40代のボブ前髪あり|顔の縦横比で前髪の下端と毛先の高さが決まる

40代でボブに前髪をつくるかどうか。迷っているとき、たいてい前髪の長さだけを考えています。でも実際に結果を分けているのは長さではありません。
決めているのは、髪が作る水平の線2本を、顔の縦のどの高さに置くかです。前髪ありのボブでは、前髪の下端と毛先、この2本の線ができます。この位置で、顔の縦と横の比の見え方が動きます。
そして2本をどこに置けばいいかは、顔の縦÷横の比率で決まります。比率が1.3未満、1.3〜1.4、1.4以上のどこに入るかで、前髪の下端を眉からどこに置くか、毛先をあご先から何cm下で止めるかが変わります。この記事では、比率の測り方から始めて、帯ごとの位置、40代で変わる根元の扱い、秋冬の首まわりとの関係、美容師への伝え方までを順に整理します。
前髪ありのボブは、線を2本どの高さに置くかで決まる
先に答えを置きます。40代で前髪ありのボブにするなら、前髪の長さを決める前に、自分の顔の縦÷横を測ってください。
1.4以上なら、前髪の下端は眉の上端から下へ0〜1cm、毛先はあご先から下へ2〜4cm。1.3未満なら、前髪の下端は眉の上端から上へ0〜1cmに置いて真ん中に隙間を作り、毛先はあご先から下へ3〜5cm。1.3〜1.4なら、前髪の下端は眉の上端ちょうど、毛先はあご先から下へ3cm前後です。
なぜ線の位置でここまで変わるのか。髪の線は、顔の縦をどこで区切るかを決めます。区切る位置が比率に合っていれば、縦と横が整って見えます。合っていなければ、縦がより長く、あるいは横がより広く見えます。
前髪をつくるかどうかは、この位置が決まったあとで、好みで決めて構いません。
縦横比を測る
始める前に、2つの長さを測ってください。定規でも、指の幅を数えても構いません。
縦は、生え際の中央からあご先まで。前髪がある人は、前髪を上げてピンで留め、生え際が見える状態で測ります。横は、頬骨のいちばん広いところの左右の幅です。鏡の正面に立ち、左右の頬骨のいちばん外側に指先を当てて、その間を測ります。
縦を横で割った数字が、いま持っている比率です。たとえば縦が19cm、横が14cmなら、19÷14で約1.36になります。
測る日によって少しずれるので、同じ日に2回測り、近い数字が出たらその平均を使ってください。0.05程度のずれなら気にしなくて大丈夫です。
数字そのものに良い悪いはありません。この比率は、2本の線を置いたあとに何が起きるかを予測するためだけに使います。
比率は3つの帯に分ける
測った比率を、3つの帯のどこに入るかで分けます。
| 比率の帯 | 前髪の下端 | 毛先 | いちばん広い位置 |
|---|---|---|---|
| 1.3未満(縦と横が近い) | 眉の上端から上へ0〜1cm・隙間あり | あご先から下へ3〜5cm | 耳の上端から下へ2〜3cm |
| 1.3〜1.4(中間) | 眉の上端ちょうど | あご先から下へ3cm前後 | 耳の上端から下へ3〜4cm |
| 1.4以上(縦が長い) | 眉の上端から下へ0〜1cm | あご先から下へ2〜4cm | 耳の上端から下へ3〜5cm |
表は、比較の軸を示すためのものです。実際の位置は、このあとの節で、どちらとも取れるときの扱いを含めて決めてください。
検索では「面長」「丸顔」と顔の形の名前で探すことが多いですが、名前で分けると、自分がどちらに入るか迷う人が多くいます。比率で分ければ、数字で帯が決まるので迷いません。
縦が長い帯(1.4以上)の前髪
比率が1.4以上なら、縦が横より長い顔立ちです。この帯では、前髪の下端を眉の上端から下へ0〜1cmに置きます。眉毛1本ぶん下、という覚え方で足ります。
この位置に線が来ると、生え際からあご先までの縦が、額の途中で2つに分かれます。縦を2つに分けることで、1本の長い縦が、2本の短い縦として読まれます。
眉より上に短く置くと、線の位置が高すぎて額の面がそのまま残り、分かれ方が浅くなります。目にかかるまで下げると、線が眉と重なって前髪の線が眉の線に吸収され、こちらも分ける効果が薄れます。
厚みは、額がうっすら透けて見える程度で十分です。透けがあると線がやわらかくなり、線の存在だけが残ります。厚く重くすると、額の位置に黒い面ができて、顔の上半分が重く見えます。
面長の前髪をもっと細かく決めたい場合は、額に残す縦の長さや前髪の幅を扱った記事が別にあります。
縦が長い帯の毛先
縦が長い帯では、毛先はあご先から下へ2〜4cmに置きます。
あご先と同じ高さで切ると、輪郭の線と毛先の線が同じ場所に重なって1本に見え、2本目の線としては働きません。あご先から2cm以上離れると、輪郭とは別の線として読まれます。
4cmより下まで伸ばすと、毛先が首の途中に来て、線の位置が顔から遠くなります。縦が長い帯では、線が顔から離れるほど、縦の長さがそのまま見えてしまいます。
毛先の向きも見ます。内側に入れると、毛先の線があご先に向かって丸くなり、縦の線を囲むように見えます。外側に軽く流すと、毛先の線が横に広がり、横の幅が足されます。縦が長い帯では、外側に軽く流すほうが比率が整います。
縦と横が近い帯(1.3未満)の前髪
比率が1.3未満なら、縦と横が近い顔立ちです。この帯では、前髪の下端を眉の上端から上へ0〜1cmに置き、真ん中に指1本ぶんの隙間を作ります。
縦が長い帯とは逆に、この帯では縦を区切りすぎないことが大切です。眉の下まで前髪を下ろすと、顔の縦が上から削られ、横の幅のほうが目立ちます。
隙間を作る理由は、額の真ん中に縦の細い面を残すためです。隙間から額が縦に見えると、顔の中央に縦の線が1本加わり、縦と横の比が縦の側へ動きます。
隙間の幅は指1本ぶんです。指2本以上開けると前髪が左右に分かれた形になり、横の線が2つに割れて、かえって横幅が強調されることがあります。
丸顔の前髪を幅や角度まで細かく決めたい場合は、別の記事で前髪の幅と斜めの角度を扱っています。
縦と横が近い帯の毛先
縦と横が近い帯では、毛先はあご先から下へ3〜5cmに置きます。
縦が長い帯より少し下げるのは、毛先の線を顔の縦の外へ出して、縦の範囲を下へ伸ばして見せるためです。毛先があご先に近いと、髪の作る輪郭が顔の輪郭とほぼ同じになり、丸みがそのまま強調されます。
毛先の向きは、内側に軽く入れます。外側に流すと、毛先の線が横に広がり、横幅が足されます。縦が長い帯とは逆の扱いです。
もう1つ大事なのは、頬のいちばん広い高さで髪を膨らませないことです。この帯では、いちばん広い位置を耳の上端から下へ2〜3cmと高めに置き、そこから下は顔に沿わせます。頬の高さで髪が膨らむと、顔の横幅と髪の横幅が重なって、横の線が強くなります。
中間の帯(1.3〜1.4)
比率が1.3から1.4のあいだなら、縦と横のどちらにも寄っていない顔立ちです。
この帯では、前髪の下端を眉の上端ちょうどに置きます。毛先はあご先から下へ3cm前後。いちばん広い位置は耳の上端から下へ3〜4cmです。
中間の帯は、どちらの帯の置き方にも寄せられる帯です。縦を少し短く見せたいなら、縦が長い帯の置き方に寄せて、前髪の下端を眉の上端から5mm下げます。横を少し狭く見せたいなら、縦と横が近い帯の置き方に寄せて、前髪の真ん中に指1本ぶんの隙間を作ります。
どちらに寄せるかは、鏡で見て気になっているほうで決めてください。縦が気になるなら縦の側、横が気になるなら横の側です。気になるところがなければ、基準の位置のままで十分です。
横の面はどの高さに乗せるか
前髪と毛先の2本の線のほかに、もう1つ見ておくのが、髪のいちばん広い部分の高さです。ボブでは、耳のまわりで髪がいちばん横に広がります。
縦が長い帯では、耳の上端から下へ3〜5cmの帯に、いちばん広い部分を置きます。ここに横の量が来ると、顔の中ほどに横幅が乗り、縦と横の比が横の側へ動きます。
縦と横が近い帯では、耳の上端から下へ2〜3cmと高めに置きます。頬のいちばん広い高さを避けて、その上に横の量を持ってくるためです。
頭頂に近い高さで髪が膨らむと、縦が上へ伸びて見えます。毛先の側だけで広がると、重心が下がって縦が長く読まれます。どちらの帯でも、この2つは避けてください。
顔まわりがふっくらして見えるのが気になるとき
頬やあごのまわりがふっくらして見えるのが気になって、前髪ありのボブをためらう人もいます。
ふっくら見えるかどうかは、顔そのものより、髪の線と面がどこにあるかで大きく変わります。気になる場合は、まず比率を測ってください。多くは1.3未満か、中間の帯に入ります。
そのうえで見るのは2つです。1つめは、頬のいちばん広い高さで髪が膨らんでいないか。膨らんでいるなら、いちばん広い位置を耳の上端から下へ2〜3cmに上げ、そこから下は顔に沿わせます。
2つめは、顔まわりの髪が頬の外側にかかっているか。耳の前の髪を、頬のいちばん広いところに少しかかる位置に残すと、顔の横の輪郭が髪で区切られ、横幅がそのまま見えなくなります。
前髪は、縦と横が近い帯の置き方で、真ん中に隙間を作ります。前髪をなくすより、隙間で縦の線を足すほうが、顔まわりの印象は整います。
前髪の厚みと透け
前髪の下端の高さが決まったら、次は厚みです。
基準は、前髪を下ろしたときに額がうっすら透けて見えるかどうかです。透けて見える厚みなら、線の位置だけが伝わり、前髪の面が重く見えません。
透けないほど厚くすると、額の位置に暗い面ができます。顔の上半分に面が増えるので、縦が長い帯では縦の上部が重くなり、縦と横が近い帯では横の線が強くなります。
40代になると、同じ量の前髪でも以前より薄く感じる人がいます。そう感じるなら、前髪をつくる範囲を奥へ広げるより、厚みはそのままで下端の位置を正確に合わせるほうが、線としてはっきり見えます。
前髪の幅は黒目の外側か眉尻か
前髪の左右の幅も、線の見え方を変えます。
縦が長い帯では、前髪の幅を眉尻の真上まで広げます。幅が広いほど横の線が長くなり、縦と横の比が横の側へ動きます。
縦と横が近い帯では、前髪の幅を黒目の外側の真上までに狭めます。幅を広げすぎると、前髪の線が顔の横幅いっぱいに伸びて、横の線が強調されます。
中間の帯では、黒目の外側と眉尻のあいだ、眉の真ん中あたりの真上を目安にしてください。
幅を決めるときは、前髪を下ろした状態で正面から見て、前髪の左右の端が顔のどこの真上にあるかを確かめます。美容師に伝えるときも、この位置で伝えると誤解がありません。
40代で同じ長さでも違って見えるとき
40代になって、同じ長さのボブなのに以前と違って見える、ということがあります。このとき多くは、長さではなく根元の立ち上がりが変わっています。
根元が寝ると、頭頂から前髪の下端までの縦が詰まり、前髪の線の位置が相対的に下がって見えます。同じ眉の上端から0cmの前髪でも、根元が寝ていると、目に近い位置まで下がったように見えることがあります。
乾かすとき、分け目と反対側から風を当てて根元を起こしてから、本来の分け目へ戻すと、立ち上がりが残ります。根元を起こすのは、前髪の生え際と頭頂の2か所だけで十分です。
根元の立ち上がりが変わったと感じたら、前髪を切り直す前に、まず乾かし方を変えて線の位置が戻るかを確かめてください。
分け目は生え際から3cm奥まで割る
前髪ありのボブでも、前髪の奥には分け目ができます。分け目の深さが、前髪の線の安定に関わります。
分け目は、生え際から3cm奥までしっかり割ってください。浅く割ると、前髪と横の髪の境目があいまいになり、前髪の端が横の髪に引っ張られて斜めに流れます。前髪の下端の線がまっすぐに出なくなります。
3cm奥まで割ると、前髪の範囲がはっきりし、下端の線が水平に揃います。
40代で根元が寝やすいと感じるなら、分け目の位置をときどき左右に変えるのも1つの方法です。同じ場所で割り続けると、その場所の根元が寝たまま癖になります。変えるときは、前髪の範囲は変えずに、奥の分け目の位置だけを左右に1cmずらします。
どちらとも取れるとき|比率が1.3や1.4の境目
測った比率が1.3や1.4ちょうど付近で、どちらの帯に入るか決めにくいことがあります。
境目付近なら、まず中間の帯の置き方から始めてください。前髪の下端は眉の上端ちょうど、毛先はあご先から下へ3cm前後。この位置は、どちらの帯にも数mmの調整で寄せられる位置です。
そのうえで、鏡の前で前髪を指で押さえ、下端の位置を5mm上げた状態と5mm下げた状態を比べます。下げたほうが縦が落ち着いて見えるなら、縦が長い帯の側。上げて隙間を作ったほうが顔の幅が気にならないなら、縦と横が近い帯の側です。
比べても違いが分からないなら、中間の帯のままで構いません。境目にいるということは、どちらにも大きく外れないということです。
どちらとも取れるとき|前髪を伸ばしかけ
前髪を伸ばしている途中で、下端が目にかかり始めたとき、切るか伸ばすかで迷います。
縦が長い帯なら、下端が眉の上端から1cmを超えて下がったら、線が眉と重なり始めています。伸ばす予定がないなら、その時点で切り直してください。伸ばす予定があるなら、前髪を斜めに流して、下端の線を眉の高さで横切らせます。流すと線は斜めになりますが、眉の高さで顔を区切る役割は残ります。
縦と横が近い帯なら、下端が眉の上端を越えて下がると、縦が上から削られます。伸ばすあいだは、真ん中の隙間を指2本ぶんまで広げて、額の縦の面を残してください。
どちらの帯でも、毛先の線はそのまま保ちます。伸ばしかけの時期に毛先まで一緒に伸ばすと、2本の線が両方とも位置を外れて、全体の印象が定まりません。
秋冬のタートルネックと毛先
秋冬になると、首まわりが布で覆われる日が増えます。タートルネックやハイネックのニットは、毛先の高さと重なることがあります。
縦が長い帯の毛先はあご先から下へ2〜4cm、縦と横が近い帯は3〜5cm。この位置は、タートルネックの上端とちょうど重なる人も多い高さです。毛先が布に当たると、外へ跳ねたり、内側へ押し込まれたりして、毛先の線が崩れます。
確かめ方は、タートルネックを着て、鏡の正面で毛先と襟の上端の距離を見ることです。指1本ぶん離れていれば、毛先の線は保たれます。触れているなら、その日は毛先を内側へ軽く入れるように乾かし、襟の内側に収めます。収めると毛先の線は見えなくなりますが、かわりに襟の上端が2本目の線として働きます。
襟の上端が毛先のかわりをする日は、前髪の下端の位置はそのままで構いません。
マフラーとコートの襟
マフラーを巻く日や、襟の高いコートを着る日も、毛先が布に当たります。
マフラーは、巻いたときに首の後ろから耳の下あたりまでを覆います。ボブの毛先は、マフラーの上に出すか、中に入れるかで印象が変わります。上に出すなら、巻いたあとに手ぐしで毛先を一度だけ外へ引き出してください。中に入れたまま一日過ごすと、外したときに毛先が一方向に寝ています。
襟の高いコートは、毛先を外へ跳ねさせやすくなります。縦が長い帯は、外に軽く流す毛先がもともと向いているので、跳ねても大きく崩れません。縦と横が近い帯は、内側に入れた毛先が外へ跳ねると横幅が足されるので、コートの襟を少し寝かせて着るか、毛先を襟の外に出して内側へ整え直します。
帽子をかぶる日の前髪
ニット帽やつばのある帽子をかぶる日は、前髪の下端の位置が帽子の縁で決まります。
帽子の縁が額のどこに来るかを確かめてください。縁が前髪の下端より上なら、前髪はそのまま出せます。縁が前髪の下端と重なるなら、前髪は帽子の中に入れるか、横へ流して縁の下から出します。
縦が長い帯なら、帽子の縁そのものが顔の縦を区切る線になります。前髪を帽子の中に入れても、縁が眉の上端近くにあれば、区切る役割は帽子が引き受けます。
縦と横が近い帯なら、帽子を深くかぶると額の縦が隠れ、横幅のほうが目立ちます。浅めにかぶり、前髪の隙間が帽子の縁の下から見える位置にしてください。
帽子を外したときに前髪がつぶれていたら、根元を指で軽く起こしてから、下端の位置を手ぐしで整えます。
乾燥で前髪が割れる日
空気が乾く季節は、前髪が真ん中から割れたり、束になって浮いたりすることがあります。
前髪が割れると、下端の線が途中で途切れます。縦が長い帯では、線が途切れると区切る役割が弱まります。縦と横が近い帯では、意図しない場所に隙間ができて、隙間の位置がずれます。
割れを防ぐのは、乾かし方です。前髪を乾かすとき、根元を左右に振るように風を当て、最後に上から下へ風を当てて下端を整えます。根元が一方向に癖づいていると、そこから割れやすくなります。
普段使っているスタイリング剤があれば、手のひらにごく少量だけなじませ、前髪の下端の内側にだけつけてください。根元につけると、重さで割れやすくなります。
メガネをかける日
メガネをかける日は、フレームの上端が顔の中に横の線を1本足します。
前髪の下端とフレームの上端が近すぎると、2本の線が重なって見えます。前髪の下端とフレームの上端のあいだに、指1本ぶんの距離があるかを確かめてください。
縦が長い帯なら、メガネの線が加わることで縦がさらに区切られます。前髪の下端を眉の上端から0cm、基準の上限に寄せて、フレームとの距離を確保します。
縦と横が近い帯なら、フレームの線が横に1本足されるので、前髪の隙間を必ず作って縦の線を残してください。
フレームの太さや色によって線の強さは変わりますが、前髪の下端との距離を指1本ぶん取るという基準は同じです。
横顔で見るえり足の高さ
正面の2本の線が決まったら、横顔も一度確かめてください。ボブは、横から見たときの毛先の傾きで、正面の印象とは別の印象を持ちます。
横から見て、えり足側の毛先が前側の毛先より高いか、同じか、低いかを見ます。えり足が前より高い形は、横顔に前へ下がる斜めの線ができます。前より低い形は、後ろへ下がる斜めの線です。
縦が長い帯では、えり足を前より少し高くし、前へ下がる斜めの線を作ると、横顔の重心が前に寄り、縦の長さが目立ちにくくなります。差は1〜2cmで十分です。
縦と横が近い帯では、えり足と前の高さをほぼ揃えるか、前をわずかに長くします。前の毛先が頬の下まで届き、正面から見たときの横幅を区切る役割を果たします。
えり足の高さは、秋冬の襟とも関わります。えり足を短くしすぎると、タートルネックやマフラーの日に首の後ろがすっきり見える一方、えり足の毛が襟に押されて外へ跳ねやすくなります。
秋冬の服の色と前髪の線
秋冬は、服の色が暗く、首まわりの布の面積が大きくなります。暗い色の布が顔のすぐ下に来ると、毛先の線と布の上端が近づき、2本目の線がどこにあるのか分かりにくくなることがあります。
暗い色のタートルネックやマフラーを合わせる日は、毛先と布の上端の距離を、指1本から指2本ぶんに広げて確かめてください。距離があれば、毛先の線と布の線が別々の線として見えます。距離がないと、毛先と布が1つの暗い面になり、顔の下半分が布に埋もれたように見えます。
縦が長い帯では、毛先と布が重なると、首から下が長く1つの面としてつながり、縦の長さが強まります。毛先を外へ軽く流して、布の上端との間に隙間を作ってください。
縦と横が近い帯では、毛先が布に埋もれると、顔の輪郭がそのまま首まわりの布に乗る形になります。毛先を内側に入れて、布の上端より上に収めると、髪の線が顔の輪郭を区切ります。
明るい色の首まわりの日は、毛先と布の色の差がはっきりしているので、距離が近くても線は分かれて見えます。距離を気にするのは、暗い色の日だけで十分です。
朝の5分で2本の線を戻す
前髪の下端と毛先の位置は、寝ているあいだに崩れます。朝は、この2本の線を元の位置に戻すことだけに時間を使ってください。
最初に、前髪の根元を水で軽く湿らせます。根元が寝た状態のまま乾かしても、線の位置は戻りません。湿らせたら、根元を左右に振るように風を当て、最後に上から下へ風を当てて下端を整えます。ここまでで2分ほどです。
次に、毛先です。毛先が寝癖で外や内に跳ねていたら、毛先だけを湿らせ、ブラシか手ぐしで帯ごとの向きに整えながら乾かします。縦が長い帯は外へ軽く、縦と横が近い帯は内へ軽く。
最後に鏡の正面で、前髪の下端が眉の上端から何cmにあるか、毛先があご先から何cm下にあるかを指で確かめます。帯の範囲に収まっていれば、その日はそれで終わりです。
5分で2本の線が戻らない日は、スタイリング剤を足すより、前の晩に根元から乾かし直すほうが効果があります。
美容師への伝え方
美容室で伝えるときは、長さの呼び名ではなく、高さで伝えます。
伝えるのは3つです。「前髪の下端は眉の上端から何cm」「毛先はあご先から何cm下」「いちばん広い位置は耳の上端から何cm下」。この記事の比率の帯で決めた数字を、そのまま伝えてください。
あわせて、測った縦横比も伝えると、美容師の側でも線の置き方を判断しやすくなります。前髪の幅は「黒目の外側の真上まで」「眉尻の真上まで」のように、顔のどこの真上かで伝えます。
秋冬にタートルネックやマフラーを多く使う予定があるなら、それも一言添えてください。毛先の向きや長さを、首まわりの布に合わせて調整してもらえます。
呼び名で頼むより、この数字のほうが仕上がりが揃います。
切ってもらったあとは、帰る前に鏡の正面で2本の線を指で確かめてください。前髪の下端が眉の上端から何cmにあるか、毛先があご先から何cm下にあるか。乾いた状態で帯の範囲に入っていれば、その数字が次回の基準になります。濡れた状態で切った前髪は、乾くと少し上がることがあるので、仕上げに乾かしたあとの位置で確かめるのが確実です。確かめた数字を書き留めておけば、次に別の美容室へ行くときも同じ伝え方ができます。
前回の仕上がりが気に入っていたなら、そのときの数字をそのまま伝えるのがいちばん確実です。気に入らなかったなら、どちらの線がずれていたかを先に伝え、もう片方の線は前回と同じにしてもらいます。2本を同時に変えると、どちらが効いたのかが分からなくなります。
次に切るまでの伸び方
前髪も毛先も、切った日から少しずつ伸びて、線の位置が下がっていきます。髪は一般に月に1cm前後伸びると言われます。
前髪は、基準の位置から1cm下がると、どの帯でも印象が変わり始めます。縦が長い帯なら眉と重なり始め、縦と横が近い帯なら隙間が隠れ始めます。前髪だけを切り直すなら、ひと月を目安にしてください。
毛先は、基準の範囲に幅があるので、前髪より長くもちます。縦が長い帯でも縦と横が近い帯でも、範囲の上端で切っておけば、2か月ほどは範囲の中に収まります。
秋冬にかけて首まわりの布が増える時期は、毛先が襟に当たり始めるのが早くなります。襟に当たって跳ねるようになったら、範囲の中でも切り直しの目安と考えてください。
関連記事
- 40代ボブ前髪あり面長|秋冬の予定から前髪を切る日と長さを逆算する
- 40代の前髪ありボブ×丸顔|前髪の下端の高さと根元の立ち上がり
- 面長のボブに前髪をつくるとき|額に残す縦を何cmにするか
- 丸顔の前髪|幅と角度
- 顔型別の前髪の下端の高さ
- ニット帽が似合う髪型を長さ別に
- 面長に似合う髪型
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 40代で前髪ありのボブは若作りに見えませんか?
- 前髪があるかどうかより、前髪の下端と毛先の高さが顔の比率に合っているかで見え方が決まります。前髪の下端が眉より大きく上にあり、毛先があご先と同じ高さで揃っていると、線が2本とも顔の上下に寄って幼く見えやすくなります。比率に合わせて2本の線を置けば、前髪があっても落ち着いた印象になります。
- Q. 縦横比はどうやって測りますか?
- 縦は生え際の中央からあご先まで、横は頬骨のいちばん広いところの左右の幅です。定規がなければ指の幅で数えても構いません。縦を横で割った数字が比率です。前髪がある状態だと生え際が見えないので、前髪を上げて測ってください。同じ日に2回測り、近い数字が出れば十分です。
- Q. 顔まわりがふっくらして見えるのが気になります。前髪はつくらないほうがいいですか?
- つくって構いません。比率が1.3未満なら、前髪の下端を眉の上端から上へ0〜1cmに置き、真ん中に指1本ぶんの隙間を作ります。額に縦の細い面が残るので、縦の線が1本加わります。毛先はあご先から下へ3〜5cmに置き、頬のいちばん広い高さで髪が膨らまないようにすると、横幅が強調されません。
- Q. 比率が1.4以上です。前髪の下端はどこに置きますか?
- 眉の上端から下へ0〜1cmが基準です。眉毛1本ぶん下、という覚え方で足ります。この位置に線が来ると、生え際からあご先までの縦が額の途中で2つに分かれます。毛先はあご先から下へ2〜4cm。あご先と同じ高さだと、輪郭の線と毛先の線が重なって1本に見えます。
- Q. 美容師にはどう伝えればいいですか?
- 長さの呼び名ではなく、高さで伝えます。「前髪の下端は眉の上端から何cm」「毛先はあご先から何cm下」「いちばん広い位置は耳の上端から何cm下」の3つです。この記事の比率の帯で決めた数字をそのまま伝えると、仕上がりが揃いやすくなります。測った縦横比を一緒に伝えるのも有効です。
— メグラシ編集部





