輪郭に合う帽子は、顔の縦÷横の1つの比から山の高さの上限が出る

「面長に似合う帽子」を、名前ではなく1つの比から出す
輪郭の名前で調べると、形の名前が並びます。ただ、同じ名前で呼ばれる方でも、縦と横を実際に測ると比が0.2以上違うことがあります。
名前は幅のある呼び方なので、そこから寸法を出すと精度が落ちます。この記事は名前を経由しません。顔の縦を顔の横で割った1つの数字から、山の高さの上限をcmで出します。
出す数字は1つだけです。それ以外は、その1つから枝分かれします。
この記事が出す数字と、出さない数字
帽子の記事は数が多く、扱う数字が重なりやすいので、先に分担を書きます。
| 見るところ | 出す数字 | 扱っている記事 |
|---|---|---|
| 顔の縦横比 | 山の高さの上限 | この記事 |
| 肩幅と身長 | 帽子の幅と増える高さの比 | 全身の比で見る |
| つばの長さ | 顔の縦に対する比 | 深さとつばの長さ |
| 下顎の角の幅 | つばの左右幅の下限 | メガネと帽子のつば |
この記事は山の高さだけを扱います。 つばの左右幅そのものには別の基準があるので、そちらは向こうを見てください。ここで出すのは、山の上限と、上限を超えたときにつばで釣り合わせる交換レートの2つです。
測るのは2つ。メジャー1本で終わります
髪を全部上げ、あごを引かず、正面を向いて測ります。
L(顔の縦) ── 生え際の中央から、あご先まで。18〜22cmに入る方が多い範囲です。生え際が分かりにくいときは、眉の中央からあご先までを測って1.5倍してください。
W(顔の横) ── 頬骨のいちばん張っている位置での左右幅。13〜15cmが目安です。
この2つは日ごとに動きません。一度測れば当分そのまま使えます。
R を出す|L ÷ W
LをWで割ります。多くの方が1.25〜1.60に入ります。
Lが20cm、Wが14cmなら、R=1.43です。Lが19cm、Wが15cmならR=1.27になります。
小数点以下2桁まで出してください。帯の境目が0.12刻みなので、1桁だと判定が動きます。
出す数字|山の高さ ÷ 顔の縦
帽子の山の高さをHとします。縁の内側から天井のいちばん高いところまでの垂直距離で、平らな場所に置いて測ります。
出すのは H ÷ L です。この値に、Rから決まる上限があります。
| R(顔の縦÷横) | H ÷ L の上限 | L=20cmのときの上限 |
|---|---|---|
| 1.30以下 | 0.55 | 11.0cm |
| 1.30〜1.42 | 0.48 | 9.6cm |
| 1.42〜1.54 | 0.40 | 8.0cm |
| 1.54以上 | 0.33 | 6.6cm |
Lが18cmの方なら、同じ4段が9.9cm・8.6cm・7.2cm・5.9cmになります。上限はLの実寸で動くので、比だけでなく自分のcmで出してください。
同じRでも、Lが2cm違えば上限は1cm前後変わります。比だけを覚えて売り場へ行くと、この1cmが読めません。持っていくのは比ではなく、cmで出した上限の数字1つです。 紙に書くなら、その1行だけで足ります。
Hは、平らな場所に置いて測った値です。かぶった状態で頭のてっぺんまでを測った値ではありません。この2つは似ていますが、かぶると縁が頭に沈むぶん、後者のほうが1〜2cm小さく出ます。表の上限は、置いて測ったHと比べてください。
なぜ上限だけを置いて、下限を置かないのか
山は、顔の縦の続きとして上へ読まれます。だからRが大きいほど、上へ足せる余地が少なくなります。上限はここから来ています。
一方、山が低いことは縦の側では問題になりません。低い山は上へ伸びず、横へ広がるだけだからです。縦の判定に下限は要りません。
ただし、山が低すぎると別の判定に引っかかることがあります。かぶって増えた高さが身長の2パーセントを下回ると、装いの一部として読まれにくくなるという基準が全身の比の記事にあります。下限が要るのはそちらの軸で、この記事の軸ではありません。
髪の高さは、山に足されます
頭頂の近くで髪をまとめると、まとめた高さがそのまま山と同じ方向へ足されます。
判定に使うのは、Hに、まとめて増えた高さを足した値です。まとめて3cm増えていて、Hが7cmなら、判定に使うのは10cmになります。
- 下ろしている:足されない。0として扱う
- 低い位置でまとめる:ほぼ足されない。0〜1cm
- 高い位置でまとめる:2〜4cm足される
同じ帽子でも、髪をまとめた日だけ上限を超えることがあります。帽子を疑う前に、その日の髪を数えてください。
逆に使えば、上限に余裕がある日は髪を高くまとめられます。余裕が3cmあるなら、まとめて3cm増やしても帯の中に留まります。
上限を超えて山を使いたい日|交換レート
上限は禁止ではありません。超えたぶんを横で戻せば釣り合います。
超えた1cmにつき、つばの左右の差し渡しを2cm広げる。 これが交換レートです。
上限が7cmで、手元の一つが9cmなら、2cm超えています。つばを4cm広い形にすれば釣り合います。
横に出た線は、縦に足された分の視線の道のりを一度止めます。止まる分だけ、上へ伸びた量が読み替えられる、という関係です。つばの前後の出ではなく、正面から見た左右の差し渡しで数えてください。 前へ長くても左右が狭ければ、線は横に伸びていません。
広げるつばには、もう1つ条件が付きます。その線が水平に近いことです。つばが下向きに30度以上落ちていると、正面から見た差し渡しは同じでも、線としては弱くなります。弱い線は縦を止めないので、交換が成立しません。
つまり、上限を超えた一つを釣り合わせたい日に選ぶのは、左右に広くて、かつ水平に近いつばです。全周につばがあって水平に出る形が、この条件をいちばん満たします。下向きに深く落ちる形は、幅がどれだけあっても交換の相手になりません。
交換をやめて、山の側を下げる手もあります。かぶる角度を後ろへ倒すと、頭頂までの高さは1cmほど下がります。1cmだけ超えている日は、つばを広げるより角度で戻すほうが早いです。2cm以上超えている日は角度では戻らないので、そこから交換の話になります。
交換レートには限界があります
この交換が効くのは、上限を3cmまで超えた場合までです。
3cmを超えると、つばをいくら広げても戻りません。理由は、つばを広げた側にも上限があるからです。つばの端が肩の外へ出ると、肩の線より外に横線ができて、今度は別の判定に引っかかります。その境目が、およそ上限+3cmで先に来ます。
上限を3cm以上超えている一つは、この軸では釣り合いません。 髪を下ろして頭の横に幅を足す日や、上着の肩の線が外にある日など、別の条件で使う一つとして分けてください。
左右差があるとき、W はどちらで取るか
頬骨の張りに左右差がある方は少なくありません。この場合、広いほうのWを採ってください。
広いほうで取るとRが小さくなり、上限が上がります。狭いほうで取ると上限が下がるので、広い側で見たときに山が足りなく感じます。上限は緩いほうへ倒しておくほうが、日によって外れません。
差が1cm以上あるときは、Rを2通り出して、両方の帯を控えておくのも手です。帯が同じなら考えなくてよく、違うなら広いほうを使います。
どちらとも取れる①|R が帯の境目にある
R=1.42や1.54は、2つの帯にまたがります。このときは、Lの絶対値で決めてください。
Lが20cm以上なら、上の帯(値の小さいほう、つまり上限の低いほう)を採ります。Lが長いほど、同じ比でも縦の実寸が長いからです。
Lが19cm以下なら、下の帯を採って構いません。実寸が短いぶん、上へ足せる余地が残ります。
どちらとも取れる②|山が測れない形
平たい形や編み地の形は、置いた状態では山がほとんどありません。
この場合は、かぶった状態で頭のいちばん高いところが何cm上がったかを測ってください。壁ぎわに立って、かぶる前と後で鉛筆の印を2回付ければ1分で出ます。増えた高さが、この記事のHに当たります。
編み地の形は折り返しを1回増やすと4cmほど変わります。折り返した状態で測ってください。 折り返す前の数字では判定できません。
斜めにかぶる平たい形は、いちばん高い一点で測ります。左右で高さが違っても、上へ読まれるのは高いほうです。
どちらとも取れる③|帯に入っているのに落ち着かない
Hが上限の中にあるのに決まらない日は、この軸ではなく別の軸が外れています。順番に3つだけ確かめてください。
1つ目、かぶりの深さ。 縁が眉から何cm上にあるか。ここは深さとつばの長さの記事の範囲です。
2つ目、全身の比。 帽子の幅を肩幅で割った値が0.4〜0.6に入っているか。全身の比の記事の範囲です。
3つ目、その日の髪。 横に量があるか、まとめているか。同じ帽子でも髪で結果が変わります。
この3つを見ても変わらないときだけ、山の高さを疑い直してください。先に山を疑うと、直せるものを飛ばすことになります。
測るのは一度きりです
L と W は自分の側の数字なので、一度測れば終わりです。上限のcmも、そこから一度計算すれば控えておけます。
手持ちの帽子については、Hを一つずつ測って並べてください。Hは帽子ごとに固定の数字なので、これも一度で済みます。
並べてみると、同じように見えて山が3cm違うものが混じっていることがよくあります。決まらないと感じていた一つが、上限を2cm超えていただけ、という結論になることも珍しくありません。数字が出れば、次に選ぶときの上限も同時に決まります。
控えるときは、上限からの差で書いておくと使いやすくなります。上限が8cmで、手元の一つが7cmなら「−1」、10cmなら「+2」です。マイナスが付いているものは、その差のぶんだけ髪を高くまとめられるという意味にもなります。−3と書いてある一つは、高くまとめる日に回せます。
プラスが付いているものは、交換で使うつばの広さが決まります。+2なら4cm広いつば、+1なら2cmです。朝に必要なのは、この1文字と数字を読むことだけになります。
まとめ
- 入力は1つ。顔の縦Lを顔の横Wで割ったR
- 出すのは山の高さの上限。H ÷ L で、Rが1.30以下なら0.55、1.54以上なら0.33
- Lの実寸で上限のcmが決まる。L=20cmなら11.0cmから6.6cmの範囲で動く
- 髪を高くまとめた日は、増えた高さをHに足して判定し直す
- 上限を超えたい日は、超えた1cmにつきつばの左右幅を2cm広げる。効くのは3cmまで
- 上限に収まっているのに決まらない日は、深さ・全身の比・その日の髪の順で見る
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 面長と言われますが、高い山の帽子は使えないということですか。
- 使えます。上限は禁止ではなく、そのままでは縦に足されるという印です。超えて使いたい日は、超えた1cmにつき、つばの左右の差し渡しを2cm広げてください。上限が7cmで実物が9cmなら、2cm超えているので、つばを4cm広い形にします。横に出た線が、縦に足された分を一度止めるので釣り合います。ただしこの交換は3cmまでで、それ以上超えると、つばをいくら広げても戻りません。3cmを超えるものは、別の日に使う一つとして分けてください。
- Q. 顔の縦は、どこからどこまで測るのですか。
- 生え際の中央から、あご先までです。前髪があって生え際が分かりにくいときは、髪を全部上げて測ってください。それでも見つからない場合は、眉の中央からあご先までを測って1.5倍すると近い値が出ます。顔の横は、頬骨のいちばん張っている位置での左右幅です。多くの方が縦18〜22cm、横13〜15cmに入ります。比はそこから1.25〜1.60あたりに収まります。この2つは日ごとに動く数字ではないので、一度測れば当分そのまま使えます。
- Q. 髪を高くまとめた日は、判定が変わりますか。
- 変わります。頭頂の近くでまとめると、まとめた高さがそのまま山と同じ方向へ足されます。判定するときは、帽子の山の高さに、まとめて増えた高さを足した値を使ってください。まとめて3cm増えていて、山が7cmなら、判定に使うのは10cmです。低い位置でまとめた日や下ろしている日は、上へ足されないので0として扱います。同じ帽子でも、髪をまとめた日だけ上限を超えることがあるのはこのためです。
- Q. 山の高さが測れない形はどうしますか。
- 平たい形や編み地の形は、置いた状態では山がほぼありません。この場合は、かぶった状態で頭のいちばん高いところが何cm上がったかを測ってください。壁ぎわに立ってかぶる前と後で印を2回付ければ、1分で出ます。増えた高さが、そのままこの記事の山の高さに当たります。編み地の形は折り返しを1回増やすと4cmほど変わるので、折り返した状態で測ってください。折り返す前の数字では判定できません。
- Q. つばの幅は、この記事の数字だけで決めていいのですか。
- この記事が出すのは山の高さの上限と、それを超えたときの交換レートだけです。つばの左右の幅そのものには別の基準があり、下顎の角の幅を基準に置く考え方は別の記事で扱っています。順番としては、まずこの記事で山の上限を出し、上限に収まっているならつばは自由に選べます。上限を超えていて交換レートでつばを広げる場合だけ、広げた結果が向こうの基準にも入っているかを確かめてください。両方に入る幅は、たいてい存在します。
— メグラシ編集部





