面長のボブに前髪をつくるとき|額に残す縦を何cmにするか

前髪をつくるかどうかで迷うとき、決めているのは前髪の長さではありません。**額に何cm残すか、横幅をどこまで取るか、毛先に隙間がいくつあるか。**この3つです。
長さだけを決めても結果は揃いません。同じ「眉が隠れる長さ」でも、横幅を眉尻まで取るか黒目の外側で止めるかで、額の見えている面積は倍近く変わります。
先に測るものを書きます。顔の縦、額に残っている縦、前髪の横幅、隙間の数。4つです。
📋 測る4つと、そこから決まること
| 記号 | 測るもの | 何が決まるか |
|---|---|---|
| V | 生え際中央からあご先までの縦 | 残す縦の基準になる値 |
| Fh | 前髪の下端から生え際までの、見えている額の縦 | 顔の縦の中での上半分の量 |
| Fw | 前髪の左右の端の間隔 | 額に残る面の形 |
| g | 前髪の下端で、額や地肌が見えている隙間の数 | 面が1枚になるか、途切れるか |
VとFhとFwはcm、gは個数です。
結論:Fh は V の4分の1から6分の1
先に答えを置きます。額に残す縦は、顔の縦の4分の1から6分の1。
| V(顔の縦) | Fh の範囲 |
|---|---|
| 16cm | 2.7〜4.0cm |
| 18cm | 3.0〜4.5cm |
| 20cm | 3.3〜5.0cm |
残しすぎると、前髪をつくった意味が薄くなります。残さなすぎると額の面がなくなり、目の上に横の線が1本通ります。残す量は「隠す量」の裏返しではなく、面をどれだけ確保するかという数字です。
そして、この範囲の中でどこを採るかはFwで決まります。次の章です。
Fw ── 黒目の外側か、眉尻までか
横幅は2択です。
| Fw | 額に残る面の形 | 対応する Fh |
|---|---|---|
| 黒目の外側まで(10〜12cm) | 左右に三角の面が残る | 3〜3.5cm(短め) |
| 眉尻まで(13〜15cm) | 額の面が横に消える | 4〜4.5cm(長め) |
黒目の外側で止めると、前髪の左右に額が三角に見えます。この三角があるぶん、下に残す縦は短くて足ります。
眉尻まで取ると三角が消えるので、下の縦で面を作る必要があります。だから長めに残します。
幅と縦はセットです。片方だけ変えると、面の量が半分になったり倍になったりします。 眉尻まで取ったまま縦を3cmにすると、額の面がほとんど残りません。
g ── 隙間は3つ以上
前髪の下端を指でなぞって、額や地肌が見えている隙間を数えます。
| g | 何が起きるか |
|---|---|
| 0〜1 | 前髪の下に1枚の面。そこが横の線になる |
| 2 | 中央で割れた形。左右2枚の面になる |
| 3以上 | 額の面が途切れずにつながって見える |
厚みを減らさなくても、隙間を作れば結果は変わります。 厚みを減らすと伸びたときに扱いにくくなるので、隙間で作るほうが持ちます。
作り方は、乾かしたあとに指で3か所つまんで分けるだけです。10秒で足ります。前髪の量が多い人は、つまむ幅を1cmずつ取ると隙間がはっきりします。
分け目の奥行き ── 生え際から3〜5cm
前髪をつくると、分け目は前髪の後ろから始まります。
前髪の奥行き(生え際から何cm奥まで前髪として取るか)+ 分け目の長さで、起点の位置が決まります。前髪の奥行きが2cm、分け目が3cmなら、生え際から5cmのところに分け目の起点があります。
分け目が浅いと前髪が持ち上がらず、根元が寝ます。深すぎると頭頂の量が前へ流れて、上のほうの厚みがなくなります。3〜5cmが使いやすい範囲です。
ボブの毛先との距離 ── 8cm以上離す
前髪の下端と、ボブの毛先の下端。この2つは、どちらも横に伸びる線です。近づくと1つの帯として読まれます。
| 間隔 | 判定 |
|---|---|
| 8cm未満 | 2本の線が近い。1つの帯になる |
| 9〜12cm | 基準の席 |
| 13cm以上 | 離れている。間の面が広く残る |
前髪の下端が眉の高さ、毛先があご先の高さなら、9〜12cmに収まります。毛先をあごより上で切っていると、8cmを切ることがあります。
足りないときは、前髪を眉の上まで上げるか、毛先をあご下へ落とすか、どちらかです。ボブ全体の上下の比の取り方はひし形ボブと面長にあります。
前髪を「つくらない」を選ぶときの条件
つくらない選択も、条件で決まります。
- Vが20cm以上ある ── 額の面が広いので、前髪なしだと上半分が長く残ります。この場合はつくるほうが揃いやすい
- 生え際の形が波打っている ── 中央が高く左右が低い形だと、前髪なしのとき生え際の線が読まれます。つくると隠れます
- Fhを3cm以下にしないと成立しない ── 面が残らないので、無理につくらないという判断が要ります
つくらない場合は、顔まわりの毛束の側で作ります。長さ別の考え方は面長に似合う髪型にあります。
判断がつかないとき①:重く感じる
まずgを数えてください。2以下ならそこが原因です。厚みを触る前に、隙間を3つ作ります。
gが3以上あるのに重く感じるなら、次にFwを見ます。眉尻まで取っていてFhが3.5cm以下なら、額の面が足りていません。幅を黒目の外側まで狭めるか、縦を4cmまで戻すかのどちらかです。
判断がつかないとき②:伸びると急に印象が変わる
前髪は月に1〜1.5cm伸びます。Fhは同じだけ短くなります。
基準の範囲が1.5cm幅しかないので、3週間から1か月で範囲の外に出ます。 切るタイミングを長さで決めるより、Fhを測って範囲を外れたら切る、という決め方のほうが安定します。
自分で切る場合、乾いた状態で、下から少しずつ。濡れた状態で切ると、乾いたときに1cm前後上がります。
判断がつかないとき③:生え際が思うように動かない
生え際の毛が上向きに立つ、あるいは特定の方向へ流れる場合、切っただけでは決まりません。
乾かす向きの手順が要ります。分け目と逆へ20秒倒してから戻すやり方は丸顔の髪型でつまずくのは切った日ではなく翌朝に書いてあります。輪郭が違っても、根元の扱いは同じです。
流れの強い部分は、そこだけ前髪の奥行きを1cm深く取ると押さえが効きます。
美容室で伝えるときの言い方
「前髪あり」だけだと、人によって違うものが出てきます。数字にすると早いです。
- 「額は生え際から下へ3.5cm見えたままにしたい」
- 「幅は黒目の外側まで」
- 「毛先は隙間が3つできるように」
この3つで、呼び名が何であれ同じ形になります。
まとめ
- 前髪の長さでは決まらない。額に残す縦・横幅・隙間の数の3つ
- 額に残す縦は顔の縦の4分の1から6分の1。顔の縦18cmなら3〜4.5cm
- 横幅は黒目の外側(縦は短め)か眉尻まで(縦は長め)の2択。幅と縦はセットで決める
- 毛先の隙間は3つ以上。厚みを減らさなくても隙間で結果が変わる
- 分け目の起点は、前髪の奥行き+3〜5cm
- 前髪の下端とボブの毛先の間隔は8cm以上。近いと1つの帯になる
- Fhは月に1〜1.5cm短くなる。長さではなくFhで切るタイミングを決める
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よくある問い
- Q. 面長にボブで前髪をつくると、どこが変わりますか
- 額の見えている縦が短くなり、顔の縦の中で目から下の割合が上がります。ここで効くのは長さではなく、額に何cm残すかです。生え際の中央からあご先までの縦を測り、その4分の1から6分の1を額に残してください。縦が18cmなら3〜4.5cmです。残しすぎると前髪をつくった意味が薄く、残さなすぎると額の面がなくなって、目の上に横の線が1本通ります。
- Q. 前髪の横幅はどこまで取ればいいですか
- 黒目の外側までか、眉尻までかの2択です。黒目の外側で止めると、額の左右に三角の面が残るので、額に残す縦を短めに取れます。眉尻まで取ると額の面が横に消えるので、縦を長めに残す必要があります。目安は、黒目の外側なら残す縦3〜3.5cm、眉尻までなら4〜4.5cm。幅と縦はセットで決めるものなので、片方だけ変えないでください。
- Q. 重く感じるのは厚みのせいですか
- 厚みより、毛先の隙間の数です。前髪の下端を指でなぞって、地肌や額が見えている隙間を数えてください。3つ以上あれば、額の面が途切れずにつながって見えます。2つ以下だと、前髪の下に1枚の面ができ、そこが横の線になります。厚みを減らさなくても、隙間を作るだけで結果は変わります。乾かすときに指で3か所つまんで分けるだけで足ります。
- Q. 分け目はどこまで割ればいいですか
- 生え際から奥へ3〜5cmです。ここより浅いと前髪が持ち上がらず、深いと頭頂の量が前へ流れて、上のほうの厚みがなくなります。前髪をつくる場合、分け目は前髪の後ろから始まるので、前髪の奥行き(生え際から何cm奥まで前髪として取るか)と足して考えてください。前髪の奥行きが2cm、分け目が3cmなら、生え際から5cmの位置に分け目の起点があります。
- Q. ボブの毛先の高さと、前髪の関係はありますか
- あります。前髪の下端と、ボブの毛先の下端の距離を見てください。前髪の下端が眉の高さ、毛先があご先の高さなら、その間隔は9〜12cmになります。8cm以下だと、上下2本の横の線が近づいて1つの帯として読まれます。間隔が足りないときは、前髪を眉の上まで上げるか、毛先をあご下へ落とすか、どちらかで離してください。
— メグラシ編集部




