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丸顔のウルフカット・50代|段が始まる高さと、上下の長さ差で決まる

メグラシ編集部//読了 9分
鏡の前で、顔まわりの毛束を持ち上げて段の始まる高さを確かめているところ

ウルフカットにしたいけれど丸顔だと難しい、と言われたことがあるかもしれません。けれど、当たり外れを決めているのは形の名前ではありません。

いちばん上の段が、どの高さから始まっているか。上の段と下の毛先で、長さが何cm違うか。 この2つです。

段の始まりが2cm動くだけで結果が変わります。逆に、長さを5cm切っても、始まりの高さが同じなら見え方はほとんど動きません。ここは切る前に、いまの髪のままで測れます。

📋 測る4つと、そこから決まること

  • S(段の始まり)は、いちばん上の段の毛先が、頬骨のいちばん張った高さから何cm下にあるかで測ります。
  • L(段差)は、いちばん上の段の毛先と、いちばん下の毛先との縦の距離です。
  • K(襟足)は、後ろのいちばん下の毛先が、首の付け根から何cm下にあるかで測ります。
  • R(戻り)は、顔まわりの毛束を水平まで持ち上げて放し、1秒後にどこにあるかで見ます。

結論:段の始まりを、頬骨の高さより2cm下げる

丸顔の輪郭は、縦と横の差が小さいところに特徴があります。いちばん広い高さは、多くの場合、頬骨のいちばん張った位置です。

段が始まる場所では、髪の毛先がそこで終わるので、その高さに横向きの厚みが1枚できます。 ここが顔のいちばん広い高さと重なると、幅のある高さが上下に並びます。

だから、Sを2cm以上取ります。2cmというのは、髪の厚み1枚ぶんが完全にずれる距離です。1cmでは重なりが残ります。3cm以上でも構いませんが、5cmを超えると段が下へ寄りすぎて、上半分が動かない面になります。

まず測る:S・L・K・R の出し方

鏡の前で正面を向き、指を頬に当てて、いちばん外へ張り出している高さを探します。そこが基準の0です。指を当てたまま、顔まわりのいちばん短い毛先がどこで終わっているかを見ます。基準より下なら、その距離がSです。

Lは、いちばん短い毛先といちばん長い毛先を、それぞれ指でつまんで縦の差を数えます。同じ束の中で数えないこと。 顔まわりの束と、後ろの束は別に見ます。

Kは、首を軽く前へ倒して、首の付け根の出っぱりを探し、そこから下へ数えます。

Rは、顔まわりの毛束を1本つまみ、水平まで持ち上げて指を離すだけです。1秒後に肩より上に残っているか、落ちきっているか。 これだけ見ます。

S ── 頬骨の高さに乗ると、幅が二重になる

Sが0、つまり段の始まりが頬骨の高さと同じとき、いちばん広い高さに髪の厚みが重なります。この状態では、段を深く入れても浅く入れても結果が変わりません。動かすのは段の量ではなく、始まる高さです。

Sが2〜4cmなら、髪の厚みは頬骨より下に来ます。上の段の毛先が頬骨より下で終わるので、頬骨の高さには髪の面だけが通ります。

Sが5cm以上だと、段の始まりがあご先の近くまで下がります。この位置は、毛先が終わる帯の話と重なるので、避ける帯の記事の数字を先に確かめてください。段の始まりと毛先の終端が、同じ高さに集まらないようにします。

L ── 段差は6〜10cm。上限を決めるのは R

段差が6cm未満だと、上と下の差が小さすぎて段として読まれません。切ったのに変わらない、という結果になりやすい幅です。

10cmを超えると、上の段が短くなりすぎて、下の毛先とのあいだに空きができます。空いた部分は、横から見たときにへこみとして出ます。

段差L上の段の見え方向いている条件
6cm未満段として読まれない段を入れない選択のほうが早い
6〜8cm動きが出て、面は残るRが落ちきる人
8〜10cm上下がはっきり分かれるRで肩より上に残る人
10cm超上下のあいだが空く後ろだけに使う

Rが落ちきる人が10cmを取ると、上の段が下へ寝て、結果としてLは実質6cmくらいに見えます。取った段差と、見えている段差は別物です。

K ── 襟足は首の付け根から3cm

Kが3cm未満だと、後ろの毛先が首の付け根より上で終わります。形が首から上で完結するので、横から見たときの前後の厚みが減ります。

Kが3cm以上なら、後ろへ流れる線ができます。この線は、正面から見たときの縦の情報になります。丸顔で縦を足したいときに使えるのは、実は前より後ろです。

どちらを選ぶかは、その日の襟で決めます。襟の縁が首の付け根より上にある服が多いなら、Kは3cm未満にしないと布と毛先がぶつかります。首元の開いた服が多いなら3cm以上です。

顔まわりの段と、後ろの段は別に数える

ウルフカットは、顔まわりと後ろで段の入り方が違います。よくあるずれは、後ろに入れた段差の数字で、顔まわりまで決めてしまうことです。

後ろは見えている面積が広いので、8〜10cmの段差でもへこみが目立ちません。顔まわりは面積が狭いので、同じ8cmでも空きとして出ます。

分けて数えるのは簡単です。耳の上端を通る縦の線で前後に割り、前側だけでSとLを出す。後ろは別にLだけ出す。この2つが同じ数字である必要はありません。

段を入れない選択が成立する条件

ウルフカットを希望していても、段を入れないほうが早い場合があります。条件は2つです。

毛先が肩に当たって外へ跳ねる長さがあること。 肩に当たった毛先はそこで外へ向くので、段を入れなくても横への動きが出ます。

Rで毛束が落ちきること。 この状態で段を3段以上入れると、1段あたりの毛の量が減って、段の境目が線として見えます。

この2つが揃っているなら、段を入れずに、毛先の1cmだけ量を抜く形のほうが安定します。

判断がつかないとき①:S が0前後になる

いちばん短い毛先が、ちょうど頬骨の高さで終わっているとき。ここが最も判断に迷う位置です。

このときは、切る前に片側だけ耳にかけて3日過ごしてください。 耳にかけた側はSが実質3cmほど増えます。かけていない側と見比べて、かけた側のほうが違和感が少なければ、Sを下げる方向が合っています。

逆に差を感じないなら、Sは効いていません。その場合はLのほうを動かします。

判断がつかないとき②:左右で頬骨の高さが違う

左右で1cm前後の差があるのは珍しくありません。基準にするのは、高いほうです。

高いほうを0にしてSを2cm取れば、低いほう側では自動的に3cmになります。低いほうを基準にすると、高いほう側でSが1cmになり、重なりが残ります。

左右で段の始まりを変えるのは、差が2cm以上あるときだけにしてください。それ未満で左右を変えると、正面から見たときに段の線が斜めに読まれます。

判断がつかないとき③:R が日によって違う

Rは固定ではありません。湿度の高い日は毛束が下へ落ちやすく、乾いた日は浮きます。

切るときの基準にするRは、いちばん落ちきる日のRです。 よく落ちる日に成立する段差なら、浮く日にも成立します。逆にすると、落ちる日に段が消えます。

日ごとの差を戻すのは、朝の手順のほうです。上の段の根元だけを分け目と逆へ倒してから戻すと、その日のぶんだけ段差が復活します。ここは乾かす向きと束の幅の記事の範囲になります。

毛先の終端は、この記事では決めない

段の始まりと、いちばん下の毛先が終わる高さは、別の数字です。この記事はSとLだけを扱っています。

毛先が終わる高さについては、あご先から鎖骨までの区間で決める方法があります。段の設計が決まったあとに、下端だけを別に合わせてください。 同時に動かすと、どちらが効いたのか分からなくなります。

順番は、S → L → K → 毛先の終端です。上から順に固定していくと、迷う回数が減ります。

美容室で伝えるときの言い方

形の名前で伝えると、店ごとの解釈で幅が出ます。数字で伝えると、ずれが小さくなります。

「顔まわりのいちばん短いところを、頬骨より3cm下で終わらせたい」「段差は7cmくらい」「襟足は首の付け根から3cm残したい」。 この3つで足ります。

Rについては、「持ち上げて放すとすぐ落ちるので、段差は控えめに」と一言添えれば伝わります。50代で髪の戻り方が以前と変わったと感じているなら、そこも同じ言い方でかまいません。年齢ではなく、いまの毛束の動き方として伝えるほうが正確です。

まとめ

ウルフカットが丸顔で難しくなるのは、形のせいではありません。段の始まりが顔のいちばん広い高さに重なると、そこに厚みがもう1枚できる。それだけです。

Sを2cm以上下げる。Lを6〜10cmに収める。上限はRで決める。Kは襟で決める。 この4つで、切る前に設計が終わります。

どれも顔の側を変える話ではなく、髪をどこで区切るかという寸法の話です。だから、うまくいかない日があっても、動かすのは1つだけで足ります。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 丸顔だとウルフカットは難しいですか
形の名前では決まりません。決めているのは、いちばん上の段が始まる高さです。鏡の前で顔のいちばん広い高さ(多くは頬骨のいちばん張った位置)を指で押さえ、そこより2cm以上下から段が始まっていれば成立します。同じ高さから始まっていると、髪がその高さで横へ開き、いちばん広い場所に幅がもう一枚重なります。切る前に、いまの髪で段の始まりがどこにあるかを一度測ってください。
Q. 段差は何cmにすればいいですか
6〜10cmの範囲で決めます。下限が6cmなのは、これより差が小さいと段として読まれず、ただ毛先が薄い形になるからです。上限を決めているのは長さではなく、毛束の戻り方です。顔まわりの毛束を水平まで持ち上げて放し、1秒後にまだ肩より上に残っているなら10cmまで取れます。すぐ落ちきるなら6〜7cmに抑えてください。上の段が下へ落ちて、段差そのものが消えます。
Q. 50代で毛量が減ってきた気がします。段は入れないほうがいいですか
段の有無ではなく、段差の幅で調整します。毛束を持ち上げて放したときにすぐ落ちきるなら、段差を6cm前後に抑え、段の数を2段までにしてください。段を3段以上入れると、1段あたりの毛の量が減って、境目が線として見えます。逆に、段をまったく入れない選択も条件つきで成立します。毛先が肩に当たって外へ跳ねる長さなら、段なしでも横の広がりが出ます。
Q. 襟足はどれくらい残すのが正解ですか
首の付け根から3cmが分かれ目です。3cmより短いと後ろの重心が上がり、首から上だけで形が完結します。3cm以上残すと後ろへ流れる線ができて、横から見たときの奥行きが出ます。どちらが良いかは、その日に着る襟の高さで決めてください。襟の縁が首の付け根より上にある服が多いなら3cm未満、開いた首元が多いなら3cm以上のほうが、服と髪の線がぶつかりません。
Q. 同じ切り方なのに、日によって段が目立ったり消えたりします
動いているのは切り方ではなく、毛束の戻り方です。湿度が高い日は毛束が下へ落ちやすく、段差が実際より小さく見えます。乾いた日は逆に上の段が浮いて、段差が大きく見えます。日によって違うと感じたら、まず毛束を持ち上げて放し、1秒後の位置を確かめてください。落ちきっている日は、上の段の根元だけを分け目と逆へ倒してから戻すと、その日のぶんだけ段差が戻ります。切り直す前に、ここを見てください。

— メグラシ編集部

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