面を向いて測ります。
G(下顎角の幅) ── 耳たぶの下に指を置き、下顎の縁を前へなぞってください。線が一度折れて、指に角が当たる位置があります。その高さでの左右幅がGです。11〜15cmに入る人が多い範囲です。折れが浅くて分かりにくいときは、奥歯を軽く噛むと筋が動くので、動いたところの下端を採ります。
Wf(顔の横幅) ── 頬骨のいちばん張っている位置での左右幅。13〜15cmが目安です。
Fh(額の縦) ── 生え際の中央から眉の上までの縦。4〜7cmが目安です。
小物と比べるので、この3つは実寸のcmで取ってください。 写真の上で測るなら、首まわりにメジャーを1本当てて倍率を出しておきます。
メガネ①:Lw を G から2cm離す
レンズの左右の外端の間隔がLwです。フレームの外側の端ではなく、レンズの見えている部分の外端で測ります。
| Lw − G | 判定 |
|---|---|
| +2cm以上 | 広い側へ外れている。成立 |
| −2cm 〜 +2cm | 使わない帯。同じ幅が上下で並ぶ |
| −2cm以下 | 狭い側へ外れている。成立 |
市販のフレームのLwは13〜15cmが中心です。Gが13cm前後の人は、そのままだと使わない帯に入りやすいということになります。
広い側へ外すなら、レンズの横が長い形。狭い側へ外すなら、レンズの横が短く縦のある形です。どちらへ外すかは、次のFhで決めます。
メガネ②:どちらへ外すかは Fh で決める
Fhが5cm以上ある人は、広い側へ外すほうが収まります。額の面が広いので、目の高さに横に長い要素を置いても、その上に余白が残ります。
Fhが4cm以下の人は、狭い側へ外します。広いフレームを置くと、額の残りが横に切られて面がなくなるからです。
Fhが4〜5cmの境目なら、Gの絶対値で決めてください。Gが14cm以上あるなら広い側(Lwを16cm以上にするのは難しいので、実際は狭い側になることが多い)、Gが12cm以下なら広い側が取りやすくなります。
メガネ③:上辺を眉に重ねない
フレームの上辺が眉と重なると、そこに横の線が1本増えます。眉と上辺という2本の線が同じ高さに並ぶからです。
2択にします。
- 眉より2mm以上上に出す ── 条件はFhが5cm以上あること。額の面が残ります
- 眉の下に完全に収める ── 条件はレンズの下端が、頬のいちばん張る位置より上で止まること
下に収める場合、レンズの縦が狭くなります。下端が頬の張る位置まで落ちると、そこに横の端がもう1つできるので、上で止めてください。
帽子①:Bw は Wf の1.6倍以上
つばの左右の差し渡しをBwとします。
| Bw ÷ Wf | 判定 |
|---|---|
| 1.3倍以下 | つばの端とGが近い。上下で同じ幅が並ぶ |
| 1.4〜1.6倍 | 境目。かぶる深さで補う |
| 1.6倍以上 | 離れている。成立 |
Wfが14cmなら、23cm以上が基準です。前後に長いだけの形は判定に使えません。 正面から見た左右の幅で測ってください。前に長くても左右が狭ければ足りません。
つばがやわらかくて折れる形は、かぶった状態で測ります。手に持ったときより2〜3cm狭くなることがあります。
帽子②:Bd は眉から2〜4cm上
かぶる深さです。縁が眉から何cm上に来るかで測ります。
| Bd | 判定 |
|---|---|
| 5cm以上(浅い) | 帽子と顔が別々のかたまりになる |
| 2〜4cm | 基準の席 |
| 1cm以下(深い) | 額の面がなくなり、目の上に横の線が通る |
前髪がある人は、追加の条件が1つあります。前髪の下端と帽子の縁の間隔を2cm以上あける。 1cm以下だと、2本の横の線が近づいて1つの帯になります。前髪の寸法の取り方は面長のボブに前髪をつくるときにまとめてあります。
帽子③:クラウンのいちばん広い位置
つばだけでなく、頭を覆う部分の幅も見ます。いちばん広い位置が低いところにあると、そこがもう1つの横の端になります。
目安は、クラウンのいちばん広い位置が、耳の上端より上にあること。 耳の上端より下でふくらむ形は、耳の高さに幅が出て、角の高さと近くなります。
かぶる角度でも変わります。後ろへ倒してかぶると、正面から見たクラウンの幅が広く、位置が上がります。前へ倒すと逆です。
両方を同時に使う日の順番
メガネと帽子を同時に使うときは、先にメガネを決めます。 顔に近いほうが、Gとの関係を直接つくるからです。
| メガネの外し方 | 帽子のつば |
|---|---|
| 広い側(Lw ≧ G+2cm) | Bw ÷ Wf が1.6倍以上 |
| 狭い側(Lw ≦ G−2cm) | Bw ÷ Wf が1.8倍以上 |
狭い側へ外したときにつばを広げるのは、狭い幅と広い幅を交互に並べて、間隔をはっきりさせるためです。中間の幅が3つ並ぶより、はっきり違う幅が並ぶほうが揃います。
判断がつかないとき①:Lw が測れない
店頭のフレームに数字が書いてあることがありますが、レンズの横幅とブリッジ幅とテンプルの長さが並んでいて、どれがLwか分かりにくい場合があります。
レンズ横幅×2+ブリッジ幅で近い値が出ます。レンズ横幅52mm、ブリッジ18mmなら、52×2+18=122mm=12.2cmです。フレームの縁のぶんが少し足されるので、実際は12.5〜13cmになります。
判断がつかないとき②:左右で角の位置が違う
左右差は多くの人にあります。広いほうのGを採用してください。狭いほうで決めると、広い側で使わない帯に入ります。
差が1cm以上あるときは、Lwを広い側へ外すほうが安全です。狭い側へ外すのは、差が小さい人向けの選択になります。
判断がつかないとき③:日によって印象が違う
GもWfもFhも、日ごとに動く数字ではありません。動いているのは3つです。
- 襟ぐりの開き ── 前日と2cm以上違えば、これが原因です。測り方はエラのハリと襟ぐりにあります
- 髪の位置 ── 耳が出ているか、まとめているか。まとめる日の基準は顔のエラと、髪を結ぶ高さにあります
- 光 ── 上からの光では角に影が出て、正面からの光では消えます
同じ距離・同じ時間で撮った写真を3枚並べ、動いている項目を数えてください。1つだけならそれが原因です。
まとめ
- 動かせるのは輪郭ではなく小物の寸法。メガネの幅と帽子のつばの幅
- レンズ外端の幅は、下顎角の幅から2cm以上離す。どちらへ外すかは額の縦で決める
- フレームの上辺は眉に重ねない。上へ出すか、下に収めるかの2択
- 帽子のつばは顔幅の1.6倍以上。前後の長さではなく左右の差し渡しで測る
- かぶる深さは眉から2〜4cm上。前髪がある人は縁との間隔を2cm以上あける
- 両方使う日はメガネを先に決め、帽子のつばを1.6倍か1.8倍かで合わせる
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よくある問い
- Q. メガネのフレームはどう選べばいいですか
- レンズの左右の外端の間隔を、下顎の角の幅と比べます。角の幅より2cm以上広いか、2cm以上狭いかのどちらかにしてください。同じくらいの幅だと、目の高さと角の高さで同じ幅が2回繰り返されます。角の幅は多くの人が11〜15cmで、メガネの外端の幅は13〜15cmが一般的なので、角の幅が13cm前後の人はこの帯に入りやすくなります。測ってから店に行く価値があります。
- Q. フレームの上辺は眉に合わせるものですか
- 重ねるかどうかで結果が変わります。眉と上辺が重なると、そこに横の線が1本増えます。眉より2mm以上上に出すか、眉の下に完全に収めるかの2択にしてください。上に出す場合は、額の見えている縦が5cm以上あることが条件です。下に収める場合は、レンズの縦が狭くなるので、下端が頬のいちばん張る位置より上で止まっているかを確認します。
- Q. 帽子のつばはどのくらいの幅が必要ですか
- 顔の横幅の1.6倍以上です。顔幅が14cmなら、つばの左右の差し渡しが23cm以上になります。1.3倍以下だと、つばの端と下顎の角の幅が近い値になり、上下で同じ幅が並びます。1.6倍を超えていれば離れているので成立します。つばの前後の出だけが長い形は、正面から見た左右の幅で判定してください。前に長くても左右が狭ければ足りません。
- Q. 帽子はどのくらい深くかぶればいいですか
- 縁が眉から2〜4cm上に来る位置です。浅すぎると帽子と顔が別々のかたまりになり、深すぎると額の面がなくなって、目の上に横の線が1本通ります。前髪がある人は、前髪の下端と帽子の縁の間隔を2cm以上あけてください。間隔が1cm以下だと、2本の横の線が近づいて1つの帯として読まれます。
- Q. メガネと帽子を同時に使う日はどうしますか
- 先に決めるのはメガネです。顔に近いほうが、角の幅との関係を直接つくるからです。メガネの外端が角の幅より広い側に外してあるなら、帽子のつばは1.6倍以上でそろえます。メガネを狭い側に外してあるなら、つばは1.8倍以上まで広げてください。狭い幅と広い幅が交互に並ぶことになるので、間隔をはっきりさせたほうが揃います。
— メグラシ編集部




